No.06「或る家庭教師の手記」

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 突然ですが、私は去る3月30日に、夢のようにおいしい体験をしました。

 ここで言うおいしいとは、ロリスカ的においしいと言うことで、具体的には、少女の下痢を目撃した、ということです。
 実は私は昨年11月から中学二年生の女の子の家庭教師をしているのですが、その子が先日の授業中におなかを壊してトイレに行きました。彼女のプライバシーに関わることなので胸の内にしまっておこうと思ったのですが、あまりにおいしい体験なのでぜひお話したいとも考え、昨日一日迷った結果、手記としてこっそり公開することにしました。発表後数日の内に予告なく消す可能性がありますので、お気に入りになられた方は保存されることをお勧めします。

 本文に入る前に、彼女の特徴などをざっと記しておきます。
 まず、本名は当然に述べるわけにはいきませんので、綾瀬ミユちゃんとしておきます。
 学校はごく普通の公立中学校。成績は上の下ぐらいで、私は英語と数学を概ね6:4ぐらいの比率で指導しています。性格はおとなしめではあるものの、自分の意見などはちゃんと言える子で、親しい友達も何人か居る様です。
 髪型は肩先で切り揃えられた、ごく普通の中学生らしい髪型。もちろん染めてなどいません。体は平均的に発育している様ですが、身長はやや低めで、そのあたりは実に私好みです。顔立ちも、目が大きく、女児的なあどけなさ残していて可愛らしいです。


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 では、本文に参ります。

 3月30日、水曜日。春休みと言うことで授業は午後の一時から。
 私はいつもの様に、開始十分前の12時50分に彼女の家を訪れました。
 前回の授業時に聞いていた通り、この日は母親が用事で朝から出かけていて、彼女は一人で私を出迎えてくれました。ちなみに、彼女はマンション住まいです。

 その後、私も手伝いながら彼女に紅茶を淹れてもらうと、彼女の部屋に入り、数分間軽く談笑をしました。
 が、この時に、私は彼女の様子が少しだけいつもと違うことに気付きました。顔色がやや悪く、元気があまりないのです。風邪でも引いたのかなと思いましたが、そんなことをいちいち尋ねるのは野暮だと思い、それから普通に授業を始めました。

 この日は数学重視で、90分の授業の内、最初の30分で英語、残りの1時間で数学という予定でした。
 なお、休憩は特にとりません。

 最初の英語から、彼女はやはり様子が変でした。
 英作文で時制を過去形にし忘れたりなど、いつもはしない様なケアレスミスがちらほらと見受けられました。
 とは言っても、彼女はあくまで平然としていますし、自分からは何も言ってこないので、私は普段通りに授業を続けていきました。

 数学に移った頃から、彼女の調子は明らかにおかしくなってきました。
 最初にやらせた簡易な問題演習で、10問中5問もミスをしてしまったのです。いつもなら、せいぜい一問あるかないかだったので、これはいよいよ変だと感じました。
 答案を返しながら「今日はミスが多いね」と言ったところ、彼女はただ小さく「ごめんなさい……」と応えました。いつの間にか、顔色がさらに悪くなっていました。それを見て、(もう少し様子がおかしくなったら、今度こそ指摘しよう)と私は思いました。

 しかし、それはかえってできなくなりました。
 間違った問題を解説している最中、彼女の様子がいわば激変を始めたからです。
 いつしか猫背になっていた彼女は、まるでおしりを後ろに突き出すかの様にして、おなかをぐっと奥に引っ込めました。そして、机の上にあった左手をそっと膝上に下ろし、そのへこんだ下腹部をゆっくりとさすり始めました。私はそれに気付かないふりをしました。表情も急に険しくなり、唇を固め、口元にわずかに皺を浮かべました。さらに彼女は右人差し指で前髪に隠された額をそっと擦りましたが、その指にはべったりと汗が付いていました。

 (もしかして……)、私は胸をぞくり、と震わせました。
 その類の小説のそれと、様相が見事に一致していました。
 すなわち、(下痢をしているのでは……)と思いました。脳が激烈な興奮に満たされ、普通を維持するのが急に大変になりました。彼女は解説をあまり聞いていない感じでした。

 しかしもちろん確証などはなく、聞ける様なことでもないので、私は黙っていました。
 そして解説が終わると、今度は類題を五つ与えました。前回もそうでしたが、今度は彼女が解いている様子を全身全霊で凝視しました。
 すると、今度の彼女は、先ほどに輪をかけて調子が悪くなっていました。解く速度は普段の半分以下で、しかも字が曲がっていました。よく見ると、手が時折小さく震えています。一、二問目はだましだまし解いたものの、三問目でいきなり詰まりました。いつもならあっという間に終わる難易度なのに、一分経っても彼女は解けませんでした。

 それで、いよいよ私は具合が悪いのではと婉曲的に訊ねようと思い立ちました。
 その時、彼女のおなかが「ぐううーーっ」と大きく鳴りました。それと同時に彼女は硬直し、それから数秒の沈黙がありました。「ごめんなさい……実は昼食、まだなんです」唐突に彼女はそう言いました。「そう」と、私はややそっけなく応えました。官能的な音に思考を乱され、気の利いた言葉など出せる状態ではありませんでした。そしてまた沈黙。彼女は再び問題を解き始めました。

 「ぐぅぅぅぅ〜」「ぐぎゅうっ」それから全問解き終えるまでの間に、彼女のおなかは二回大きなうなりを上げました。
 今度は彼女はもう何も言いませんでした。解いている間、彼女はさらに体を前屈みにし、おなかをさするのに加え、左手をグーの形にして腰に押し付けられたり、さらにおしりも何度か触っていました。
 敢えて指摘しませんでしたが、問題を解く調子はもうめちゃくちゃで、結局全問不正解でした。最初の二つは計算ミスでしたが、あとの三つはかなり酷い間違え方をしていました。普段の半分以下の速度でしたが、後半は明らかに早足でやっている印象がありました。

 「ごめんなさい、ちょっとトイレ行ってきます。おしっこです」
 そして解き終えるなり、彼女はそう言ってガタリと立ち上がりました。やや勢いがありました。そして露骨に内股中腰の姿勢で、ふらふらと、しかし足早に部屋を出て行きました。
 がちゃんとドアが閉められると同時に、私はその真ん前まで素早く移動しました。そしてわずかに間を取り、そっとドアを開けて廊下を覗き見ました。すると、十歩分ほど離れたところにあるトイレのドアはもう閉まっていました。だいぶ高速で、文字通り駆け込んだ様です。私はしのび足でその前に向かいました。

 「ぶちゅぶちゅぶちゅ……、ぽちゃっ」
 ドアの前に立つと同時に汚い音が聞こえました。軟らかく水っぽい大便排泄の音。完全に下痢の音でした。予想していたことでしたが、稲妻の様な衝動が全身に走りました。私は震えながら、聞き耳を立てました。
 「ぶりゅりゅじゅぽっ!」さらに洋式便器の水面が貫かれる音、「ぶぶぶぅぅっ、ぶりゅぽっ、ぶぴっ」とおなら混じりの破裂音、そして「びゅぼっ、ぶぴぴ、じゅぶぼぼっ!」と再び激しく水面を破る音が響きました。最後の音は、まるで男性が小便をしている時の様な音でした。かなり液化した便が勢い良く注がれた様です。
 それから数秒ほど間が空いたのちに「ぶりとぽとぽとぽとぽぶぴっ」と再び軟らかい音が聞こえると、今度は「ぶおっっ!!」と猛烈なおならの音が響き、同時にトイレの中は静かになりました。かすかに、「はあ、はあ、」という彼女の荒れた呼吸が聞こえ、それは私をいっそう興奮させました。
 それから一分ほど、静寂が続きました。「ぶりゅりゅりゅりゅりゅぶぽっ!」その静寂は、突如として激しい音に破られました。が、それが響くと、また静寂に戻りました。「ぶぴ……」「……ぽた、ぽた……」「ぽちゅっ」三十秒ぐらいした頃から、小さな音が聞こえ始めました。同時にうんうんといううなり声も聞こえ始めました。どうやら、おなかが渋っているようでした。それは三分間ほど続きました。
 「……ぶうっ」そして最後に水っぽい屁が聞こえると、中からガラガラとトイレットペーパーを回す音が聞こえだしたので、私はそっと彼女の部屋に戻りました。


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 「ごめんなさい、ちょっと紙がきれてて、補充してたら時間がかかっちゃいました」
 明らかにすっきりとした、しかし恥ずかしそうな表情で部屋に入ってきた彼女は、私がおしっこに五分もかかった理由を訊ねるようりも早く、そう言い訳をしました。
 しかし、傍の椅子に座ると同時に、ぷうん、と下痢の臭いが漂ったので、無意味でした。
 (この辺りの稚拙さが、いかにも中学生らしい)と感じました。そして同時に興奮を新たにもしました。新しいマンションのためか、トイレの中の悪臭が廊下まで漏れてこなかったからです。女の子の下痢の臭いを嗅いだのはこれが初めてでした。よく「腐った卵のような」と表現され、あるいは表現していますが、まさにそういった感じでした。

 「ごめん、じゃあ、僕もちょっとトイレ行ってくるね」
 次の瞬間に私がそう言うと、彼女は「えっ!?」と目を丸くしました。私は、彼女がトイレに入った時点で、(これが終わったら中に入って痕跡を楽しもう)と考えていたのです。「じゃあ」、立ち上がった私がそう言った時、彼女は耳まで真っ赤になってうつむき震えていました。おそらく、今は死ぬほどトイレに入られたくはないはずです。が、彼女は何も言わずに私を見送りました。どうしようもできなかった様です。
 彼女が下痢をしたトイレに入った私は、強烈な悪臭の中で何度も深呼吸をし、さらに便器の中を覗き込み、陶器にへばり付いていた未消化のニンジンをすくいとって紙にくるんでポケットに入れ、そして部屋に戻りました。
 部屋のドアを閉めながら軽く謝りましたが、彼女は無言でうつむいていました。顔は相変わらず真っ赤でした。無理もないと感じました。

 「おなかの具合、悪かったの?」座るなり私が訊ねると、彼女はぴくっと肩を強張らせました。
 ほとんどセクハラでした。が、下痢の悪臭が漂ったトイレに入ったわけですから、この質問は不自然ではありませんでした。「今日はずっと勉強の調子がよくなかったみたいだけど」私は心配そうな声で重ねました。「もしかして、ずっとトイレ行きたいの我慢してたとか?」もっともな疑問です。彼女は黙りこくっていました。

 「ごめんなさい……、ちょっと……調子が悪いです……」
 そして、十秒ほど経ってから、ようやく消え入りそうに答えました。「そうか……じゃあ、ちょっと早いけど、今日はこれで終わりにする?」私は時計を見ながらそう言いました。そして、「だいぶ具合が悪そうだから、薬を飲んで横になった方がいいんじゃないかな」と言うと、「はい……それでお願いします……」と彼女は答えました。それで、この日の授業は三十分を残して終了となりました。

 「今日は、本当にすみませんでした……」玄関で、彼女は泣きそうな表情で謝ってきました。
 右手はスカートの裾を掴み、左手はもう隠すことなく下痢腹をさすっていました。玄関に向かう途中でさりげなく原因を聞いてみたところ、昨夜外食した時に、変な味の料理があったと教えてくれました。可哀想に、どうやら中ってしまった様です。今日は朝から下痢気味だったとのことでした。「じゃあ、次回までには治るといいね。お大事に」「……はい……ありがとうございました」そして私は永久に胸を高鳴らせながら帰宅しました。


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 夜には、彼女の母親からお詫びの電話がかかってきました。
 その時に私は次回の授業の話を伝えるべく、彼女に代わってもらうことにしましたが、母親は「はい、ちょっと呼んできますね」と答えたにも関わらず、一分後に、「すみません、ちょっと、今は……」と言ってきました。どうやら、まだ現在進行形で続いている様でした。「そうですか、……分かりました。お大事に」と私は落ち着いた応対をし、そして互いに挨拶の後、電話を切りました。

 次回の授業は明日、4月2日です。今からとても楽しみです。


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