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【スカトロ】排泄系妄想廃棄所7【汚物】
1名無しさん@ピンキー :2010/03/06(土) 21:38:18 ID:Je0yidEt
他スレで日ごろ迫害されがちなスカトロ系の妄想ネタやSSなどを吐き出すスレです。
版権物の二次パロ、非版権物のオリジナル、いずれも歓迎です。

ネタはライトな便意我慢やトイレ覗きから、ディープな飲尿吐瀉食糞塗便まで、
女性キャラの排泄関連をテーマとしていれば大小上下固形液ガス問いません。
ふと思いついた一行ネタから、貼るに貼れずお蔵入りしていた長編SSまで、
巧拙に関わりなく、形式その他なんでもありで参りましょう。

sage推奨。紳士はこういう時sageるものです。

2名無しさん@ピンキー :2010/03/06(土) 21:39:28 ID:Je0yidEt
■過去スレ
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所6【汚物】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1234355887/
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所5【汚物】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209737498/
排泄系妄想廃棄所4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185461945/
二次キャラ排泄系妄想廃棄所3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152551089/
二次キャラ排泄系妄想廃棄所2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1131210760/
二次キャラ排泄系妄想廃棄所
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116597854/

3名無しさん@ピンキー :2010/03/06(土) 21:39:51 ID:Je0yidEt
前スレが500KBを超えたので立てておきました

4名無しさん@ピンキー :2010/03/07(日) 00:14:49 ID:EkjHayFj
>>1

さてSSの続きを全裸にガーターベルトで待つか

5名無しさん@ピンキー :2010/03/07(日) 00:16:28 ID:9I8LeKsB
>>1
スレ立て乙です。ありがとうございました。
ご迷惑をおかけしました。

昨日は失礼しました。
スレ立ても試みたんですが弾かれてしまうし、容量いっぱいで一言書くことも出来ず…
容量や次スレなどのお伺い立ててから投下すれば良かった…今更になりますが…

続きから投下させていただきます。
うまい具合にえな視点への切り替え地点からです。

6えな8−4 :2010/03/07(日) 00:18:01 ID:9I8LeKsB
電話を切るとごろんとベッドに転がる。
「はぁぁ〜緊張するなぁ。」
自分の唇を指でむにむにと摘む。
「先生、何も言ってくれない…。」
衝動的ではあったけど、何の躊躇も無かった訳じゃない。
私にとっては大事件でも、先生にとってはどうということもないものなのかもしれません。
キス…なんて、今までの恋人とたくさんしてるのかも。考えたくはないけど、きっとそうです。
先生は、今の私が居る場所よりもずっとずっと先にいる、そう思うと淋しい。

バフッ、枕に頭を半分沈ませる。
「やっぱり、そういう意識は無いのかな…」
クラスの女の子が、男の人の気持ちと体は別なものなのだと言っていたのを思い出します。
気持ちを疑う…だとか、そういう関係でもないのだとは分かっているけれど、
確かめてみたいような気持ちもあって、踏み出したら少し変わるのかなって、ほんの一瞬
「教師じゃない」と言った先生の、淋しい背中に期待してしまったんです。
その隙間に入れたら、先生のその場所に私が存在出来たら、と。
…私は、先生の見せた弱みに付け入るような真似をしたのかもしれません。
でも単純に、消沈した先生をどうにかしてあげたいという気持ちが、私に思い切った行動を起こさせたというのも嘘ではありません。

「墓穴…自分の首にネクタイ…ぎゅう…」
何であんなことをしてしまったんだろう。
何度とも分からない自省と共に、また指が唇で悪癖を為すのを覚えるのです。
私がこうしていくら悩んでみたところで、先生の気持ちに変化を起こすわけでもないのに。
それだったら、
「先生が喜ぶことを、先生が…喜ぶ、こと…」
はぅ。指が生暖かい風を受ける。
思いながら立ち上がり、クローゼットの中から指定された下着を探すのでした。
あの下着に…先生の言葉を反芻すると、私はいけない想像に顔を赤らめてしまいます。
探し出した下着を手にとってカレンダーを見る。約束の日は明後日。
通じ合うものがあるとしたら、今はそれしかない。それでも、私にとっては十分すぎる幸せなのです。
先生が求める姿が、先生に一番見てほしい私の姿だから。
そう、幸せです…


その日見た夢は、小学生の私が下着に粗相してしまうものだった。
風景、音、切迫感。
何もかもが記憶に忠実に再現されていて、夢の中でも鮮明にあの時の羞恥心と罪悪感と不安とが私を襲ってくる。
ただ過去と夢の違っているのは、排泄がいつまでも止まらないこと。
そしてその終わらない排泄の中で、確かに私の官能が啓かれていくこと。
頭から体全体を駆けめぐる恐怖と快楽の成す狂気に腰を砕かれて、尻餅をついた私は
病院のトイレの白い空間で一人、床とお尻の間に内側から破裂しそうなほど膨れ上がった下着を挟み
狂気の根源である排泄物で、尚もそのかさを増し続けているのです。
子供用の下着のゴムは四方からの圧力に伸びきって、肌に当たるはずの部位にも厚く茶色い内容物が詰まっていて、
境界であるその部分では、みちみちと独特の音を鳴らしながらじっくりと嬲るように内側から外側へ、排泄物が溢れ出してきてしまいます。
腰やお腹、脚の付け根から太股、もちろん内側にたっぷりと含んだ下着の中もですが、そういった部分の皮膚は汚物に染まりきっています。
歯を食いしばり、涙や汗や唾液で顔中をぐちゃぐちゃにした私は、塊になっては床に落ちる繊維質の粘土を
ひどく掻き乱された心境で見つめ続けるしかありません。
「うんち…止まらない…止まらないよぅ。
止まって…いやぁ、止まらないで…
いや、止まってぇ。んっ、止まらないでっ!やっ!はぅ…んっ」
息も絶え絶えに、抵抗と従属を繰り返していると、後ろの個室の扉がキィと音を立てました。
「だ、だれ…?誰?
やだ…見ないで…見ない、で…!」
おかしくなるくらい息が上がってくる。
誰かが居る。すぐ側に居るんだ。
「はぅ…はぁはぁ、やぅ、やっ…!
はぅ…あぅ、ちがうの…あ…見…て…」
目をぎゅっと閉じる。涙が伝うのが分かる。
「見…て…。あぅ…見てぇ…。えなの…うんちぃ…
えなの、うんち…見てくださいっ!」

7えな8−5 :2010/03/07(日) 00:19:10 ID:9I8LeKsB
「…っはぁ!…はぁっはぁっはぁっはぁ…ぁ…夢…」
汗だくになって起きる。時間は…三時…。ぐだりと前屈みになり、お布団に前身を埋める。
すごくうなされてたみたい。こんなに汗をかいちゃって、髪が首にまとわりついている。
パジャマも、シーツまでもびっしょり濡れてる。

「…え……?」
鼻をさす蒸れたような臭いに、内股の冷たい感触。背筋がぞくりとする。
太股の裏側はまだ生温くて、大量の水分でパジャマがぺたりと貼り付いてるのが分かる。
「や…だ……おねしょ…?」
掛け布団をめくると、シーツはぐっしょり濡れていて、バケツをひっくり返したみたいに、私のおしっこをたっぷり吸い込んでいました。
「いやぁ、なんで…こんな…おねしょなんて…」
そう言った私の頭に、さっきの夢の光景が過ぎる。それから…先生が言ってたこと。私はイッちゃうとおしっこを漏らしちゃうって…。
「もしかして…これって…」
止まらないうんちのおもらしの夢を見て、イッちゃったの…?

「や…ひゃうっ…ん…あふぅ、あん…」
私はまだおしっこで濡れたままの股間に手を伸ばすと、高ぶった気持ちが抑えられずに自分を慰め始めていました。
恥ずかしくて、情けなくて、それなのにすごく興奮するんです。
「あん、あぁ、はぁ、…あぁぁ気持ちいい…はぁはぁはぁ、
…っん、あぁせんせぇ…
せんせ…あぁん、せんせぇ…気持ちいい…」
先生。呼ぶ度に、ちくりと良心が痛んで、何かが這って昇ってくるように背中がぞわぞわする。
「せんせ…ぁん、うんちの…夢で、興奮して…はぁぁ、おねしょしちゃった…
いけない、いけない子です、…んくぅっ!」
乳首に爪を立てる。何度も、何度もエッチな自分の体にお仕置きする。
痛い。痛いのに気持ちいい。先生の歯が当てられたのを思い出す。
これじゃ駄目。もっとお仕置きしなくちゃ。思って、クリトリスも躙り上げる。
指が粘液でぬるりと滑りながら、執拗に敏感な官能器官を追いつめる。
「はぅ、はぅ、あうあうあっ、あぁぁっ…」
もうおしっこは出ない。そのサインがなくても、ずっと繰り返すうちにイくという感覚が分かるようになってきました。
明後日には、先生の目の前で夢に見たことが再現される。
そう思うと期待が納まらなくて、お仕置きにならないお仕置きは、空が白み始めるまで止まらないのでした。

8えな8−6 :2010/03/07(日) 00:20:54 ID:9I8LeKsB
翌朝。両親が起きる前にシーツを洗濯し、どうにか取り繕うことに成功した私は、睡眠不足でふらふらする頭を引きずって登校することになりました。
授業がないのが救いです。明日が修了式で、今日は全校生徒が学校中を清掃する日なのです。
空っぽになった三年生の教室も在校生が手分けして担当します。
私は…以前先生と忍び込んだトイレのある階をクラスの数人と一緒に任されました。

「憧れの先輩の机〜!あぁ、結局卒業までにこの思いを伝えることは出来なかった…」
移動して来るなり卒業生の教室に駆け込み、一目散に席に着くと机に頬を擦り寄せるクラスメイト。相楽左右ちゃん。
「またこれだ。だから早く告っちゃいなって言ったのに。」
こっちは淡路安曇ちゃん。
「あたしアズみたいに積極的になれないもん」
「え?私、自分から告白したことなんて一度もないけど?
相手に好きになってもらえれば、そのうち向こうから言ってくるじゃん。」
机の下で震える拳を目撃してしまいました。こわい…相楽さん…
「はぁー自分が出来ることを他人も出来るなんて思わないで欲しいよ。
アズのやり方は頭も要領もいいし、結果的にうまく行くんだからそれはそれでいいのかもしれないけど。
あたしにとっては恋愛ってそんなに簡単なことじゃないの。」
「簡単とか難しいっていうのとは違わない?楽しいか楽しくないかでしょ。見てるだけで楽しいの?」
「あんたとはとても分かり合えそうもないわ…」
机に突っ伏してしまいました。
「…有澤さんさぁ、どう思う?」
「え?」
予想もしなかった振りに たじろいでしまいます。
「アズよりあたしみたいなタイプに見えるんだけど。有澤さんって好きな人いる?」
「好きな人…」
そう言われるとまず先生の顔が浮かびます。
でも明確にそうかと言えば…自分でもまだよく分からないんです。
それに、この場で先生の名前を出したら絶対に迷惑がかかります。
「え、うそ、居るの?誰?うちのクラス?」
「ちょっと、あたしが聞いてるのに。有澤さん、びっくりしてるじゃん。」
「あ、ごめん。あんまりそういう素振りないから、びっくりして…」
「ううん、いいよ。私が黙ってたから思わせぶりなことしちゃったみたいで。
でも、自分でもまだよく分からない、かな。」
「へぇ、そういう人は居るってことね。」
「ねぇ、例えばその人が超格好良くて人気があって、自分なんか相手にされないのが最初から分かってるとして、そういう人に好きって言える?」
「出来るでしょ」
「あんたには聞いてない。ねぇ、どう?」
相手にされないという不安はありますが、それは生徒と教師という関係性や、年齢といった要因が強くあります。

「う…ん、たぶん、怖いかな。今は自分を押し出す気持ちにはなれないから、考えたことないんだけど…。
好きになってもらいたいっていう気持ちよりも、嫌われちゃうのが怖いっていう方が強くある。
…それに、好きになってもいいのか、まだ分からなくて。」
「…どういうこと?人を好きになるのって許可がいるもの?」
「わ、分からない。もしかしてあたしより難しいことになってる?」
顔を見合わせる二人。こんな中途半端な説明で分かって貰える筈がないんです。かと言ってまさか名前を出す訳にもいかないし…。
「ご、ごめんね。気にしないで。自分の中で決めなくちゃいけないことだよね。」
「え、ううん。謝ることじゃないよ。何か大変そうだね。」
「二人ともどうしてそう深刻になるのか私には分からないわ…」
「だろうね。アズと違って必ずしも楽しいだけじゃないってことよ。」

雑巾を片手に窓拭きの作業に戻る。
『俺も楽しかったよ。それでいいじゃん。』
相楽さんの言葉に先生の残像が浮かぶ。突き放されたような響き。
私が、あの時先生にすがりつかなければ、どうなっていたんだろう。本当に全部なくなっちゃってたのかな。
また一人になって…ううん、一人よりもっと…淋しくて空しくて、きっと思い出す度、心細くなる。もう以前とは違ってしまっているから。
先生は…?先生もそう思ってくれているのかな。
ああ、まただ。一人で考えていても答えなんて出ないのに。何でこうなっちゃうんだろう。
それに、自分の気持ちさえはっきりしないのに、先生の気持ちを知りたがるなんて、虫が良すぎる。

9えな8−7 :2010/03/07(日) 00:23:31 ID:9I8LeKsB
「ちゃんとやってるかー」
「あ、先生。何、見回り?」
「先生の言い方がまずやる気なくない?」
「どこもかしこもサボってばっかでうんざりなんだよ。ここ二人?少ないな。」
「いえ、有澤さんと三人。」
「あー…、そっか。」
噂をすれば、陰?先生が窓際にいた私をちらりと見ます。

「でもこの階、他の教室にも居るはずなんだけどな」
「え、ここもかよ。はぁ、もう真面目にやってくれよ…」
「あたしたちは真面目にやってますよ!」
「あぁ、そうだな。えらいえらい。」
「わ、私も!…真面目にやってます。」
「…あぁ、うん。有澤もえらいえらい。」
うぅ、つい張り合ってしまいました。変だったかも。三人共びっくりしてます。
「いない奴ら探してくるから、しばらく手分けしてこの階やっててくれるか?」
「ええー!それひどくない?」
「文句なら逃げた奴らに言ってくれ」
「ごもっとも。じゃあ、あたしはここの教室からやるから、二人は移動して。」
「はいはい。愛しの先輩が使ってた教室だもんね。私は反対側の端からやるわ。」
「えっと、じゃあ私は真ん中の階段側から…」
「三人共悪いな。頼む。」

淡路さんは箒を持って、先生は消えた生徒氏名を聞き出したメモを持って、それぞれ教室から出ていきました。
私も、窓拭きに使っていた雑巾をバケツで固く絞ってから廊下に出ると、淡路さんが箒を跨いで端の教室に入っていくのが見えます。
「魔女宅?」
「先生!他の子探しに行ったんじゃないんですか?」
「うん、行くけど、その前に頑張ってる有澤をよしよししようかと…」
「はう…」
先生が頭を撫でてくれます。
「何かさっき可愛かった。褒めて欲しかったの?ジェラシー?」
「羨ましかったんだもん…」
「はは。ほんと犬みたいだな。じゃ俺行くけど、いい子にしてるんだぞ。」
「はい。頑張ります。」
さっきまでうじうじ悩んでいたのに、これだけで一気に幸せになってしまうのだから、先生ってすごい。

「でも…犬かぁ…。」
一人になって小さく呟く。追いかけるように溜め息もひとつ。
やっぱり私が先生との関係に多くを望むのは無謀なのかもしれません。
今の関係がずっと続くことを願うのが、身の丈にあった望みなんだろうなって思うんです。
それだって…またこの前みたいなことを言われたらどうしようって思ってしまうし、そういうことを言われないという自信だって持てません。
だから…好きになってもらうことより、嫌われないようにするのが今の私に出来る精一杯なんです。
そうすれば、今みたいに…先生は私に幸せをくれるから…。

10えな8−8 :2010/03/07(日) 00:24:41 ID:9I8LeKsB


一年生最後の日がやって来ました。
一年間着た制服に袖を通し、スカートの下には先生に言われた白い下着を着けています。
これだけで、変態おもらしのための準備という意識が私をおかしくさせてしまいそうです。
準備は服装だけではありません。お腹の中も昨日から準備しています。
限界までホックを緩めたスカートがそこを締め付けるのも、中身が出た時にどうなるのか…恥ずかしい予感を感じさせます。
そんな私の心とは裏腹に修了式は滞りなく進み、お昼前には予定通り終わりました。


「有澤、お待たせ。」
いつもの場所で先生の車に乗ると、急ぐように目的地へ向かいます。
あの建物、あの信号。動く景色に、これまで幾度か行った野外排泄を思い出します。でも今日の目的は…
「あぁ、ついに夢にまで見た有澤の変態大便お漏らしが実現するのか。」
「え、先生も夢を見たんですか?」
「え?いや、言葉のあやだけど。何、夢見たのか?」
勘違いに顔が赤くなります。
「実は…はい。言われた日に昔の夢を見ちゃって…」
「そっか。トラウマだもんな。怖かったか?」
「…ん、と…それが、起きたらおねしょしちゃってて」
「おねしょ?」
「もうそんな年じゃないのに…恥ずかしい。もしかしたら、うんちお漏らしの夢見てイッちゃったのかなって、思ったら」
ゴクリ、唾を飲む音がする。
「恥ずかしくて…でも興奮しちゃって、そのまま朝まで…オナニーしちゃいました。」
やだ。息が上がって来ちゃう。
「じゃあ昨日はおねしょしてオナニーした後、登校して真面目な振りして掃除してたってことか。」
「うう、はい。ごめんなさい。」
「いい子だと思ったのにな。」
「はぅ、ごめんなさい…」
「だめ。おしおきしなきゃな。」
ゾク。体が疼く。車が止まる。先生が後部座席に入ってくる。
「尻出せ。」
お尻を出すと2、3度平手打ちをされる。
「ひぅっ!うっ!」
「無理させるかと思った俺が馬鹿だったみたいだな。
有澤は自分が下着に排便することすらオナニーのオカズに出来る変態ってことだよな。」
「は、はう…」
「返事は?」
「…はい。」
「じゃあこれからすることはさぞ嬉しいだろうな。もっと盛り上げてやるよ。」
先生が制服を捲って私の背中を露出させると、ブラジャーのホックを外しました。
もしかしたらこのままおっぱいをいじめてもらえるのかもしれません。私は昨日の自慰を思い出し、先生にああされたら…そうした期待に胸が高鳴ります。
けれども先生は重力でカップを押し下げる中身をどうするという訳ではなく、まだ背中で指を動かしているのです。
「あ…!」
突然、左側のカップが抵抗を無くして中身が露出しました。続いて右も解放され、先生はカップの間を掴んでブラジャーを引き抜いていきます。
外されたブラジャーを見ると背中側のストラップ留めが外されています。その先を期待する私の気持ちを裏切り、先生は再び制服で背中を覆ってしまいました。
次はスカートが捲られます。そしてすぐに下着も下ろされるのですが、脱がされる訳でもなくお尻を半分出されたような状態です。
その状態で先生の両手がお尻にあてられ、穴を中心に両側へ割り開かれていきます。
先生は何も言いません。
私はそれが余計恥ずかしくて、これから排泄を行うその穴に先生の視線が注がれていると思うと息が上がり、知らず濡れてきてしまうのが自分でも分かります。

11えな8−9 :2010/03/07(日) 00:25:35 ID:9I8LeKsB
生殺しのような沈黙と羞恥の時間は暫く続き、それは破られました。
お尻の穴に何か生温かく湿っぽいものが触れたのです。
「ふぁっ、あ、あぁ…」
つい情けない声を上げてしまいます。お尻の穴が正体の分からないもので割り開かれていくんです。
私は何をされているのか不安になって、首を後ろに捩ります。
それは衝撃的な光景でした。先生の頭が私のお尻に埋まっているんです。
つまり、今私のお尻の穴をくつろげているのは、先生の舌なのだろうと思います。
「あ…せ、せんせ…そんなとこ舐めたら…ひゃうっ!」
挿し入れられた舌が内部を撫で上げます。
それは不思議な感触で、私はこんなことをされているのに気持ちよくなってきてしまっています。変な声が出て止まらないんです。
私がどうしようもないような情けない鳴き声を上げている間も、先生はお尻の肉を両手で揉みながら黙々と舌を動かします。
そこが溶けるように熱く柔らかくなった頃になってやっと先生は作業を止め、舌を抜き取って今度は指を挿し込みました。
内壁の弾力に押し当てるように指を動かされ、勝手に恥ずかしい筋肉が収縮してしまいます。
ちらと後ろを窺うと先生は片手で私のお尻の穴を弄びながら、自分の服のポケットから何かを探しています。
取り出したものは、個包装の簡易浣腸でした。以前私が持参したものは2個入りで、使ったのは1個だったのできっとその残りでしょう。

「もうここからならそんなに時間もかからないし、いいよな。」
先生はやっと言葉を発しましたが、その語気は質問というよりも同意を求めるといった色です。私が返事をする前に早々に封を切ってしまいます。
「ほら、ケツ開け」
私の手首を掴むと、お尻の両側に手のひらを押し当てて自分で更に穴を露出させるように促します。
支えを失った私はブラジャーの外された胸を座席シート押しつける形になり、服を着ているのにそこだけが外に晒されたお尻を大きく斜め上に突き出したまま、
その真ん中に位置する排泄のための穴を自分で開いて他人に見せつけるという、普通であれば屈辱の極みであろう行為を強制されているにも関わらず…
「はぁはぁ、せんせ…恥ずかしい…あぁぁ」
「…何喜んでるんだよ、全く。」
パシッ!尻たぶが平手で叩かれます。
「はぅっ!はぁはぁはぁ、あぁぁあぁ」
「何しても喜ばせるだけだな…」
「んあぁ、浣腸してください…」
「はいはい。辛抱のない奴だな。」
「んっ!んふぅ…あぁん入ってくるぅ…あぁぁ、はあぁ」
「随分好きになったみたいだな。」

全量が腸内に注がれ、何かが穴に当てられます。
「アナルプラグ…」
「当たるだけで分かるのか?ほんとケツの穴いじられるの好きだな。分かったらほら、くわえて。」
先生が押し込むように軽く力を入れると、私も意識して穴を広げます。…かなり楽に入ってしまいました。
「はぁ、はぁ、あぁんお尻がぁ…」
「じゃあ行くぞ。」
お尻の穴をこじ開けられたまま固定されて喘ぐ私からあっさり離れると、先生は後部座席を出て運転席に戻ります。焦るように車が動き始めました。

12えな8−10 :2010/03/07(日) 00:26:33 ID:9I8LeKsB
私は後部座席で横たわったまま、うんちのための穴に恒常的に感じる異物感と悪道を走る車の振動に体を揺さぶられます。
両腕で挟まれた胸が制服の下でゆるゆると揺れるのが分かります。
堪らなくなって片手を制服の下に滑り込ませると湿った肌を撫でながら登頂を目指し、きゅっとそこを抓み上げます。
もう片方の手も膝から太股を滑らせてスカートをはだけ、下着の上から秘部に刺激を加えます。
膝を体幹に引きつけて体を縮めるとお尻の筋肉が穴を中心に突っ張ったようになって、直腸に差し込まれたアナルプラグの感触が高まります。
股間に挟んだ片手を後ろの穴まで伸ばし、突き刺さった異物の尾を指で押し込んだり掴んだり…、浣腸の海で揺れるブイを想像します。

浣腸がもう結構効いてきています。あとどれくらいで着くのでしょうか。
横になった私からは外の景色はよく見えず、今何処を走っているのか分からないのでした。
ぐるる…腸が蠕動を始めます。今日のために準備した大量の内容物が消化器官の最後尾に集まって排泄を待っているのです。
プラグに当てた指に圧力を感じ始めました。
今日もまたいっぱい出ちゃう…。想像してしまいます。
今着けている下着に、この圧力分のものが全部吐き出されちゃう…。先生の前でうんちのお漏らしをしちゃう…。
じっとりと汗ばみながら、性感を弄ぶ指に力を込めます。早く…着いて…。


「有澤、着いた」
ゆるやかに停車し、先生が運転席から降りると後部座席のドアを開けて、そこでうずくまる私を見つめます。
「何泣いてんだ?」
「はゅ、ぅう」
「ふにゃふにゃのぐてんぐてんになってんぞ。」
半身を車内に乗り入れて両脇に腕を差し入れて引き寄せる。
「やぅ、やぁぁ…」
「勝手にオナニーなんかするからそうなる。相変わらず加減ってのを知らないな。ほら、立て。」
横になっていた私は立たされると重力を一点に感じます。異物で蓋をされたお尻の穴に…。
「あう…せんせ、うんち、うんち出ちゃうぅ…」
「あとちょっと我慢しろ、ほら。」
車外から体が半分出たところで脇から背中に回された先生の両腕が、一本降りてきて私のお尻を優しく包み込みます。
「!? あっ!あぁぁそれだめぇぇぇ!」
そう思ったのも束の間、急に掌でプラグをぐっと圧し込まれます。
その上、プラグを中心にしてパン生地をこねるように手首を利かせてお尻の肉を嬲り始めたんです。
「やっ!やぁぁ、そんなにしたら漏れちゃう!ああぁっ!!!」
ブジュ!ブビビビっ!
穴の周囲がプラグごと四方に引っ張り回され、わずかに出来た隙間から浣腸液が零れ出てしまいました。
「あっあっあっ!やだ、先生もうやめて!」
ブプゥ!グボっ!ブピュッ!ビビィッ!
窮屈さとわずかな空気とで恥ずかしい音を立てながら、私のお尻の穴は液体の排出を続けます。

お尻の穴周りに当たる下着が既にぐっちょりと湿って肌に張り付いてきます。この分では先生の手もきっと浣腸液まみれになっています。
「んあぁぁぁ、そんなにしたらうんちの穴が壊れちゃう…!」
私は恥ずかしさと…、一番感じる場所への乱暴な刺激に新しい快感を覚え始め、先生の体にすがりついてしまっています。

13えな8−11 :2010/03/07(日) 00:27:58 ID:9I8LeKsB
密着すると先生も興奮してくれているのが分かります。
布越しに性器同士を合わせている…そのことが意識に昇った途端、私は何かが切れたように腰を動かして、自ら先生に濡れそぼった自分を擦り付け始めました。
「あんっあんっせんせ…先生のおちんちん…」
制服のスカートはめくれ上がって下着だけを一枚挟んで、先生のスーツのズボンのその部分に痒みのように疼く熱さをぶつけます。
「すげーサカリっぷり」
先生は笑っています。サカリの意味が分かりませんが…乱れた姿を嘲られているであろうことは分かります。
今はもう体制は逆転して、私の方が車体に先生を押しつける形で無我夢中で腰を振っているのですから。
「有澤、動けないよ。ほら、いい子だから」
「いや。あん…先生のおちんちん、こんなにおっきくてかたくなってるのにぃ」
「有澤…はぁもう。」
先生は呆れたようにため息を吐くと、俄に制服の裾を引っ張り上げました。裸のおっぱいが露出されます。
「あんっ!はぁっ、はぁっ、あぁぁぁ!」
先生が私のおっぱいに顔を埋め、ジュルジュル音を立てて乳首を強く啜ります。片腕で背中から強く抱きしめて、もう片手でアナルプラグを捻り回して私の決壊間際の排泄の穴を執拗に虐めるんです。
「あっ!あっ!あっ!やぁぁ」
先生も腰を上下に動かして、下着ごと私を刺激します。水分を寸ででせき止めていた尿道が激しく揺さぶられると、陥落の時はやってきたのでした。
「ああ、もう、ふわぁ、はぁぁぁぁぁ」
ジュワァァァ
先生と私の体の間からアンモニア臭の湯気が立ちます。下着の中から放たれた熱くて濃いおしっこは、足を伝って地面へと落ちていきます。
「よし、イッたな。」
「はあぁ、気持ちよかったぁ…。うんち我慢しながらだとすごく興奮しちゃいます。」
そのままもたれかかっていると、はたとあることに気づきます。こんな密着した状態でおしっこしたら、先生の服を濡らしてしまったのでは…
「あ、やっぱり…先生、ごめんなさい。どうしよう…」
「うん、まぁ、洗濯すればいいよ。ちんこに小便掛けられるとは思ってなかったけど。」
「はぅ…ごめんなさい。」
そうです。先生のおちんちんにもいっぱい掛かっちゃっているんですよね。私は自分のしたことに恥ずかしくなってしまいます。

「それより、早く有澤の変態お漏らし見たい。」
先生はそう言うと、私の両膝の裏に手を添えて体ごと持ち上げようとするんです。
「えっ!先生、何するんですか?」
「首に手回して。足は腰に回して。」
「は、はい…っと、うくっ!」
反射的に言われた通りにすると、先生は両手で私のお尻を支えます。やってから気づきましたがこの姿勢は…かなり腰やお尻に負荷が掛かるんです。体を支えるために腹筋も使います。
ただでさえ浣腸で便意があるのにこんな姿勢では…アナルプラグで栓をしているとはいえ、それすら圧力で噴き出して今にも排便が始まってしまいそうです。

「せ、せんせ…この格好、出ちゃいそ…んああっ!」
更に悪いことに、先生がお尻を支えている両手を左右に割り開き始めたんです。
「せんせ、やだやだ!やめて!うんち出ちゃうぅ!」
「じゃあ移動するぞ。」
「あぁぁぁー!」
先生は笑っています。私はもうすっかり余裕をなくし、全身から汗を吹き出しながら必死で先生にしがみつきます。
先のアナルプラグいじめで排出された為、体内に浣腸液はほとんど残っていません。プラグとお尻の穴の隙間から溢れていった液体と、お尻を無理矢理開く先生の手、更に重力や無理な姿勢で力の入った筋肉の所為でプラグがわずかに滑り出してきています。
「はぁはぁはぁはぁ、ああんアナルプラグが抜けちゃう…」
「プラグ引っこ抜くほどの糞を下着に漏らすわけか。それは楽しみだな。」
「うぅ、先生のいじわるっ!んっ!ほんとに…もう漏れちゃう…」

14えな8−12 :2010/03/07(日) 00:28:44 ID:9I8LeKsB
状況を勘違いした腸壁が、排便のための生理現象を起こしています。
うんちをする時のように、私の体が勝手にアナルプラグを排泄しようと動いているんです。
「あふぅ、ふぅ、ふぅ、んぐぅ…んん…んんんっ!あっ、あっ、だめだめ!」
「有澤、なんか下着が引っ張られてるけど?」
出掛かったプラグが下着に引っかかって、ぎりぎりの所で下着の張力によって完全な排出を押しとどめられているんです。
プラグには行き場が無く、お尻の穴に戻っては押し出され、私の腸壁を繰り返し擦り上げます。
「んあぁぁぁ、うんちの穴そんなにグリグリしないでぇ…」
「俺は何もしてない」
「プラグがぁ、勝手に動いてるのぉ!あっあっあっ…はぁうぅん」
「この状態でも気持ちいいのか…乳首すげぇ立ってるぞ」
「あっ、あっ、だめ!もう漏れちゃう!ひゃう、うんち出ちゃう…っ」

繰り返し続く擬似排便で促され、本物のうんちももう直腸まで降りてきてしまいました。
固まったうんちの先でプラグは押し出され、その振動中心を少しずつ体外へとずらして行っています。
「はぅぅ…あぅ、ああん…あっあんっあっ…うんち…うんち出ちゃうよ…やぅぅぅ」
そして最後には、内側からの力に耐えきれなくなったプラグが完全に排出され、下着の中へと転がり出てしまいます。
そして間髪置かずに巨大な快感が、しつこく繰り返された摩擦で敏感になっている私の排泄器官を突き抜けていきます。

ボゴっ!ムリムリムリムリ!
「ひあああああああーっ!!!」

遂に排便が始まってしまいました。先生に抱え上げられたまま、私は下着の中に立派なうんちを漏らしてしまったのでした。
「有澤、もしかして出たのか?下着の引きが全然違うんだけど?」
「ひっく…ひっく…うぅぅ…」
飛び出てしまったうんちはお尻と下着の間にはまりこんでいます。固くてとても切れないんです。
それに先生に抱きしめられたまま自分の意志でうんちを出すなんて、そんな恥ずかしいこと出来ません。
「下着に糞漏らしたかって訊いてるんだけど?」
「はぅ…ぐすっ…うんち漏れちゃった…切れなくてうんちの穴も広がったままです」
「そっか。でもまだまだ出るだろ?もっと出したら切れるんじゃないか?ほら」
「ひゃうっ!んあっ!ああんっ!」
先生が両手で更に強くお尻を開きます。私は目を白黒させながら、ほとんど強制的に排便させられます。
「んんっ!んくっ…ふ…あぁぁああんっ!」
みちみち…ムリムリムリムリ!ぶぼりゅっ!
がちがちに固まった一番気持ちいい部分が一気に排便されました。
「はぁ、はぁ、あぁん…ん…あぁぁ…」

こんな状況なのに、私は太くて硬いうんちがお尻の穴から出て行く感覚に、堪らない快感を得てしまいます。
間髪入れずに、まだ水分が少なく排泄していても太くてごつごつした感触を感じることの出来る部分が続きます。

「やぁっ、せんせ、降ろしてぇ…もううんち止められないの!どんどん出ちゃう!」
叫ぶように請うと足が地面に着きます。そのまま引っ張られてトイレまで歩かされ、外壁に両手を突く格好で固定されてしまいました。
突き出したお尻が、下着の中のうんちを押し広げるのが分かります。
「有澤、そのまま動くな。全部下着に出せ。」
言いながら先生はスカートをめくります。唾を飲む音が聞こえました。

15えな8−13 :2010/03/07(日) 00:29:23 ID:9I8LeKsB
「ひゃう、やう、先生、見ないでぇ…」
「何だよ、いつも見て見て言いながら散々ぶっとい糞ひり出してるじゃないか」
「やだぁ、うんちのお漏らしなんて…恥ずかしすぎる…」
「もう遅いって。下着だって前は小便で黄色いし、後ろは浣腸液で茶色いし。
それに中からぐいぐい押されて、プラグの形ももうくっきり見えるくらいになってる。よっぽどデカい糞が出たんだろうな。」
「いやぁ…恥ずかしい…。はぅっ、んっ!んんっあ…あ…あぁ…出ちゃう…」
先生に私の下着が汚れて膨らんでいる状態を説明されている間も、排便は静かに続きます。
「どんどん膨らんでくるな。さて、下着の許容量を越えるまでどれだけ保つかな。」
「はぁはぁはぁ…あぁいやぁ、いやぁ…」
お尻の肉に出したての自分のうんちが張り付くのが分かります。段々と軟らかい部分が出てきます。
うんちがお尻の穴を通り抜ける度、背筋がぞくぞくと震えます。
先生の目の前でうんちのお漏らしなんて、死にそうなくらい恥ずかしくて嫌なのに、こんなに気持ちよくなっちゃう自分の体が恨めしい。
「はぁ、ふああぁ、うんち止まらないよぅ…あふぅ…」
既に下着は内側から押し上げられて、足と腰の部分の隙間が浮いてきています。更にうんちの重量で少しずつ垂れ下がってきているのも分かります。
「有澤、パンツずれて半ケツになってる」
「いやぁ。もう恥ずかしい…」
私は下着の前の部分を引き上げてそれ以上の落下を阻止します。
そうしても遂に脚の付け根の部分から、下着に入り切らなくなった柔らかいうんちが溢れ出してきてしまいました。
「はぁ、はぁ、あぁう…うぅぅ…」
「さすがに溢れてきたな。こんなとんでもない量の糞がどっから出てくるんだか。」
「うぅぅ、うんちいっぱい出ちゃってごめんなさい…」
「もしかしてまだ出るのか?」
実際、まだ半分も出していないのです。今でも下着が満杯なのにこの倍以上の量だなんて、あまりにも恥ずかしすぎてとても答えられません。
「訊いてるんだけど?」
私は涙を流しながら振り向きます。
「あぅ…はぅぅ、まだ…」
出ちゃう。言おうとして声が出ない。涙声になってしまいます。
「…中、入ろうか。」


腰を折った情けない姿勢のまま、そろそろと静かに歩いてやっと個室の一つに入りました。
「有澤、便器跨いで」
洋式の便座を後ろ前にして跨ぎました。開脚幅がやや広く、立ったままでは変に力が入ってしまいます。
ムリ…ムリムリ…ぶしゅう…
「んはぁぁ、あん、あぁん…」
その姿勢のまま再び息むと、また勢いよくうんちがお尻を通り抜けます。
ぶしゅっブボッ!ブチュブチュブチュ!ブリブリブリブリ…!
「はぁぅぅ!はぁん、ああ…あっあっあっあっ!…んあぁぁ、はぁぁぁ〜」
野外から屋内に入ったことで、やや大胆になったのか大きな声を上げてよがってしまいました。
「気持ちよさそうだな。」
「恥ずかしい…はぁ、はぁ、あぁん…うんち気持ちいいんです…あふぅ…」
ボト…叩きつけられた粘土のような音がします。股の間を覗くと、下着から溢れ出たうんちが便器に落下し始めています。
こんなに…入りきらないほど大量のうんちを下着にお漏らししちゃってるなんて…。
「ハァハァハァハァ…ぅうぅん…ハァハァ」
思い始めると興奮が止まりません。お尻を通り抜ける感覚もますます鋭敏になって、あまりにも気持ちよすぎて体が小刻みに震えてしまいます。

こんなに出してもまだまだうんちが出ちゃう…。
うんちを出すためにいっぱい食べて我慢してたっぷり溜めて、先生に見てもらいながらうんちの穴を限界まで開いて、そこをこんなに太いうんちに散々擦られてよがってしまう。
「あぁぁん!うんちするのが、どうしてこんなに気持ちいいのぉ…?」
貯水タンクに涙に濡れた頬を擦り寄せます。
あぁ、こんなに沢山のうんちを出しながら、先生のおちんちんで私のうんち穴を掻き混ぜて貰えたらどんなに気持ちいいだろう。そんなことさえ想像してしまいます。
先生の硬くて熱いおちんちんを私のこのはしたない穴に受け入れ、本来なら排泄専用であるはずのこの穴を、男性器によって乱暴に擦られめくり上げられ歪められて、先生が気持ちいいように私の変態うんち穴を滅茶苦茶に犯してほしい。
そして私の体の中にあるうんちに何度も何度もたっぷりと射精して貰いたい。

16えな8−14 :2010/03/07(日) 00:32:33 ID:9I8LeKsB
お尻の穴をぽっかりと大きく開いて、そこに密集したエッチな神経を擦り上げてニュルニュルと排泄される太いうんちに身を震わせ、いやらしく悶えながら私は淫らな妄想をしていました。

グプ…ぶびゅびゅ…ボト、ボトン!ブビュルル…グチュ…
溢れ出た容量オーバーのうんちが、便器の底を覆い尽くしています。便器内に上手く入らなかった一部が、便座の縁や床にまでこぼれていました。
「いやぁ…もっとうんちしたいのにぃ…」
涙とよだれでぐちゃぐちゃになりながら、終わりを迎えつつある排便に、つい名残惜しさを口に出してしまいます。
「まだ出したいみたいだけど、残念ながらもう終わりみたいだな。」
「そんな…まだ全然出し足りないんです…」
「はは、無茶言うなよ。こんな量を脱糞してまだ足りないって…。そうだ、中見てみるか?」
先生は静かに下着を下ろし始めました。それまで封じられていた臭いが一気に拡散して、個室内に充満します。
太股の半ばまで下ろされると、下着の中にあった一部がボトボトと便器に落ちていくのが見えました。
「うっわ…すげぇ…」
先生の言葉に私も視線をそこに向け、一瞬言葉を失うのでした。
お尻側は腰から脚の付け根に当たる所まで、更に股の部分や側面までうんち色に染まっていて、元の下着の白は前の方に少しだけ、もうほとんど残っていません。
下着の内容物は山盛りすぎて先生の両手の間で袋のように垂れ下がり、端から絶え間なく崩れていきます。
湯気を立てる表面は潰れていますが、その下の層には形を保ったままの姿も見られます。その量たるや…
「あう…こんなにいっぱい…お漏らししちゃったんですね。恥ずかしい…」
「お漏らしどころか普通に排便しても常人にはこんな量出せないだろ。あ、やべ。プラグが埋まったままだ。」
「あ…そっか。……あの、せんせ?その…プラグ、もっと…太いの…欲しいなぁ…なんて…」
「はは、このドスケベ。とりあえずこれ流すぞ。」
先生が下着を下ろすのに合わせて私も脱ぐのを協力します。
「ドスケベって…ひどいです…。はぅ、あの、だめならいいですよ…」
「そんなに分かりやすくへこむなよ。欲しいんだろ?そうだなぁ…」
先生は何かを考えるようにしながら数度水を流します。
「じゃあ、買ったら大事にしろよ?」
「いいんですか?」
「いいよ。ただ一日中付けててくれればな。」
「へ?一日って…」
「これから先はケツの穴にプラグつっこんだ状態のまま生活しろってこと。」

そんなことしたら…私はどうなってしまうんでしょう。
私がそれを想像しながら黙っていると、不機嫌そうな声で先生が言います。
「ふーん。嫌なら別にいいけど。」
「うぅ、先生ずるいです。」
「どうする?」
「します。したいです…。」
「はは、そうだと思った。じゃあ毎日思う存分観賞させて貰うからな。」
「あの、毎日って…?」
「俺、来年有澤の担任だから。」
「!!!!!!」

驚く私を後目に、手際よく片づけの作業を進めていた先生は拾い上げたアナルプラグをトイレットペーパーに包みます。
「綺麗になったし、帰るか。帰ったら腸内も綺麗になるまで洗浄してやるから。」
「え…あの、先生?担任って、本当に本当ですか?」
「なんで?不満か?」
「そんなこと!あの…すごく嬉しいです!」
「そっか。」
満足そうに笑うと、先生は個室のドアを開けました。
風がまだ少し冷たい。でも日差しはもう暖かい。
春はすぐそこです。

17名無しさん@ピンキー :2010/03/07(日) 00:34:08 ID:9I8LeKsB
はい。以上で投下終了です。
本当にありがとうございました。変な待たせ方してしまってすみませんでした。

18名無しさん@ピンキー :2010/03/07(日) 00:54:14 ID:EkjHayFj
なんかもう……
ごちそうさまでした。

19名無しさん@ピンキー :2010/03/07(日) 01:03:49 ID:9I8LeKsB
>>18
ガーターずれてますよ!
ほんとに…こんなにたくさん出しちゃってすみません…
色々すみません…

20名無しさん@ピンキー :2010/03/07(日) 07:13:51 ID:bHKkQDWR
続きがヒジョーに楽しみです。

21名無しさん@ピンキー :2010/03/07(日) 10:48:37 ID:J3od5a3x
すごいなー
俺もがんばろう



22名無しさん@ピンキー :2010/03/08(月) 06:04:14 ID:qwU9ZNKi
有澤が可愛いくてしょうがない!

23名無しさん@ピンキー :2010/03/08(月) 18:44:33 ID:e4iJyY8b
保管庫はいずこに?

24tgamtgam :2010/03/08(月) 19:09:49 ID:+0vjmJUv
保管庫作成してもいいですか?

25えな8ex :2010/03/08(月) 20:55:38 ID:sPOcv+WR
おまけ(蛇足?)
敢えての台本形式


「あー、さすがにノーパンはまずいな」
「あ…そっか。綺麗にしてもらいましたけど、このまま車に乗るのは…」
「だよな」
「どうしましょう…」
「と思って用意してきた。これ」
「え!せんせ、そそそそそれは…!」
っおむつ
「はい、ごろんしてー」
「え、あの!?せんせっ…ひゃうっ!」
ごろーん
「ほら腰浮かせろ。膝持って。そんなんじゃだめだろ。もっと股開いて。…そうそう。」
「………っ!」(身悶え)
ぺりぺりぺり…
かさかさかさ…
「あー、じゃあこれもついでに有澤に持ってて貰おうか。」
っアナルプラグ
「えっ、あの、じゃあスカートのポケットに…」
「そんなわけないだろ。こっちに決まってるじゃないか。はい、あーんして」
「せ、せんせっ!そこはだめですぅ…うんちしたばっかりなのにぃ…」
ツプリ
「じゃ、閉じるぞ。」
「やぅぅ〜」
かさかさ…ぴたっ
「はは、子供用じゃさすがにケツはみ出てるな。なぁ、四つん這いになってみ。
はぁ、有澤のケツってほんとエロいよな。」
もみもみ…パツン!パツン!
「うぅこんなのひどいです…」
「今日はこの前のお詫びなんだろ?」
「だからって〜!」




26名無しさん@ピンキー :2010/03/08(月) 23:29:49 ID:DiS2xthK
今作ってる。>保管庫

27名無しさん@ピンキー :2010/03/10(水) 15:32:09 ID:MB/I314H
何か投下してみようか

28名無しさん@ピンキー :2010/03/10(水) 21:55:04 ID:MB/I314H
今書いてるから小一時間待ってほしい

29 ◆loliscavmU :2010/03/10(水) 23:50:54 ID:MB/I314H
じゃあ、投下していきます
※某所で投稿した作品のキャラクターを使ってます。だから決してパクりじゃないよ!

30 ◆loliscavmU :2010/03/10(水) 23:52:29 ID:MB/I314H
 小雨が町を撫でる。
 本格的、いや本物の梅雨が到来した六月の午後。
 湿気に包まれた住宅街に佇む高層マンション、とある階層の一つの部屋に制服を身に纏った少女が訪れた。
 ピンポーン――……
 軽快なインターホンの後数十秒、重厚な施錠の外れる音と共にドアが開け放たれる。
「いらっしゃい、千佳ちゃん」
 むあ、とした熱気が外から舞い込むことも厭わず、パジャマ姿の少女――志穂は来客を出迎えた。
「ごめんね、突然押しかけちゃって」
「……いいの」
 声も弱々しい志穂が後退して道をあけると彼女に気を遣うように千佳が入室。
 千佳は出された来客用のスリッパを履き、ふらつくような志穂に着いていった。


31 ◆loliscavmU :2010/03/10(水) 23:53:13 ID:MB/I314H
「えっと、まずはこれね。今日の配布プリント」
 居間に通されてから千佳は鞄からプリントを取り出し、志穂に渡した。市からのアンケートのようで、封筒に詰められている辺り、それは保護者対象のものらしい。志穂はそれに目敏く気付くと無意識に封筒を机の隅によかしてしまう。
「別にすぐ出せってやつじゃないし、志穂のお母さん……帰り遅いもんね。先生も急がなくていいって言ってた」
「ん、そう」
「一人じゃ色々と不便でしょ? インスタントのお粥とか買ってきたの!」
 千佳は手に下げていたエコバックからあれよこれよと商品を運び出す。桃の缶詰や赤々と実ったリンゴをはじめ、温めるだけで食べられるパックのお粥、額に貼る解熱シートなどを机に並べていく。
「ごめんね、こんなに……ありがと」
「いーのいーの! 風邪なんだから甘えていいんだよ?」
 もはや隠すべくもないが、志穂は風邪を患い、高校を欠席していたのだ。
 小学校からの親友である千佳がそれを知ったのは一時間目後の休み時間だった。朝礼になっても姿を見せない親友が気がかりでメールを送ったところ、夜から熱っぽくて大事を取って休むとの胸が電子フォントで打たれていたのだ。
 お見舞いに行くね、と千佳は盛大に絵文字で飾られたメールを送信し、志穂が飾り気のない文面で『うつしちゃわるいから』と丁重にお断りするのも構わず、持ち前の図太さで押しかけた、という次第だ。
 意見を前面に押し出さないような気弱な少女は、風邪に中てられたせいもあって気力が更に減退しているように見える。
志穂の父親は単身赴任でいないし、母親も深夜に帰ってくるような職業なので、今まで一人きりで寂しかったに違いない。千佳は自分が励ましてあげなきゃ、と机の陰で拳を握る。

32名無しさん@ピンキー :2010/03/10(水) 23:54:03 ID:MB/I314H
「何かお昼食べた?」
「ヨーグルトがあったから何口かだけ……でもそれで、あの……」
 志穂の声が窄んでいく。
「おなか、こわしちゃって」
「風邪っぽいのに乳製品はちょっとねー。……調子は?」
「少しだけ、よくなったかも。すごい、しゃーしゃーだったの」
 千佳は沸きかけた感情を努めて冷静に抑え込みながらも答える。
「そっか、まだお腹いたいの? 食欲ある?」
「今はいたくないよ。ちょっと、おなかすいたかも」
「じゃあ消化にいいお粥とか果物でも食べよっか」
 千佳は志穂の遠慮がちな制止を振り切って台所に立った。


 食器棚から適当に器を出してパックのお粥を一食分だけ開ける。それを電子レンジに放り込んで規定の加熱時間をセット。温めている間に桃の缶詰を開封、しようとして缶切りがないことに気がつく。

千佳は迷わず食器棚の上から二段目の引き出しを開け、目的の缶切りを見つけ出した。千佳は親のいない志穂の家を訪れては、仲良く昼食を作った経験があるので、缶切り一つでも見つけ出すのは容易であった。

 ざっくりと半分に割られた白桃を一口分に切り、爪楊枝を刺して底の深い皿に盛り付けた。レンジが電子音を鳴らして止まるのを見計ってトレーに乗せ志穂の元へ。
「さー召し上がれ〜」
「ありがとっ。……いただきます」
 志穂は千佳の用意した遅い昼ごはんを、数十分かけてたいらげた。どこか無理をしたような様子ではあったが、千佳は気がつかなかった。

志穂もまた、千佳に感づかれないようにと、気力を振り絞って食していた。後からちょっと無理したなぁ、と思いふけることになるのだが。


33 ◆loliscavmU :2010/03/10(水) 23:55:56 ID:MB/I314H
「ごちそうさま……」
「全部食べちゃったね。無理してない? ぼーっとして」
「う、ううん。お腹空いてたもん。それよりも、千佳ちゃんもちょっと顔赤くない?」
「学校は学校で欠席者多かったし、もらってきたかも。六月なのにちょっと寒いからだと思うけどね。お皿洗ってくるね」

「ごめんね。私、ちょっと横になるね」
 千佳は牛に〜などと茶化す言葉を飲み込んで、台所へ。
 ちょっとだけ倦怠感があるのは否めなかった。
 小雨に濡れたせいかもしれない。それとなく風邪の気配がするけど、間違っても志穂からもらったものじゃない、と否定。

 皿を洗い終わった頃、千佳は自分のお腹が不気味な塊が震え出したことを気取った。

 ぎゅるる……っ

 同時に鋭い刺激がお腹をのた打ち回る。
「やだ、お腹いたっ」
(うそ、下しちゃった!?)
 この慣れ親しんだ痛み、間違えるはずもなく下った便意だった。
(ん〜、トイレ借りよっかな)
 でも我慢できそう……という相反する意見を導き、即座に打ち消す。出せる時に出しておくに越したことはない。それに、気になることがあるからトイレには行っておきたい。

 軽くお腹を擦りながら居間に戻るが、志穂の姿はなかった。横になる、と言っていたので自室に戻ったんだろう。


 コンコン
「志穂―、いる?」
「うん、どうしたの?」
 ドア越しに弱ったような声が届く。
「ちょっとトイレ借りるねー」
「うん……」

 千佳は志穂の許可をもらったやいなや、早足気味に廊下突き当たりのトイレへ。ドアを引くと、台所のように慣れ親しんだ洋式便器が垣間見える。
一日中志穂の家で遊ぶことなどよくあったので千佳のおしっこと、うんちも受け止めたことのある便器だ。
 ドアを半開きのままにして便器と向き合う。施錠はしない。まるで自宅のトイレのような気軽さだった。
 便意に急かされながらも便座にかかった蓋を開ける。すると千佳の鼻腔に僅かながらも異臭が舞い込んだ。……大便の、それもきつい臭い。
(志穂の、下痢のにおいだ)
 ヨーグルトで下したということを聞いてから、千佳はそのことが気になって仕方がなかった。

表面では精力的に志穂を支えようと振舞っていた一方で、便座に座り込みぴーぴーの下痢便を放つ妄想を繰り広げていたのだ。
 今にも腰を下ろして排泄したい意欲を押しのけ、便座をも持ち上げた。排泄するには必要なそれを恐る恐る上げ切り、便座の裏を見据える。
「あっ……」
 見つけた。下痢の雫がこべりついていた。薄い黄土色の水玉模様がいくつか、散って染み付いている。
千佳は例えようのない興奮を覚え、まじまじとそれを見つめる。
(見慣れてるはずなのに……状況が違うとやっぱ……)
 それから便器自体にも目を移せば、水流のさらいきれない箇所にも下痢の残滓が。
(あたし、志穂がウンチした後のトイレで、ウンチするんだ……それも、げりぴーの)

34 ◆loliscavmU :2010/03/10(水) 23:57:21 ID:MB/I314H
 千佳の異常ともとれる性癖は今に始まったことではない。それも志穂を巻き込んで、だ。
 少女の歪んだ始まりには、小学生の時に無人の海を訪れたことが起因する。

 冷えた海水でお腹を壊した二人は揃って下痢をもらしてしまい、並んで野外排泄を試みたことがある。中でも志穂は海中で大便を噴射するという奇異な体験までこなしている。

 そんな事件以来、蜜にでも誘われるかのように浅いスカトロジーをこなし合った。
 といっても言葉通りに浅かった。単に片方が排泄をして、もう片方がそれを眺める。千佳はそれに重ねて便秘気味の硬質便を排泄して、トイレを詰まらせたこともある。

また、コーヒーやキシリトールのガムを多量に摂取し、無理やりお腹を下させたこともした。
 だから千佳は志穂の便など見慣れていた。
 数刻それらを代わる代わる見つめ、振り切るように便座を下ろす。もう千佳も我慢ができなくなった。
レースの細かい黒の下着を膝ほどにまで下げ、スカートのホックを外す。そして着座。それからパンツもろとも床まで降ろす。千佳の下半身は完全に晒された。
 重みを感じて自動的に便座に熱が循環していく。
「ウンチ、でるっ」

 ブリュッ ニチニチミチミチミチッ ボチャンッ!!

 肛門がむりむりと隆起し、大便を吐き出していく。猛烈な便意によって押し寄せた下痢が、元から潜んでいた便を加速させる。大きな音を立てて太い一本糞が水の張った便器に着水した。

「あ、ふぅ……んんっ」
 ゴロゴロ〜〜ギュルルルッ!
 たまらず千佳が上半身を倒して膝を抱える。

 ミチニチムリムリムリッブリブピピピッ! ブリブリブリィ――――ビシャシャシャシャッ!!

 茶色がかった軟便の後は形の崩れかかったウンコが噴出されていく。充分に水分が吸収されず、ふやけたスナックのような下痢がぼとぼとと着水音を立てていく。
(おなか、いたいっ! ウンチが……っ)
 ビジュィ――ブピッ! ブビビビビビ、ブビュゥ――ッ!!
 千佳の肛門の周りを汚しつつも下痢便はなおも勢いを緩めない。卵の傷んだ腐臭が閉じた膝の間から湧き上がり、千佳の鼻に突き刺さる。

「あたしのウンチ、くさっ……ふぅんんっ」

 ブビュッ ビチビチビチュ、ビヂヂヂッ
(あぁ、やだ……感じてる)
 液状便の摩擦で熱を帯びた肛門のように、千佳のスリットも妙なあたたかさを湛えていた。
(あたし、また志穂のトイレでウンチしてるっ。それも志穂がウンチしたあとで……!)




35 ◆loliscavmU :2010/03/10(水) 23:58:22 ID:MB/I314H
 折りたたんでいた上半身を起こし、貯水タンクにもたれかかる。挟まれた蓋がぎし、と軋む。
(ドア閉め切ってないからくさいの、廊下に漏れてる……きっとウンチの音も、いっぱい)

 このトイレと志穂の部屋はわりかし近いため、水洗の音は小であっても筒抜けなのだ。
きっと志穂にもあたしのウンチの音、下痢の音が聞こえてるよぉ……などと興奮を更に守り立てる。

 その時不意にドアの開け放たれる音がした。びく、と目前のドアを見据えたが半開きのまま。となると、
(志穂の部屋の、ドア?)
 千佳が疑問を解決する暇もなく慌てた足音が千佳に向かって殺到する。明らかにトイレに向かっていた。
「え、ちょ、志穂!?」

 騒音を立てて半開きだったドアが完全に解放される。その向こうの景色に映ったのは、口元を抑え、顔面蒼白にした志穂だった。

「ちかちゃんあけて!」

 早口にくぐもった声を放ち、志穂が崩れるように膝をついた。千佳は意図を察して逡巡することなく足を大股に開いて腰を奥へと持ち上げる。

 志穂もまた迷うことなく両手を千佳の両足にかけて、顔を便器に押し込む。そして、その瞬間――
「げえぇぇぇえええぇ――――――っ!!」

 ドボゴボシャシャボヂャボチャボヂャッ!!

 志穂は大口に、盛大に胃の中の何もかもを、ぶちまけた! 千佳はその異常な光景を、陶酔するような気持ちで、体感する。
 千佳の両足に挟まれるようにして顔を便器へ押しやり、嘔吐する。




36 ◆loliscavmU :2010/03/10(水) 23:59:30 ID:MB/I314H
「おうえぇぇええぇぇぇっ! げほっ、げぼっ!」

 ビシャボチャボヂャボシャン! ビシャシャシャッ! ドボン!

 クリーム色の濁流が怒涛の勢いで下痢便のたゆたう便器を満たしていく。
「ごほっ、えほっ……うえぇぇっ!」
 吐き戻した空気を取り戻すように呼吸を繰り返す志穂。逃げ場のない激臭が直撃し、更に吐き気を刺激する。

「げえええぇ――――っ!」
 ベチャボチャドボボボシャッ!! ボシャボシャボシャッ、ベチャ
「えほ、げほ、うえっ!」
 もう戻す内容物がないのか、えづいても逆流はしてこなかった。

「志穂、大丈夫?」
「うぇ、はぁ……あぐっ」
 志穂は便器と足に顔を埋めたまま、答えることもままならない。
(すごい、志穂が、ゲボしてた……!)

 不謹慎な感動が千佳の脳髄を駆け巡り、言いようのない激昂が走る。千佳のスリットはぬらりと光る体液に濡れぼそっている。
 今までに大便し合ったような興奮じゃ、収まりきらない快感がそこにはあった。

「ちか、ちゃん……ごめ、ん」


37 ◆loliscavmU :2010/03/11(木) 00:00:09 ID:MB/I314H
「いいの、いいの……しょうがない、もんね……あふぅ。しほ、頭上げて、ウンチ……でちゃう」
 ゴロギュゥ〜〜〜ゴポポポッ
 何が急かしたか、まだ残っていた液体が直腸に注がれていく。
「いいよ」
「えっ?」
「このまま、うんちして、いいよ……。しほの、……しほの汚物にうんち、かけてっ」
「わかったよ、するね。……でる、ウンチでるっ!」
 もう志穂に下痢がかかるだとか、そんな懸念はどうでもよくなっていた。誰もが快感に抗えない。
 赤く腫れ上がった菊花が隆起し、膨らみ上がる。
 ビュビィィィィ――ブリビシャビチャブビッ!! ブビビビビビビッ!!
 千佳は力強くきばり、穢れた雫を大仰に噴射する。その飛沫は首をつっこんでいた志穂の汗にくすんだ頭髪にも降りかかっていく。
「私も……出ちゃうよおっ!」
 超至近距離で下痢を浴びせられたことは、生理的嫌悪か性的興奮か。どちらにせよ志穂もまた吐き気を再発させていた。
「うおえぇぇぇぇぇっ!」
「ふあぁぁぁ、んんっ!」
 ドボビシャシャシャシャシャッ!
 ブリビチビヂヂヂヂッ! プピピピ、ブピィ――!!
 嘔吐と下痢の二重奏が、狭い個室に響き渡った。


38 ◆loliscavmU :2010/03/11(木) 00:01:00 ID:MB/I314H
 二種類の汚物に汚染された便器の中身は散々たるありさまであった。

 便器一面に飛び散った黄土色とクリーム色の水玉模様は、便器の白であった部分をほとんどと言っていいほどに塗りたくっていた。
水面は原型を留めたお粥が浮かび、どろどろの桃も浮かび沈みしていた。そこへ混ざるように千佳の下痢便の欠片、崩れた繊維のような便も見え隠れしている。

「志穂、無理して食べた、んだよね? ごめん、気がつかないで……」
「いいの。だって、嬉しかったの。看病されるって」
「ほんと、ごめんね、志穂。ね、お風呂入ろっか。志穂の頭、ウンチまみれだし」
「うん。熱っぽいけど、いいよ……」
 千佳は志穂が離れるのを待ってから立ち上がり、足元のパンツとスカートを抱える。
当然お尻の後始末をしないままにトイレの外へ出ようとして、振り返る。


 そっと便器に蓋をして、千佳はトイレのドアを閉めた。


39 ◆loliscavmU :2010/03/11(木) 00:05:06 ID:fynrGbd3
これにて、完
なんか人の座ってるところに嘔吐できる空間あんの? とかは気にしないように

40名無しさん@ピンキー :2010/03/11(木) 00:06:44 ID:Lw1lIeRU
乙です!

41名無しさん@ピンキー :2010/03/11(木) 00:48:32 ID:VrG4he9H
眼福である

42名無しさん@ピンキー :2010/03/11(木) 20:55:53 ID:NBqtl88m
ここの住人は現代モノとかファンタジーとかSFとか気にしない?
スカがあればOKなのか?

43名無しさん@ピンキー :2010/03/11(木) 21:45:45 ID:r7c46ECF
>>42
過去にうpられてるしダイジョーブ博士

44名無しさん@ピンキー :2010/03/11(木) 22:15:20 ID:1pcQVh6v
前スレの埋め乙です
読み切りで最初から最後まで全部ぶちこんで来たGJ
ていうかまだ書けたんですね。なんだったんだろう

45 ◆loliscavmU :2010/03/11(木) 22:28:25 ID:fynrGbd3
前スレラスト乙
嗜虐的でしたの

46INHUMAN :2010/03/12(金) 19:57:20 ID:gg5TITjg
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか分からないけど、
一応の覚悟はしてなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ〜!!
まともに潰れなさいよ〜!!


47名無しさん@ピンキー :2010/03/14(日) 04:49:41 ID:tsLQFbH7
>>46
改めて読んでみると、「絶対に消す!」とか言い切らないあたりがすごく人間的だな

48H :2010/03/15(月) 23:07:04 ID:QsEpgpeB
 新スレ乙と、それからちょいと現状報告です。
 この前の、6月以降に続きを書くっていう話が絶望的になりました。理由は、
 同じ部署の先輩がいきなり退社
 →繰り上げで自分が責任者に & 補充人員は4月の新卒
  →仕事量2倍、このままずっと。……です。

 ついに今日で記録更新の連続出勤72日目です。休める可能性のある日まであと15日です。
 最悪、今年いっぱいSSを書けないかもしれません。
 なので、いつか帰ってくるという意思表示として、本編の完結後に出すつもりだった、
去年書きかけていた物を置いときます。
 「出す」場面まで行っていないので恐縮ですが……。
ttp://www.csync.net/service/file/view.cgi?id=1268661890
 
 ではまた、いつか。

49名無しさん@ピンキー :2010/03/16(火) 02:15:18 ID:XlrnZJxb
頑張れ…。俺も去年の暮れに似た様な状況だったから、本気のエールを送らせてもらうわ。
無理に書こうなんて変に焦らずに、休める時には休みなよ。

50名無しさん@ピンキー :2010/03/16(火) 12:42:07 ID:EDqJBxww
>>48
もう書けとか言わない

生きてくれ!

51名無しさん@ピンキー :2010/03/16(火) 14:31:17 ID:d/5CNfil
>>48
ほんとに無理すんなよ?
息がつまったらこのスレにきて肩の力を抜いて行こう。

52名無しさん@ピンキー :2010/03/16(火) 17:16:32 ID:ZnOhvj1+
誰が政治しとるのか!

53Repulsive Magic :2010/03/18(木) 14:28:33 ID:H4NWyZm8
投下します。

54Repulsive Magic :2010/03/18(木) 14:31:02 ID:H4NWyZm8
 暗い闇の中で、すぅ、と強く息を吸う音がした。
「――いいですか?」
 ついで小さく響いたのは、年若い男の――少年の声。落ち着きはあったが、声質から相当年若いことが窺い知れた。まだ確実に二十は越していないだろう。
 その少年の問い掛ける声に応える声はなく、ただ空気だけが小さく動いた。
「セー」
 再び少年の声が響く。何かを確認するような声で、短く音を紡ぐ。
 その音の意味するところは、数字の三。
「トゥ」
 また響く。暗闇の中、その声は僅かに反響して、何処から聞こえているのかまるで分からない。
「オン」
 四度目の声。同時に、濃い闇の中で動くものがあった。
 それは光のない闇の中でもはっきりと分かる――更に濃い闇。
 その闇の中から、金の粒子が零れ出た瞬間、近くの暗い闇が爆発した。
「――ギイッ!?」
 人ならぬ者の驚きの声が幾つも響く。
 無理もないことだろう。光ひとつなかったその場所に、唐突に眩い光が生まれ、そして弾けたのだから。
 視界が焼かれ、激しく明滅する。まともに物を見ることが出来ない状態の中、眩い光に最も近かった人ならぬ者は己の得物を手の内で確かめ、
 瞬間、その頭を二振りの刃で貫かれた。
 悲鳴を上げることすら出来ずに人ならぬ者が倒れる。同胞の命が絶えた気配にその周囲の人ならぬ者が動揺と恐怖に包まれるが、襲撃者の凶刃がすぐそこまで迫っていると分かっていても彼らには為す術がない。
 二度、三度。刃が肉を貫く音が響く。最も被害の少なかった人ならぬ者が辛うじて視界を回復し、腰にぶら下げていた粗末な棍棒をその手に構え、闇の中、襲撃者の姿を確認しようと目を凝らし、
「後ろだ」
 瞬間、耳元に響いた同胞の声に咄嗟に背後へと棍棒を振り回し、
「間抜けめ」
 同じように、刃で頭を貫かれた。
 
 
 闇の中に静寂が戻る。
 血生臭い匂いが立ち込める中、その匂いを撒き散らす原因となった濃い闇と金の粒子が、その手の二振りの刃にべっとりと付着したどす黒い血を布で拭っていた。
 そこへ闇から滲み出すように薄紅色の光源が現れ、その手元を照らす。
「明かりぐらい点けましょうよ。終わったんですし」
 薄紅色の光源――奇妙な紅色の炎を掲げるのは、白い骨の手だった。
 その闇に映える白を辿ると、やがて肘関節の辺りでどす黒い肉の断面が見え、そこから健康的な人間の肌が代わりに続き、やがて白い包帯へと変わる。
 それを更に辿れば、年若い男の――少年の顔が見えた。温和で、気弱そうな顔。そこに心配そうな表情を浮かべて、骨の手で明かりを差し出している。
 反対側の手には、人間のものと思しき頭蓋骨を幾つもぶら下げた杖を持っている。服はその禍々しい杖に相応しい闇色の魔道装束――だったのだろう。今は襤褸と言っても差し支えないほどに損傷し、その穴から真新しい包帯の白が覗いている。

55Repulsive Magic :2010/03/18(木) 14:32:38 ID:H4NWyZm8
「ああ――済まないな。見えるものだから、つい」
 少年の声に答えたのは、濃い闇に金色の粒子――ではない。正確には、濃い闇色の豪奢な衣装に身を包む、金色の髪を備えた年若い女――少女だった。
 濃い闇色の革手袋で包んだ細い手に二振りの黒いスティレットをまとめて持ち、もう片方の手で灰色の襤褸布を持って、それで刃を綺麗にしている。細い手を辿ると、それは手首の辺りから早くも濃い闇色をした厚手のクロークのような衣装に包まれる。
 そのまま華奢な肩のラインをなぞっていくと、細い首に倒錯的に映える黒革の首輪が見当たり、その上に声相応の若々しい綺麗な顔があった。
 形の整った眉に、強い意志を持った深い藍色の瞳。顔の造形はよく出来た人形のようで、その闇色の服を豪奢なドレスに変えれば、どこぞの小国の姫君と言っても通用するだろう。
 そんな少女は、スティレットの手入れを終えるとその二振りを腰の両側に提げた鞘に戻し、可愛らしく伸びをしてひとつ息を吐いた。
「しかし、こいつらの屍骸から治療法が見付かるかも知れないと思うと、複雑な気分だ」
「それが屍術というものですから。 ……お腹、大丈夫です?」
「まだ問題ない」
 少年の気遣いの言葉に、少女は少し視線を逸らしてそっけなく答える。
 その様子に少年は不安げな表情を浮かべ、ひとつ息を飲むと少女に一歩歩み寄って告げた。
「お腹、見せてください」
「問題ないと言ってるだろう」
「あなたは必要以上に我慢する癖がありますから、心配です。見せてください」
 やや語気を強めた少女の返答に、少年も強気で返す。少年の綺麗な黒曜石の瞳に映るのは、赤みが差した顔で苦々しく少年を睨み付ける少女の顔。その視線に声が震えそうになるが、彼女のためでもあると少年は更に語気を強めようと息を吸う。
 だが、それを遮る複雑ように少女が口を開いた。
「――分かった。見る、だけだからな」
 投げやりな調子で吐かれた言葉に、それでも少年は安堵する。
 少女の気持ちが分からないわけではない。だが事は生命と少女の今後の人生に関わる。
「ありがとうございます」
「礼を言うな。私の気持ちも察して欲しい」
 視線を逸らして言いながら、少女はその闇色の衣装の裾を掴み、捲り上げた。
 無骨な編み上げブーツの上、細く綺麗な足が徐々に薄紅色の光の中で露になる。太股の半分が少年の視界に入ったところで少女は一度躊躇するように手を止め、ぎり、と歯軋りの音を立てながらそれ以上を捲り上げた。
 光に照らされて薄紅色に見える、純白のシンプルな下着が露になる。そしてその上――ぽこりと膨れ上がった腹に描かれた、精密な黒色の魔法陣も。
 見れば見るほどに何故か生理的な嫌悪感を掻き立てられる魔法陣だった。少女の染みひとつない綺麗な腹を画布として描かれたそれは、その線の細さや複雑さから機能美を覚えそうなものなのに、しかし伝わってくるのはこれ以上はないというほどの悪意と悪寒。
 少年はそれを見て眉を歪め、薄紅色の炎を灯した骨の手でゆっくりと触れた。
「かなり張ってますね」
「っ……」
「出した方がいいんじゃないでしょうか」
「見るだけだと、言ったのに」
「治療を受け持った以上はその時々で適切な判断をするのが僕の役目です」
「まだ大丈夫だと――」
 少女の言葉を遮るように、その膨れた腹から、ぎゅるり、と苦しげな音が小さく響いた。
 ほぼ同時に、そこに描かれた魔法陣が妖しい黒色の光をその線に巡らせる。途端、少女はその端整な顔を苦しげに歪め、がくりと膝を付いた。
「ふ、うっ……!」
「だ、大丈夫ですか!?」
「っ、だい、じょう――」
 少女の明らかな痩せ我慢を嘲笑うように、ぎゅるるるる、と凄まじい音がした。
 少年は気まずさ故に咄嗟に視線を逸らし、その行為によって少女の顔は可哀想なぐらいに朱色に染まった。

56Repulsive Magic :2010/03/18(木) 14:34:53 ID:H4NWyZm8
「だ、出しましょう。大丈夫です。変だなんて思いませんから」
「そういう、言葉が、余計だと…… くうっ」
 少女はよろよろと腰を上げ、近くの岩壁に片手を付いた。そしてもう片方で服の裾を掴み、ややあって観念したかのように捲り上げる。
 太股の内側が露になり、次いで純白の下着に包まれた、小振りだが形のいい尻も薄紅色の光に照らされる。
 だが、正面から見た時とは明らかに奇妙な箇所があった。それは、少女のその尻の谷間中央、下着の下にある歪な膨らみ。
「下ろします、ね」
「く、っ、あ、は、早く、やってくれ……!」
 骨の手で少年がその下着を引き摺り下ろすと、その下にあった異物が露になる。
 灰色の無骨な無機物。少女の尻肉の谷間から突き出たそれは、少女の尻穴を限界まで広げて、その半分以上をその中に埋め込んでいる。誰が見ても間違いなく、その異物は栓の役割を果たしていた。
 少年がその肛門栓に手を掛ける。その感覚が伝わったのか、少女はびくりと身を震わせた。
「抜きます」
「っ……!」
 少年が肛門栓の留め金を外すと、ぱちりという音ともに少女の尻穴を広げていた部分が僅かにその直径を減ずる。そして肛門栓を引くと、ぬちぬちぬち、という肉音と共に少女の尻穴からその腸壁を僅かに巻き込みながら灰色の怒張が抜けていく。
「う、あ、ああぁ……!」
 少女の悲鳴が闇の中に零れる。拳ふたつ分ほど怒張が抜けると、ぬち、と最後にひとつ音を立てて少女の尻穴は怒張から解放された。
 同時、下劣な音が洞窟内に響き渡る。
「っ、あ……!」
 まるで滝のように、少女の尻穴から茶色の汚物がひり出されていく。軟便と液状便の混合物は瞬く間に少女の背後ととの足の間に小山を作り、更に大きくなっていく。
 程なくして漂う、むせ返るような激臭。腐ったものを食べ続けてもここまでの臭いにはならないだろうというほどの悪臭。
 その音を聞き、臭いを鼻にして、それらを他ならぬ自分が発しているという事実。それによる恥ずかしさと、戦闘の前から感じていた強い便意からの解放に少女は震えながら涙を流した。何度経験しても慣れることのない醜悪な瞬間。
 まるで自分という人間性の全てを否定されているような、今すぐに自分の首を締めて死にたくなるほどの自己嫌悪。
 脳裏にあの地獄の日々が蘇る。人間であることを否定され、邪悪な死霊術師の作った屍餓鬼の腹を満たすためにただ糞便製造機として鎖に繋がれていた時間。
 液状の流動食を機械的に腹の中へと押し込まれ、それによって生まれた糞便を腹の魔法陣で増殖、腐食化させ、全く締まらなくなった肛門から土砂のように吐き出す毎日。
「う、あ……!」
 あの頃から何も変わっていない。
 あの忌まわしい日々から、まだ私は解放されていない。
 そう恨めしく思いながら、少女はいまだに滝のように尻穴から汚物を吐き出し続けた。
 桶に汲んだとして二杯か三杯分は排泄しただろうか。しかしまだ少女の腹は膨らんだまま、そこに描かれた魔法陣が妖しい光を放ち続けている。
 むりゅむりゅむりゅむりゅ、びちびちびちびちびち、とその脱糞の勢いは衰える様子がない。
 しかし少年はそれに驚くこともなく、ただ少女の異常な排泄行為を視界の端に収め続けた。

57Repulsive Magic :2010/03/18(木) 14:35:31 ID:H4NWyZm8
「っ、はぁ、はぁ、っあ……! ふ、あうっ……!」
 凄まじい脱糞をおよそ数分続け、少女の尻穴はようやく汚物を吐き出すことを一時止めた。
 少女の後ろでは激しい噴出の痕を示すように茶色い飛沫と小さい汚物の塊が辺りの岩壁や地面に付着し、足の間には少女の膝ほどの高さがある糞の山が形成されている。
 それほどの惨状を作り上げたにも関わらず、少女のぽかりと直腸を覗かせる尻穴は時折思い出したかのように軟便をみちみちみち、と吐き出す。
 しかしその甲斐あってか、少女の腹はすらりとした形状に治まり、その魔法陣の輝きも消え失せていた。
 少年は何も言わず、頃合を見計らって手にしていた肛門栓を少女の尻に挿入する。
「あっ、あ、ああぁ……!」
 あまりの排泄行為に敏感になっているのか、尻穴を満たしていく無機物に官能の声を上げる少女。
 少年はそれを無視しようとするかのように瞼を強く閉じながら肛門栓を最後まで押し込み、留め金を上げた。
 そして懐から取り出した白い襤褸布で、少女の尻に付着したままの糞を拭い取っていく。布は瞬く間に茶色に染まっていくが、少年は気にした風もない。丁寧に拭き取って、太腿の奥、少女の幼さに似合った無毛の縦筋に溢れた透明な液体をも拭って、それで始末を終えた。
「さ、行きましょう。先に合流しましょうか。そろそろ向こうも終わってると思いますし」
「っ…… ああ……」
 少女は服の袖で乱暴に涙を拭い、自分の産み出した汚物の山に視線を合わせることなく踵を返した。
 洞窟の中、来た道を戻る。その歩みはまるで鎖に繋がれているかのように遅かった。

58Repulsive Magic :2010/03/18(木) 14:37:33 ID:H4NWyZm8
ふとスカが書きたくなって書いた。
スカならなんでもよかった。
反省はしてない。後悔もしてない。
今は反芻している。

59名無しさん@ピンキー :2010/03/18(木) 15:07:02 ID:CxWoetOO
糞便製造機時代を妄想しながらGJさせて頂きやす。ごっそうさん!

60名無しさん@ピンキー :2010/03/18(木) 19:35:10 ID:9wRJvzXS
呪いで大量体質は新しい…GJ

611 :2010/03/18(木) 21:14:36 ID:DX9ei78K
なかなか異世界風なのはないからな
新しい



62名無しさん@ピンキー :2010/03/19(金) 02:21:07 ID:Cpc6OYIw
              )
             (
         ,,        )      )
         ゙ミ;;;;;,_           (
          ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
          i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
          ゙ゞy、、;:..、)  }
           .¨.、,_,,、_,,r_,ノ′
         /;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ
        ゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._  、}
        ".¨,;;;;==-ー=v ''ノ==ミ_,ノ′
       /;i;i; '',',ィ.tァュ,;;;;;;;/ ィ、ァュ´゙^′..ヽ 
       ゙{y、、;:...:,:`~"、;:.:,:ヽ .`~".、)  、}
       ".¨////'‐ .:ノv、冫) ////r_,ノ′
      /i;i; '',',;;;_~υ⌒ハヘ__, ノ;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
      ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:_,,:ν⌒Y⌒ヽ、゚o,,'.、)  、}<今日も元気だウンコがうまいだろぉ…ハァハァハァ ウッ!
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;)Kェエエェエェ-冫,,、_,r_,ノ′
            ヽ、___, ノ

63Repulsive Magic :2010/03/20(土) 12:43:46 ID:O24u21sr
>>53 - >>58の続きを投下します
駄目な方はタイトルNGでお願いします


64Repulsive Magic :2010/03/20(土) 12:44:56 ID:O24u21sr
 外に出ると、空は茜色に染まりつつあった。
 少し肌寒い風と空気の中、金毛の少女はその短い髪を揺らして空を見上げる。
 と、ふと気付けば、その隣へ並ぶもうひとりの少女の姿があった。
「どうだ?」
「問題ない」
「そうか」
 全く同じ声がそう短いやり取りを交わす。
 ふたりの少女は、鏡に映した以上に相似の姿をしていた。
 金糸のような短髪。整った顔立ちに深い藍色の瞳。細い首に嵌った黒革の首輪。闇色の豪奢な衣装。腰の両側に下げた二振りのスティレット。編み上げのブーツ。
 そしてその衣装の下、綺麗な腹に描かれた黒色の魔法陣も。
 違っているところなど何ひとつない。完全と言っていい双子だった。
 その後ろから金属が擦れ合う音を立てながら、もうひとつの人影が追いついてくる。
 ふたりの少女からすれば、見上げるような大男だった。
 顔つきからしてまだ若いと言っていい男。二十代の半ばと言ったところだろうか。
 身長は優に百八十を超えるだろう。その全身に白銀色の部分鎧を着込み、腰には巨大な両手持ちの戦鎚を提げている。背中には風にたなびく金縁のマントがあり、そこに男の所属を示す剣と盾の紋章があった。
「坊主はどうした?」
「触媒を集める、と。先に街へ戻って報告を済ませるのがいいだろうな」
「ああ、そういやそうだったな」
 男はがしがしと後頭部を掻き、その手に持った麻袋――所々にどす黒い血が滲んでいる――を視線で確かめると、ふたりの少女を追い越して歩き出す。
 そんな男に、ふたりの少女は互いに視線を絡ませ、そして男の後ろに付くように肩を揃えて歩き出した。
 ややあって、男が不意に口を開く。
「坊主は何か言ってたか?」
「いや、特には」
「ならいい」
 少年の方に付いていた少女が記憶を探りながら答えると、男はそっけなく返す。
 そんな男の態度に、ふと疑問を覚えた少女が口を開いた。
「聖堂騎士でも、死霊術師を信じることがあるのだな」
 男のマントにある剣と盾の紋章は、全ての邪悪を滅すると公言する聖堂騎士のものだ。
 世界において最も権力のある神聖教会の保持する軍隊でもあり、その力は彼らの敵に対して絶対的かつ無慈悲に振るわれる。
 故に男と少年が出会った当初、少女達はこのふたりは不仲になるだろうと思っていたのだが。
「ん、まあな。言っとくが、聖堂騎士は不浄のものに対して戦うわけじゃねえぞ」
「そうなのか?」
「聖堂騎士が戦うのは邪悪なものだ。死霊術師にロクでもないのが多いのは事実だが、それは死霊術や屍術が邪悪だってことじゃねえ。お前さんらだって、あの坊主があの糞野郎と同じだとは思ってねえだろ?」
「それはそうだが」
 異口同音にふたりの少女が答える。その表情は揃って苦々しい。
「邪悪なのは力じゃねえ。それを使う奴の性根が腐ってるかどうかだ。あまり大声では言われねえが、聖堂騎士の中には死霊術を研究してる奴もいる。対抗するためにはそれを知る必要もあるし、お前さんらみたいな犠牲者を助けるには必要だからな」

65Repulsive Magic :2010/03/20(土) 12:45:53 ID:O24u21sr
 男の言葉に、少女の片方が問う。
「その、助かった例はあるのか?」
「ほぼ、ない。死霊術や屍術の犠牲者って言やぁ、大体は不可逆の半死人状態だからな。『殺して』って頼んでくる奴ばかりだ。その点、お前さんらはまだ幸運な方だろうぜ」
「……どこが幸運なものか」
 口を揃えて吐き捨てるように言う少女。その声に、男は軽薄な笑みを浮かべて喉で笑う。
「いいもんじゃねえか。今みたいに、ケツに栓さえしとけば日の下を歩けるんだ。その気になりゃ糞ぐらい垂れ流しでも生きられるだろう。まあ、嫁の貰い手があるかどうかは知らんがな」
「っ……! 今度はあなたが本当に聖堂騎士なのかどうか、疑わしくなってきたぞ」
「夢見すぎだ。言葉遣いと信仰と力は関係しねえよ」
 そう吐き捨てた男は、これ見よがしにその腰のハンマーの打撃部分に金色の光を纏わせる。
 神に認められた者だけが発現させることのできる、邪悪なもの、不浄なものを焼き尽くす聖飾武器の光。その輝きを目にして、頬を少し紅潮させたふたりの少女は揃って溜息を吐いた。


 三人が街に着いた時には、もう夜の帳が落ちようとしていた。
 男はひとまず冒険者の依頼斡旋所に立ち寄り、その手の麻袋――人ならぬものの身体の一部が一杯に詰められた――を渡してその報酬を受け取り、その足でふたりの少女を引き連れて冒険者の宿へと向かい、部屋を取った。
 宿と言っても、実際は宿屋と酒場と料亭を足して割ったようなもので、何かと役に立つが厄介ごとも多い冒険者という職業を隔離するためのものでもある。
 その宿の一室、四人部屋で三人は最後のひとりである死霊術師の少年の到着を待っていた。
「――食べねえのか?」
 そんな言葉は男のもの。鎧を外し、身軽な服装でテーブルの席に掛け、その目の前にある料理の山を勢いよく腹の中へと収めている。
 そのテーブルの対面に並んで席に掛けるふたりの少女は、料理の山を見ては視線を逸らし、苦々しい顔で目の前の空き皿を睨み付けるということを繰り返している。
 男はそんなふたりの少女の態度について問うたが、勿論、男にもふたりが食事を躊躇している理由など分かっているし、そもそもこういったやり取りは毎度のことなのだから。
 ふたりの少女が摂取した食事は――如何なる術式を以ってかは分からないが――その腹の中で何倍もの質量の糞便へと変化する。食事を行うことは、少女達にとって悪夢の時間が増えることに等しい。
 だが、ただの人間であるふたりの少女は当然ながら食事をせずには生きられない。
 食べて生き、あの悪夢を味わうか。
 あるいは飢えて死ぬか。
 実のところ選択肢などないと分かっていても、それでもふたりの少女は躊躇してしまう。
 以前はこんな選択肢さえ選べなかった。無理やり食事を腹の中に詰め込まれる。そして腹を膨らませ、惨めな時間をただ過ごすしかなかった。
 だから余計に躊躇してしまう。
 解放されてから毎日のことなのに、未だにその迷いはふたりの脳裏にあった。
「無理に食えとは言わねえが、坊主なら食えって言うだろうし、俺もそうした方がいいとは思うがな」
「……」
「生きたいんだろう? お前らは」
 ふたりの少女の脳裏に蘇るのは、あの瞬間のあの言葉。
 男と少年に、身体を拘束されていたあらゆる器具を解かれ、口と尻に挿入されていたパイプを抜かれ、流動食を嘔吐し、汚物を噴き出しながら、何とか搾り出した言葉を。
 ――助けて、と。
 生きたかった。暗く湿った廃砦の奥で、尊厳を踏み躙られ、人ではなく糞便製造機として死んでいくなど、耐えられるものではない。
 あの思いは今だって変わっていない。
 あれから一月が経った今でも、何ひとつ変わっていないに等しいのだから。
 そんないつもの決断を下して、ふたりの少女は食器を手に取り、おずおずと料理の山にそれを伸ばした。
 パンを千切り、肉と野菜を挟み、齧り付く。野菜のスープを掬い、具を噛み砕きながら飲み干す。
 そのどれもが当然ながら、あの流動食よりも遥かに美味しい。
 それだけでも幸せなことなのかもしれないと、ふたりは確実に待っている悪夢のことを少しでも忘れながら食事を取った。


66Repulsive Magic :2010/03/20(土) 12:47:50 ID:O24u21sr


 就寝前になって、ふたりの少女はお互いにベッドの前で向かい合った。
「じゃあ、今日はそちらから先に」
「……分かった」
 片方の少女がその身に纏った闇色の衣装を脱ぎ、下着も脱ぎ、一糸纏わぬ姿になる。
 すらりとした未成熟の身体を一瞥して、少女はちらと視線をふたつのベッドの向こう側に立ててある遮り布に視線を向けた。
 その向こうにはベッドの上で横になる男と少年の姿があるはずだった。
「大丈夫だ。見えはしない」
「分かっている」
 お互いに小声で囁き合うように会話を交わし、ふたりの少女は行動を再開する。
 裸になった片方はベッドの上に上がって四つん這いになり、尻をもう片方の少女に向けた。
 小振りな尻の谷間に、無骨な肛門栓が嵌っているのが背後の少女の視界に曝される。
 自分にもこれと同じものが入っているのだと、自身の尻穴が今も咥え込んでいる異物の感触をより気にしながら、もう片方の少女は目の前の肛門栓に手を掛けた。
 留め金を外し、ひとつ息を吸って肛門栓を掴み、抜きに掛かる。
「っ、お、あぁ……!」
 抜かれている方の少女は舌を突き出して、巨大な排泄感に耐える。
 抜き取った瞬間、腸内に溜め込んでいるものが噴き出て自分の片割れに掛かってしまいそうで、それが怖い。
「っく……!」
 抜いている方も、ぬちぬちと肛肉を僅かに露出させながら抜けていく肛門栓とその時の自身の片割れの様子に、目と耳を塞ぎたくなる。
 双子だけあって、自分も抜かれている時にこんな声を出していて、こんな惨め格好をしているのだと分かってしまうからだ。
「ふ、う……! っあ!?」
 ぬぷ、と時間を掛けて肛門栓が抜ける。
 鮮やかな肉色の直腸が、だらしなく開ききった肛門から覗いている。片方の少女は咄嗟にそこから目を逸らすと、荷物から予め出しておいたものを肛門を開かせている少女に手渡した。
 それは、いわゆるおむつと呼ばれるもの。
「す、すまん」
 手渡されたそれを少女は苦々しい表情で見つめ、ややあって着け始める。股当ての部分を無毛の股間に通し、前でしっかりと留める。太腿と腰周りが緩くないことを確認すればそれで終わりだ。
 何故このようなものを着けなければいけないのか。少女はそれを惨めに恥ずかしく思いながらも、納得せざるを得ない。
 少女の腹の中で増殖する糞便は、肛門栓を付ければ睡眠中でも垂れ流さずにいられる。
 だが、それは解決にはならない。糞便が時間経過で何処かに消えるわけではない以上、極力早期に排泄しなければならない。
 そうしなければ、少女の腹の容量などお構い無しに増殖していく糞便は少女の腹を破裂させるか、さもなければ口や鼻から溢れ出すことになる。それは認められない。
 だから、排泄にいくことの出来ない睡眠中は、漏らすしかない。
 このおむつはふたりの少女のために特別に作られたもので、桶数杯分にも及ぶ少女の排泄物の全てを受け止め切ることは出来ないが、眠っている間に逆流や腹の破裂を防ぐ程度には少女の腹に余裕を作ることが出来る。
 だから仕方ないのだ。漏らすことを前提に着けているというのは死にたくなるほどに惨めだが、これを付けていなければ糞まみれで死ぬことになる。
 そう言い聞かせながら少女はお互いに肛門栓を抜き、そしておむつを身に着け、ベッドの上で布団を被った。
 
 
 今日もふたりの少女は一緒で、多くの人々の前で歌を披露している。
 美しいソプラノの唱和。お互いの思考が分かっているのではないかというほどにぴったりと息の合ったそれに、惜しみなく賞賛の声が送られる。ふたりはそれに可愛らしい満面の笑みでお辞儀を返し、更に別の歌を披露する。
 調子よく朗々とホールに響く歌。
 それが山に差し掛かろうかという時、ふたりの歌姫の腹から、ぎゅるり、と音がした。
 鈍い痛みを腹に覚えつつも、少女達の歌は乱れず、止まらない。それに業を煮やすかのように、腹の痛みは徐々に強くなっていく。
 ぎゅるごろ、と大きな音がしたが、ふたりの歌声にかき消されて観衆には届かない。
 脂汗を流しながらも、歌姫は歌を止めない。


67Repulsive Magic :2010/03/20(土) 12:49:17 ID:O24u21sr
 そして歌を続けるために息を継いだ瞬間、限界は訪れた。
 やはり歌声にかき消されてその音は小さなものとなったが、ふたりの傍に立っている者には、ぶりゅぶりゅ、という下劣な破裂音が聞こえたことだろう。
 少女達の白いドレスの尻の辺りに茶色い染みが幾つか現れる。ぼとぼと、びちゃびちゃとふたりの足元に汚物が山を作り始める。そして辺りに激しい異臭が漂い始める。
 それでもふたりの少女は歌を止めない。観衆も少女の歌に聞き惚れ、少女の凄まじい粗相には誰も目を向けない。
 やがて歌が終わる。再び惜しみない賞賛が送られ、双子姫は自身の汚物で茶色く汚れたドレスを身に纏ったまま丁寧にお辞儀を返した。足元には糞便の山。だが、それを気にする者は誰一人としていない。
 まるで、それがあることを当然としているかのように。


 ふたりの少女が見る夢は、大体がまだ腹が綺麗だった頃の夢だ。
 山の中にある、ほんの小さな王国。牧畜が盛んという長閑な国で、ふたりは豪奢なドレスを着て、父親と母親の隣で手を繋ぎ、いつも微笑んでいた。本を読むこと、歌うこと、踊ることが少女達の趣味で、狭い世界ではあったが幸福に満ちていた。
 だが、その思い出も今は穢されてしまっている。
「う……」
 ふたりの少女は揃って目覚め、尻を覆う不快な感触に眉を歪めた。
「……お早う」
「……ああ」
 お互いに挨拶を交わし、ベッドから降りる。
 そして互いの尻を見れば、そこは目を覆うほどの惨状になっていた。
 限界まで膨れ上がったおむつは、尻側の部分が全て茶色に染まっていて、中が少女の寝漏らした汚物で一杯になっていることが容易に知れる状態だ。横漏れや滲み出していないのが幸いと言えるだけで、とても他人に見せられるものではない。
 そしてそれだけの量を漏らしてなお、ふたりの少女の腹はまだぽこりと膨れ上がっている。
 腹に力を入れれば、直腸と同じだけの太さを持った大便が開き切った肛門を擦るのが分かる。むりゅりと出て、すぐにおむつに抑えられて直腸内に引っ込んでいく。不快と羞恥に顔を歪めながら、ともかくふたりの少女はそのおむつの上からいつもの黒衣を纏った。
 昨日抜き取った肛門栓を懐に隠し、連れ添って寝床を出る。
「お早うございます」
「ん」
 既にテーブル前では男と少年が身軽な装いで朝食を摂っていた。
「お早う」
 それに硬い表情でぎこちない会釈を揃って返し、ふたりはテーブル傍を通り過ぎて部屋を出て行く。
 男と少年はそれを見送るだけで、特に追求はしない。少女達の身に起きていることと、毎日の朝一番にしなければならないことなど分かり切っているからだ。
 通路を進み、階段を下り、ふたりの少女は宿のホールに出る。
 ホールは宿の受付でもあり、酒場と料亭のスペースでもある。既に朝食を摂る冒険者も大勢おり、その中には現れた双子の美少女に視線を向ける者も少なくはない。
 毅然とした様子で連れ添って歩くそのふたりの黒い衣装の下に、糞便を限界にまで溜め込んだおむつがあることなど誰が予想できるだろうか。
 僅かな者が鼻に掠めた異臭に気付き、何処からの臭いかと視線を向ける。その視線があらぬ方向に向いている間に、少女達は宿から外に出た。


68Repulsive Magic :2010/03/20(土) 12:49:51 ID:O24u21sr
 尻に張り付く不快な感触を受け続けたまま、それでもふたりの少女は歩く。
 目指しているのは城壁の外。
 番兵に会釈をして通り過ぎ、門の外に出るとすぐさま街道を脇に逸れ、林の中へと入っていく。
 そして道がぎりぎり見えなくなったところの木陰で、ふたりの少女は互いに服の裾を支え、その腰に巻いたおむつを外し始めた。
「んっ……!」
 大量の糞便を抱いたままふたつのおむつが草の地面に落ち、べちゃりと音を立てて茶色い破片が跳ねる。
 その跳ね返りがブーツに付着することも構わず、双子の少女は抱き合ったまま、共に激しい脱糞を始めた。
「あ、あぁ……!」
 どちらのものとも分からない悲鳴が上がると同時に、押し付けあっている膨れた腹に描かれた魔法陣が共鳴するように黒く輝き始める。
 みちみちみちみち、むりゅむりゅむりゅむりゅ、と軟便が凄まじく太く長い一本――いや二本となって少女のふたつの尻から垂れ、おむつの上にある汚物の山の上へ更なる山を作っていく。
 その勢いと量は相変わらず凄まじい。かなりの速度で直腸と同じ太さの糞を排泄しているにも関わらず、全く途切れることがない。開き切った肛門は時折ひくりと痙攣するかのように震えるが、それが便の太さに影響を及ぼすことはない。
「お、ふ、うぅ……!」
 少女の、お互いを抱き締める力が悲鳴と共にぎゅうっと強くなる。瞬間、それまでひり出していた軟便はぷつりと途切れ、放屁による破裂音と共に溶岩のような液状便がふたりの肛門から噴き出した。
 地面は勿論、周囲の草花や木に茶色い雫と便滓を飛ばしながら、自身が形成した軟便の山の上に今度は下痢便をデコレーションしていく双子の少女。
 既に下敷きになったおむつの白い布片など何処にも見当たらない。ただ激臭を発する茶色い小山があるだけだ。
「う、あ、いやぁぁ……!」
 激しく脱糞しながら揃って嗚咽を漏らし、相手の肩に顔を埋めるふたりの少女。
 そのふたりの、自身の糞で汚れた無毛の縦筋からは、透明の粘液が溢れていた。
 強い便意からの解放に、少女はすっかり快感を覚えるようになっていた。
 勿論、それを双子は認めない。男を知らぬ穢れなき処女の癖をして脱糞で快楽を覚えるなど、あってはならないことだ。
 けれど否定すれば否定するほどに何故か股間は熱を持って潤み、尻穴は糞をひり出すことに歓喜する。
 それが背徳だということを、ふたりの少女はまだ知らなかったのだ。


 数分で双子の少女の排泄行為は終わり、やはり同時に魔法陣の輝きも消え失せた。
 お互いに尻を差し出し合って、尻全体に付着した汚物の後始末を終える。そして再び、あの屈辱的な肛門栓を挿入するのだ。
 閉じた菊門を、無骨な肛門栓でこじ開けて固定する。せっかく閉じたのに、とは思っても、少女の括約筋は実際には役には経たない。ある一定までは我慢できても、一度魔法陣が輝けば力を入れずとも勝手に開き、少女の許可なく糞便をひり出し始めるからだ。
 尻穴に戻った異物感にひとつ息を吐きながら、ふたりの少女は揃ってスティレットを片方だけ抜く。
 そしてそれを自分達が積み上げた糞の山に向け、力ある言葉を呟いた。
 茶色い山に青白い炎が灯り、ぶすぶすと妙な音とより強い激臭を立てて焼き焦がしていく。
「……っ」
 その臭いに紅潮した顔を歪めながら、しかし自分達のひり出した汚物の後始末を最後まで見届けるふたり。
 こうしておかなければ、ふたりの汚物は不浄なるものの最上の食料となって彼らを引き寄せるばかりか、様々な動物を生きた屍にしてしまう。
「……戻るか」
「ああ……」
 汚物が焼き尽くされたのを見届けて、ふたりの少女は踵を返す。
 彼女らの一日は、まだ始まったばかりだ。


69Repulsive Magic :2010/03/20(土) 12:53:02 ID:O24u21sr
勢いだけで書いた
書いてる間にどんどん次のためのネタが湧いてくるのが恨めしい

こういうのって普通の純愛とか普段書いてると、自分のHPに載せるかどうか迷うよね(´・ω・`)

70名無しさん@ピンキー :2010/03/21(日) 02:22:24 ID:WaZCso/k
GJ!!

71名無しさん@ピンキー :2010/03/21(日) 22:31:43 ID:MDyPrsEH
タマランチ

どんな美人だってうんこはするんです。
純愛サイトにスカトロがあって何が悪k(ry

72名無しさん@ピンキー :2010/03/22(月) 15:10:52 ID:8U2XamWd
乙!!!

73IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  A :2010/03/22(月) 22:10:45 ID:8ESJtB96
 一月から放送中(今夜が最終回)のアニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』。その第八話を元に書いてみました。




「うぅ……。あぁ……。漏れちゃう…………」
 椅子に座りカナタは、丈の短いスカートから覗く足を擦り合わせながら尿意を堪え続けていました。
 彼女に冷静な思考判断ができていれば、ここまで我慢する前にいつでもトイレに、それも数分で済ますことが
できたのです。でも任務だからと…………とにかくもう駄目。手遅れなのです。
「誰か、早く……はやくぅ〜……うふあっ?!」
 でも、これはさすがに溜め過ぎました。
 顔といわず体中から冷や汗を滴らせ、大きな悪寒に体を震えさせると、カナタは少しだけ漏らしてしまいました。
 ももの裏から、そしておしりの表面からもショーツをびっしょりにするほどの汗に濡れないようにと、スカー
トを捲り上げて座っていました。それが功を奏して、親友からもらったばかりの服まで、それも粗相をして
汚さずに済んだことに、カナタはふきんでそそくさとお漏らしを拭きながらおでこの汗を拭いました。





74IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  A :2010/03/22(月) 22:14:09 ID:8ESJtB96
 こぽ……ぷくく……。
 強烈な尿意に釣られて便意が……。そして蠕動運動が下へと、おなかの中の空気を動かしにかかりました。
 ……おなかが張って……ん……んん。大きいの、が……出そう…………。
 放屁ならすぐに臭いが消えるので、カナタは我慢せずに出すことにしました。
 漏らさないよう、ソコをきゅっと締めて、念の為、絞ったふきんをショーツ越しに押し当てて……背筋を反ら
して“後ろ”へと、空気の抜け道を作ります。腰をくいっと捻るあの「今からおならをしますよ」なポーズでも
構わないのですが、そんな格好を、たとえノエルに見られてもイヤなので却下しました。
 ああ……これ……。なんだがすっごく、おっ……きいっ。
 ぼっこんぼっこんという音を鳴らして、おなかの中を動いていく丸い空気の塊。その「そこのけ具合」に嫌な
ものを感じますが、もう止められそうにありません。それにわずかな好奇心もあり、それがカナタを突き動かし
ました。
 足首を椅子の足へと引っ掛け、腰を弓なりに大きく反らし、排気口を拡げました。その結果、カナタの秘所に
椅子が押し付けられ……それが引き金となりました。
「うっ、ンっ?! ふゃあぁああーっっ?」
 ぼ……ぢゅゔゔんっ!!
 や……あ、ぁ……。すごい音してて……恥ずかしい。
 瞬間、汗と尿に滑るおしりの谷間から大きな、喇叭の音にも負けないオナラノヲトが吹き鳴りました。
 臭いはともかく音は……絶対音感を持つカナタには音階として聴こえ、まるで自分がはしたない楽器に……
結果としてそうなるよう、小さな頃に自分で…………。

75IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  A :2010/03/22(月) 22:14:50 ID:8ESJtB96
 ぶびん゙っ! ぶ……ぷちゅっ…………ぷぴぴ……。
 さらに一発。後は残響ですが、それは同時に崩壊への和音<コード>となりました。
「うあ、あっ! もれっ……いっぱいでちゃ……ううーっ!」
 ぷっしゃーああああっ……!!
「はあぁー…………熱い……。熱い、よぉ……」
 達したことで、締めているそばから溜まりに溜まった尿が漏れ出てきます。カナタダムの決壊です。
 ふきんなどもはや何の意味も無く、むしろ尿を股の間に拡げる働きをしていました。
 そうしてとうとう食堂でお漏らしの末、しかも絶頂に達してしまったことに対して申し訳なく思い、もうこれ
以上一線を超えないよう、カナタは後ろの、開きたがる城門を全力で閉じようとしているのでした。

76IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  A :2010/03/22(月) 22:15:32 ID:8ESJtB96
「本営直通高度緊急非常事態用指令伝達回線保守確認」「よ♪」
 今朝の食堂にて、隊員たちがその任務名をとちるのを、ノエルが次いで噛まずに言い終えるとフィリシアが
ウィンクで結びました。
 半年に一度、首都の本営とこの第1121小隊とを結ぶ回線の異常の有無を、掛かってくる電話をこちらで
受けることで確認するという任務があります。その重要な任務を言い渡されたのが、ソラミカナタ二等兵でした。
 まだまだ新米同然の喇叭手<らっぱしゅ>のカナタに、隊員たちからこの任務の重要性と気を引き締める言葉を
送られました。
 いつも微笑みを絶やさない、小隊のお母さんのフィリシア・ハイデマン隊長からは『失敗すると小隊全員が
懲罰を受けかねない』と笑顔で。
 いつも軍服の前は全開、小隊のお父さんのカズミヤリオ曹長からは『場合によっては第一種警戒態勢が発令
される』と厳しい表情で。
 それはカナタを認めてきた証か。以前ほどツンツンしてこなくなった一つ年下の先輩のスミノヤクレハ二等兵
からは『万が一、電話に出損なったら、このセーズの街が攻撃されたと判断されかねない』と可愛らしい顔を
厳しく引き締めて。
 眠れる百科事典、整備士兼操縦士、格納庫の白雪姫のカンナギノエル伍長からは『電話番』と、寝ぼけまなこ
で簡潔な一言で教えてもらいました。
 ここで少し、世界観にまつわる説明をしておきましょう。

77IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  A :2010/03/22(月) 22:16:02 ID:8ESJtB96
 世界は幾度もの戦争によって、もはや人の力ではどうにもならないほどに荒れ果てていました。
 『旧時代』と呼ばれる、現在よりも遥かに文明の発達した時代を境にライフラインは廃れ、軍とそれに連なる
施設にエネルギーは向けられています。街の暮らしは発電機と井戸、田畑に川の恵みにより賄われています。
 カナタの住むヘルベチア共和国も長い間、隣国と戦争をしていましたが現在は休戦協定が結ばれ、セーズの街は束の間の静けさの中にあります。
 カナタは小さかった頃に聴いた、ある女性兵のトランペットの音色に憧れて……それとちょっとした勘違いを
したまま軍へ志願。喇叭手としてセーズの街の駐留地、通称「時告げ砦」に配属されます。
 小隊の役目は、西側国境の警備と水源確保を主な任務としていますが、平時はもっぱら街の何でも屋として
日々、街の人々にその力に役立てています。
 セーズの街は崖の上に築かれていて、いくつもの階段と坂道が、まるで迷路を思わせる造りとなっています。
石畳に石造りの家々が立ち並び、朝は早く、その名の由来となった街とを結ぶ橋の先からは、喇叭手の奏でる
音色が高らかに響き渡り、セーズの朝を彩ります。
 小隊の詰める建物は外観こそ要塞の態ですが、内装は街のそれと大差はありません。冬は冷えるものの夏は
涼しく、敵襲等で破壊され封鎖された区画がありますが、隊員の居住には支障はありません。
 旧時代の教育施設をそのまま使っていて、いたる所に『イデア文字』という旧時代に使われていた言語で表示
をされた部屋に教材といった物が今も眠っています。
 軍の施設ですからそこはやはり、一般の住居とは一線を画す趣きがあります。銃器は勿論、軍用ジープに
バイク。作戦会議室に格納庫。旧時代の遺産である多脚砲台タケミカヅチ……。それと街に唯一ある電話機も
それに当たります。

78IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  A :2010/03/22(月) 22:16:39 ID:8ESJtB96
 隊員たちは皆それぞれの用事でお昼過ぎには砦を出払い、またにわか雨と共にやって来た街の教会の人たちも
すでに帰り、砦にはカナタがひとり。いえ、向かいの椅子の背もたれに梟のシュコが佇んで、未だに鳴らない
テーブルの上の黒電話をカナタといっしょに見つめています。
「ホォォォ……?」
 なぜあなたは苦しんでいるの?
 シュコがこちらを見て首を捻る様は、カナタにそう問い掛けているように見えました。
 ついさっき、外から帰ってきた――梟である彼女には、人間の行いを認識できているかはわかりませんが――
シュコは知らないでしょうが、カナタが食堂の床を水浸しにしたことは、床の恥ずかしい染みからもまだまだ
記憶に新しいところです。というか、すっきりしたからアップルサイダーでカンパイ♪したのがイきましたが
いけませんでしたって、何で二本も空けちゃうかな私っ!! と、一時間前の自分に小一時間ほど説教をして
今を迎えたいカナタでした。
 というのも、また刺すような圧迫感を股間に。そしてさきほどよりもひと回りか育ったモノがおしりの中で
増援部隊と戦い続ける戦地に今、カナタは立たされているのです。
 午後七時二十六分。出掛けた隊員たちがいつ帰ってきてもおかしくない時刻に差しかかり、カナタは涙の滲む
目を柱時計から黒電話に移すなり、両手で掴んでトイレへと向かいます。
 数段の階段を上り、角からトイレ、その先の玄関を首を伸ばして覗ける所まで行くのが精一杯。電話のコード
の長さが全然足りませんでした。……金バケツ…………。

「あうう……」
 やむなく戻ってくる際に目に入った物が頭をよぎり……カナタは振り返って逡巡懊悩…………。
 今なら誰もいないし…………金バケツに、うんちとおしっこをしちゃいたい!

「ぅ……くううっ!」
 味噌っかすだとはいえ、もう不用意に……。軍人らしからぬ以前に乙女として、カナタは用を足したい誘惑を
目をぎゅっとつぶって振り払いました。そしてカナタは気を紛らわせようと、今日あったことを思い浮かべてみ
ることにしました。

79IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  A :2010/03/22(月) 22:17:22 ID:8ESJtB96
 電話を使って初めて、遠くの人とお話しができる。
 今回の任務を聞かされたとき、カナタは目をキラキラとさせて喜びました。なのに今では、この電話が鳴って
くれないと部屋の片付けもトイレにも行けないほどに追い詰められているのです。

 おしっことうんち……おしっことうんち……おしっことうんち……おしっことうんちを思いっきり……。

 そんなことしか考えられない自分が悲しく――それとは別の、悪いとは思いつつも僅かな恐怖の滲んだ涙を
まなじりに――またその感情、行為自体に、尊敬する先輩喇叭手に罪悪感を感じずにはいられませんでした。
 味はハッキリとしていて、ちょっと食べるのが怖いけど……私、大好きです。リオ先輩のお料理。
 力加減……。そういうのができればリオ先輩だって、お料理に食材以外が……まな板とか包丁の刃こぼれした
物が混じるなんてことは無くなると思う。うん……。今夜にでもリオ先輩とお料理をして、そしてさり気なく
道具の使い方を教えられたら……。そうすれば私みたいに、リオ先輩のお料理を止めようとするクレハちゃんが
首をギュッてされることもなくなるもんね!
 そうなのです。台所で黒髪の曹長がエプロンに袖を通そうとするたびにカナタと、止めに入ったクレハだけが
マーシャルアーツの餌食になるのも、それだけリオの料理が食べるのに危ういモノだからでした。
 で、今日の昼食当番だったリオのやる気を、来客の女店主の助けもあって、何とかその場は凌いだのですが……。
『カナタ。夕食は昼の分まで腕を振るってやるからな!』
 と、出掛ける間際にりりしく歯を光らせたリオの宣告に、カナタの華奢な双肩には今夜の、引いてはこれから
の隊員たちのおなかの運命が掛かったりした瞬間だったのかもしれません。
 そんな風に考えると、おなかだけでなく、重圧で胸の辺りまで重たくなって……。
 ぐぎゅるるるぅ……。
「はゔっ?!」
「ホホウゥゥ……?」

 アンタの胸なんて元々無いんだから、重たく感じることなんてあるわけ無いでしょ! って言うか、
リオ先パイのスリーパーはハグ! 愛情表現なんだから、野蛮な首絞めなんかといっしょにしないで!

 おなかに走った痛みはなぜか、辛辣な言葉を伴ったクレハからのボディーブローを思わせました。

80IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  A :2010/03/22(月) 22:17:59 ID:8ESJtB96
 ……クレハちゃんだって胸、無いじゃない……。それと、そのときのリオ先輩「クレハよ……。あまり
しつこいと、ノーマンズランド(不毛の大地)に放り込むぞ……?」って。あの眼は本気だよ……。
 あまりの腹痛にカナタはテーブルに突っ伏し、胸中とテーブルの下でしゅっしゅっとジャブとフックを打つと
自分にもダメージがくるのですぐに止めました。
 そんなグロッキーというかダウン中のカナタの頭の上には、飛び乗ったシュコが羽を広げたりして遊んでいる
ようです。おかげで頭はがりがり、おなかはぐるぐる。気は重たいのに胸は無いしで、踏んだり蹴ったりです。
「……もうっ! シュコったらぁー……。痛いっ……てばあ! ――ひゃうっ?!」
 ぶびびばぶっ!!
 ベルゼバブ……?
 とうとう唯一のとりえである絶対音感までおかしくなってしまったようです。それはさて置いて、なにやら
シュコの様子が変です。
「シュコオオォォォ…………グ、ゲエ? グゴ……ゴガゲゴーッ!!」
 何度となく追い払おうとも、すぐ頭の上に戻って悪さをしていたシュコ。その彼女が、カナタの立てた濁音を
聴いたとたん、森の賢者らしからぬ奇声を上げて、砦の何処へかと飛んで行ってしまいました。それも頷けると
いうものです。
「はうぅ……。うんちまで出ちゃった……」
 濃くてすえた臭いが鼻に刺さり、その量は熱いソレで谷間をぐっちゃりと埋め尽くすほどに出てしまったよう
です。椅子から立ち上がるとぬちゃ……という音と共に、ペースト状のうんちがショーツとおしりにできた隙間
で動くのがわかります。椅子にもいくらか漏れ出たモノがあって、何かに擦られた跡が……。
 思い当たったその想像が外れていてくれるよう、カナタは祈りながら確かめようとしますが……。
「……うう。見えない……よう……」
 そのスカートは短く、どうやっても後ろの裾を見ることができませんでした。なら鏡で……と思いましたが、
あいにく食堂にはそのたぐいの物は置いていません。空きビンならありますが、これを使っても無理です。
 鏡ならお風呂にありますが……頭ではそう思っているのに体はなぜか、卓上のランプと椅子を持って窓へと
向かいます。窓の位置は高く、ランプの明かりで照らさないと見えないと思ったからです。

 今この場には自分しかいない。だから、いつ掛かってくるかもしれない電話を待つ身の自分がここを離れる
わけにはいかない……。
 スカートの確認よりも、まずは漏らしたままのうんちを片付けるべき……。

 二つを天秤に掛け、前者を取ったゆえの行動でした。

81IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  A :2010/03/22(月) 22:18:27 ID:8ESJtB96
「く…………う、あっ!」
 ぐちゅう……。
 ランプを棚に置いて椅子に足を掛けるとうんちが搾られて、音と共にショーツからぽとぽとと零れ落ちてきま
した。その悪寒をカナタは堪え、窓ガラスに映して見るとやはり、スカートの内側に茶色く染みが引かれている
のが見えました。
 ユミナさんにもらったばかりなのに、もう汚しちゃった……。
 以前、熱を出したときに世話になって以来、孤児院の子供たちも交え、彼女とは親身な間柄となりました。
 お漏らしうんちをほうってまで確かめたかった一番の理由……。それはユミナに対するいたたまれなさだった
のかもしれません。
「――っ!!」
 もう手遅れなのでしょうが今度こそお風呂場に行って、コレの染み抜きを……。その矢先でした。玄関の扉が
開く音がしたのは。
 どっ……どうしよう……。
 お漏らしをしてしまうまでは待ち望んでいた……その小隊の誰かが今になって、この最悪の瞬間に帰ってきた
のでした。




  Bパートへ続く

82名無しさん@ピンキー :2010/03/23(火) 12:17:45 ID:XC/iyjCw
ξ゚听)ξgjですの

83名無しさん@ピンキー :2010/03/25(木) 23:56:08 ID:ojYu8gJE
オナラノヲト

84名無しさん@ピンキー :2010/03/26(金) 02:24:38 ID:njN1YFaJ
83で吹いてしまった・・・深夜のテンションって怖い

85名無しさん@ピンキー :2010/03/26(金) 17:17:28 ID:7AEZ+pJh
大量娘が下痢って個室が悲惨な事になるシーンが不意に思い浮かんだ。
個室内は足の踏み場も無くなって更にドアの下の隙間から外に溢れて大惨事

86INHUMAN :2010/03/26(金) 17:30:02 ID:wcNUedJq
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか分からないけど、
一応の覚悟はしてなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ〜!!
まともに潰れなさいよ〜!!


87名無しさん@ピンキー :2010/03/26(金) 20:58:21 ID:OZHGFTqn
ネタを更新しろ
何年前だ

88名無しさん@ピンキー :2010/03/27(土) 14:41:03 ID:it04Am8S
ちょっと、あんたたち!!
女の子を縛り上げてタライに排泄させるなんて非人間的だと思わないの!?
今ならお父様に告げ口するのは勘弁してあげるけど、
まだ解放しないつもりなら覚悟しなさいよね!!

さぁ、ぶちまけるざます!
漏らすでがんす!
ふんが〜!!
お願いだから見ないでえぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!


こんな感じでいいか?w

89名無しさん@ピンキー :2010/03/27(土) 16:17:32 ID:YDB3wPqw
>>85
便器と便座の間から流れ出す溶岩
便座に足を乗せて和式座りは最高すぎる
>>88
タライに跨りながら涙目でそんなこと言われたら射精しそうだ

90名無しさん@ピンキー :2010/03/28(日) 00:27:02 ID:A5tNT0Vr
ちょっと、あんたたち!!
女の子の排泄を管理しようなんて非人間的だと思わないの!?
相手も喜んじゃってるし法的にどうか分からないけど、
一応の覚悟はしてなさいよね!!

さあ、悶えるざます!
逝くでがんす!
糞ガ〜!!
まともに出させなさいよ〜!!

>>88さんに便乗。


91名無しさん@ピンキー :2010/04/04(日) 15:21:21 ID:KN5S2WSM
えなの人〜
新年度になりましたよ?

92名無しさん@ピンキー :2010/04/05(月) 21:12:17 ID:qACzKN9G
>>91
本人乙

93名無しさん@ピンキー :2010/04/12(月) 00:56:21 ID:vsnKmPuQ
そういえば保管庫の話はどうなったんだろう
過去作が読めるので保管庫ができるのなら喜ばしいのだが

94名無しさん@ピンキー :2010/04/12(月) 16:00:24 ID:/l8mT9Q/
コーヒーエネマだってよ
ttp://ponpocorin.web9.jp/


95名無しさん@ピンキー :2010/04/16(金) 17:32:16 ID:3tGClGwC
              )
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      ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:_,,:ν⌒Y⌒ヽ、゚o,,'.、)  、}<保守してやるだろぉ…ハァハァハァ ウッ!
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;)Kェエエェエェ-冫,,、_,r_,ノ′
            ヽ、___, ノ

96名無しさん@ピンキー :2010/04/20(火) 18:18:37 ID:OJCF3Xqk
さっきから頭の中はひとつのことだけを考えていた。友達の声は、耳から入り逆の耳から出ていっている。
美河(みか)はトイレがしたかった。それも大きい方だ。中学生で、年頃の美加は学校などで大きい方などできるはずもなく、ずっと我慢していた。
「って、美加聞いてる?」
「うんっ、聞いてるよ」
ツインテールを揺らして、元気そうな笑顔を作る。もちろん空元気だった。
今すぐにでも、身体の中に溜まっているものを出したかった。欲求のままに……。
しかし理性がそうはさせない。
美加はオナラさえ全て我慢してきたのだ。お腹が痛くなってから、幾度となく波がきたがひとつひとつを精一杯の力で押さえてきた。
神経をお尻の筋肉に集中して、何ぴたりともお尻の門が解放されないように。
痛みは、波を越えるごとに強く、そして回数は増えていく。
美加の神経は擦り切れ、もうほとんど限界だった。

「じゃねー」
「また……明日」

ようやく、友達と別れた。これで、美加は一人になった。
美加はほっとする。
その緊張の途切れを狙うかのように大きな波がきた。
ぐるるっ、ぎぎゅるぅ
腸が大きな音を立てて、なかのものを外へ出そうとする。

97名無しさん@ピンキー :2010/04/20(火) 18:20:54 ID:OJCF3Xqk
「くぅ……」
美加は、唇を噛み、痛みと戦う。
友達も近くに人もいないので手はパンツの上からお尻を抑える。
そんな行為は気休めにしかならない。
もうすぐにそこまで着ていた。出口をこじ開けようと腸が動く。
きゅっと穴に力を込める。抑える手にも最大の力がこもる。
足を少しずつ前にだし、家へ急ぐ。ちょこちょこ足を出す姿は、はたからみるとかなり滑稽だった。
精一杯の抵抗……、だが、もう、間に合わないのは、想像に固くなかった。
「あっ……くっ……」
熱い吐息が、漏れる。
ふと、目の前に、茂みが見えた。
「あそこなら……」
羞恥心にも勝る、便意が、足を動かせた。そして、なんとか茂みまでの移動が完了した。
「はっ……はっ……」
やっと、トイレ出来ると、思った瞬間……美加は、肛門の力を緩めた。
お腹にたまった茶色い液体が、ここぞとばかりに、出ようとする。
既に手遅れだ。
「あっ……あっ……」
びぶっ、ぷしゅ
液状化した便が、勢いよく美加のパンツに染み渡る。一瞬にして、その色を茶色に染めた。
お尻の穴から、あとから、あとから、溢れ出る。
「あっ……いやっ……」
美加は、地べたに座り込み、呆然とするしかなかった。
パンツに染み渡り、それでもなお出つづけ、茶色い水溜まりを作る。鼻につく匂いが、広がる。
美加は、座り込んだまま、水溜まりを、眺めることしかできなかった。

98名無しさん@ピンキー :2010/04/20(火) 18:22:04 ID:OJCF3Xqk
終わりです
パソコンの規制はやく解けないだろうか

99名無しさん@ピンキー :2010/04/21(水) 03:24:11 ID:HmovBgsd
やっぱりオーソドックスな下校中お漏らしはいいね

100名無しさん@ピンキー :2010/04/21(水) 21:06:48 ID:TGoBiP/T
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      ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:_,,:ν⌒Y⌒ヽ、゚o,,'.、)  、}<今週のサンデーの電脳遊戯クラブを読むがいいだろぉ…ハァハァハァ ウッ!
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;)Kェエエェエェ-冫,,、_,r_,ノ′
            ヽ、___, ノ


101名無しさん@ピンキー :2010/04/22(木) 21:23:27 ID:8FqOzeGl
 アニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の第八話を元にした『IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス』の続き、二話目に当たる話です。

102IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  B :2010/04/22(木) 21:29:27 ID:8FqOzeGl
「まったく、あのオヤジたちときたら……。私の話などろくに聞かず、こんな遅くまで酒盛りに付き合わせて……」
 西の空には一番星以外も瞬いていて、空を仰ぎ見ればそこはすでに星々の世界が広がっていた。
(ついこの間までは、この時間でもまだ明るかったのにな……)
 九月に入り、日中の暑さはまだ夏のそれだが、早まった夜の帳から秋の気配を感じさせた。
 長々とだべっているうちに、集会場を出たときには七時になろうかという時間だった。
 話すことは話したのだから、ユミナのように用事があるからと、彼女と一緒に帰っていればよかった。
そう言えば、かの修道女は帰り際に、カナタにいい物を持って行ってあげると言い残していたのを思い出す。

103IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  B :2010/04/22(木) 21:30:09 ID:8FqOzeGl
(ユミナのことだから茶菓子……甘い物でも差し入れに行ってくれたのだろう)
 彼女とまともに口を利く仲になって実はまだ日が浅く、そのきっかけを作ったのがカナタだった。
 その辺の詳しい説明は割愛して、リオはユミナにフィリシアに近いものを感じていた。
 だからもっとユミナ……カナタと言葉を交わして……。そうすれば自分も変われると……。
 自分の中の女らしさを受け入れられ、そして姉のように、人々の為にこの身を…………。
 どうでもいい……戦争の話で、気分を害することもなかったのだ。

104IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  B :2010/04/22(木) 21:30:54 ID:8FqOzeGl
 今年の初頭に休戦となった、ヘルベチア共和国と正統ローマ帝国との戦争。
 その二国間で交わされる休戦協定の会議――半年が過ぎ、夏の終わりに差し掛かるまで幾度も――今週にも行われ、
その知らせは市井に向け、すでに新聞で発表済みであった。
 昼食時にやって来た骨董屋の女主人から聞かされた――本音は、以前『炎の乙女』を演じたリオに逢いたいらしい――
今回の会議の見解を、軍の人間から聞きたいという商工ギルドに顔を出してきたのだった。
 なぜ一度の話し合いで済まないかというと、賠償金の額や領土の線引きが難航しているからだ。
 もっともリオが思うに、お互いに戦争責任を盾に自国を正当化。そうして強気な態度が相手の逆鱗に触れては
宥めすかしを繰り返し、お互いに自重を踏まえ――それが会議の長期化を招いている……とどのつまり、力を
持つ故に度し難いほど強欲なのだ、軍人――ひいては、こんな終わった世界でも、争い奪うことを止めきれぬのだ、人間とは。

105IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  B :2010/04/22(木) 21:31:39 ID:8FqOzeGl
「…………まったく。オヤジなんて奴はみんな、ろくでなしばかりだっ!」
 ギルドの連中とは美味い酒を飲み交わした仲だ。そうではなく――戦争と、あの男のことを思い出したばかり
に酔いが醒めてきてしまった。
 昼間のにわか雨が呼んだのか、砦とを繋ぐ橋に差し掛かると強い風を感じ始めた。
 下からの気流が、着崩した軍服と青のランニングとを巻き上げ――背中を流れる黒髪が舞い上がり――この
ままどこかへ飛んで行きたい思いに駆られた。無論、こんな風では空はおろか、橋の下にも自分を運んではくれないのだが。
「――ひゃうンッ?!」
 どこをどう飛んできたのか。外気に晒され無防備となった胸。その先端に冷たい礫を感じて、リオの口から高い声が出た。
「くっ……くそ!」
 頬に、それと目にも幾つかの雨粒を受けて、リオは舌打ちをして顔を、そして妙にむず痒い胸をランニングの
上から両手で激しく掻き毟った。
「は――ぅアッ?! くううーっ!!」
 だものだから、指が硬くなり始めた肉の蕾を捕らえ、リオは再び、忌み嫌う女の悩ましい声をあげてしまっていた。

106IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  B :2010/04/22(木) 21:32:18 ID:8FqOzeGl
 訳あって、リオは女であることを半ば捨てていた。
 軍服のボタンは飾りと化し、上着から覗く男物の肌着の下、双房は揺すられるまま人の目に晒した。それでも、
リオの男以上に男らしい性格が幸いし、結果としてあまり女扱いはされていないようだった。
 ただ弊害もあった。それは同じ隊のクレハが自分の格好を真似するようになったことだ。
 以前、教会に身を寄せる子供たちに、己の格好を自慢している光景を見かけたときはなぜか、非常に恥ずかし
い思いをしたものだった。それともう一つ、リオ自身の体に現れたモノがある。
 性感の鋭敏化。
 『女』を遠ざけておきながら、その体は女の黄金率を形作り。しかも一旦“スイッチ”が入ると満足させない
限り、肉の疼きが治まらない体となっていた。
(……早くカナタ、に……。帰って夕食を…………なのに……っ!)
 リオは先程、自爆気味に胸を揉みしだいたことにより発情していた。酒による火照りから肉の火照りに中てら
れた体でようよう辿り着いたのは、砦の宿舎ではなく畑。敷地内にある、小隊で世話をしている緑の食料庫だった。
 ここに来るまでに、リオは頭の中でこの疼きを鎮める方法、つまり自慰の種類を決めていた。
(とはいえここ数日、音沙汰がなかったから、ちょうどよかったな……)
 次いで、この便秘があいつだったら笑い事ではないと。加えて、夕食の支度の遅れも詫びて、リオの表情が
恥じらいから苦笑へと変わる。
 事故等で、こんな時間でも時告げ砦を頼って訪れる者はいる。なので、周りは暗くともリオは背の高いとうも
ろこしの植わっている奥へと入っていく。
「……く…………。ぅあ……はぁ……」
 そこは何も栽培していない、今は遊ばせている場所に立ち、リオは震える手でベルトを弛めてズボンを脱ごうとした。

107IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  B :2010/04/22(木) 21:32:56 ID:8FqOzeGl
「……ぅ? うわわ?! ぐ、うっ!」
 ぎこちない動作以前に、靴を履いたままズボンを脱ごうとしたものだから足首で引っ掛かり、バランスを崩し
て転倒するのは当然だった。
 尻からいったからか、痛いだけで済んだらしい。とりあえず今は出す物を出すのが先決だと、リオは土塗れの
尻を、同じく土に汚れた掌で払い落として四つん這いになり、今度はスパッツを脱ぎに掛かる。汗に濡れた尻か
らスパッツを脱ぐのは至難の業で、だから変に曲げた脚が思い切りつった。

 ――ソックスは脱がさず、下着は片足だけ脱いで。そうすれば、抜けたところがあるあなたでも、後ろと前を
間違えずに済むでしょう?

(……お前だって、雷が苦手なくせに……。というか、ショーツの後ろ前を間違えるなんてカナタくらいなもの
だろうってなんで私のスパッツが前後逆だとフィリシアにわかるんだ?!)
 以前、風呂場で言われたフィリシアの台詞が妙な意味を帯びてきた。……これからは穿くときに気を付けるな
り、ヤツから眼鏡を奪ったり曇らせたりしよう。うん。
 七転八倒――夜の畑で下半身を露出し、足首には脱ぎかけのスパッツを引っ掛けてのた打ち回るリオには、
冷静にフィリシアに突っ込みを入れてみないことには、色々な“痛さ”で耐え切れないものがあった。
 七転び八起き――痛みに慣れたリオは上体を起こし、両手で膝を抱えて座り、ふくらはぎとふとももとをぴっ
たりとくっ付け、痛む方の足の指を掴んで上に思い切り反らした。
「んっ……! んんうぅ……っ!」
 みち……みちみちぃ……。
「く……あ……っ! ぁ……はアァ……」
 死中に活を求めたリオは息み、内からこじ開けられる音を下の口から聞く。もっと手間取るかと思っていたが
故の安堵の吐息が零れ、辺りに満ちていた夜虫の囁きにリオの喘ぎ声が加わる。

108IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  B :2010/04/22(木) 21:33:36 ID:8FqOzeGl
「ふうっ…………んっ! ンンっ!」
 それから数分間、リオは土の盛り上がった畝に座って息み続けた。土の地面で肛門を塞ぎ、直腸内で“便を育
てているのだ”。そうすることで大きくなった便は容易にひり出せそうで、実はなかなか排便できなくなるのだ。
その間、肛門を常に大きく押し拡げる上に、摩擦による快感は倍増される効果もある。
 脚の痛みが薄れ、リオはゆっくりと、慎重な動きで再び四つん這いの体勢になる。
 こんな姿勢でより先の、丸くなった状態から爪先座りになって、いわゆるウンチングスタイルの方が力を込め
やすいのだが、リオにはこれで良かった。
「ンンっ……くうんンーっ!」
 ミィ……チチ。ブプ…………ミチミチィ……。
「ンッ! んっ! ふう……ンあッ!」
 興が乗ってきたリオは腰を前後に大きく振って、肛門の開き具合を調節。直腸内で圧縮・太い棒状と成った
便塊が肛門で蟠り、ミチミチと不平を歌う。これ――便が出そうで出せない――がイイのだ。
「く、う……。んあっ……うんっ…………」
 ランニングは汗でぴっちりと豊満な肉房に張り付き、ゆさゆさと重たげに揺れて、むっとする汗の臭いを運ぶ。
「……ねえさ……まぁ……」
 姿態からは生みの悦びによる珠の汗が弾け、女のそこからは尿混じりの愛液が糸を引いていた。

109IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  B :2010/04/22(木) 21:34:39 ID:8FqOzeGl

 女のそこだけは触れないでいよう。
 女を捨ててから異常な高まりに襲われるようになり、疼きを慰めるようになったときにそう自分に――それと
姉に誓った。そのせいか、性感が高まるにつれ、姉の顔がよぎるようになってしまった。
(母様を誑かした末に母娘を捨て――姉様に『王族』という呪いを掛けた――父を騙るヘルベチアの大公。
 この世界はもう終わりなのに……。なのになんで……私たちがあんな男の望むとおりに動いてやる必要があるんだ!!
 だったら私は女など捨ててやる……。誰がローマの……あんな男の為に腰など振ってやるものか…………)
「……フィ…………フィリシア!!」
 愛する姉を想いながら腰を振るなどと……。だから、今や家族同然となった戦友の名を口に乗せ……。
「……ノエル、ゥ……ウうっ!」
 ミリ…………ムリッ、ブリィリッ!
「うウンッ!!」
 尻を後ろへ突き出すと同時、肛門が便棒を喰い千切った。達したことで、力の抜けたリオはくたりと、その場
に女の子座りをしてしまう。
 ぐにゃち……。
「――うアッ!」
 下に落ちた便塊の上に座り込んでしまい……なのに、リオはそれが気持ち良く。
「……ああ……嗚呼……。こんなのを……く…………クレハに……いっ!」
 挟み込んだモノと、新たにひり出される便とをぐにぐにと谷間で捏ね合わせて――こんな自分を慕ってくれる
彼女に申し訳が立たず……。
「……かっ…………カナタっ……! ああアー!!」
 そうしてリオはいつものように、己の糞味噌性癖を恥らいながら高らかに、『同族』の少女の音で達するのだった。

110IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  B :2010/04/22(木) 21:35:27 ID:8FqOzeGl
  Cパートに続く

111名無しさん@ピンキー :2010/04/24(土) 19:37:15 ID:CpJujv9+
アイドルを並ばせ尻を突き出させ目の前でウンコをさせる…ウンコ枕営業の実態
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1272105117/

1 名前: カッティングマット(埼玉県)[] 投稿日:2010/04/24(土) 19:31:57.80 ID:Tay/uqXi● ?PLT(12000) ポイント特典
まさか?アイドルのう○こ枕営業ってなんだ?
 先月もそんなことがあったが、今月20日、また芸能プロの社長が所属タレントとわいせつ行為をして捕まった。
「和田アキ子のマネージャーだった」と吹聴していたらしい。ただこの手の話を聞くたび、いわゆる”枕営業”が明るみになりそうになったので、元を断っておいた、
なあんて深層の見立ても出来そうだな、と思ってしまう。
 会社を大きくしたい、など野心のために平気で女性をあてがうようだと、そもそも一番悪い人だと思われる、セックスしたい人、には永久に利用されるという悪循環がそこにありそうだ。
 セックスしたい人、には当然いろんな人がいる。

 「ねえねえ、”う○こ枕”って知ってる?」
 そう語るのは、かつてレースクイーンやコンパニオンをやっていた、都内の美人女性、さとみ(31歳、仮名)。彼女の話によると、
親友が、某所一等地マンションの室内で、ほかのアイドルの卵たちなどの数人と一緒に、お歴々の前に並ばされたのが数年前のこと。みな裸であった。

 「お尻を突き出せっていわれて、そのままぶりぶり…」(同氏談。以下同じ)
 明日のアイドルたちとはいえ、想像したくない光景である。さぞかし修羅場だったろう。

 「偉い人たちはやんやの喝采。それからスカ乱交プレイになったみたい」
 この中に、すでに地下でブレイクしはじめていた、「圧倒的に目立つ」子がいた、という。
 「Aちゃん(仮称)だって彼女すぐ気づいたけど、悪いから聞かなかったって。Aちゃんも一生懸命がんばってたみたい。
笑顔のオーラが違ったんでぜんぜん悲惨じゃ無かった、って言ってました。それ以上の参加は、よくわからないけど当然なかったでしょー、って」

 「あくまでお話だけ」、ということで証拠はみせてくれなかったが、スカ枕もありそうな話ではある。
やっぱり芸能人は楽じゃない。まあ仮に本当ならひとりだけ接待額の桁が違っただろう。その場には、乱交好きも噂される少し年配の某芸人氏もいたそうだ。


http://npn.co.jp/article/detail/06484952/

112名無しさん@ピンキー :2010/04/29(木) 19:47:14 ID:LMkAxX2N
保守

113名無しさん@ピンキー :2010/04/30(金) 12:09:09 ID:LWcEIFmx
いざという時のため、常にエコバックを持ち歩いています。

114名無しさん@ピンキー :2010/05/03(月) 11:35:13 ID:q1uxYmTE
 原作を『アニメノチカラ』の第一弾に数える『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』。
 ヒロインの「らめえええ〜ッッ!!」な台詞でらめぇなファンを多数作ったという、あの第八話目を元にした三つ目の話です。
 登場人物がほぼ女性ということから、今回の終盤から、絡みはすべて百合描写となります。


115IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:37:44 ID:q1uxYmTE
 ――任務に大小を付けて臨むのは、愚の極みだ。
 これは、下された任務に「重要度」を付けて「やる気」の増減をするなという、先輩の言葉だった。
 彼女が時告げ砦に来てから、この教えを思い出すことが多くなった。
 何時如何なるときでも一生懸命なカナタなら、兵士として経験を積んでも、全力で任務に当たることだろう。
 ただカナタには欠点とも言えるある癖――性格等ではなく――が有り、それが彼女自身の悩みでもある。
(カナタには私が……お前の迷惑を受け止めてやれる先輩が付いていてやらないとな……)
 リオは食堂の明かりが見える井戸の水場でそそくさと、主に下半身を洗いながら、彼女と何時かの夜に交わした
約束を思い返していた。

116IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:39:05 ID:q1uxYmTE

(カナタの奴、ちゃんと電話番をこなせたかな……)
 リオは玄関の扉に手を掛け、受話器片手に噛み噛みに受け答えをするひよっこ兵士の姿を思い浮かべる。
(……っと。カナタだってもう軍人の一人だ。いつまでも至らぬヤツだと、勝手に決め付けるのは失礼……愚の極みだ)
 舌の、もとい……主に下半身の乾かぬ内にカナタを軽んじたことに対し、リオは頭を振って己を戒めた。
 秘め事の後は訳もなく…………否。後ろめたさから隊員たちの前に出難く、転じてクレハからは
「お姉さんって、こんな感じなのかな……」はいいとして「……病気?」だの「あら? リオったら、今日も
女のコの日なのかしら? みんな〜。今日はお赤飯よ〜」などと宣う夜行性整備士と破廉恥上官には優しくして
やる必要はないな。うん。
 そうした即席のメンタルケアでいつもの自分を取り戻したリオは砦の玄関を潜り、すると鼻がつい先程まで
自分のモノ、もしくはそれ以上の異臭にひくついた。
 その臭いにリオはある場面に思い当たるも、とりあえずそれは考えずに、他の理由を探り出す……。すると
今日のトイレ掃除がノエルだったことを思い出した。
 別に彼女にさぼり癖があるというわけではないが、誰かが流し忘れ、そしてトイレの戸が風か何かで開いたのかもしれない。

117IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:40:42 ID:q1uxYmTE
 玄関からトイレまでの数メートルの間に沈思し、扉の前に立つ。中からは人の気配……しかも何やら声がする。
(……ノエルのヤツ。トイレを寝床代わりに使っているなぁ……)
「おいノエル! 寝惚けていないで起きろ!!」
 鍵の掛かった扉を叩きながら、ノエルは今しばらく眠らせておくべきかという思いが、リオの手を早々に止め
させた。というのも、食堂に近付いたことでそちらからの臭いが濃くなったからだ。何もあの酸鼻極まる惨状を
わざわざ、人に見せてやる必要はないのだ……。
(それはさて置いて……だ)
「イライラぁ……禁物でーす 短気はぁ……損気ーぃですよー…… 。
 慣れたらぁ……タメ口も〜 アリっちゃアリ? でぇすよね……」
(あのノエルが歌か……。変われば変わるものだな…………)
 自分以上に寡黙だった少女の変わり様に思うところがあり、リオは扉越しに風邪を引く前に起きるんだぞと残し、トイレから離れた。
 カナタが来てから、彼女を中心として少しずつ隊の雰囲気が変わってきた。
 ノエルに人並みの表情が見られれば、クレハも元気に、さらに口喧しくなった。フィリシアはそう変わった
ようには……何かとこの三人に抱き付くようになっただろうか。
(……私はどうなのだろう…………。変わったとしたら、私はここを……。みんなに銃を握らせないよう、
姉様と同じ……今や私にしかできないことをする為に…………?)
「……ねえ……さま…………。生きていれば今でも、その身を国民の為に…………貴女なら、投げ出すのですか……?」
「リオせん……ぱい……っ」
 食堂に入ると臭いが一層濃くなり、そして誰かの呟き……自分を呼ぶ声を聞いた気がした。
 しばらく考え続けていたくも益体もない考えが中断され、リオが見たものは……。
「……っ? ……カナ……タ?」
 カナタは窓際に置かれた椅子の上でこちらを向いて、リオと目が合うと泣き出す寸前の顔になり、そうっと
椅子から降りようとするも……。
「ぅ…………っぁ!」
 その一連の仕草はまるで、苦痛を伴うかの如く。カナタはその短いスカートを庇いながら、変に内股になって
やっと椅子から降り終える。
「どう……したんだ、カナタ……」
 よろよろとリオの胸の中に歩み寄ってきたカナタの身に何が起こったかなど、今さら解らないリオではなかった。

118IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:41:30 ID:q1uxYmTE
 信じ難いことだが、カナタは耐え難い生理現象よりも任務を取ったのだ。己の性癖を満たさんが為に。
(くう…………。この……馬鹿者が!)
 果たして、この胸中の憤りは……やはり、自分なのだろう。
 飲んだくれに長々と付き合った帰りに、あんなことに夢中になり、そして今も……。
「うあぁあっ! せん……ぱぁいぃ……っ!」
「カカッあ! カナタ……っ?!」
 肩の部分はふわりと膨らんだシースルーとなっており、その透け具合が妖精の羽を思わせた。腰には赤い大きなリボンと、
エプロンに縫い付けられたハートのワンポイントが可愛らしく、そんな愛らしい姿のカナタに見上げられ、
リオの頬に朱が差した。
(これはユミナが持ってきて……掃除もしてくれたみたいだな……)
 壁際に置かれたモップと金バケツを見て、リオはそう解釈した。
 とすると、未だ食堂を満たすこの臭気は……。
「私二回も、あっ、うんちは一回だけで、それでおしっこはその……。だから、おしりを洗いに行かせてください!」
「誰もどっちを漏らしたかなど……。それも回数など聞いていない! さっさと行け! 病気になるぞ!!」
「ありがとうございますぅ〜!」
 そしてカナタはリオの後ろ……食堂を出てトイレへと向かった。

119IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:42:33 ID:q1uxYmTE
「ぅ、はああー……。やれやれ……。律儀と言うか馬鹿正直と言うか……。
 ああも包み隠さず言えるなら、電話番を抜けることだってできるだろうに……。まあそれができない質だから
今も、あんな癖が治らないのだろうな」
 それとも朝の、自分たちの脅しが効き過ぎたのも原因かと、カナタの任された首都本営との電話回線保守確認
任務を思い、リオはテーブルの黒電話を見た。すると廊下から、カナタの悲鳴が聞こえた。
(……そうだった。トイレにはノエルがいたんだった!)
「くっ……。カナタァ! 外の水場を使え!」
(もしやあの悲鳴は、トイレから出てきたノエルと鉢合わせして……?!)
 そう思い、助けに駆けつけようとするリオの足を、ベルの音が引き止めた。
(くそっ! よりによってこのタイミングで!)
 リオは振り向きざまに、テーブルの上の黒電話を睨み付ける。
 不快にがなり立てる黒電話。その等間隔に途切れる煩音とカナタの話し声。声が聞こえない故にノエルとの
会話を想像し――リオはカナタを避けないでやってくれと、ノエルに祈った。
 それらの音を綯い交ぜに聞きながら、リオは回線確認任務での決まり口上を思い浮かべながら受話器を取る。

120IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:44:13 ID:q1uxYmTE
「もしもし。こちらはヘルベチア陸軍、第1121小隊、リオカズミヤ曹長で――」
『……久しいな』
(……っ?! この声はっ!!)
『そちらとの回線確認があるというでな。無理を言って――』
「――くぅ!」
『逃げるのか!』
「違うッ! 逃げてなどいない!!」
 思わず耳から受話器を遠ざけたらすぐに追い縋る声がし、だからリオもいきり立って言い返した。
『……解っている。赦していないだけだな、儂を……』
「……今さら何の用です」
(……だったらそんな声で、解り切ったことを言うな……)
『頼む……。国を…………ヘルベチアを救って欲しい……』
「らめえええ〜ッッ!!」
 ぶりぶりゅぶりゅウウ――ッッ!!
『…………駄目、なのか……?』
「…………あ、いや……。今のはその……」
 リオは、聞こえてきたカナタの濁音に天を仰いだ。

121IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:49:02 ID:q1uxYmTE
「うっわっ?! きったな――っ!! あんたナニ漏らしてんのよッ!!」
「だかららめぇ……て言ったのに……」
(……クレハが帰って来ただと?! じゃあフィリシアも)
「あらあら。カナちゃんったら、すっごいウンチっぷり」
「フィリシア! お前まで加わってどうする!!」
 リオと同じく、隊長であるフィリシアもカナタの性癖は知っている。だからリオは思わず、機転の利かない隊長を、
受話器も押さえずに怒鳴ってしまった。
『さっきの声は……ああ。砦では孤児院の手伝いをしているのか……。だがなリオ。お前なら国を救うこと
だってできるのだぞ』
 幸いというか、電話の向こうでは何やら、妙な解釈がされたようだった。
「それじゃクレハちゃん。私とノエルちゃんでこれから、リオから夕食の食材を助けに行くから、カナちゃんをお願いね」
「ちょっ?! フィリシアッ!! おま……っ! よりにもよって……」
『ん? 今から直でローマに行くと言ったのか?」
「切るぞ!!」
『やれやれ……。そんな物言いでは、ローマの皇帝しか貰い手がないぞ」
「えー? それならノエルに頼んだらいいじゃないですかー」
「と思ったけど、リオの仕事を盗ったら悪いわよね〜」
「ほらカナタ、あんたはいつまでベソ掻いてるの! それとノエル。そのブラシ貸しなさいよ。カナタはさっさ
と外の洗い場に行く!」
「う、うん! ありがとうクレハちゃん」
『はは。しっかりした子がいるじゃないか。これなら、お前が抜けても安心だな』
 腹黒メイド長と小犬系メイドへの罰を考えていたから、任務を終えたことをすっかり忘れていた。
 未だ頓痴気な戯言が聞こえてくる受話器を置いて、リオは食堂を出る。そして出入り口の曲がり角に立って、
フィリシアとノエルの前に立ち塞がった。

122IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:54:21 ID:q1uxYmTE
「ただいま、リオ。晩御飯はできているのかしら」
 それには応えず、リオはフィリシアの後ろを見据える。薄暗い廊下で、トイレの前の床をブラシで擦っているクレハを。
「リオ。良ければ、明かりを持っていってあげて」
 それには堪えず、フィリシアはリオの後ろを見据える。誰もいない部屋の光源を。
「大丈夫よ、リオ」
 危惧と憤りを込めた眼に、こちらの言わんとすることが解ったのだろう。フィリシアはノエルと共に後ろを振り返る。
「クレハちゃんは元々、それもカナちゃんが来てからますますしっかりしてきたのよ」
「そうは言ってもな。カナタのあ、あんな……っ」
「大丈夫」
「ノエル……」
 ノエルは親指を立てて、白皙に微笑を浮かべた。
「クレハはああ見えて、とても世話好き。あんなことでカナタのことを嫌ったりしない」
 そしてノエルは再び、クレハに優しい眼差しを向けた。
「心配のしすぎよ、リオ」
 ――もっと、この子たちを信じてあげて。
 後に続く台詞は野暮だとばかりに、フィリシアは微笑みに止めるとノエルの小さな背中を愛しげに、その胸に抱き入れる。
「……クレハは、徹夜明けのボクを、文句を言いながらちゃんと……食堂に運んでくれる」
 フィリシアの温もりの中、起きたばかりのノエルが眠たげにうとうと呟く。
「……その…………しばらく、出て来たいのだが……。お前たちに晩の――」
 リオはランプを手に、フィリシアとノエルに話し掛ける。
「あら? リオもウンチがしたくなったのかしら?」
「我慢は体に毒」
「喰うぞ!!」
 なんで「出て来たい」が「出したい」と聞き取られるのか理解できず、リオはふたりに噛み付かんばかりに吼えた。
「あら……リオったら…………。そう……貴女も…………。うふふ……ふふふふ……」
「フィ……フィリシア?」
 心なしか、フィリシアの笑顔に黒いモノが見え出した気がした。
「……スカトロは体に毒」
「…………は? すか…………ト、ロおおッ?! ちちっ?! ちやう!」
 ノエルが「後頭部をぱふぱふ」とか言いながら、とんでもないことを口走った。
「うふふ……。『ちやう』ですって。リオったら噛んじゃって、可愛い……」
「あぅ、ふ、ぅ……」
 胸で遊んでいたノエルを目の高さにまで持ち上げて、フィリシアが妖しく微笑む。
「くうーっ! 今晩の晩飯当番を頼もうとしただけで、なんでこんな目に合うんだー!」
 そう言い残して、リオはクレハの下に走り出し、彼女に有無を言わせず、共に外へと連れ立った。

123IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:55:40 ID:q1uxYmTE
「あら……リオったら、勝手なんだから」
 言葉とは裏腹に、頭の上でフィリシアが嬉しげに呟く。
「あのリオが夕食の支度を譲るなんて……なんだか不吉」
 下手の物好きという言葉通り、リオは料理をするのが好きになった。そう、カナタが時告げ砦に来てから、
そしてクレハとふたりして大仰にリオの料理当番に反応するものだから面白くなったのだろう。
「……ノエルちゃんは、リオの作る料理って好き?」
 ノエルの頭に頬擦りをするのを止めて降ろすと、フィリシアがそんなことを聞いてきた。
「……スリリングで嫌いじゃない」
「ふふ、私も。“雑ぜ物”ごと食べるリオと、四苦八苦しながら料理を食べるカナちゃんとクレハちゃんを
見るのが大好き。でも……」
「ふぁ……う……」
 ノエルの口から吐息が蕩け出た。
 リオが料理なら、フィリシアは抱き付き癖を。そしてノエルはカナタを通して、ひとの温もりの心地良さを知った。

124IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:57:07 ID:q1uxYmTE
「……今日、司令部にっ、ね……。ソコでカレーを……レーションの試作品、を貰ってきたの……っ!」
「い……痛い。……フィリシア…………どう、したの……?」
 カナタで目覚めて、クレハを運び屋に。それからフィリシアの胸の中は、安らぎの床になって――しかし、
今のフィリシアの中は強く、熱過ぎた。
「ぁ……。ごめんなさい、ノエルちゃん」
 後ろ手でぺたぺたとフィリシアの顔を触って確かめて、眼鏡を取った。正気に戻ったフィリシアはノエルを解放、
そしていつもの柔らかな声色の謝罪を口にした。
「大丈夫。それより、夕食の支度を」
「え、ええ。そうだったわね!」
 胸の前でぽんと拍手を打つフィリシアを台所に向かわせて、ノエルは生臭い臭気の蟠る食堂の窓を開けていく。
(相変わらず『溜め打ち』したカナタのは、すごい匂い……)
 ともすれば吐き気を催すほどの臭いなのだろうが、機械弄りでオイル等の臭いに慣れているノエルには大して堪えない。
それに、戦場の発する硝煙と死体の臭いに比べたら、カナタの匂いはむしろ生に溢れている……。
「……はぁ…………カナタ…………」
 徹夜でタケミカヅチに耽って眠かったのは本当だけど、それにかこつけてトイレをベッド代わりに占拠。
カナタの腹の中を便で一杯にさせたのちに脱糞させる――。
 ただそれも、自慰をしたりしてそのまま寝落ちした挙句、目が覚めたら辺りは真っ暗。状況の失敗を悟り、
止めに、帰ってきたフィリシアとクレハの声がして、寝惚けたままトイレから出たみたら――。
「ふふ……。結果オーライ……」
 これから物を食べるのだから、ノエルは食堂の床をくるくると回って、空気の入れ替えを促進――もとい、
絶望的な状況だったにも拘らず、目当ての眼福シーンを拝めたのだ。今現在も百八の脳内ノエルから大絶賛中の
カナタの脱糞映像を再生しているうちに、どうにも止まらなくなったノエルはそのままくるくると台所へと入っていく。

125IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:57:57 ID:q1uxYmTE
(ん……。今夜はカレー)
 カナタ臭漂う食堂にもその香りは届いていて、ノエルの空の腹が音を上げだしていたのだ。
「ノエルちゃーん。テーブルのソレ、お願いできるかしら〜」
 野菜に包丁を入れていたフィリシアが振り向かずに、回り過ぎと空腹とでようやく落ち着いたノエルに仕事を振ってくる。
「前にカナちゃんが作ってくれた『おミソシル』。その試作品がちょうどできたから、貰って来たの」
 テーブルの上には五つの茶碗と、同じ数の縦六センチ、横三センチの茶色のビニール製の袋があった。
「目を離していると、お鍋のカレーが焦げ付いちゃいそうだから〜。あっ、切れ目が入っているから、手で開けられるわよ」
 フィリシアは釜戸の前に立ち、五人分のカレーを温める傍ら、サラダ作りに勤しんでいた。側には幾つもの
中身の無くなった銀色の袋が重なって置かれていて、フィリシアは袋の一つをちゅうちゅうと切り口からカレーを啜っていた。

126IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:58:37 ID:q1uxYmTE
 カナタの故郷の郷土料理だという『味噌汁』。
 野戦食として使われている携帯食は、素早いカロリー摂取と長期の保存性に重きが置かれ、味等は二の次
なのが長年の通例認識だった。
 その諦観を劇的に打ち破ったのが、数年前に『レトルトパウチ』なるビニール袋を使用した携帯食の誕生だった。
 それはまず、イデア文字の解読のできる碩学が旧時代の書物から製法を抽出し、その製法の技術と現在の技術
とを照らし合わせる。そこから再現不可な技術を他の技術に置き換えて改良に改良を重ね、ついに軍の食品開発局が復活、
完成に漕ぎ着けた。その努力が現在では、前線で戦う兵士たちの食と士気の支えとなっている。
「……それでね、ノエルちゃん。カレーとおミソシル……どちらもコクが足りないみたいなの……」
 食品開発局で出された物を食べてみて、フィリシアとクレハの双方の見解は伝えてあるという。
「今は軍でしか食べられていないけど、容器のコストがクリアされれば、ノエルちゃんの言った通り、一般にも
普及できるみたいなの……」
 確かに、以前の缶詰に替わるビニールの大量生産が確立されれば、軽量化も叶う。それは関連書物に記された、
栄華を誇ったという旧時代の人々の暮らしを垣間見ることでも伺えた。

127IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 11:59:20 ID:q1uxYmTE
「……朝からずうっとトイレにいたっていうノエルちゃん……。だったら、あなたのお腹の中は綺麗なはずよね……?」
 フィリシアの、こちらを見つめる眼差しに……言葉の端々に再び熱が籠り出す……というか、包丁を持ったまま
にじり寄られる絵面が怖い上に、こちらに選択権は用意されていないという隊長の職権乱用っぷりに痺れて憧れて囃し立てると
面白いことに(主に周りが)なるから、ノエルはフィリシアが好みだった。
「……前振りはいいから、フィリシアも急いで」
 でも、それはそれ。今はとにかく時は金なり、だ。
 上着のボタンの上から二つを外して、ノエルは素気無く目線でそちらに促す。
「うふふ……。焦れるノエルちゃんって可愛いやらしい……」
 フィリシアだって焦れているくせに……という言外の睨みで、眼鏡大女の後ろ姿――彼女の背丈を凌ぐ食器棚を見る。
「よいしょ……っ、とおー」
 フィリシアは椅子を踏み台にして、駆け上がる勢いで棚の天辺から縦長の箱を掴み取る。馴れた手付きで三つ
の紐で封をされた無地の箱から取り出されたのは、大きな注射器。
 きゅうううー…………きゅぽん。
 手桶の水でガラス製の注射器を洗う音……試し打ちの音が、フィリシアの背中越しから聞こえてくる。
 ベルトを弛め、ショートパンツを脱いだ際に触れた腿が、汗で冷たくなった指先には酷く熱く感じた。
……上も脱ぐことになるかもしれない。
(だけど、時間も体裁も大事……)
 外に行った三人がこの瞬間にも、台所にやってこないとも限らない。
 ノエルは熱く逸る心音と折り合いを付け、上着は脱がずに残るボタンを外すに止めた。これでも放熱効果は
十分に得られるはず。

128IF 電話番・緊急事態ヲ宣言ス  C :2010/05/03(月) 12:02:23 ID:q1uxYmTE
「……おまたせ、ノエルちゃん。準備はいいかしら?」
 フィリシアに背を向けて、カズミヤルックとなったノエルは返事の代わりに振り向いた。
 にこやかに微笑むフィリシアの手には、中に白い液体の装填された注射器があった。
「……フィリシアのマニアック」
「カレーとシチューを美味しくするのに、ミルクは欠かせないわ♪」
 などと嘯いて、注射器の先端に舌を這わせる。
「……腹黒でかぱい」
「おっぱい欲しくないの……?」
 歌姫のように囁いて、フィリシアははだけた胸の谷間に注射器を挟んで屈み、ノエルを見下ろしてくる。
「フィリシアはそこがいい……」
「ふーん……」
 落として落として、最後には持ち上げているのに、ランプに照らされたフィリシアの白皙からは黒いものは
晴れることはなく。
 きゅううー…………。
「――ンアっ! アーッ! はあっ、ア…………はあァ……」
 唐突に、ノエルの黒のショーツが冷たく尖った物でずらされ、尻の窄まりに深々と突き刺さる。そして間髪入れずに
間の抜けた音がして――直腸に注入されるミルクの冷たい悦が這い上がってくるのだった。




  Dパ−トに続く

129名無しさん@ピンキー :2010/05/03(月) 14:53:59 ID:wEwaVZdN
皆がスカに目醒めたきっかけって何?

130名無しさん@ピンキー :2010/05/03(月) 17:34:04 ID:lXa/8sEB
>>129
オナラノヲト

131名無しさん@ピンキー :2010/05/03(月) 22:42:13 ID:aV/T5Mrc
超乙

是非これからも続けてほしい

132ぴーぴーメモリアル4 :2010/05/12(水) 02:30:48 ID:T00Jdim7
久しぶりに顔を出したので、保守代わりに使い道のなかったネタをぽとり

★  ★  ★

「えへへ〜、送ってもらっちゃったぁ」
 月明かりと家の外灯が照らす玄関先で、冨美子はにへらっと相好を崩して微笑んだ。
 朱に染まった頬が嬉しさのあまり緩みまくっているが、そんな緩んだ表情ですら愛らしい。
「それじゃ、今日は楽しかったよ。またな」
「うん、こちらこそありがとうー。気をつけてね〜」
 名残惜しむようにその緩んだ頬を両手を使ってくにっと押し上げてから、玄関先まで冨美子を送り届けた少年は、手を振って夜の街へと消えていく。
「コウくん、バイバーイ」
 冨美子はその姿が見えなくなるまで見送ってから、スキップ気味に自宅の玄関をくぐる。
 これで今日のデートも、終始ときめきしっぱなしでお開きとなった。
「コウくん、次はいつデートしてくれるかなぁ」
 恋する乙女の表情で、冨美子は緩んだ頬に手を当て、クネクネと身をよじる。
 主人公。
 苗字と名前を繋げると不思議な感じがするが、それが今日一日のデートで楽しませてくれた男子の名前だ。
 性は主人(ぬしびと)、名は公(こう)。
 まるで物語のヒーローになるべくして生まれたような名前だが、学校では取り立てて目立っている存在ではない。
 学年試験では常にトップをキープする学力。
 体育会系の行事のどんな競技でも常にトップを独走する運動神経。
 それだけの完璧超人の要素を兼ね備えているというのにも関わらず、広い学校の特定の女子にしか人気がない、不思議な存在である。
「でも……それだけでも前途多難だよ〜……」
 頭をよぎる、公の周囲に集まってくる女子たちの顔ぶれ。
 特定の女子にしか人気がない公だったが、その特定の面子というのが曲者だった。
 公を取り巻く、十数人の女の子たちは、誰も彼も、個性的で可愛い子や美人ばかりが揃っているのだ。
 彼女、柳冨美子もそのうちの一人である。
 放送部きっての癒し系ボイスの持ち主で、おっとりマイペース系のマスコットキャラ。
「はぁ……あたしだけの王子様になってくれればいいのになぁ」
 初めて公と出会ったときに抱いた印象。
 それが、王子様だった。
 純粋にかっこいいからという理由で友達になって以来、デートと形で遊びに行く度に、いろいろな面を知っていき、気づいたときには想いは恋心になっていた。
 しかし、公の周りには魅力的な女の子たちが集まり、毎週毎週、公はデートに誘い、誘われ続けている。
 今日冨美子が公とデートしたのも、何週間ぶりだろうか。

133ぴーぴーメモリアル4 :2010/05/12(水) 02:31:19 ID:T00Jdim7
「それに、デートしてもドジなところばかり見せてるしなぁ……」
 不意に思い出す、ドジっこエピソード。
 あるときは突然親戚の子の子守を頼まれ、子連れでデート。子供に公との関係をからかわれて、まともに顔も見れなかった。
 あるときはプールサイド。売店につられて走ってしまし、滑ってすってんころりん。助けてくれた公を下敷きにしてしまった。
「……やっぱり、重いよね……」
 どんよりオーラを纏い、自分のお腹を摘んでみる。
 ぷにぷにとした手触り。
 取り立てて太っている、とは思わない。
 むしろ152cmという低い身長の割りに、胸は豊かだし、普通の子に比べればお腹だって細い部類に入る。
 普通に見て、スタイルは抜群といえるだろう。
 しかし、彼の周りの女の子たちは、破壊的なまでに細いのである。
「はぁ……やっぱり、ケーキバイキングは第二弾くらいで止めたほうがいいのかなぁ」
 今日のデートの帰りに立ち寄ったスイーツショップで行われていたケーキバイキング。
 冨美子にとって、ケーキバイキングは種類ごとに四、五段階に分けて楽しむものだった。
 公はそんな様子を苦笑しながらも、微笑ましく見守っていた。
 もしかしたらそれは冨美子の主観であって、実際には呆れていたのかもしれない。
 そう思うと、ズキンと胸が痛くなる。


 ギュルルルルル………


「はう……」
 突如、唸り声を上げる冨美子の下腹部。
 微かに表情を歪めると、トントンと駆け足気味に階段を上がっていく。
「ふみちゃん? 帰ったの?」
「は、はぁーい、ただいま、おかあさん」
 足音に反応して、母親が顔を出す。
 冨美子は返事をしながらも階段を駆け上ると、二階の突き当たりの扉を開く。
 こじんまりとした作りで、ピンクを基調にした可愛らしい空間だが――そこはトイレだった。
 二階には冨美子の部屋のほかには、物置とこのトイレだけがあり、実質冨美子だけの城である。
 家族も、思春期の娘を思って、特に用事がなければ二階には上がってこない。
 二階のトイレこそ、冨美子が最も落ち着いて用を足せる空間であった。

134ぴーぴーメモリアル4 :2010/05/12(水) 02:32:00 ID:T00Jdim7
「ふぅふぅ……」
 ぐるぐると鳴動するお腹を抱え、トイレの中に滑り込む。
 ケーキバイキングの話でも分かるとおり、冨美子は小柄だが非常に大食漢である。
 この小さな体のどこに入るのだろうと、公も不思議に思って一度話題にしたことがある。
 その秘訣が、よく食べ、よく出すことにあった。

 グリュグリュグリュ……ッ!!

「ひう……いたた……」
 お腹を苛む痛みに、冨美子はワンピースのスカートの中に手を差し込むと、可愛らしいフリルのあしらわれたパンツをするすると下ろした。
 もし万が一、よもや、のときを考えて、いつもデートのときに履いていっている勝負下着のひとつだ。
 セクシーさはいささか足りないが、これくらい可愛いほうが冨美子にはよく似合っていた。
 ワンピースをたくし上げ、便座に腰掛ける。
 ふわふわのカバーと、保温装置で暖められた便座がほんのりとお尻を暖めてくれる。
 気のせいか、お腹の痛みが和らぐような心地よさ。

 ブジュビイイイィィッ!!

「ふ……うっ」
 座った瞬間に、熱い飛沫が弾け飛んだ。
 ビシャビシャと水を叩く音と、焼けるような肛門の熱さ。

 ブビイイイッ、ビチビチビチチチチチッ!!
 ブリビビビビッ、ビシャビシャビシャアアア――――ッ!!
 バブビブビブウウウッ、ジュブブブブブッ、ビイイィィ―――ッ!!

135ぴーぴーメモリアル4 :2010/05/12(水) 02:32:32 ID:T00Jdim7
「ふっく……ぇぅっ」
 便器に腰掛け、前かがみになりながら濁流をひり出す冨美子。
 手でお腹をさすりながら、便器を打つ下痢便に身を震わせる。
 本来、冨美子は快食快便な体質であった。
 たくさん食べた後にひり出す極太のそれは、ある意味気持ちいいものであった。
 しかし最近は、ほとんどの場合が不健康な下痢便になってしまう。
 これも、恋する乙女が抱えるストレスのせいなのだろうか。
 公のことを考え、その周りの女の子と自分を比べてみると、気持ちだけではなくお腹までが重く、痛くなってくる。

 ブボビビビビビッ!! ジュブブブブブッ、ブジャビジャジャッ!!
 ブビピピピイィィィ―――ッ!! ブリブビジュブブブッ、ビュルビュルルル―――ッ!!
 ビジュウウウ―――ッ、ブジュウウ―――ッ、ビュプピィィ―――ッ!!

「ううぅ……はうー……っ」
 昼と午後に食べたものが交じり合ったドロドロの汚泥。
 ぷりんと形のよい大きなお尻が震え、大きく開いた中心部の肛門が、爆音を轟かせてそれを吐き出し続ける。
 どうにか便と呼べるものであったそれは、次第に形を完全に失っていき、ついには茶色い水に変わる。
 便器の底にたたえられた水はすでに大量の汚物で埋め尽くされ、水状便が下痢便を叩く不気味な音が響く。
「ふっ、はっ、はっ……流さ、なきゃ……」
 冨美子は苦しみに喘ぎながら、壁に設えた水洗ボタンを押した。
 ジャアアアア、と便器に溜まった汚物が押し流されていく。
 以前、苦しみに屈して排泄するままに身を任せていたら、盛大に便器を詰まらせてしまったことがあった。
 困りに困り果て、泣きながら母親を呼んだのは思い出したくもない苦いとしか言いようのない思い出である。
 その事件の後、二階にも専用のトイレを作ってもらったのだ。
 排泄しながらでも流せるよう、ウォシュレットやビデのボタンも含め、水洗ボタンなどは壁にも配列してもらった。
「ふう、ふう……これで……」
 汚物は押し流されても、個室内に充満した悪臭だけは拭い去れない。
 擦りガラスの窓際に置かれた消臭剤が、どこかはかなげに思えてしまうほどのどぎつい臭い。
「ふえぇ……もし、コウくんとラブラブになっても、一緒に住めないかも……」
 苦しみながらも桃色の未来予想図を展開してみて、またしてもげんなりと表情を曇らせる。
 臭いがきついのは、快便のときも下痢のときも、大差はない。
 もし同棲なんて夢の展開になっても、そのことを思うと素直に喜べない。
 せめて快便モードであるならば、この爆音が出ないだけマシだろうか。
 下痢になっている原因が恋煩いとも言えるストレスが原因であるならば、ラブラブになれば問題はないはずである。

136ぴーぴーメモリアル4 :2010/05/12(水) 02:33:19 ID:T00Jdim7
「えぐ……うう、いつも通りなら……もっとすっきり出来て、気持ちいいのに……」
 生まれてこの方、風邪をこじらせたりでもしない限り下痢とは縁遠かった冨美子である。
 ここ最近の下痢続きに、すっかりと参ってしまっていた。
 軟便が、体力と水分を奪いながらすり抜けていく気色悪い感触。
 快便をひり出す爽快感が懐かしくも思える。
 変な意味ではなく純粋な心地よさを奪われ、陰鬱とした心がまるで欲求不満のような精神状態に陥らせていく。
「ふあ……」
 便座に腰掛けたまま、ゆっくりと股を開く冨美子。
 ワンピースの裾をたくし上げ、声を殺す意味も含めて、口で銜える。
 露になった股間には、やはり外見からは想像も付かないほど、豊かな陰毛が茂っていた。
 身長の面ではいまいちな成長だったが、こと性徴に関しては発育しているようである。

 くにゅ……

「んふ……っ」
 股間に伸ばした指先が、秘所の肉をゆっくりと割る。
 排便しながら公のことを考えていたせいか、そこは微かに湿っていた。
 公と知り合い恋心を抱くようになってからは、いけない遊びも自然と覚えてしまっていた。
 とはいえ、公を思いながら胸や股間を擦るだけの、健気な自慰。
「く……ふぅ、はぁん……」
 陰毛を掻き分け、愛液が滴るそこをゆっくりと、指の腹で擦っていく。
 次第に指先に粘液が絡み、くちゅくちゅと水音が少しずつ大きくなっていく。
 股間を擦るたびに溢れ出る愛液。
 こぼれる矯正。
 そして、

 ブシュ―――ッ!! ビュリリリリリリッ!!
 ビジュルルルルルッ、ブジュボボボボッ、ブビブビブビブビブビビィィ―――ッ!!
 ブビビビビビビッ!! ビチャビチャビチャビチャビィィィィッ!!

 快楽により刺激されたのか、勢いを潜めていた下痢便が再び噴き出した。
 爆音と共に便器に叩きつけられる大量の汚泥。
 これが和式便器だったらと思うと、ぞっとする勢いだった。

137ぴーぴーメモリアル4 :2010/05/12(水) 02:34:25 ID:T00Jdim7
「ふぅっ、はん……んぐっ」
 しかし冨美子は指を止めずに、秘所を擦り続ける。
 下痢便が吐き出される気持ち悪さよりも、自慰が与えてくれる快楽の方が勝っているのだろう。
 半ば便器の中に突っ込む形になっている手が、跳ね返ってくる便汁で汚れるのも構わず、快楽を貪る。
 足を閉じることで密閉空間になっていた便器内。
 その足を開いたために、臭いはより一層、強く個室内を支配する。
 むせ返るような便臭に、甘くもキツイ女の香りが混ざり合った、なんともいえない独特の芳香。
「コウくん……コウくぅん……もっと、触って……っ」
 下痢便の不快感を忘れるように、熱っぽく呟きながら割れ目を擦っていた指先がまだ幼い肉豆を弾く。
「ひん――――ッッ!!」
 電気が走ったようにのけぞる冨美子。
 びくんと足がつま先まで跳ね上がり、がたんとお尻が便座に深くはまり込む。

 ブビュルルルルッ!! ブビブリュビチチチチチッ!! 
 ビュルルルルルルッ!! ドポドポドボボボボッ、ブチュブチュベチャッ!!
 ブボボボボボポポポッ!! ブボオオオ――――ッッ!!

「ひうっ」
 未だに吐き出され続ける怒涛の下痢便。
 自慰にふける間に便器内を満たし続けていた下痢便は、深くはまったお尻に触れるほど、たっぷりと積み上がっていた。
 肉付きのいい白いお尻が、みるみるうちに茶色く汚れていく。
「いうっ、えう……ふううっ、あうっ、ひっ」
 だが冨美子は、それにも構わずより強い快楽を得ようと、盛りの付いた犬のように肉豆ばかりを擦り潰した。
「いいい――――ッッ!!」
 次の瞬間、びくんと痙攣してワンピースの裾をかみ締める冨美子。

 プシッ!! プシャアアアアアアア――――ッッ!!

 股間から噴き出した小水が、便器の縁を伝って、個室内の床に広がっていく。
「コウくん………」
 普段のおっとりした様子からは想像も付かない艶っぽい表情で吐息を零した冨美子は、そのままずるずると便座にもたれかかるように、体を沈めた。
 恋は盲目とはよくいったものである。
 数分後、正気に戻った冨美子は、自分の痴態に羞恥し、このあとの始末をどうしたものかと頭を抱えることになるが、それはまた別の話である。


★  ★  ★

ときメモ4発売当初に書いたきりお蔵入り。
ふーみんが好きです、でもつぐみんとるいるいはもっと好きです。
お粗末様でした。

138名無しさん@ピンキー :2010/05/13(木) 01:55:05 ID:3eLV197J
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146名無しさん@ピンキー :2010/05/26(水) 22:55:35 ID:GLazbEi/
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147名無しさん@ピンキー :2010/05/30(日) 14:25:43 ID:89pvgir+
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148名無しさん@ピンキー :2010/06/02(水) 02:33:34 ID:FSJ1VBkB
6月だぜ
Hさんが書くかもしれないんだぜ
プリクラ内排泄は興奮したんだぜ

149名無しさん@ピンキー :2010/06/03(木) 12:17:07 ID:Xr6MgDBf
よかった、まだ人がいたのか

150名無しさん@ピンキー :2010/06/03(木) 15:10:30 ID:6QAwkUHb
定期的にROMってるお

151名無しさん@ピンキー :2010/06/04(金) 22:55:33 ID:6fp8TmDT
レールガンかけいおんで書きたいが、暇がないよ!

152H :2010/06/04(金) 23:11:10 ID:wxrKu1AZ
6月20日ごろ、デスマーチ完走予定。本当に死ぬかと思った。いまはこれだけ。

153名無しさん@ピンキー :2010/06/04(金) 23:23:18 ID:X3I1V2Uv
SEは辛いね。
これだけがんばっても後で捨てられるんだから、本当に報われないブラック職だわ。


154名無しさん@ピンキー :2010/06/06(日) 23:58:03 ID:v0FRgMJV
そういや保管庫の話はどうなったのだろう

155名無しさん@ピンキー :2010/06/07(月) 17:55:55 ID:M7wb4M3k
誰?>H

156H :2010/06/15(火) 00:17:06 ID:7vgnyMSj
久しぶりで最初に何て書けばいいのかもうわかんないや
とりあえず投下します。

157名無しさん@ピンキー :2010/06/15(火) 00:18:36 ID:7vgnyMSj


時は6月。
とある、休日のお昼どき。
郊外にある、大きな緑地公園の入り口ゲートの前で、小さな男の子を連れた若い夫婦が残念そうに佇んでいた。

「まぁ……仕方ないよ。予報通りだ。午前中だけでも持ってくれたんだから、まだいい」
「残念ね、本当……」
日除けの大きな帽子を脱いで、母親は、雨粒が落ち始めた空を見上げる。
その前に立つ、Tシャツ姿の父親の手には、大きなピクニックバスケットが握られていた。
今日は久しぶりの家族団欒の日。
午前中は子供のために映画館へ行き、昼はこの公園で、芝生の上での食事を楽しむ予定だったのだ。
それが、ついにやってきた梅雨前線に邪魔されたというわけである。
手作りのサンドイッチをはじめとするランチメニューの詰まったバスケットも、主たる目的を失ってどこか
さびしげに見えた。

「しょうがない。車に戻ろう。折角弁当も作ったんだし、どこか、場所を探さないと」
 そう言って、父親が踵を返すと、
「ぱぱー、おしっこ……」
 と、子供にシャツの裾を引っ張られた。
「ん? そうか。トイレ……ああ、あそこにあるな」
 公園の中を見渡すと、トイレの看板を見つけた。
 すぐ近くだ。
「よーし、もう1人で出来るな?」
「うん!」
 元気に答えた男の子の小さな手を取る。
「じゃ、あそこ連れて行くから、先戻って、エンジンかけといて」
「わかったけど、傘いらないの?」
「すぐ戻るから、大丈夫だろ」
 言って、彼は公園の敷地の端、道路のすぐ裏にあるトイレに向かった。


158名無しさん@ピンキー :2010/06/15(火) 00:19:47 ID:7vgnyMSj

(割と、きれいにしてあるな。……お?)

 大きな公園だけあって、掃除は行き届いている。
 だが洗面所の空間を抜けて、便器の並んでいるスペースに入った彼は、ある奇妙な光景を目の当たりにして
その足を止めた。
(何……してるんだ?)
 奇妙だった。
 小便器と対面して一列に並ぶ個室、その一番奥のスペースの前に男が一人立っている。
 順番待ちではない。
 大も小も、誰も使っていない。自分たちと、その男だけだ。
 さらにおかしいのは、男は自分の前の個室の扉を半分だけ閉め、残りの隙間から、中を覗き込んでいるのである。
 ……じっと。
 一体、何の意味が……?

「ぱぱ、あれなに?」
 父親の手を引っ張って、子供が言った。
 その声に反応したのか、男がこちら側を向いた。
 黒いシャツにジーンズ、耳が隠れるくらいの髪。
 学生風の、若い男だ。
「ああ。……すいません」
 と同時に、親子の怪訝な表情を理解したのだろう。
 その男は口を開いた。
「子供がね。一人で個室に入るのは怖いって言うもんですから。こうして、見ててやらないとダメなんですよ」
 それだけ言うと、男は頬を掻いた。
「……ああ」
 はにかみながらのその言葉に、疑問は氷解した。
 たとえわずかな時間でも、親から切り離されて狭い空間に閉じ込められるのは、小さな子供には
耐えがたい苦痛になることがあるのだ。
 今横にいる自分の息子にも、少し前まで似たようなことがあったことを彼は思い出していた。
 と同時に、他人から見てこんなにも怪しいことをしていたのか……と、今更ながら恥ずかしくなったりもしたが。
「ああ、そうでしたか。いやすいません、変な目で見てしまって。しかし大変ですね。まだお若いのに」
 子供、という言葉が出てくるには若すぎる印象――多分、行っていても22歳か25そこそこだろう――ではあるが、
子育ての苦労も悩みも同じだ。
 本心からの謝罪だった。
 そして軽く会釈をしてから、低年齢用の小さな小便器のところに行く。
 言葉通り、ちゃんと自分で半ズボンを脱いでおしっこをする息子の姿に、安心感を覚えた。

 ――と。



159名無しさん@ピンキー :2010/06/15(火) 00:20:55 ID:7vgnyMSj

「……あ、もう出る?」
 背後からの、その声と同時に。


 ぶぶびゅっ!! む……ぶっ! ぶぼっ…ぼしゃしゃっ! ぶりゅりゅりゅりゅっ!!


 タイル張りの白い空間に響き渡ったのは、ガスと液体が入り混じった、放屁と下痢便が同時に来たような
大音量の排便音と、そしてその、出てきた排泄物が洋便器の水溜りに勢いよく弾けて沈んでいく……
なんとも表現のし難い、実に下品な音。
 だが不快さよりも早く胸に湧き上がってきたのは、違和感だった。
(音……? 子供にしちゃあ、やけに……? いやいや、他所と自分の子を比べてどーする)
 冷静になって違和感を打ち消す。
 よほど溜まってたところに、おなかを壊したのか。
 扉が開いていた分、余計に大きく聞こえるのもあるのだろう。

「ぼくは、もうひとりでうんちもできるんだよ!」

 ズボンを自分ではきなおし、子供が元気な声で宣言した。
「そっかぁー、えらいね。いくつなのかな?」
「もうすぐ5さーい!」
 右手を大きく振り上げ、パーを天にかざす。
 実に、誇らしげだった。
「こらこら。先に手を洗うんだ。……すいませんね」
「いえいえ。男の子は元気でいいですね」
「おとーさん、てとどかないー」
「ああ、よし。ちょっと待て」
 洗面所で背伸びをする子供のところに駆け寄る。
 そして蛇口のところまで、両手で持ち上げた。
「ちゃんと、石けんで洗うんだぞ」
「うん」
「ちゃんと出たねー、自分で拭ける? えみりちゃん」


 ――女の子だった!?


 背後から聞こえてきたその一言に、今度こそ、彼は驚いた。 
 どきっとして、そして慌てて、息子を支える両手の力を入れなおす。
(……いやいや、いくら父親でも、大人の男が女子トイレに入るわけにいかんだろう。これでいいんだ。うん)
 銭湯や、プールの着替えとかもそうだ。
 自分には息子しかいないので、そういう経験はないが――別に何の問題もない。うん。
 ……ひょっとしたらこれから自分が、そういうことになるかもしれないのだし。
 小さな息子を、今度はジェットタオルの位置まで持ち上げながら、彼は神妙な気分になるのだった。


160名無しさん@ピンキー :2010/06/15(火) 00:21:51 ID:7vgnyMSj


 ――そして、二人が去って、再び静かになった男子トイレに、くすくすと、小さく笑う声が響いた。


「ひとりでできるよ、だってさ」


 今まで半分閉まっていた個室の扉を、男は全開にする。 


「見ててないとダメなんて、本当……困った子供だね、絵美里ちゃん?」


 そして中に……入口に向かって設置された洋便器に腰かけた「彼女」に、彼は声をかけた。
「ひうぅ……」
 焦点の定まらない、とろんとした瞳で、彼女は言葉にならない声を漏らす。

 中にいたのは、子供などではなく……大人の、女性だった。
 腰のあたりまでありそうな、長い髪に大きな目。
 白とピンクの薄いブラウスで隠された、豊かにふくらんだ胸。両手で余りそうだ。
 その下は、下着もスカートも、一切何も隠されていない。
 大きな胸とメリハリが有りすぎるほど絞り込まれた、美しいウエストの下。
 便座に座ったまま両脚は真横に大きく開かれ、女性の大切な部分が全部前から丸見えの状態に――
いや、丸見えどころか、極太のバイブレーターがずっぽりと奥まで埋まっているせいで、膣壁まで
めくれあがってしまっている。
 ぴくぴくと、不規則に痙攣する太腿に合わせるように黒光りするバイブもしっぽを揺らす。
その先からは、膣奥からにじみ出てきた半透明の液体が少しずつ垂れて――
彼女がたった今肛門から産み落とした、大量の茶色い排泄物と一緒に、便器の水に溶けて行く。
 個室の隅には、つぶれた浣腸のカプセルが二つ転がっていた。

 便器に座り、膣にバイブを加え込んだまま放心する彼女――西嶋絵美里と、
ずっとそれを見守っていた彼、関谷直。
二人は3カ月ほど前に付き合い始めたカップルなのであった。


161名無しさん@ピンキー :2010/06/15(火) 00:28:21 ID:7vgnyMSj

「西嶋さん、起きてよ」
「ひあぁっ! せ…関谷く……! い…ぁ……今…スイッチ入れちゃ駄目ぇ……!」
 彼方に飛びっぱなしだった彼女の意識を、リモコンを操作して引き戻した。
「なんで? なんでダメなの?」
「だっ…! だって、そんな、イッてすぐは…ああぁっ! ま…またイくうぅぅ……!」
「男子トイレでうんちオナニーするの、そんなに良かった?」
「いやぁ……こ…怖かった……」
「そっか、ごめんね。でもいつもと同じだと、飽きるじゃない? それにさ……」
「あっ!? ああぁぁ……」
「ここは、すっごい、満足そうにしてるんだけど?」
 膝を折って彼女に体を寄せると、彼は愛液と便滓でどろどろに汚れたままの、彼女の肛門に。
「お……しり…い……いいい……!」
 右手の人差指と中指をぺろっと一舐めすると、彼はゆっくりと挿入する。
 たった今、大量排便を終えたばかりの直腸。
 空っぽになったそこは、やすやすと、指の根元までの侵入を許した。
「怖かった……けど……。ドキドキして……死んじゃうかと思うくらい…気持ち良かった……」
 唇を彼の耳元に寄せ、囁くように言葉を紡ぐ。
 もう、涙と唾液で、きれいな顔はくしゃくしゃになってしまっていた。
「かわいい声。ずっと声我慢するの、辛かった? ごめんね。でも、もう我慢しなくていいよ。
外、だいぶ雨強くなってきたし、もう誰も聞いてないから。だから……」
 入れる時よりもゆっくり、肛門から指を戻す。
 と同時に、膣に突き立てられていたバイブもやさしく引き抜いた。
 浣腸液と腸液と、そして愛液ですっかりふやけてしまった肛門は、ぽっかりと大穴をあけてしまっていた。
 何か、塞いでくれるものを求めるかのように……。
「うんっ! 関谷君のおちんちんで……気持ちよくしてぇ……♡」
 両手でお互いの肩打を抱きしまながら、キス。
 そして、そのまま。
「は…あぁっ! ああああぁぁぁぁぁっ!!!!」
 硬くそそり立ったペニスが、彼女の肛門に――本来なら受け入れられるはずのない排泄器官へ挿入された。
 泣き声に近いような嬌声を上げながら、彼女はぎゅっと彼の体を抱きしめて、その刺激の波に耐える。
 外はもう土砂降りの雨になっていた。
 その雨音が、扉も開けっ放し、先ほどの大量便も流さないまま肛門性交に耽る二人の存在を、隠してくれていた。

162名無しさん@ピンキー :2010/06/15(火) 00:29:41 ID:7vgnyMSj

「アナルセックス。二回目だね。……やっぱりまだ痛い?」
 ゆさゆさと、小刻みにペニスを出し入れするのと一緒に、服で隠された胸も上下に揺れる。
 肛門と同じくふやけ切った膣口からは、やはり白濁した粘液が、大量にあふれ出てきていた。
「ううん、いいの……! ちょっと痛いくらいの方が……“犯されてる”って、感じがするから……んあぁっ!」
「本当に……変態だね。さっきは怖いとか言ってさ……いっそさっきの男の子に、このぶっといのをひりだしながら
イくとこ、見てもらえば良かったんじゃない?」
「いやっ! 絶対、嫌っ!」
 目をつむって、首を大きく左右に振る。
「私が…あっ! へんたいなのを知ってていいのは……せきやくんだけなんだからぁ……!」
「あっ…くっ……! し、締まるっ……!」
 言葉で表現しきれないその想いの強さを、身体で表す。
 仕返しとばかりに、思い切り括約筋を締め付けたのだ。
「あ…! 出る…もう出る……! 出すよっ! 受け止めてっ!」
「うんっ! 私のを……せきやくんのでいっぱいにしてぇっ!」

 絶頂感が、下半身から脊髄を駆け上がってくる。
 瞬間。
 ついさっきまで茶色いモノが詰まっていた彼女の直腸内に、まっ白い精液が注がれた。
「は…あ……ああああぁあぁぁ………」
半分放心状態でつながったまま、2回目のキス。
(……しあわせ……)
胎内に満たされた精液の熱さが、何とも言えず心地よい。
身体も、心も。
自分の願望すべてが満たされた、正に至福の時だった。







「あ、ねえねえ、いま思いついたんだけど」
「なに?」
 少しだけ小降りになった帰り道。
 一つの傘の下、彼女のマンションに続く通りを、二人は歩幅を合わせてゆっくりと歩いていた。
「次はね、関谷くんの精液とエネマ混ぜて使ってみたい。なんかすごいの出来そうじゃない?」
「……混ざらない……と思うんだけどそれ……」
「そう? 面白いと思ったんだけど……」
「いや、その前にさ、こういうとこでそういうの口に出さないでって言ってるじゃない? この前から何回も!」
「聞いてる人なんかいないって。大丈夫だよ」
「……。しょうがないなー……」


小さくため息をつく。
プレイのとき以外は、終始彼女の勢いに流されっぱなしだ。
だが――
そんな毎日でも、彼女が幸せならそれでいいと思う。
たぶんきっと、これからも。

この、子供みたいな年上の恋人と一緒に。





163H :2010/06/15(火) 00:39:19 ID:7vgnyMSj
やっとこさで地獄フルマラソン完走。おめでとう自分。明日から次なる地獄が始まりますよ。がんばれ自分。
誰か嫁になって下さい。

結局今日一日しかSS書いてる時間がないんで5時間で書き上げました。
ワンパターンで文章も荒い、でも書きたかったんです。まったく申し訳ない。
ついでに本編進んでません。
あんまり長くほっといたせいで百合の書き方忘れちゃったっぽい。どうしよう。

ttp://cyclotron.mine.nu/uploaders/scat/big/upload.cgi?mode=dl&file=212
前回までのZIPに西嶋さんの話のテキストを入れました。
パスはまた二次のデフォルトです。

164名無しさん@ピンキー :2010/06/15(火) 01:19:52 ID:anygXfxi
おつかれさま!
こんな時間まで起きてた甲斐があったよ
百合も好きだけど、西嶋さんも好きだよ
女の子主導のスカは読んでて楽しい、関谷くんはずっと振り回されてて欲しい
ZIPもサンクス

165名無しさん@ピンキー :2010/06/15(火) 19:59:03 ID:esigkQHP
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166名無しさん@ピンキー :2010/06/15(火) 22:12:27 ID:6PStNsqm
↑ もう飽きた
それほど出来も良くないし
ごめん 
荒す気は無いけど
どっちかって言うと気持ち悪い

167名無しさん@ピンキー :2010/06/20(日) 14:08:01 ID:w7f0CQRz
>>163
お仕事お疲れ様でした!行為に積極的な女性とのラブスカは自分も大好きです
お体に気をつけて無理せず執筆活動に勤しんで下さい。次作も期待しています

エロパロ&文章創作板ガイド等も見たのですが、2次のデフォルト、がよく分からなかったので
申し訳ありませんが何かヒントを頂けますとありがたいです…

168名無しさん@ピンキー :2010/06/20(日) 17:25:35 ID:VlrKVlsY
>>167
ここで書いて良いのか分からないなぁ

169名無しさん@ピンキー :2010/06/20(日) 19:38:59 ID:w7f0CQRz
>>168
ごもっともです…板汚し失礼しました
ご親切にありがとうございます

170名無しさん@ピンキー :2010/06/20(日) 19:52:21 ID:w7f0CQRz
連投失礼します、無事zip頂きました。嫌味のような書込になってしまいすいませんでした…

171ugg Classic Tall :2010/06/23(水) 14:40:31 ID:NDio0VaE
ugg Classic Short boots:http://www.iuggjp.com/SearchPro3.html
UGGアグ クラシック トール:http://www.iuggjp.com/SearchPro2.html
ugg Classic Tall:http://www.iuggjp.com/SearchPro2.html

172名無しさん@ピンキー :2010/07/01(木) 14:46:42 ID:ofWD8CWX
おひさしぶりです

完全に自分で抜くためだけにSS書いたけど
量が多くなったからあげてみる
内容は便秘特化。「ウンコを出せない」ってのがスカかどうかわからないけど
ttp://219.94.194.39/up/src/f3203.xxx
ワードパッド

173名無しさん@ピンキー :2010/07/02(金) 18:00:18 ID:qM9b6KHq
>>172見れない………なんてもどかしい

174名無しさん@ピンキー :2010/07/02(金) 21:39:07 ID:anR+j3Hd
>>173
これなら?
勝手で申し訳ないけどテキスト形式に直してみた パス二次デフォルト
ttp://cyclotron.mine.nu/uploaders/scat/big/upload.cgi?mode=dl&file=240

浣腸使ったらいいのに。
もしくはほじらせて下さい

175名無しさん@ピンキー :2010/07/02(金) 22:03:53 ID:1LZV8PP6
>>174
作者だけどサンクス
世間の小説がだいたいすぐに浣腸使ってしまってて
「出ない苦しみと羞恥」をねちっこく描いたものが少ない、と感じたことが書いた動機だから
浣腸、下剤はあえて使わない縛りでやってます

176名無しさん@ピンキー :2010/07/03(土) 00:49:47 ID:mQzqPA45
ありがとうございます。でも該当するDLKeyを入力しても一致しませんの一点張りでして……。
手間かけさせてすみませんでした。

177名無しさん@ピンキー :2010/07/03(土) 00:52:19 ID:mQzqPA45
174さんありがとうございます。でも該当するDLKeyを入力しても一致しませんの一点張りでして……。
手間かけさせてすみませんでした。

178名無しさん@ピンキー :2010/07/03(土) 08:16:23 ID:Rz7iiXbx
>>177
できない? >>168のやつでDLできたけど(半虹スカスレのデフォルト)


179名無しさん@ピンキー :2010/07/03(土) 15:13:32 ID:nATAW2w1
ここも7スレも続いてるんだし、
そろそろ統一の保管庫なり、SSまとめwikiなり作ったほうがいいんじゃなかろうか

180名無しさん@ピンキー :2010/07/03(土) 18:08:30 ID:VRbP2yjC
自分で作れや

181名無しさん@ピンキー :2010/07/03(土) 18:47:21 ID:B3oaG7k7
>>180
ほい作った
まだ入り口だけだけど
ttp://www26.atwiki.jp/scatboard/pages/1.html
自分もそこまで編集時間あるわけじゃないから、wiki形式にしました

182名無しさん@ピンキー :2010/07/03(土) 19:29:09 ID:mQzqPA45
>>178度々ありがとうございます。無事に落とせましたm(__)m

183名無しさん@ピンキー :2010/07/03(土) 19:33:30 ID:q92Uszd7
>>181
@wikiはエロNGなんで他にした方がよろしいかとー。

184名無しさん@ピンキー :2010/07/06(火) 10:49:56 ID:VCypvDR5
wiki作るだけ作った者だけど
削除方法がわからないのでそのままです
申し訳ありません
(捨てアドで登録してしまったので)

185名無しさん@ピンキー :2010/07/08(木) 20:01:12 ID:lXrAvlRr
便秘の話書いた作者なんだけど
ああいう話って今後も需要ありますか?

186名無しさん@ピンキー :2010/07/09(金) 01:30:49 ID:9STQjO0O
待ってるから書いてください。

187名無しさん@ピンキー :2010/07/09(金) 10:03:41 ID:OKaLhhM/
便秘ネタ大好きです あまり数がないので是非とも続けていただきたいです。
昨日からこのスレを拝見していますがPASSが分からず作品見れません。
よろしければpassを教えていただければ幸いです。

188名無しさん@ピンキー :2010/07/09(金) 22:03:18 ID:WdcOVujp
>>187
こなすなこなすに
半角でキーボード見て打って

189名無しさん@ピンキー :2010/07/09(金) 22:26:56 ID:xvPsS11i
>>185
その節はご馳走様でした

>>188
さすがだぜ

190名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/10(土) 12:31:39 ID:LcpTGAK9
しがない読者だけど、質問ありますか?

191名無しさん@そうだ選挙に行こう :2010/07/11(日) 12:53:29 ID:jMnDWmtK
>>187

解決しました ありがとうございました。

192名無しさん@ピンキー :2010/07/22(木) 22:14:07 ID:iplebEAZ
>>6-16
>>25

なんか担任の先生思い出した


女ですけど投下してもいいですか?
執筆中ですけど。

193名無しさん@ピンキー :2010/07/23(金) 20:55:47 ID:5jUfWUPV
お願いします

194名無しさん@ピンキー :2010/07/23(金) 21:27:33 ID:AJJkOblu
>>192
うんこみせて

195192 ◆USA.ZJkHUo :2010/07/23(金) 22:28:36 ID:D6BmOIMR
>>194
つ●


今職場のpcで残業だからまだ時間かかりそうです。
突き指してるので打つのが遅くなっている状態です・・・


196名無しさん@ピンキー :2010/07/26(月) 01:46:04 ID:wB8SE6zj
>>195
そんなの気にせず書いちゃえよ

197名無しさん@ピンキー :2010/07/26(月) 10:18:19 ID:I+N9t4wC
需要があるといってくださった方がいるので投下します
前テキストで投下したものの続きです

《美歩 二日後 夜》

全身汗びっしょりだった。
荒い息で見上げた時計は、午前二時を少し回ったところ。
真っ暗な部屋で、動くものは美歩だけだ。
少し子供っぽいと妃菜子に馬鹿にされた水玉パジャマは、いやな汗で体に貼り付いている。
かすかに便のにおいがする汗が、美歩は心のそこから嫌いだった。
しかし、美歩の目を覚まさせた原因は、それよりも腹痛だった。
「ぃ……痛……」
たまらず、腹を押さえて布団の上にうずくまる。
直腸を万力でゆっくりと締め付けられるような痛み。
静かに、美歩を寒気が襲った。
「か……ぁ……ぁ」
原因ははっきりしていた。
治まって、と祈るように撫で付ける下腹部。
そこが、異常な弾性を返してくるのだ。
溜まりに溜まって十二日間。
圧縮された十二日分の歴史は、美歩の直腸にしっかりと居座り続けている。
一昨日の昼に小さなかけらを出してから二日。
下痢の名残の水様便も、その日の夜にはストッパの効果で止まっていた。
一かけらぐらいで便秘が改善するはずもなく、下腹部の重みは増すばかりである。
す、と尻から乾いた空気が漏れる。
熟成された濃厚な糞臭が、美歩の鼻をついた。
「……ゃ」
自由な左手でタオルケットを手繰り寄せ、尻に巻く。
少しでも屁を封じ込めようという作戦だ。
ぷすぷす、とほとんど音のしない放屁を繰り返しながら、美歩は腹をさする。
本当に、どうしてこうなってしまったのだろうか。
自分が何か悪いことをしたのだろうか。
詰まった便でパンパンになったお腹を、撫でるというよりは握るように抱え、美歩は立ち上がった。
出したい。
出したいよ。
もう何度繰り返したかわからない言葉を小さくつぶやいてから、
「出そう。今日は出る」
とうわごとのように言い換える。
無論、そんな予感などまったくなかった。
立ち上がった衝撃で肛門に力が入り、すす、とまたガスが漏れる。
小分けに出続けるガスは、便秘時特有のものだ。
ずっしりと膨らんだお腹の半分は、このようなガスによるものである。
「トイレのたびにおならは出してるのに……」

198名無しさん@ピンキー :2010/07/26(月) 10:19:11 ID:I+N9t4wC
それは事実だ。だが、ガスは便秘便の効果で絶え間なく生成され続ける。
美歩の尻は、この便秘が解消しない限り、臭いため息をつき続けざるを得ないのである。
誰も起こさないように注意しながら、美歩は布団をまたいでゆく。
濃厚な屁のにおいがする布団は、耐え切れずに寝っ屁をしたらしい妃菜子のものだ。
妃菜子は昨日、美歩とは違い四かけら以上も爪先大のものを出している。
だが、逆に考えればそれだけだ。
二週間も続く便秘が四かけらで終わるわけがない。
果たして美歩の股の間、妃菜子が苦しそうにお腹を押さえて寝返りを打った。
妃菜子も辛いのだ。
がんばって、と心の中で思いつつ、美歩は先を急ぐ。
玄関脇にあるトイレへ。
洋式便座だが、二日前に「排泄」を達成したのもこのタイプの便座である。
何よりも、今の美歩は便座を選べる状態になかった。
「痛ぃ……ってばぁ……」
両手で抱くように腹をさすり、片手づつを使って器用にズボンを脱ぐ。
白のショーツを下ろして、座った。
ちょろちょろと小さく小水が漏れる。
漏れる、という表現は実際的確だった。
蓄積された美歩の内部留保は、もはや膀胱を圧迫するレベルにまで達していたのだ。
「はぁ……はぁ……」
それが終わると、美歩は大きく息を吸い込んだ。
何度目かわからない絶望的な戦いが、再び始まる。
重度の糞詰まりである美歩たちは、この戦いの宿命を背負わされているのだ。
「すーっ……んんん! むぅっ! んむっ! ……んっ……んん!」
腹痛できりきりと痛む腹を押し、皮膚越しに手にあたる便の塊を下に送ろうとする。
この十日前後、美歩の体調は目に見えて悪くなっていった。
肌はもはやかつてのような少女の柔肌ではありえないし、目の下のくまも深刻だ。
だが周囲が一番心配した変化は、表情の異状だった。
常にイライラし、伏し目がちになっていたのである。
「んん……っ! …っ」
重い頭をゆすって起こし、美歩は声を殺した戦いを続ける。
腹部に横たわるずっしりとした異物感。
肛門の近くに硬い便が詰まっていることは、ここ数日の経験でわかっている。
あとは、どう肛門を切らずにそれを出すかだ。
プゥう、と少し大きな屁の音がし、美歩は息を殺した。
高い音は人を起こしてしまうような気がしたのだ。
ここに集まった全員が便秘である以上あまり関係はないが、それでも自分が気張っている声を聴かれるのはいやだった。
ぷぅス、ともう一回。今度は音を殺した。
数秒待つ。何かが動く気配はない。
再開。


199名無しさん@ピンキー :2010/07/26(月) 10:22:55 ID:I+N9t4wC
「ふぅ……んんっ!」
息を吸い、止める。
全身の神経と筋肉が尻に集中する。
「……ぅ!」
美歩は立ち上がった。
中腰になり気張るのは、特に効果があると聞いたわけではない。
ただ、時々自然に出てしまう癖のひとつだった。
両手を腹から離し、一気に尻の肉をつかむ。
「……んぅ……っん」
そのまま、穴を押し広げた。
ズスゥ、という濁音の屁が、美歩の親指にかかる。
だが、美歩はその手を緩めない。
出てきて。早く!
祈りながら腹に力を込めて数秒だろうか。
「……ああああぁ!」
絶望の声とともに美歩は便器に再び座った。
曇っためがねの後ろから、小さく涙がほほを伝った。
目に映るのはトイレットペーパー。
どうでもよかった。
渾身の力を込めて、縦にチョップして回した。
カラカラと芯が回り、ロールが床に吐き出されていく。
その音を遠く聞きながら、美歩は便座に座ってひざを抱えていた。
もう無理だ。
自分はこのまま、風船のように膨らんだ腹を抱えながら腹痛で死ぬんだ。
自嘲の笑みで腹部を見たとき、携帯電話が鳴った。
メールの着信だった。
【元気か? 俺は今、アメリカの海! 綺麗な風景が撮れたから送った】
「バカだよこいつ……」
時差をまったく考えない、男子らしい適当なメールだ。
深夜に起きているとでも思ったのだろうか。
添付ファイルを開くと、なるほど、どこまでも続く白い海岸線に、エメラルドグリーンの海だ。
これは綺麗だ、と思い、
「ぅあ……」
今の自分とのギャップに愕然とする。
耐えられず、携帯電話を床に放り出す。
違うんだ。
自分はそんな綺麗な風景を送られるほどの女じゃない。
十二日分もの糞を体内に蓄積し、ぷすぷすと屁だけを垂れ流す貯糞係なんだ。
バンバンに膨らんだお腹が、それをいやになるほど明白に証明していた。
そう思うと、もう一度涙が止まらなくて、美歩はいきんだ。
「えぅ……っ! うぁ……んんむぅ!」
まったく尻は動かない。
全身60億の細胞の中で、大腸だけが自分の体でないようだった。
ひとしきり力を入れた後、美歩はへたり込んだ。
硬く閉ざされた秘結の扉は、人の力で開くにはあまりにも強大すぎた。
美歩がトイレに入ってから、もう三十分になろうとしていた。
涙でぬれた目で、美歩はユニットバスの風呂部分を見た。

200名無しさん@ピンキー :2010/07/26(月) 10:23:59 ID:I+N9t4wC
「……そうだ」
床に散らばったトイレットペーパーで尻を拭き、美歩はトイレから立ち上がった。
とうぜん、トイレットペーパーは乾いたままだが、認めずに便器へ。
一応水を流すのは習慣なのか。のぼせた頭を抱え、服を脱ぐ。
全裸になった美歩の腹は、浴場の鏡で確認するまでもなく膨らんでいた。
ほほにできた沢山のにきびは見たくもない。
どこからどう見ても、大量の大便を運搬する便秘女だ。
だが、その顔は決意に満ちていた。
ぱす、という小さな屁。
「よし」
ユニットバスの浴室とトイレ部分は、厚手の防水カーテンで仕切った。
左手には、シャワーのヘッド部分がある。
意を決し、つまみを回す。
美歩の左手に持たれたシャワーが、放水を始めた。
シャワーヘッドを取り外すと、そこに生まれるのは一本のホースだ。
シャワーの優雅さも何もかも失って、ホースは水を吐き出していた。
一息。
「後で洗うからっ」
肛門に押し当てた。
「うっぅぅ……ん」
肛門付近の便に水があたり、しかし跳ね返される。
「これじゃ……だめだ」
小さくつぶやき、美歩は湯船内にしゃがみこんだ。
四つんばいになり、尻をできるだけ上に。
重力の力を利用し、水を腸内に流し込もうというのだ。
「ぁぁぅう!」
ぶじゅ、という音は、放屁が変じたものか。
美歩は、ゆっくりと体内に温水が入り込むのを感じていた。
これで、水と一緒に便を出してしまえばよい。
そう思った。
便秘で火照った体を、肛門からあふれ出た水が冷やしていく。
気持ちいい。
そのまま数瞬。
シャワーを尻から離し、さらに膨らんだ腹を撫でる。
腸内に存在する乾いた便に水分を与え、やわらかくして出す作戦である。
便意は、いきなり来た。

201名無しさん@ピンキー :2010/07/26(月) 10:24:39 ID:I+N9t4wC
「ぁうはぁっ!」
背筋を貫くような、腹部の激痛。
大急ぎで立ち上がる。
間に合わなかった。
美歩の尻から、噴水のように薄茶色の水が噴出した。
いまだお湯を流し続けるシャワーが、湯船の排水溝に汚水を流していく。
地獄絵図だった。
美歩の尻から漏れ出る屁交じりの水は、何度かぶじゅぶじゅと音を立てながら体表面を滑り落ちた。
バンバンに膨らんだ便秘腹を、茶色い汚水がなでてゆく。
だが、その茶色い水に固体はほとんど含まれていない。
そればかりか、先ほど尻に流し込んだ水量と比べても、明らかに少ない。
まさか、と思って腹を押すと、水がまだ入っているのがわかった。
また、貯めてしまった。
もう完全に貯糞槽だ。
自分の直腸に何が入っているのか、美歩は想像して吐き気をえた。
これまで日にちごと、地層のように堆積した便は、今日の水によって少しかき混ぜられただろう。
昨日のバナナパフェと、一昨日のハンバーグも混ざっただろうか。
あまり考えたくはなかった。
つ、と美歩の頬を涙が伝った。
恥ずかしくて、悲しくて、何よりも情けなかった。
すべてが終わったあと、美歩はそっと尻に手をやった。
しっかりと閉ざされた肛門の奥に、石のような硬い秘結があった。
十二日分の羞恥だ。
便秘は解消されていない。
溜め込んだ糞の詰まっただらしのない腹。
疲れきった肛門括約筋。
何よりも汗と汚物でどろどろになった顔は、クラスの誰にも見せたくなかった。
長かった夏の夜が、そろそろあけようとしていた。
地平線から、太陽がその頭を出す時間である。
だが、糞詰まりの肛門からは、出てほしいものは一向に出てこず、屁だけが連発されるのだ。
しゅゥ……と静かに、尻が戦いの敗北を告げた。
今度こそ、美歩は声を殺して泣き続けた。
嗚咽に、プゥウ、ぷゥと尻が相槌をうっていた。

202名無しさん@ピンキー :2010/07/26(月) 10:31:15 ID:I+N9t4wC
以上です

あの日の二日後を書いてみました
ちょっと浣腸的な感じも
まだ排泄はおあずけ、というか、そもそもちゃんと排泄させてあげる気はほとんどありません
便秘の恥ずかしさとおならが好きなんで……
自分の趣味全開ですが楽しんでいただければ幸いです

203名無しさん@ピンキー :2010/07/26(月) 11:46:25 ID:efY16dr5
GJ!!
シャワー浣腸してもでてこないってすごいな。
どれだけの腹になってるのか想像するとドキドキするな。

204名無しさん@ピンキー :2010/07/27(火) 00:39:40 ID:oBK2PhaF
便秘だけでここまでねちねち書き続けられるのはすごい。
新鮮な驚きです、お見事。

>>192
無理しなくていいですが
そのうちにぜひ投下してくださいな。

205名無しさん@ピンキー :2010/07/29(木) 15:35:59 ID:a9flhxOn
>>192
ありがとうございます
担任思い出すって性格?関係性でしょうか?
投下するのであれば楽しみにしております

206名無しさん@ピンキー :2010/08/11(水) 23:25:55 ID:Z9rT3uxu
              )
             (
         ,,        )      )
         ゙ミ;;;;;,_           (
          ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
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        ".¨,;;;;==-ー=v ''ノ==ミ_,ノ′
       /;i;i; '',',ィ.tァュ,;;;;;;;/ ィ、ァュ´゙^′..ヽ 
       ゙{y、、;:...:,:`~"、;:.:,:ヽ .`~".、)  、}
       ".¨////'‐ .:ノv、冫) ////r_,ノ′
      /i;i; '',',;;;_~υ⌒ハヘ__, ノ;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
      ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:_,,:ν⌒Y⌒ヽ、゚o,,'.、)  、}<保守してやるだろぉ…ハァハァハァ ウッ!
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;)Kェエエェエェ-冫,,、_,r_,ノ′
            ヽ、___, ノ

207H :2010/08/14(土) 21:20:58 ID:b65NMDeQ

停滞していた本編の続き第10話の中編です。
ちょっと時間を進めるために1年3カ月……。ごめんなさい。
やっぱりだらだらと長くなりそうです。


正月1日、GW1日、いくらなんでもお盆は……0日でした。
でも最近は時々文章書けるくらいの時間ができましたよ。
では投下します。

208H :2010/08/14(土) 21:22:49 ID:b65NMDeQ






 なんで、こんなことになったんだっけ……?


 彼女のその言葉は声になることなく、立ち上る白い湯気とともに、天井の換気口へと吸い込まれていった。
 大きな湯船で首までお湯につかりながら、胃の中に渦巻いている奇妙な感覚に悩む。
 大人3人でもゆったり入れそうな、淡いブルーの広い湯船。
 すぐ横の窓から入り込む太陽の光が、なみなみとお湯を湛えた水面を煌めかせる。
 だがその夏の光は、空いっぱいに広がる雨雲で散らされ、弱々しかった。
(……だめだ。落ち着かない)
 彼女――中島一乃は顔の汗をぬぐった。
 リラックスできない。
 ここが自分の家でなく、友達の家の風呂だから、ではない。
 その友達……去年の同級生、大瀬初美が今、自分の隣に一緒に入っているからでもない。
 ……ない、はずだ。

 ――なんで、こんなことに?


(……わかってる。自分のせいだ)

 無言でうつむいたままの大瀬に視線を向けてから、汗と一緒に前髪を後ろへ梳き流す。
 頭の中でループし続けるその問いを、中島は無理やり断ち切った。





209H :2010/08/14(土) 21:23:33 ID:b65NMDeQ




「一緒にいて……おねがい……!」
「って……え? そんなこと言ったって……だって早く片付けないと、家の人に……」
「いいの! ばれてもいいから! だからおねがい、一人にしないで……!」
 大瀬の家の、脱衣所である。
 中島は自分のシャツを手で掴まれて拘束され、その大瀬の言動に困惑していた。
 彼女を風呂場まで連れてきて、戻ろうとした矢先の出来事である。
「でも、おーせ……」
「……してくれたよね、約束」
「え?」
「何回汚れても、きれいにしてくれる、って……」
「あ……」
 さえぎるような大瀬の言葉に、中島の表情が少し曇った。
 彼女の言う、“約束”。
 この前と、そしてさっき、確かに自分が彼女に言ったことだ。
 その言葉に嘘はない――が、今は正直それどころではない。
 今すぐあのダイニングに戻り、彼女の代わりに証拠隠滅を図らないといけないのだ。
「それ、は……うん、したけど……けど、ちょっと待ってよ。あれ掃除しとかないと、誰か帰ってきたら
大変なことになるよ? 片付けたらすぐ戻るから、ちょっとだけここで待って……」
 言い終わらないうちに、大瀬は無言で首を振った。
 拒否のサインだ。
 そして相変わらずの涙目で、中島のシャツの裾をぎゅっとつかんで離さない。
 まるで……親からはぐれまいと必死の、小さな子供のようだ。
 そんな彼女の姿に、中島は違和感を覚えていた。

210H :2010/08/14(土) 21:24:08 ID:b65NMDeQ


 ……何だろう、これは?
 彼女らしくない。
 つまりは一緒に風呂に入れと言いたいのだろうが、台所のアレを放っておいたらどういうことになるかは、
ちょっと考えればわかるだろうに。
 一人で風呂に入れないとか、後先考えないで、“約束”まで持ち出して。
 さっきから、言う事と行動がまるで、駄々をこねる子供みたい…………子供?

「わ、わかった。わかったから! じゃあ、とりあえず上着だけ着て。それからむこうで、片付けるの
後ろで見てて。終わったら一緒に入ろ。それならいい?」
「……うん」
 渋々、という感じの弱い返事だった。
 だがそれでようやく、大瀬は中島のシャツから手を離す。
(これも……PTSDってやつ? ちょっと本格的にヤバいかも……)
 小さな子供の扱いにかけてはベテランの保母並みの能力がある中島である。
 直感的に、大瀬の状態の深刻さを読み取っていた。
 以前の、クールで大人っぽい雰囲気のあった彼女からは、まったく想像できない……子供のような
言動の数々。
 トラウマ級の精神的ショックを受けると、幼児退行することがある――そんな話をどこかで聞いた
覚えがあるが、ひょっとすると今の彼女がそうなのかもしれない。
 家に来た時の様子は、以前の彼女そのものだったが、だとするならさっきのお漏らしが引き金になった
ということなのだろうか? 
 わからないが、何れにしろ、無碍に拒絶するのは多分よくない。
「じゃ、新聞紙の上、ついてきて。もう1人で歩けるよね?」
「うん」
 しかし彼女も心配だがダイニングの方も非常に心配である。
 優先順位はそっちの方が上だ。もたもたしている時間はない。
 中島は、さっき歩いてきた新聞紙の道を、大瀬と一緒に逆戻りすることにした。

211H :2010/08/14(土) 21:24:59 ID:b65NMDeQ

(うう……こっちはこっちでヤバいなぁ……)
 手で軽く髪を掻きながら、眉を歪める中島である。
 入口のガラス戸を開けると、むわっとした、大便特有のひどい悪臭が鼻を突いた。換気扇はもちろん
つけてあったが、夏の暑さも手伝って全く効果がない。
 大瀬の臭いで大分鼻は慣れていると思っていたが、それとはまた別格だ。
 中島のほほを、一筋の汗が伝った。
 暑さからではない、緊張の汗だ。
 ここはダイニングルーム。
 白の四角いテーブルに、四つの椅子……大瀬の家族が毎日食卓を囲む、生活の中心の場所なのだ。
 そこが、床にこぼれおちた彼女の下痢便とその臭いで汚染されている。
 さっきのままのその惨状を確認して、中島は心の中で大きなため息をついた。
 前回と同じやり方で、今度も誤魔化しきれるだろうか?
 不安になる。
 後ろを向くと、その当事者の大瀬は、顔を真っ赤にしてうつむきながら佇んでいた。
「大丈夫?」
「……うん」
 やはり、力のない返事だ。とても大丈夫には思えなかった。
 もちろん彼女も、漏らした時の状態そのままだ。
 真っ白だったはずのショーツは前から見ても、下の方が茶色く染まっているのが分かるし、
そこから漏れ落ちた液状の便が、太腿から靴下まで幾筋も伝って汚してしまっている。
 ……同い年、17歳の女子高生だ。
 普通だったら――もし自分だったら、恥ずかしくて、そのまま友人の前にいられるわけがないのだが……。

212H :2010/08/14(土) 21:25:53 ID:b65NMDeQ

(……しょーがない。 とにかく、やらなきゃ!)
 彼女も心配だが、とりあえず後だ。
 心の中で自分の頬をばしっ! と叩いて気合を入れて、中島は行動を開始した。
 まず窓を全開に。
 次にトイレから持ってきたペーパーで、フローリングにべちゃっと飛び散った下痢便をふき取ってゴミ袋に詰める。
 前と違って量が少ないのが救いだ。
 それから中島はキッチンでフライパンを用意すると、胡麻油を大量に引いた上で冷蔵庫にあった豚肉スライス、
おろしにんにくにキムチを適当にぶち込んだ。そして換気扇を「切ってから」ガスレンジにかけ、強火で熱する。
 今日はそれほど風もない。
 しばらく放っておけば、別系統の強烈な臭いが部屋全体をカバーしてくれるだろう。
 ……それで誤魔化しきれるかどうかはわからないが。
 仕込みを終えるとダイニングに戻って、雑巾で床を水拭きする。念を入れて、水バケツで雑巾を洗いながら何回も。
そのあとは洗濯機の横にあったファブリーズを拝借してきて、床全体に、丹念に吹付けた。
「はい、こっち終わり。後ろ下がって。新聞紙片付けてくから」
 最後にフライパンの火を切って、中島は大瀬の方を向きなおす。
「あ……うん」
 直立不動のまま、テキパキとした中島の動きをずっと見つめていた大瀬は、少しずつ、風呂場に向かって
あとずさりをする。
 そして、中島はこぼれおちた下痢便の付着した新聞紙を、一枚一枚丸めてゴミ袋に放り込みながら前に進んでいった。
 
(はぁ……とりあえずOKか)
 最後の新聞紙をゴミ袋へ突っ込む。
 洗面台で手を洗ってから、鏡の前で中島は一息ついた。
 シュールな光景のゴールは、さっきの場所――風呂の脱衣場だ。これで一応、家族が戻ってきても大丈夫だろう。
 前回同様、他人の家のことながら本当に緊張した。
(……本当に、なんでこんなに必死になっているんだろう自分)
 答えはない。
 それだけが、今分かっていることだった。

213H :2010/08/14(土) 21:28:15 ID:b65NMDeQ

「おっけー。終わりっ」
「……ほんとに、ありがとう。ごめんね。また、中島さんに迷惑かけちゃって……」
「それはあとでしょ。まだ終わってないじゃないの? ほら、さっさと脱い……いいや、もう」
「え?」
「そのまんまでいいや。下着脱いだらまた汚れるでしょ、そのままお風呂場入ってよ。どうせそれ捨てるんだし」
 何かが吹っ切れたような表情で、中島は大瀬に言い放った。
 困惑し、まごまごしている彼女を尻目に、自分はさっさと、シャツからジーンズから、下着まで全部脱いで
脱衣かごに放り込む。
 ものの数秒の早業だった。
「ちょっ……」
 そのまま、さっきの状況とは逆に――彼女は大瀬の手をつかんで、有無を言わせず風呂場に引っ張り込んでしまった。
「はーい、じゃ、ちょっとバンザイして」
「あ……うん」
 まず蛇口からお湯を出して温度を調節しておく。
 それから大瀬の背後に回って、彼女が着ているTシャツの――さっき適当に持ってきた上着のすそに手をかけた。
 子供の服を脱がせるのと、要領は同じだ。大瀬は拒絶を示すこともなく、大人しくそれに従った。
 ブラはさっき脱いである。
 頭まで抜けると再び、その白く、艶やかな背中があらわになった。
 徹底した紫外線対策のおかげか、首周りもそれほど日に焼けてはいない。運動部特有の、首、腕、ももの
日焼け跡のコントラストが凄まじい中島とは好対照だ。


 ――こども、ね。
 だったらもうそれでいいや。
 ちょっと前までの、ウチの妹とかとおんなじで。
 私が全部やればいいんだ。


 子供の方が、自分より身長がでかいのは何かアレだが。
 そんなことを考えつつ、中島は脱がせたシャツを脱衣所の方にぽい、と投げ込んで、次の工程に移る。
 ……いよいよ、一番ヤバい部分。うんちまみれのショーツだ。

214H :2010/08/14(土) 21:29:29 ID:b65NMDeQ

「あ、あの、もう私、あと自分でやるから……あっ!?」
「はい、左足上げて〜」
 遠慮がちに言いながら、大瀬は自分のショーツに手をかけようとする。
 が、まったく聞く耳を持たない様子で、中島は後ろから、両手で一気にそのショーツを足首までずり下げてしまった。
 もう完全に小さな子供扱いである。
 押さえがなくなった股間から、付着していた軟便のかたまりがいくつか、ぺたぺたっと白い風呂マットの上に落ちた。
(……前と同じだやっぱり)
 予想通りの、白地に茶色のグラデーション。
 片足ずつ抜いてから左手でつまみ上げたそれは、べとべとの軟便が布地の上に溜まったままの状態で、
純白の生地に吸い込まれてずしっと重くなり、異臭を放っている。
 固形の――大きな塊は全然見られなかった。
 だが粘度の全くない、下痢便とも少し違う。時間が経って水気が抜けたからか、少し水を加えた
やわらかめの紙粘土といった感じだ。
(200……250gくらい? かな)
 さっきの、冷蔵庫の豚肉パックと頭の中で天秤にかけてみる。それにしても、こうなると下着って
何のために存在しているんだろうかと、中島はふと考えたりした。
 そして、顔を上げた目の前には。
 漏らした状態のまま歩いたせいだろう、彼女の、白い桃のようだったはずのお尻は、ショーツに
覆われていた部分がほとんど全部大便で茶色く化粧されてしまっていた。
 この前とまったく同じ、ひどい状態だ。
 しかしここまで来ると――多少臭いとは思っても、汚いとか気持ち悪いなどという嫌悪の感覚は、
すっかり無くなってしまっていた。
 あったのはただ、約束を果たしたいという気持ちだけ。
(……なんかちょっと、懐かしい感じ? やっぱりみんな、ウンチはおんなじなんだ)
 中島は思いだしていた。
 以前、今と同じように後始末をしていた弟や妹の。
 前回の、大瀬の。
 そして二日前の自分の……。
 目の前の、うんちまみれになったショーツを見ながら、結局人間、出すものはみんな同じなのだなぁ、などと
中島はしみじみ思ったりしていた。

215H :2010/08/14(土) 21:30:35 ID:b65NMDeQ


「……その……あんまり、見ないで……」
「え? ああ……ごめん」
 ドキッとした。
 あわてて、脱衣所に置いておいたゴミ袋にそのショーツを放り込む。
 そして厳重に封をして、中島は浴室の扉を閉めた。

「はい、次、そこ座って……じゃないや、おーせ、腰落として、腰」
「え? ……こう?」
「いや、もっと。ひざついて、おしりこっちにだして」
 裸に灰色の靴下だけ履いた変な格好で、風呂マットの上に両ひざをつく大瀬。
 大便で汚れた下半身を、中島の方に突き出すように。
「じゃ、いくよ〜」
 自分の掌で水温を確かめてから、中島はシャワーを彼女の方に向けた。
「んっ……」
「熱くない? 大丈夫?」
「……うん、大丈夫……」
 ゆるい水流で、最初は背中から、徐々におしりの方に向かって。
 泥遊びをして帰ってきた子供の体を洗うように、シャワーでやさしく汚れを落としていった。
 温いお湯で、白い肌にまとわりついた大便が次々に剥がれ落ちていく。
(お風呂も後で、ブラシで掃除しないと……)
 モデルみたいな、というのはありきたりな表現だが、彼女のきれいな後ろ姿の下では、股間から
剥がれおちた茶色い汚物の滓が、お湯に押されて排水溝へと流れて行く。
 それを見ながら、中島は少しだけ水流を強くした。
 大瀬はさっきから何も言わないし、大丈夫だろう。
 小刻みにシャワーヘッドをスイングさせながら、おしり、股間、太腿からふくらはぎまで丹念に――
「……中島さん」
「え? ああ、何?」
「もうちょっとシャワー……強くしてもいいよ」
「あ、そう? わかった」

216H :2010/08/14(土) 21:32:01 ID:b65NMDeQ

 石鹸とスポンジで洗うにも、塊はきれいに落としてしまわないといけない。
 その方が助かる。
「このくらい? 大丈夫?」
 自分の肌で確かめてから、シャワーを大瀬に向けた。
「ううん、もっと強く……」
「このくらい?」
「んっ……。うん……いいよ……」
「……おっけー? じゃあ……」
 これで全開の、三分の二くらいだろうか。
 ゆるい水流では流しきれなかった、特におしりの真ん中あたりの頑固な汚れを洗い流していく。
これならあともう少しで全部落とせるだろう。
 とは言うのものの……シャワーを強くしてから、大瀬は時々、びくっと身体を震わせるようになった。
 だが仕方がない。しばらくの間、辛抱してもらわないと――
「ごめん。もうちょっとだから、我慢して?」
 返事はなかった。
 ずっと後ろ向きなので表情は見えないが、きっと我慢しているのだろう。
 大体汚れを落とせたのを見て、中島はシャワーを止めた。
「はい。終わったよ、次……」
「待って」
「へ?」
「あの……もうちょっと……。シャワーで……洗ってほしい」
「あ、そう? ……別にいいけど」
 気のない返事をして、中島はもう一度シャワーの栓をひねった。
 今度は肩から。
 下半身ばかりお湯をかけていたのでは、寒いだろうと思ってのことだったが、大瀬は遠慮がちに反発する。

217H :2010/08/14(土) 21:33:02 ID:b65NMDeQ

「あの、もっと、した……お願い」
「下? こう?」
「したっていうか、その……」
「その?」
「……まんなか。さっきみたいに……おねがい。なんだかまだ、痒い……」
「かゆいの? ……ああ、うん。わかった」
 中島はその要求に、素直に従った。
 夏だし、結構な時間あのままの状態だったのだ。デリケートな部分、確かに痒くもなろう。
 さっきと同じく強めに調整したシャワーを、今度は下からすくい上げるようにしてお湯をあてた。
「こんな感じ?」
「ん…うん、そのまま……!」
 小刻みにスイングする中島の右手の動きに合わせるように、大瀬の華奢な背中がびくびくっと動く。
 くすぐったいのを我慢しているようだ。
「そろそろ、いい? 次、石けんで洗うし。……と、もう靴下脱いで」
「……うん。わかった」
 相変わらずの、弱々しい……というより、どこか残念そうな返事だった。
 だがそんな事を気にすることもなく、中島は次のステップに移る。
 風呂用の椅子に座って、ぬれた靴下を手こずりながら脱ぎにかかる大瀬を横目に、ボディーソープを
両手でよく練って泡を作る。
「準備できたよ。ほら、立って後ろ向いて」
 これも二回目だ。
 あの日、大瀬の二回目のお漏らしのあと、同じように身体を洗ってあげた。
 立ったままの彼女のうしろから、こっちは両ひざを突いて、おしりにスポンジを当てる。
 ぷにぷにと反発が来るのが面白い。この感触は子供と同じだ。
 腿の裏側から足首まで、丹念に清めていく。
「はい、おわり。座って。ついでだから背中も洗うね」
「……うん」
 お湯は流さずに、中島は続けて、肩から腰にスポンジで泡を擦りつけていった。
(……にしても、相変わらず……)
 相変わらず、憎たらしくなりそうなプロポーションだと中島は思った。

218H :2010/08/14(土) 21:33:52 ID:b65NMDeQ

 ようやく元通りの姿に戻ったその身体に、視線を走らす。
 細い首筋から、肩、腰にかけての流れるようなライン。華奢なようでもしっかりと筋肉が付いていて、
無駄なぜい肉が全くない。
 特にこの、ウエストのくびれ。
 一体何をやったら、こんなきれいなラインが作れるのだろう。流線形というか曲線美というか、とにかく
同性から見ても嫉妬したくなるほどの完璧な体形だ。
 自分も太くはないと思うのだが、バレーで鍛えた余計な筋肉が付いてしまっている分「女らしさ」の点では
全くもって太刀打ちできないのだった。
 これはいったいどういうことなんだと、神様に抗議したくなる。

(……まったく。とっとと元に戻ってよ……)
 スポンジ越し触れる、彼女の体。
 きれいだが、こんなに小さかっただろうか。その内側は、全く何も分からない。
 今はただ、身体を洗ってあげること。それだけが自分にできることだ。
 

 ここはいっそ、彼女に一発気合を入れてみたらどうだろう? いつものように。
 ……馬鹿なことを。



(これもみんな、あの二人が悪いんだ)
 それを言葉に出すことは出来ない。
 白い湯気が立ち込める中、やり場のない想いが、中島の胸の奥に少しずつ沈澱していった。










219H :2010/08/14(土) 21:38:27 ID:b65NMDeQ


 以上、後編に続きます。あんまりエロくなくて申し訳ない。
 かなり文章力落ちた気がする。



 ついで

 「下着とは何のために存在するのですか?」
 
 「うんちで思いっきり汚すためです。丁寧に洗濯した白いショーツでうんちを受け止めて、汚す。
 その倒錯がいいんです。イチヂク使ってない時だったら、そのまま外を歩くのもいいですね。おむつと違って、
 臭いで誰かに気づかれるかも、今すれ違った人に後ろ指差されてるかも、ちょっとよろめいたりしたら地面に
 落としちゃうかも……! っていうスリルが最高です。流石にバスとか電車とかムリですけどね。想像だけです。
 それから汚しちゃったショーツは捨てないで、ちゃんと洗ってまた使います。
 やっぱりもったいないし、こんなに汚しちゃったんだ……って思いながら家族に隠れてドキドキしながら洗うのも
 いいですよ。で、その“汚れてた”ショーツをまた履く瞬間も興奮しちゃいます。
 ……でもやっぱり、一番凄いのは、先輩と一緒にイチヂクを入れて、キスしながら一緒に我慢して、我慢しきれずに一緒に
 脱糞しちゃって、そのうんちお漏らしショーツを交換して履きなおす、その瞬間ですね。
 はじめてそれをしたときはもう嬉しくて嬉しくて、おしりについた私のうんちと先輩のうんちが重なって
 一緒になったって思った瞬間、それだけでイっちゃったくらいで……で、結局、何が言いたいかというとですね(ry 」

 いつきなら即答するだろうなぁと思いました。


220名無しさん@ピンキー :2010/08/16(月) 17:45:17 ID:sL1WRt9l
コミケ行ってるあいだに投下されてるとは

いつきの即答がおいしいとこ全てもってってる感じですがそれはそれでよし

221名無しさん@ピンキー :2010/08/19(木) 18:31:13 ID:avHKR7X9
>>181がエロ禁止で立ち消えになったと聞いて
http://wiki.livedoor.jp/eroparo_suka/

222名無しさん@ピンキー :2010/08/20(金) 08:56:57 ID:8JEytk+0
保管庫とか関連をまとめたサイトとか普通にあると思うけど・・・
なんでわざわざ作る必要が?個人的に優秀な作品をピックアップするとかなら
まだ分かるんだけど。

223名無しさん@ピンキー :2010/08/20(金) 17:43:42 ID:Jfi2To3X
>>222
ログって、ロリスカライブラリーさんでしょ?
あそこは素晴らしいとこだと思うし
ログ見るだけなら十分なんだが
作品ごとにまとめてあったりはしないだろ
過去スレにもいろいろシリーズものもあるし(妖子ちゃんとか、喫茶とか、おーせのシリーズとか「えな」とか)
単発作品もふくめ体系的にまとめておくのも悪くないと思うけどね
ログ開いて探すのも手間だ

224名無しさん@ピンキー :2010/08/20(金) 19:06:15 ID:DHOtZs48
222は仮定の話でどこか特定のログのことを言ってるんじゃないと思うが
・・・以前に内容がどうも何のこといってるのかわからないんで
ひょっとしてどこかの誤爆か?

>>221で作った人のも これから何かするつもりかもしれないし
自分では必要だと思ったのかもしれない
何にせよ要る人が居るなら残るだろうし居ないなら消えてくだろう

225名無しさん@ピンキー :2010/08/21(土) 16:54:45 ID:SXEsO/QS
確実に続きとわかるやつはちょっと前後リンクつけておいたよ

226名無しさん@ピンキー :2010/08/23(月) 12:23:49 ID:G4pJCCFh
すでに作者さんの自サイトで公開されてる作品は保管しなくてもいいのかね
どうなんだろう

227名無しさん@ピンキー :2010/08/24(火) 01:30:11 ID:g4dm+rN7
アドレス貼っておけばいいと思う、道筋を立てておけば気になる作品は見に行くだろう
それはそうと、なぜ6、7限定なんだ?

228名無しさん@ピンキー :2010/08/24(火) 06:32:55 ID:8F2tR6u1
>>227
俺もそれ疑問に感じたから一スレ目少し補完しといた。向こうに連絡帳が出来たみたいだから、以後こういう議論はあっちで

あと
遅れたけどいつきの作者さんGJ!即答吹いた

229名無しさん@ピンキー :2010/09/02(木) 21:58:43 ID:fftWb/64

 この腸が煮えたぎるような便意は、レコード盤上の針のように円を刻みながら
 あと数分で限界に達しこの私の肛門へ突っ込んでくるだろうッ!

 そこで問題!
 この満員の通学電車の中で、どうやって急な腹痛という状況をはねかえすか?
 3択――ひとつだけ選びなさい


 答え1 優等生でスポーツ万能な私は乗客をかきわけ5両先のトイレまでたどり着く
 答え2 友人がきて薬をくれる
 答え3 漏らすしかない。現実は非情である


 ――私が○をつけたいのは答え2だけど期待はできない……
 同じ時間の電車を使ってるはずの友達が
 あと数分の間にここに都合よくあらわれて
 アメリカンコミック・ヒーローのように ジャジャーンと登場して
 「まってました!」と間一髪助けてくれるってわけにはいかないでしょうし……
 この列車は急行だから次の駅まで待ってたら間に合わないかも知れない……
 やはり答えは……1しかないよね!

 どいてっ! お願いっ 私を通してっ!
 ちくしょーっ! 早く……早くしないと限界がっ! あ…も……おなか……ああぁっ!! だ… もうだめぇっ!



 答え(3)

  答 え ( 3 )


    答   え   (   3   )




230名無しさん@ピンキー :2010/09/02(木) 22:04:27 ID:fftWb/64
保守代わりに投下
ちゃんとしたの書こうとすると長くなるー時間かかるー

ただかわいい女の子がうんこするだけじゃあ、おもしろくないんだよなぁ……



231名無しさん@ピンキー :2010/09/02(木) 23:20:01 ID:EcxRs2iE
ジョジョ吹いた
荒木の擬音は下痢のピンチによく合うな

232名無しさん@ピンキー :2010/09/03(金) 04:42:02 ID:pLXY3AsG
自分は変態だって自覚してるから、いろいろド変態の設定は出来るんだけど
いかんせん文章にすると萎えてしまう
自分は文章で魅せる能力ないんだなって思って凹む


233名無しさん@ピンキー :2010/09/03(金) 10:40:31 ID:o0NMfkEp
え?どうして私みたいなのがSMクラブで働いているか……ですか?
……そんな、清楚とか美人とか、私、そんなんじゃないです。
確かに昔から、そう言って貰えることはありました。
でも……彼に裏切られてから、そういうのがよく解らなくなって。

はい、恋人がいました。
でも子供ができた途端、逃げてしまって。
実家にはみっともなくて言えなかったし、産気づいた体では働くこともできなくて、たくさん……借金をしました。
ようやく落ち着いた頃には負債が凄くて、ソープランドで働きました。
でもその間にも借金の利子が膨らんで、稼ぎが追いつかなくなったんです。
そんなとき店長に、一番稼げる場所としてSMクラブを紹介されました。
私の器量でハードなプレイをすればすぐに借金なんて消える、と。

私はSMクラブで働き始めました。
……私に回ってくるお客様は、こういう言い方は失礼ですが……変わった方が多くおられました。
私の場合は負債額が凄かったので、他の嬢がこぞって嫌がるけれど、逃したくない……
そういうお客様がつく事が多かったんです。

……お客様のなされる御要望は、私の覚悟を超えるものばかりでした。
一週間前にお電話を頂いて、プレイの日までの排泄を禁じられ、シャワーでお腹が膨らむまでお湯を入れられて……
よ、浴槽の中に、その一週間分のうんちをさせられたり。
浣腸をしたままお尻を犯されもしました。それも、他の嬢を呼んだ3Pの時です。
……その方とは仲が良くて、悩みを聞いて下さる事も多かったんですが、
その時から私を……あ、い、いえ。なんでもありません。
他に、ですか?
……社長さんにイチジク浣腸を4つ入れられて、その方の会社で受付嬢をした事があります。
オムツはしていたんですけど、一流会社の受付で粗相をして、怖くて申し訳なくて……泣いてしまいました。
泣いたって何の解決にもならないって、知ってるのに。

それから私の身体は、もういろんな所が開発されちゃってるんです。
おへそも、おしっこの穴も、子宮口も、その中も、もちろん、お尻の穴だって。
背中に刺青は、嫌だ嫌だって言ったのに、やめてくれなかったなあ。
しかも大賀江組、なんて大きく彫られてるから、対立してる組の人に見られると大変なんです。
拉致されて犯されて、挙句に拷問ですよ?プレイじゃなく、本物の。
当の大賀江組に電話しても知らないって、そりゃあそうです。

……凄いですよね。
これが、2歳の子供のおかーさん……なんですよ……

……夢、ですか?私の……夢……。
借金を完済すること、は夢なんて言ってちゃだめですよね。
それじゃあ……やっぱり、あの子が大きくなって、独り立ちして。
もしかしたら素敵な人と恋に落ちて、今度こそ幸せな家庭を築いてくれたら……って、思います。
その時にはもう、お客様の肉便器になってる私なんかは傍に居ない方がいいんですけどね。

…………ごめんなさい。なんだか変な空気になっちゃった。
色々喋りすぎちゃいましたね。あなた、何だか優しそうだから、つい甘えちゃった。
さ、何をしても結構ですよ。
どんなプレイをお望みですか?

234名無しさん@ピンキー :2010/09/03(金) 12:41:17 ID:KkqHjoFI
娘さんのオムツを替えさせてくださいッ!

235H :2010/09/03(金) 23:09:28 ID:GAWCR6q1


 はじめまして。
 以前より拝読していましたが、写真を送るのは今回が初めてになります。
 このように大勢の人に、自分のあられもない姿を見られるというのも初めてのことで、正直戸惑ってしまうのですが……。

 私は今、少し前からお仕えするようになったご主人様と一緒に住んでいます。
 今回の写真は先月撮ったもので、私がある失敗をしてしまって、ご主人様にお仕置きを受けた時のものです。

 このときは、アヌスに白い大きなストッパーを入れられ、さらに貞操帯を装着して
「俺がいいと言うまで外すな。風呂も、寝ている時もだ」
 おしっこ以外、何もできない状態で、毎日を過ごせとの仰せです。
 ……大変です。
 私はご主人様の命令で、朝起きた時と昼間、そして寝る前に、一日最低3回のオナニーを義務付けられています。
 ご主人様の調教の賜物で、おまんこもアヌスもさわらず、胸だけでイくこともできるのですが、今まで毎日性器をさわっていたのを急に止めるのは
 とてももどかしく、つい硬い貞操帯の上をかりかりと爪でひっかいてしまいます。
 隙間から漏れ出てくる愛液が、まるでアソコが寂しく流す涙のようです。
 自業自得とはいえとても辛く、気が狂いそうな日々でしたが、仕事も手につかないのを見かねたご主人様に、
 3日目でようやくお許しを頂けました。
 鍵を外して、
「よし」
 と言われた瞬間に理性は吹き飛び、左手でストッパーを肛門に激しく出し入れしながら右手はクリトリスを擦り上げ、
 ご主人様のカメラのフラッシュを浴びながら、獣のような声を上げて何度も何度も達してしまいました。
 最後は、一月ぶりにご主人様のペニスをおまんこで受け入れ(アナルストッパーを抜くのは許されなかったので)、
 たっぷりと子宮に精子を注いでいただきました。
 聞くと、ご主人様もこの3日間私と一緒にガマンして一度も出されていなかったそうで、とてもうれしくなりました。

 とはいえ、ストッパーの方はお許しを頂けず、そのあとさらに2週間、肛門に入れっぱなしの日々が続きました。
 服をまくり上げておなかを出した写真は、17日目くらいの状態です。
 妊娠初期みたいに、おなかがぽっこりとしていますが、中に詰まっているのは全部私のうんちです。
 今までの最高記録は12日だったので、1日たつたびにお腹が苦しいのが大きくなっていきます。
 でも
「順調に大きくなってきてるなぁ」
 と、楽しそうなご主人様におなかをさすってもらうと、私もなんだかうれしくなります。

 19日目、日課の公園の散歩から帰って、ようやくストッパーを抜けと言っていただけました。
「ん〜? さびしそうだな。だったらあと1週間くらい続けてもいいんだぞ?」
 とんでもありません。
 扉を閉めるのももどかしく、玄関のタイルの上にしゃがみこみ、震える手でストッパーを引き抜きました。
 白かったはずのストッパーが、茶色く変色しているのが写真でわかりますでしょうか?
 直腸でうんこ漬けになっていたストッパーと、拡張されて閉まらなくなってしまった私のだらしないアヌスから、
 ひどい臭気が玄関に広がります。もし明日お客様が来られでもしたら、なんと言い訳すればよいのでしょう。
 恥ずかしくて涙が出そうになります。
 そんな私を、ご主人様はとても楽しそうな顔で見ておられるのです。
 しかし、ようやく栓が抜けたのはいいのですが、それだけではうんちは外に出てはくれません。
 便意はずっとあるのですが、すっかり水分を失ってしまって、直腸の壁にへばりついて動かないのです。
 てっきり、前の時のように今度も、ご主人様にお浣腸をして頂けるものだと思っていたのですが、

「お前のケツの穴を大根が入るくらいまで拡張したのは、一体何のためだ?」



236H :2010/09/03(金) 23:12:22 ID:GAWCR6q1

 自力でひねり出せと命令されてしまいました。
 仕方がありません。
 首輪に全裸の、奴隷の正装をして、リビングのソファの上、M字開脚の姿勢で踏ん張ります。
 でも、カメラを用意されてから、ご主人様は何も言わず私のおしりに、中も外もたっぷりと、ローションを塗って下さいました。
 嬉しかったです。

 20枚ほどの、肛門アップの連続写真がその時のものです。
 
 直径6センチのストッパーで拡張されたとはいえ、18日間もおなかのなかにあったうんちです。
 かちかちです。
 ひらきっぱなしの肛門に指を突っ込んでみると、石のようなその先端が、完全に穴を塞いでしまっているのです。
 これを出さなきゃいけない……不安ですが、同時に、こんな大きくて、硬いうんちが、これから私の肛門を犯すんだ……と考えてしまって、
怖さと期待と興奮が頭の中で一緒になって、なんとも説明できない、変な気分になります。
「ほら、いきむんだ。うんこするだけで日が暮れるぞ」
 ご主人様に乳房を思い切り鷲掴みにされ、催促を受けます。
 でも、歯を食いしばってふんばるのですが、本当にちょっとずつしか、うんちは動いてくれません。
 一番硬い、先頭の部分を外に押し出すだけで10分もかかりました。
 子供を産むのって、こんな感じなのでしょうか? わかりませんが、ご主人様は写真を撮り続けながら、
私が全部出し切るまでどこにも行かず、じっと30分も、手を握って一緒にいてくれました。
 最後の柔らかい部分までひねり出した時は、
「よくがんばったな」
 と放心しかかっていた私に、やさしくキスをしてくれました。この時初めて、私はキスだけでイってしまいました。

 難産の末生まれてくれたのは、自分でもびっくりするくらいに黒くて、臭くて、大きなうんちでした。
 ティッシュにくるまれたそれはとても重くて、硬くて、まるで粒の大きな、こげ茶色のトウモロコシのようです。
 トイレに流すのが、もったいないと思ってしまうほど、立派な……。
 そして、こんなに太いのが出せるくらい、私の肛門は広がってしまった……その証拠でもあります。
 恥ずかしさと同時に、ご主人様の理想の体に近付いているんだという達成感がわいてきます。

 お仕置きは辛かったですけど、厳しくもやさしい、ご主人様の愛に包まれて……とても幸せなひと時でした。


                                                   PN えみりん


「……なにこれ?」
「なおくんが持ってた、雑誌に投稿してみようかな〜、なんて。文章考えてみました」
「だめ! 絶対駄目ッ!! 何考えてんのさ! ていうか、あれは!? 俺以外に知られたくないってのは!?」
「写真投稿雑誌って初めて見たんだけど、こういう世界もあるんだぁって思って。目線入るし、絶対ばれないよ? だめ?」
「俺がいやなの! 他人のズリネタにされるなんて俺認めないよ!! しかもこれ、ほとんど捏造じゃん!
写真撮ったし、台詞とか、言ったけどさ、確かに……。けど全部、絵美里のシナリオじゃん!」
「この方がきっと受けがいいとおもったんだけど。 ……それにね、なおくん、下」
「なに笑っ……下? あ、ちょっ……これは、その」


「おちんちんたてて凄んでも、あんまり怖くないなぁ」
「……」



 ……以上、ある日の西嶋さんと関谷君のお話でした。

237H :2010/09/03(金) 23:14:21 ID:GAWCR6q1
 本編の筆休めに短いのを。精神的にも、大分楽になりました。
 それから、どうでもいいんですけど、関谷君の本名って「関谷 素直」なんですよ。
 ではまた。

>>233
GJです。
哀愁のある文章ってなかなか書けない……

238名無しさん@ピンキー :2010/09/05(日) 11:26:48 ID:jSCX4tKM
>>237
GJ!
愛のあるスカトロはいいですねぇ

239名無しさん@ピンキー :2010/09/06(月) 23:07:55 ID:oovFSxw0
・変態美少女が一人で自然、浣腸、下剤を問わず、男子便所侵入、野外排便散歩などを楽しむ自己完結型

・普通の少女が学校・職場・電車などで体調不良による腹痛と戦い、お約束で全部ぶちまける我慢→悲劇型

・便秘少女が日々の苦しみ、産みの痛みに耐えて大量排便の喜びに至る我慢→スッキリ型

・借金のカタに性奴隷もしくはスカAV出演させられて、羞恥に耐え忍ぶ薄幸少女型

・少女が拉致監禁もしくは弱みを握られて徹底的に排便調教される凌辱型

・夫婦もしくは恋人同士がスカトロプレイを楽しむほのぼの和姦型


二次・オリは別として、オーソドックスなSSのタイプとしては概ねこんなところだろうか
あとは好みで女の子の年齢・性格・立場・容姿・変態度・排便量を調整すればSSが一本でっち上げられる。
ストーリーなんて適当で良い。
箇条書きでも説明臭くても文章が下手でも、一度書き始めりゃ、あとはなんとかなるもんよ


>>232
少女が自己羞恥プレイで、自分の変態性癖を淡々と日記に綴るとかでいいんでない?

○月×日
「今日は何回うんちした」 とかから始まって、

「真夜中、家を抜け出して、通学路にある電柱の側にうんちした」

「ドラッグストアでイチヂクをまとめ買いした。男の店員さんだった。店のトイレで注入して、そのまま外に出た。
出る前に、レジの店員さんと目があった。凄く興奮した。家まで間に合わなかった」

「朝、すごくいっぱいうんちが出た。初めて自分のうんちにさわった。子供が泥遊びするみたいに両手でぐちゃぐちゃにこねまわした。
塗ってみたいと思った。もう戻れない」

とだんだんエスカレートしていく感じで

240名無しさん@ピンキー :2010/09/07(火) 00:01:39 ID:NLNxuIu0
↑なんだこのバカ?

241名無しさん@ピンキー :2010/09/07(火) 08:11:03 ID:yJxMvGJh
特別に間違ってた事を言っちゃいないよ。
書き手の最初期段階の話としては。

242名無しさん@ピンキー :2010/09/07(火) 09:04:50 ID:H0X7SOFM
いないのかと見えて、まだ結構人いるんだな。

243名無しさん@ピンキー :2010/09/07(火) 22:20:06 ID:DaFKm8aE
自分でSS書くと、後から自分の妄想癖のひどさに凹む
なんだよ 爆弾岩のような極太便って

244名無しさん@ピンキー :2010/09/07(火) 22:58:50 ID:0uJj6dbK
>>243
いや、俺はむしろその一文でアンタのSSを是非とも読んでみたくなった

245名無しさん@ピンキー :2010/09/07(火) 23:23:39 ID:q+9Zd6Ec
極太便は ぶきみに ほほえんでいる
お腹に力を入れても、全く動く気配のない爆弾岩
極太便は ぶきみに ほほえんでいる
無理やり押し出すと、肛門が切れてしまいそうだ
極太便は ぶきみに ほほえんでいる

横からだが、爆弾岩ってこんな感じか?

246前の続き、というか同一時間軸ぐらい :2010/09/16(木) 17:18:05 ID:Gul8KhMM
礼乃 7日目

「っ!」
冷たい。
ぽちゃ、という小さな音とともに、水がはねた。
水面に広がる波紋の元は、小指の先ほどの物体だ。
「はぁ……はぁ」
はねた水が着水した先に、それがあった。
ブしゅゥ、と屁を吐きながら脈動を続ける肛門。
「ぅうん……」
礼乃の呼吸にあわせ、菊座がフジツボのように隆起する。
そこから、もう一粒。
先ほどと同じ、ぶどうの粒のように圧縮された便片が顔をのぞかせる。
「ふ……ぅぅ……」
もう少し。
さらに穴が開き、
「っはぁ」
再び、ぽちゃ。
小さな小さな欠片が、真夏の洋式便器の中に落ちていく。
本当に小さな欠片だ。
お腹の苦しさを解消する役に立たないばかりか、逆に肛門の痛みを増大させる。
だが、この程度の欠片を出すのにも、今の礼乃はその全力を傾けねばならなかった。
幾度拳を握り、ぷすぷすとその屁で水面をたたいたか。
見よ、その肛門から時折チラリと垣間見える極太の糞葡萄を。
礼乃がトイレに入ってから、すでに一時間以上が経過していた。

247名無しさん@ピンキー :2010/09/16(木) 17:18:33 ID:Gul8KhMM
普段は決して見せない荒い息遣いで、腹をなでる。
そこには、ここ一週間分の食事がぎっしりと詰まっていた。
一昨日のフレンチレストランも、先週の日曜日に美術館で食べたランチも、すべからく発酵し腸の中だ。
重く苦しく発酵した大便は、自分の努力を否定するようにずっしりとそこにある。
絶対に出せないわけではない。
そう思う。
これまで多くのテストや難関を乗り越えてきた礼乃のプライドが、屈服を許さなかった。
おなかを撫で、手のひらで肉を摘む。
少し太ったかもしれない。
無理もない。定期的にコロコロした欠片排便はあるものの、礼乃の大腸はいまだ数日前の食事から丁寧に養分を吸収し続けているのだ。養分というより、便臭しか残っていないではないかと思われる秘結から。
軽く力を込めるだけで、むシュふゥ、と尻が無音でゆるやかに答える。臭い。
特に何か匂いの元となるものを食べているわけではない。
にもかかわらず、圧倒的に臭い。
発酵した生卵のような臭いが、選択を終えたばかりのドレスにしみ込むような気がした。
自分が腹に溜め込んだ便とは、ここまでひどいものなのか。
誰もいない部屋で、それでも礼乃は赤面した。
追い打ちをかけるように、ブぅ、と尻。
俯き、ため息。
下を覗き込んでも股間は見えない。汚物で恥ずかしく膨らんだ下腹のせいだ。
腹筋がないため、女性の腹は膨らみやすい。
その言葉を象徴するかのように、ガスと便の汚風船がそこに鎮座していた。
皮膚の下に、自分がせっせと溜めこんだ糞塊が透けて見える気がした。


248名無しさん@ピンキー :2010/09/16(木) 17:19:00 ID:Gul8KhMM
ぽっこりと膨らんだ下腹部を締め付けるために、礼乃の下着はコルセット状のものが使われる。
だが、それは今身につけられていない。
あまりにも苦しいため、個室に入るなり脱ぎ捨ててしまったのだ。
便器の中には、数欠片の便が沈んでいる。
水で崩れることもなく、時折あぶくを吐き出す石のような欠片。
それらが、この一時間の努力で礼乃の尻が吐き出した全てだった。
何かを出したからいいというものではない。
出した質量が問題だった。
便器の中に沈む欠片は、全て集めても昨日食べたパフェの分にもならない。
それ以外の食事は、すべてまだ糞の塊として礼乃の直腸に詰まっているのだ。
確かに、少しずつではあるが排泄できている分、ほかの少女たちよりはましなのかもしれない。
だが、それではだめだった。
つ、と大粒の涙が丸いほほを伝った。
明日までに出さなければならないのだ。どうしても。
この膨らみではもう着れるドレスはないし、何よりも残便感が気持ち悪くて仕方がない。
肛門付近に、便が残っている感覚。汚い。
美術館めぐりをしていても、趣味のクラシックピアノを練習していても、この残便感は消えなかった。
なじみの喫茶でおいしいラテをいただきながら、お通じのことばかり考えている自分が情けない。
ゆっくりと、ピアニストの繊手を肛門に近づけていく。
汚い、と思ったが、切迫感のほうが強い。


249名無しさん@ピンキー :2010/09/16(木) 17:19:22 ID:Gul8KhMM
この中に何があるのか、それだけでも知りたい。
自分で触れた菊座は、思いのほか硬かった。
ブビッ、と下品な音がし、礼乃の綺麗な指にガスがかかった。
その事実を気持ち悪く感じながら、礼乃はしかし指を離さない。
「んん……む」
バしゅ、と再びガス。
そのまま、ブしゅパしゅと二連発。
少し湿気さえ含んだ気体が、清潔に整えられた爪を汚した。
反射的に手を戻し、何かついていないか確認する。
「……」
何もない。
においぐらいは付いているだろうが、固体に類するものは何一つ付いていない。
安心し、再び手を尻に。
「……ふぅうっ! ふうっ!!」
なるべく声が出ない呻き方で、肛門に力を込める。
「…んfっ」
子音だけの呼気は、無酸素運動の証。
肛門が三たび盛り上がり、便の塊が顔を出す。
尻に添えられていた美しい細指が、同時に活動を開始した。
菊座の周りを、ぐいぐいと押し始めたのだ。
脱肛気味の肛門を、指で丁寧に押し込んでゆく。
これにより、欠片の排泄と脱肛の克服を同時に行う作戦である。
果たして、指で押さえることにより、驚くほどあっけなく欠片は落ちた。
それを、手のひらがキャッチする。
コツ、と石のようなものが当たった感触があった。
自分の腹の中に詰まっている秘結の硬さに、令嬢は戦慄した。


250名無しさん@ピンキー :2010/09/16(木) 17:20:26 ID:Gul8KhMM
これがあと何粒、自分の中に入っているのか。
夕食の時間が迫っていた。
「ふぅ」
手のひらに載せた便片をもう一度眺め、便器に落とす。
左手でトイレットペーパーを取り、手と尻を同時に拭いた。
水を流してコルセットを着る動作は、疲れのせいか緩慢だ。
膨らんだ腹を締め付けのきつい下着に入れるのは苦行に等しい。
「んっ……ふう」
入ったと同時に、ため息。
生粋の美少女である礼乃の愁いを帯びたため息は、それだけで艶かしい。
ブゥウ、とその尻が同時にため息をついた。
こちらは、臭さと下品さしか持ち合わせていなかった。
肛門をしっかりと閉めると、礼乃は澄ました顔で個室の扉を開けた。
頭の中では相変わらず、硬いウンコをどう排出するかしか考えていない。
しかし少なくとも表面的には、洋菓子作りとクラシックピアノに興味のある一人の美少女に戻るのであった。
肩甲骨の下まで届く長い髪に纏わりついた便秘屁の臭いを消すために香水を一振り。
それだけで、少女は誇りを無理矢理リカバリーする。
今夜にはお腹をスッキリさせようと、それだけを考えながら。

本当に、俺以外に需要あるのかこれ……

251名無しさん@ピンキー :2010/09/16(木) 17:21:09 ID:Gul8KhMM
あ、終わりです
便秘は終わりません

252名無しさん@ピンキー :2010/09/18(土) 07:22:09 ID:hobD/enK
GJ!

253名無しさん@ピンキー :2010/09/18(土) 15:32:37 ID:lz/d26AS
めちゃくちゃ乙です

つ センナ茶

254名無しさん@ピンキー :2010/09/18(土) 19:27:08 ID:s+VT5fXS
そろそろ出させてやって下さいお願いします
うんこがかわいそうだ


もちろん出産レベルの苦悶付きで

255名無しさん@ピンキー :2010/09/18(土) 20:15:33 ID:V8FPllor
>>254
一応ちょっとずつ出させてやってはいるんだけど…

256名無しさん@ピンキー :2010/09/19(日) 02:59:20 ID:KnQktgCG
3500グラムの元気なうんこか
そりゃ産湯にも入れなきゃ流れないわな

257名無しさん@ピンキー :2010/09/19(日) 14:26:22 ID:gYxuwg+h
糞、ためて待つぜ。

258名無しさん@ピンキー :2010/09/22(水) 14:26:08 ID:Hoe7HeYK
モレタァ

259名無しさん@ピンキー :2010/09/22(水) 22:45:42 ID:pd+SxeMA
くっさ

260名無しさん@ピンキー :2010/09/23(木) 21:38:21 ID:gxKV+sqq
ブッ!

261名無しさん@ピンキー :2010/09/24(金) 22:14:34 ID:JlVzAmAs
ブリブリっ! とか
ぶぼぼっ! とか
ブッシャァアァ! とかじゃなく

もっと斬新で実用的な擬音を開発したいなぁと思うんだが
さっぱりうまくいかない


262名無しさん@ピンキー :2010/09/25(土) 02:09:17 ID:b5hZp6nk
排泄物が地面に落ちる時の、ベシャベシャ!とかドシャッ!とか
水分を大目に含んだ泥や砂が地面に落ちる時のような擬音がなんか興奮する
排泄する側の絶望感とか羞恥心を高めていそうでいい

263名無しさん@ピンキー :2010/09/29(水) 00:59:59 ID:YL5wFS4j
>>261
ドワオ

264名無しさん@ピンキー :2010/09/29(水) 20:05:02 ID:MzRuFCqx
>>263
頑張れ武蔵はスカトロだよなそうだよな
誰得だよ…

265名無しさん@ピンキー :2010/09/30(木) 15:28:39 ID:il7iUHbX
1、2、3…ダァーッ!!(ブビィィィー

266名無しさん@ピンキー :2010/09/30(木) 22:19:05 ID:zVu4P0HE
123だーで思い出したけど女子プロとスカトロは相性がいいと思わないか

これとか
ttp://waero.h.fc2.com/tyuui01.html

267名無しさん@ピンキー :2010/09/30(木) 23:27:01 ID:PTElw7z7
>>265
それなんて国会議員?




ドリクラの受付嬢に

パブリッシャー!

と着衣強制浣腸排泄させたい

268名無しさん@ピンキー :2010/10/01(金) 02:58:23 ID:iO9Ey58X
国会議員じゃなくて女キャラでああいうネタあれば良いのにな。ギャグだけど
しかしあのマンガの排泄音はブビィィィだとかバチューンだとか無駄にバリエーション多かった気が

269名無しさん@ピンキー :2010/10/08(金) 15:07:44 ID:wCrfsYbd
規制解除テス

270名無しさん@ピンキー :2010/10/15(金) 22:37:56 ID:1XlaT6ol
なお、新聞によれば1956年3月17日に東京都葛飾区の都立江戸川水郷公園緑地の肥溜めに
付近在住の農家の二女(21歳)が服にコンクリートの重し入をれてから肥溜めに投身自殺した
事例がある。外傷もなく他殺の疑いもなく投身自殺として処理された。
この事例はおそらく肥溜めに投身自殺した唯一の例と思われる。



wikiで堆肥について調べてたらこんな記事が。
……不謹慎極まりないが、ちょっと興奮してしまった。もう駄目だと思った。

271H :2010/10/18(月) 22:23:56 ID:G8JQ4Vfu
今から投下。
あまりの過疎に悲しくなって簡単な短編をでっちあげて保守しようと思ったら
全4話の長編になってました。
なんでだ。

272H :2010/10/18(月) 22:27:03 ID:G8JQ4Vfu

   【1】


 風が吹く、ある秋の夕暮れ時。
 街の中心から少し外れた高校のグラウンド、その陸上トラックの脇で、4人の少女が
汗を拭きながら歩いていた。あるものは首にかけたタオルで、あるものは半そでの運動着の
裾をまくってタオルのかわりにする。この日の練習メニューを終えて汗を吸った白いシャツが、
夕暮れの低い太陽光をあびて鮮やかなオレンジ色に染まっていた。
 全員、ロッカールームに戻る途中の陸上部の女子部員たちである。

「キツかった〜。競技会近いからって、先輩ら気合入れ過ぎだよ」
「帰りさ、どっか寄ってこうよ。……お腹すいた」
「だめ。あたしこのあと塾だから」
「あ〜、そうだっけ。美緒は? どうする?」

「……ごめん、あたしもダメ。用事あるから、今日はすぐ家に帰らないと」
 美緒、と呼ばれた少女は振り返ると、申し訳なさそうな笑顔を返した。
 きれいな黒のショートヘアに、きりっとした眉が特徴的な、どことなく中性的な
印象の少女である。緩めのシャツとショートパンツのせいで体のラインもぼかされていて、
遠目からだと男の子に見えるかもしれない。
だがその下に伸びる両脚は、女の子特有のしなやかな美しさを備えていた。
「ごめんね。次は、付き合うから」
 歩きながら、彼女は両手を合わせて謝罪のポーズを取る。
「え〜、マジで? 堀江も? じゃああたしと久美子だけ……寂しいな〜」
「まぁいいじゃん。バスケの佐々木も今終わったってメールきたし、そっち誘うから」
「ホントごめん! ……急ぐから、カバン取ったらすぐ行くね、私」
「え、シャワーいいの? ……ああ、そっか自転車だっけ、みお」
「うん、じゃ、ばいばい」


273H :2010/10/18(月) 22:27:39 ID:G8JQ4Vfu

「おつかれ」
 左手を軽く上げて応えた。
 そうこうしている間にも日は落ちて行き、辺りは次第に夜へ近付いていく。
 ぽつぽつと水銀灯の明りが灯り始める中、彼女は友達と別れ、陸上部のプレハブ部室へ
駆けていった。そして自分の荷物を抱えると、すぐに反対方向、自転車置場の方へと急ぐ。
 昇降口の前を通ると、中はすでに真っ暗だった。非常灯のさびしい明かりだけが、
ぼんやりと浮かんで見える。文化部もほとんど帰ってしまったようだ。逆に講堂の方、
ブラスバンドの第二音楽室はまだ騒がしかったが。
 同じく練習上がりの運動部員たちとすれ違いながら、プール横の自転車置き場に入る。
 留めてある自転車の数も、もうまばらだ。


 ぐ…ぎゅ……ぐるるっ……


「あ、やばい……! 急がなきゃ……!!」
 鍵を開け、サドルを跨ごうとしたところで――嫌な音が自分の下腹部から響いてきた。
 腹の虫、ではない。
 音と一緒に突き上がってきたのは、直腸から発せられた、強烈な便意だ。
 昨日と今日、二日分の大便が今まさに体外へ出てこようとしているのだ。
(ああもう、タイミング最悪……! なんであと10分、持ってくれないのよ!?)
 乱暴に自転車を発進させ、彼女は脳内で悪態を突いた。
 部活前から軽い便意はあったのだが、ひたすら走ってばかりの練習中は鳴りを潜めていて、
まだまだ余裕があると思っていた。が、状況はかなり良くないらしい。急いで家に帰らないと、
そう長い時間は我慢できなさそうだ。
 人気の少なくなった校内の自転車路を、肛門の締め付けに注意しつつ自転車で疾走する。
 短い髪と、シャツが風を受けて揺れた。
(早く……はやくうんちしたい……!)
 片手運転で、不気味な音を立て続ける下腹部を軽くさする。
そして彼女は、校門のすぐ横の、生徒用トイレを無視して、外の道路へと走り出したのだった。
(ていうか……うんちしたいから家に帰るって……小学生の男子?)
 風邪を受けながら、自嘲気味に笑った。
 サドルが直腸の内容物を押し上げる感覚が、たまらなく嫌だった。


274H :2010/10/18(月) 22:28:46 ID:G8JQ4Vfu



「あ〜……よかった。間に合ったぁ……」
 暗闇に包まれた部屋に、ぱっと電気の火が灯る。
 小さめのベッドに雑然とノート類が置かれた勉強机、隅の方にはディズニーなどのぬいぐるみが置かれた、
典型的な女の子の部屋だ。
 彼女――堀江 美緒の自室である。
 あれから10分、途中何度か漏らしそうになるほどの急激な便意に襲われたが、どうにか我慢し切ることができた。
とりあえずほっとする。
 ベッドの横、出窓に置いた目覚まし時計の針は、19時少し前。
 だがまだ、両親はどちらも帰宅していない。玄関と廊下、そしてこの部屋以外、家の中は真っ暗だ。


 ぐ……ぐるるるるるっ……


「くぅ……あ……あああぁ……!」
 ほっとしたところで、再びあの嫌な音が響き、彼女はその顔を苦悶に歪めた。
 まだ、便意はおさまらない。
 当然だ。トイレに行っていないのだから。
 家の玄関のすぐ隣に、トイレはあった。だが彼女はそこも無視して、二階の自室に上がってきていたのだ。
 付け加えると、帰り道の途中にあった公園の公衆トイレすら、素通りしている。
 彼女が排便をするべき場所は――トイレではないのだ。
(おかーさんが帰ってくる前に……出して片付けて……終わらせないと……)
 震える下半身で、きゅっ……と、きつくおしりを締め上げる。
 すでに、肛門に痛みを感じるレベルまで、便意は高まっていたが、ここまで耐えたのだ、暴発は絶対にさせたくない。
 がまんがまん、と呪文のように頭で唱えながら、学校指定の運動着を脱いで彼女は私服に着替え始めた。
 シャツの下、ひかえめなふくらみを包むスポーツブラが、彼女がまだ発展途上の女の子であることを物語る。
 その日焼けした肌、そして額にはじっとりとした脂汗。
 全力で自転車を漕いできたから、だけではない。腹を壊したときのような、剣山で腸内を刺されている
ような痛みこそないが――見えない手がおなかを押さえ付けているような、強い圧力が直腸に常に
加えられている。
 それが文字通りのプレッシャーを彼女に与えていた。
 人の身体が、本能が、いらないもの――腸内に溜まった大便の塊を、排出したがっているのだ。

275H :2010/10/18(月) 22:29:39 ID:G8JQ4Vfu

(もうちょっと…! ここまで間に合ったんだから……トイレには行きたくない!)

 やっとTシャツの袖を通せた。
 ピンクのカーペットの床の上、本能に逆らい続けて、ただひたすらに便意を我慢する。
 例えるなら、生クリームを絞り器で押し出そうとしているのに、別の手がその口を無理やり塞いでいる
ような状態である。これ以上、そうそう長くは持たせられない。
 だが、まだ終わりではなかった。
 上は黒のシンプルなTシャツ、下半身はショートパンツを脱いだだけの、ショーツが丸見えの格好で――
今度は、部屋の押入れを開ける。
 中から引きずり出したのは、大きなダンボール箱である。
「……結構、重くなってきた……」
 前から引っ張るようにして、彼女は箱を部屋の真ん中まで動かした。
 箱の上には油性マジックで大きく「冬物」とある。しかし、蓋をあけて一番上の、白いダウンジャケットを
取り除くと、奇妙な物体が姿を現した。
「早く……早くっ……!」
 便意の苦痛に後押しされるようにして、中から彼女が取り出したのは、大きな透明の――いや、なにか
茶色い内容物が入った透明の容器、だった。
 容器の内側が湿気で曇っているので、それが何なのか、外から見ただけではよくわからない。
 大きな、瓶。
 スーパーやホームセンターに行けば置いてある、梅酒などを作るための、巨大なガラス瓶に
それはよく似ていた。



276H :2010/10/18(月) 22:31:36 ID:G8JQ4Vfu

「ふ……んんっ!」
 きつく、厳重に封がしてあるその蓋を、力いっぱい左にひねる。
 ――と。


  むあぁ……


「ん……く、うぁあっ……」
ある程度は慣れたつもりだったが、それでも思わず、声が出てしまった。
 蓋が開いた瞬間、鼻が曲がるのを通り越して、脳がしびれるような……凄まじい臭いが中から
吹き上がってきた。
 口で息をしてもなお、鼻腔に侵入してくるその臭気を止めることはできない。
 彼女の臭覚を突き刺すもの、その正体は、アンモニア。
 紛うことなき、人間の排泄物――大便の臭いである。
(うう……なんか……前よりも酷くなってる……?)
 丸い蓋を取り払ったその中をのぞき見て、涙が滲んだ。
 これが自分の出したものの臭いだという情けなさと、そして強烈過ぎる臭いの分子が、彼女の眼まで
刺激していたのだ。
 
 瓶の中に入っているのは、大量の……茶色い大便であった。
 直径30cmはあるその瓶の底。
 その底いっぱいに裾野を広げるようにして、文字通り山と盛られたそれは、もちろん全部、
彼女が排泄したものである。
 棒状だったもの、硬い便秘便、ゆるゆるの軟便。いったい何回分あるのか、それらは折り重なって
自重で一体化し、なんとも形容しがたい――漫画に出てくる、とぐろを巻いた大便を髣髴とさせるような
威容を誇っている。
 曇ったアクリルのその表面を触ると、ほのかに暖かい。
 前回から2日、それでもまだ熱を持っているということは、すでに下の方では発酵が始まっているようだ。


277H :2010/10/18(月) 22:32:56 ID:G8JQ4Vfu

 しかし今は、悠長に眺めている時間も泣いている暇もない。
 ここにまた、うんちを足さなければならないのだ。
(あとはカメラ……あ? あ、だめ! もう……間に合わない!)
 勉強机の引き出しに手をかけようとしたところで、背筋に、今までとは異質な寒気が走った。
 その直後には、下腹部にも何か、妙に冷たい感覚が生まれる。

 ――もう耐えられない。
 限界だ、許してくれ。

 自分の身体が発した……今までも何度か体験したことのある、我慢の度が越した時に現れる感覚だった。
 つまり、数秒後に、肛門がせき止められない超特大の便意が襲ってくるという前触れである。
「や、やばい……! 出る……!」
 さっと、血の気が引いた。
 前の時の失敗を、大惨事を繰り返したくはない。
 蒼い顔で、あわてて瓶の上へもどると、両手で一気に、白いショーツをずりおろした。
 そのまま膝を折り、中途半端なガニまたで瓶の口に、ぴったりとちいさなおしりを押しつけて、そして。
(んっ……あ、来た、来た……き……あっ! 出るっ! うんち……出ちゃうぅっ!!)


  ぷしー……… ぶっ!

   むりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ!  むぶっ… ぶぶっぶりゅぅ……!!


「くぅううう……ん、ふぅん……んっ! んんんんんっ!!」
 歯を食いしばり、左手を口元に、彼女は声が出そうになるのを必死にこらえていた。
 極太の大便が肛門を擦り上げる刺激に、幼い顔立ちが妖しくゆがんでいく。
 まるでお腹の中で、何かが爆発したようだった。
 もう、わざわざ押し出す必要もない。括約筋の力を緩めただけで腸の中身が――大量の大便が、
元の何倍の大きさにも広がった肛門から、次々に生まれ、落ちて行く。



278H :2010/10/18(月) 22:39:33 ID:G8JQ4Vfu

(おしりが……あ……あついぃ……!)
 最初に固めの秘結した便、そしてやわらかい粘土状の便の塊が、肛門で丸く成型され、一本の
長い棒となって排出され続ける。
 右手を太ももに、柔肌に爪が食い込むほど力を入れて、彼女は濁流のごとき排便の刺激に耐え続けていた。
 便が落ちていく先は、これまでに同じく産み落とされた大便の山である。
 それがクッションとなって、ぼとぼとと、鈍い音を立て重なっていく……。
 
 
「はぁ、はぁ、はぁ………お、おわったぁ……」

 一気に大量の大便を生みだした肛門が、ぽっかりと口をあけたまま鈍い痛みを訴える。
 発酵し始めた古い大便と、今産んだばかりの、湯気を放つ新しい大便。
 二重の強烈な臭気が、部屋全体を覆い尽くしていた。
 ようやく溜まっていた便すべてを出し切り、肩で息をする彼女の頬には、幾筋もの透明な汗が伝う。
 脳まで犯す自分の大便の臭気と、限界までの我慢を一気に開放した快感で、頭は立ちくらみを起こしたように
くらくらしていたが――ともかく、やりきった。
 大きな仕事はこれで終わりである。

 雄々しく天を突く見事な円錐型のうんこ富士が、これでまた、一段と高くなったのだった……。




279H :2010/10/18(月) 22:40:22 ID:G8JQ4Vfu


「え〜と、22日目です。やわらかめのうんちがいっぱい出ました。昨日の晩御飯はグラタンです。
……ごめんなさい、今日はうんち出すところを撮れませんでした。次は、気を付けます。ごめんなさい」

 彼女の見つめる、小さな液晶の画面。
 映っているのは――瓶の中身の一番上、たった今ひねり出した、大量の大便のクローズアップである。
 少し引いて瓶全体を画面に入れると、そこに自分の声を吹き込んだ。
 録画終了。
「おしっこは……もういいや。メールも明日にしよ。疲れた……」
 また瓶の蓋をぎゅっ、と封印して、ダンボール箱に仕舞い直す。
 当たり前だが、また少し重くなった。
 そして元通りそれを押入れに放り込んで窓を全開、消臭剤をこれでもかというくらい念入りに、
部屋中に吹付けてから――ふぅ、と彼女はようやく,安堵の表情を浮かべたのだった。
 そのまま、Tシャツにショーツだけのだらしない姿で、ぱたっとベッドの上に倒れ込む。
 元々部活で疲れていたところだったのだ。
 もう本当にくたくただった。
「あとどのくらい……何週間かかるのかな……?」
 いい加減この行為に慣れてはきたが、慣れてしまったこと自体がある意味嫌だった。
 うつろな瞳で、天井をじっと見つめる。

280H :2010/10/18(月) 22:41:33 ID:G8JQ4Vfu

 ……今までに溜まった大便は、まだもらった瓶の半分にも達していない。
 満杯にするのに、あと何日かかるだろう。
 アドバイスに従って、容器の隠し場所はできる限りのカムフラージュをしているが、万一、
しているところを親に見つかりでもしたら、それこそ大変どころではすまない事態になる。
 そのリスクを考えると、あの契約で果たして割に合っているのか。
 やはりあのとき、断わっておくべきだったのではないか?
 先が見えない不安と、自分に対する叱責の念が彼女の心を不安定にする。
 しかし、始めてしまった以上はもう後戻りすることはできない。
 ……前金も、受け取ってしまったのだし。

「とりあえず、いっぱい食べて……いっぱいうんち出そう。それしかできないもん」
 一日も早く瓶をうんちでいっぱいにして、引き取ってもらう。
 それしか自分の行く道はない。
 寝返りを打ち、まくらに顔を沈めて、決意を新たにする美緒であった。


 ぐぅ


(……おなかすいた。おかーさん、早く帰ってこないかな……)
 出すものを全部出して、腹の中は空っぽだ。
 そういえば今日は何もおやつを食べていない。
 少しでも、準備しておこう。
 へそのあたり、さっきとは別のシグナルを発したおなかをさすって、ベッドから起き上がる。
 そして適当に選んだスカートをはいて、脱ぎ散らかした運動着を手に取ると、彼女は一階の台所へと
降りて行ったのだった。
 






281H :2010/10/18(月) 22:42:12 ID:G8JQ4Vfu
以上、四分の一終了。

本編の方は10話後半の進捗率50%といったところです。
ていうか、まだ待っててくれる人いるんですかね……? 

282名無しさん@ピンキー :2010/10/19(火) 01:30:45 ID:Isb0WuDl
楽しみにしています
いつもシチュエーションが練られていて、読んでて興奮します

283名無しさん@ピンキー :2010/10/19(火) 16:54:27 ID:dR1SBe8G
いつでも、いつまでも待ってます
確かにあの臭いは脳に直接来るな……

284名無しさん@ピンキー :2010/10/19(火) 21:30:19 ID:pF6kIkFp
>>281
いますよー
本編はライフワークとして書き続けて欲しいとも思っていたり

285H :2010/10/20(水) 21:47:43 ID:7U15c3O6
 そう言ってもらえるのは本当にうれしい限りです。
 四分の二、投下します。
 2日でこれだけ書き上げたのは新記録かな?
いつもこうだと良いんですがね……

286H :2010/10/20(水) 21:48:33 ID:7U15c3O6

 【2】



「え〜と……どこだったっけ……」

 土曜日の午前10時である。
 水道水の注がれたグラスを傍らに、彼女――堀江美緒は、自室の勉強机でノートパソコンを開いていた。
 近所の高校に通う、女子陸上部所属の一年生、16歳である。
袖口からのぞく、夏の名残の日焼け跡が美しい。ショートカットの髪に、格好もラフなTシャツにジーンズと、
 本人も自覚しているがボーイッシュな雰囲気を持つ少女だった。
 二階の窓から望む外の天気は気持ちのよい秋晴れであるが、今日の部活はオフである。
 老朽化したフェンスの改修工事のためグラウンドが使用禁止、構内も重機が走るため、なにも
出来なくなってしまった。
 宿題は朝一番に終わらせたから、しなければならないことはない。
 かといって、今日はなんかよく出そうな気がするので外に出かけるのはまずい。
 両親も相変わらず仕事だ。家には自分だけしか居ない。
 なので、昨日届いた
「報告ありがとう。今までの分がまとまったので、明日新着情報としてアップします」
という浅見氏からのメールを思い出し、インターネットであのサイトを久しぶりに見てみることにしたのだった。

 つぶらな瞳で見つめるその先――IE8が表示したそのウェブサイトには、腐葉土、プランター、
各種植物の種やその他園芸用品の写真がずらっと並んでいた。
 ガーデニングや家庭菜園を趣味とする人のための、よくある園芸用品の通販サイトである。
 女性やファミリー向けを意識しているウェブデザインで、ページのところどころにはオリジナルのちびキャラが
愛想を振りまいていた。

287H :2010/10/20(水) 21:50:09 ID:7U15c3O6

(ここ来ると毎回思うけど……大人って汚いなぁ……)
 普通にここで買い物をしている人たち、ひょっとしたら自分と同年代の人も居るかもしれない。
 その人達が、ここ裏の顔……本当の目的を知ったら、いったいどう思うだろう。
 いろいろな感情の入り混じった、重いため息が漏れた。
 ……それはとりあえず置いておくとして、ここはしばらく来ないと「入口」がさっぱりわからなくなる。
 見つけにくくないといけないのは理解できるが……他のメンバーの人はどう思っているのだろう。
「えーと」
 ころころとマウスホイールを転がし、何度も同じページを行ったり来たりして、ようやく発見できた。
 隅っこのほうに小さく、他のとは少し色の違うフォントで書かれた
「入会・販売方法・その他に関するお問い合わせは、ここをクリック」
 の表示だ。

(あった、これこれ)
 ポインタを動かし、“ここ”ではなく“その他”をクリック。
 すると、

「IDを入力して下さい」
「パスワードを入力して下さい」
「今日の日付を入力して下さい」

 三つの入力欄がある、小さなウィンドウが開いた。
 IDの蘭に「Horie30」と打ち込んでから、日付の欄にパスワードを入力した。
 真ん中の“パスワード”そして下の“日付”の表記はダミーである。
 まったく、手が込んでいると思う。ここだ、と説明されない限りよほどの偶然でないと発見できないし、
見つけても法則を知らなければログインできない。
 ……そうまでして隠さなければならないものが、このサイトの奥にあるのだ。
 すぐにウィンドウが白色になり、2,3秒で切り替わる。

288H :2010/10/20(水) 21:50:58 ID:7U15c3O6

 ――そこは、さっき最初に見ていたトップページだった。
 色とりどりの季節の花が咲き乱れる洋風庭園の画像と小鳥のさえずりのサウンドが、来訪者を出迎える。
 サイト名、ウェブデザイン、商品一覧やBBS、ワンポイントアドバイスなどのコンテンツも
まったく変わりがない。
 初めてログインした人は、あれ? と思うはずだ。
 自分もそうだった。
 たった一つだけ違っているのは、メニューの下のほうに、
「当コンテンツ内の各動画をご覧になるには、abode flash playerが必要です」
 という注意書きとダウンロード用のリンクが張ってあることだった。

 ……園芸用品の通販で、動画?

 もし一般のサイト利用者が見たら、そう思うだろう。
 しかし、ここでは必要なのだ。
 見知った様子で、彼女は一番上、商品リストをクリックした。
 出てきたのは、袋詰めされた家庭菜園向けの有機肥料である。

 ここで初めて、このサイトの普通ではない部分が見えてくる。
 まず、肥料以外、普通ならあるべき他の商品が見当たらない。
 土も、花や野菜の種も、手入れ道具も、殺虫剤も温度計も庭のデコレーショングッズもない。
 肥料しか、ないのである。
 一覧に並ぶ写真も、半透明の袋につめられたこげ茶色の堆肥か――ビン入りの液肥が写っているだけ。
 袋にロゴもメーカー名も、何もない。
 そして極めつけに変なのが、商品名だった。

289H :2010/10/20(水) 21:52:00 ID:7U15c3O6


・西条 みのり(19) 学生 在庫:あり

・川本 れいな(18) 看護士 在庫:あり(液肥のみ)

・木下 真奈美(25) 高校教師 在庫:些少

・エレン=ヨシモト(22) 専業主婦 在庫:品切


 ……などなど。
 すべて人名、それも女性名ばかりが冠された商品が並んでいるのである。
 全部で19種類……いや、19人。
 また、新着情報のコメント欄も商品ごとにあって、そこには、

「まろんさん、引退されます。在庫総量は○○kg お求めはお早めに」
 だとか、
「香奈子さん、次回入荷予定は○日頃の予定。現在発酵を終え、最終工程中です」
 とかの表示があった。
 これはいったい、何を意味しているのかというと……

「ほんっとに……よくこんな商売考えたわ……」
 呆れたように言葉を吐いた。
 そして“表示切替”のアイコンをクリック。商品一覧の縮小写真が、それで一斉に別の写真に更新される。

290H :2010/10/20(水) 21:53:45 ID:7U15c3O6

 現れたのは女性の写真、それも黒い帯で目の部分だけ隠された、実に怪しい顔写真だ。
 口元に笑みを浮かべたもの、逆につんとそっぽを向いたようなものもある。
 中でも外人さんの、目線なしのあっけらかんとした笑顔の印象が強烈だった。
 それら写真の更新が終わると、商品名の下に動画再生のアイコンが追加された。
 
 何の動画か。
 ――写真の彼女らが、大きなアクリルの瓶に、ぶりぶりと茶色い大便を排泄している動画である。

 インデックスは「○○さん 第1週/第2週/第3週」という風にアイコンが並んでいて、
特に重要なのが1日目と最後の映像だ。
 撮影場所は様々であるが――最初に女の子はみんな必ず、カメラの前で机やテーブルに向かって
何かを書いている。それは自分の名前、年齢、職業、好きな食べ物や趣味などを書き込む
プロフィール用紙で、書き終わると、彼女らはそれをはっきり分かるようにカメラの前に掲げる。
あるいは、それを読み上げる者もいる。
 そしてあの瓶の底にその用紙を「書いた方を下にして」敷き込むと、衣服と下着を脱ぎ去って、
その上にまたがり――最初の大便を産み落とすのだ。
 彼女が産んだものだと、後で証明できるように、である。
 その後の動画には毎回、固定カメラで瓶に大便を溜めて行く過程が記録されている。
 時間短縮のため編集されている部分もあるが、女性たちが少しずつ、あの巨大な瓶をうんちで
いっぱいに満たすまで、全部。
 それぞれの動画で写っている――やっていることは全員まったく同じはずなのだが、やはり各々の性格が
反映されているのか、

「三日ぶりです。いっぱい出ましたぁ♪」
とカメラに向かって陽気に微笑むお姉さんもいれば、一切無言で表情も変えず、仕事と割り切って淡々と
生産作業に徹する人もいる。
 またスカート姿で下着だけ脱いで、アソコを見せないように排便する人がいる一方で、まっ昼間の
マンションのベランダで、全裸になってうんちしている主婦の人もいる。
 わざと下剤を飲んでからびんの上にまたがって、我慢の限界までの過程を実況する人までいた。
 外人の人たちはさらに過激で、排便前にペットボトルで肛門を拡張し、手首くらいのとんでもない
太さのうんちを平気で出したり、オナニーしながら獣のような叫び声をあげて排便したり、なんというか、
恥じらいを知らないというか……。
 いや、自分にそんなことを言う資格はない。

291H :2010/10/20(水) 21:55:58 ID:7U15c3O6

 ここに映っている女性たちは……ここで売られている有機肥料、その原料となる大便の提供者なのである。

 このサイトの運営者は、若い女性の大便を高値で買い取り、それを園芸・家庭菜園用の肥料に
加工して「その手の愛好家」に販売しているのだ。
 経営は安定していて、収益も上々、であるらしい。
 ……世も末だ。馬鹿すぎる。
 どう使うかは買った者の自由で、実際、農場で大規模に使った人もいるとか。
 これも浅見氏から聞いた話だが、肝心の女性の集め方も様々である。
 自分のようにまったくの素人女性を街中で勧誘というのはほとんどないらしいが、多いのがそれ系の
元AV嬢にオファーをかける、マニア系の成人雑誌でモニター募集と称して求人を募るなど。
普通の女性なら絶対に断るだろうが、前述のAV嬢や投稿誌に写真を送るようなマニア女性では、
良い副収入源として歓迎している人も多いらしい。
 一方で顧客の方はと言うと、基本的に間口はとても狭いという。
 会員制の“そういった”クラブなどで、店の方から「こんな商売がある」とメンバーに紹介して
もらえるよう、依頼しているのだとか。
 
(まったく……考えた人の顔が見てみたい)
 素直にそう思った。
 買う人は……いいや、見たくない。
 話によると、この計画の発案者は女性、しかも当時19歳の若さだったというから驚きである。
 原料の提供者第1号でもあったらしいが、一体どんな人だったのだろう。今は、動画は削除されてしまっている。
 もしも会う機会があったなら「この変態!」と一言怒りたいと彼女は思った。

292H :2010/10/20(水) 21:57:31 ID:7U15c3O6

 ちなみに、原料提供の契約を交わした場合、動画の公開は必須であり、拒否することはイコール
この仕事そのものを断ることになる。
 当然だ。
 この女の子が出したものから作りました、という証拠がなければ、こんな商売は絶対に成り立たない。
 信用がすべてなのだ。本物を提供するから、客から高い金を払ってもらえるのだ。
 その姿勢はどこまでも徹底している。
 うんこが瓶いっぱいまで溜まったら、女の子はそれを「加工工場」へと送る。
 一人分の大便の発酵は必ず一つの容器で行われ、他人のものとは混ざらないよう注意がはらわれている。
加工過程では最初に瓶の底のプロフィール用紙をカメラに大写しし、本物だという事を証明してから
蓋が開けられ、発酵容器に移される。大便がだんだんと堆肥となって行くいくつもの過程においても、
その都度日付と工程が書かれた黒板付きで記録映像が取られている。
 最後の最後、発酵プラントの容器から出されて小分けの商品となり、注文を受けて出荷されるまで以外は、
全ての作業の流れを消費者がトレースできるのである。
 秘密を口外しないという誓約書を交わせば、工場見学すら可能だ。
 ただ、会員が仮に一定期間商品を購入しなかった場合、ログインすることは出来ても、
サンプル動画以外は見られなくなるようになっていた。
 一度アカウントを作れば年会費などを要求されることはなく、動画を見るのも無料だ。
 これは運営者としては当然の措置である。

293H :2010/10/20(水) 21:58:05 ID:7U15c3O6


(……商品がこれじゃなかったら、お客さん第一のすごい誠実な会社なのになぁ)
 いろいろともったいないと思った。
 ちなみに、集めた大便そのものを売ることは絶対にしないそうだ。
 サイトの注意書きにも明言されている。
 それはいろいろとやばいから……とだけ浅見氏は言っていたが、まぁ、向こうもいろいろとあるのだろう。
 ページの最後のほうに
「肥料以外の園芸用品をお求めの方は、お手数ですがログアウトされてから表の通販窓口へお願いいたします」
 とあるのがどこか可笑しかった。

 人身売買ならぬ、人糞売買を行う闇サイト。

 もう笑うしかない。
 こんな世界の存在、知りたくなかった。
 16歳にして知ってしまった、足を踏み入れてしまった大人の世界の闇の部分――それもとんでもなく
深く、底の見えないどろどろとした闇である。
 できれば何のかかわりもなく生きていきたかった。
 だがもう遅い。気持ち悪いだのという感情など、捨てなければならない。
 ここで400万円、なんとしても稼がなければならないのだ。
「……」
 イスに座ったまま、ちら、と後ろの方――あの瓶がしまってある押入れを振り返った。
 一週間で出たのは8回、そのうち溜められたのは6回分。今は27日目で、溜まった量はやっと
半分行くか行かないかだ。
 このペースだと、ひと瓶いっぱいまでうんちをためるのに、多分2ヶ月くらい。
 ひとつ45万円(税込)で買い取る契約だから、400万円まで9個。
 約18ヶ月は掛かる計算だ。最後は3年生の、4月か5月ごろになる。
(……本当にぎりぎりだ)
 本格的な受験勉強のシーズンにまでこんなことをやっていたら、かなりの支障が出てしまう。一個目を
完成させたら、落ち着くまで少し間を空けようと思っていたが、そんな暇はない。やはり、どんどん食べて
水を飲んで一回あたりの排便量を増やし、かつ陸上で脂肪を燃やし続ける以外ない。
 かなり困難な道のりだ。
 ぐっ、とマウスを握る右手に力が入った。
 しかし――


294H :2010/10/20(水) 21:59:22 ID:7U15c3O6

(……まだ、出てないんだ)
 肝心の、自分の項目は見当たらなかった。
 今日の更新で、というメールの内容だったが、まだ早かったらしい。
 そういえばトップの新着情報のところには「近日中に新人加入予定」とだけあった。
 まぁいいかと思いつつ、ログアウトしようとトップページに戻る。
 と。



  本日加入の新人 寺川ゆい さんの情報をアップしました。
  陸上部所属の高校3年生、当サイト初のスポーツ系美少女です!
  現在生産活動中、まずはゆいちゃんのプロフィールと、初々しい第2週までの動画をどうぞ。
  特に一日目の動画では、奇跡の美しさを持つ、ゆいちゃんの純潔の証をご覧になれます。
  入荷時期については未定ですが、最高級の仕上がりを目指しています。
  ご期待ください!



「うわ〜……。ほ、本当に、出ちゃったよ……」
 全身の毛が逆立つような衝撃があった後、しばし、呆けたようにその画面をじっと見つめる。
 動画のページを見ている間に更新されていたらしい。
 仮名で、年齢も詐称。
 しかも「美少女」なんて書かれて、自分じゃないみたいだという感覚がある一方、目線が入った顔写真は
やっぱり自分以外の何者でもなく、なんかものすごく恥ずかしい。
 もう一度商品一覧のページを開き、新着順で一番上に自分の写真と動画が出ていることを確認した。
 他の女の人と、同じように……。
 あの日、自分も契約してアカウントをもらって、そして初めて他人の排泄を見た。
 ……すごかった。うまく言葉に言い表せないくらいの衝撃だった。

295H :2010/10/20(水) 22:00:27 ID:7U15c3O6

 セルフ撮影した、自分の排泄動画を初めて見たときの驚きと恥ずかしさ、そしてよくわからない
妙に昂ぶったような感覚もすごかったが……。

 それを今度は、大勢の男の人に見られるんだ。……私が。
 どうしよう。本当にもう、戻れないよ……。

「ああ、もう……だめ!」
 ログアウトし、PCをシャットダウン。
 彼女は愛用の黒い帽子をかぶると、部屋を飛び出て外へランニングに出かけた。体を動かしたほうが、
じっとしているよりもよっぽど気が落ち着くからだ。
 お昼近くになって帰宅し、普通に昼食を食べ、あとはテレビを見たり友達と電話したりして、
彼女はなるべく動画のことを考えないようにした。



 しかし、怖いもの見たさというかちょっとしたスリルというか……、夕方、彼女はもう一回、
あのページを開いていた。
 ついでに、何の気なしに再生回数を調べてみる。
「うそ……」
 眼を疑った。
 午前中にアップされたばかりなのに、すでに再生回数が100回にまで達していたのだ。

 それだけの人が――男の人が、見た。
 見られた。
 私の性器を、部屋でうんちしているところを、ビンに溜めたあの大量のうんちを!


「うっ……!」
 急に吐き気がした。
 衝動的に、ブラウザも何も終了せず電源ボタンを突いた。
 わかっていたつもりだったのに。
 そのまま彼女は、母親が帰ってくるまで、ベッドの布団の中で震え続けたのだった。



296H :2010/10/20(水) 22:01:57 ID:7U15c3O6

続く。
こんな商売を思いついた女の子。一体誰なんでしょうねぇ。

実はこの話の元になったのは半虹スカスレVer35の、459から465のやりとりだったりします。



ついでに近況:
最近、あの地獄はなんだったんだという感じで仕事が減ってますよ
やばいんじゃないだろうか

297名無しさん@ピンキー :2010/10/22(金) 21:28:12 ID:Gp6m5ls9
これに触発されて誰かが起業したらどうするんだ!


298名無しさん@ピンキー :2010/10/23(土) 07:37:50 ID:vwo1ahoU
会員になればいいじゃない

299H :2010/10/23(土) 19:44:47 ID:X81ole9M
四分の三投下開始です。

300H :2010/10/23(土) 19:45:23 ID:X81ole9M


                   【3】


「えと……これから、最後のうんちを……出します……」

 真昼からカーテンを閉め切ったその部屋に、悩ましげな少女の声が響いた。
 白い壁紙の部屋の真ん中、ピンクのカーペットの床には、どんと置かれた大きな瓶のようなものが鎮座している。
ショートカットの髪がよく似合うその少女は、瓶をまたいで、まるで四股を踏む力士のような格好で立っていた。
 ……実に奇妙な光景である。
 上は長袖の白いブラウス、しかし下半身には緑の靴下以外、何も身につけられていない。
 しかもその背後には、三脚で床に固定されたカメラが見える。
 不恰好ながにまたの姿勢は、白いおしりと肛門をよく見せるため……。
 閉め切った自室で、その少女――堀江美緒は、カメラが全てを撮影する中、排便を行おうとしていたのだった。

「あ……今……出ます! み……ゆいの、うんち……!」
 至近距離に設置された小さなカメラの前で、つぼみのような肛門がひくひくとうごめく。すると彼女は両手で
おしりを、ぐいっ! と左右から引っ張って、谷間に隠れていた性器をもカメラに晒した。
 恐らく男性を経験したことなど、いや自慰すらほとんどしていないであろう、ぴったりと閉じた縦一文字――さくら色の
美しい女性器である。ようやく生え揃った、という感じのひかえめな茂み以外には、性器、そして肛門まわりにも産毛の
ようなものしか見らなれかった。
「ん……んん……!」
 歯を食いしばって、彼女は下腹部に力を入れる。
 その未完成ゆえの儚げな美しさを見せる性器の真上では、まったく間逆の光景が繰り広げられようとしていた。
 きつく閉じられていたその門が、ぷしっ、と時折ガスを噴き出しながら、中からの圧力で少しずつ口を開いていく。

301H :2010/10/23(土) 19:46:09 ID:X81ole9M

「んっ…んんんんっ…………!」
 少女の押し殺した声とともに、それは姿を現した。
 白い肌、ピンク色に充血した可憐な性器に全く似合わない……こげ茶色の、巨大な異物。
 茶色い小さな粘土の粒が、いくつも寄り集まって出来たような大便のかたまりだ。
 溜め込まれていた直腸から生まれ出でるごとに、その塊は次第に一本の、太い棒を形作っていく。少女のいきむ声の
リズムに合わせるようにして、小刻みに。
 秒速1センチほどのスピードで少女の繊細な肛門をゆっくり犯しながら、その茶色い汚物の棒はしっぽのように成長していった。
「ん……あぁっ……! ぜ…ぜんぶ……出ますっ……!」
 ずっと太いまま15センチまで伸びたところで、便の色が暗い茶色から、急に明るい茶色に変わった。
 そこからは、腸の奥にあった柔らかい部分が、堰を切ったようにあふれ出ていく。クローズアップでカメラに
捉えられたその光景は、噴出、という言葉で表現するしかなかった。

 ぼとっ…… べしゃっ……

 そして彼女が産み出した大便は、そのまま鈍い音を立てて下の瓶へと落ちていく。
 だがおしりの下にどっしりと構えてその大便を受け止める瓶も、中は既に、ほとんど一杯だった。
 瓶の口、蓋をするためのらせん部分の近くまでが、茶色の排泄物で埋め尽くされているのだ。
 彼女が2ヶ月にわたって排泄し続けた、その努力の結晶である。
「は……ああぁ……」
 最後の一滴が落ちるまで、カメラは全てを撮り続けた。
 そこに少女の顔は映っていない。
 だが代わりに――便の滓が付着した小刻みに収縮を繰り返す肛門と、紅潮し、わずかに湿り気をまとった性器が、安堵と
開放感の余韻に浸る彼女の表情を何よりも雄弁に物語っていたのだった。

302H :2010/10/23(土) 19:46:40 ID:X81ole9M



「……やっと、いっぱいになりました。……これから、蓋をします」
 お尻を拭いてからカメラを手に取り、声を入れた。
 最後に巨大なビンの口の部分を大写しにして、録画停止。
 そして彼女は、瓶の中に入りきらずに盛り上がった便を、むにっと押しつぶすようにして蓋を閉めた。
 ……ついに、満杯になった。
 2ヶ月前に渡された、直径30センチ、深さ50センチのアクリルの円筒。
 空っぽだったそのビンは、その容積すべてが茶色い大便で満たされた。
 これでようやく、一つ目の仕事の完了である。

 やっと、ひとつ。
 これで進学資金400万円のうち、45万円が貯まる。
 まだあと8回分も残っていけど――大丈夫。きっと何とかなる。
 いっぱい食べるのもうんちを我慢するのも大変だけど、準備と後片付けは大分慣れて素早くできるようになったし。

「ぜったい、やりとげてみせる! 自分の力で、大学に行くんだ」
 燃える決意を胸に、両手をぐっと握る。
 まっすぐな瞳で遥か遠くを見据え、こぶしを握って仁王立ちする彼女の姿は、バトル系少年マンガの
主人公のようですらあった。
 しかし白のブラウスの下は相変わらずなにもはいてない。小さなおしりとかわいい割れ目が丸見えの、
情けない格好である。
「それにしても、溜めるとこんなになるんだ……うんちって」
 蓋のまわりを粘着テープで厳重に封印しながら、美緒は率直な感想を口にした。
 終わると一息ついて、下半身丸出しのままカーペットにぺたんとおしりをつく。

303H :2010/10/23(土) 19:47:13 ID:X81ole9M

 2ヶ月の間トイレとして働いてくれた、このアクリルの瓶。
 いわゆる女の子座りで、美緒はそれをまじまじと、改めて見つめた。
 排泄を重ねていくごとに、溜まった大便は瓶の中に、文字通り山のように盛り上がっていった。
 満杯となった今は、横から見るとまるで地層である。
 便秘気味だったときの、硬く黒っぽい、ころころとした便塊。おなかの調子が悪かったときの、やわらかい
黄色っぽい軟便。未消化のまま出てきた細かい繊維のくずやぶどうの種なども見える。
 食べたものや体調によって色も硬さも違う様々な大便が折り重なり、それ自体の重みと熱で自然に圧縮され、
今や少しのすき間もない。積み重なったそれはあたかも地質学のごとく、2ヶ月間の彼女の体調変化を無言で
教えてくれていた。
(……うわ、あったかい)
 もう11月、空気の肌寒い季節だ。
 なでるように手を触れた瓶の、発酵の熱が、汚物だとわかっていても心地よかった。
 大便を溜めておくと発酵が始まって熱を持つ。そんなこと、この仕事をしなかったら一生知ることはなかっただろう。
(色々あったなぁ……)
 あるきっかけから勧誘されてこの仕事の存在を知り、進学費用を稼ぐために覚悟を決めて足を踏み入れたのが
2ヶ月前。始まって一月経ったころには、怖くなって、もうビデオを撮りたくない、見られたくないと泣きながら
浅見氏に――マネージャーに電話をしたこともあった。
 まだ半分しか溜まってなかったころのことだ。

 ――少しの間だけど、落ち着くまで動画を見れなくしてくれたっけ。
 契約違反をしているのはこっちなのに、私のわがままを聞いてくれたんだよね。
 そのあとも、もうこの仕事をやめたいって言う私を、説得してくれて、元気付けてくれたのも浅見さんだ。
 まだまだこれからだけど……やっぱりやめなくてよかったと思う。
 ……お父さんとお母さんをごまかし続けるのは、心が痛むけど。



304H :2010/10/23(土) 19:47:51 ID:X81ole9M

「そうだ、メール」
 ベッドの上、さっき脱いだスカートのポケットから携帯電話を取り出した。
 満杯になったのだから、引取りに来てもらわないといけない。

本文:
 いっぱいになりました。
 取りに来てください。次の土曜日なら家族は居ません。私も部活は休みます。
 動画は、あとでまとめて会社のほうに送りますので。

(土曜日までのが、無駄になっちゃうな……)
 とりあえずショーツだけ履くと、たった今空っぽにしたおなかを、軽くなでた。
 今日はまだ水曜日だ。
 二日間排便を我慢できれば良いが、あまり自信は無い。このところは、色々と快便対策をとったおかげで
一回の量も頻度も増し、多くなった分ついでに便意まで大きくなった。
 家まで我慢しきれず、何度かトイレに捨ててしまったのが、本当にもったいない。
 今までとは逆に、水と野菜を摂る量を少なくした方がいいだろうか。陸上部で走ってるときは、不思議と便意は治まるのだが。
(いっそ下痢止めとか……だめ。やめとこう)
 下手なことはしない方がいいだろう。
 またため息を一つついて、送信。
 ついでにお礼の言葉も入れようかと思ったが、できなかった。
(浅見さんなら……褒めてくれるかな)
 携帯を畳み、両手で包んで祈るような仕草をする。
 家族も友達も、誰一人相談することは出来ない。どんなに大変でも、がんばっても……その苦労をわかってくれる
人は居ない。成果を認めてくれる人も、いない。
 ため息とともに漏れ出てくるのは、心の中の、色々なものが綯交ぜになった感情の渦だ。
 少しだけあった達成感は、もうしぼんでしまっていた。
 美緒は携帯を机の充電ホルダーに置くと、そのままベッドの端に腰を下ろす。
 と。

305H :2010/10/23(土) 19:48:23 ID:X81ole9M


「――ただいま〜。美緒……2階? 留守番ありがとねー」

 瞬間、“一仕事やりきった”あとで、緊張のかけらもなかった美緒の精神は、まさに電気ショックを
食らったかのような一撃を受けた。
 階下から――玄関のほうから聞こえてきたのは、耳に馴染んだ母親の声である。
「ちょっ…!? あ……うん! おかえりなさいっ!」
 帰ってくるのが早すぎる。
 叫ぶが早いか、跳ねるように立ち上がって、渾身の力で瓶を押入れに叩き込むとスカートを履きなおして
窓とカーテンを全開。消臭スプレーを両手に、二挺拳銃よろしく部屋中に消臭液を吹きまくった。
「たっ……は……。あ、あぶなかったぁ……」
 幸いにも、母親は2階に上がってくる様子はなかった。部屋の隅っこで、美緒は背中を壁にあずけて口元を押える。
 控えめな彼女の胸が、体の中から突き上げる心臓の鼓動で震えていた。


 ……油断した。
 やっぱり次から、持ち歩けるサイズの瓶にして公衆トイレとかで撮った方がいいかもしれない。
 いや、絶対その方がいい。もう一回、メールで頼もう……。
 



「……眠い」
 動悸が治まると、なんだか、どっと疲れが出てきた。
 ぱたっとベッドの上に倒れこむと、そのまま彼女は、深い眠りへと落ちて行ったのだった。

 どこにでもいる、ごく普通の女子高生だった彼女がこの世界に足を踏み入れたきっかけ。
 それは、今から二ヶ月前にさかのぼる。





306H :2010/10/23(土) 19:49:03 ID:X81ole9M


「――ごめんなさい! 本当にすいません……どうしよう……」
 
 駅前にある、お昼時を過ぎても客足の絶えない、大手バーガーチェーンの店内である。
 そこに少女の悲痛な叫びが響いたのは、夏休みが終わってすぐの、ある日曜日の午後。
 彼女、堀江美緒はナゲットとアイスコーヒーを受け取って、空いている席を探していたところだった。
 狭い通路を通り抜けようとしたとこで他の客と接触、変によろけてしまい、あろうことかすぐ横の席――座っていた
男性客の脚の上に、コーヒーを落としてしまったのだった。
 彼の着ていた紺のスーツは、下だけでなく上着のほうまで汚れてしまった。
 
「ごめんなさい、どうしよう……うち、お金ないのに……」
「いや……ああ、ホットじゃなくて良かった」
 いまさら拭いたところで、どうにもならない。トレーをおき、とにかく繰り返し頭を下げる美緒。
 相手は20代半ばくらいの、会社員風の男性だった。
 彼は最初こそ声を上げ、非常に驚いた様子ではあったが――しかし、特に怒ったような顔は見せず、冷静だった。
 もしホットだったら、それこそ驚いただけではすまなかっただろう。それがまだ救いだった。
「ごめんなさい、本当に……」
「……あの、ちょっと。ここじゃあ、ほら周りの人見てるから。君、一人? とりあえず外に出ようか」
「あ……はい」
 痴話げんかの類ではなく、男が冷静な様子であるためか、周りの客はそれほどには注目してはいなかったが、
店員を始め何人かはこちらを伺っている。

 席を立った男に視線で促されると、美緒はナゲットの箱だけ持ってそのあとをついていった。


307H :2010/10/23(土) 19:51:12 ID:X81ole9M


「名前は?」
「堀江、美緒です」
「そうか。本来なら……クリーニング代は当然払ってんもらいたいところだけど」
 店から出たすぐ近く、少し開けた場所の街区公園のテーブルベンチで、二人は向かい合って座っていた。
 男は少し間を空けて、言葉を続ける。
「そんなお金、持ってないよね」
「……はい」

 高そうなスーツ(スーツの値段なんかさっぱり知らないけど)だ。
 きっとクリーニング代だけでもすごく高い。
 どうしよう。“親を呼べ”とか言われたら……。

 文字通り、しゅんとした様子で美緒は方を縮める。
 怒られるのは確実だし、それに家にだってそんな余分なお金は無いはずだ。
 ただでさえ低い身長が、さらに縮んでしまいそうな心境だった。
 ……が。
「だから、代わりに、少し君の時間がほしい」
 男は、それまでとは打って変わってひょうきんな笑顔を浮かべて、言った。
「……えぇ?」
 意味がわからず、美緒は困惑する。
「怒ってないん、ですか?」
「怒るようなことじゃないよ。わざとなら別だけど。それにそのおかげで、美緒ちゃんみたいなかわいい女の子と
話が出来る」
「……」
 笑顔で投げられた言葉、だが投げ返すボールが無い。無言のまま、美緒は下を向いてしまう。
 これはひょっとして、ナンパというやつなのでは……?
 生まれてはじめて経験する、対処不能な事態だった。

308H :2010/10/23(土) 19:52:25 ID:X81ole9M

「……えええ、ちょ。あの、私なんかで、その。いいんですか。その、ええと……」
「浅見」
「え?」
「あさみ、しろう。僕の名前」
「あ、はい。でも、その、私なんかよりかわいい子、いっぱい居ますよ」
「自分はかわいくない、みたいな言い方だけど、そんなこと無いよ?」
「だって、かわいくないです。男の子みたいな……実際、時々男子に間違われるし……」
「それは……顔だけきれいな男子が増えただと僕は思うけど。それに」
「それに?」
「むしろそれがいい」
「……なんですか、それ……わけわかりません」

 妙な空気の中で、よくわからないやり取りが続く。
 しかし、お金のことで親に話が行くことはなさそうだ。
 それだけはとりあえず安心した。

「うーん、わかんないか。ま、楽しいトークはここまで。じゃあ、本題に入りましょう」
「え?」
 急に、浅見の言葉と表情が変わった。
 声から軽さがなくなったような……顔もさっきと同じはずなのに、向こうの真剣な態度が伝わってくるようだ。
「アルバイトをしてみませんか」
 テーブルで軽く両手を組んで、浅見は言った。
「アルバイト……」
「はい。どうも堀江さん、お金に困っているのでは?」
「……わかるんですか」
「仕事柄、なんとなく、ですけどね。ついでにさっき言っていたでしょう。家にはお金が無いと」
「……」
 貧乏だ、と思われるのは恥ずかしいが、美緒は反論できなかった。
 事実だったからだ。
 父親は普通のサラリーマンだったがこの不況で会社の経営は安定せず、中学の2年のころから母親も働きに
出るようになった。
 困窮する、というほどではないのだが……。

309H :2010/10/23(土) 19:53:45 ID:X81ole9M

「だめです。私陸上やってるし……親も、バイトはだめだって言うし、それに……」
「それに?」
「アルバイトじゃ一年半で400万円なんて、稼げないでしょう?」
 諦観の入った笑顔で、美緒は言った。
 しかし浅見はその金額に特に驚いた様子も無く、ポケットから電卓とメモ帳を取り出すとなにやら計算を始めた。
「400万……一年半で……ん〜〜」
「……浅見さん?」
「ええと、堀江さん……ちなみに、その数字の中身は?」
「大学へ行きたいんです。授業料とか、いろいろ……そのくらいのお金が掛かるって、聞きました」

 親とその話を直接したわけではない。
 が、今の家の状況では国公立でも無理だということは、いくら16歳の子供でも理解できた。
 自分で働いて、と少し考えたが高校生のアルバイトごときでなんとかなる金額ではない。
 奨学金は、結局は返さなければならない借金と同じだ。
 ならばと、中学のころから続けている陸上部で実績を上げて特待生を目指そうと考えたが、それもまた
険しい道である。努力以外の才能の無いことは、本人が一番わかっていた。
 
「なるほど。では答えましょう。可能です。……いくつかの条件をクリアしていれば、ですが」
「えっ……どんな条件なんですか?」
「ではまず……ちょっと耳をこちらに」
「え? あ、はい」
「……あなたは処女ですか? 違っていたらその時点でアウトです」
「なっ……! ちょっ……処女とか私、そんな……!」
「その様子だと……大丈夫なようですね。では次の質問。耳をこちらに」
「……うう」
「あなたは自分の性器を他人に見られても平気ですか? これも、だめならアウトです」

 ……ああ、やっぱり。
 わずかな希望が、虚無感に変わって胸に広がっていった。
 そりゃそうだ。
 何のとりえもない16歳の女の子が400万円稼ごうと思ったら、宝くじ以外にはこの道しかない。ひょっとしたらという
感じはしていたが、実際持ちかけられた衝撃は、これまでの人生感を吹き飛ばすほどのものだった。

310H :2010/10/23(土) 19:54:34 ID:X81ole9M

「……ああ、やっぱり勘違いされてますね。大丈夫ですよ、AVでも売春でもありません。セックスを強要されるようなことは
決してない」
「でも、見られるんでしょ? それってヌード写真撮られるってことでしょう。それを売るんですね……」
「ちょっと違います。AVとかだと女性の体そのものを価値のある商品とするわけですが、われわれの会社の場合は特殊で、
女性が作る、あるものを加工して売っています。処女であるなら、その価値は普通の女性の何倍にもなる。400万稼ぐことも、
不可能じゃない。部活動の支障にもならないでしょう」
「もの? 私が、何か作るんですか?」
「そうです。一般の方には、まったく無価値なものなんですが……。美緒さんには、それを作ってわれわれに売って
いただきたいんです。その前提としてさっきの話が出てくるわけです」
「処女じゃないと……っていうことが、ですか」
「はい。重要なのはあなたが穢れのない体であることと、それを証明できること、です。そのためには局部のアップを
ビデオで撮らなきゃなりませんが……撮影するのもあなた自身です。不特定多数の人間がそのビデオを見ることに変わりは
ありませんが、しかし直接他人に見られはしませんし、顔は隠しますから人に知れることはない。別に、全裸にもならなくていい。
それも保障します」
「私が撮るんですか!?」
「そうです。毎日ね」
「毎日って……」
「まぁ、ひょっとしたら何日おきに、かも知れませんけど。……どうします? これ以上詳しい話を聞きたいなら、事務所に
来ていただく必要がありますが……」

311H :2010/10/23(土) 19:59:36 ID:X81ole9M



 美緒は、迷った末に無言でうなずいた。
 かなり怪しい申し出だが、少なくとも、この男のことは信用できると思った。
 そうして、浅見の車で美緒は彼の事務所へ赴き――そこで再び、自分の人生観や倫理観、その他諸々が180度
ひっくり返されるような話を聞くことになった。
 特に、商売の根幹にかかわる話として、スカウト兼マネージャーである浅見から

「かのモーツァルトも、従妹と一緒に嗜んでいたという話があるのですが」

 の一言から始まるスカトロジーという性癖についての大真面目な講釈は、途中で何度か失神しそうにすらなった。
 彼女がそれでも耐え、そして契約すると決心したのは、途中で事務所に「提供者」の女性の一人が打ち合わせのために
訪れたからである。その女性の口から、この話に嘘は無く、契約内容も代金の支払いも確実だと聞くことが出来たのだ。
 そうでなければおそらく断っていた。

 ともあれ、こうして美緒のアルバイトは始まり、途中挫折しそうになりながらも最初の一瓶を完成させて、現在に至るのである。
 その茨の道は、まだまだ始まったばかりだ。




312H :2010/10/23(土) 20:04:27 ID:X81ole9M

 以上、四分の三の、二分の一終了。かなり長くなりそうなんで切りのいいところで分けました。
 本編もこのくらいのスピードで書けたらな……難しいところです。

313名無しさん@ピンキー :2010/10/25(月) 14:35:07 ID:zx5KLYZx
顔の見える野菜を作るには、顔の見える肥料が必要だな!

これはどこで買えますか

314名無しさん@ピンキー :2010/10/25(月) 19:57:16 ID:T0Jeymkw
スーパーで「この娘の肥料で作りました」って写真が貼られるわけか。
・・・スーパー?

315H :2010/10/30(土) 20:55:38 ID:yXgfc6x3
ちょっと質問です

例の短編を置いといて、本編の続きがとりあえずまとまったんですけど
今回は脱糞シーン入れられず、スカ要素は台詞にちょっとあるだけの、ただの百合SSになってしまいました
これ投下しても大丈夫でしょうか?

一話持ち越して、脱糞シーンありの、次の話ができた時にまとめて投下のがいいですかね?

316名無しさん@ピンキー :2010/10/31(日) 08:26:14 ID:MJwPHxBq
台詞にちょっとあるだけでもOKだと思うけど
読みきり短編じゃなくて本編の流れとして必要部分なのでしょ?
でも一話持ち越して次の話とまとめて投下案もボリュームあっていいと思う

317名無しさん@ピンキー :2010/10/31(日) 21:08:47 ID:WHcTD2M+
菊火山の中の人だけど
今ピクシブで新作書いてます。

一般(HPで)公開しないで同人サイトとかに登録したら売れるかな?

需要ある?

318名無しさん@ピンキー :2010/11/01(月) 03:51:36 ID:Jbuae2vc
値段にもよるが、それなりに売れると思うよ?作品は超好きだし。
ただ、まあ、そういうお金が絡んじゃうことへの同意は聞かなくていいし、
ブログのなんとなくDQN臭い雰囲気や、リアルスカ彼女持ちという妬まれネタを草生やして書いちゃうのは
リアルでは一緒に仕事したくねーなって思われる原因なんじゃないか?と勿体無く思う。

作品は超好き。

319名無しさん@ピンキー :2010/11/01(月) 20:19:44 ID:r06OywFu
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erodoujin/1251454446/686

320名無しさん@ピンキー :2010/11/01(月) 22:20:13 ID:qATXruMa
モーツァルトと聞いて!

321名無しさん@ピンキー :2010/11/02(火) 00:02:00 ID:JpVBUKS1
菊火山って初めて名前聞いて、見に行ったけど
おおむね>>318と同じ意見。
SSサイトのブログにあーいうのは、なー……

322名無しさん@ピンキー :2010/11/02(火) 16:55:06 ID:vpZiu9M2
今までここで投下されたやつとかスカSSサイトとか全部ふくめて、このジャンルで一番文章上手いのって誰だろう
書かなくなっちゃった人も結構いるけど・・・
お勧めあったら紹介してほしい


とりあえずえなの人は別格。

323名無しさん@ピンキー :2010/11/02(火) 17:33:13 ID:g+24fkpZ
作者の比較は荒れるから止めた方が・・・

324名無しさん@ピンキー :2010/11/02(火) 18:58:48 ID:qhzpcvCq
じゃ論評なしで紹介だけしてくれ

325名無しさん@ピンキー :2010/11/02(火) 19:55:12 ID:lLmIG5rO
こういうのは上手い下手より性癖だからな・・・
昔、GIRL'S FACTORYてサイトだかに虎也て人が投稿してた
「美少女おかんちょう倶楽部」「養護教諭の密かな愉しみ」て小説が好きだったな
投稿コーナーだったんで今は無くなったちゃったけど
最近だと同人SSで恥美堂てとこの「惨劇X浣腸奴隷宣言」ていうのが好きだけど

326名無しさん@ピンキー :2010/11/02(火) 22:57:36 ID:sQiIrlX4
>>317
内容が自分に合えば買うかなー
世の中いろいろなので二次、三次、同人、商業で別PNを使い分けるのも有りかもよ

結城彩雨からこの道に入ったので、私設結城彩雨資料館で公開されてる「牝への道標」が一番合うかな
iswebだったので数日消えてたけど、今はサイト移転して見れるようになってる

327名無しさん@ピンキー :2010/11/02(火) 23:19:18 ID:TcxoLTJI
大昔にどっかで読んだサクラ大戦のアイリスの下剤おむつのヤツはよかったな
保存しておかなかったのは痛恨の極みだ

328名無しさん@ピンキー :2010/11/03(水) 03:31:01 ID:DID/5iV4
>>327
DDDの投稿作品だったりしてなー
そういえば菊火山の人の作品初めて見たのはDDDだったなあ。

329名無しさん@ピンキー :2010/11/03(水) 08:27:42 ID:gwccIxD8
>>328
それがDDDじゃないことは調べて分かってるんだよ
暇なときに総当りしたから

330H :2010/11/03(水) 16:22:45 ID:MJtLjoxq
いろいろ考えたんですが、次回と一緒にするとかなりの量になるので
やっぱり分けて投下します。
なので今回は尿お漏らしのみです……。

331H :2010/11/03(水) 16:23:48 ID:MJtLjoxq

第10話 中編2



「ふぃ〜〜〜〜〜…… これだよ、委員の特権ってやつ。テスト勉強するなら、やっぱここだよな」
「そうですね……。家は親が煩いですし。図書室はジュース持ち込み禁止だし」

 
 梅雨に逆戻りしたかの様な、どんよりとした空の土曜日である。
 人の姿もまばらな第二校舎の風紀委員会室で、委員二人――二年生の倉橋と一年生の女子、高崎が長テーブルで
ノートとテキストを広げていた。
 年季の入った丸い壁掛け時計は午前10時すぎを指している。
 だが以前のような、むせかえるような熱気も湿気もない。
 7月に入って、ようやく各委員会室のクーラーが使えるようになったおかげで、壁一枚を隔てた廊下とはまさに
別世界の空気がここには満ちていた。
 家にクーラーがないわけではもちろんないが、色々な誘惑や雑音がある自宅で勉強するより、制服を着て、
学校でやった方がよほど捗るというものだ。
 ちなみに午後からは、野島も来る予定になっていた。

「こんにちは〜」
 こんこんとノックがあってから、入口の扉が開かれる。
 廊下の熱気と一緒に、引き戸の影から遠慮がちに顔をのぞかせたのは、一人の女子生徒だった。
「あ、すご〜い。やっぱり涼しいですね、ここ」
「おお? みやちゃん。いらっしゃい」
 ペンを置き、そう応えたのは倉橋である。
 まるで友人が訪ねてきたかのような態度で、その女子……一年生の蘭宮いつきを出迎える。
 同じ一年生である高崎の方も、笑顔で軽く会釈をした。
「えっと、四条先輩は?」
「ああ、来てるよ。いまちょっと職員室行ってるけど」
 学生鞄を右手に部屋を見回すいつきに、倉橋が応えた。
「そうなんですか」
「終業式の後の、全体委員会のことでね……。ていうか、みやちゃん。土曜日だよ今日。補修か何かだった?」
「ああ、四条先輩に、テスト前の勉強見てもらう約束なんですよ。図書室で」
「ふ〜ん……ま、今日なら図書室も人少ないだろうしな」
 言い終わると、倉橋はイスに座ったまま背筋を伸ばして一息をついた。

332H :2010/11/03(水) 16:25:03 ID:MJtLjoxq

 さて、風紀委員と気さくな会話を交わすいつきだが、実は彼女は、委員会のメンバーとは既に顔見知りとなっていた。
 もちろんそれには理由がある。
 このまま、二人の関係全てを秘密にしておくのは不可能、という由姫の判断で、

「先週の木曜日、倒れたところを助けてもらったことがきっかけで仲良くなった」

 と、いうことにして、あえて皆に紹介したのである(もちろん大瀬を除く)。
 それからまだ何日も経ってないが、持ち前の明るさと人あたりの良さで、彼女は一年生委員だけでなく
二年生委員とも馴染んできているのであった。


「……何を立ち話してるんです? 入口、塞いでますよ」
「ああ、先輩。すいません」
 ふいに後ろ――熱気渦巻く廊下の方から声をかけられた。
 誰かと問うまでもない。
 泣く子も黙る風紀委員長、四条由姫が戻ってきたのだ。
「お疲れ様でした」
「よ、おつかれ。ホントは大瀬が行ってお前休みのはずだったのにな」
 高崎と倉橋が声をかける。
「仕方ありませんよ。……どっちみち学校には来るつもりでしたし」
 言いながら、由姫はいつきと一緒に中に入って扉を閉めた。外の熱気と湿気がほとほと堪えたのだろう、
オアシスに戻ってきたその顔は、心底ほっとした様子だった。
 窓際のロッカーの上においてあった自分のカバンを取ってから、彼女はハンカチで額の汗をぬぐった。
「しかし大瀬のやつ、マジで大丈夫か? 絶対これ、風邪とかじゃねーだろ。委員会はまぁいいとして……
もう明後日だぞ? 期末テスト」
「心配ですよね……でも、お見舞いとか、あんまり行っても迷惑になるだけですし……」
 テーブルに片腕を突いて、小さくため息をつく由姫。
 お見舞いなら火曜日――大瀬初美が休んだ最初の日に、もう行っている。その時は考えていたよりも元気そうな印象で、
これならすぐに学校に出てこられるだろうと思っていた。
 それがそのまま、既に五日目である。

333H :2010/11/03(水) 16:26:02 ID:MJtLjoxq

「大瀬さん? ていうと、病気で休んでる副委員長さんですよね。だったら、大丈夫ですよ。月曜日には学校に
出てきますよきっと」
「……あれ、蘭宮さん、大瀬先輩のこと聞いてた?」
 笑顔で言ったいつきの言葉に、高崎が驚いた顔をした。
「ええ、ちょっと……」
「私が前に、少し話をしたんですよ。……あんまり時間ありませんし、蘭宮さん、そろそろ行きましょうか」
 高崎の横やりに応えようとしたいつき。
 それを遮るようにして、由姫は彼女に視線を送る。そしてすぐに、また出入口の扉に手をかけた。
 引き戸の隙間から、廊下の熱気と湿気が漂ってきていた。
「ああ、待って下さいよー。 じゃあ、どうも。失礼しました」
「おー、いってらっしゃい」
 そのまま二人は、委員会室を後にした。



「……先に言っておきますけど、今日は本当の本気で、真面目に勉強しますからね?」
 誰もいない白い壁の廊下を、二人並んで歩く。
 朝からの雨は、もうほとんどあがっていた。
 雲の隙間から差し込む陽光でトレードマークの黒ぶち眼鏡を光らせながら、由姫はいつきに言った。
 しかし釘を刺された方のいつきは、やはりいつもの笑顔である。
「もちろん! わかっていますよ。目標は主要科目、全部70点以上で。……でも」
「でも?」
 由姫が聞き返すと、いつきは歩きながら彼女の耳元に唇を寄せた。
「私はいいですけど、もし先輩がそういう気分になっちゃったら、いつでもOKですよ?」
「なりません」
 一定の歩行スピードで、視線すら動かさない。
 真面目モード全開の由姫は、冷淡なまでにストイックだった。
「……ごめんなさい、ふざけてました」
 それを感じ取ったいつきも“真面目モード”にスイッチを切り替える。
 自分の態度を、素直に反省した。

334H :2010/11/03(水) 16:27:32 ID:MJtLjoxq

 さっき話が出た通り、期末テスト初日はもう明後日に迫っている。それにこれから、二年の前半までに――本格的な
受験シーズンを迎える前に、由姫とタメを張れる程度まで、基礎学力のレベルを引っ張り上げる計画なのだ。
 無駄にしていい時間は全くない。
 ……と。
「テストが終わったら」
「はい?」
「目標達成できたら、その時はなんでも言う事を聞いて上げますよ。それでいいでしょう?」
「……はいっ!」
 やさしいその微笑みに、まっすぐな瞳で、いつきは返事をした。


「じゃあどうしようかなー……、イチヂクもコーラックも漢方も、もういいやっていうくらい使ったし……特別に
何かって言ったら……うーん。なんでもって言われると、逆に迷っちゃいますね……。あ、そうだ。 最近こういうの、
あんまりなかったですよね。終業式で委員会報告ありますから……やっぱりここは、イチジク我慢しながらステージで
挨拶する先輩の姿が見たいです。1週間くらい、溜めて溜めて、熟成させて、栓もしっかり締めて……あ! そうだ! 
夏なんだし先輩、ここは“縛り”に挑戦してみませんか? テスト終わったら私すぐ練習して、出来るようになりますから! 
だから式は是非制服の下にキレイな縄化粧で、ステージに立ってください! あ、もちろんイチジク入れて栓も
しっかり締めてもらいますから。ちゃんと私もおそろいの縛りで、一緒にガマンしながら……あいたっ!?」

「調子に乗りすぎです。それに目標達成したらって言ったでしょう。全く……」

 いつきの後頭部を平手で一発はたいて、いつものため息をつく由姫であった。





335H :2010/11/03(水) 16:28:43 ID:MJtLjoxq






(……今頃、仲良くテスト勉強とかしてんのかねー、あの二人)

 立ち込める湯気と、シャワーのお湯が床に弾ける音が、密閉されたその部屋に響いた。
 同時刻、大瀬の家の風呂場である。
 目の前の、白い大きな大瀬の背中を泡の付いたスポンジでこすりながら、なんとなく頭に浮かんだ中島の予測は、
一部(いつきの顔グラフィックとか)を除いて、だいたい当たっていた。

(それで、頑張ったご褒美だとかちょっと息抜きとか言って、またそういう…………馬鹿)

 眉をしかめる。
 自分の妄想に、自分で呆れた。
 大瀬に悟られないよう、彼女は小さくため息をついてから、脳内の映像をモザイク処理する。

 ――やばい。
 自分も結構、あの二人に毒されてきているのでは……?

 考えたら、なんだかまた胸がムカムカしてきた。
 スポンジを握る手に、つい力が入る。
「……かゆいとこ、ない?」
「ううん」
 風呂用のイスに腰掛けた大瀬の背後から、中島は膝をついた格好で尋ねた。
 動揺を誤魔化すかのように、わしゃわしゃと、泡をたっぷり付けたスポンジで、白い背筋をゆっくりと擦っていく。
 首筋にまとわりつく、水気を吸った長めの黒髪が邪魔になったので、左の肩口へまとめて避けた。
 だがその大瀬の方はというと、なにをされてもほとんど無言のまま、背中を押されるのに合わせてゆらゆらと
身体を揺らすだけだった。
 もちろん表情は全く見えない。
 両腕もだらん、と前に垂らすだけ。
 まるで元気の感じられない――無気力の状態だった。
 そんな彼女の様子と、変な沈黙に耐えかねた中島は、泡だらけの手を止めて、口を開こうとした。

336H :2010/11/03(水) 16:29:36 ID:MJtLjoxq

「おーせ、あのさ……し――」
「……なに?」
「ごめん、なんでもない。……背中流すね」
「うん」
 たった二往復で終了してしまった。


 ――四条のこと、今でも好きなの?


(ばか、なんてこと言おうとしてんのよ、私は……!)
 思い切り歯を食いしばる。
 喉まで出かかった言葉を、中島はすんでのところで抑え込んだ。
 ……失言にも程がある。
 彼女の心の傷に、正に塩を塗り込むような言葉だ。相変わらず反省しない自分を、自分で叱った。
(それに、多分……)
 聞く必要もないことだろう。
 そうでなければ、ここまで、状況はひどくなっていないはずなのだ。
 胸を押さえ、中島は深呼吸して心を落ち着かせる。
 その沈黙を破ったのは大瀬のほうだった。

「ごめんね」

「……え? なに?」
「また中島さんにひどい迷惑かけちゃった……本当に、ごめん……」
 やっと絞り出した、というような、細い声だった。
 わずかに、彼女が肩を震わせているのが分かる。
「ああ……んんと……。こう言ったらあれだけど……元気出しなよ。何回も言ったでしょ? こんなの、私は全然
迷惑なんて思ってないからさ」

337H :2010/11/03(水) 16:30:36 ID:MJtLjoxq

 これで何度目だろう。堂々巡りのやり取りだ。
 だが今までと違い、今度は、中島は心をナイフでえぐられるような痛みを感じていた。
 目を閉じ、中島は下唇を噛む。
(本当は……)
 謝らなければならないのは、自分の方なのに。
 彼女はそう思い始めていた。
 大瀬がこんな目に合っているのは、四条とあの一年生のせいだ。
 だからあの二人が憎たらしくて仕方がない。
 そう思っているのは本当だ。しかし、考えれば考えるほど……
(けど、本当は……)

 ――本当は、私なんだ。
 あの日、私が体育館で声をかけなかったら。
 余計な事を云わなかったら。
 そしたらおーせも私も「知らないでいる」ことができたのに。
 次の日、私がこの家に来なかったら、おーせがあんな目に逢うこともなかった。
 それから、今日も……。
 直接の原因は、一番悪いのはあの二人だ。
 けど、そっちへ大瀬を引っ張って行ったのも、そのあと傷をさらに広げたのも、どう考えても自分のせいだ。
 大瀬のために。
 そう思って私が何かをするたびに、逆にどんどん彼女が傷ついていく……。



338H :2010/11/03(水) 16:31:08 ID:MJtLjoxq

「ねぇ……私に、何か出来る事ない? こんなことになっちゃったきっかけって、そもそも私があのとき、余計なこと
言っちゃったからだし……。火曜日のことだって、私が来なかったら間に合ってたんだよね。謝らなきゃいけないのは、
私の方だよ」
 神妙な声で、中島は語りかけた。
 なんでもいい、自分にできる事をしたい。
 そう思って後始末を全てやってきたが、それだけではまだ、全然足りていない。
「だからさ、私にできる事だったら、なんでも言って。おーせの力に、なりたい」
「……いいの? なんでも?」
「うん!」
 肯定的な返事が来たので、つい返事に力が入ってしまった。
 だがやはり、そのあとは沈黙が続く。
 出しっぱなしのシャワーの音だけが、閉ざされた空間の中に響いていた。

「……やっぱり、いい」
「ちょ……遠慮なんか、しなくていいって」
「だって、できないもん」
「できないこと? ……学校無くしちゃってーとか、そういう系じゃなかったらなんでもいいけど」
「違う。そんなのじゃない」
「じゃ、なに。できないことって」
「できるけど……ムリ。やっぱり、だめ」
「ええ? なにそれ……そう言われたら何か逆に気になっちゃうよ。出来る出来ないの話じゃなくてさ。言うだけなら
いいじゃない。教えてよ」

 ……すねる子供だ。まるで。
 いかにも意味ありげな物言いを続ける大瀬に、少し当惑する。と同時に、もったいぶるその内容が、やはり気になった。
 背後から、中島はイスごと大瀬の隣へと移動する。
「ね。おーせと私だけのことなんだからさ。絶対秘密、ここだけの話。だめ?」
 間近に見る、大瀬の横顔。やはり沈んだ表情のままだ。
 子供をあやすようなやさしい口調で、中島は返事を促す。
 ようやく反応があったのは、それから数十秒もたってからだった。

339H :2010/11/03(水) 16:32:54 ID:MJtLjoxq




「……さわって欲しい」
「へ? ……こう?」

 なんだ、そんなこと。
 思いながら右手を、水滴がつたう大瀬の左肩にぽん、と置いて――

「そうじゃないの!」
 廊下の方まで響きそうなほどの、大きな声だった。
 ドキッとして、中島は瞬間的に手をひっこめる。
「ごめん……違うの……」
「び、びっくりした……。違うって……だから何が……?」
 床に落としてしまったシャワーヘッドを拾って、とりあえず湯を止めた。
 ――そこで、気がついた。
 さっきまで沈痛な顔でうつむいていた彼女の横顔が、いつのまにか……まるでリンゴみたいに、真っ赤に紅潮している。
「……由姫みたいに」
「え?」
「私の、胸……とか、アソコを……さわって、いじって欲しい。中島さんの手で……あの日、由姫が、あの一年生に
してたみたいに……!」

 視線をそらしたまま、白い肩を震わせ、涙目になりながら。
 恥ずかしさで消え入りそうな……しかし、はっきりと中島に届く声で大瀬は言った。
 そのまま、両手で顔を隠してしまう。
(――うそ。 え? なに? これって?)
 その衝撃は、遅れてやってきた。
 あの日、由姫がしていたように……。
 二、三度それを頭の中で繰り返すと、いくら鈍い中島でも、彼女が何を欲しているのかはわかった。
 分かってしまった。


340H :2010/11/03(水) 16:33:29 ID:MJtLjoxq

(それって、つまり……)
 ようやく、中島は理解した。
 三日前、この、同じ風呂場で知ったことだ。
 大瀬初美、彼女もまた「そういう趣味の人」だったということを。
 今までどこか、他人事に思っていた。
 自分が巻き込まれるとは、一切考えずに……!
(どっ……どどどど、どうしよう!? ちょっと、いくらなんでもこれは……)
 目が泳ぐ。
 体を動かすことができない。中島はパニックになりそうなのを、必死でこらえる。
 気がつくと、いつの間にか呼吸まで止めていた。
 これは……まずい。
 あまりにもマズすぎるシチュエーションだ。
(冗談でそういうのは、あったけど……)
 女子同士のスキンシップは、それほど珍しいことではなかった。
 部活後のシャワーとか、今みたいに女子部員同士背中を流すこともあったし、おふざけで後輩から胸をつつかれたり、
逆に触り返したり。
 合宿の時、大部屋の寝室で、酒の入った先輩に押し倒されてみんなの前で口説かれたりとか(合宿お約束のネタみたいな
ものだ)、女子の運動部だとそういうことは時々あることなのだ。
 けど、これはちがう。
 絶対、なにか違う。
 踏み込んではいけない、決定的な何かを超えてしまっている……!
(ていうか、幼児退行してたんじゃないの!? こんなとこだけ大人とか、なんて始末が悪い……!)
 心拍数が急激に増し、ぐんぐんと体温が上がっていくのが分かった。
 お湯にもつかっていないのに、漂う湯気の熱だけでのぼせてしまいそうだ。
 ドキドキする。
 ドキドキが、彼女から伝わってくる……!


341H :2010/11/03(水) 16:34:18 ID:MJtLjoxq


「……ね? できないでしょう?」
「え、ええと……」
 またどのくらいの間、無言の時が流れたのか……スポンジを手に固まったまま、中島はまともな言葉を返すことが
できないでいた。
 それを尻目に、大瀬は続ける。
「ごめん。……わかってるから。私だって……こんなのまともじゃないって」
「……そんなこと」
 ない、と否定の言葉を言いたかった。
 しかしそれは遮られる。
「女の子を好きになったっていうだけでも変なのに、失恋して、でも好きって気持ちを消せなくて、苦しくて……
あの日見たことを思い出しながら、私、あれから毎日朝も昼も夜もオナニーばっかりしてたんだよ? けど、
何回やっても満足できなくて、空しくて……おかしくなりそうだった……」
「ちょっ……おーせ!?」
「普通じゃ、ないよね……。その挙句の果てに、私……よりにもよって一番の友達を……中島さんを、由姫の
身代わりにしようなんて考えた! ほんとに最低……! こんなの……惨め過ぎる……!」

 最後の方はまるで怒声だった。
 今まで一度も聞いたことの無い、涙混じりの……感情をむき出しにした彼女の叫び。
 さっきまでの力の無い声とは全く違うその迫力に圧倒され、中島はもう何も言うことが出来なかった。
 ずっと発散することの出来なかった……ストレスの爆発だ。
 それをさせたのは、またしても自分。

342H :2010/11/03(水) 16:35:40 ID:MJtLjoxq





「だから、できないって言ったの。ごめんね……中島さん。こんな気持ち悪いこと、聞きたくなかっ……」

「できる」








343H :2010/11/03(水) 16:36:54 ID:MJtLjoxq

「……えっ!?」
 その一言だけを発して、中島は立ち上がった。
 そしてうなだれていた大瀬の身体をぐっと両腕でつかむと、彼女は無言のまま――半ば無理やり、後ろのマットの上に
押し倒してしまった。
 万事に大きい、大瀬の家の風呂場である。
 長身の彼女が寝転がってなお、洗い場には十分なスペースが残っていた。
「何を……」
 ウレタンの風呂場マットの上、仰向けになる大瀬。
 驚きで目を丸くする彼女の腰をはさむようにして、中島は床に膝をついた。
 馬乗りの格好である。

「どうして欲しい? もう一回言って」
 突然の事態に困惑し、押し倒されたまま大瀬は動くことが出来ない。
 だが、彼女を見下ろす中島の声、そして肩もまた震えていた。
「……無理、しなくていいよ……中島さん」
 中島が極度の緊張状態にあるのは、間の空気を伝播して大瀬にも伝わっていた。
 気持ちだけで嬉しい……。
 そう言いたげな笑顔を、彼女は返す。
「……私もだよ、おーせ」
「え?」
「私も、まともじゃないみたいよ。あの火曜日からね……家でも学校でも。考えるのは、おーせのことばっかりだった。
今どうしてるんだろうとか、どうやったら元気になってくれるんだろうとか……いや、もうそんなこと、どうでもいい」
 やはりその言葉は震えていた。
 しかしさっきまでとは明らかに違う、決意を秘めた声だ。
 心拍数もさらに上昇する。
 これから自分は、道を踏み外す。
 そのことへの恐怖と……そして多分、興奮で。

 ……中島は今、真剣に思い出そうとしていた。
 あの日の四条由姫の言動、そして一挙手一投足を。
 あれほど忘れたい、頭の中から消してしまいたいと思っていた、あのトイレで見た情景を。

344H :2010/11/03(水) 16:38:03 ID:MJtLjoxq

「いいよ、四条の身代わりで。それを大瀬が望むのなら……私は喜んでやる。……無理してるのは認める。でも、
無理しないと……おーせを助けられないから」
 不安と緊張、そして迷いをも使命感でねじ伏せ、精一杯の笑顔で言い切った。
 大瀬はもう、何も言わなかった。

「……触るよ」
「うん……」
 まずは上から。
 あたまの隅っこにまだ残っている理性が、馬鹿なことはやめろと覚めた言葉を彼女に投げかける。
 だが、もう止まらない。
 中島は膝をついたまま前かがみになり、震える手先を、横たわる彼女の双房へと伸ばす。
 それはまるで童貞の少年が、初めてのセックスに臨む姿のようだった。
(私だって、何も知らない子供なんかじゃない! やって見せる!)
 自分ならどういう風に触られたいか?
 頭の中で、中島は素人なりにプログラムを組み立てる。
 ただやみくもに胸や性器をいじればいいというものではない。
 気持ちよくなるには……順序というものがあるのだ。
 ただ、同じ女性だからといって、自分の感覚で、果たしてうまくいくかどうか……。
 不安ばかりが先行する。

「んっ……ん……」

 手の先に、彼女の体温と弾力を感じた。
 うすいピンク色の先端が美しい、その二つのふくらみに、両のてのひらで包み込むように触れた。
 間近にみるのはこれで二度目だが、触るのはもちろん初めてだ。
 小ぶりではあるが、張りは十分。仰向けでも、つんと山を作る。
 かわいい形だと思った。
 手のひらにぴったりと収まるジャストサイズだ。
「……かわいい。なんていえばいいのかな、これ……」

345H :2010/11/03(水) 16:38:57 ID:MJtLjoxq


 やわらかい。
 あたたかい。
 ぽよん、と押した分だけかえってくる弾力が面白い。
 なめらかな白い肌の、やさしい手触りが気持ちいい……。

「んん……あっ…… ん……!」

(なにこれ、すごい……)
 恐る恐る……だったのが、次第に積極的に。
 両の手で、思うままに大瀬の乳房をもみしだきながら、人差し指の先でぴんと勃った小さな乳首をくりくりと悪戯する。
 うまく言葉にできないその感触に吸い込まれるように、中島の指先の動きが早くなっていく。
 魔法に掛かったような気分だった。
 気が付けばさっきまでの、あの緊張や不安がもうどこにもない。
 手のひらに感じる、熱を帯びたその柔らかさに、強張っていた中島の表情もすっかり緩んでいた。
 気持ちよくさせたいはずだったのに、気が付けば自分の方が、その魅力に酔いしれている……。
 おっぱいなんて、自分ので散々触り慣れていたはずなのに。

「んっ……んっ……。ああっ……♡」

 身体を震わせ、徐々にあえぎ声を上げるようになった大瀬。
 まな板の上の鯉の状態だ。
 左手を断続的に、円を描くように動かしながら……中島は、今度は右の乳房に口先を這わす。
 指先で触れるよりもはるかに柔らかく、なめらかなその舌触りに驚いた。
 半分は好奇心で、柔らかい乳房の上にちょこんと乗っかった小さな突起を、舌先で転がすように弄ぶ。
 女性の胸の、一番感じるポイントだ。
 激しくなり過ぎないように自制しながら、可能な限り一定のペースで、中島は指と舌を動かし続けた。
 下手に緩急を付けると、高まった性感が逆になえてしまうからだ。

346H :2010/11/03(水) 16:39:45 ID:MJtLjoxq

「は…あっ♡ そこ……いい……♡」
 
(感じてくれてるみたい……良かった)
 不安や緊張だけでなく、罪悪感までもが消えつつあった。
 ぎゅっと絞るたびに……ぴんっと舌で弾くたびに、身体を震わせて声を漏らす彼女の姿がかわいくて仕方が無い。
 でも、なぜこんなにも心地よいのだろう……?
(おっぱいって、こんなに気持ちいいものだったんだ……)


 ――オナニーしてる時、いつかは自分もされてみたいと想像してたけど。
 でも、まさかさわる方まで気持ちいいなんて思わなかった。
 女の自分でさえ、こうなっちゃうんだ。
 男がみんな夢中になるわけだ……。


 世の中の心理を、一つ知った気がした中島だった。
 その間にも、休みなく手を動かし続ける。
(けど、真正面から揉むのって結構やりにくいな……)
 このままもっと続けたいが、ちょっと疲れてきた。
 この体勢だと、無駄に大きく重い自分の胸が邪魔だ。
 やはり自慰のときのように、おっぱいというものは背中のほうから手を回すのが正解なのだろう。
(かといっておーせの身体に体重預けたら、むこうが苦しいだろうしなー……)
 仕方がない。とりあえず少し休もう。
 中島は手を大瀬の胸に置いたまま、一旦背筋を伸ばした。

347H :2010/11/03(水) 16:41:11 ID:MJtLjoxq


「……あっ!?」
 上ずった声を上げたのは中島だった。
「あたしもさわりたい……。いいでしょ……?」
 ふう、と一息入れた次の瞬間、もまれていたのは自分の胸だった。
 おもむろに、大瀬が両腕を伸ばしてきていたのだ。
「……うん、いいよ……。私も、一緒に気持ちよくなりたい……」
 ほんの数分前までの、重苦しい雰囲気が嘘のようだった。
 二人は互いに微笑みあいながら、その手に相手の肌のゆくもりを感じる。
 こんな風に地人の胸を揉むのも初めてなら、揉まれるのも二人とも初めてだ。
(まさか女の子に揉まれるのが初めてになるなんてね……)
 初めての相手はどんな男になるんだろう、という想像はもちろんしたことがある。
 しかし、今お互い裸で触れあっているのは女の子。
 ちょっと前まで、考えもしなかった……女の子同士での、H。
 でも、彼女と一緒なら、もうそれでいい……。
 湯気と汗のにおいでのぼせる頭に、罪悪感はもうなかった。
(……一方通行でもかまわない。私はおーせが好きで、だからおーせがして欲しいことをする。それでいいんだ)
 そしてシーソーゲームが始まる。

「ん……はぁ…! くぅ…ん……!」
「ひっ……! あ…あああ……♡」

 理性を無くした、甲高い二人分の嬌声が、湿った空気の中に混じり合いながら響いていた。
 ぎゅっと中島が力を入れると、大瀬も負けじと、小さな手に余る――大きな果物のようなその乳房を、
左右から寄せるようにもんでくる。
 指先で乳首を弾けば、お返しにとばかり二本の指できゅっとつねってくる。
 むにっと、小さな山を押しつぶすように掌で振動を与えると、バレーのトスのように下からぐいぐいと押し上げてくる……。
 その攻防の度に、お互いの身体が小刻みに震えた。

348H :2010/11/03(水) 16:42:07 ID:MJtLjoxq

「自分でさわるのと……全然違うんだね……あっ♡」
「うん……私も、こんなに気持ちいいなんて知らなかった……」
「楽しいね、これ……えい」
「ひ……あっ!?」

 その刺激に、中島が背中をのけぞらせた。だが大瀬の手は振り払えない。
 乳房に大きくめり込むほど、親指で乳首を思い切り突かれたのだ。

「あっ! ……もう、そんなことするんだったら……!」  
「ん……あああっ!」

 今度は大瀬が、ひときわ甲高いあえぎ声をあげて身体をくねらせた。
 下半身からの、電流のような刺激に脳がしびれる。
 思わず太腿を閉じると、中島の手が逆三角形のその空間に挟まれた。
「んっ……! ほらっ……これはどう?」
 股間に入り込んでいるのは、中島の右手。
 中指一本で、顔と同様真っ赤に充血した――大瀬の一番敏感な部分を的確に探り当てていた。
 そして左手の、乳首に添わせた指先と動きを同期させるようにして、ぷっくりと膨れたそこを前後左右にいじり続ける。
 馬乗りされた体勢では、その愛撫から逃れる方法はない。
「はっ…! ああっ……♡ そこ…だめぇ……!」
「何がだめなのよ、こんな、ぬるぬるにしといて! 気持ちいいんでしょ……? 最初から、ここをいじって
欲しかったんでしょ? そんなこと言うならやめちゃう」
 くちくちと淫猥な音を立てて、半透明の愛液が指に絡む。
 涙とよだれにまみれた、とろんとした表情の大瀬を見下ろしながら、中島は悪戯っぽい顔で言った。
 そして言葉通り、中指の先をクリトリスの下にひっかけたまま、ぴた、と動きを止める。
 左手も乳房から離し、肩を押さえ付けた。
「あ……そんな…いやぁ……!」
 クリトリスに、中島の指先が触れている。
 触れている、だけ。
 生殺しである。
 この体勢では自分の手を回すこともできない。

349H :2010/11/03(水) 16:43:59 ID:MJtLjoxq

「は……あっ……あっ……んん……!」
「なにそれ。やらしーなぁ。私の指使って、オナニーしちゃうんだ」
 大瀬は何とか自由になる下半身をくねらせて、股間に挟んだ中島の手を動かそうとしていた。
 だがそんな中途半端な刺激では、絶頂まで達するような快楽の波はやってこない。
 分かっていて中島は、右手を彼女の太腿に預けたままにしていた。

「やだ……こんなの……いじわるしないで……!」
「じゃあ、どうして欲しい?」
「……いっぱい弄って。おっぱいも、アソコも……中島さんの手で、いきたい……!」
「ああもう……かわいいなぁ……おっけーわかった。……いくよ」
「…あっ♡」

 両手で、真っ赤になった顔を隠しながらの懇願。断れるわけがなかった。
 前かがみになり、ぺろっと、固くしこった彼女の乳首をひと舐めしてから、中島は本気の愛撫を開始する。
 ゲーム機のボタンを連射するかのように、リズミカルに。
 ピンクの乳首とクリトリスを、一本の指先だけで集中的に刺激し続ける。
「んっ……は…あっ… ああっ……♡」
「そんなにいいの? 私の指が?」
「うんっ…! 気持ちいいのっ……♡」
 大瀬の上げる喘ぎ声も、トーンが高くなってきた。
 段々と絶頂に近付いている証拠だ。
 しかし、だからと言ってペースは絶対に変えない。
 性器をひっかく、指の動きに緩急はつけない。
 悪く言えば変化のない、横から見ると単調で面白くない愛撫だが、女の子を快楽の絶頂に導くには、これが一番効くのだ。
 自分で実証済みである。

「お……お願い、中島さん……! ぎゅって……して……!」
「……イきそう?」
「うん……! だから……!」
 快感に押し流されそうなのを必死に耐えている、潤んだ彼女の瞳に無言で応え、中島は身体を大瀬に重ねた。
 お互いの胸が体重で圧縮され、クッションになる。
 そして大瀬は両手でしっかりと中島を抱きしめ――その時がやってきた。

350H :2010/11/03(水) 16:47:05 ID:MJtLjoxq

「い……く……い、いぁあっ! だめ、も、もう……!」
「……いいよ……イってっ!」

 その瞬間、指先で嬲り続けていた、限界まで肥大しきった彼女のクリトリスを。
 親指と人差し指で、やさしく押しつぶすように……。
「ひ……あ…あああああぁあっ!!!」
 特大の電流が脳天を駆け巡り、細い肢体が弓なりにしなるように震え、快感のサインを全身に伝える。
 声にならない叫びを上げながら……大瀬は絶頂を迎えた。
「つっ……!」
 同時に、中島の背中に痛みが走る。
 大瀬の爪が、彼女の柔肌に食い込んでいた。
 そして、ぷしっ……という小さな音。股間にあてがったままの右手に、何か温かいものを感じた。
 重なり合った二人の背後、白いタイルの床には、排水溝へ向かっていく黄色い流れ……。
 絶頂とともに、大瀬は失禁してしまっていたのだ。
(おしっこ……? おーせ……ちゃんと、イってくれたのかな……)
 不安げな瞳で見つめる彼女は、両手でぎゅっとこちらにしがみついたまま、固く目をつぶって小刻みに身体を震わせている。
 お漏らしするほどの絶頂と言うのは、自分も経験したことがない。
 満足、出来たのだろうか。
 ……そうであってほしかった。
 それを確認したくて、ずっと、右手で彼女のおしっこを受け止め続けた。
 そして、小水の奔流と震えとが治まると――今度はくたっ……と眠ったように動かなくなる。
 力を失い、背中の痛みも消えた。
 中島はそのまま無言で、彼女を守るように肌を重ねていた。

「……中島さん」
「なに?」
 ほんのしばらくの後、彼女はか細い声で中島を呼んだ。
 その口元に耳を寄せると、彼女は。

「好きって……言って」




351H :2010/11/03(水) 16:47:44 ID:MJtLjoxq






「……好き。大好きだよ」







352H :2010/11/03(水) 16:49:22 ID:MJtLjoxq


「う……うぅ……あ、うぁああああ……! ぁあああああ…………」

 大瀬は泣いた。
 自分に覆いかぶさる中島をもう一度強く抱きしめ、声を上げて泣いた。
 ……中島も泣いていた。
 泣きじゃくる大瀬の髪を、優しくなでながら……。
 ほんの少しでも、彼女の悲しみと苦しみを減らしたかった。
 それができる人間は、世界に自分しかいない。
 性別は関係ない。四条のこともどうでもいい。
 この先のこともなにもかも、今は何も考えたくない……。


「……大丈夫?」
「……うん」 
「お風呂……入ろっか」

 大瀬が泣き止むのを待ってから、中島は起き上がった。
 掛け湯でお互いの汗とおしっこを洗い流してから、手をとって一緒にお湯につかる。
 恥ずかしそうに目をそむける大瀬だが、その瞳に先ほどまでの無気力さはない。
 ……二人で一緒に入る、二度目のお風呂。
 あの日と違うのは、広い湯船の向こう側ではなく……すぐ隣、肩を寄せ合って彼女がいることだ。
 ほんの少し肩を動かせば触れられる、息遣いや鼓動までが感じられる距離に。
(うーん……だめだ落ち着かない……)
 肩まで湯につかりながら、中島は、いくつもの露が玉を作る天井を見上げた。
 どうしてこんなことになってしまったのか。
 本当にこれでよかったのか。
 勢いで、あんなことをしてしまった直後である。
 少し冷静になると、やり場の無い疑問ばかりが頭に浮かんできた。
 ……リラックスできない。

353H :2010/11/03(水) 16:49:58 ID:MJtLjoxq

 だが、それは彼女も同じであるらしかった。
 さりげなく隣を向くと、大瀬は大瀬でどうしたらいいか分からないのか、お湯の中でひざを抱えて、
ずっと下ばかり見ている。
 あの日と同じだ。
(……わかってる。私のせい、なんだよね……こうなったのは)
 全て、自分がこうすると決めた結果だ。
 断じて他の誰かのせいではない。
 覚悟ならさっき決めたはずだろう。
 決意を込めて、中島は言葉を切り出した。

「ねぇ、いい? 私からも、お願いがあるんだけど……」
「……うん。何?」 
「学校に戻って来て。このままじゃ人生、めちゃくちゃになっちゃうよ? 辛いのは分かってるりけど……
もう委員会なんかやめてさ、私もバレーやめるから。一緒にいよう、ずっと。学校に大瀬がいなかったら……私がさびしい」
「いいよ……そこまでしてくれなくて。……もう大丈夫だから……」
「大丈夫? ……本当に?」
「うん。中島さんに元気、もらったから」
「学校に来てくれる? 本当に本当?」
「行くよ。テスト受けなきゃいけないし。……結構、心配性なんだね中島さん」
 しつこく聞き返す中島に、大瀬はそう言って笑った。
「心配するよ! 5日も休んどいて……このまんま、おーせ学校辞めちゃったらどーしようとか、本気で心配
してたんだからね!?」
「本当に、ありがとう。でも、そんなに毎日、あたしのことばっかり考えてくれてたんだ」
「……まぁね。ていうか、おーせをこんな風にした四条のことが、腹が立って仕方がなかったっていうのが一番だけど」
 自嘲気味の笑いを浮かべると、中島は両手を湯船から上げ、頭の後ろで組んだ。
 そしてため息をひとつ。
「何にも知らないで、のほほんと学校来てる四条が、ホントにムカついて仕方なかったけど……“こんなかわいい
おーせを、泣かせたな!”っていうのがあったんだね、多分。今考えると」
 鼻で自分を笑った。
 あれほど憎かった二人のことも、もうどうでもいいと思っている自分がいる。

354H :2010/11/03(水) 16:50:33 ID:MJtLjoxq

「私、やっぱり好きなんだ。いつもの元気で、きりっとしてて、クールで……けど、ホントは誰よりもかわいい顔を
隠してる、おーせのことが」
「友達として?」
「Hする相手のことを、普通、友達って言う? ……そういうこと」
 茶化すような大瀬の言い方に、遠回しに反論する。
 お互い、ただの照れ隠しだ。
 見ると、ひざを抱えていた大瀬は、さっきにも増して――身体をちぢこめるようにして、鼻までお湯に沈んでいた。
 真っ赤になった耳は全く隠せていない。
 ……例のキーワードのせいだろうか。
 それを見ていると、つい悪戯したくなった。
「ついでに告白しちゃうとね。お漏らししちゃった時のおーせを見て、かわいいって……そう思っちゃったんだよ私。
下着を汚して、子供みたいに大泣きしてるのを見て……なんだろ。大人っぽい、いつもの時とのギャップ? 
みたいなのにやられちゃったのかな。やっぱり普通じゃないね。私も」
「止めてよもう……! 恥ずか……あっ?」
「おーせは、どうなの?」
 ひざに回していた彼女の左手を、中島は無理やりこじ開けて自分の手に握った。
 おちゃらけた笑顔から一転、真剣なまなざしを大瀬に向ける。
「どうって……」
「私のこと、おーせはどう思ってるのか。聞かせてほしいんだけど?」
「……わかんない」
「へ? ……やっぱり四条のこと……今でも好きってこと?」
「それも実は、よくわかんないんだ」
 意外な返答に、手を握ったまま中島の動きが止まる。
 その彼女から視線を外して、大瀬は続けた。
「好きだったのは事実。だけど……もうどうしようもない、っていうのも頭じゃ分かってた。諦めないといけない。
忘れないといけない、って……。なんて言うんだろ。心の半分くらいをね……ナイフか何かで切り取られて、
ごっそり持っていかれた感じ。物凄くベタな言い方だけど、心を盗まれたって言うか……なんだろ。
……悲しいとか悔しいとかよりも、ものすごく……空しかった」
「過去形?」
「……失恋して、すぐ……こんな簡単に、他の人を本気で好きになっていいの? ……わかんない」


355H :2010/11/03(水) 16:51:38 ID:MJtLjoxq


「そんなの、いいに決まってるじゃない」

 中島はお湯をかきわけて、相変わらず膝を抱える大瀬の前へと移動する。
 湯船の中、男の子のようなあぐらをかいて、彼女は語り始めた。
「女の子らしくないよ、それ。失恋した相手のこと、いつまでも想い続けて、悩んで、苦しんで……それって人生を
無駄にしてるのと同じだよ。そんなのは男がやってればいいの。女は、当たって砕けて……いや、当たってないか。
まぁとにかく、失恋しちゃったら次の瞬間には何もかもを振り切って、新しい恋を探して全力疾走しなきゃ!」
 そしてざばっ、と左腕を前に振り上げて、笑顔でこぶしを握った。
「……それ、中島さんの経験?」
「って、うちのクラスの大村が言ってた」

 ぷっと、その一言で笑いが弾けた。
 二人の乾いた笑い声が、お風呂の水面に波を作る。
 一体どれくらい振りか……お互い、心から笑いあえた瞬間だった。

「一緒にいよう。女同士で付き合うってのは、まだ良くわかんないけど。今ならお得、昔の女を忘れなくていい特典付き!
……なんてね」

「ありがとう。……来て」

 やわらかな笑顔で、大瀬は抱えていた脚を、そして両腕を広げた。
 中島は無言でそれに応え、再び彼女に自分の身体を重ねる。
 存在を確かめるように強く抱きしめ合い、お互いの熱と、肌のにおいと、視線に酔いながら……。
 二人は人生で初めてのキスを交わしたのだった。




356H :2010/11/03(水) 16:57:07 ID:MJtLjoxq
以上。
……すいません、10話まだあと一回続きます。
劇中ではほんの数日の出来事なのに、時間かけて本当に申し訳ない。

次に10話ラスト。
その次最終回(多分また2回か3回に分かれるでしょうが)の予定です。

357名無しさん@ピンキー :2010/11/04(木) 10:07:17 ID:Iv5JentJ
乙です

358名無しさん@ピンキー :2010/11/06(土) 17:21:45 ID:PDFDFKaD
◆本音のコラム・金原ひとみ─女の幻想

以前、付き合っていた彼氏がウォシュレットを使っていることを知り驚いた私は、ウォシュレットを使うか否かの
アンケートを友達に実施した事があったのだが、使うと答えたのは9割方男だった。
「何で使うのか意味が分かんない」、というのが女性の大半の意見で、男性は
「ウォシュレットをしないとトイレは終わらない」「俺は現代人だから」「海外などでウォシュレットがない時はシャワーを浴びる」
などという意見まであった。

痔(じ)になりやすい、あるいは肛門の位置関係など、男女の機能差もあるのかもしれないが、
この結果を知った時、私は男性に対するある種の幻想が崩れていくのを感じた。

もちろん、清潔な男が好きという女も多いだろうが、私はどこかで、男には「豪快・野蛮・下品」であって欲しいと、
少しくらいウンコの拭き残しがある方がむしろいい、と思っていたのだ。
男が「これ賞味期限大丈夫?」と聞いたり、ゴキブリを見て跳び上がったりするのを見ると、やはり私は残念な思いがする。

359名無しさん@ピンキー :2010/11/06(土) 19:34:26 ID:RRWecMnj
>>358
ウォシュレット気持ちいいからだよ言わせんなはずかしい
と言ってやりたい

360H :2010/11/07(日) 23:12:50 ID:3cIMO9Ke
思ったより早く完成しました。
第10話、ラストです

361H :2010/11/07(日) 23:13:22 ID:3cIMO9Ke

 第10話 後編



「……お風呂出たら、部屋に来ない?」

 風呂上がりの脱衣所である。
 汗と水分を拭いて下着を履き直してから、二人は鏡の前で、一緒に髪を乾かしていた。
 ボリュームが少ない分先に終わった中島が、後ろから二台目のドライヤーで大瀬を手伝っていると、
不意に声をかけられた。
「……え? 部屋って、おーせの部屋? 入っていいの?」
 手を動かし続けながら、中島は応えた。
「うん。それで……もう一回、しない? 今度は、ベッドで。中島さんは……その……いってないでしょ?」
「え――と、ちょ……うーん……」
 ドライヤーを持つ右手が止まった。そして返した言葉は返事になっていない。
 ……まさか二回戦のお誘いが来るとは思わなかった。
 中島が返事を迷っていると、
「ごめん。嫌なら我慢するから」
「ちょ、いやじゃないよ。ホント! また汗かいちゃうなって思っただけで……ありがと。私のこと、考えてくれて」
 あわてて返答し、半乾きの後ろ髪をなでた。
 また、汗をかくことになるが……まぁ仕方がない。
 お風呂のお湯は落としていないし、もう一度入ればいいだけだ。
 髪の手入れを終えると、中島は家に来た時のTシャツとジーンズを履き直し、大瀬は脱衣所の収納にあった
パジャマを着た。
 風呂上りには、洗面の水道で一杯だけ水を飲んだ。
 本当は麦茶が飲みたかったのだが、例の台所は廊下から分かるほど強烈なにんにく臭で汚染されており、作戦が
狙い通りの効果を発揮していて、今は近寄れない。
 ……ここも後で、何とかしないと。

362H :2010/11/07(日) 23:13:59 ID:3cIMO9Ke


「上がって」
 大瀬の背中について、狭い階段を二階に上がった。

「おーせの部屋……そういえば初めて入った」
 ニス塗の、木の引戸をくぐったそこは彼女の生活空間だ。
 きれいなフローリングの床に青いシーツの大きなベッド、年季の入った勉強机に、多分こたつ兼用の黒いテーブル。
 壁には世界遺産のカレンダー、机の上には揃えられたノートにシャーペン、本棚には参考書が、なぜか中学の頃の
物まできっちりと年毎に並んでいる。
 しかし、それ以外の小物が……ほとんどない。
 ぱっと見の感想で言うと……

「地味でしょ? あんまり面白いもの、ないし」
「いや、ああ、うーん……おーせらしい部屋だと思うよ。あたしの部屋なんて脱ぎ散らかした服とか漫画とか
お菓子とか、普通に転がってるし……綺麗でいいと思う」
 先に言われて、ぎくりとした。
 多分、自分の部屋と同じ、大体六畳か七畳くらいの広さだろうが、物が少ないだけ、随分と広く感じる。
 掃除と片付けもかなりマメにやっているのだろう。少なくともフローリングに、直に置かれているものは座布団以外
何もない。服も、学校の制服しかハンガーに掛っていなかった。
 他は全部収納の中に片付けているのだろうか?
 その几帳面で真面目な性格がむしろ羨ましい。
 いかにも女の子らしいものと言えば……南向きの出窓の上に座った、クマの○ーさんのぬいぐるみくらいか。
 よく見たら座布団のマークもそれだ。
 ……いっそ清々しいくらい、綺麗でさっぱりとした部屋だ。
 少なくとも、ここでHする気分には、なりにくいくらいに……。

363H :2010/11/07(日) 23:14:32 ID:3cIMO9Ke

 そんな中島の心情を知ってか知らずか、大瀬はさっさと窓のブラインドを降ろして外の視線を遮った。
 そして何も言わず、上からパジャマを脱ぎ始める。
 ……つまりは、早く始めようというサインだ。
(しょうがないなぁ……)
 大瀬の無言の催促に押されるように、中島も彼女に背を向けて服を脱ぎ始めた。
 別に、いやなのではない。
 彼女の気持ちは嬉しかった。
 だけれども、いくら既に一度「してしまった」とは言え、身体の熱が引いて、こうして改めて……となるとやはり
恥ずかしいし、緊張してしまう。
 薄暗くなった部屋の中に響く二人の衣擦れの音が、やけに淫靡に感じられた。

「中島さんと、Hしたい。……いいよね?」
「……うん。いいよ」

 再びお互いに一糸まとわぬ姿となり、立ったまま抱きしめ合って二度目のキスを交わす。
 女同士で、いやらしいことをしている……それだけで、邪魔な理性を消し去るには十分だった。
「……すごいドキドキ言ってるね」
「うん。……おーせのせいだよ」
 くっついた胸からお互いの心音が直に伝わって、共鳴しあうように鼓動が高鳴っていく。
 そして手をつないで一緒にベッドに入り、中島は、言われるがままその身体を横たえた。
 さっきとは反対、今度は自分が「される」のだ。
 否応なしに、身体が熱くなっていく。
「お願いなんだけど……しばらく、目、つぶっててくれない?」
「……え? ああ……うん」
 大瀬のにおいのするシーツの上、中島は言われたとおりに、ぎゅっと両の瞼を閉じた。
 ……何をするつもりだろう。
 単に恥ずかしいだけだろうか?
「あ……?」


364H :2010/11/07(日) 23:15:05 ID:3cIMO9Ke

「ちょっと脚、曲げて」
 ぐいっ、と自分の両脚が左右に開かれたのが分かった。そして膝を折るように、と大瀬の声。
 ……これで、股間を隠すものは何もない。
 自分の性器を、彼女に、見られている……。
 まっくらな闇の中、大きな緊張とちょっとの不安、そして少しずつ高まる期待感が、彼女の頭の奥をしびれさせる。
 これから始まるんだ……と、そう思った矢先、大瀬が唐突に話しかけてきた。
「私さ……中島さんに、うんちお漏らししてるとこ3回もみられたよね」
「……? ああ、うん。見ちゃったけど。なに?」
「けど私は、一回も見てない」
「……なんのこと?」


「それって、不公平だと思うんだ」


「何言っ……ひあっ!?」
 おしりに侵入してきた異物感に、中島は声を上げる。
 細くて固い……しかし指ではない何かが、自分の肛門に入れられた。
 驚いて目を見開くと、眼前には大瀬の顔。
 にっこりと、子供のような無邪気な笑顔である。
「ひょっとして何か……入れた?」
「うん。これ」
 微笑みながら、彼女が指でつまみ上げたもの。
 薄いピンク色の、プラスチック製で、植物の球根のような形をした……。
「それ、イチヂク……! ちょっと冗談!」
「かわいいって言ってくれたでしょ? だから私も、中島さんのかわいいとこ、見たい」
「やめっ…………ああっ! いやぁっ!」
 腕を押しのけようとしたが、無駄だった。
 幼い子供をあやすような、慈愛に満ちた柔らかな笑顔のまま。
 大瀬は無慈悲にも、中島の肛門に突き刺していたカプセルを一気に握りつぶしてしまった。
 瞬間、30ccの透明なグリセリンの浣腸液が中島の直腸に注がれる。
 そして溜まっていた彼女の排泄物に絡みつき、腸内の神経を刺激して――決壊へのカウントダウンが始まった。


365H :2010/11/07(日) 23:15:45 ID:3cIMO9Ke

「ちょっ……トイレ! トイレ行かせて、早くっ!」
 イチヂクが引き抜かれた瞬間、ほんの少しだけ液が漏れてしまった。
 一刻も早く、トイレに行かなければならない。
 だが、身体をベッドに押さえ付けられて、中島は全く身動きが取れないでいた。
「どいてよっ! なんでこんな……イタズラするの……!?」
 じたばたと身体を動かすが、無駄だった。
 大瀬は笑顔のまま、中島の上から動かない。
 元々、女子の中では体格も運動神経も抜群の彼女だ。上から押さえつけられては、現役運動部員の中島でも
逃れることは出来なかった。
「言ったじゃない。中島さんのかわいいとこ、見せてほしいだけ」
「ばかっ、何言ってんの! ここあんたのベッドじゃない! 出せるわけ……」
「いいの。私のベッドを、中島さんので、マーキングして欲しい」
「まっ!?」
 その一言で青ざめた。
 彼女は本気だ。
 ひょっとして、あの二人の影響が……?
(スカトロプレイってやつ……四条もやってた……真似しようと……? いや、今そんなこと考えてる時間、ない!)
 じんじんと、肛門の内側が熱い。
 これ以上液が漏れないよう、きゅっと括約筋を締め付け続けながら中島は思案する。
 我慢できなくなる前に、何とかしなければ……!

「わ、わかった! 出してあげるから! 身体どかしてよ、痛い!」
「……あ、ごめん」
 ようやく、大瀬が力を緩めた。
 彼女がゆっくりと、その身体を、後ろに動かしたところで――
「ありがとっ!」
「ああっ、ちょっと……うそつきっ!」
 身体の拘束が緩んだ瞬間、中島は渾身の力で大瀬をはねのけた。
 と同時に、ベッドの脇にたたんであった自分の服を乱暴につかみ、脱兎のごとく――全裸のままで、部屋から
飛び出していった。
 目指すはもちろん、一階のトイレだ。

366H :2010/11/07(日) 23:16:20 ID:3cIMO9Ke


(やばいやばいやばい!)

 どたどたと、慌ただしい足音を立てて階段を駆け下りる。
 途中でまた少し、薄茶色に染まったグリセリン溶液が漏れ出てしまったが、もう気にしている余裕もない。
 この短時間で、ぐんぐんと便意が高まってきている。
 “本体”がもうすぐ降りてくる……!
(階段降りてすぐ左、黒っぽい扉!)
 必死の形相でトイレの扉を開けて、その中へ。
 小さな部屋の中央に鎮座する白い便器に、おしりをどかっと降ろして……ようやく中島は安堵の声を漏らした。
「あっ……ぶなかったぁ……」
 間に合ってよかった。
 持ってきた服をタンクの上に置き、腰かけた太腿に両肘をついて、脂汗が浮かぶ額を手で覆う。
 おなかの方も、ぐるぐると音を立て始めた。
 もうちょっとで、漏らしてしま……
「ずるいよ、さっきの」
「ちょっ!?」
 驚いて、また少し液が漏れ出てしまった。
 ……鍵を開けっ放しにしたのがまずかった。
 全く何の遠慮もなく、大瀬がトイレの中に入ってきたのだ。
 そして彼女も当たり前のように、全裸のままだった。
「あんた、そこまで……!?」
「中島さんが、うんちしてるとこが、見たいの。……だめ?」

 ……もう、負けた。
 でもそんな綺麗な瞳で、言う台詞じゃない……。

「……わかった。ほら、もう好きなだけ見て」
 頬を染めた、上目遣いのその表情に、ドキッとしてしまった自分が情けない。
 諦めのため息をついてから、中島は便座に腰を下ろしたまま、むちっとしたふとももを左右に……いっぱいまで拡げた。
 隠されていた部分が電灯の光の下に晒される。
 大瀬のよりも少しだけ熟れたクレバスと、小さな肛門。漏れ出た浣腸液で既に少し汚れていた。
 そのすべてを、彼女の眼前に……。

367H :2010/11/07(日) 23:16:53 ID:3cIMO9Ke


 ぐ……ぎゅるっ……! ぐ……!

「あ……ふっ……! お…おなかが……!」
「もう、出ちゃいそう?」
 閉ざされたトイレの中に、不気味な音が響き始める。
 大瀬は和式便器にかがむような格好で、じっと――20センチも離れていないくらいの至近距離に顔を近づけて、
その部分を見つめている。
 興味津津、といった風な、無邪気でまっすぐな瞳だ。
 それだけに余計恥ずかしかった。
 両手を胸に、中島は眼をつぶってその時を待つ。
「う…うん……。もう、出すよ……我慢できな…………は、あぁっ!? ちょ、おーせ……!?」
 びくっ、と中島が大きく体をのけぞらせた。
 驚いて下を見ると、大瀬が自分の股間に顔をうずめているのが見えた。
 舌先を使って、性器を愛撫し始めたのである。
「やめてっ、やめてよっ! こんな……汚いよっ! あ…あっ! 漏れちゃいそう……なのにっ!」
 肉のクレバスに埋もれていた、小さな点のようなクリトリス。
 大瀬はそれを尖らせた舌の先端で掘り起こして、よだれをたっぷりと絡め……上に下に、びんたをするように
刺激し続ける。
 中島の制止にも、全く耳を貸さずに。
「ひっ! はぁっ……あ! だめ……そこっ……だめぇ……!」
 そう叫ぶのが精一杯だった。
 中島は両手で大瀬を排除しようと試みたが、それも無駄だった。
 身体中の神経をマヒさせるような快感で、全く腕に力が入らない。
 大瀬の柔らかな舌先がそこを弾くたび、擦り上げるたび……特上の刺激と一緒に便意の苦痛が脳天まで駆け上がって、
理性を消し去ろうとする。
 同時に、肛門を締め付ける力も奪っていく……。
 さっきの、風呂場での事と全く立場が入れ替わってしまっていた。

368H :2010/11/07(日) 23:17:38 ID:3cIMO9Ke


(あ……あたま…おかしくなるぅ……)
 自分の下半身を、他人にいいようにされる……生まれて初めて味わう未知の刺激に、中島の思考は徐々に
ホワイトアウトしつつあった。
 浣腸の苦痛と便意なら知っている。
 ひどい便秘の時に、何度か使ったことがある。
 女性器、クリトリスをいじる快感も知っている。
 オナニーは、中学のころから数え切れないほど……。
 でも、これは知らない。
 苦しいのと気持ちいいのが、一緒になって襲ってくる……!

「もう……もう! い…く……あっ! あ……で…出るうぅっ……!」

 快楽にゆがんだその叫びを合図に、大瀬の眼前で――決壊が始まった。
 ちょろっ…と、おしっこのような音を立てて、まず残っていた浣腸液が飛び出す。
 続いて、平らだった肛門とその周辺が身体の中から押されて急に隆起し、活火山のようにその口を大きく
開いて行き……そして奥から、中島の腸内に溜めこまれていた、大きな便が姿を見せた。
 粘り気のある浣腸液がまとわりついた……こげ茶色の大便の塊だ。
「……すごい」
 耐久力を失って、だらしなく口をあけた肛門をさらに押しのけるようにして……彼女の正に目の前で、それは
滑り降りるように中島の体内から生まれ出てきた。
 もちろん、彼女もまた、こんな間近に他人の排便を見るのは初めてだった。
 中島の汗と愛液と大便と、そして芳香剤がミックスされた、言葉で表現できないその臭いを胸一杯に吸い込みながら、
大瀬もまた半分放心状態で、その光景をじっと見つめていた。

 む…ぶぼっ! ぶ……ぼちゃっ! どぽっ!!

 廊下にまで響く下品な脱糞音とともに、透明だった水面はものの数秒で汚い茶色に染まっていく。
 大きな頭が出てしまえば、後はもう、重力に引かれて落ちて行くだけだった。
 直腸の中身が全て無くなってしまうと、今度は腸の奥の方にあった未熟成の便までが、溢れた腸液の流れに押されて
ガスと一緒に排出されていく。

369H :2010/11/07(日) 23:18:15 ID:3cIMO9Ke

「はぁ……はぁ……あ、ああ…………」
 その数秒間、中島の視界はぐにゃりとゆがんでいた。
 脱糞と同時に絶頂に達してしまった中島は半分放心状態で、唾液と、にじんだ涙と、汗とでくちゃくちゃの顔のまま
天井を仰いでいた。
(出しちゃった……おーせの、目の前で……)
 生まれて始めて、排便を他人に見られた。
 しかも、舌でいかされながら……!
 全てを絞りつくした解放感と快感、羞恥心、背徳感……それらが彼女の精神を、異常な快楽の絶頂へと押し流す。
 浣腸で刺激され続けた肛門は、グロテスクなまでに盛り上がったまま、元に戻らない。
 まとわりつく半透明の腸液と漏れ出るガスとで泡立つそこは、今の中島の精神状態をそのまま映し出しすようだった。
「ああ……かけられちゃった。……いっぱい出たね、中島さん」
 そして潮吹きの粘液と、飛び出た浣腸便が水面に弾ぜた飛沫をその顔に浴びながら、大瀬はにっこりと微笑んで
中島の髪をなでた。
「ごめんね……。でもかわいかったよ、中島さん」
「いいよ、もう。……これで、おあいこだし……」
 半開きの瞳は、まだ少し焦点が定まらない。さっきの快感の余韻でくらくらする頭をどうにか支えながら、
中島は大瀬の声に応えた。
「ありがとう。……大好きだよ、中島さん」

 そんな彼女を大瀬はやさしく抱きしめ、よだれにまみれた唇に軽くキスをした。





370H :2010/11/07(日) 23:19:00 ID:3cIMO9Ke


 そして、二日後。



「……遅い」
 
 ベンチに座って足をばたつかせながら、ぼそっと口にしたその声は、遠慮も何もないセミの大合唱にかき消された。
 何気なく見上げた空には、梅雨明けの青い空と細かい雲。
 そこに、風に揺らぐニレの新緑がよく映えていた。
「……」
 中島は道路を挟んで斜め向こう側、学校の正門の方を見遣った。
 期末テスト当日の今日は、そこに風紀委員の姿はない。

 7月6日、午前8時少し前。
 もうすぐ夏本番、晴れ渡った青空が気持ち良い月曜日である。
 中島は学校正門のすぐ外、道路脇にある大きな街路樹の木陰で大瀬を待っていた。
 夏服の白いシャツに膝丈のプリーツスカート。膝の上に置いているのはいつものスポーツバッグではなく、
標準の薄い学生鞄だ。
 彼女は妙にそわそわした様子で、ベンチから立ったり座ったりと全く落ち着きがなかった。
「……あれも違う、か」
 力のないため息をついて、ハンカチで汗をぬぐう。
 さっきから彼女が見ているのは道路を挟んで向こう正面、学校前のバス停である。駅からの直行便が到着する度に、
ぞろぞろと降りてくる生徒の列へ目を向ける。
 メールで待ち合わせを約束して、ここに座りこんでからもう30分経つが、乗って来ているはずの大瀬の姿を
見つける事はまだ出来ない。
 少し前には四条を見つけたが、もちろん無視した。
 どうせ彼女とは、このあと教室で挨拶することになる。

371H :2010/11/07(日) 23:19:35 ID:3cIMO9Ke

「……8時か」
 携帯を取り出し、時刻を確認。約束の時間を、もう15分も過ぎていた。
 別に、遅刻しそうだというわけではない。
 大瀬の方が、ホームルーム前にちょっとした用事があるのだ。
 中島はそれを気にしていた。
「大丈夫かな……」
 携帯を握ったまま、腕組みをした。
 正直なところ、今日からのテストよりそっちの方が気になっている。
 点数が悪かったところで、追試を受けるだけだ。
 けど、こっちの問題は、これからの彼女の人生そのものに関わる。
 PTSDを、乗り越えられるかどうか……。
 ……ついでに言うと、大瀬の顔をちゃんと見られるかどうかも心配だった。
 一線を越えてしまって、初めての学校である。制服を着て会うというのは何と言うか、うまく説明できないが……
考えると胸がむず痒くなってくる。
 テスト初日、重い表情で学校に入っていく生徒は多い。が、彼女はそれとはまったく関係のないことで非常に
気が重かった。

 そのうち、登校ラッシュの時間が始まる。
 午前8時を過ぎると、ベンチの横を通りすぎて行く人、徒歩で学校に入っていく生徒の数も増えてきた。
 しかし、まだ大瀬は来ない。
 ……一度、電話をかけてみようか。
 心配になってきた。
 自分の汗で曇った液晶を拭いて、リダイヤル。
「――え?」
 すぐ近くから、聞き覚えのある着信メロディが聞こえてきた。
 驚いて顔を上げ、その方向に目をやると。


372H :2010/11/07(日) 23:20:07 ID:3cIMO9Ke


「え……あ? おーせ……?」
「おはよう。……ごめん、電車一本乗り過ごしちゃった」
 彼女が、すぐそこにいた。
 今のバスの乗っていたのだ。ぱっと、中島はベンチから立ち上がって彼女と向き合う。
 見ていたのに、何故気づかなかったのか……その理由はすぐに分かった。
「……変えたんだ、髪型。……びっくりした」
「うん。昨日、美容室行ってきた」
 鞄を右手に、少し照れたような――どこか落ち着かない様子で、大瀬は自分の髪を触った。
 中島はしばし見入ってしまう。
 土曜日に見た、髪をおろしただけの姿ではなかった。
 もともとポニーテールのために長めにしてあった髪にはシャギー、そして軽いウェーブが入り、以前よりも
ふわっと、軽い印象になっていた。全体も長すぎず短すぎず、少しだけカールされた髪の先が肩の上に乗っかって
遊んでいる。
 ……正直、見違えた。
 元々、大人びた印象のあった彼女だが、これできちんと化粧をしたら、大学生どころか社会人に間違われそうだ。

「でも、そんなに驚いた?」
「……した。全っ然、前とイメージ違うし」
 まともに顔を見られないんじゃないかと心配していたが、それ以上のインパクトで、そんなものはもう吹き飛んで
しまっていた。
 以前のような、大人っぽい雰囲気の中に同居していた子供っぽさが完全に消えている。
 今まででも十分、そうだったのが、更に……。
「うん。すごい……似合ってる。 かっ……いや、うん。すごく似合ってると思う」
「いーよ、気を使わなくて。もう、それ気にしないから。誰になんて言われてもいいんだ。分かってくれる人が一人いるし」
「そ……そっか」
 その言葉と、少し首を傾げての微笑みに、逆にこっちが照れてしまう。
 しかしこれは、このあと確実に男子とかから人気が出る。そっちの方が心配になって来る中島だった。
「土曜日は、本当にありがとう……色々。ホント、中島さんに助けてもらってばっかりだね」
「私が帰ってから、怒られなかった?」
「……ごめん。中島さんを悪者にしちゃった」

373H :2010/11/07(日) 23:20:39 ID:3cIMO9Ke

 上目遣いに、大瀬は両手を合わせる。
 あの後、昼ごはんに例のあれを一緒に食べ(味を整えたら意外においしかった)、もう一回お風呂に入って
上がったら家族が帰ってきたので挨拶した。
 その時は、臭いのことはほとんど何も言われなかったが……そのあと「中島がそういうのが食べたいと言った」と、
そういう事にしたらしい。
「はいはい、私が悪いんですよ全部」
「ごめんね。謝る。……最後のあれ、無理やりしちゃったこと、とかも」
「……ホントにね。あれ反則だよ。先にちゃんと言ってくれたら、私だって……」
「えっ?」
「実は結構、その……気持ちよかったんだ、あれ……。だからもう許す。本当」
 両手を頭の後ろに組み、くるっと大瀬に背を向けてから、中島は言った。
 ……生まれて初めて、他人とHしてしまった。
 しかも女の子と。
 挙句の果てに、浣腸プレイまで……!
 しかも半分気を失うくらい、気持ちよかった。夜、思い出して自慰に耽ってしまうくらい……。
 これで自分も……あの二人と同類だ。
 とてもではないが、目を見ながら言えるような事ではなかった。
「……ありがとう。中島さん」
「いーの。それにあの時言ったでしょ、これでおあいこだって。……けど、そんなことより」
 そこまで言ってから、中島はまた、大瀬のほうを向きなおす。
 その顔は真剣だった。

「本当に……大丈夫? 四条と顔合わせても平気? おなか痛くならない?」
「あ……うん。正直言うとね、ちょっと怖い」
 言って、大瀬は視線を外した。
 その一言で彼女の表情がこわばったのが、はっきり分かった。
「これから、顔出しに行くんでしょ? 一緒に行こうか? ……委員会室」
「……ありがとう。けど、過去はちゃんと乗り越えなきゃ。中島さんと一緒に、前に進みたいから」
 まっすぐに、中島を見つめなおす。
 力強い声、そして心に一本芯が通った、凛とした笑顔だった。
 中島の顔も、つられて明るくなる。

374H :2010/11/07(日) 23:21:13 ID:3cIMO9Ke

「……おっけー。その意気! いっそ一発、ひっぱたいてやるくらいの勢いで!」
 びしっと、右手を前に親指を立てた。
 ……安心した。
 これが……これこそが、自分がずっと好きだった彼女の顔だ。

「それにね、中島さんとは、ずっと一緒だから」
「へ?」
 言って、大瀬が制服のポケットから取り出したのは、白色の携帯電話だった。
 全く傷も汚れも無い、ほとんど新品だ。
「あ……それ、新しいやつ? メールで言ってた」
「うん。スマートフォンとかじゃないけど、結構いいの買って貰えたんだ」
「そっかー。……で?」
「見てくれる?」
 笑顔で差し出されたそのディスプレイに、映し出された画像。
 中島は一瞬、自分の目を疑った。
 ……女性の、裸が写っている。
 一糸まとわぬ、胸も局部も丸見えのまま、洋式便器に座って放心する……自分の全身画像。
 それからクローズアップの局部、流さないままの大便が漂う茶色い水面、その次には眠ったような中島の顔と、
笑顔の大瀬のツーショットまで……!



375H :2010/11/07(日) 23:21:55 ID:3cIMO9Ke

「ちょ、これ……! あのときの!?」
「うん。あんまりかわいい顔だったから……つい」
「つい、じゃないでしょ!? まずいって! 一緒の写メくらい、欲しかったらいくらでも撮るし!」
 ぶわっと、肌を流れる汗の量がいきなり倍増したような気がした。
 一体、いつの間に……全く気づかなかった。
 予想外の事態に、中島は狼狽する。
「んーと……でも、一人でする時とか欲しいかなーって。……実は、動画も」
「撮ったの!? なんてことを……! ほら、あれ……データ流出とか、そういう……!」
「うん。……大変なことになっちゃうよね。もしそんなことになったら」
「……え?」
 どういう意味……と言おうとして、オートバイの巻き上げた埃に視界を奪われた。
 目を開ける。
 そこに、大瀬の姿はない。


「私から逃げたら……許さないから」


「えっ…………」
 すぐ耳元で聞こえた、ドキッとするような鋭い声。熱を帯びた吐息と一緒にふわっと漂ってきたのは、
ミントのトリートメントの香りだ。
 驚いて横を向くと、風になびく綺麗な黒髪だけが視界に映った。
「おーせ……?」
「……なんてね、冗談! じゃ、行ってくる。後でまたメールするから!」
 大瀬は少し歩いてから、くるっと後ろを振り返って笑顔で手を振る。
 そして再び背を向け、彼女は早足で、校門を抜けて行った。




376H :2010/11/07(日) 23:22:39 ID:3cIMO9Ke


「……」
 追いかけようとしたが、できなかった。
 ラッシュの人波に紛れ、大瀬の後姿はすぐに見えなくなってしまう。
 茫然として歩道のど真ん中に佇む中島を避けるように、大勢の生徒がぞろぞろと学校の方へ流れていく。
 大勢の生徒が流れて行く。
 流れて……。


「あれ、いっちゃん? おはよー……何やってんの? こんなとこでぼけーっとして」
「おお…むら……?」
「ちょっと。どうし…………何その面白い顔」

 振り返ったら、大村がいた。
 そして笑われた。
 そのとき自分がどんな顔をしていたのか、わからないけれど。
 きっと、笑われてしまうような変な顔だったのだろう。
 その時のことは……それしか覚えていない。
 それしか……。






377H :2010/11/07(日) 23:23:34 ID:3cIMO9Ke



「えーと」
 一方の大瀬は、生徒の流れに乗って歩きながら、ゆっくりとメールを打っていた。
 いつも思うが、このメールというやつは文字をひとつ入力するのも非常に面倒だ。
 周りを見ると他にも何人か、打ちながら歩いている女子がいたが……何故彼女らは、あんなに素早く打てるのだろう。
(ん……と、どっちも慣れていかなきゃ……あぁ、また間違えた)
 ちょっとの風でも揺れて顔にかかってくる、下ろした髪もやはり気になる。
 まぁ、慣れるしかないだろう。
 今日からの、新しい自分に……。
「……よし」
 苦心しながら、ようやく一文完成させて、送信。


 Sub:学校に復帰しました
 本文:
   色々アドバイス、ありがとう。役に立ちました。
   蘭宮さんには、感謝してます。
   機会があったら報告しに行きます。






 
  ――甘い声でかけたのは、愛という名の呪いの魔法。



378H :2010/11/07(日) 23:24:35 ID:3cIMO9Ke
 以上です。
 ものの見事に堕ちてしまった中島さん。
 しかし、どこからどこまでが演技だったんでしょうねぇ。


 これでようやく中島と大瀬のお話も一段落。
 徐々に変態の道に落ちて行く話なので、あんまりえろく出来なくて申し訳ないです。
 あとは4人の絡みをどれだけ書けるか?
 時間のあるうちに、なるべく進めて行きます。


379名無しさん@ピンキー :2010/11/08(月) 11:05:31 ID:G/87BbwA
なんだろう・・・ この
レモンティーを飲んだ後すぐに黒豆ココア(超濃い目)を飲んだような
爽やか→こってりコクまろ感
だがそれがいい

380名無しさん@ピンキー :2010/11/08(月) 13:24:13 ID:nud1gtSR


381名無しさん@ピンキー :2010/11/08(月) 19:51:53 ID:k2E1WF//
やってくれるじゃない

382名無しさん@ピンキー :2010/11/10(水) 00:50:23 ID:qs0+cB+4
大瀬よくやった!
なんかむにゃむにゃ煮え切らんヤツだと思ってたけど、大活躍だな!

383H :2010/11/11(木) 23:21:11 ID:DO18Xkge
いつもありがとうございます。
これだけ長く続けて、待っていてもらえることもですが、オリジナルで、キャラに対してレスを貰えるのは
本当にありがたいことです。

ようやく話に一区切りがついたところですけど、せっかくなので
ボツになった9話の文章をリサイクルで投下してみます。
エロなし、文章も荒いので今回はろだに上げます。

ttp://scatoloa.s3.x-beat.com/cgi-bin/data/20101111230622.zip.html



……実はさっき盛大に誤爆してしまいました

384名無しさん@ピンキー :2010/11/12(金) 00:51:09 ID:LxYSsh/T
age

385名無しさん@ピンキー :2010/11/13(土) 20:39:16 ID:RZensSJd
sage

386名無しさん@ピンキー :2010/11/22(月) 00:12:36 ID:pM4shIi6
sage

387 ◆loliscavmU :2010/11/22(月) 02:20:22 ID:nivLIb3D
過疎ならなんか投下するか……
もう何日か待って

388名無しさん@ピンキー :2010/11/22(月) 11:55:01 ID:afaL8ulW
良い子にして待ってる

389名無しさん@ピンキー :2010/11/22(月) 19:09:26 ID:N7mjzZ3a
楽しみに待ってる。

390名無しさん@ピンキー :2010/11/23(火) 09:39:21 ID:l8maInKV
コイヤアアアア

391名無しさん@ピンキー :2010/11/23(火) 16:18:17 ID:IDiKNQB1
>>387
初めて失礼します。前座がてらに今夜、短いの一編投下して宜しいでしょうか?


392 ◆loliscavmU :2010/11/23(火) 17:13:28 ID:wLiI2iU2
>>391
いいんじゃないかな
もしかしたら日付越えるあたりに投下するから注意

393『無題』 ◆n9y.iwMSco :2010/11/23(火) 17:37:03 ID:IDiKNQB1


……目が覚めると、私は懐かしい闇のなかにいた。
障子から漏れる月明かりに木立のざわめく音。私が微睡んでいるこの部屋は間違いなく、まだ小学生の頃毎年のように帰省していた父の生まれた島だ。
母屋の方からかすかに響いてくる大人たちの楽しげな笑い声。遅くまで続く親類たちの酒宴に幼い私は眠気に堪えられず、いつもこうして一人離れに敷かれた床に入っていた。

(……おしっこ……したいな……)

暖かい布団にすっぽりと潜り込み、もぞもぞと爪先を丸めながらぼんやりと思う。
なぜ私が遥か時を遡り、こんな離島の夜に居るのかはわからない。最後にここで眠ったのはもう何年も前。中学に入った頃から、一度も両親の帰郷には付き合っていない。
何度寝返りをうってみても、お気に入りだったパジャマに収まった身体は間違いなく幼い私自身のものだ。フリルの付いたピンク色のパジャマに、いつも三つ編みにしていた長い髪……

(……それより、トイレに行かなきゃ……)

昏い眠りの淵、執拗な尿意がジンジンと下腹を責め苛む。そう、里帰りのたび大好きなお祖母ちゃんの島でたったひとつ私を苦しめたもの……それは母屋から離れた中庭に建つ不気味な便所だった。

(……怖いな……行きたくないな……)

昼間は燦々と日の光に溢れる広いお祖母ちゃん家の中庭は、夜になるとまるで鬱蒼とした魔物の巣窟にすら見える。古びて煤けた狸の置物、ひび割れた便所の壁に張り付く大きな蜘蛛。
高校生になった今でも、あの寂しい砂利道を歩いてポツンと裸電球の吊された便所まで行くのは怖かった。たぶん身体が小学生に戻ってしまったから、そんな臆病さも当然なのだろう……

(……そうだ……『アレ』来てくれないかな……)



394『無題』 ◆n9y.iwMSco :2010/11/23(火) 17:38:59 ID:IDiKNQB1
だしぬけに蘇った奇妙な記憶は、この不思議な微睡みの見せる夢なのだろうか。
だがこうしてうつうつと布団に包まれ、不条理で散漫な思念を辿るうち次々と浮かぶ『アレ』の確かな思い出は、耐え難い眠気のなかでも徐々にしっかりした輪郭を帯びてゆく。
そして……まるで記憶の底深くからひょっこりと這い出たように、そっと縁側の障子を開けた『アレ』は、少し生臭い匂いを伴ってペタペタと畳の上を近付いてきた。

(あ……来てくれたんだ……)

畳から私の布団へ潜り込む、人ならざる妖しい気配。初めてこの『存在』が床を訪れたとき、まだ幼かった私は危うく失禁してしまうところだった。
しかしすぐ醒める悪夢だ、と自分に言い聞かせながら、穏やかな声の命じるまま震える手でパジャマを脱いだときから、私と『彼』は誰にも言えぬ秘密の友人となったのだ……

(……サァ、ヌイデ……)

『彼』の嗄れた囁き声をなぜ今まで忘れていたのだろう。目を閉じたまま布団のなかで俯せて膝を立て、パジャマと下着を降ろしてお尻を高く突き出す。
ひんやりと冷たい海からの風がいっそう私の尿意をかきたてたとき、あの頃とそっくり同じ感覚がざらり、と剥き出しの股間を舐め上げた。

「あ……」

お尻にそっと添えられ、緩くあそこを押し開いている堅く骨張った指先には、水掻きのようなものがついていた。それに『彼』の途方もなく大きな口は、一体どんな形をしているのだろう。
そんな生暖かい口腔がぴったりとあそこを覆う感触。そして長く尖った舌が、ちろちろと巧みに尿道を刺激する。

(……ダシナサイ……)


395『無題』 ◆n9y.iwMSco :2010/11/23(火) 17:40:50 ID:IDiKNQB1
ぬるり、と襞の間を撫でられる気持ちよさは、幼ない私が覚えた初めての性感だった。昔のように禁忌を犯す後ろめたさを押し殺し、臍辺りに込めた力をゆっくりと抜いてゆく。
やがてじゅわっ、と熱いおしっこが滲み出ると、あとはもう加速する放尿の快感に浸るだけだ。
滔々と迸る私のおしっこは、一滴たりとも布団に零れることなく『彼』の喉に消えてゆく。こんなにはしたなく、そして気持ちのよいお漏らしが他にあるだろうか。

「ああ……あ……」

ちゅうっ、と最後のおしっこを吸い尽くし、『彼』の舌は丁寧に湿ったあそこの中を舐め清める。まだつるりとした割れ目を丹念に擦り上げる長い舌。
敏感になったあそこの疼きに、私はピンと背を反らせてお尻を揺らし、むず痒く幼い絶頂をいつも楽しんでいたのだった。

「は……うぅ……」

深い闇のなか、淫靡で生々しい夢は終わらなかった。そろりと這い上がった『彼』の長い舌は、長い放尿を終えてホッと緩んだ私のお尻……無防備に晒した肛門へと触れた。
ガクガクと太腿が強張り、爪先まで総毛立つ感覚が蘇る。これも今まで身体からすっぽりと抜け落ちていた島の記憶の一頁に、しっかりと刻まれていたものだ。

『……痛い……お腹が痛いよ……』

ぐっしょりと脂汗にまみれた小さな私の呻き声。たぶん昼間に冷たいものを飲み過ぎたからだろう。真夜中に私を襲った腹痛は、母屋の大人たちに知らせる余裕もなくだしぬけに訪れた。

『……誰か……誰か助けて……』

下腹で暴れ狂う絶え間ない鈍痛。この痛みを孕んだまま冷たく長い廊下を這って、更にあの恐ろしい便所を目指すことなど考えるだけで涙が零れた。あのとき……母や祖母の名を掠れた声で呼びながらひとり悶えていた私を『彼』は救ってくれたのだ。




396『無題』 ◆n9y.iwMSco :2010/11/23(火) 17:42:53 ID:IDiKNQB1
(……ハヤク、ヌイデ……)

まだ蝉の声が止まぬあの夜、『彼』の穏やかな声は、苦しむ私のすぐ傍らから湧き上がった。
今夜はいつもと違う……もっと汚く、恥ずかしい危機であることを『彼』に伝えたかったが、涙声しか出ない苦悶のなかで私は必死に俯せて下着を降ろし、冷たく汗ばんだお尻を晒け出すことしか出来なかった。

『だめ……やっぱり……汚いから……』

もはや熔岩のように渦巻く下腹の痛みに、ギュッと窄めた肛門はキリキリと痺れていた。だが『彼』の口腔がカプリとその周囲を覆っても、私は頑なにその穴を締め続けた。

『ああ……汚いよぅ……あああ……』

例えようのない恥じらいで堰止められた、暴発寸前の濁流。しかし『彼』の舌は躊躇なく、限界寸前の肛門をズブリと貫く。
優しく……しかし力強い侵入に断末魔のような嗚咽を漏らしながら私はついに屈服し、こじ開けられた肛門から激流のような軟便を『彼』のなかに迸らせたのだ。

『あああああ……あ!!』

灼けそうな肛門からびゅるびゅると噴き出す粘汁。真っ白い閃光が幾度となく脳天を駆け巡る羞恥と恍惚のなか、私は枕に火照った顔を埋めてむせび泣いた。
四つん這いでお尻を突き出し、ぶりりっ、ぶりっと下品な音を立てて妖怪の口に汚いウンチを漏らす私。
しかしその精魂尽きるほどの狂おしい排泄は、ずっと『彼』のポンプじみた吸引に助けられていた。そうだ……彼はきっとはお祖母ちゃんが言っていた、沖から来てお尻の『尻子玉』を絞り取る河童だったのだ……

『……ああ……』

ピュッ……ピュルッ……
やがて緊張のすっかり解けたお尻から最後の飛沫まで出尽くすと、消え失せた苦痛に代わりほかほかと暖かい安堵が全身に広がる。そして蕩けそうに弛緩した私の肛門には、再び『彼』の長い舌がぬるりと捻じ込まれた。

『……あ……ひぃ……』



397『無題』 ◆n9y.iwMSco :2010/11/23(火) 17:44:38 ID:IDiKNQB1
指一本動かせぬほどの深い至福感のなか、ぐりぐりと奥深く肛門を抉られる恍惚。尻子玉など抜かれてもいい。いつしか自分の手でお尻を広げ、皺の隅々まで丹念に拭われながら枕に涎を滲ませ、私は甘えた呻きを上げ続けた。

『……奥まで吸って、綺麗にして……』

もっと……もっと……もはや遠慮なく力んで肛門をぷくりと広げ、うねうねとお尻をくねらせるいやらしい私の求めに、『彼』は一層激しくうんちの穴を掻き回してくれた……



……突然、心安らぐ闇に眩しい光が差し込む。もう島の早い朝がやってきたのだろうか。そういえばお祖母ちゃんの離れで迎えた幾つもの夜明け、何故いつも『彼』との不思議な夜のことをすっかり忘れていたのだろう。

「……穂!! 志穂!! しっかりしろ!!」

お父さんの声だった。それに病院のような消毒液の匂い。たちまち蹴散らされる暗闇と一緒に『彼』の気配も消えてゆく。

「……あれ……私……」

目を開けるとぼやけた視界には両親の泣き笑いがあった。それにずいぶん老け込んで小さくなったお祖母ちゃんに島の親戚たち。赤ちゃんを抱いたお姉さんは、腕白だった従姉のシズちゃんだろうか……

そうだ、私はもうトイレが怖い小学生じゃない。夏休みの冒険に、一人でお祖母ちゃんの島を訪ねられるほど大きくなった高校生だ。でも私は、明るい部屋に流れる本当の時間のなか、確かに居た『彼』の面影を懸命に捜し続けた。

「……島への連絡船が転覆して、お前は海に投げ出されたんだ。そこから何Kmも潮に流されて……自警団の人が言うように河童が、本当に河童が助けてくれたのかも知れんなあ……」


おわり


398 ◆n9y.iwMSco :2010/11/23(火) 17:45:48 ID:IDiKNQB1
投下終了
失礼しました

399名無しさん@ピンキー :2010/11/23(火) 18:15:53 ID:4fy/9u+s
okですよ
伝奇っぽいのは久しぶり
どんどん書いてほしい

400 ◆loliscavmU :2010/11/24(水) 01:30:45 ID:lAMwIwCS
>>398
乙。なかなか新鮮でした

それじゃ産廃スレ二回目の投下開始

内容は「偶像幻想」序章と一章です

401 ◆loliscavmU :2010/11/24(水) 01:32:40 ID:lAMwIwCS
【アイドル/idol】
 1.偶像。崇拝される人や物。
 2.憧憬の対象者。人気者。特に、青少年の支持する若手タレント。



 朝の眩しさに小さな世界も慣れた午前八時。
 とある学校の一教室、最後列窓際の机に、小さな集団が形成されていた。
 彼らが口々にある種の名前を言い交わし、熱気を生み出していた。その一言、一節にこもるのは熱意と憧れ。
「見たか、昨日のドラマ!」
「見た見た。まゆこちゃん、スッゲーかわいかった!」
「タイトスカートといい、教師役ハマってるよな〜」
「それよりもアイパラの方がすごかったし! あー様のコスプレとかさー」
「太ももエロかったなー、あれ! でもさ、ゆっちの体験談とか、ヤバくなかったか!?」
「傷んだ卵を食べかけて友達とパニクったってやつだろ?」
「うっわ、何期待してたんだ? 変態か?」
「ち、ちげーし!」
 アイドルが上機嫌に語った冗談めいた逸話であった。やがて話題がアイドルグループの新曲の出来について移行する中、一人だけが中途に流れた話題を心の中で盛り上げていた。
(でも、もしも。ゆっちが卵食ってたら……。でも、まさかな)


402 ◆loliscavmU :2010/11/24(水) 01:33:59 ID:lAMwIwCS
 昭和時代を駆け抜けたアイドルたちに幻想を抱く男性は少なくなかった。
 ブラウン管の天使の振り撒く笑顔に、よどみはないと。
 液晶画面の向こう側にいる彼女たちに、男はいないと。
 テレビで活躍するアイドルが、トイレなんかしないと。
 アイドルというものは職業なのであって、人間である。生物である以上は生きるための顔を作るし、生きるための愛情を抱くし、生きるために排泄を繰り返す。過剰な崇拝が、彼女たちを次元の階層を超えた《アイドル》という生物に押し上げようとしている。
 そんな妄想を崩さないために、彼女たちはとにかくファンの思い通りにせざるを得なかった。
 ファンを喜ばせる笑顔を研ぎ澄ませ。
 ファンを絶望させるスキャンダルを回避して。
 ファンが嫌悪する生理現象を想起させぬよう立ち回って。
 結局、『こうあってほしい』は『こうあるべきだ』に昇格した。
 しかしながら、一例の中でどうしようもなく回避できない事象がある。前述の二つはあらゆる理由付けで、心の持ち方で事実すら生み出さないことも可能だが――。
 排泄だけは、アイドルという人間の職業をまっとうする上で、避けられない。
「アイドルはトイレなんかしない」
 偶像崇拝者のみに赦された幻想は、ハッキリ言って妄信ということだ。

 そして、もう一つだけ不変で彼女らにとって普遍な現実がある。
 ――たとえ人々に愛される偶像的存在であろうとも、生理現象の前では女の子であるということだ。
 女の子も○○○の欲求と行き当たっては、アイドルでいられない。


403 ◆loliscavmU :2010/11/24(水) 01:35:11 ID:lAMwIwCS
   Case.1 Low-teen Idol's habit.


 陽が夕に染まる頃。
 東京某所のテレビ局。高層階のとあるスタジオでは、子供向けの番組の収録が始まろうとしており、スタッフやディレクターが最後の調整を念入りに行っていた。

 そことは一階層異なる階のトイレに、一人の少女が足を踏み入れた。彼女は収録の十分前にトイレを済ませようと楽屋から一直線にやってきたのだ。

 三波悠。一〇歳。小学五年生。切り揃えられたショートカットの目立つ、明るい女の子。子供たちに人気のある教育番組の中心的な役を任されている、人気子役。
 悠は立ち並ぶ個室群を見渡すなどはせず、真っ直ぐに洋式便器の備えられたいつもの個室に入った。

 便器の蓋を上げ、エプロンのようなワンピースの裾に両手を差し込んでショーツを下ろす。裾を手繰り上げながら着座し、番組の衣装が汚れないように捲くって寄せる。
「んっ」
  チュ――ッジャボジャボジャボジョボジョボ……

 知覚していない緊張感を解きほぐすと、第二次性徴を迎え始めた陰部から黄金の液体が放出された。ありていに言えば、それはおしっこだ。陰毛もまばらで、肉付き出して縦に伸ばした楕円のようなスリットから放たれる尿。勢いよく便器にたたえられた水面を穿っていく。

  ジョボジョボジョボジョボ……
 数秒に渡る少女の放尿は、
  じょぼぼっ……ちょろろろろ、ちゅいっ
 股間をしっとりと濡らし、終わった。
「はぁ」
 肩をぷるる……と震わせ、残尿感を絞りきったようだ。
 悠は呆然と溜息を放ったのち、おもむろに腰に深く重心を落とした。

 自然と狭いV字を描いていた両のももが閉まり、両膝が揃えられる。対照的に膝から下は内股気味に開かれた。まるで彼女は便器に座りながらも小さく丸まるように、体勢を整えていた。


404 ◆loliscavmU :2010/11/24(水) 01:36:50 ID:lAMwIwCS
「んぐ」
 力強く、きばる。
  ミチ、ミチミチ
 桃色の肛門がしなり、伸びる。
 放尿後の息みを聞けば、誰だって彼女がこれからする行為を理解せずにはいられないだろう。

 もちろん、ピンク色のタマゴを産み落とすのではない。
「んん、んぐぅ……」
  ミチッ……
「んんっ!」
  ミチニチッ、ボチャン!
 茶色の、ウンチをするに決まっている。
 紛れもなく悠の肛門は健康的な大便を吐き出した。ピンク色のタマゴなどというアイドルの神秘性を強調させる物体を、人間である彼女が産み出せるはずがない。

 三波悠は間違いなくヒトという種類の、女の子だ。
「んくぅ……んっ!」
 排便して間もなく再び息む。更に大きなブツを放出しようと、前傾姿勢になってお腹に力を加えていく。ぬるぬると肛門が隆起し、茶色の弾頭を押し出す。
 一発目が出てからは直腸もこなれたのか排泄がスムーズになっている。するすると柔らかめの一本が降りてきた。

  ニチッ ミチッミチュミチュ……
「ふっ」
  ミチミチミチッ! ドポンッ!
 大きく飛沫を上げて便器に落下。

「ふぅ……」
(ウンチでたぁ…………)
 残便感が大きく削がれ、腹部に空虚な解放感が満ちた。《朝から我慢していた》大便をようやく排泄でき、楽になったのだろう。
 念のためと小さく気張っていると、トイレに誰かの入ってくる気配が感じ取れた。入ってきた女性であろう彼女は悠のいる個室の隣に入ろうとし、

「もしかして悠ちゃん?」
 と声をかけた――もちろん、隣室の悠に。
「あ、愛ちゃん」
 確信的ないつもの問いかけに悠もいつも通りに返した。
 わざわざ悠の隣室を使用中にした篠田愛は、手早く悠の着ているワンピースと似たようなそれを捲くり、着座しながらショーツを下ろす。

 愛は膝に両手を揃えて乗せ、大人の形をしてきた性器を外気に晒し、放尿する。
  しゃ〜ぢょろぢょろちょろろろ……
「悠ちゃん、ウンチ?」
「うん。今日はいつもより遅くおトイレしてるのに、よくわかったね」
「だっていつも通りだもん」

 悠はちょっとだけ出そうな残便をひり出しながら答える。




405 ◆loliscavmU :2010/11/24(水) 01:38:05 ID:lAMwIwCS
 愛は知っている。悠のくせを、悠の習慣を。
 悠は収録の直前に、決まった階のトイレの、奥から二番目の洋式トイレで、うんちをする習慣があることを。

 だから愛は悠がいつも使っているトイレが使用中であることと、その個室の周りに甘い便臭が漂っていることから悠がいるのだと判断したのだ。

 愛は悠が習慣的排便をしていると分かっていながらトイレを訪れるし、悠も愛が来ることを踏まえた上でいつもトイレをする。そこに悠が恥ずかしがっている要素は見受けられない。
「今日は出てよかったね〜。この前はウンチが出なくて散々だったもんね」
「ちょっと、そんなこと言わないでよぉ」
「収録前にウンチしないと調子が悪いって言ったの、悠なんだけどな〜?」
「も、もぉ……」

 悠は薄っすらと赤面しながら所在なげにお腹をさすった。
 悠は収録前に大便を出さないと、直後の収録に支障を来す。
 前回は要所要所でセリフを噛み、余計な手間を増やしてしまっていた。別に収録中に便意を感じてしまうから失敗するのではないが、ウンチをした後は失敗が少ないことに気付き、悠は収録が始まる前までに必ずトイレに立ち寄ることにしていた。

 収録前トイレを習慣づけてからは出そうな日は便意を感じるようになり、失敗は減った。最近では朝の排便を我慢し、なるべくテレビ局まで大便を持ち越すようにもしていた。
 そんな無理をして学校で我慢できず昼休みに排便し友達に指摘された挙句、テレビ局でウンチできなかったことは記憶に新しい。
 このことを知っているのは同じ番組に出演している愛だけで、告白された当初こそ変に思ってトイレの度に揶揄していたが、もう慣れてしまって同じ空間にいることに平気になってしまったようだ。

  じょろじょろじょろ〜〜 じょぽぽっ、じょぽっ ちょろ……
  ぶり、ぷりぷりっ ぷちゅっ
「「はぁ……」」
 二人の吐息が重なった。悠は排便し終わり、愛は排尿を済ませた。
  ガラガラガラ ビッ
 どちらともなくロールを巻き取り、汚れを拭う。
「そろそろ収録だし、早く行かなきゃね」

 愛は前から紙を差し込み、尿滴を拭き取る。
「愛ちゃん、来る時は何分だった?」
 悠は中腰になってがに股気味に、股間を拭く。
「20分くらいだったし、あと5分くらいかな?」
「もう集合時間? 急ごっと」
 さっとショーツを上げ、愛は水を流してしまった。
「愛ちゃんちょっと待ってて」
「うん」
  ガラガラガラガラ、ビリッ
 三重に折り曲げた紙で肛門を拭う。ぐりぐりと擦りつけ、確認……汚れた面を谷折りに伏せてもう一回擦る。一度目はうっすらとあった茶色い滓も、二度目には取りきれていたのか見えなかった。

 下着を整えて、便器を覗き見ながら洗浄レバーを倒した。底に沈んでいた二本のウンチと欠片ほどの便が瞬く間に呑みこまれていった。
「悠ちゃん早く〜」
「ごめんね、お待たせ。ん〜っ、すっきりしたぁ」
「今日もがんばろうね」
「うん。でもなんか風邪っぽいかも」
「無理しちゃだめだよ?」
「そうだね」
 二人は手を洗って、足早にトイレを立ち去った。
 無人のトイレに残された痕跡はタンクに水の蓄えられていく音と、少女のトイレの証である便臭だけだった……。


406 ◆loliscavmU :2010/11/24(水) 01:40:25 ID:lAMwIwCS

     * * *

  ギュルギュルゴロゴロゴロ……!
 数時間後に収録は終わり、悠も目立った失敗もなく役を演じれた。
 滞りなく子役も解き放たれ、軽い打ち合わせやスケジュール確認の時間なのだが……。

 悠だけはスタッフに断りを入れ、収録スタジオに近いトイレに向かっていた。
(早くトイレ……)
 廊下を行き交う大人の人に会釈しながらも双眸の焦点は女子トイレの場所に向かっていた。
 収録終盤から感じていた便意が最高潮になり、収録が終わるや否や一言だけ告げてスタジオを飛び出したのだ。

  ゴロゴログリュリュリュル!
(ウンチ、ウンチ出ちゃうよぉ〜)
 悠はとても緊張しやすい性格だ。そして、ひどく緊張するとお腹を壊す。
 子役になった当初は緊張に緊張を重ね、休憩中や収録後はすぐにトイレに駆け込んでいた。
 とは言っても「ウンチがしたい」程度の緩い便意と腹痛だったため、ストレスになるほどに下したり、ひどい腹痛を起こしたりするまでにひどくはならなかった。
 悠も誰かに苦しみを訴えたりはせず、こういう仕事なんだと割り切り、次第に緊張にも慣れ親しんで克服していった。

 ただ肉体的に不調の時や、演技などに強く苦手意識を抱いてしまうと収録中もトイレに行きたくなることはあった。スタッフは小学生に無理強いはするまいと気軽にトイレへ行かせてくれているので今までにそれで失敗したことはないし、悠もやせ我慢をすることはなかった。
 トイレに入って最寄の個室に駆け込む。乱雑にドアを閉めて、施錠。
(なんで蓋閉まってるのっ!)
 すぐに座り込みたい衝動を抑えながら蓋を持ち上げ、
  するするするがたんっ!
(ウンチでちゃう!)

 焦りを隠さずショーツを下ろしながら勢いよく座る。
 危機感が解きほぐされ、必死に力強く締めていた緊張がどっと緩んだ。そう、ダムの放水口とも言うべき、菊似の蕾が大きく拡がり咲いた。

 貯水量の限界を目前に捉え、決壊も目前に緊迫していた肛門が一挙に放水体勢に入った。
「んぐぅ!」
 ぶるるっと震えながら背筋を伸ばし――
  ブリブリニチニチチ!
  ブリブリドボドボドボォ〜〜〜ッ!! ブビビシャビシャドボドボドボォ〜〜〜ッ!!
  ブッ! ブビッ! ブビシャッ!!

「あああぁ……」
 悠を苦しめていた土石流の奔流が、直下に備えられた湖に直撃、瞬く間に澄み損ねていた透明を濁流の茶色で汚染してしまう。
「はあぁぁぁぁ〜〜〜……っ」
 間に合った。
 急な便意をセーフティーネットにもならない薄布で解放する結末を回避し、至上の幸福を得ていた。便器に腰掛けて排泄をするという人にとって普遍的かつ、現代の生活様式として不変的なスタイルを保てたことに張り裂けんばかりの溜息にして吐き出した。

 無論、吐いただけ息を吸おうとして下した下痢便の悪臭を吸い込んで、咽る。
(くさ〜い……。うぅ、お腹いたいよぉ)
 鼻腔に残る不快臭もさることながら、お腹でうごめく不快の方も深刻であった。


407 ◆loliscavmU :2010/11/24(水) 01:42:42 ID:lAMwIwCS
(ウンチ、まだ出そう……)
 今しがた粥状に溶けたどろっどろの下痢便を大量に放ったばかりであるというのに、悠の直腸には第一放流と引けをとらない土石流が蓄積されつつあった。

「う、くぅ……っ。――かはぁ〜〜〜っ!」

  ビュリビチビチビチビチブリボシャビジャボジャボジャッ!! ピィ――――ッブルブジュッ! ブボババババッ!
 固形になり損ねた、いや固形になる前に運ばれてしまった大便が便器に注ぎ込まれていく。水面に浮く下痢便の滓と衝突し、深く湖を穿ち、気色悪く泡立つ。
 時折おもちゃの笛のようなオナラを交えつつも、悠は制御のしようがない排泄行為に踊らされるままだった。
 衰えを見せない便意が闇雲に下痢便を呼び出し、下しっ腹を容赦無く刺激する。怒濤の排便の勢いが落ち、僅かな小休止を挟んでは再び下す。
 悠は太ももをぴったりと閉じ、両足を便器に絡ませるように密着させていた。更に上半身を深く倒し、お腹を抱えるような姿勢でうんうんと唸る。その姿は触れることもできない内側の痛みを抑え込めるように見えなくもない。

(おなかいたいよぉ、おなかいたいぃっ〜〜〜)
  ブリジュボジュビジュビッブリュッ! ブビブリビヂビヂビヂビヂ〜〜ッ!
 短いかも長いかも掴めない排便が止まり、和らげることもままならない腹痛を直面する。
 悠はまだ排便している方が楽なのではないかと思うくらいギリギリと軋むような激痛にのた打ち回りたい気分だった。ウンチをしているという気持ちよさがあるだけ、余裕があるというものだ。
 それでも意識も朦朧に液状便を下し続けていた経験のある彼女は、今の方が楽であることを知っている。それは初めてのお料理企画のときであった。
 調理に苦手意識を持ってしまったがために、スタジオのセット準備の間中ずっとトイレに篭っていたくらいだ。それだけでは便意は治まらず、個室から出た数秒後に舞い戻るまでに病的な下しっぷりであった。
 その日の番組を見た誰があどけなく笑いながらお菓子を作る三波悠の面影に、下痢に苦しむ女の子の姿を思い浮かべただろう。
 ちなみに今日も料理をしている姿の撮影があり、前述のことを思い出したことで普段以上に緊張を深め、加えて風邪気味なために今の事態に至っている。

(もう帰りたいよぉ〜)
「はぁーっ、出る……」
  プリポトポトポトポト……ブビッヂュゥ――――ッ!! ビュゥ〜〜〜〜ッ!
 液状便が迸り、水気を含んだガスが炸裂する。
 大分勢いが弱まってきているが、俄然便意の方は収まる様子がない。
 断続的な排便と小休止の繰り返しも不定期なリズムとなり、やがて棘でつつくような腹痛と戦いながらきばっていた。

「うぅ〜〜、うぅん。んぐぐっ……はぁっ。うーん、う〜〜ん!」
 早くお腹の中のぐちゃぐちゃを出し切りたい。人目も憚らず唸り、喘ぐ。



408 ◆loliscavmU :2010/11/24(水) 01:44:15 ID:lAMwIwCS
 不意にコンコン、と悠の篭る個室のドアがノックされた。
「悠ちゃん、大丈夫?」
「愛ちゃん?」
 向こう側にいるのは先ほどまで共演していた愛のようだ。

「終わってすぐにいなくなるからもしかして、と思ったけど……。お腹は大丈夫?」

「ううん……ピーピーなの。まだおなかいたいの」
「そっか……。スケジュールのお話代わりに聞いてきたから」
「ありがと。う、うぅん……」
「もう済ませられそう?」

「まだぁ……。まだ出そう…………うう〜ん」
  ギュルギュルギュル……。
 悠のお腹がなった。お腹を渋らせながらもきばり続けた甲斐あってか、残る全部が降りてきたようだ。

「じゃあ、外で待ってるね」
 緊張体質の悠の事情を知る愛はそそくさとトイレを後にした。

  ビチビチビチビチブリッ! ビチビチビチ〜〜ッ!
  ブゥ〜〜〜ッ!! ブッ、ブススッ! プシュウ〜〜
 悠もあまり排泄音を聞かれたくないだろうと気遣いながら、後ろに聞こえる泥の跳ね上がる音が聞こえないフリをするのだった。

 それから数分後……ゲッソリとした表情で悠がトイレから出てきた。

 便器一杯に下痢便を放ち、お腹を空にしたのだろうが、腹痛の余韻もあってかお腹をさすっている。
「まだお腹いたいの? だいじょうぶ?」
「だいぶすっきりしたかも、もどろ」
 それから二人は楽屋に戻って帰る準備をし、親の待つ地下駐車場に行くためエレベーターに乗り込んだ。
 その途中、
  ぎゅるるるる
「う、」
「悠ちゃん、どうしたの?」
「でそう」
「もしかして、ウンチ?」
「ごめん、降りるね……」

 悠はパネルの傍までふらふらと向かい、最寄の階のボタンを押した。間もなくして地下駐車場まで直通だったエレベーターは停止し、重厚な鉄扉が開かれる。
「先行っててっ」
「ほっとけないよ、待ってる」
 なりふり構わず駆け出し、近くのトイレに飛び込む。

 愛は激しくドアの閉められる音を廊下で感じながら、憂いを帯びた面持ちでトイレの入り口を見つめるのだった……。



409 ◆loliscavmU :2010/11/24(水) 01:46:34 ID:lAMwIwCS
   * * *

  きゅる〜〜〜っ ごろごろ
 う、ウンチ……
  バタバタバタバタ……ガチャッバタン!
  スルスルシュルッ、ガタッ
 んっ!
  ……とぽとぽとぽ ちゅ――っ! ぽちょん
 ウンチでたぁ……
  がらがらがらがらがら、びり …………ぼとっ
  ゴボジャアァ――――ッ ジョボボボボボ〜〜〜ッ!

 重苦しい洗浄音に続き、力なくドアが押し開けられる。後ろ手に閉め、蒼白な顔付きで悠は自宅で三度目となる排便を終えて出てきた。
 家に着いてすぐに駆け込み、一回。着替えて正露丸を呑み終えた直後に二回。そして寝込んでいる最中に催して三回目。
 外出先でのトイレも合わせて六回はウンチをしているのだが、出るものは出るようで、大さじ一杯分の水様便をひり出すのにも堪え難い腹痛と便意に見舞われていた。
 実際悠はお腹を抱えてトイレに飛び込んだが、本当に大さじ一杯だけの下痢をして、楽になったのだ。
「悠、お腹はどう?」
「まだお腹がいたいよ」
「ぴーぴーなの?」
「さっき、水っぽいウンチでたの……」
「そう、ゆっくり休んでなさい」
 母親と二、三言交わして部屋に戻ろうとして、
「どうしたの?」
「う、」
 踵を返し、中腰で廊下を駆ける。

「う、ウンチでそう」
「え、悠、何?」
「ウンチっ! ウンチしたいんだってば!」
 悠は鍵をかけることすら忘れ、下着を下ろしながら座る。
「ううぅ〜〜〜〜ん、はぁ〜〜〜〜っ!」
「悠!? 大丈夫なの?」
「らい、じょうぶ……」
 猛烈な便意を感じて駆け込んだが、異物が排泄される感じがしない。渋っているのだろうか。
「おなかいたいよぉ〜」
「苦しかったらすぐに言うのよ」

 思春期の娘がいるトイレの前にい続けるのは無遠慮だと思い、母はひとまず下がることにした。
 悠は恥ずかしがる暇もなく、泣き顔でふんばり続ける。
「うぅん、うーん、うぅ〜ん、うぅぅ〜〜〜んっ! んんんぅ〜〜〜!!」
 息む声だけが個室に満ちる。
「ウンチ出てよぉ、はぁ〜、はぁ」
 それから数分して母親が様子を見にくる。
「悠、まだ辛い?」
「うん、おなかいたい……」
「ウンチはまだ出そう?」
「でないの」

 泣き声じみた、告白。
「ウンチしたいのに、ウンチでないのぉ」
 さっきからずっときばってばかりで、悠は少しもウンチをしていなかったのだ。
「もぉ、やだぁ……」
 テレビの中の妖精的な幼女は、トイレの中で一人の女の子として苦しんでいる。
 三日に渡り悠は学校とお仕事を休んだ。
 数日後、夕方のニュース番組でウイルス性の風邪の流行について報じられた。


410 ◆loliscavmU :2010/11/24(水) 01:48:40 ID:lAMwIwCS
以上です
お察しの通り、続きます。
次回からはもっとアイドルらしいキャラクターでいきます

想像力かきたててイってね!

411名無しさん@ピンキー :2010/11/24(水) 22:21:07 ID:tk4gg3TG
GJ!
出なくて散々だったエピソードも是非とも・・・

412 ◆loliscavmU :2010/11/26(金) 02:30:17 ID:dfpRdxl7
>>411
感想とリクエストありー。ご要望の場面を加筆して後日……ちゅーことで


413名無しさん@ピンキー :2010/11/26(金) 23:07:49 ID:tCBTdRS7
GJ!

414名無しさん@ピンキー :2010/11/28(日) 16:02:14 ID:FhvTuJja
gjgj

415名無しさん@ピンキー :2010/11/30(火) 17:30:28 ID:L80x7ciD
ぐじゅぐじゅ

416名無しさん@ピンキー :2010/12/02(木) 10:21:27 ID:HNI3QFHC
ぐじゅぐじゅか、カチカチか。
それが問題だ。

417名無しさん@ピンキー :2010/12/02(木) 19:54:00 ID:2PNe4V8b
ぐじゅとカチを両方やったのか

418名無しさん@ピンキー :2010/12/08(水) 18:57:29 ID:0riXNpUC
ここってオリキャラじゃなくても虹スカならいいのかな?
今もしもしからしか書けないからPC規制とけたら投下したいと思って

419名無しさん@ピンキー :2010/12/08(水) 20:40:56 ID:P5MAvm/5
>>418
>>1
> 版権物の二次パロ、非版権物のオリジナル、いずれも歓迎です。

420名無しさん@ピンキー :2010/12/09(木) 22:35:47 ID:0e26KIyF
子供の頃クラスメイトの生オモラシ(大しかもゲリ。を見なければこんな性癖はなかっただろう
しみじみとあれは素晴らしいものだった。

421名無しさん@ピンキー :2010/12/10(金) 10:02:07 ID:B3rHvujX
>>420
詳しく描写せよ

422名無しさん@ピンキー :2010/12/18(土) 16:48:56 ID:tcAiggmU
ポンッ!(迫真)

423名無しさん@ピンキー :2010/12/24(金) 00:38:13 ID:Tykb0wrE
              )
             (
         ,,        )      )
         ゙ミ;;;;;,_           (
          ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
          i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
          ゙ゞy、、;:..、)  }
           .¨.、,_,,、_,,r_,ノ′
         /;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ
        ゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._  、}
        ".¨,;;;;==-ー=v ''ノ==ミ_,ノ′
       /;i;i; '',',ィ.tァュ,;;;;;;;/ ィ、ァュ´゙^′..ヽ 
       ゙{y、、;:...:,:`~"、;:.:,:ヽ .`~".、)  、}
       ".¨////'‐ .:ノv、冫) ////r_,ノ′
      /i;i; '',',;;;_~υ⌒ハヘ__, ノ;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
      ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:_,,:ν⌒Y⌒ヽ、゚o,,'.、)  、}<今日も元気だウンコがうまいだろぉ…ハァハァハァ ウッ!
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;)Kェエエェエェ-冫,,、_,r_,ノ′
            ヽ、___, ノ



424名無しさん@ピンキー :2010/12/24(金) 19:21:02 ID:8YgR5hSz
由姫といつきはどんなイヴを過ごしているのだろう・・・
ブラウニー作ってるに違いない

425H :2010/12/26(日) 19:31:35 ID:3xgMrrvI
>>424
クリスマスネタは間に合わなかったです、申し訳ない。
今年最後の投下です。


426H :2010/12/26(日) 19:33:08 ID:3xgMrrvI




 一年間という時間はとてつもなく長いようで――終わってみると、本当に短い。
 それは激動の西暦2010年がいよいよ大詰めを迎えようかという、大晦日の夜のことだった。



「うわ〜……本当に、人いっぱいだね……」
「……だから言ったよ、俺。毎年、無茶苦茶混んでるけど、って」

 気温、零下3度にも達しようかという、真冬の夜の11時30分。
 除夜の鐘の厳かな音が遠くに響く中、あるカップルが大晦日で人のごった返す神社の境内を歩いていた。
 全国区でも名前の知られた、県下有数の大きな神社である。
 大晦日の夜ともなれば、あちこちから集まる参拝客やら、それ目当ての出店やら地元の団体の集まりやらで、それこそ
境内だけでなく外の参道まで老若男女入り乱れ、真冬とは思えないような活気と熱気が渦巻いていた。
 石造りの大鳥居をくぐった灰色の石畳の上。
 ゆっくりと歩く二人の横をせわしなく、参拝客の流れが途切れることなく続いていく。
 ちょっと余所見をすると、すれ違う人と肩がぶつかりそうになる。
 油断しているとほんのちょっとの拍子で、二人バラバラになって流されていきそうだ。
「寒い……」
 彼女の手を握って進みながら、男は震える唇で呟いた。
 空いている左手で、ジャケットの襟元を直す。
 既に紅葉の落ちた、境内の大木の脇から遥かに見上げる夜空は、雲ひとつない綺麗な星空だ。
 しかしそこから吹き降りてくる冷たい風は、正に身を切るようだった。
 つないだ右手は暖かいままだが、マフラーをしていても、冷気が足の方から服の中に侵入してくる。
 吹き抜ける風に身震いをひとつ、彼――関谷素直は手の平に、白い息を吹きかけた。
「大丈夫?」
「このくらいなら。けど、絵美里の方こそ、大丈夫? ホントに」
「全然。寒いの平気だし。それにこのくらい人がいたらいいなって思ってたから」
 彼の隣にいるのは、きれいな長い髪が一際目立つ、黒のブーツに白いロングコートの女性。この寒さの中、妙に上気した頬で、
あっけらかんとした笑顔を浮かべている。
 彼女の名前は西嶋絵美里。彼、関谷とは10ヶ月ほど前からの付き合いになる、大学生と社会人のカップルだった。
 ちなみに、二人で並ぶと子供っぽく見えるが、彼女の方が年上である。

427H :2010/12/26(日) 19:33:57 ID:3xgMrrvI

「ホントにやるの」
「もちろん。もう履いてきてるし。見る?」
 おもむろに、彼女はコートとスカートをまくり上げる仕草をする。
「いやわかったから、だからそういうのやめてって」
 そしていつもの調子で、関谷はその手を制した。
 いつもの――デートの中の、お約束のやり取りだった。
「ていうか、マジなんだね。……今、すごい興奮してるでしょ」
「……うん。わかっちゃう? さっき、あれ飲んだときからもう、興奮しっぱなし。ドキドキ言ってる」
「顔見たらわかるよ。もうすぐ一年経つんだからさ……ついでに、なんか入れてる? もう、ひょっとして」
「……そこまでわかっちゃうか。流石だね、なおくん」
「あれ、ホントに!?」
「一応、暴発防止にね。いつものストッパー入れてる。……流石に、前には何も入れてないよ今日は」
「……あ、そう」
 それ以上、彼は何も言えなかった。
 そして周りの誰も、その会話の意味に気づくものはいない。
 手をつなぎ、二人は広い境内を、人波に揉まれながら本殿まで歩いて行く。手のひらから彼女の鼓動と熱が伝わって、
こちらの心拍数まで段々と高くなってく。
 別に神様を信じてたりはしないが、それでも神聖な場所で、こんなことしていいのだろうかという不安は尽きなかった。

(しかし、すごい一年だったなぁ)
 白く曇る、大きな息を一つ。
 正確には一年にはまだ満たないが、彼女と付き合い始めてから……恋人同士の間柄になってから、早10ヶ月。
「特殊な趣味」を持つ、彼女との付き合い方にはもうとっくに慣れたが――しかし春夏秋冬と、本当にこの一年、
色々なことがあった。
 ……思い出すと勃起してしまいそうなので回想は全部省略するが。
 とにかくまぁ、彼女との初体験からこっち、色々とあった。
 しかし、と言ってもそれは殆ど全部、初体験まで含めて彼女に引っ張られてのことだからちょっと情けない。
 今日の、この大晦日の神社参拝もそうだ。
 一週間前、クリスマスが終わった後、彼女はこう言ったのだ。


428H :2010/12/26(日) 19:38:29 ID:3xgMrrvI



 生まれて初めての、恋人のいる聖なる夜。
 普通に夜の街でデートして、普通にレストランで食事して、気合を入れて用意したプレゼントを渡してキスを交わして……。
 そして部屋にもどってきた後。
「クリスマスはなおくんのお願い聞いてあげたんだから、お正月は私のお願い、聞いてよね」
「へ? ……ああ、いいよ。……で、どんな?」
「……もうすぐ新年だよね。大晦日になったら、どこか大きな神社にお参りに行こうよ」
「なんだ、そんなこと? もちろんおっけーだけど……じゃあ○○大社とか行ってみる?」
「いいよ。そこ、夜中でも参拝客とか、いっぱいいるよね」
「いる……と思う。何年か前に、家族で行った事あるし」
「うん。それでね……」
 内緒話をするように、彼の耳元で口に手を当てて、小声で彼女は。

「……ええっ!?」




(まさか、本気とは思わなかったな……あの時は)
 赤くなった鼻を、軽くこする。
 寒さに肩をすくめて石畳の上を歩きながら、彼はため息を飲み込んだ。
 どうせまた、碌なことじゃないだろうという予感はあったが……。
 彼女の横顔に目を向ける。
 人波にもまれるように並んで歩く、わずかに頬を染めたその表情は、とても穏やかな笑顔だ。
 しかしそれは緊張と期待と、そして性的興奮の入り混じった発情の顔であることを彼は知っている。
 何に、興奮しているのか。
 お気に入りのロングコートの下、おそらくは服もスカートもちゃんと着ているだろうが……彼女は今、ショーツを履いていない。
 替わりに履いているのは、子供用の白い紙おむつだ。
 そして、この手で長期間に渡って少しずつ拡げた(拡げさせられた)彼女の肛門には、以前にプレゼントした……
直径6センチくらいの凶悪なアナルストッパーが、文字通りの栓として挿入されている。
 平静を装っているが、彼女は今、異物が肛門を犯すその刺激に耐えながら歩いているのだ。
 ……何のために。

429H :2010/12/26(日) 19:39:11 ID:3xgMrrvI



「あのね、一緒に神社にお参りした後、カウントダウンに参加して、それで、新年になった瞬間に、思いっきり……
お漏らしがしてみたいんだけど……だめ?」






430H :2010/12/26(日) 19:40:21 ID:3xgMrrvI



 なにその煩悩まみれで罰当たりな…………いや、それがいいんだろうなぁ。
 ついでに、俺が一緒なのはやっぱりデフォルトなんですね。



 聴いた瞬間、さすがに何秒か固まった。
 寒いし、家で浣腸してあげるから我慢して、とも言ってみたのだが……ずっと前からやってみたかったの一点張りで彼女は譲らない。
 ……他人に絶対知られたくないと言っていた、あのころの彼女はどこへ行ったのだろう。
 それとも迂闊に
「結構、慣れたなぁ」
 なんて言ってしまった自分が悪かったのか。
 ともあれ、先にお願いを聞いてもらった手前、結局断れずにこうして、年越しデートの形で一緒にお参りにやってきている。

「やっとついた〜……」
 人の列の渋滞に巻き込まれながら一歩一歩進むこと10分、本殿の前、巨大な賽銭箱(賽銭スペース?)のところまで
ようやくたどり着いた。
「後ろめちゃくちゃ並んでるし、ぱぱっと済ませよう」
 使い込んだ皮製の財布を取り出し、関谷は500円玉をつまむ。
「……え?」
 それを放り投げようと構えて、彼はそのまま止まってしまった。
 隣にいる、えみりの方を見てみると……なんと彼女は1万円札を取り出して、何の躊躇もなく、ぽいとそれを投げ込んだのだ。
 そして手を合わせて目をつぶり、神妙に、お祈りを始める。
(うっわ……さすが社会人……て言うか、一体、どんなすごい願い事するんだろ……)
 一緒にいると、つい年上であることを忘れてしまいそうになることもある彼女だが、資本力の決定的な差というもの
をまざまざと見せ付けられてしまった。
 じっと自分の手を見る。
 ……気にしても仕方がないのは、分かっているが。
(まぁ、いいや)
 オーバースローで賽銭を、遠くのほうに投げ入れて彼も両手を合わせた。
 そして彼も並んで「お祈り」を始める。

431H :2010/12/26(日) 19:41:52 ID:3xgMrrvI


 ……願掛け。
 神様への、願い事……。

 ……単位。
 
 進路、就職。

 それとも金?


(……いや、違う)
 ほんの少し目をあけて、隣で手を合わせる彼女を見つめる。
 じっと、一心に祈りを奉げる彼女の姿。
 このままずっと見つめていたいと思う、かわいらしい横顔だ。
 なら、自分の願いは……。
(えみりがずっと、笑顔で……幸せでありますように)
 ぐっと、両の掌に力を込めた。
 願い事……と云うよりも、それは、半分は自分自身への言葉だった。
 自分の幸せは、彼女が幸せであることだ。
 そしてそれは、自分の仕事でもある。
 絶対に……泣かせるようなことはするまい。
 大量の小銭が飛び交う音と、ガラガラ(名前なんだっけ)の音と、参拝客たちの喧騒。
 あまり厳かとは言えない、騒がしさに満ちた神前で、誓いを新たにした。

(ついでに、俺の彼女がこれから罰当たりなことをします。ごめんなさい)
 最後に付け足した。


432H :2010/12/26(日) 19:43:11 ID:3xgMrrvI

「お祈り、終わった?」
 横から彼女に、袖を引っ張られた。
「うん。おっけー……とりあえずおみくじのとこ、行こっか」
 二人は肩を寄せ合いながら、他の参拝客を掻き分ける。
 なんとかおみくじ売り場への流れには乗れたが、あまりに人が多すぎ、なかなか進むことができない。
 退屈そうな絵美里の気を紛らわすために、関谷は話しかけた。
「……ところでさっき、なんてお願いした?」
「お願い? ううん、なんにも」
「へ? なんにも……って、なんで?」
 小さく首を振った彼女に、驚きの目を向ける。
 なら、一体何を、あんなに真剣に祈っていたのだろうか?
「大晦日に神社に来たなら、やっぱりお参りはしとかないと。形だけ。願い事はしてないよ。代わりに、お礼言ったんだ。神様に」
「えー……1万円投げてたじゃん、もったいないなー……。でもお礼……って、一体何の?」
「わかんない?」
「全然」
 うーん、と首をかしげる関谷。
 すると彼女は、くすっと笑ってから、
「……最高の恋人に巡り合わせてくれて、ありがとうございました、って言ったんだ。私の願い事は、もう全部叶ってる。
これ以上何かお願いなんかしたら、欲張り過ぎで絶対罰が当たっちゃうよ。だから、何もお願いしなかったの」
 臆面も何もなく……はっきりとした声で、彼女はそう言った。
 肌を突き刺すような冷たい空気の中、まるで太陽のような……暖かな、笑顔と一緒に。
「……」
 だが関谷は、ぷい、と顔をそらせてしまう。
「あー! 酷い! 笑ったでしょ、ちょっと!」
「ごめん! でも笑ってない! 笑ってないって!」
 怒り出した彼女に、あわてて謝る。
 ……笑ってなんかいない。
 その笑顔があまりにまぶし過ぎて、顔を逸らしてしまっただけだ。
 そんなこと、言えなるわけがないだろう……。

433H :2010/12/26(日) 19:43:54 ID:3xgMrrvI

「もー、これでも真剣だったんだよ、私……ん? んんぅ……」
「……あ、来た? もしかして」
 声のトーンが変わった。
 不機嫌な顔から一転、彼女は苦しそうな顔で、自分の腹部を押える。
 ……効いてきたのだ、鳥居を潜る前に飲んだ下剤が。
「ん……んん。みたい……時間は?」
「11時50……いや、52分。あと8分、我慢できる?」
「たった……8分でしょ? ぜんぜん、大丈夫……あ! く……あぁっ……!」


 ぐるっ……ぐぎゅうぅぅぅ……!

 
 強がって見せたその直後、関谷の耳にも聞こえるほどの大きな異音が、彼女の腹部から響いた。
 ……腸内の急降下が始まった音だ。
 その刺激に彼女は、ぐっ! と背筋を思い切り伸ばして歯を食いしばった。
 力を入れて、抜け落ちそうになった肛門のストッパーをもう一度、ぎゅっと締めなおしたのだ。
「はぁ…はぁ……、ほらね、大丈夫。……でもやっぱり入れてきて、正解だった。やっぱり寒さのせいで、いつもより
効果がきつくなってる……みたい……」
「……すごい汗だよ? どうする? どこか、座って待って……」
「ううん、大丈夫。立ってた方がいいから……このまま、手を握ってて……」
「……わかった」
 広い神社の境内の、端の方。
 人の流れから外に出て、二人はライトアップされた大きな松の下で、手を結んで新年を待つことにした。
 目の前を流れる参拝客の足もさっきより速くなり、周囲はにわかに慌しさを増してきていた。
 午前零時が近づき、松明やぐらの周りでは新年と同時に灯す松明の準備が始まっているし、ワンセグや携帯TVでテレビの
年末特番のカウントダウンを大音量で流すものもそこかしこにいる。
 二人から少し離れた所では、近所の男子高校生と思しき集団が、甘酒を片手に300秒前からカウントダウンを始めていた。


 くぅ……ぐ…ぐりゅりゅっ……!


「はぁ……あ…! あああ……! も……もうすぐ…限界……!」
「……3分切った。頑張って」

434H :2010/12/26(日) 19:44:57 ID:3xgMrrvI

 定期的に鈍い音が腹の底から響き、それにあわせて彼女が、くぐもった声を漏らしながら腰をくねらせる。
 そして、関谷が励ます。
 ……あと150秒。
 こちらのカウントダウンも、終わりが近づいてきた。

「あ、だめ……! 大きいの来る……くる…く…あ! ぬ……抜けちゃうぅ……!!」
 上気した顔に、涙の粒が光る。
 腸の奥からの巨大な圧力に負け、栓が抜けかけて……立ち尽くす彼女の細い両足が、がたがたと震えだしていた。
「も、もう……だめ…う…うんち……漏れちゃ……」


「出すな!」


「ひっ!?」
 驚きで、便意が少し引っ込んだ。
 さっきまでの優しい口調とは打って変わった低い声で、関谷が叫んだのだ。
「主人の許可もなく、勝手に漏らすな。何のためにお前のケツの穴、手間かけて躾けてやったと思ってるんだ?」
「なおくん……」
 手を掴んだまま、鋭い視線で睨み付ける。
 いつのまにか、関谷の目つきは変わっていた。彼女のために作った、もう一つの顔に……。
「もう一回言う。勝手に漏らすな。命令だ」
 奥の手だった。
 シナリオを演じているときの、冷徹な男として、彼は命令した。
「……はい。“御主人様”」
 歯を食いしばり、彼女はそれに応える。
 だが苦痛に満ちているはずの、その瞳は……どこか満足げだった。
 与えられた命令を守るために、背筋をまっすぐ直立不動に。
 おしり全体をぐっと締め付けなおして、必死で肛門のストッパーを保持する。
 ……恐らくもう、茶色いしずくがオムツの中に漏れ始めているだろうが、最後の力で、彼女は脱糞をこらえ続けた。

435H :2010/12/26(日) 19:48:07 ID:3xgMrrvI

「ふうぅ…んうっ! んんっ! んんんんん……!!」
 下剤による下腹部の激痛は、絶え間なく彼女を責め続ける。
 その苦悶の声が、白い吐息と一緒に宙に消えていく。
 目をつぶり、腰が砕けそうになるのを関谷の肩に寄りかかってどうにか我慢し、真冬の寒さに後押しされた巨大な便意を
無理やり押さえつけて……。
 今にも肛門からあふれ出しそうな極限状態のまま、彼女はそのときを待つ。
「あと、60秒! ……50秒! 49,48,47……」
 カウントダウンを続ける学生らが、声を上げた。
 いよいよ、クライマックスが近づいてくる……。

 10秒前! 8! 7! 6……

「なおくん……!」
「……いいよ。思いっきり、うんちして。……見ててあげるから」
「うんっ! 見てて……あ、でる……でる…でる! うんちが……あ……あっ!」

 ――2! 1! ゼロ!



 む……ぼぷっ!   ぐぎゅ……ぶ!! どぼっ! ぶりゅりゅりゅりゅりゅっ……!!



「あ、あああああああああああああああ…………」


 零時零分、零秒。
 肩にすがりつく彼女の身体が、びくっと、一際大きく震えた。
 それが合図だった。
 全ての針が頂点に達したその瞬間、拡がりきった彼女の穴から、こげ茶色に汚れた巨大なストッパーが抜け落ちた。
 そして、その奥から……半分液体と化した大量の大便が、土石流のように一気にあふれ出していく。
 どぼどぼと不気味な音を立てながら、褐色の熱い濁流が彼女の肛門を犯す。
 ぴったりと白いおしりに張り付いていた彼女のおむつが、受け止める大便の質量で、大きく膨れ上がっていく……。

436H :2010/12/26(日) 19:50:46 ID:3xgMrrvI




「2011年、おめでと――――――!!」
「ハッピー、ニューイヤー!」
 誰かが叫んだのを皮切りに、次々に歓声と拍手が沸き起こった。その騒音で、脱糞音も彼女の歓喜の叫びも、全てかき消される。
 同時に、離れたところにある高層ビルの屋上から、色とりどりの花火が打ちあがって夜空を鮮やかに染め上げた。
 参拝客も、神社の関係者も関係なく。
 そこにいた誰もが足を止めて空を見上げ、知り合いもそうでないものも関係なく、おめでとう、の言葉を交わしていた。


「おめでとう。よく、頑張ったね」
「う……うん。ごめん、ちょっとイっちゃった……」
 花火が打ち終わって少し経つと、参拝客らも、そして彼女も少し落ち着きを取り戻していた。
 ねぎらいの笑顔で、関谷は絵美里の頭を優しくなでる。
「気持ちよかった?」
「うん、すごかった……。苦しくて苦しくて……恥ずかしくて……でも、うんち漏らしちゃった瞬間、気持ちよくて全部が真っ白になって……。それから……」
「それから?」
「なおくんの命令を、ちゃんと守れたのが……嬉しかった」
「……そっか。……よかった」
 いまだ興奮と快楽に酔ったまま、肩で息をする彼女をやさしく両手で抱きしめた。
 ……とは言え、実は彼もさっきから勃起しっぱなしである。
 わざと下剤を飲んで、子供用のおむついっぱいに大便と極太ストッパーをぶちまけ、恍惚とする自分の恋人の姿。
 ……どうしてこんなにかわいいと思うのだろう。
 彼女と同じ、排泄行為に性的興奮を覚える、変態。
 全く、すっかり染め上げられてしまったものだ。
 抱きしめた彼女の顔を、もう一度、彼はじっと見つめた。

437H :2010/12/26(日) 19:51:33 ID:3xgMrrvI

(……ところで、どうやって帰ろう)

 ふと気づく。
 そういえば何も考えてなかった。
 漏らしたオムツのまんまではタクシーは無理だし電車やバスもまずい。
 どこか、トイレで処理してから帰るしかないが、この辺はどこの公衆トイレもいっぱいだろう。
(駅まで、一緒に歩くしかないか)
 ひょっとしたら、それも彼女には織り込み済みだったかもしれないが。
 ――などと考えていると、急に、目の前の人の流れが乱れた。
 あれ、と思いながら見ていると、そこから一人の女性が飛び出してくる。


「う…うぅっ……ううううっ……!」
「おいっ! ちょっと……どうしたんだよ、待てって!」


 人ごみを切り裂くようにして――二人のすぐ前を、艶やかな着物姿の女性が走りすぎていった。
 周りからはっきり判るほどの、大粒の涙を流しながら……。
 次いで、それを追いかけるジャンパー姿の男が一人。
 ほんの少しの間だけ、付近の参拝客らの足が止まった。
 周りからは、痴話げんかだろう、という声。それ以上は誰も、気にも留めない。
 だが関谷たち二人は、そうではなかった。
 
「……違うね。お漏らししちゃったんだ、あの子。……しかもおっきい方の」
「みたい、だね」
 逃げるように走り去る女の子の表情、そして風に乗って漂ってきた、わずかな異臭で二人は気が付いていた。
 鼻水も凍りそうな、この厳しい寒さの中だ。
 カウントダウンの最中には行くに行けず、彼氏の手前、我慢しすぎて……と言ったところだろう。
「かわいそうに。せっかくの年越しデートだったんだろうけど」
 真っ白なため息とともに、関谷は言った。
 老人から小さな子供まで、大量の参拝客であふれる境内である。
 その二人の背中は、何秒もしないうちに人波に紛れ、もう全く見えない。
 デートの最中に、お漏らしをしてしまう……。普通に考えて、記憶から消したいくらいのひどい思い出だ。
 別れ話に、発展しなければいいが……。
 全くの他人ながら、心配になってしまう。

438H :2010/12/26(日) 19:52:52 ID:3xgMrrvI



「けど」
「……何?」
「あの反応が普通、なんだよね……」
 ぽつりと言うと、彼女は関谷の腕を払い、ふっ……と視線を下に落とした。
 それ以上、彼女は何も言わない。
 そして関谷の方も、聞かなかった。
 自分が、自分たちが「異端」であること。……それを、彼女はわかっているのだ。
 
(普通……)
 その彼女の表情に、はっとした。
 クリスマスは、普通にしたい。
 一週間前のやり取りが、彼の胸によみがえってきた。
 長年の夢だった、“恋人と一緒に、楽しく普通にクリスマスを過ごす”という目的を果たすために「絵美里のしたいこと」を
全部我慢してもらった。
 彼女の「趣味」は、そのものが重いコンプレックスでもある。
 恋人という関係に慣れて、それを忘れて……知らず知らずのうちに、彼女を傷つけてしまっていたのではないのか。
(……思い出せ。さっき、俺は何を祈った?)
 こぶしを握り締め、自問する。
 そして、彼はもう一度自分の中のスイッチを入れた。

439H :2010/12/26(日) 19:55:41 ID:3xgMrrvI

「ひぁっ!?」
 突然、えみりが背筋をのけぞらせた。
 関谷の右手が、コートの上から彼女のおしりをまさぐっていた。
「あ…あ……♡」
 ぐにっ、と、紙おむつの上から、漏らした大便ごとおしりを愛撫される感覚が、下半身から脳天へと駆け上がる。
 円を描くように、掌で……その中身の、大量の茶色い排泄物がぐちゃぐちゃに攪拌される。それも境内のど真ん中、大勢の
参拝客のいる、その最中で。
「羨ましいって思ったでしょ。今の、女の子のこと」
「そ……そんなこと…あぁ…」
 油断していたところへの、突然の愛撫と言葉攻めに、彼女の方も再びスイッチが入る。
 手を動かし続けながら、それを隠すように関谷は彼女の背中に抱きついた。
 公衆の面前だが、ただカップルがいちゃついているだけだと、さっきの二人と同じく周りの参拝客は気にも留めていない。
「うんち漏らしたのを周りにばれて、みんなの注目を集めて……自分もそうなりたいって思ったでしょ? 違う?」
「いや…いやぁ……」
 耳元に、言葉と一緒に熱い吐息を送る。
 絵美里は小さくなって、震えるだけだった。
 だが、その瞳は嘘を付けない。
「……意地悪してごめん。帰ろう。この、うんちでぐちゃぐちゃの絵美里のおしり、早く洗ってあげなきゃ」
「う……うん♡」
 蕩けた顔で、彼女はうなづく。
「絶対、こぼしちゃだめだよ。外でしたうんちは、ちゃんと家に持って帰る。散歩のマナーはわかってるよね?」
 やさしい笑顔で……小さな子供をしつけるように微笑むと、彼は絵美里の手を取る。
 ずしっと重くなったオムツでおぼつかない足取りの彼女をリードして、また人ごみを掻き分け、大鳥居を潜って……
二人は家路についたのだった。

440H :2010/12/26(日) 19:56:31 ID:3xgMrrvI



「なおくん」
「うん?」
「今年も、よろしくね」
「うん。……こちらこそ、よろしく」



 ……彼女は、普通じゃだめなんだ。
 普通じゃない彼女を、俺は好きになったんだ。

 今年も、来年も、その次も。
 俺も男だ。
 乗りかかった船だ。
 どこまでも、行けるところまで一緒に行こう。彼女を、笑顔にするために。





441H :2010/12/26(日) 20:00:25 ID:3xgMrrvI
以上です。

ちなみにこの話の裏では、別の神社で由姫といつきと中島と大瀬が4人で手をつないで全く同じことやってたり
(そのあと大瀬の家の風呂に入って、全員で洗いっこ)、フライングで餅を食べすぎた薫が自宅のトイレに籠ったまんま、
紅白も見れず新年を迎えてしまったりしてます。
 色々考えたんですけど、一度には書ききれなかったのでごめんなさい。




ついでに近況。

なんとか今年中に本編最終回の一回目くらい完成できたらと思ってましたが、また仕事がすごいことになってきました。
しばらくは手がつけられません。
……全く、ひどい一年でした。
来年もまた、いつ投下できるか全くわかりません。

裏園芸店の話も投げっぱなしですね……全く申し訳ない。手を広げすぎたら収集がつかなくなりますし、この西嶋さんの話も、
続けるかこれで終わりにするか、正直迷ってます。

442名無しさん@ピンキー :2010/12/26(日) 22:15:27 ID:mL00gFQ6
>別の神社で由姫といつきと中島と大瀬が4人で手をつないで全く同じことやってたり
なんとほほえましい
ドドメ色の愛情ですなあ

443名無しさん@ピンキー :2010/12/27(月) 14:26:10 ID:2JkFf8se
GJ

444名無しさん@ピンキー :2010/12/27(月) 15:08:36 ID:AwmGlIJx
勃起しまくり

445名無しさん@ピンキー :2010/12/31(金) 17:00:28 ID:jarMgXmn
ttp://peejeans27.blog133.fc2.com/blog-date-201007.html

446名無しさん@ピンキー :2010/12/31(金) 23:10:26 ID:rfTj5F0i
もうすぐ今年も終わりかぁ
来年も良いSSが見れますように
そして文才がみんなから俺に分け与えられますように

447H :2011/01/02(日) 22:59:15 ID:P0Al/0zR
あけましておめでとうございます。
お年玉的一発ネタです。
前回の投下にあった、由姫たち四人の新年の願掛け


由姫
「世の中が平和でありますように。あと来年はなるべく薬に頼らないようにしたいです。それと欲張りすぎかもしれませんが、
いつきさんの成績が上がりますように」

いつき
「成績が上がりますように。来年は、もっとうんち友達が増えますように。具体的にはあの山盛りのお姉さんに会えますように」

大瀬
「来年も、由姫といつきちゃんに負けないように彼女とえっちしまくります。あと将来、同性婚が法的にも世間的にも認められますように」

中島
「おーせの欲求がもう少しノーマルになりますように。彼女のことは好きだし、自分もかなりどっぷり漬かっちゃってますが、これ以上エスカレートしたら
流石にキツいです……四条たちと張り合うのも正直止めて欲しい……。それから私達の関係が絶対周りにバレませんように。
この他は自力で何とかしますから! 神様お願い!」




……以上。
本年もよろしくお願いします。


448名無しさん@ピンキー :2011/01/03(月) 01:31:30 ID:43tbjFr+
>>446
文才なんてのはなぁ、誰にでも最初からあるもんじゃねえんだよ!
書け!書いて、叩かれて、そこから這い上がってGJと言われて
初めて文才なんてのが身につくんだよ!

449名無しさん@ピンキー :2011/01/03(月) 21:37:11 ID:vpMvRxSj
>>447
いいんちょや中島さんの苦労は絶えそうにないですのう

450名無しさん@ピンキー :2011/01/09(日) 15:43:50 ID:EgcjA31q
また過疎化か・・・
雑談とかは禁止なんだっけ
今住人どれだけ残ってるんだ?


451名無しさん@ピンキー :2011/01/09(日) 17:10:21 ID:Z53JuSsy
いるよノシ
別に雑談禁止じゃないじょん

452名無しさん@ピンキー :2011/01/09(日) 18:38:00 ID:b1V9Sikx
ノシ
ここにも居ます

453名無しさん@ピンキー :2011/01/09(日) 20:31:03 ID:RhyD26v5
やっぱみんな職人を待ってるのね。
神職人じゃなくて申し訳ないが……SSは書けないので保守代わりに例の演説改変ネタでも。ひょっとしたら誰か過去にやってるかもしれないけど



 諸君 私は脱糞が好きだ
 諸君 私は少女の脱糞が好きだ
 諸君 私は二次元美少女の脱糞が大好きだ

 自然便が好きだ
 下痢便が好きだ
 便秘便が好きだ
 大量便が好きだ
 浣腸便が好きだ
 軟便が好きだ
 液便が好きだ
 大失禁が好きだ
 適便が好きだ

 自宅で 野外で
 会社で 学校で
 雪原で 砂浜で
 便所で 風呂で
 寝台で 食卓で

 この地上で行われる ありとあらゆる美少女の排便行為が大好きだ

454名無しさん@ピンキー :2011/01/09(日) 20:33:39 ID:RhyD26v5

 大きな腹いっぱいにため込んだ少女が、轟音とともに大便をぶちまけるのが好きだ
 空中高く持ち上げられた尻穴から、極太の自然便がもりもりと溢れてきた時などなど心が踊る!

 看護婦の注入するイチヂクのグリセリンが便秘便をぐちゃぐちゃに溶かしていくのが好きだ
 悲鳴を上げてトイレに向かった少女が
 廊下で滑り倒れてしまった時など胸がすくような気持ちだった

 食中毒の悲劇が少女の自尊心を蹂躙するのが好きだ
 恐慌状態の新入生が、既に漏れてしまったおしりを押さえて何度も何度も個室の扉をノックしている様など感動すら覚える

 便意に敗北した野糞女をネット上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
 泣き叫び排便の許可を求める虜囚の少女が、貞操帯が取り外されるのと同時に、金切り声を上げて大量の大便をひり出すのも最高だ!

 何も知らない純朴な少女が、雑多な嫌悪感に耐えながら健気にも恋人に尽くし、
 肛門調教の果てに自ら浣腸を求めるようになった時など絶頂すら覚える

 少女の白く美しい肌が滅茶苦茶に穢されるのが好きだ
 必死に守るはずだったプライドが蹂躙され、自らの糞便で汚れ壊れていく様は とてもとても悲しいものだ

 英米娘のブツ量に押し潰され滅茶苦茶にされるのが好きだ
 野暮な有識者どもに謗られ、謂れのない迫害を受け地べたを這い回るのは屈辱の極みだ


 諸君 私は美少女の脱糞を 地獄の様な脱糞を望んでいる
 諸君 私に付き従うスレ住人諸君
 君達は一体 何を望んでいる?

 更なる脱糞を望むか?
 情け容赦のない 糞の様なスカトロSSを望むか?
 変態外道の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な脱糞SSを望むか?



455名無しさん@ピンキー :2011/01/10(月) 00:11:59 ID:35IgWLHJ
長らく見てない極太大量の続きを未だに待ってる俺ガイル
女の子なのにそんな体質である事に激しいコンプや葛藤があったり、出したのを処分出来なかった為に後でみんなにブツを見られて恥ずかしい思いをするとかそんなの大好物です

とりあえず最近は一人暮らしの大量娘なら3日物をバスタブの中に出して処分するって信じてる

456名無しさん@ピンキー :2011/01/10(月) 15:00:34 ID:2ByrQ2Jf
コピペ改変で抜いちまった……クソッ

457H :2011/01/11(火) 01:06:07 ID:A7QQGriV
>>455
休みが取れたんでリクエストに応えてみました。
明日か明後日には投下できると思いますが……容量的に、あと一回の投下なら大丈夫でしょうかね?



458名無しさん@ピンキー :2011/01/11(火) 17:16:47 ID:GzZcgfsu
>>457
続きが読ませて戴けるなら物凄く期待しちゃうし幾らでも待っちゃう^p^

459H :2011/01/11(火) 23:26:07 ID:A7QQGriV
大量少女の続き、投下します。
微妙に、リクエストには応えられてないかも……?




460H :2011/01/11(火) 23:27:10 ID:A7QQGriV

 ヒュージな彼女 W 




「おはよ〜〜〜………。あれ……おかーさん……?」


 時は二月。
 低くたちこめる雲が陽光を遮り、真冬の寒風に枯れ葉が舞う、非常に寒い朝のこと。
 郊外にある閑静な住宅街の、ある一軒家――その台所に、廊下から一人の少女が顔を出した。
 実にけだるそうな……まだ半分閉じかかった瞼をこすって、彼女は辺りをうかがう。
「おかーさん……?」
 もう一度母親を呼んだものの、そこに人の気配は全くなかった。
 電気も点いていない、ストーブも火が入っていない、コンロの上にも鍋が載っていない。
 いつもなら、休日のこの時間は、必ず母が朝食の支度をしているはずなのに。
「あれ〜〜〜…………?」
 寒さに身体を震わせながら、少女は首をかしげた。
 寝起きらしく、青い大き目のパジャマ姿。
 整った顔立ちと白く美しい首肌に、少しだけウェーブの掛かった、透き通るような長い髪がひときわ目を引く。
 ……が、起き抜けそのままの長髪はまるで爆発したかのような、ボサボサのままだった。

 彼女の名は、風間薫。
 中堅の公立高校に通う三年生、この春に卒業を控えた18歳の女子高生である。
 ……時は二月。
 それはとある祝日、三連休初日の金曜日の朝のことだった。



461H :2011/01/11(火) 23:28:16 ID:A7QQGriV

「……あ、そうだっけ今日……おばさんの家に行くって言ってた……」
 大きなあくびを一つして、ようやく彼女は思い出した。
 とりあえず台所のすみっこに置いてある石油ファンヒータを点けて、洗面所に向かう。
 ……昨日の夜、父から話があった。
 古くから家族ぐるみの付き合いをしていた友人の家に不幸があり、三連休ということもあって泊りがけで、母と一緒に
葬儀その他の手伝いに行ってくる、ということらしい。
 つまり今日から二日半、この家には自分一人ということである。
 まぁ、母親が専業主婦とはいえ核家族なので、今までも時々こういうことはあったのだが。
(……一人暮らしの、予行演習だ。頑張って料理とか洗濯とかしてみよう)
 冷たい水で顔を洗って、頭も多少すっきりした。
 長い髪を丁寧にとかしながら、彼女は鏡の中の自分を見つめる。

 ――そう。四月から、自分は大学生になるのだから。

 卒業式までは、あと一月足らず。
 祝日でなくとも今日は、彼女は学校に行く必要がなかった。
 授業時間そのものがかなり減り、今は半分春休み状態で、十二月までと比べればすっかり自堕落な毎日である。
 もちろん世間一般では今が受験戦争の真っ只中であるのだが――彼女に限ってはとっくの昔に志望校の推薦合格という
戦勝記念日を迎えており、未だ真冬の最前線でもがき苦しんで戦っている受験生を尻目に、下宿先の下見に行ったり
教習所に通ったりと余裕で一足早い春を過ごしていたのだった。


462H :2011/01/11(火) 23:30:38 ID:A7QQGriV

“この冬一番の寒波が北海道と東北、東日本の広い範囲に到来し、○○県の日本海側では昨夜未明から、平野部でも
猛烈な吹雪となっています。各地で積雪による交通機関の乱れも発生し、その影響で、入試日と重なった一部の
大学や高校では受験生への対応に追われています。現時点で入試が延期となっているのは、以下の――”


「……大変だなぁ」
 リモコンを傍らに、イチゴジャムを塗りたくったトーストをかじりながら、ぽつりと彼女は言った。
 テーブルについてテレビの電源を入れてみると、9時台のワイドショーは、どのチャンネルも大雪のニュースを流していた。
 防寒具を着込んで雪かきをしている人や、駅で足止めを食らって深刻な面持ちでインタビューに答える受験生の人たち、
サラリーマンの人たち。
 本当に、大変だと思う。
 だが幸いというかなんと言うか、受験組で仲の良い友達は同じく推薦か、二月初旬の日程でしっかり結果(自己採点だが)を
出しているので心配する相手は特にいない。就職コースの友達もどうにか全員内定をもらえている。
 なので完璧に他人事なのだった。
「外出たくないなぁ……買い物、どうしよう」
 こんがり焼き上がった4枚目のトーストをオーブンから取り出して、窓の外の景色に視線を移す。
 どんよりとした色の……いかにもと言った重苦しい冬の雲の下、塀越しに見える国道の街路樹が大きく揺れていた。
 この辺に雪の予報は出ていないが、今日は北風がきつい。まだ仮免許しかないから、スーパーまでは自転車で行くことになる。
 ……正直家から出たくない。
 予行演習と気合を入れたものの、今日の窓の外の風景は、その意気を挫くには十分だった。

「でも一人暮らしをはじめたら……暑いとか寒いとか、言ってられないよね……」
 気を取り直してミルクを半分飲み、こん、とマグカップを置いた。
 そしてテーブルの上で手のひらを重ねて、自分のあごを乗っける。
 四月からは全部自分一人だ。もう親には頼れない。
 下宿先も一応決めてある。
 自宅からの通学は不可能ではないが、キャンパスまで片道2時間以上というのはアルバイトやサークル活動などを考えると
やはりきつい。
「一人暮らし」をしたいという、そのものに対する憧れもある。
 それに、何よりも……。


463H :2011/01/11(火) 23:31:46 ID:A7QQGriV


(電車とバスで2時間なんて、絶対無理。我慢できない)


 行きと帰り、毎日4時間半近く。
 想像するだけで恐ろしい。
 万一、途中で便意をもよおし、そして我慢できなくなったら……それこそ地獄のような情景が満員の電車内に
広がることになるだろう。
 そうなったらもう死ぬしかない。恥ずかしすぎる。
 長時間、ラッシュの通勤電車に揺られる……ただそれだけのことが、彼女にとっては自殺行為に等しい非常な危険行動だった。
 単に腹を下しやすい、というだけなら普通だが……彼女の場合はもっと厄介な、人に言えない事情がある。

「そうなったらホント、ニュースでよくやってる自爆テロみたい………ん? ……あ、来た?」
 ぴくっと、身体が反応した。彼女の表情が変わる。
 朝食を終え、洗い場に立って食器を洗っていると――例の感覚がまた下半身から駆け上がってきた。
 そして、はぁ、と一息ついて泡まみれの手をゆすぐ。
 彼女はおなかをさすってから、ピンクのエプロンを脱いで台所を出た。
 向かう先は、トイレである。
(今日はちょっと、遅めだったな……)
 ようやく、朝の定期便が来た。
 見えない手で下腹部を絞られるような、巨大な便意が。 
 またいつものようにバケツ数杯分もの……常識外れの大量の排泄物が、体外に出たがっているというサインが来たのである。

 彼女は、何故か食べた量より明らかに多い量の大便を毎日排泄してしまうという、特異体質の持ち主なのだった。
 それも一日に数回、一度トイレに入れば排便だけで体重が10キロ近く変動するほどの量である。


464H :2011/01/11(火) 23:34:04 ID:A7QQGriV

(んー……今日はどのくらい……かな)
 ぱたぱたとスリッパを鳴らして廊下を歩きながら、彼女はぽっこりとしたおなかを撫でる。
 しかし今まで一体、どのくらいの量のうんちを出してきたのだろう。
 ……彼女自身、想像すらできなかった。
 学校で、駅で、公衆トイレで、河川敷の草むらで。
 腹を下し、我慢できずに……自分ではどうにもできないほどの巨大な大便の山を作ってしまい、泣きながらその場から
逃げたことは一度や二度ではなかった。
 高校のトイレで処理に失敗したときなどは、白い便器にこんもり盛られた茶色い山を携帯で撮られるは、
噂話が一人歩きするは……本当に、毎日生きた心地がしなかった。
 さらに悲惨だったのは中学時代だ。
 買い物に行った家電量販店で特大の便意に襲われ、トイレに行くことすらできずに立体駐車場の隅っこで
ぶちまけてしまい――逃げたはいいが悪質な営業妨害として警察に通報され、地方ニュースでテレビにまで出てしまった。
 どちらも、なんとか特定されずに逃げおおせたのは、まったく運が良かったとしか言いようが無い。
 ……本当に、どれもこれも思い返すだけで泣きたくなってくるような、ひどい思い出だ。
 いい加減、彼女自身も最近は慣れて対処に余裕が出てきたが、これが、彼女が極端に電車通学を恐れていた理由である。
 そんなやっかいな体質と――つまりは自分自身と常に闘いながら、彼女は中学・高校生活を送っていたのだった。

「といれ、といれ……」
 寒さを我慢しながら、彼女はパジャマ姿のまま、風呂場の隣の便所に駆け込む。
 だが――その顔は以前のような、深刻な表情ではなかった。
 むしろどこか嬉しそうにも見える。いつも持って入っている、流し切れない分のうんちを受け止めるためのバケツもない。
(安心してうんちができるって、いいなぁ……)
 中に入って鍵をしめ、ほっこりとした笑顔でショーツごとパジャマの下をおろす。
 すらっとした彼女の太腿……そして長い髪と同様、綺麗に整った慎ましい茂みが露わになった。
 そのまま便器をまたぐ。
 真新しい、真っ白な和式便器を見下ろすのは、これまた白く美しい、桃のような大きなおしり。
 だがきゅっと締め付けられた小さな肛門のすぐ内側では、直腸と大腸いっぱいに溜まった大量の汚物が、
解放されるその瞬間を待っている。


465H :2011/01/11(火) 23:35:58 ID:A7QQGriV

「ふぅ……」
 その無言の圧力に背中を押されるように、彼女はしゃがんだ目の前にある、銀色のレバーを握った。
 そしてぐっと歯をかみしめ、その体勢のままタイミングを計る。
「ん、ふ…ん……んっ! あ、ああっ………出るぅ……!」


 ぷしー………… ぶっ! む…ぶぼぼっ! むりゅむりゅむりゅりゅりゅりゅ………


 最初に、自転車の空気入れのような、かわいいおならの音。
 だがその次の瞬間、彼女の可憐な……ピンク色のつぼみが一気に数センチほども開いたかと思うと、その奥から
こげ茶色をした、巨大な大便の塊がうねうねと滑り落ちてきた。
「ふっ……う…ううぅ……」
 声が震える。
 ごつごつとした、小さな便塊が圧縮された先端部分で小さな出口が限界まで押し拡げられ、その刺激が彼女の顔を歪ませる。
 便器の上にかがみこんだ、白く、かわいらしいおしりに全く似つかわしくない……グロテスクな汚物の塊が、べちゃっ! と大きな音をたてて
和式便器の浅い水面に跳ねる……。
「んっ!」
 と、彼女はぐいっとレバーを押した。
 水道と直結されたフラッシュバルブからの水圧が解放され、大きな音を立てて猛烈な水流を吐き出していく。
 産み落とされた巨大な便の塊は後ろから押し流されて、白い便器の底に茶色い跡を残しながら次々に穴の中に消えていった。
 いや、大便が流され……穴に吸い込まれ続ける。
 排便も、水流も終わらない。


466H :2011/01/11(火) 23:36:37 ID:A7QQGriV

「ふ……! んっ……! んっ……!」

 彼女は顔を赤らめながら、呼吸に合わせて腹に力を入れる。
 水流のレバーも握りっぱなしだ。
 真下に向かって火山の噴火口のように盛り上がり、拡がった彼女の肛門から、やや柔らかめの……水気のある粘土にも似た
大便が、全く途切れることなく延々と生み出され続ける。 そして産み落とされると同時に、便器の水流に乗っかって
自動的に流され、ごぽごぽと音を立てて下水管へと吸い込まれていく。
 排便開始から既に2分以上が経過したが、柔らかい大便の奔流が終わりを見せる気配は、全くなかった。

 ……彼女の笑顔の理由。
 それは、今月の初めに改装したばかりの、この新しい便器だった。
 今年の始め、元の便器の調子が悪くなったのを機に、風間家のトイレは改装されていた。
 内装や、便器が和式なのは変わらないが――給水方法が前のロータンク式からフラッシュバルブ式に変わっている。
 今までは一度水を流したらタンクに水が貯まるまで流せなかったのが、レバーを引いている間ずっと水が流れるタイプに
変わったのだ。
 つまり長年の懸案事項だった、
「一度に流しきれなくて、うんちが便器からあふれる」
「流しきれない分をとりあえずバケツに溜めておく」
ということが、なくなったのである。
 もう、わざわざあの神社の汲み取り便所まで行かなくてもいい。
 自宅で安心して、いくらでも……好きなだけうんちができる。
 それは彼女にとって、革命だった。

467H :2011/01/11(火) 23:39:36 ID:A7QQGriV


 む……むりゅりゅ……ぶっ! ぶりゅりゅりゅ………!


「は……あぁっ♡ うんち……うんちいっぱい出てるぅ……♡」
 彼女の呼吸が、段々と荒くなる。
 だらしなく開けた口から、白い吐息と一緒に甘い声が漏れ出すのを抑えられない。
 突き出したおしりが、しゃがみこんだ身体を支える両脚が、レバーを握る腕が、肛門に感じる快楽に震え始める。
 ずっと太いまま、大量の軟便をひねり出し続ける彼女の表情は、徐々に変化してきていた。
 ある程度の量(それでも常人の数日分だが)を出してしまった後は、腸内に溜まった大量の排泄物で内臓を圧迫される
気持ち悪さも腹痛も消える。
 あとには、熱い大便の奔流で繊細な肛門の内側を擦られる、純粋な排便の快感だけが延々と続いていく……。
(あぁ……気持ちいい……)
 口元も自然と緩んでいく。
 もう既に普通の女子高生の10日分以上……完全に常識外れの量が出ているはずだが、全く便の勢いが衰える気配が無い。
 時折、つい力が入って便が途切れてしまっても、直腸から押し出される圧力が途中で弱まることはない。
 長くてもほんの数秒で、また排便が再開される。
 そして音も、もう気にする必要はなかった。
 ずっと水を流し続けるので、トイレの外には排便音も、多少ならあえぎ声も聞こえない。
 今日は家族がいないので余計にだが――人が本能的に持っている、肛門を自分の大便に犯される排便の快楽に、
彼女はただ酔いしれていた。

「……あ! あああっ♡」

 ――と、急に彼女の声のトーンが変わった。
 いまだ汚物を吐き出し続ける肛門のすぐ上……ほんのり充血したピンク色の割れ目に、空いた右手をあてがったのだ。
「はぁ……あ! ああっ!」
 肛門の快感で既に溢れ出ていた半透明の粘液が、彼女の細い指に絡む。
 理性はもう、大量の大便に押し流されて飛んでしまっていた。
 自宅、しかも家族がいないという解放感と好奇心から、つい、彼女は悪戯を思いついてしまったのだ。
 ……排便中のオナニーという、普通ならあり得ない組み合わせを。
(おしりも前も……じんじんする……! 身体が熱い……!)
 肛門を大便で、性器は自分の指で。
 身体で一番敏感な二つの部分を同時に刺激され、あまりの快感に意識が飛びそうになる。
 水洗のレバーを押す手から力が抜けそうになり、慌てて握り直した。
 その間にも、肛門からは次々に新しい大便が生まれ続ける。


468H :2011/01/11(火) 23:41:49 ID:A7QQGriV

「んっ……んんっ! んんんっ……♡」
 白かった彼女の頬が、ピンク色に染まっていく。
 いつもなら真夜中のベッドの中、声を殺して触っていた。
 なのにこんな明るい中で、いつも家族がいる場所で、しかもうんちをしながら……!
 普段のオナニーとは、気持ちよさの桁が違う。
 クリトリスをこねまわす、中指の動きを止められない。
 まるで、肛門を犯す大便に、負けまいとするように……。

「あ……終わっちゃう……うんち、終わっちゃうっ……!」

 排便開始から、約10分。ようやく終わりが見えた。
 便の太さが、目に見えて細くなっていく。
 そして腸内の残量がどんどん少なくなっていくのと反比例して、彼女の右手の指の動きが激しくなっていった。

「ふっ……ん! んんっ! あ、あ…あ……! い…く……イく、いっ………あ、あああっ…………!」


 ぷしっ………


 無残にめくれ上がった肛門から最後の塊が産み落とされるのと、ほんの少し口を開いた可憐な性器から、大量の粘液が
飛び散るのとはほぼ同時だった。
「あああああああ…………」
 かたく目を閉じ、頭の中を突き抜けていく快感の流れに打ち震えて、そして彼女は力を失った。
 がくっと首を落とし、目の前の水洗の配管に両手で掴まって体重を支える。
 この時ばかりは、座ってできる洋式便座が恋しかった。

 そしてそのまま、膝が痛くなるのもかまわず……彼女はしばらくの間、前と後ろ、両方の快楽の余韻に浸り続けたのだった。





469H :2011/01/11(火) 23:44:05 ID:A7QQGriV



「気持ち、よかったぁ……」

 自室に戻った彼女は、いまだクラクラする頭を枕にあずけ、パジャマのまま呆けた顔で、ベッドの上に横たわっていた。
 ……正直、今のがクセになりそうで怖い。
「これから一人で……大丈夫かな……」
 頭がすっきりしてくると、また不安が胸に広がる。
 本当は、できることならこの家から出たくはなかった。
 ようやく安心して排便ができる環境を手に入れたと思ったら、わずか二ヶ月でお別れだ。
 人生は思い通りにいかないものとはよく言うが、またこれから、流すたびに苦労する毎日が始まるのだ。
 自分で望んだ進路ではあるが、前途多難である。
(でも本当に、なんでだろ……まさか、何かの呪い……とか?)
 子供の頃からちょっと多かったような気はするが、まだ普通に処理できる範囲内だった。
 それが中学に上がり、いわゆる第二次性徴期を迎えたころから少しずつ量が増えてきた。
 理由は全く不明。
 馬鹿馬鹿しい考えだとは思うが、邪推したくもなる。
 自分以外にこの体質を知っているのは母親だけだった。
 他の誰にもこんなこと、言えるはずがない。
「便秘の傾向と対策」について時折真剣に話し合ったりしているクラスの友人たちが、むしろ羨ましい。
(そう言えば、あの女の子も知ってるってことになる……のかな)
 寝返りを打ち、天井を見上げる。
 ……誰も知らないと言ったが、例の動画とあの女の子については別カウントだ。
 そういえばあれから、何ヶ月経っただろう。
 以前にとある女の子の勧めで、この体質が少しでも生かせるのなら、と恥ずかしいのを我慢して自分の排便シーンを撮影し、
紹介された動画サイトに投稿してみたのだが……。
 その数本の動画はいまだにものすごい勢いで閲覧数が増えているようで、とりあえず人の役には立ったらしい。
 ただこの先、一人暮らしを始めても、彼女は新しい動画を撮るつもりは全くなかった。
 何故かと言えば、一人で撮影するのが非常に面倒くさいことと……何度撮ったところでやることは全部同じだからだった。
 あえて同じような内容の物をいくつも作る意味はない。


470H :2011/01/11(火) 23:45:16 ID:A7QQGriV


 ……体質のことと言えば、三月末に引っ越す下宿先のこともやはり心配だった。
 もちろん部屋のトイレの性能について、である。
 先月の中頃、父親について来てもらって、下宿先の候補を実際に見に行った時のことだ。
 二軒目に行ったのは一般的な学生向け(1LDK風呂トイレエアコン付)賃貸マンション。
 キャンパスから遠過ぎず近過ぎず、EV無しの4F、日当たり・風通しは良く、覗かれそうな周りの建物もないし
大きな道路からも離れている。
 フローリングもまだきれいで、コンビニからも近い。
 間取りの狭さについてはまぁ……一人暮らしの大学生ならこんな物だろうと言うところだった。
 ドラマとかでよくみる部屋より小さい。
 だが何よりも、彼女が一番気になったのはやはりトイレだった。
 玄関を入ってすぐ横の、真ん中がカーテンで仕切られた、洋式便器と洗面台がバスタブと一緒に並んでいる……
よくあるユニットバス。
 それを一目見た瞬間、彼女は、こうつぶやいた。


「こっちがトイレだったらよかったのに……」


 ……言うまでもなく、バスタブを見ての感想である。
 比較対象として根本的に間違っている気がしないでもないが、すぐ隣に鎮座するロータンク式の洋便器があまりにも
小さく、頼りなかった。
(本当に、よかったのかな……あそこで)
 白い天井を見上げながら、下見のときのことを思い返す。
 その後いくつか回ったもののどれも似たり寄ったりで、結局最後は家賃と立地条件から、父親が半ば強引にその二軒目に
決めてしまったが……本当に大丈夫なのだろうか。
 不安は尽きない。
 それに彼女の中ではまだ、1軒目の部屋のことが残っていた。


471H :2011/01/11(火) 23:46:00 ID:A7QQGriV

 最初に見に行った――築35年、木造二階建てのアパート。
 家賃1万9千円、風呂なしトイレ付1LDK。

 ……二軒目よりも広く、5年ほど前に一応のリフォームはしてあって、何より安い。
 正直、女子大学生が好んで住むような部屋ではないのだが、これは薫自身が見つけて候補に挙げた物件である。
 理由はたった一つ。
 このアパートのトイレが未だに簡易水洗の、汲み取り式だったからだ。
(あそこなら、うんちのこと心配しなくて済んだんだけどな……)
 やはり気にするのはそこだった。
 他人が聞いたら呆れるだろうが、彼女は真剣である。
 賃貸物件そのものの検討というより、自分の生み出す大量の排泄物の処理をどうするかという一点が彼女にとっては
何よりも重要だった。
 結局ここは父親の、
「お前な、この部屋に友達呼べるか? やめときなさいって絶対後悔するから。お金のことなら、薫が心配しなくたって、
そのくらいは大丈夫だから。な?」
 という言葉でしぶしぶ諦めたが、まだ未練は残っていた。

「トイレが汲み取り式だから、安心してうんちができるから、ここがいい」

 ……それを言うことができたなら、どんなに気が楽だっただろう。
 あの日ついて来てくれたのが母だったら、察してくれていたただろうか。
(まぁ、いっか。一人しかいないんだし……いざとなったら、また、バケツで)
 これからは、念願の一人暮らしをすることになる。
 ここは前向きに考えよう。
 別にルームシェアをするわけでもないのだ。
 考えてみれば部屋の中で堂々と、誰にも見られず邪魔されず、バケツでもポリタンクでも並べて好きなだけうんちはできる。
 全く自慢できないが……バケツにまたがって排泄するのもそれを処理するのも、もうすっかり慣れてしまった。
 それに洋便器の隣に、大きな「水タンク」だってある。
 水道代はかかるだろうが、普段からバスタブに水を入れておけば、バケツで水を汲んで、便器の水が貯まるまでの間に
出したうんちを流すことだってできるだろう。
 ……流石に、何年もの経験を重ねた彼女である。
 その辺りは臨機応変、創意工夫次第でやり方はいくらでもあるのだった。


472H :2011/01/11(火) 23:49:30 ID:A7QQGriV

(あ、こういうのは……どうかな)
 ついでに、どうせほとんどシャワーしか使わないのだから――と、バスタブの底に和式便器のメカニズムを組み込んだ風呂を
彼女は思いついた。
(がばっと跨いで、そのまんま一度に全部……それで水が滝みたいに流れて……。あっ、でもそれ疲れそうだから、
普通に縁に腰掛けて……お風呂の大きさなら3日分くらい、うんち溜めてても全然大丈夫そうだし…………って、
なに考えてるの私)
 はっと我に返ると、彼女は首を横に振った。
 目を閉じて、実際使っているとこを想像してしまっていた。
 ……思い付いたところでどうすることもできないが、そのくらいの超大容量水洗便器をどこかのメーカーが
作ってくれないだろうか。


(……神様お願い。大学でだけは絶対に暴発しませんように。あの綺麗なキャンパスを汚したくないです)
 彼女はベッドに仰向けになったまま、天井に向かって細い両腕を伸ばした。
 ずっと思い描いていた夢の、これが第一歩なのだ。
 嫌な思い出にはしたくない。
(色々心配はあるけど……きっと大丈夫。念願の大学生になるんだから、将来のためにいっぱい勉強して、アルバイトして
友達作って、サークルにも入って……)
 ネガティブなことはとりあえず置いておこう。
 そんなことより、考えなければならないことはいっぱいある。
(できれば、素敵な恋人も見つかりますように)
 両手を組んだお祈りのポーズで、彼女は決意を新たにするのだった。





473H :2011/01/11(火) 23:51:25 ID:A7QQGriV


 ぐる…きゅ…うぅぅぅ………


「あぅ……」
 夢のキャンパスライフの空想は、またも下半身からの便意で遮られた。
 がばっと、彼女は上半身を起こしておなかをさする。
「ちょっ……あぁもう、本当に……少しは空気読んでよ、しょうがないなぁ……」
 自分の意思ではどうにも制御できない自分の身体に、恨み節を一つ。
 肛門を圧迫する腸内の蠢きが、また大量の排泄物が急降下してきていることを彼女に告げていた。

 ……常識では考えられない、一日にバケツ数杯分もの大便を排出し続ける、この身体。

 遺伝でも病気でもないようだし、本当にこの体質は一体、どこから来たものなのだろう。
 いくら考えても分からない……だがこれからも、末永く付き合っていかなければならない間柄だ。
「はぁ……」
 諦めるように小さくため息をついて、ベッドから立上がる。
 そして長い髪をくくってからまた、彼女は誰もいない1階へと降りていった。



474H :2011/01/11(火) 23:52:40 ID:A7QQGriV
以上です。いつも前置きが長くてすいません。
続きということで時間を進めて、卒業後の進路の事とか絡めたんですが……中学時代の無差別脱糞テロについて
詳しくやったほうが良かったかな?

大量少女であと考えてるのは、いつきに出会う話と、大量体質の秘密に踏み込む話の二つです。
両方ともかなり長いんで、いつ書けるかわかりませんが……。

ではまた。

475名無しさん@ピンキー :2011/01/12(水) 00:09:42 ID:jHa0Bl15
>>474
続き美味しく頂きましたそしてGJ!

量が多すぎて最早テロとか何かツボったw
機会があったらそこkwsk読んでみたいです

また続きが読めるのをのんびり待ってます

476名無しさん@ピンキー :2011/01/12(水) 10:06:48 ID:iImj+FnB
夢広がるお話wですごい良かった
同じく続き楽しみにしてる

477名無しさん@ピンキー :2011/01/12(水) 10:13:50 ID:W1ojxJUw
薫の健気さに泣いた
gj


478H :2011/01/12(水) 23:33:41 ID:ojfrBaUE
急いで仕上げたんでちょっと心配でしたが、楽しんでもらえたようでよかったです。
でも次はいつ書けるか……。

ところで良く考えたら、一軒目の部屋にしていた場合、汲み取りの回数が四月から異常に多くなって絶対怪しまれますね。
普通の部屋でむしろよかったかも。
それと、書き忘れてたんですが、薫の新年のお願いはこんなんでした。


「もし叶うなら、ド○えもんの四次元ポケットが欲しいです。ポケットだけ。……ムリですね。やっぱり、四月からの大学生活がうまくいきますように」


どうして「この体質を何とかしてください」って願わないのかというと、もう毎年毎年、散々祈ってきたからです。
もしポケットが手に入ったらどう使うかは……想像にお任せします。

479名無しさん@ピンキー :2011/01/14(金) 06:45:37 ID:bC9hZ3qG
ポケットの中に潜み待ち受ける俺惨状

480名無しさん@ピンキー :2011/01/15(土) 00:27:50 ID:5d+YqPVL
エヴァのミサト、リツコ、アスカ
種のカガリ、フレイ、ナタル、ルナマリア
OOのソーマ、ルイス、シーリン
DQの女勇者、アリーナ
FFのセリス、エアリス、ベアトリクス、ライトニング

これらの女性キャラの立ちションSSを希望したい・・・!?

481名無しさん@ピンキー :2011/01/15(土) 13:48:20 ID:nI3LiE+w
>>478
四次元ポケットをおむつみたいにはいていれば、いつでも出し放題か
胸が熱くなるな

小正月に遅れながら「薫ちゃんが有機肥料サイトと巡り会えますように」と願ってきた

482名無しさん@ピンキー :2011/01/15(土) 16:48:42 ID:w0Nt5ctC
でも四次元ポケットって収納するだけだから、いつかは外に出して捨てなきゃならんのだぜ

483名無しさん@ピンキー :2011/01/16(日) 00:13:52 ID:UE1L4c5A
投下します。

内容 けいおん!二次創作

カップリング 唯×憂

※生理、食糞、塗糞、絶叫あり。苦手な人はスルーしてください。

484ふたつのI 1/10 :2011/01/16(日) 00:15:34 ID:UE1L4c5A
 平沢憂がいつ、何時その感情に目覚めたのかは自分でも分からない。
 ただ、知らぬ間にそういった想いが芽生えていたのはゆるぎない事実だ。
 その人とは生まれた時からずっと一緒に暮らしてきた。
 故に、家族として“好き”と言う感情があったのは確かである。
 いや、今もある。
 寧ろ彼女を嫌いになる事なぞ、未来永劫あり得ないと断言していい。
 しかしその感情が、いつしか別の想いに変化していた。
 その感情は倫理に背く事だと分かっていながらも……。 
 その感情を持ったとして、自分も相手も幸せになれることは不可能に近いという事を理解していながら……その想いを消す事など叶わなかった。
 否――消すつもりは更々なかった。
 溢れる笑顔は天使の如く。
 奏でる声音は麗鈴の如く。
 彼女のためなら家事も全く苦にならない。
 寧ろ生涯世話をしてあげようとさえ思うほどだ。
 暖かくて、可愛くて……部活のライブでギターを掻き鳴らしながら歌う姿は格好良くて。
 でも、どこか抜けてて危なっかしくて、母性が働かずにはいられない。
 そう……彼女は自身の姉、平沢唯を愛している。
 しかも常人には到底理解できぬ愛し方で……





 唯は帰宅するとリビングでいつものようにゴロゴロ……するわけにはいかず、ギターの練習に励んでいた。
 澪から借りたスコアブックをテーブルの上で開き、愛用のギブソンのレスポール――唯はギー太と名づけている――を抱え、弦を弾いている。
「うぅ〜ん……ここがCで……ここがF……んで、ミュートさせて……」
 時折、唸りながらスコアと弦を交互に睨み、これでいいのかな? とでも言わんばかりにピックを動かす。
 そこは、今日の部活で梓にダメ出しされた所だ。
 梓は唯にとって可愛い後輩ではあるが、いかんせん根が真面目すぎるため、律と一緒にだらけていようものなら容赦なく説教の嵐を浴びせてくる。
 唯にはそれが苦手だった。
 故に、ちゃんと出来るようにならなければ、明日の部活でまた小言を言われてしまう。
 なんとか明日までに何とかしなければ……。
「お姉ちゃん、御飯できたよ」
 頭から煙が噴出するのではないかと心配したくなるほど唸っている唯に、エプロンを付けた憂がキッチンから顔を覗かせた。
「えっ、もうそんな時間!?」
 憂の言葉を聞いて、驚愕しつつ時計の針に視線を向ける。
 PM19:35。
 帰宅してギターを触り始めたのが16:30分辺りなので、単純計算で約3時間練習していた事になる。
 随分と長い間没頭していたようだ。
 平素、集中力がまったく持続しない唯には珍しい事である。
「うん、だからこっちに座ってて」
 そう言ってお盆に乗せた料理をダイニングテーブルに運んでいき、慣れた手つきで憂は夕飯の用意を始めていく。
「ほいほ〜い」
 アイスと同等に憂の手料理が好きと公言して憚らない唯は、ギー太を座っていたソファの上に置くと、促されるままダイニングテーブルへ歩を進め、椅子に座る。
「はい、お姉ちゃん」
 そんな姉に、白米をよそったお茶碗を差し出す憂。
 諸国を漫遊中の両親が不在の平沢家では、家事は専ら憂が担当している。
 唯が一切手伝う事はない。ただゴロゴロしているだけだ。
 おかげさまで、周囲からはぐうたらな姉としっかりした妹という図式が出来上がっている。
 それが事実なので仕方がない。
「うい〜」
 茶碗を受け取ると同時に、唯はいつもの能天気な語調で妹の名を呼ぶ。
「……? どうしたの、お姉ちゃん?」
「いつも有難う〜」
 そして、感謝の言葉を紡ぐと同時に、にへらっ、と破顔した。
「――!!」


485ふたつのI 2/10 :2011/01/16(日) 00:16:31 ID:UE1L4c5A
 跳ねたのではないかと錯覚したくなるほど、心臓がドクッと鳴り響く。
 憂にとってその笑顔は、光輝を纏うほど眩しく、そして愛らしいものであった。
 純粋無垢無邪気で可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて可愛い笑み。
 それが憂からみた唯の笑顔である。
 真正面から見咎めた訳だから、その破壊力は尋常ではない。
「憂、顔赤いよ? 風邪?」
「な、何でもない。何でもないから!! は、早く食べよう!!」
「? ? ?」
 激しく狼狽する憂とは対照的に、唯は憂の反応に首を傾げるばかりであった。





 ――夜半、憂は唯が完全に寝静まったのを確認すると、階段を降りてトイレに向かった。 
 平沢家は三階建ての近代的な家屋で、一階が玄関とガレージ、二階がリビング、バスルームなどの生活空間、三階が姉妹の自室となっている。
 その二階にあるトイレの前に立つと、鼓動が早くなる心臓を抑えるようにして両手を胸の前で重ね、大きく深呼吸を一つ。
 意を決したのか、憂は扉を開けた。
 眼前にはどこの家にもあるウォッシュレット付きの洋式便座。
 窓際の縁に一輪差しの花が活けてあるだけで、特に変わった様子はない。
 寝る前に唯が一度排泄に来て以降、来訪者はおらず、蓋も開けたままだ。
「すぅぅぅぅぅぅぅぅっっっ……」
 そこで憂は、別段、用を足すわけでもなく、双眸を閉じて今一度大きく大気を鼻腔から吸い込んだ。
(お姉ちゃんのうんちの……匂い……)
 ほのかに香る排泄物の生々しい芳香。
 それを胸いっぱいに蓄えると憂の頬は見る見るうち、朱に染まる。
 鎮座している便器から放たれているであろう、大好きな姉の糞便の匂い。
 それはこの世のどんな香水も叶わない最高の香り。
 普通なら吐き気を催したくなるほどキツイものなのだが、憂はそんなこと露ほども思わない。
 大好きな姉の糞尿を嫌いになるわけがない。姉の出す糞便を嫌悪する人間は脳に蛆が湧いているとしか思えない、というのが憂の持論だからだ。
「……あっ」
 しばし、排便臭の芳香を肺の中で吟味していた憂は、そこで小さな悲鳴を上げる。
 憂が視線を向ける先は、便器の中。
 そこには、排便が流される際、便器にへばりついて流れなかったであろう糞便の残骸があった。
 今日の夜、一度だけ憂が用を足しにきた時はこの汚れは存在しなかった。
 そして先刻は唯が排泄に訪れている。
 そこから導き出される答えは……ただ一つ。
(お姉ちゃん……トイレ汚したままにして……しょうがないなぁ)
 述懐すると同時、憂は相好を淫蕩に解けた“緩い”表情に変えて両膝を着き、そのまま微塵の躊躇もなく便器の中に顔を突っ込んだ。
「はぁ……はぁ……お姉ちゃん、お姉ちゃん……お姉ちゃんのうんち……おねえちゃんのうんちぃ…………私のためにお姉ちゃんが残してくれたお姉ちゃんのうんちぃ……」
 切なげな声を上げながら便器を抱えるようにしがみつき、こびりついた赤茶色の残骸を、ひたすらに舐め取る。
 普段はポニーテールに結っている髪を、今は下ろしており、垂れた襟足が便器の水溜りに触れて藻屑のように水面を泳ぐ。
 しかしそんな事に頓着などしない。
 何故なら憂にはそれよりも目先の“ご馳走”のほうが最優先なのだから。

――べちょ……ぴちゃ……じゅる……ぐちゅ…・…ちゅる……。

 苦味と臭味が同居する糞便の欠片をすべて舐め終えると憂は顔を上げ、鼻水を垂れ流しながら口腔で唾液と混ざって溶けた糞便を舐め、すり潰し、濯いでいく。
 ……ごぎゅ。
 喉が音を奏でて糞便を嚥下する。
 糞便が憂の食道を通じて胃の中に収まっていった。

486ふたつのI 3/10 :2011/01/16(日) 00:20:20 ID:UE1L4c5A
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!! 何で何で何で何でぇぇぇぇぇぇぇぇ
ぇぇぇっっっ!???!??! お姉ちゃんのうんちって何でこんなに美味しいの? 
美味しくて可愛い過ぎるすぎるよぉぉぉぉぉぉぉっっ!!
さ、最高……最高ぉぉぉぉぉぉ……お姉ちゃんのうんこ味最高っっっっっ!!!!!」
 頬に両手を添え、舌を出しながら憂はトリップしていた。
 平素、周りから出来た妹という評価の絶えない憂からは想像も出来ないアホ面。
 心なしかその身体を小刻みに震わせている。
「んふーっ……んふーっ……んふーっ……」
 鼻息を荒くしながら憂は未だ鼻腔を刺激する糞便の香を楽しみつづけている憂。
 しばし糞便の味に伴う幸福の余韻を楽しんだ後、憂はトイレの片隅に置かれた汚物箱の蓋を開けた。
 中を漁り出すと同時、あるものを発見して憂の口元が邪なものに歪む。
 彼女が見つけたもの……それは、トイレットペーパーに包まれていたタンポンだった。
 まだ時間も経っていないのか、ペーパーはぬめりを帯びた血を吸って滲んでいるを鑑みるに、恐らく捨てたのは今しがた。
 憂は生理の時ナプキンを使うため、これを捨てた主は彼女ではない。
 昨晩、唯が『いつもより早いよぉ……』と、情けない声を上げてアプリケータータイプのタンポンを片手に持ってトイレに向かったのを憂は見ていた。
 つまり、唯は今日が二日目。
 一番量が多い日だ。
 丁寧に、丁寧にペーパーを剥がしていくと、目当ての本体が憂の眼前に現れる。
 朱に染まった紐付きの綿。
 経血を吸って重くなったそれを、憂はまるで海老の身か何かでも食すように迷うことなく口の中へ放り込んだ。
 同時に、ちゅう……ちゅう……と、しゃぶり始める。
(んふぅぅぅぅぅぅぅっ!!! お姉ちゃんお姉ちゃんおねえちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!
 私お姉ちゃんの血吸っちゃってるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!! お姉ちゃんの経血美味しくて可愛い!!!
 愛液みたいにどろどろでこってりしてうぅぅぅぅぅぅっっっ!!! 
お姉ちゃんのマンコから垂れ流されてきた血ぃ、ミネストローネみたいに
真っ赤なマン血おいししゅぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!)
 内心で絶叫しながら絶えられなくなったのか、憂は間抜け面そのままに、パジャマのズボン越しに淫唇を指で慰め始める。

――じゅるるるるるるるるるっ!! ぶじゅるっ!! ぎゅちゅぎゅちゅぎゅちゅっっっ!!!

 綿に染み込んだ血すべてを吸い尽くすのではないかという勢いで経血を吸い続ける憂。
 生臭さ、錆臭さ、酸味と塩辛さが鼻と舌を蹂躙していく感覚に、憂は幸福という感覚以外味わえなかった。
「あは……あは……あひひひひいひひひひひひひひひっひひひひひひひひいひひひ……」
 多幸感のあまり脳内に新種の物質でも生まれたのか、憂はケタケタとぶっ壊れた笑い声を発する。
 狂笑はただひたすらに、トイレの中に木霊するだけであった。
 そして憂はズボンとショーツを下ろし、今度は淫唇のみならず、肉芽まで弄り始めた。
 擦る……というよりは指先で揉むように。
 すると、元々潤みを帯びていた膣が白く濁った粘性を吐き出し始め、ぬかるみを踏むような音がトイレに木霊する。
 タンポンを咥えながら自慰行為に没頭する憂。
 それ故に気付かなかった。
 背後に立つ人の気配に……。
「う……い……」

487ふたつのI 4/10 :2011/01/16(日) 00:22:13 ID:UE1L4c5A
 渇いた喉から無理矢理搾り出したような掠れ声。
 憂がそれに気付いて振り返ると、今家の中にいる唯一の肉親が顔色を失くした表情で自分を見ていた。
 『ミルクガール』という文字と牛乳ビンがプリントされたセンスを疑いたくなる部屋着、自分と同じ髪色。
 普段付けているヘアピンも今は外しており、昼間の時とは少し違った雰囲気を纏っている。
 概視感溢れるその姿……見紛う事なき自分の姉であった。
 自室で寝ていたはずなのに何故……?
 と、思う間もなく憂の思考が停止する。
「――!!」
 氷水を頭から被ったという比喩表現はこういうときに使うべきなのだろうか?
 先刻まで朱をさしていた頬が見る見るうちに青ざめていく。
 興奮の熱で沸騰しかけていた血液は急速に冷え、先刻とは別の意味で華奢な身体が震え始めていた。
「それ……私のタンポン」
 震える手で指差す唯の先にあるのは……憂の口元から半分露出している本体と紐。
 先刻自分で捨てたはずの生理用品。
「お、おねえひゃん……ちはうの……ふぉれは……」
 必死に弁解しようと試みるも、下半身剥き出だしで自分の秘部を弄り、姉の使用済み生理用品を咥えている状態では何の意味もなさない。
 どう足掻こうが無意味な言い訳になるだけだ。
「え、えと……と、とりあえず……そ、その……ズ、ズボン穿こう……憂。か、風邪引いちゃうよ……」
 何とかこの場を収めようと唯は言葉を紡ぐが、訥々としか喋れず、語尾は消え入りそうになっている辺り、かなり動揺しているようだ。
「……」
 そんな姉の気持ちを汲んでか、憂は素直にこくん、と頷き、タンポンを咥えたままズボンとショーツを穿いた。





「ひぐっ……うぐぅ……ぐすっ……ごめんなさい……ごめんなさい……お姉ちゃん……」
 唯は自室に憂を招くとテーブルを挟んで対座する。
 途端に、憂は泣きじゃくりながら姉に謝りはじめた。
 平素の憂からは想像も付かぬほど弱々しく、儚い。
 まるでガラス細工のように脆弱な印象を受ける。
「……」
 ひたすら謝罪の言葉を繰り返す妹に対し、唯は無言であった。
 別段怒りで口を閉ざしているわけではなく、単にどういった言葉をかけていいものか見当も付かないのである。
 喜怒哀楽が定まらぬ複雑な表情で妹を見据えていた。
「ひっく……ぐすっ……グスっ……ヴェェェェェェェェェェェ
ェェェェェェェンっっっっっ!!!!」
 姉の無言を不許と捉えたのか、鼻を啜って嗚咽を漏らした後、憂はとうとう声の限りに泣き叫んだ。
「う、憂!? 落ち着いて、ね? 私怒ってないから」
「やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!! お姉ちゃんに嫌われるのやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!! ういお姉ちゃんに嫌われたら生きていけないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
 癇癪を起こした幼子のように大口を開けて泣く憂を慌ててなだめすかそうとする唯だが、今の憂には話を聞けるほどの余裕はない。
「お姉ちゃんのこと大好きなのにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! 
お姉ちゃんのお嫁さんになるのが憂の夢なのに、お姉ちゃんに嫌われたら……嫌われたら……ぶぅえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっっっ!!!!」
 おまけに、ずっと秘密にしていた性癖が最愛の姉にバレたという精神的なショックで、憂は幼児退行してしまっている。
 このままでは意思疎通を図る事すらままならなかった。
「うぅ〜……」
 普段は回転の遅い脳味噌をオーバードライブさせて対策を練る唯だが、一向に妙案は浮かんでこない。
「こうなったら……」
 破れかぶれではあるが、もしかしたら効果を発揮するかもしれないあの方法を使うべく、唯は一度、憂の隣に移動して座りなおす。
 そして……。
「……?」
 咄嗟の事で一瞬自分が何をされたのか理解できない憂は、声を上げるのも失念してきょとんとした表情を浮かべる。
 数秒後……ようやく憂は自分の身体が唯に抱きしめられているのに気付く。
「良い子良い子〜」

488ふたつのI 5/10 :2011/01/16(日) 00:24:02 ID:UE1L4c5A
 いつも部活で梓にやっているように、唯は憂を優しく抱きしめて頭を優しく撫でる。
「お……ねえ……ちゃん……」
「憂、お姉ちゃんは怒ってないし、憂のこと嫌いになんかならない」
 耳元にまで桜色の唇を寄せ、秘め事のように囁く。
「憂は私のために毎日御飯作ってくれるし、家事も全部やってくれてるよね? だから私はいつも美味しい御飯食べれるし、すごい助かってるんだよ。憂には感謝しなくちゃいけないこと沢山あるのに、嫌いになんかなれるわけないよ」
「そ、それは……お姉ちゃんに美味しいもの食べさせてあげたいって思って作るのは当然だし、お姉ちゃんに危険な事させられないし……」
 しどろもどろになって言葉を紡ぐ憂の口を、しかし唯が人差し指で抑えて遮る。
「私も憂のこと、大好きだよ。多分それは、憂と同じ感情の『好き』っていう気持ちだと思う」
「お姉……ちゃん」
「それに……」
 唇を耳朶から離して言葉を区切ると同時に、唯はふんすっと控えめな胸を張る。
「私は憂のお姉ちゃんだから、憂の全部を受け入れられるのです! だから憂は気にせず、私に想いの全てをぶつけてきて。全部受け止めるから!!」
 自信たっぷりに答える今の唯には、普段では見ることの出来ない姉の威厳というものが垣間見えた。
 少し頼りないが、憂には充分なほどである。
「ぷっ……ふふふふふ……」
 しばし呆然とした後、吹き出すと同時に憂の顔からようやく悲哀が氷解した。
「ようやく笑ってくれたね、憂」
「えへへ、お姉ちゃんのお陰だよ」
 もう一度唯は憂を抱きしめる。
「あったかあったか」
「うん、お姉ちゃん……あったかい」
 暫く互いの体躯を抱き交わした後、二人はどちらからともなく唇を触れ合わせた。





「ちゅ……ちゅくっ……ちゅ……うぅんぅ……んちゅ……」
「んっ……ちゅ……んちゅ……んんんっ……ちゅくっ……」
 アナログの目覚まし時計の秒針音と、キスを交わして互いの口腔を舌で貪る音のみが、唯の部屋に響いた。
 舌と舌を絡めるだけでなく、上顎から頬の内側、歯茎までを丹念に舐め、のみならず口腔内でお互いの唾液を混ぜて水蜜のカクテルを作る。
「ぷはぁ……はぁ……はぁ……お姉ちゃん、また歯磨き忘れたでしょう?」
「あはは……バレちゃった?」
「うん。だってお姉ちゃんの口すっごい臭いもん」
「うぅ〜……ゴメン」
「もう……しょうがないなぁ〜じゃあ私がお姉ちゃんの歯垢、全部舐めとってあげるね」
 唇を一度離し、絡まった唾液が水あめのように伸びるのを見てから憂は唯の前歯の上下を舐め始めた。
 歯の表面に付着した白い滓を丹念に舌で舐め取り、こそいだ後、味わうように口腔全体で噛み締める。
 すると、ざらざらした感触と粘つく感覚が憂の口腔で混ざり合った。
「んふふ〜お姉ちゃんの歯垢甘くて美味しい……」
「うぅ……恥ずかしいよぉぉぉ……」
 恍惚とした表情で歯垢を吟味する憂に対し、唯は耳まで真っ赤にしていた。
「ねぇ……お姉ちゃん、お姉ちゃん今生理中だよね」
「うん、そうだよ」
 先刻、憂が自分の捨てたタンポンを口に含んでいたのを思い出し、唯は妹が言わんとしていることは大方予想がついていた。
「私、お姉ちゃんの生理マンコ舐めたい」
 予想通り。
 双眸を輝かせながら嬉々として要望を告げる憂に微笑みながら頷くと、唯は立ち上がって部屋着のズボンとショーツを下ろす。
 下着を下ろして露出したのは、黒々としたデルタゾーン――いや、それは『ひし形』というべき地帯だった。
 茂った無数の陰毛は股間のみならず、臍の下から生えた毛に連なって広範囲の陰毛となっている。
「あははっ、お姉ちゃんのマン毛すっごく濃いね〜もう密林みたいだよ」
「うぅ……言わないでよぉ……合宿のお風呂の時もりっちゃんに笑われて凹んだんだからぁ……」
 あっけらかんと笑う妹をジト目で睨みながら、唯は足首辺りまで下がったズボンと下着を完全に脱いでベッドの上に放り投げる。
「お姉ちゃぁん、このまま私の顔に跨ってぇ……お姉ちゃんのマンコ、顔面騎乗で舐めたいよぉ……」
 準備が整ったのを見計らい、憂は床に寝転がると鼻にかかる甘ったるい声を響かせながら小指を咥え、憂は娼婦のように姉を誘う。
「うい〜エロ過ぎだよぉ……」

489ふたつのI 6/10 :2011/01/16(日) 00:26:40 ID:UE1L4c5A
 白桃を思わせる頬を紅潮させ、言われるまま唯は和式便所で用を足すようにしゃがみこんでから、憂の顔面に自分の淫裂を押し付けた。

――じゅるっ、べじゅるるるるるうぅぅぅぅぅっっっ!! じゅぶぶぅっっ!! 
ぐちゅ……じゅる……じゅるるるるっっっ!!!

 唯の膣が憂の鼻先と唇に触れた瞬間、憂は舌を出してから淫唇を舐め、しゃぶり、啜っていく。
 大陰唇から肉ヒダに舌を這わせ、そこに付着した痴垢も舐め取りながら、そら豆大のクリトリスも舌先で転がすように弄ぶ。
 愛液特有の酸味と塩辛さ交じりの味と経血特有の鉄錆味が、憂の口腔に広がる。
 それは、先刻のタンポンで味わったものよりもずっと新鮮で美味だった。
「んはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!! う、憂!? ちょっ……いきなり激しすぎ……んふぅ!? 
んぅぅぅぅぅぅ!!」
 不意を突かれて舐めまわされた事と、突然押し寄せてきた快楽の波とに翻弄され、唯は両足をがくがく震わせながら甘い声を漏らす。 
 自然と、憂に自らの恥部を擦りつけてしまうように、腰が動いてしまった。
「んはぁぁぁぁぁぁ……お姉ちゃんの血まみれマンコ……生ぐしゃくておいひぃ〜。マン毛だけじゃなくて肛門の周りにケツ毛まで生えてるからジョリジョリするよぉ……」
 一度口を離し、鼻水垂れ流しのまま、うっとりとした相好で憂は感想を紡ぐ。
 そして、再び唯の淫裂を舌で刷きはじめた。
「まっ!! 待って憂……ちょっと待って!! そ、そんなに舐められたら出ちゃう……出ちゃうよぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
 途端に腹部を庇うように抑えて、唯は立ち上がろうとするが、憂に大腿に両手を回し固定されているため、動く事は不可能だった。
「んぶぶぶっっ……ぷふぁ……出ちゃうって……おしっこ? それなら全然大丈夫だよ。このまましちゃったら私が全部受け止めてあげるから」
「ち、違うの……お、おしっこの……方じゃなくて……あっ、あっ、あっ……も……もう……もう出るぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!」

――ブリュッ!! ボビュビュブブブブブブブブブブブブブブブッッッ!!! ブチュブチュブチュブチュっっっ!!!! ブピピピピピピピピピピピピピッッッッ!!!!
 ボジュル、ボジュル……ぶびびびびっびびぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!!

 唯の悲鳴と同時に、耳をつんざくような破砕音が鳴り響く。
 それに伴い、剛毛で覆われた薄墨色の蕾が花開くと、腸内で凝固されぬままプールされていた液便が濁音混じりに噴出する。
 まるでドロドロに溶けたチョコレートのように多少の粘り気を含んだそれは、茶色と黄土の絵の具をかき混ぜてキャンパスを塗りつぶしたようなカラーリングだ。
 本人の意思に関係なく茶濁は吹き出しつづける。
 その様相、まさに迸ること鉄砲水の如しであった。
「おっっっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!! やばい止まれない止まらないよぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉっっっっ!!! アイス食べ過ぎてお腹下しまくりのびちびち下痢ウンコ、
憂に思いっきりあびせちゃうぅぅぅぅうぅぅぅぅぅぅうぅぅぅぅ!!!!! 液体ウンコ、射精したザーメンみたいに憂の顔面にぶっかけちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
 かっと眦を見開き、下痢便と同じく鼻水と涎を辺りにぶちまけながら唯は止まる事を知らぬ――また制御する事すらもままならない熱い汚濁融解物を憂の顔に吐きだしていく。
「んぶぶぶっぶぶぶっっっっっ!!! ぶべべべべべべっっっ!! お、おべえじゃん……!!!
お姉ちゃん、いっぱいひり出して!! 憂に下痢グソ遠慮なくぶっかけて!! 憂の顔面にうんこシャワーどばどば浴びせてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
ぇぇぇぇぇっっっ!!!!!!!」
 茶濁の激流に鼻腔と口腔を塞がれて危うく窒息しかけた憂だったが、愛する姉の排泄物を飲めるという最大の歓喜に打ち震え、叫びながら際限なく押し寄せる激流を嚥下して胃に収めていく。

490ふたつのI 7/10 :2011/01/16(日) 00:27:41 ID:UE1L4c5A
 それだけに留まらず、口を陰唇から肛門へと移行させ、ケツ毛まみれの小汚いアヌスに口付けして糞便を直飲みし始めた。

――ごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅっっっっっっ!!!!!

 破裂音とともに部屋に鳴り響くは、強烈な嚥下音。
 最上級のご馳走を前に、憂は子供みたいにがっつく。
「あははははははははっははははははははは!!!!! 憂の作った御飯が私のお腹の中でウンコになって生まれ変わったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!! それを憂が食べてるってことは、かなり地球に優しいエコだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
 気でも触れたのか、唯は理解に難ずる言葉を叫びながら双眸を濁らせて虚ろに笑い始める。
「んぐっ……んぐっ……んぐっ……んぐっ……んぐっ……ぷはぁぁぁぁぁぁぁ……あへぇ……おねえひゃんのうんこぉぉぉぉぉ……ごぇぇぇぇぇぇっぶっ……」
 対して憂は、ようやく唯の肛門が液便の放出を終えると同時に、糞臭いゲップを吐きながら満足げに微笑を浮かべていた。





 憂の口に収まりきらず、フローリングに零れた下痢便を掬うと、衣服を脱ぎ捨て全裸になった唯と憂は、まだぬくもりが残る茶濁の液便を身体に塗りつけていた。
 真っ白な肢体に汚物の色が塗られていく姿は、醜悪な光景でありながらもどこか官能的で淫靡に映る。
 そう見えるのは、この二人がただの恋人として結ばれているのではなく、もっと深い絆で結ばれているからであろう。
「うい……ちゅくっ……ちゅる……」
「んふっ……ちゅっ……んちゅ……おねえひゃん……」
 互いに全身クソまみれになりながら、平沢姉妹は喜悦に満ちた相好で再びお互いの唇と口腔を貪っていた。
 唯が桜の花びらを割ったような憂の唇を、舌先でチロッ……チロッと舐める。
 まるで猫が水を飲むかのように。
 対して憂は、唯の歯茎を舌先で十二分に愛撫してから首筋や頬を吸い付き、キスマークを刻んでいく。
 唯は自分のもの……誰にも渡さない。
 そう物語るかのような内出血の跡が、憂の独占欲を如実に表していた。
「あのね……憂」
 唇を離してから、唯は憂の頬を掌で撫でながら、優しげに囁く。
「なに? お姉ちゃん?」
「私……憂の初めてが欲しい……憂の処女膜をね……どうしてもブチ破りたいの……」
 真摯な眼差しを向け、万感の思いを込めてそう告げる唯。
「お姉ちゃん……いいよ。お姉ちゃんが初めての人なら、私怖くない……というよりも、生まれたときから私の処女はお姉ちゃんのものって決めてたから」
「憂……」
 憂の言葉に胸を打たれ、双眸を雫で滲ませる唯。
 対して憂は微笑んでから、両足を広げて白濁の愛液がぬかるみを作っている秘所を唯に晒す。
 これなら余計な愛撫は必要ない。充分だ――述懐してから唯は憂の秘裂に、握った右拳をあてがう。
「じゃあ憂……憂の初めて……貰うね」
「うんっ!! 憂の処女膜、お姉ちゃんの腕でぶち切って♪ 小便するのとマンズリする以外使い道のない未使用マンコを裂けてゆるゆるのガバガバになるまで腕突っ込んでから子宮口も拡張して♪」
 傍から見れば狂ってるとしか言いようのない笑みと言葉。
 しかしそれは、唯にとって愛らしく、慈しみに満ちた笑顔に他ならないのだ
 意を決した唯は拳を膣口に押し進め、じっくり……じっくりと挿入していく。
「んぎっ……んぎぎぎぎぎぎぎぎっ……!!」
 砕けるのではないかと心配したくなるくらいぎりぎりと歯を食い縛り、憂は激痛に耐え忍ぶ。

491ふたつのI 8/10 :2011/01/16(日) 00:30:28 ID:UE1L4c5A
――メリメリメリメリメリメリメリッッッッ!!!!!ブチッ!!
ブチギチブチブチブチギチギチギチッッッ!!!!!!!!!!! ぐちゅぐちゅぐぎゅぐちゅぐちゅっぎゅぎゅっっっっ!!!!!!!

「ぐぉぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!!」
 環状処女膜が拳によって押し広げられ、肉が引き千切れる音とともに膜が損傷。
 同時に憂の膣口が唯の握り拳によって一気に押し広げられる。
 それに伴い響き渡るのは――絶叫、咆哮、哮叫!!
 幸い膣は裂けてはいないようだが、まだ指程度しか入れたことのない膣内に拳をめり込ませたのだから、当然痛みは尋常ではない。
 髪の毛を掻き毟りながら下肢を暴れさせ、憂は総身を引き裂かれるような激痛に襲われる。
「ぐ、ぐぐぐぐぐぐぅぅぅぅぅぅ!!! じぬじぬじぬじぬじぬじぬじぬぅぅぅぅぅっぅぅ
ぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
 止めどなく溢れてくる大粒の涙を眦から零れさせながら叫び散らす憂を尻目に、唯は彼女のリクエスト通り子宮口まで拳を捻りを加えながら進入させ、女性の象徴とも言えるそこの入り口を拡張させる。

 ――メキョッ!!

「ごぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!! しきゅう!!
 子宮が潰れるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! うぎぎぎぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ!!!」
 人間とは思えぬ叫びを上げながら、憂は子宮に遠慮なくぶち込まれた拳に圧迫され、もはやまともな思考すら働かなくなっていた。
 それでも、快楽は持続しているのか、唯が拳を突き入れる度にポンプのように粘っこい淫汁がぶしゅぶしゅっと撒き散らされる。
「憂……こっちの処女も、貰うね」
 そんな憂に優しく微笑みながら、唯は空いているもう一つの拳を憂の臍穴にあてがう。
 膣口よりも遥かに狭い穴。
 憂の内臓へと繋がる穴。
 その中に唯は先刻のフィストファックと同じように、拳を臍の中にぶち込んだ。
 今度は徐々にではなく、一気に。

――ギュリッ!! ギュチュッ!!! ブチブチブチブチィィィィィィィィィッッッ!!!!!

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」
 もはや絶叫は声にならず。
 何度も何度も何度も何度も何度も何度も後頭部をフローリングに打ち付け、でろんっと舌を口腔から放り出し、白目を剥いて憂は吼えつづけた。
「あはははははははははははははははははっはは!!!! すっご〜い。私、憂の内臓犯してるよ!! 
男の人はチンポでマンコやケツマンコ犯せても、内臓はレイプできないよね〜。私天才かも!! 
ギターはあずにゃんに勝てないけど、こっち方面はまちがいなく天才だよ!! あははははははっはははははは!!!!!」
 のた打ち回る憂とは逆に、妹の大切な場所を二箇所も犯したという征服感に理性の『タガ』が吹っ飛んでしまったのか、唯は仰け反りながら高らかに笑っていた。
「うい〜気持ち良い? 内臓気持ち良い? 私、憂の処女二つももらえたから幸せだよ〜」
 しばし哄笑を響かせてから、口の端が歪んだ邪で破壊的で純粋無垢無邪気な笑みを浮かべ、憂の顔を覗き込む唯。
 澪なら三秒で卒倒するであろう、身の毛もよだつ、おぞましい笑顔だった。
「きゃは……きゃは……きゃはきゃはきゃはきゃは……げぎゃゃゃがははははははははははははは!!!!
 死ぬっ、死ぬっ……気持ち良過ぎてしぬぅぅぅぅぅ!! なにこれきもちよすぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ!!!! 
ごろしで……おねえちゃんごろしでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!! 腕チンポでぶっころして!! 
ういはおねえちゃんにぶっころされるなら、ほんもうだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉぉ!!!!!」

492ふたつのI 9/10 :2011/01/16(日) 00:32:25 ID:UE1L4c5A
 唯と同じように理性を粉微塵に粉砕された憂はけたけたと廃人同然の笑い声と嬌声を上げる。
 壊れた姉妹の狂宴、狂劇、狂祭。
 やがてそれは、終焉の時を迎える。
「イグイグ……イぎぎぎういぐ……うぅー……いぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっ!!!!!」
 およそ情事で発するものではない哮叫。
 しかしそれは、間違いなく憂がオーガズムを迎えた瞬間であった。
「じゃあ憂、そろそろ抜くね」
 絶頂の余韻に浸る暇も与えぬまま、唯は笑顔を浮かべて臍穴と膣穴から拳を内臓ごと引き摺りださんとする勢いで、一気に抜き取る。
「ぐぅおっ……ぐぅお……ぐるぅ……ぐる、ぐる……ぐるぅぅぅぅぅぅぅ
ぅぅぅぅぅっっっ!!!!」

 ブババババッババババババババッッッッッッ!!!! ブビュビュビュブブブブブブッッッ!!! ブシュルッ!!
 ブボブビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッッ!!!! ブチュ、ビブチュッッッ!!

 両腕を引き抜いた瞬間、今度は憂の尻穴から破裂音が響く。
 同時に、汚物の激流が尻蕾の堰を破壊すると、ぶっ壊れた消火栓の如く汚濁流が噴出した。
「んぐぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉぉぉぉっっっぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!
 お姉ちゃんが憂の内臓めちゃくちゃにかき回すから、憂の小腸さんと大腸さんがお馬鹿になってウンコが固まる前に下痢グソになって出てきちゃったよぉぉぉぉおぉぉぉ!!!!
 きゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはははっ!!! ウンコ汁、ビチビチのウンコ汁をういのけつまんこが放水してりゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!
 腸液混じりまくった融解ウンコぶっぱなしてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!! こんなに気もぢいいこと教えてくれるお姉ちゃん、大好き!!! 好き好き大好きおねえちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」

493ふたつのI 10/10 :2011/01/16(日) 00:33:21 ID:UE1L4c5A
 噴出する下痢グソを止める気は毛頭ないのか、幸福感に満ちた狂笑を上げながら未だ勢い衰えぬ糞便を唯の部屋にある本棚や机、ギターに浴びせる憂。
「きゃはははははは……はは……あはははははははは……はぁぁぁ……」
 そのぶっ壊れた笑い声は、憂の肛門から吹き出る軟便の濁流が終わると同時に、音を奏でるのを辞めた。
 憂が意識を手放したからだ。
「可愛かったよ……憂」
 多幸感に染まった笑みを浮かべて気を失った憂に、唯はそっと頬にキスしてから憂を自分のベットに運んでいく。
「憂……私も憂のこと、ずっとずっと好きだったよ。これからもこの気持ちは変わらない……だから……これからもいっぱい愛し合おうね」
 自分と同じ色の髪をそっと優しく撫でながら、唯は憂の耳元で囁く。
 当然ながら、返答は返ってはこない。
 しかし……喜悦の表情を浮かべて規則正しい寝息を立てる妹の顔を見れば、返答など気にするまでもなかった。
 唯もまた、相好を喜悦に染めると憂のとなりで横になり、布団にくるまる。
 去年のクリスマス以来、久し振りに二人は寄り添うようにして仲良く一緒に眠った。



                                               END




 翌日、朝と昼休みに憂といちゃいちゃしていたせいで昨日練習していた部分を完璧に忘れ、放課後の部活で梓にみっちり怒られたのは、また別の話。
「うぅ……うっ……うぅっ……ごめんなしゃい……」



                                        今度こそ本当にEND


494名無しさん@ピンキー :2011/01/16(日) 00:35:31 ID:UE1L4c5A
以上です。
有難うございました。

ちょっとかきふらい先生と愛生さんと米沢さんに全裸で土下座してくる

495名無しさん@ピンキー :2011/01/16(日) 00:39:47 ID:7564EUpb
                                  ,ィ     ___
                          _,.   -─-  .,_/::::,..:::"´::::::::/
                          ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶、
                   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽx:::::::::::\
                  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ\::::\',
                     .:::::::::::::::::::::::::::/::::::/ {:::::jハ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::ヽ \::::ヽ、__,
               ,:゙::::::::::::::::::::::::::/::::::/  i:::::|l ',::::::::::::::::::::::::ヘ::::::::::',  }ヽ::::_,/
                  /:::::::::::::::::::::::::::/ i:::/   ,::::l ! ゙,::::::::::::::::::::::::::',::::::::ハノ:::ハ
              /:::::::::::::::::::::::::::/ _」::′   i::::| | ',::::::::::::::::::::::::::',/::::}i:::::::i
                /::::::::::::::::::::::::::::,'´ l!     ,::l |`ヾ::::::::::::::::::::::::::i:::::/:||:::::::i
             /ノ{:::::::::::::::::::::::::i   l:|      ':{ |   ',::::ハ::::::::::::::::i::/::::||:::::::i
                {:::::::::::::::∧::::|    {          }:/ハ::::::::::::::i,′::リ:::::::i
               !::{:::::::::{  x:レテミ        ぅミx(  }:::::::::::::!::::::/:::人{
                 :从::::::::{ / 心:ハ         rし心.ヽ |::::::/::/::::/::〃
                    '::jヽ::::::!{{ {:::::::::::}      {:::::::::::} }}:|:::/}:/::::∧ノ
               リ { \{ ゙ 弋 ℃ノ      弋 ℃ノ ゙ j:/ )ハ::/
                 ヽい.   ~´          `~   ノ  八
                   ゝ,}  ´´´   ′    ´´´     /
                  八                 /‐'´
                         \       ` ´     /
                         `   ._      _,. ィ、
                          _,/} >ー<   ハ
                      _/ / `

496名無しさん@ピンキー :2011/01/16(日) 04:32:11 ID:zAiUrxEr
久しぶりの人が投下してて感動
過去作の続編も見たい

497名無しさん@ピンキー :2011/01/16(日) 17:05:45 ID:ei2Xwz8G
ひょっとしてミヤビさんかい?
相変わらず、読者を容赦なくふるいにかける人だなぁ……
すごいよホント

498名無しさん@ピンキー :2011/01/17(月) 12:58:21 ID:5kdYp/eV
>>497

うぃ、そうです。

こういった読む人が限られるコアな作品しか書けないんですよね……(__;)



それと、私信&今更で申し訳ないのですが、Hさん、以前のスレでGJレス有り難うございました。

お仕事大変かもしれませんが、無理なさらないで下さい。



499497 :2011/01/18(火) 23:48:52 ID:r0fWeZK3
>>498
気遣い、ありがとうございます。

実は豊郷小のすぐ近くで仕事してる、497ことHです
近所なだけで、特にファンじゃあないんですがね……。
しかし、ここまで豪快に書ける人を、私は他に知りません。
また是非書いて下さい。


去年の今頃は、丁度デスマーチのど真ん中でしたか……あぁ思い出したくない。
本編の方は、3月までには最終回の1を投下出来るかなと考えてます。
けど最後の投下までには、メインタイトルくらい決めないと。
さてどうしよう。
前も言ったような気がしますが、なんかいいアイデアないでしょうか?

500名無しさん@ピンキー :2011/01/20(木) 12:16:21 ID:mbr+lmiW
変に凝るより、分かりやすいタイトルにした方が無難かもね

501名無しさん@ピンキー :2011/01/23(日) 02:08:03 ID:Wue1Efc4
以前、排泄系妄想廃棄所5で投下した幼馴染みとの関係〜舞華〜の特別編、投下します。

502幼馴染みとの関係〜舞華〜 さいどすとーりー1/6 :2011/01/23(日) 02:12:48 ID:Wue1Efc4
「ただいまー」
 何もしなくても汗がダラダラ吹き出る夏の暑い日。
 家の玄関で履き慣れたコインローファーを脱ぎながら私は帰ってきたことを告げる。
 でも、返事は来ないの。
 その事を分かっていながらこうやって言うのは、すっごく虚しいし寂しいんだけど……習性っていうのかな?
 つい言っちゃうんだよねぇ。
 完璧に独り言になっちゃうのに……。
 そう考えたら、さっきより寂しくなってきたよぉ……あぅぅぅ。
 私、神崎舞華のお父さんとお母さんは今、仕事の都合で海外にいるから、一人っ子の私は当然この家にひとりぼっち。
 そして、私の幼馴染みであり恋人の孝ちゃんは本日、新作ゲームの発売日という事で学校のお友達と一緒にゲーム屋さんに行っちゃった。
 だから帰り道も私一人……しょんぼり。
 途中、クラスの男子達全員が私と一緒に帰ろうって誘ってきたんだけど……全部断っちゃった。
 だって、孝ちゃんと一緒じゃないと楽しくないんだもん。
『ごめんね、舞華。今日はどうしても一緒に帰れないんだ。お詫びに今度、舞華の好きなチョコレート買ってあげるから』
 って言いながら両手を合わせて謝っていた考ちゃんの姿が、未だに頭から離れないよ……
 もう……今日はせっかく孝ちゃんの大好きなカスタードプリン作ってあげようと思ってたのに〜。
 全く、恋人よりもゲーム優先にするなんて信じられない!
 私、とーーーーーっても怒ってるんだからね。プンプン!
 こうなったら……コンビニで一番高いチョコレート買って孝ちゃんに復讐してやる〜!!。
 ふっふっふっ……孝ちゃん、私をほったらかしにした罪は、コアラのマーチで償ってもらうからね。
 ……あ、でも高いの買うと、孝ちゃんのお小遣いなくなっちゃうし……そしたら孝ちゃん、困っちゃうよね……。
 ふにゃぁぁぁぁぁぁぁ……孝ちゃんに迷惑かけたくなんかないよぉ。
 あ、そうだ! コンビニで買うと高いから、スーパーで買おう。
 あとあと、コアラのマーチじゃなくて、ブラックサンダーなら美味しいうえに安いから孝ちゃんも困らないよね。
 うん! 私ってば頭いい!!
 舞華偉い!
 舞華天才!
 今ならハーバード大学にも合格出来そうだよ〜。
 そんな事を考えながら階段を上っていくと、いつの間にか自分の部屋に着いてたの。
 ドアを開けて部屋に入ると、早速私はブレザータイプの制服と汗で上半身にべったり貼り付いたブラウス、紺のハイソックス、そしてプリーツスカートを全部脱いで裸になる。
 下着は着けてないよ。
 何故なら孝ちゃんに下着を着けるのを禁止されてるから。
 なので私はいつでもノーパン、ノーブラなのです。えっへん!
 普通は落ち着かないのかもしれないけど、私は寧ろこれが一番落ち着くの。
 ブラの締め付けとかなくて開放的だし、下はスースーするのが病み付きになるから最高なんだぁ。
 なにより、スカートがめくれて人前でオマンコ丸見えになるかもしれないっていうスリルを味わえるから、もう毎日がドキドキだよぉ……。
 マン毛ボーボーな上にビラビラがはみ出しまくって墨で染めたみたいに真っ黒な私のグロマン、色んな男の人が見たら、皆チンポ勃起させてシコシコするのかなぁ?
 私のマンカスまみれのグロマンコ見ながらムクムクしちゃったチンポ必死に擦ってオナニーしてる男の人達……。
 そんなこと考えてたら、もうオマンコぐちゅぐちゅになっちゃうし、脱肛アナルもひくひくしてきちゃった。
 それに、もうトロロみたいなヌルヌルしたマン汁垂れてきちゃってるぅ。あはっ♪
 あ、もちろんそれは想像の中でのお話だよ。
 私の身体と心と人生と過去と未来は、ぜーんぶ孝ちゃんのものだからぁ、当然私のマンコも孝ちゃんだけが見て触って舐めていい権利を持っているのです!
「う〜ん……」



503幼馴染みとの関係〜舞華〜 さいどすとーりー2/6 :2011/01/23(日) 02:13:52 ID:Wue1Efc4
 と、まぁ……そんな事は置いといて……私は自分の身体にちょっと悩みというか少しコンプレックスを抱えてるの。
 服を全部脱いだ後、裸のまま姿見の前で物凄く発達しちゃったオッパイを片手で掴みながらうんうん唸る。
 鏡の中に映る私の全身は、なんていうか……あんまり綺麗じゃないの。
 お尻なんかクラスの子たちに比べてなんか大き過ぎるし……。
 こういうのって土偶体型っていうのかな?
 あぅ……しかもオッパイまでまた大きくなってるよ……。
 もしかして私が物凄いお馬鹿な理由って、栄養が頭に行かずに全部オッパイのほうに行っちゃったからかなぁ?
 スイカみたいにおっきいオッパイは、砂袋みたいなズッシリとした重みでちょっと垂れちゃってるし、乳首も乳輪もすっごく大きいから、全然綺麗じゃないよぉ……。
 本当はモデルさんみたいな上向きのツンとした張りのあるオッパイに憧れてるんだけど……これじゃあ無理だよね。
 実はその事、すっごく気にしてるんだけど……孝ちゃんは大好きだって言ってくれてるんだよ。
 だからね、ちょっとずつ自分のオッパイ、好きになろうとしてるの。
 だって、身体のことを好きって言われるの、凄く嬉しいから。
 あ、そういえば、もうひとつ孝ちゃんに言われてる事あるんだよ。
 それはね……なんと腋毛を剃っちゃダメっていうこと!
 何でも孝ちゃんは、女の子の無駄毛に興奮するみたいで、腋の毛が伸びてる方が良いんだって。
 あと、腋でオチンチン擦るのが大好きみたいで、いつも私の腋にごしごしってオチンチン擦りつけて来るんだよ。
 ちょっと変わってるけど、それで孝ちゃんが興奮出来るならいいやって思っちゃう。
 それに……一生懸命腋ズリしてる孝ちゃん、凄く可愛いんだぁ。
 イク時に、目を細めて口を半開きにしてる顔がとっーても幸せそうで、それを見てると胸と子宮と肛門がキュンっ……ってなっちゃうの。
 えへへ……惚れ直す瞬間って感じかな?
 さて、裸になって準備が完了したところで、私は机に置いておいた中身入りの紙袋をもって部屋を出ます。
 目的地は我が家のお風呂場。
 さぁ、レッツゴー!
 トンットンッと同じリズムで階段を下りてから一階の脱衣所に辿り着き、扉を開けてお風呂場に入ると、私はタイル張りの床に膝をついてワンちゃんと同じ格好になるの。
 孝ちゃんから教えてもらったんだけど、四つん這いっていう格好なんだって、コレ。
 むぅ……ワンワンポーズだと思ってたのに違うんだね。
 ニホンゴ、ムズカシイ……。
「ふっふっふっふっふっふ〜ん」
 鼻歌を口ずさみながら私は、持ってきた紙袋の中を漁ってあるものを取り出すの。
 汗いっぱいかいちゃって身体中ベトベトするから本当はすぐお風呂に入りたいんだけど、身体の芯から温まるには準備が必要だよね。
 その準備のために必要なのが、この紙袋の中身なんだぁ。
「えへへ……まずは1個め〜」
 袋の中から取り出したのは……まぁるくポッコリと膨らんだピンク色の容器。
 普段から使ってる人なら見慣れてるよね。
 そう、イチジク浣腸なのです!

504幼馴染みとの関係〜舞華〜 さいどすとーりー3/6 :2011/01/23(日) 02:14:46 ID:Wue1Efc4
 昨日、下校途中に寄ったドラッグストアで買ってきたんだよ。
 30個まとめてレジへ持っていったときの店員さんの反応、面白かったなぁ。
 女の人だったんだけど、私の顔何回もチラチラ見てたもんねぇ。
 手に持った一個を取り出すと、早速私は脱肛してるお尻の穴にノズルを挿し込んで、中身を出すために指で容器をへこませて、と。
「んっ……」
 グリセリン液がアナルを通じて直腸に入ってくると、ひんやりとした感触がお尻と腸に伝わってくる……。
 うぅぅぅぅ……冷たい。
 いつもは浣腸使わずに出してるから、この感覚は慣れないよぉ……。
 液を入れてから数秒後、中に入ったグリセリン液が小腸を刺激して、溜まったうんちを出そうと活発に動き始めるの。

――ゴロゴロゴロゴロゴロゴロッッッ!!! ギュルッ! ギュルルルルルっっっ!!!!

「んんっ!? んぐっ……んんんんん〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!」
 お腹の中で暴れまわる腸のせいで、物凄い腹痛に襲われた私は、鳴り響く音を聞きながら両手でお腹を抑える。
 痛い……痛いよぉ……。
 でも今は我慢我慢。
 しっかりお腹の中に溜まったうんちを柔らかくなるまで我慢しないと……。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 おでこに汗をたっくさん滲ませて息を切らす私は、震える手でもう一度紙袋を漁り、2個目のイチジク浣腸を取り出す。
 そして、またお尻の中にノズルを挿し込むと、容器を押し潰して直腸にグリセリン液を流し込んで……。
「はぁ……うぅぅぅぅ……!!」
 全然慣れない冷たさに背中や肩に鳥肌を立たせながら、私はずっと浣腸の苦しみに耐える。
 お、お腹が……お腹が破裂しちゃいそうなくらい痛いよぉ……。






 それから、結構時間が経って、気が付いたら私のお腹には30個全ての浣腸が収まり、グリセリン液で満たされた腸が膨らんでお腹がパンパンになってるの。
「ぐぅぅぅぅ……ぐぅぅぅぅ……うぅぅぅぅぅぅぅ!!」
 タイルの床に頭をつけ、お尻を高く上げた状態でピクピクと震えている私は、いつの間にか身体の全身が汗まみれになっているのにも気付けないほど、お腹の痛みと闘っていたの。
 お腹は結構膨らんでて、まるで五ヶ月目の妊婦さんみたいになってる。
「うぅ……うぅぅぅ……はぁ……はぁ……」
 しばらく立てなかった状態からゆっくり……ゆっくり立ち上がって、大きく息を吐いた後、まだお湯の張っていない浴槽を跨ぐような格好で縁に両足を乗せ、大股開きになって両手は膝の上に置くの。
 そろそろ一週間溜めたうんちも浣腸液のおかげでドロドロになってるみたいだし、もう準備はオッケーかな?
「ふっ……うぅ〜〜〜〜〜〜〜〜んっっっっ!!!!」

505幼馴染みとの関係〜舞華〜 さいどすとーりー4/6 :2011/01/23(日) 02:15:48 ID:Wue1Efc4
 歯を食い縛って顔が真っ赤になるまでいきむと、おでこから流れる玉の汗が顔中に滴って顎を伝い落ちるの。
 ぽたっ……ぽたっ……って汗が浴槽に落ちてね、水滴と混ざっちゃうのと同時に、私は肛門がミチミチミチって何かが裂けるような音を出しながら開いていくのが分かったよ。

――バブシュッ!! ブシュブシュブシュブシュっっっっ!!! ビビビビビビビビッッッ!!! ビブリュリュリュリュリュリュッッッッッッッッ!!!! ビュシュ!! ブバブビィィィィィィィィィィィ!!!!!
 ボビュッッ、ビュビュビュルッ!!!

 うはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! 浣腸液と一緒にドロドロのうんち、私の肛門からいっぱい出ちゃってるよぉぉぉぉ!!
 しかも、トイレなんかじゃなくて、本当は身体の汚れを落とす場所、身体を清めるための場所、お風呂でうんちしちゃってるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!
 びちゃびちゃになった一週間分のうんち、ドバドバ出て茶色のプールが出来ちゃってるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
 あぁんっ、と、止まらない……ウンコもう止まらないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
 私の肛門、孝ちゃんにチンポとか腕ズボズボされまくってガバガバに伸びちゃってるから、緩過ぎて一度開いたらなかなか閉まらないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!
 いい、でも……う、ウンコいっぱいひり出すの気持ちいい!!
 ビチグソひり出すのきもちいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
 溜め込みすぎてお腹の中で完全に腐っちゃったから、物凄く臭いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
 し、しかも昨日も孝ちゃんにあのぶっとい包茎チンポをウンコ穴に突っ込まれて赤ちゃん汁出されまくったから、ドロドロウンコと一緒にザーメンまで出てるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっっっ!!!!
 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……うんこぉ……うんこぉ……溶けたマーブルチョコアイスみたいなウンコおいしそうだよぉ……





 浴槽の三分の一くらいまで溜まった泥みたいなうんこを、ちょうど真下から眺めている私はなんか物凄い達成感に胸がいっぱいになった。
 私一人の力でこんなに出せたんだよね……すっごい感動だよぉ。
 よーしこれで準備は完了だね。
 浴槽から降りてもう一度タイルの床の上に立つと、壁に引っかかっているシャワーホースを取るの。
 そして、お湯が出るバルブを捻って……と。
 すると、シャワーのヘッドから凄い勢いのお湯が流れてきて、それがどんどん浴槽に溜まっていく。
 そうすると、ドロドロうんこがお湯で溶けて液体になって、いつもは透明のお風呂のお湯が凄い茶色く濁った色になったの。
 水洗トイレでうんこを流した時、水とかこういう色になるよね。
 しばらくして、湯気の立つお湯が浴槽の半分より多く溜まると……か〜んせ〜い!
 舞華特製、うんこ風呂ー!
 あぁ……ただでさえ生肉が腐ったような匂いのうんこなのに、お湯で温まったから更にくっさーいよぉ……。
 すえた匂いがお風呂場に充満してるよぉ……。
 早速、私は足をお風呂の中に入れるの。
 あはっ、小さい時に農家やってるおばあちゃん家に泊まりに行ったとき、肥溜めがあってそれを見たことあるんだけど、今の私の家のお風呂、まんまそれと似てるー。
 私の家のお風呂、肥溜めと同じなんだね。
 お母さんとお父さんが見たらビックリしちゃうかも。
 そして、ゆっくりと全身を浸かるようにお風呂の中に首から下を沈めると、とうとう私の身体は溶けたうんこの中に入って行くの。
 ふにゃぁぁぁぁぁ……うんこ風呂あったかぁい。
 ぬくぬくして極楽だよぉ。
 これ、意外と凄くてね、一日分の疲れが吹っ飛んじゃうんだぁ。
 もしかしたらその辺の温泉に比べてすっごい効能があるのかも。
 それにしても…… いいお湯〜。
 夏だっていうのに熱いお風呂に入るのも中々いいよねぇ。
 孝ちゃんはこういうのを『粋』っていってたような気がする。
 うん、なんにしても最高のひとときだよぉ。
 でも……う〜ん……。

506幼馴染みとの関係〜舞華〜 さいどすとーりー5/6 :2011/01/23(日) 02:18:04 ID:Wue1Efc4
 たしかにうんこ風呂に入れるのは幸せなんだけど、最近、何か物足りないんだよねぇ。
 いつもやってるせいか、やっぱりマンネリは感じているのは事実かな?
 う〜ん……これに何か足せるようなものないかなぁ……何かいいアイデア……いいアイデア……う〜ん……。
 こめかみに人差し指を当ててウンウン唸るんだけど、やっぱり私の頭じゃ中々いい案は浮かばなくて、こんな時はどうしようもなくお馬鹿な自分が嫌になるなぁ……。
 う〜ん……う〜ん……う〜ん……う〜ん……。
 あっ! そうだ!!
 そうだよ、そうだよ! 私何でこんな単純な事に気付かなかったんだろう。
 もう〜本当に馬鹿だなぁ。
 出すものならうんこ以外にもあるじゃん。
 閃いたなら……早速行動開始♪
 そう思って私はまず、大きく口を開けるの。
 次に……開いた口の中にひとさし指と中指を迷うことなく一気に突っ込む。
「んぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっ!!!!」
 指が喉の奥にまで入ると、私は途端に猛烈えずく。
 それと一緒に、胃袋から食道を伝って“アレ”がせり上がってくる感覚に思わず下を向いた。
「オヴュエェェェェェェェェェェェェッッッ!! おぶるぅっっっっ!! ぶぇぇ……ぐぅぅぅぅぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっ!!!!」

――どぼどぼどぼどぼどぼどぼどぼっっ!!

 うぅ……私の口の中から出てきたゲロが、水飛沫を上げながら茶色いお湯に混じっていくよぉ。
 胃液混じりの黄色いゲロがうんこと混ざり合って、色は茶色のままなのに、さっきより凄い匂いになってるぅ。
 あっ、よく見たら朝御飯のサラダに入ってたレタスやトマト、きゅうり、ゆで卵、お弁当の時に食べたミートボールやオムレツ、御飯もぷかぷか浮かんでるぅ……。
 これぇ……私の中じゃ最っ高のお風呂ぉ……。
「……ごくっ」
 お風呂に浸って素敵なバスタイムを楽しむ私は、目の前の光景に思わず生唾を飲む。
 はぁぁぁぁ……ゲロうんこおいしそうだよぉぉぉぉ……
 両手で掬ったお湯には、私の胃の中で消化されてない食べ物やうんこの欠片と繊維、それに孝ちゃんのザーメンまで混じってる。
「はぁ……んくっ、んくっ、んくっ……」
 掬ったそれを迷うことなく口に運ぶと、私はうんこ、ゲロ、ザーメンで出来たカクテルを、喉を鳴らしながら飲むの。
 んんんんぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! これ美味しすぎるよぉぉぉぉぉぉ……。
 なんかぁ……頭がくらくらしてきひゃうぅぅぅぅぅぅぅ。
 えへへへへへぇ……うんこゲロにザー汁トッピングされるだけでこんなに美味しくなるんだぁ……。
 はぁ……私の腸の中で保存されてた孝ちゃんのオタマジャクシ、今度は私の胃の中に入った後、また私のうんこと一緒に出てくるんだよね。
 その時はぁ、またちゃんとよく噛んで食べてあげるから心配しないでね♪
「ふっ……ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
 お風呂の中で大きく伸びをして、全身の筋肉をほぐした後、私はぽかぽかと温まってきた頬に手を当てる。
 もうそろそろ出たほうがいいかなぁ……。
 本当はもっと浸かりたいんだけど、のぼせちゃいけないしね。
 よし、上がろうっと。
 ざばぁっていう音と一緒にお風呂から出ると、私はそのままお風呂場を出て脱衣所でバスタオルを巻くと、身体の匂いを嗅ぐの。
 手と腕、肩から鎖骨、オッパイ、そして最後に腋。
「ヴぉぉぉぉぉぉぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
 腋毛がボーボーに生えた腋を嗅いだ瞬間、私は自分が発した悪臭に思わずえずく。
 だって……私の腋ってお酢臭いのとゆで卵が腐ったような匂いがするんだもん。
 しかもうんこ風呂の匂いまで混ざって本当に鼻が曲がっちゃいそう……。
 でもね、この匂いって暫く嗅いでるとちょっと病みつきになって来るんだぁ♪
 それに、孝ちゃんも私の腋とマンコとうんこの匂い大好きって言ってくれてるし。
 えへへへ……孝ちゃんはちょっとヘンタイさんな所があるけど、私にとっては大切な王子様です♪





 バスタオルを巻いたまま脱衣所を出て、キッチンに向かうと、私は流し台の一番大きな引出しを開ける。
 お風呂上りでまだ身体も熱くてすぐに汗が出てきちゃうから、身体を冷やすためにも冷たいものを食べるのは基本だよね。


507幼馴染みとの関係〜舞華〜 さいどすとーりー5.5/6 :2011/01/23(日) 02:21:18 ID:Wue1Efc4
 引出しの中に入ってるのは、ホーロー鍋にテフロン加工のフライパン、中華鍋、蒸篭……それと、私が探してたもの。
 それは……ペンギンさんの形をしたかき氷機♪
 えへへ、夏といったらコレだよね〜。
 これこそ日本の心!
 特にお風呂上りに食べるのは絶品なんだぁ。
 まずは、ペンギンさんの頭に付いたハンドルを外してから冷凍庫で凍らした氷を入れて……四個くらいでいいかな?
 次にかき氷専用のグラスを中において……準備完了♪
 ハンドルをゆっくり回すと中の氷がガリガリ削れていって、すると、グラスの中に細かくなった氷が積もっていくの。
 うん、順調に積もってる積もってる。
 しばらくまたガリガリと削っていけば……うん、しっかり山盛りになった。
 後はシロップで味付けだね。
 でも、シロップちゃんと冷えてるかなぁ?
 そう思いながら、私は流し台から冷蔵庫のほうに歩いていくの。
 それで、冷蔵庫を開けてドアポケットに入ってる一つのペットボトルを取り出す。
 ペットボトルは、ラベルが貼ってなくて、ただ黄色い液体が入っただけのもの。
 一見するとリプトンのレモンティーみたいに見えるけど、実はコレ、私のおしっこなんだぁ。
 でも、おしっこって苦くてしょっぱいから、ちゃんと味付けしないとカキ氷のシロップに向かないんだよね。
 だから私は、このおしっこをあらかじめ砂糖で味付けしてるの。
 ドアポケットから取り出してみて温度を手で確認してみると……うん、ちゃんと冷えてる。
 これを、さっきのカキ氷の山に、ゆっくりゆっくりかけていきまーす。
 わぁぁぁ……すごーい。
 こうしてみると、本当にレモン味のカキ氷みたいだよぉ。
 という訳で……舞華特製のおしっこカキ氷、かーんせーい♪
 溶けないうちにリビングの方にスプーンと一緒に持っていって、テーブルの上にカキ氷を置いて……と。
 それで、クッションを敷いてあるそこに座ってから、両手を合わせていっただきまーす♪
 さくさくとプラスチックのスプーンで細かくなった氷の山を崩して、スプーンで掬うと私はカキ氷を開いた口に運ぶ。
 もちろん氷は口の中の温かさですぐに溶けて水になり、唾液と一緒に混ざっちゃうの。
 その後からアンモニア独特のキツイ匂いと砂糖の甘味が一気に来て、なんか不思議な味だぁ。
「う〜〜〜ん、でも美味しい〜〜〜」
 鼻から突き抜ける刺激の強さと眉間に何かが刺さるような痛みが何とも癖になるよぉ。
 砂糖の分量もちょうど良いみたいで、甘過ぎってことはないみたい。
 えへへ、良かったぁ。成功して。

 ――ぴーんぽーん……

 口の中とベロがきんきんに冷えた心地よさとカキ氷を甘味を味わってると突然、家のインターホンが鳴ったの。
 うん? この時間に来るお客さんって……誰だろ?
 新聞の集金かなぁ? 
 カキ氷を置いて玄関の方まで行き、ドアの覗き穴を見てみる。
「!!」
 ドア越しに立っている人の姿を見て思わず私はビックリしたの。
 な、なんと……そこには、私がよく知る大好きな王子様!!
「こ、孝ちゃん!?」
 驚きながら私は玄関のドアを開けると、そう……孝ちゃんがいたのです。
 ゲーム屋さんに行った後ここに来たのかな?
 孝ちゃんは制服姿のままスクールバッグを肩に掛けて、片手には茶色の紙袋をぶら下げていたの。
「舞華、今日はゴメンね」
 開口一番に、孝ちゃんは本当に申し訳なさそうな表情で私に謝ってきます。
 もしかして、今日一緒に帰れなかったことで謝りにきたのかな?
 その事だったらもう気にしなくていいのに。
 孝ちゃんだって遊びたい日もあるんだから。
「はい、お詫びのチョコレート。前に食べたいって言ってた駅前のお菓子屋さんに売ってるフォンダン・ショコラだよ」
 そう言って孝ちゃんが紙袋の中から取り出したのは、綺麗にラッピングされた黒いお洒落な箱。
 私はその箱に見覚えがあったの。
 それは……前にデートした時、駅前のお菓子屋さんのショーケースに飾られてあって、私が食べたいなぁって言ってたチョコレート。
 たしか一個600円くらいした高いお菓子だったはずなのに……。
 はぅぅぅぅぅ……孝ちゃん覚えててくれたんだ。 
 しかも約束守ってくれた上に、ブラックサンダーよりもずっとずっと高価なもの買ってきてくれるなんて……。


508幼馴染みとの関係〜舞華〜 さいどすとーりー6/6 :2011/01/23(日) 02:23:32 ID:Wue1Efc4
「こ〜〜うちゃ〜〜〜んっっ!!」
 目の前の光景が涙で滲んでる私は、嬉しさと幸せの余り、考えるより先に孝ちゃんの胸に飛び込んでいた。
「うわわっ!?」
 抱きついてきた私を慌てて受け止めると、孝ちゃんはビックリしたお顔のまま固まっていたの。
 でもね、その後、いつもの優しい微笑を浮かべながら私の頭をそっとナデナデしてくれた。
「えへへ、孝ちゃんの汗の匂いだぁ」
 頭を撫でられる心地よさに酔いしれながら、私は孝ちゃんの首筋に鼻を寄せて孝ちゃんの匂いを嗅ぐ。
 はぁぁぁ……私が一番嗅ぎなれた匂い。優しくて落ち着きがあるのに、凄く力強いオスのフェロモンだよぉ。
「ねぇ……舞華、なんか舞華の身体からうんちの匂いがするんだけど、どうして?」
 孝ちゃんも私と同じように、私の首筋に鼻を寄せて私の匂いを嗅いでたみたい。
「えへへ……それはねぁ〜、さっきまでウンコ風呂に入ってたからなんだぁ。浣腸してどろどろに溶けて孝ちゃんのザー汁が混じったウンコとお湯を足して浴槽に入れたお風呂なの。しかも今日は私のゲロもトッピングされてるよ」
「そっか。えと……じゃあ舞華、僕もそのお風呂……入っていいかな? 僕も舞華のうんちが混じったお風呂、入ってみたいな」
 目を細めて微笑みながら、突然孝ちゃんは物凄い爆弾発言をしてきたの。
 孝ちゃんって……やっぱりヘンタイだ。
 でも、そんな可愛い笑顔で言われたら……ダメなんていえる訳ないよね。
「うん、いいよ。孝ちゃんが入るっていうなら……私もまた入り直したくなってきちゃった」
「じゃあ舞華、一緒に入ろうか」
「うん!」
 孝ちゃんの誘いに、大きく頷きながら家の中に入っていく私達。
 すっごく、すっご〜くヘンタイさんだけど、優しくてカッコよくて、本当に大好きな私だけの王子様。
 大好きだよ、孝ちゃん。
 私達幼馴染みとの関係は、他の人に比べればちょっと変かもしれないけど、本当に愛し合ってるから何にも問題はありません♪




                                               END


509名無しさん@ピンキー :2011/01/23(日) 02:25:53 ID:Wue1Efc4
以上です。
書くとほざいておきながら年月が経ってしまい、申し訳ないです。

続きを楽しみに待ってくださった方、有難うございました。それでは

510名無しさん@ピンキー :2011/01/23(日) 05:10:08 ID:XXhQ0NMH
とてもよかった
おつ

511名無しさん@ピンキー :2011/01/23(日) 22:17:27 ID:AxeZj4IJ
超乙

このままどこに向かうんだろこの二人は……


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