No.08「梅雨に起こってしまった不幸な出来事」

時沢沙耶(ときさわさや):身長:142cm、体重:?kg。
純粋な高校二年生の女の子。吹奏楽部員、サックスパート。
小、中学の時、色々あり地方の高校に通うことでそのことを忘れようとしている。
今でもそれを思い出すたびに正常に動けなくなったりする。
前回、柿村に話したことにより少しづつ耐性をつけようとしている。
現在はは学校近くのマンションに一人暮らししている。
ささいなことでお腹を壊しやすく(冷房の効きすぎ、アイスの食べすぎ、気温の変化、緊張等)
よくトイレへと駆け込む。そのため、そういうことに関する知識が人より多くなっている。

霧宮楓(きりみやかえで):身長:164cm、体重:?kg。
沙耶と同じ高校二年。沙耶と同じクラス、吹奏楽部員、クラリネットパート。
沙耶の(自称)友達。沙耶は認めてないっぽい。

柿村幸平(かきむらこうへい):身長:185cm、体重:73kg。
沙耶と同じ高校二年。吹奏楽部員、サックスパート(パートリーダー)。
男女問わず人に優しくしようとしている。その過程にもいろいろあるようだ。

松山詩織(まつやましおり):身長:165cm、体重:?kg。
沙耶たちが所属する吹奏楽部の部長。高校2年。
口調がきつく誰も逆らおうとはしない、その反面中身は後輩などに優しかったりする。
見た目や口調からは想像はつかないが甘いものやほかもろもろ女の子っぽいところもある。
知ってる人はそのギャップがまたいい! など言っている。
部を立ち上げた時から隠している秘密がある。

坂上真希(さかがみまき):身長:158cm、体重:?kg。
沙耶たちが所属する吹奏楽部の部員。高校2年。
彼女も過去になにかしらのことがあったようで、基本はあまり喋らないが一部の人には喋ったりする。
しかし、緊急事態になると大声を張り上げたりなどできる。

川本順平(かわもとじゅんぺい):身長:?kg、体重:?kg。
上に同じく吹奏楽部員。高校2年。
柿村とはよく喋り、緊急時には目で会話できるような変な関係である。
真希に絶賛片思い中。


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 6月25日、結局この日は徹夜をして色んなことを話して、夜明けを迎えた。
 26日は晴れたので、家まで自転車で送ってもらった。
 
 〜沙耶のマンション前〜
「着いたよ」
 キキー、と甲高い音を鳴らし、自転車が止まる。
「ありがとうございました。もう大丈夫です」
 自転車を降りて、マンションに入ってゆく。
「ねえ」
 と漕ぎだそうとする柿村を呼び止める。
「えっとね……その……」
 うまく言えない、言いたいことなのに。
 柿村は疑問符を浮かべる。
「えっとね……家がね……近いからね……その……待ち合わせを……」
「待ち合わせか、確かに家も近いしね、時間はどうする?」
「私が……待つよ」
「えっと、7時50分くらいに家を出るからその辺に俺のマンションに来てくれたらいいよ」
 沙耶はとても嬉しそうに微笑み、元気よく頷いた。

 それからは、特に面白いこともなく彼らふたりは土日を過ごした。

 〜月曜日〜
(柿村くん、遅いな……いや、私が早すぎるのか。そうだよね、待ち合わせよりまだ30分もあるんだから。)
 現在7時20分約束の時間まで30分もあり、10分前から待っている。
 この日は、晴れていた。天気予報いわく梅雨が明けたとかなんとか。
(なんか楽しみで眠れなかったな。すごいわくわくしてる。はやく来ないかな)
 そんなことを考えながら、マンションの前に立っている。
(今日は晴れてるからお腹壊すこともないし、ちゃんと会話できる!)
 
 20分後、
「おはよう、今週も頑張ろうね」
 そういって、マンションの扉から出てきた。
 柿村自身が宣言した50分を10分も早く降りてきた。
「おはよう!」
 と元気に挨拶を返した。
「ん〜こっちのほうが早いと思ったのにな〜、いつから待っていたの?」
「いや、私も今来たとこ!」
「じゃあ、行こうか」
 そういって、2人は世間話をしながら、学校まで歩いて行った。


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「沙耶〜おはよ〜」
 沙耶が席に座ると楓が声をかけてきた。
「楓おはよう」
「今日は顔色がいいね」
「うん、土日で治ったよ」
「そうなんだ〜。そ・れ・で・柿本とどうなった〜」
「色々あったけど……」
「けど?」
「楓が期待するようなことはなかったよ。柿村くんもそんな気はなさそうだったし」
「へえ〜、つまんないの」
「でも、色々迷惑かけちゃって昔のことも話しちゃったりしちゃったよ」
「昔のことも……」
「うん……」
「さあ! 白状しなさい。何があったのかな」
「……はい」
 結局、ことあと金曜日の夜にあったことを全て話した。
「大丈夫? それってほぼ発作じゃない。ていうかどうして柿村に話して私に話してくれないの。
 まあ、話したくないのもわかるけど……」
「ごめんね、そういう機会があったらはなすよ」
「いや、無理にとは言わないからね。ほんとにもう大丈夫発作起きない?」
「話したら楽になったから多分大丈夫だよ」
「そう……そういえば今日昼休み食堂に部長に呼ばれてるんだけど沙耶も来る?」
「なんで私を誘うの?」
「だって沙耶私がいなきゃ教室で一人で食べることになるじゃん」
「それは……」
「それに、部活のメンバーも来るらしいから一緒に行こうよ」
「でも、お弁当あるし……」
「持ってけばいいじゃん、私も持っていくし」
「じゃあ、行こうかな」
「よし! 部長に言ってくるよ!」
 そういって楓は走り出した。
(部活メンバーか、誰が来るんだろ?)
 と期待をしつつ授業までの時間を過ごした。


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 〜昼休み in食堂〜
「ほら、沙耶そんなに緊張しない」
「でも……だって!」
 沙耶は楓と二人で食堂に向かっていた。
「めんどくさいね〜ほら!行くよ!」
 そういって、沙耶の手を強く握って走り出した。

「ああ、楓きたのか。君が時沢さんだね、話は聞いているよ。席に座って」
「ほら座る!」
 どぎまぎしていた沙耶を楓が強引に座らせる。
「さて、人間は揃ったしはじめるか」
「川本がさっきトイレにいったけど、どうします? 部長」
「あいつは、ほんっとに空気が読めないな」
「まあ、川本くんは……いつものことだから……」
「ほら、真希ちゃん、あいつのこと庇う必要はないんだよ」
「でも、楓、そういったってあの人は……私を……」
「それは禁句でしょ。それをなかった上で私たちは接しよう。って決めたじゃない」
 沙耶は何も言えずに、ずっと下を向いている。
 現状況は、そこそこ大きい丸いテーブルに椅子を6個おいて、1つだけ空いている、という状況である。
 メンバーは、部長、霧宮楓、坂上真希、柿村幸平、時沢沙耶に今はまだいない川本順平の6人である。
「ごめん、みんな待たせちゃって」
 川本が帰ってきた。
「遅い!」
「もっと空気読めよ!」
「川本、あんたせめて集まる前に行っておけよ!」
 部長、柿村、楓の順に罵倒する。そのなかで真希だけが下を向いて小声で気にしないで。と呟いていた。
 沙耶はさっぱりついていけず黙って前に座っている部長を見ていた。

「さて、改めてはじめるか! 楓は時沢さんになにするか話しているよね」
「ごめん、話してないんだ」
「霧宮、それ常識だと思うけど……」
「ごめんて」
「まあいい、とりあえず今から部の方針について話し合うのだが、今日のメインは夏のコンクールだ」
「はい……」
 理解した沙耶が返事をする。
「はいはい! 俺は出ない方向で! 夏休み休みたいし!」
「俺もその方向かな」
「私も賛成で。真希ちゃんのこともあるし」
 それを聞いたとたん真希は震えだした。
 隣にいた川本が慰める。
「霧宮〜それ触れちゃいけないやつだから。俺も川本もあえて伏せておいたのになんで言っちゃうのかな」
「ごめん、真希ちゃん本当にごめんね! 悪気はなかったんだよ」
「……いいよ。そろそろ……私も吹っ切れなきゃいけないし……」
「本当にごめん……」
「それで、やっぱり真希は出場反対か?」
「……まだ……無理……」
「そうか……時沢さんはどうかな? 出てみたい?」
(えっ! 私! 私は、緊張したら絶対お腹壊すし、みんな反対だし……)
 急に話を振られて困惑しつつも答えを出す。
「私も、反対方向でお願いします」
「そんな固くなくていいよ。まあ意見は聞いた」
「やっぱし部長も出ないよな」
「出たい人間が1人でもいたら悩むんだがこれじゃあ迷いようがないしな」
「それじゃあ、けって〜い! さあ、昼ごはんたべよう!」
「霧宮……お前それしか頭になかっただろ」
「そういう柿村だって早く食べたいんでしょ」
「まあ、否定はしないけどさ……」
「……柿村は……そういう人……」
 震えが収まった真希に言われる。
「だってさ! 柿村、お前はそういう人だってよ!」
「どんな人だよ……」
「まあ、それはさておいて食べようじゃないか」
 部長の一言でみんな食べ始める。

「ねえ! この卵焼き自信作なんだ! みんな食べてよ!」
「ごめん、俺今日パンなんだ」
「ごめん、俺もだ」
「私も……今日はサンドウィッチだから……ごめんね……」
 男2人プラス真希は断る。
「ふむ、なかなか美味しそうだな。1つもらえるか?」
「いいですよ!」
 部長の弁当箱に1ついれる。
「私は少しでいいよ」
 そう言って人切れを一口サイズに切ってもらう。
「うん、なかなかうまいんじゃないのか」
「確かに……おいしい……」
「でしょ〜自信作なんだ!」
「……今日はお弁当にするべきだったなぁ……」
 真希は小さく呟く。
 だが、もらわなくて幸せだったことはこの時の真希にはわかるはずもなかった。
 

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 〜放課後 部活〜
「えっと、次はここからやろうか」
「「はい!」」
「……」
 沙耶は顔を青くしていた。

  グウウゥゥゥゥゥ〜〜〜〜……
 原因はお腹からなるこの音である。
(今日は、雨も降ってなかったし、変なこともなかったし、一体何がダメだったんだろ)
 
  ギュルルルルルル!!
 お腹は悲鳴をあげるが、周りの音によって誰にも届かない。
「ん? 時沢さん、大丈夫? 顔色悪いけど……」
「大丈夫だよ!」
「時沢先輩、大丈夫には見えませんよ」
「柿村先輩、一度休憩を取りませんか?」
「……よし! とりあえず休憩!」
 その声でサックスパート全員のサックスが置かれた。
「ごめんね……ちょっとトイレに……」
 そういって、沙耶は音楽室を後にした。
(はあ、はあ、早く! 早く!) 
 沙耶は廊下を駆け抜けていた。

 〜トイレ〜
 バタン!
 と勢いよく扉が開けられ、沙耶は驚愕した。

  ブリリリリリリリリリリリリーーーーーッ!!
  ビジューーーブチュブチュブチュブビーーーーッ!!
  ブブウッ! ブボッッ!! ビチビチビチビチ!!

 すでに誰かがお腹を壊していて個室にこもっている。
 2人いるようで、音が被っている。
(うそ……集団食中毒ってやつ……?)
 
  ゴオォォギョロロロロォォォ〜〜〜ッ
 沙耶はノックして大丈夫ですか?と聞いてやりたかったが、今の沙耶はそんな余裕などなかった。
 手前2つの和式便器が埋まっていたので、奥の洋式へ入る。
(いたいよ……)
 心の中でつぶやきながら履いているものをおろし、座る。

  ブリブリッブリッブリブリブリブリッブリブリブリブリッ!!
  ビチビチビチ!! ブリリリッ!! ブオッ!! ブピッ!!
  ビュルルルブビビビビ!! ビチビチビチビチビチッ!!

 座ってから出るまでに0コンマ1秒もなかった。

  ブブブブブリブリブリブリブリ!! ブボッッ!!
  ボピブピブピブピッ!! ブボボボボボボボボボッ!!
  ビチビチビチビチビチッビチビチビチッビチビチビチビチ!!

 3つの音が重なり、嫌な音をかなでる。
 その時、本来なら入るべきではない音が乱入した。

「おえーーーーーーっ!!」
  ボチャボチャボチャボチャボチャーーーーッ!!

(うそ! この声、楓……? でも、なんで楓が……)

「うええええええぇぇーーーーっっ!!」
  ボチャボチャボチャボチャボチャボチャボチャ!!

(うそ……部長さんまで……二人共大丈夫かな……もし)
 沙耶の思考はそこで遮られた。

  ギュルギュルギュルギュルギュルグウ〜〜〜ッ!!
「ぐふ〜〜ううぅぅぅう〜〜っ」
  ベチャビチビチビチビチビチビチビチッ!!
 ドブボブボボボボボボボボボボボボボボボボボッ!!

 この時より、沙耶が考えることは許されなかった。


 〜20分後 音楽室〜
「時沢先輩いくらなんでも遅すぎませんか?」
「確かに……もうあれから20分はたってるし……」
「ちょっと私見てきます」
「1人で行ける? もう1人いかそうか?」
「いえ、見てくるだけなので」
 そこへ真希が歩いてきた。
「部長も、楓もいない……何かあったかもしれないから私も行く……」
「ああ、坂上よろしく頼むわ」
 2人は音楽室を後にした。 
 これから見に行くところは地獄になっているとは知らずに……

 〜トイレ〜
「おええええええぇぇぇーーーーっっ!!」
  ボチャボチャボチャボチャボチャーーーーッ!!
  ジャーーーービチビチビチビチビチビチビチビチビチ!!
  ビュチュゥゥゥーーーッ!! ビュビーーーーーーッ!!
  ビシャーーーーッ!! シャーーーッ!! ブピーーーッ!!

 2人が扉を開けたとき、聞こえたのはこの音だった。
 2人は手分けして3つの個室をノックする。
「大丈夫ですか! 大丈夫なら返事をしてください!」
「大丈夫! ねえ! 返事して!」
 2人が必死に声をかけるも帰ってきたのは、返事ではなく、

  ブビーーーーーーーーーッッ!!!
  ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリ!!!
  ブボブボグボゴボブボボボボオオォォッッ!!!

 おぞましい音でしかなかった。
 2人はダッシュで音楽室に戻っていく。

 〜音楽室〜
  バタン! 
 ものすご勢いで扉が開けられ、みんな揃って吹くのをやめる。
「柿村くん! 来て! ほんとにヤバイの!」
 柿村は目で川本を呼び、ほかの人にはここにいて! と指示をしてトイレへ向かう。

 〜トイレ〜
 バコン!
 音楽室よりもかなり壊れそうな音で押し開ける。
「うううううううえええっっ!!」
  ビュチャッ!! ボタボタボタボタボタッ!!
  ブリブリッブリッブリブリブリブリッブリブリブリブリッ!!
  ビチビチビチ!! ブリリリッ!! ブオッ!! ブピッ!!
  ビュルルルブビビビビ!! ビチビチビチビチビチッ!!

 2人がさっき来たとき同様、吐き下しは続いていた。
「ノックは!」
「したよ! でも返事はなかった!」
「川本!」
「今、かけてる! あっ、もしもしこちらは……」
 そんな時、嫌な音がなってしまった。

 ドサッ……

 何か大きなものが倒れる音、それも一つではない、2つ立て続けになった。

 ゴボジャアアアアァァァーーーーーーーッッッ……
 一番奥の個室があき、沙耶が出てくる。
「柿本くん! なんでここにいるの! それより、部長さんと楓が!」
「わかってる!」
「どうするの? 柿村?」
「2人とも離れてて、こじ開けるから」
 2人は指示に従い、離れる。
「はぁー」
 回し蹴りで二つの個室の蝶番を壊す。
 蝶番が壊れた個室の扉はは奥に倒れそうになるのを無理やりこっちに倒す。
 その中にいたのは……

 完全に意識を失っている、部長と楓。
 そして、便器からはみ出た下痢や、前の壁にへばりついた嘔吐物。
 どちらも所々に色があり、よりひどかったのを実感させられる。

「楓!」「部長!」
 2人が叫びそれぞれのもとへ駆け寄り、体をあげる。
「川本! まだなのか!」
「多分もう来る!」

  ピーポーピーポー
 あまりお世話にならない音が近づいてきた。

 このあと、楓と部長、それにそのあと倒れてしまった沙耶が病院に運ばれていった。
 症状は食中毒、原因は楓の持ってきた卵焼きにあったらしい。
 柿村たちがこれを直接医者に聞いたのはこの事件が起こった二日後であった。
 理由は、当日は、トイレの掃除と壊したドアを修理していたら面会時間が終わってしまい、
 その翌日は入院した各自の親が来る。ということで遠慮した。
 そして現在、あの事件が終わってから2日目の学校終わりの放課後である。


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「柿村〜何がいいと思う? 見舞いのあれ」
「フルーツが鉄板ってきくけど、食べられないだろ」
「……じゃあ、花とかどうかな……」
「花か〜あっちに売ってたと思うぞ」
 現在、柿村、川本、真希の3人で学校近くのスーパーにいる。
 部員全員が行きたいと言いだしたのだが、一気に行ったら向こうが迷惑、という理由をつけ、
 部長と楓を除く初期メンバーで行くことになった。
「それで、確か原因はあの卵焼きらしいな」
「そう……らしいね……私もお弁当だったらと思うと背筋が凍りそう……」
「わっ!」
「うわっ! 川本くん急に驚かさないでよ」
「いや、背筋が凍るっつーからやってみたくなったんだよ」
「限度が……あるよ……」
 そんなことをしながら今度は花売り場に向かう。
「バラがダメなんだよな」
「そうだよ……だからこのあたりでいいんじゃないかな」
 真希は柿村や川本が名前すら知らない花をとっていく。
「真希ちゃんって花に詳しいの?」
「うん! 花言葉とか割と詳しいよ……」
「そーなんだ」
「興味を少しは……しめしてよ!」
 その後、さっさと会計をすませ、住所だけ教えてもらった病院へ向かう。
「そうだ……柿村……あの蝶番のお金出すよ……」
「ああ、それおれもおもってたんだ」
「あれは、いいよ。別の手段があったのにも関わらずあんな手段を使った俺が悪いんだから……」
 事実柿村は3人が病院へ運ばれたあと先生に呼ばれてこっぴどく怒られた。
 自分で直します。でなんとかその場を切り抜け掃除に参加してきた。
 あの現状が無理な人に蝶番を買ってきてもらい掃除終わり後に何人かで修理していたら、
 完全下校時間を過ぎていたのだがそこは見逃してくれた。
「あれ、いくらしたの……」
「だから別にいいよ、大した額もないし」
「……でも……」
「じゃあ、その花代ってことにしといて」
「……とりあえず、1000円受けとっといて……」
「じゃあ、その花代俺が出すよ。いくらしたの?」
「1500円……」
「おい、川本半分出せ」
「別にいいけど、あと俺にもあれの金出させろ」
「いや、お前の分はこれからの投資ってことにしとくよ」
「なんだよ……嫌な予感しかしないけどまあいいぜ」
 そういって二人で1500円真希に渡して、真希は柿村は1000円渡した。
 なんとも不思議なやりとりである。
 この時、真希は言わなかったがあの花は2000円していたという。
(別に……私が出さないのも悪いし……構わないよね……)


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 〜病院〜
「すいません」
 と受付の奥に向かって柿村が叫ぶ。
 誰が叫ぶか、を話し合った結果ジャンケンをして一人負けした柿村が叫ぶ羽目になった。
「はい〜今行きます〜」
 と少々やる気のない声で返事をされる。
 奥から若いナースが出てくる。
「ご要件はなんでしょうか?」
「えっと、ここに入院しているはずの時沢沙耶と一緒に入院した人との面会をお願いしたいのですが」
「あっ、その方々に関することなら担当医を読んでくるので少々お待ちください」
 そういって若いナースは奥へ戻っていく。
「どうしたんだろな?」
 柿村が不思議そうな顔で振り返る。
「さあ? どしたんだろな」
「……なんだろうね……」
 
 しばらくしてさっきのナースが戻ってきた。
「担当医は待合室におられますのでそちらに案内します」
 といって待合室に案内された。

  キーーーン
 自動ドアが開かれる。
「はぁ、患者を見た時から予想は付いてたけど君たちか」
 椅子に座っていた30代くらいの女医が話しかけてきた。
「……お久しぶりです。会う人にいきなりため息をつくのはどうかと」
 なれたように会話を進めていく。
「うう〜ん、君たちとは会いたくなかったんだが……まさかこんな理由で会うとは思っても見なかったよ。
 そこ座って、話長くなるかもしれないから」
「お願いします」
 そういって3人は言われた通りいすに座る。
「タバコは遠慮したほうがいいよね」
 そういって出しかけたタバコをポケットに戻す。
「さて、話を始めようか。
 とりあえず、原因は楓ちゃんの卵焼きらしいんだ。
 詳しく調べたところ卵と牛乳がどっちもアウトっだったんだ。
 それで食べた量で症状の重度が変わっているだよ。
 一口だけ食べた沙耶ちゃんは下痢だけだった。
 人切れ食べた詩織ちゃんは2日間吐き下しに見舞われていたよ。
 えっと、話しているけど君たち大丈夫? なんだよね確か」
「……大丈夫です……」
 代表して真希が返事する。
「それじゃあ続けるよ。
 そして最後に楓ちゃん、彼女は現在進行形で危ない状態にある。
 ひたすら吐いているせいで喉がやられかけているし、肛門は痔がものすごいひどくなっている。
 部屋は一緒の大部屋にしているけど同じ部屋で吐いたりしているから、気持ち悪くなって詩織ちゃんや沙耶ちゃんまで吐いたりしていたよ。
 これ以上ひどい状態が続くのなら部屋を変える必要がある。と私たちは話し合っているところなんだ。
 まあ、体質で下痢が長引いている沙耶ちゃんと詩織ちゃんは今日か明日には退院できるから変える必要がないかもしれないけどね。」
3人はいたって真面目に話を聞いていた。
「とりあえず、会えるけどどうする?
 楓ちゃんとは話せないとは思うけど後のふたりとは話せると思うから、行ってみたら。
 ああ、今日も楓ちゃんの親は来ていたけどもう帰ったかな?」
「わかりました……とりあえず行ってみます」
 柿村が立ち上がろうとすると、医者に呼び止められた。
「そう急がなくても、部屋番号ぐらい聞いていきなよ。
 どうするつもりだったんだい?」
「すいません……急ぎすぎました」
「いいのよ、心配なのはわからなくもないから。
 部屋番号は604、まあ6階で入口に一番近いエレベーターに乗るのが一番早く着けるよ」
「ありがとうございます」
 そういって立ち上がる。
「どうぞ、行っておいで。友達も待っているよ」
 そういって、見送ったあとタバコを取り出した。
「いいね〜学生は〜青春だね〜」
 そうつぶやきタバコを吸いだした。

 あのあと、言われた通りエレベーターへ向かった。

 〜6階〜
  ウィィィィィン
 至って静かな音でドアが空く。
「えっと、どこだろな?」
「……あそこにあれがあるよ……」
 そんな話をしながらエレベーターの前の壁にあった案内板を見つめる。
「右に行けばいいっぽいな」
「……そうね……」
 角を曲がった時、ある人物とであった。
 三人とも知っている人物、時沢沙耶である。
「あ……柿村君、それにみんなも……来てくれたの……」
 松葉杖を使ってヨロヨロになりながら歩いている。
「ああ、そうなんだ。部屋まで案内してくれないかな?」
「いいよ」
 そういって、三人を病室へ案内した。

  ガラガラー
「部長さん……今戻りました……」
「時沢か、それにその後ろは……」
「そこであったので案内してきました……」
「えっと、みんな久しぶりだな。今部活はどんな感じなんだ」
「まあ、いつも通りですよ。何も変わってない」
「……みんな心配してる……」
「てなわけで部長、早く帰ってこいよ。部員の要望には答えるんだろ」
「ふむ、私も早く帰りたいのだが点滴がないとダメな状態だからな、もうちょいかかるだろう」
「……楓は、同じ部屋って聞いてたけど……」
「そこ」
 と指さしたのは部長のベットの斜め前のベッドだった。
「さっき寝れたんだ。そっとしてやれ」
「担当医あの人だったよ」
「知ってる。逆にあの人でよかった。じゃないとかなり虚しかったな」
「……川本くん……この花瓶に水入れてきて……」
「なんで俺?」
「ここに来てから1回も喋ってないから……」
「わかったよ。行ってくるよ」
 そういって花瓶を持って出て行った。
「それでどんな感じなんだ? 霧宮は」
「あの人に聞いてるんでしょ。そのまんま」
「そうか……そんなに……」
「昨日ぐらいから下はなんとかトイレで対処できてるっぽいけど、上はまだ無理そうだ。
 そもそも体がいつも通り動かないみないなんだ。
 トイレに行くのさえ大変っぽいよ」
「それ、えげついな」
「ねえ、なんで柿村君たちはこんな話平気なの……」
 車椅子に乗り換えた沙耶が話しかけてきた。
「えっと……その、いろいろあったんだよ」
 何かを隠すように目を合わそうとしない。
「それって……柿村君たちが初期メンバーって呼ばれてるのと関係あるの……」
 この吹奏楽部では、部長、柿村、楓、真希、川本をひとくくりで初期メンバーとよばれている。
「時沢、それは待ってくれないか。どうしても頼む」
「……部長、私はもう別に……」
「しかし! あれは秘密にしようといったじゃないか! 私たち初期メンバーの絶対に破ってはいけない約束じゃなかったのか!」
「……楓が昼ご飯に沙耶ちゃんを連れてきたのも、
 あんな失言したのも全部沙耶ちゃんに言うためじゃないのかな……」
「ごめん……俺はまだあれを隠しておきたい、広めないのは分かるけどどうしてもやめてほしい」
「柿村……私も言いたくはない、でも真希がここまで言うんだ、言わないといけないと思うんだ」
「部長、忘れたわけじゃないよな。俺たちの一存であのことは話せないってことを」
「唐突だな、おい」
 帰ってきた川本が話に入ってきた。
「……そうだったね……忘れていたよ。だから沙耶ちゃんごめんね。やっぱり話せないんだ」
「そう……でも1つだけ聞いていい?」
「ああ、いいぞ」
「私たちの担当の先生と部長たちが知り合いとか、汚い話をしても柿村くんが平気なのもそれが関係あるの?」
「ああ、すべて私たちが隠してることに直結する」
「……だから……ごめんね……」

  シャーーーー
 突如楓のベッドのカーテンがあき、その中から楓が出てきた。
 楓はほんとに顔面蒼白で誰が見ても危険な状態だった。 
 キャスターのついた杖に体重を預けゆっくりと歩いてきた。
 一度だけこっちを見て口を動かして部屋から出て行った。
「楓ちゃん、聞いてはいたけどかなりひどそうだね」
「ちょっと俺付き添ってくるよ」
「私も行ってくる」
 真希と柿村が楓を追いかけていった。
「いったか、まあ行くとは思っていたが」
「わかってたんですか?」
「まあな、あいつらは特殊だから」
 沙耶は疑問符を浮かべて帰ってくるのを待つことにする。

 〜楓〜
「霧宮、大丈夫か? おぶろうか?」
 楓は小さく首を横に振った。

  ゴロゴロゴロゴロッ……グウゥゥゥゥ……
 小さな音だったが真希と柿村には聞こえていた。
「楓ちゃん! もうちょっとだよ!」
 なんとか励ましてトイレまで行かせる。
 トイレもあの担当医の計らいで病室の隣にある。
「柿村はここにいて」
 そういって二人でトイレに入っていった。
(何も喋らないってことはほんとにやばいんだな) 
 そんなことを考えながら病室に戻っていった。

 〜トイレ〜
「楓ちゃん、ほらもうすぐだから」
 なんとか励まし個室に連れて行く真希。
 個室に入り蓋を開けてあげたり、座る込みそうになる時に履いてるものをさげてあげたり、
 色んなことをしてやった。

  ドブボブボオオオオオオォォォッッ!!!
  ビチビチビチブビイイビイイイィィィィィィッ!!
  ブチャブチャボチャボチャボチャブチャーーーッ!!
 楓が便器の中に下痢を叩きつけるところを見ないようにしながら静かに個室を出て行った。

  ドボッッ!! ボチャボチャボチャボチャボチャ!!
 吐瀉物が入れ物に叩きつけられる音はするが声が聞こえない。
(楓ちゃん……そんな状態いつ治るの……)
 
  ブブブブブブブブブブブーーーーーーーーッッ!!!
  ブピーーーーーーーーッ!!
  ビュルルルルルッ!! ブブウッ!!
  グボボボボボボボボボボ!!
 そんなことを考えてる間にも中ではおぞましい音が鳴り響く。

 〜病室〜
「おお柿村、楓はどうだった?」
「坂上がトイレの中に付き添いに行った。さすがにトイレの中はダメ。って言われちゃったよ」
「そうか、まあ楓のことは真希に任せておいてちょっと面白い話をしようじゃないか」
 顔に疑問符を浮かべながら柿村がよってくる。
「聞いてくれ! 俺は真希ちゃんをデートに誘おうと思う!」
「毎回失敗してるくね、それ」
「だから、今回は私たちも何か考えてやろう、ということなんだ」
「そうらしいよ……なんか面白そうだよね」
「めんどくさいからパスしたらだめか?」
「いや柿村、さすがにそろそろ手を打たないと真希の方が離れていく危険性がある」
「……あーもう、わかったよ。協力すりゃいいんだろ」
「ありがとう! 柿村恩に着るよ」
「まあ、どういたしまして……」
 困惑しつつもとりあえず言葉を返す。
「とりあえず、今日二人で先に帰れよ。そこで誘う! 以上」
「柿村、このヘタレがそれでうまくいくとは思えん」
「ヘタレて……」
 川本が真面目に落ち込む。
「……でも私たちが誘うのも怪しまれそう」
「それもそうなんだよな〜、こいつがヘタレじゃなきゃいいんだが」
「お前らは俺をいじめたいのか?」
「ヘタレにヘタレと言ってなにが悪い!」
「……柿村君……そろそろかわいそう……」
 真剣に落ち込みだした川本を見ながら沙耶が呟く。
「まあ、悪ふざけはこれくらいにして実際どうする?」
「そうだな、やはり柿村のが一番いいんだが、成功する可能性は極めて低い」
「……部長さん、何かしらのきっかけを私たちで与えておけばいいと思うんですが……」
「むつかしいな……真希は勘が強い。バレル危険性がある」
「じゃあ、デートってのもバレるんじゃ……」
「それはない、真希は川本の言葉はかなり信じる傾向にあるからな。この話はまた後でしよう」
「じゃあ、もうお前が買い物って名目で誘えばいいじゃん。もうそれでいこう」
「そうだよな! 今日は頑張ってみるよ!」
「二人で帰ることに関しては私が手を打っておく」


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 それからしばらくして真希が柿村を呼びに来た。
 個室内で寝てしまった楓を運んでほしい、という内容だった。

「もう、時間も遅くなってるし真希と川本は帰ったほうがいい」
 楓を運び終えてひと段落したとき部長が切り出した。
「……柿村は……」
「こいつにはちょっと説教をしないといけないから、先に帰っててくれ」
「……わかった……」
「それじゃあ、また!」
 そういって2人は帰っていった。
 沙耶はなぜか柿村と入れ違いを起こし、今はトイレにいっているらしい。
「さて、説教をするか!」
「まじでするの……」
「してもいいんだぞ、セクハラもろもろでな」
「やめてください」
 窓から外を見ると病院から出てきた真希と川本が見える。
「あいつ、言うと思うか?」
「やるんじゃねえかな、今日は本気だったっぽいし」
「そうだな」
「それに坂上もまんざらじゃないんだろ」
「そうなのか!」
「気付かなかったのか……結構わかると思うレベルだと思うけど」
「すまんな、私そういうところは鈍感だから」
「あんなことあったんだ惚れてもおかしくはないだろ」
「私は当事者でないからわからんな」
「まあ、いいや」
「……」
「あっ、部長先週の約束今週の土曜日でもいいよ」
「……本当にいいのか!」
 柿村の腕を両手で掴み顔を近づけ目をキラキラと光らせながら叫ぶ。
「近い! まあいいよ。あれの代償は払わなきゃいけないし」
「ありがとう! とっととこんなもん直してみせる!」
「お大事に、それじゃあ俺も帰るわ」
「時沢にあっていかないのか?」
「かれこれもう7時なんだ、俺も家に帰らなきゃいけないんだ」
「そうか……それじゃあまた」
「また」
 最後に部長は悲しそうな顔で別れを告げた。

 〜病室から少し離れたトイレ〜
  ゴウウウウゥゥウウゥゥゥグ〜〜〜〜〜ッ!!
  ブピッ!! ドポポポポポポポポポ!!
  ボピィッッ!! ビッ!! ジャーーーーッッ!!
(痛いよ、戻ったらもうみんないないよね……それよりみんなが秘密にしてることって)
 沙耶の思考はまたそこで遮られた。
  ブーーーーーーーーーッ!!
  ビイイイイイイイィィィィッッ!!
  ブブブブビビビビビビビビビビビッッ!!
 未だに形を戻さない下痢を便器に叩き込んでゆく。


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 〜翌日 放課後 音楽室〜
「柿村〜!」
 川本が走ってこっちに来る。
「ごめん、ちょっと休憩で」
 後輩にそう言うと廊下に出た。
「それで、うまくいったんだろな?」
「ああ! うまくいったよ! 今週の土曜日そこの商店街ですることになった!」
「よかったじゃねーか」
「ああ! 今週は幸せに暮らせるぜ! ヒャッホー!」
 叫びながら音楽室へ戻っていった。
(今週土曜か。そういえば俺もあの約束今週だったな)
 そんなことを考えながら柿村も戻っていく。

 〜同日 同時刻 病院〜
「沙耶ちゃん、君はまだ完治はしてないんだから気をつけなさいよ」
 担当医が沙耶に声をかける。
 ここは屋外なので何も気にせずタバコを吸っている。
「学生の前でタバコを吸うのはどうかと思うんですが」
「毎度詩織ちゃんは真面目だね」
 そういうと、携帯灰皿にタバコを突っ込む。
「まあ、詩織ちゃんは完治してよかったね。楓ちゃんの見舞い以外では会いたくはないね」
「まあ、私も楓の見舞い以外では会いたくありません」
「ははっ、それじゃあばいばい」
 軽く笑ったあと2人を見送った。
「ふう」
 軽くため息をつくとベンチに座りタバコを取り出す。
(あとは楓ちゃんか、あの子ももうじきかな……)
 煙を吹きながら考える。

 〜7月2日(事件より4日後〉〜
 7月に入り暑くなった病院の前に2人の少女と一人の医者が立っていた。
「楓ちゃん、お疲れ様でした。大変だったね明日から学校ないんだしゆっくり休みなよ」
「いえ、明日は久しぶりに沙耶と遊びに行きますのでゆっくりはできないですよ」
「はあ、ちゃんと休みなよ。じゃないと体調崩すよ」
「大丈夫です! 自分の体のことは自分でわかります。それではありがとうございました」
「はいはい、お大事に」
 そういって楓は沙耶と共に病院を後にした。
 沙耶が一人なのは部活のメンバーに1人で行きたいと懇願したからである。
「さて、今日はどうする?」
「さすがに今日は休んだほうがいいよ……」
「そうだね、とりあえず家に帰るよ」
「それじゃあ、明日……」
「それじゃあ、明日楽しみにしてるよ!」
 約束の場所は学校近所の商店街


(楽しみだな、ずっと入院していたからワクワすする!)
 楓はそんなことを考えながら家路を歩いていた。
(久しぶりに楓と遊べる……!)
 沙耶もかなり喜んでいた。
(やっと明日、真希ちゃんとデート!)
 川本は川本で浮かれていた。
(明日は、川本くんとお買い物……デート? いや違う! お買い物だお買い物!)
 真希は自分の思考をまとめるのに苦労していた。
(明日は、ついにあのいちごパフェが〜)
 部長もパフェのことで頭がいっぱいになっていた。
(明日、俺のお金はいくら消えるんだろ……)
 柿本は机に突っ伏し絶望していた。


(明日!)
 6人の思考が合致する。



<あとがき>

 3作目の作品となります、みそかつです。
 ここに初期メンバーに関する過去編をいれようと思っていたのですが、さすがにやめました。
 二回連続悲劇にするのは気が引けました。
 というわけですっごい伏線を立てる感じになってしまいました。
 まあ、この過去編はまたいつかやります。

 さて、新登場の坂上真希。
 彼女は初期メンバーに関する過去編でとてつもなく重要な立ち位置にいることになります。
 1話に登場させたかったのですが、そんな話を盛り込めなかったので3話で初登場となりました。(もちろん2話では出せるはずもないので)
 さて、新メンバーが加わり物語は大きくなっていきます。
 次の話では新キャラは登場しません。
 次の話は、土曜日のお話です。
 まあ、最後に思いっきり書いているのでわかるとは思いますが……
 次の話でも過去編はせずに日常をする予定です。
 まず、間違いなく名前がでてる女子キャラは下痢をするでしょう。
 真希はどうやってしよかな……
 まあ、4話を読めばわかるとは思いますが(このあとがきの時には思いついてすらいません)
 
 今回の話は食中毒です。
 6月、そのフレーズで思いつき書きました。
 同時に真希をどうやって登場させようか考えていたところだったので、ちょうど良かったです。
 当初の予定では3話でいきなり土曜日をやる予定だったのですがこれを思いつき挟むことにしました。
 そしたら、この先の重要人物を出すことにも成功し、結果良い方向になりました。

 シリーズ名はこれからも募集していきます。
 BBSにお願いします。

 こんなふつつかものですが、この先もよろしくお願いします。


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