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【スカトロ】排泄系妄想廃棄所11【汚物】
1名無しさん@ピンキー :2012/07/08(日) 13:34:26.03 ID:EFQNZhmK
他スレで日ごろ迫害されがちなスカトロ系の妄想ネタやSSなどを吐き出すスレです。
版権物の二次パロ、非版権物のオリジナル、いずれも歓迎です。

ネタはライトな便意我慢やトイレ覗きから、ディープな飲尿吐瀉食糞塗便まで、
女性キャラの排泄関連をテーマとしていれば大小上下固形液ガス問いません。
ふと思いついた一行ネタから、貼るに貼れずお蔵入りしていた長編SSまで、
巧拙に関わりなく、形式その他なんでもありで参りましょう。

sage推奨。紳士はこういう時sageるものです。

■過去スレ
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所10【汚物】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1322006488/

2名無しさん@ピンキー :2012/07/08(日) 18:25:07.71 ID:AXfDB1El
■過去スレ
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所10【汚物】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1322006488/
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所9【汚物】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1313821227/
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所8【汚物】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1296478979/
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所7【汚物】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267879098/
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所6【汚物】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1234355887/
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所5【汚物】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209737498/
排泄系妄想廃棄所4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185461945/
二次キャラ排泄系妄想廃棄所3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152551089/
二次キャラ排泄系妄想廃棄所2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1131210760/
二次キャラ排泄系妄想廃棄所
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116597854/

排泄系妄想廃棄所@まとめ
ttp://wiki.livedoor.jp/eroparo_suka/

3411 :2012/07/09(月) 00:41:36.45 ID:izjZvoW5
(前スレからの続きです)



「はい、それじゃあ、こっちもねー。
 あーん……♪」


軽くすくった糞便を、カカオの口に差し出してやる。
すると、カカオはそれを舌で器用に受け取っていく。
口の中が一杯になるほどの糞便を注がれて、それをくちゃくちゃと咀嚼している。

口ざわりは、また強烈だった。
糞便に加え、ゴキブリやコオロギの残骸がザリザリと音を立て、ミミズがぷちっとつぶれる感触が加わる。
カメムシザーメン汁の残した激臭は尋常ではなく、咀嚼していると自然にえずきと共に涙が滲む。
これだけスカトロプレイに順応しているカカオですらそうなるのは、人体の『反射』が機能しているからだろう。
どうしようもない異物と判断し、それを体外に排出しようとしているのだ。
しかし、それを意思の力でねじ伏せていく。
ただ、カカオはそれを咀嚼し続けた。
蟲の感触もミミズの感触も糞便の固まり具合も全てがこなれていくまで、ひたすらに口の中で咀嚼し続けた。


「よく出来ましたー♪
 それじゃ、ごっくん♪」


クリムの言われたとおり、カカオはそれを嚥下する。
ずるりとした感触と共に、『それ』は食道を落ちていく。
胃から激臭がせり上がり、再び嘔吐感に襲われるものの、何とかそれを押さえ込む。


「じゃー、私も味見しちゃおーっと♪
 いっただきまぁーっす♪」


クリムはそう言うや、糞便が厚く塗りたくられた乳房の乳首に舌を這わせた。
そして、まるでヨーグルト容器の蓋にこびり付いたヨーグルトを舐め取るような勢いで、糞便を舐め取っていく。
口の中でしっかりと唾液を混ぜ合わせ、それを飲み込む。
飲み込んだ後に浮かぶ表情は、恍惚だ。


「ヤバイ、今日のヤツは今までで一番美味しいかもしれないっ♪」


そう言いながら、クリムは丹念に糞便を舐め取っていく。
そして、鍋から糞便をすくっては、乳房に塗り、カカオに含ませる。
唾液で解した糞便は、自分で味わうだけでなく、周りの巫女にも口移しで食べさせた。

経験の浅い巫女は見事なまでにゲロをぶちまけたが、誰も何も気にしなかった。
むしろ、鍋の内容量が増えたと喜ぶ始末だ。


「ふひひっ、まだまだ、楽しめそうだねぃ……?」


カカオの性欲が果てないのと同じように、クリムの嗜虐心も衰えない。
倒錯を極めた狂宴は、まだまだ終わりそうにない……。

4411 :2012/07/09(月) 00:44:16.30 ID:izjZvoW5
以上です

今回は前の作品以上に人を選ぶ内容ですが、遠慮しないでやった結果がこんな感じです
ハードでキ○ガイじみた和姦スカレズ、というコンセプトでゆるゆると書いていきます
カカオがうんこ喰うのは基本にして、適当に変化つけつつ
そろそろうんこ料理が描写したくなってきたかもしれません


以上、戯言でした
スレを跨いでのスレ汚し失礼しました

5名無しさん@ピンキー :2012/07/09(月) 22:38:20.65 ID:Hj1izQhf
gj
極太いいねb

6名無しさん@ピンキー :2012/07/09(月) 22:38:50.60 ID:Hj1izQhf
gj
極太いいねb

7名無しさん@ピンキー :2012/07/09(月) 23:40:02.88 ID:RPoXnmMo
>>4
乙ー
でも虫だけはちょっと勘弁して……


でも好きな人もいるんだよなぁ不思議

8名無しさん@ピンキー :2012/07/09(月) 23:42:30.56 ID:aZfa87YU
>>4
いやーやってくれおった…
しかしこれを和姦と言っていいものかどうかw

9H :2012/07/10(火) 20:50:11.09 ID:VzwW0HGi

 大量少女、続きです。
 やっとこの話も一段落。


10H :2012/07/10(火) 20:51:46.69 ID:VzwW0HGi


 ヒュージな彼女 [ 

 後編(最終)




「えーと……417号室。でいいんだよね。……時間、大丈夫かな」

 太陽も西に大きく傾いた、とある金曜日の夕暮れ時。
 時刻は午後六時の少し前である。
 一人の少女が皮製の小さなバッグを肩に、黄昏の、オレンジ色に輝く日差しを浴びて佇んでいた。
 ある六階建てのマンションのアプローチ、その大きな自動ドアの前である。
 薄手のノースリーブと、夏らしい軽やかなデザインのミニスカート。
 夏の装いから覗く四肢の、手入れの行き届いた白い肌が美しい、活発的な印象の少女だ。
 そして腰まで伸ばした、彼女のふわふわの長い髪はとても特徴的……と言うよりも、とても暑そうだった。

(もういい加減切ろうかなー。でもなんかもったいないし……)
 西日に照らされる街の熱気の中、その額にはじっとりと汗が滲んでいる。
 少々鬱陶しそうな様子で、彼女はうしろ髪を触った。
(まぁ、いいや。とりあえず中に入ろっか。ここで立ってても仕方ないし)
 白いハンカチで丁寧に額の汗を拭う。
 六月に入って最初の週末を迎えたこの日はいきなり梅雨の中休みに当たり、とても蒸し暑かった。
 そして腕時計で時刻を確認すると、彼女――風間薫は、大学の寮の建物へと入っていった。




11H :2012/07/10(火) 20:52:33.78 ID:VzwW0HGi


 あれから……留学生の蘇との邂逅から、一日と半分の時間が過ぎていた。
 一日の講義は既に終了、サークル活動も今日は無い。
 義務から解放された、放課後の自由な時間。
 そして、彼女との約束の時刻でもある。
 昨日の夜、蘇から「お礼がしたいから家に来てほしい」という内容のメールを受け取った薫は、それに応えて
キャンパスの敷地に隣接する、大学運営の寮へとやって来ていたのだった。

「こんにちは〜」
「あ、えと、こんにちは」
 普通のマンションよりも、エントランスは少し窮屈だった。
 玄関の風除室を抜けて中に入ると、幾人もの住人(同じ大学の学生だ)が彼女のすぐ横をすれ違って行く。
 フレンドリーな笑顔を向ける、青い瞳の……彼らも留学生だ。
 この大学の寮は経済的に余裕のない者、特に外国人留学生を優先的に入居させているのだ。
 今から訪ねる、ここに住んでいる“彼女”もまた同じである。
(なんか外国に来たみたい。でも、お礼がしたいって……なんだろな。中国式のお返し)
 エレベータを待つ他の住人の姿を横目に、彼女はとなりの階段室に入る。
 コツコツと足音を立ててゆっくりと上りながら、薫はあれこれと想像の翼を広げていた。
 あの告白のあと、同い年だったということもあり、蘇はすっかり物腰が柔らかくなった。
 頼れる者の少ない異国の地で同じ仲間に出会ったのが、よほど嬉しかったのだろう。
 もちろん薫の方も、気持ちは同じだった。
 その彼女の部屋に招待される。
 外国人留学生ということで、少しばかり不安もあったが……しかし、こんなにわくわくする気分は、
本当に久し振りの気がする。
 新しい友達の家に、初めて遊びに行く。
 それも生まれて初めて出会った、お互いに秘密を分かち合える存在である。
 まるで小学校の子供に戻ったような、どこか懐かしい感覚だった。
「んと……ついた、かな」
 いい意味でのドキドキを味わいながら、西日の眩しい開放式の廊下を端まで歩いて、ようやく彼女の部屋の前に着く。
 見つけたその表札は、切った厚紙にマジックで「蘇」と書かれていた。
 腕時計と、薄もやに霞む夕暮れの街並みを横目に見ながら、約束の午後六時ちょうどを待つ。
 そして期待を込めて、彼女はベルを鳴らした。





12H :2012/07/10(火) 20:56:11.38 ID:VzwW0HGi


「――いらっしゃいませ! 待ってましたよ、風間さん」
「うん。こんばんは」

 そのまま待つこと、二十秒ほど。
 玄関の扉が開かれると、その向こうから輝くような笑顔の少女が姿を見せた。
 屈託の無い、ほがらかなその表情に、つられて薫も明るい挨拶を返す。
 こういう時“ませ”はいらないんだけど、という突っ込みは取り合えず飲み込んだ。
 薫の、つい二日前に出来た新しい友人。
 中国系の留学生で、彼女は名を蘇仙嘩と言う。
 浙江省は温州の生まれで、来日したのはこの春。
 小柄でスレンダーな体に、しっとりとした黒の短い髪が、薫とは好対照だ。
 なにか武術かスポーツでもやっていそうな、背は小さいながらエネルギーに溢れた明るい少女である。

 ……そして同時に彼女は、薫と同じ、常識外れの大量排便の特異体質を持つ女性でもあった。
 ほとんど奇跡的な、同じ秘密を抱える二人の出会い。
 正に、類は友を呼ぶという言葉を証明する出来事である。

「本当に、良く来てくれました。さあ、上がってください」
 薫の分のスリッパを下駄箱から出して床にそろえ、そして背中で部屋の奥へと誘う。
 本当に嬉しそうな様子だった。
(最初の時と別人みたい。そういえばあの、ぶかぶかの運動着……やけに似合ってたなー。なんでかよくわかんないけど)
 出会った時の、無愛想な彼女を薫は思い出していた。
 もちろん今日はジャージ姿ではない。
 下は深い黒色のパンツルック……薫のミニスカートと、これも対照的である。
 それとカジュアルな白のシャツに、半袖の薄手の上着。
 シンプルな組み合わせが好みらしい。
 ついでに、家だからなのか、今日は眼鏡をかけていなかった。


13H :2012/07/10(火) 20:56:49.04 ID:VzwW0HGi

「それじゃ、おじゃましまーす……。 あれ? 何これ、いい匂い」

 靴を脱ぐとすぐに、ふわっと漂ってくる匂いに気がついた。
 他人の家に上がるときは、いい意味でも悪い意味でも、その空間特有の匂いが気になるものだ。
 しかしこのとき薫が嗅いだ匂いは、そう言う類のものではなかった。
 脳よりも先に、胃が反応する香りである。
「国ではこういうときは、親しい人を集めて宴を開いて、新しい友人を歓迎します」
 1DKの小さな玄関から短い廊下へ。
 鼻を動かす薫に、蘇は振り向きながら言った。
 そしてキッチンスペースとバスの横を抜け、明るい奥の部屋に。
 匂いの正体は、そこで明らかになる。
 食の本能をくすぐる、香ばしい油と濃厚な中華ソ−スの匂い……。
 彼女の前に現れたのは、丸いテーブルを覆いつくすように並べられた、正に華やかな中国料理の皿の数々であった。
「……すごい。これ全部、あなたが?」
「はい。本当は他の留学してきた仲間と一緒がよかったですけど。でも私たちの場合は、他の人が一緒は、あんまり話が
出来ないと思いました」
 鞄を肩に掛けたまま、薫は素直に驚き、そして関心していた。
 玄関の扉をくぐった時「中華のお店に来たみたい」と思ったのは間違いではなかった。
 白い器に盛り付けられた、心尽くしの料理の数々。
 肉と野菜の炒め物、海老や貝をふんだんに使ったあんかけ物、白身魚と筍の煮物……湯気の立ち昇る
色とりどりの素材で、見ているだけで楽しい気分になる。
 しかも、どれもこれも、料理の名前が分からない。
 いわゆる“日本化”されていない、本当の中華料理で彼女は客人をもてなそうとしているのだ。
「お店に行って食べたりするのは、お金がありません……。だから自分で安いマーケットで買って作りました。
さあ、宴を開きましょう。これが私に出来る精一杯の御礼です」
 にこにこと、朗らかな笑顔でスーは答える。
 そして二つあるイスの片方を引いて、目で薫を招いた。


14H :2012/07/10(火) 20:57:21.54 ID:VzwW0HGi

「そっか……ありがとう。うれしい」
 これが、蘇仙嘩流のお礼。
 お客として薫を部屋に呼ぶために、余計な物も全部片付けたのだろう。
 メインの生活空間のはずの、七畳ほどの洋室。
 よく見ると中央のきれいな丸テーブルとイスの他は、隅のソファーベッドと液晶テレビ、それから小さなタンス程度の
収納しかない。
 フローリングもピカピカだ。
 昨日の夜の“お誘い”のメールの後、彼女から
「どんな料理が好きですか? 脂っこいのは大丈夫ですか?」
とか、
「今ダイエット中ではないですか?」
などと電話で聞かれていたのと、約束が午後六時ということで、ある意味これは予想の範囲内であったのだが……。
 しかし、いくらお客の立場でも、友人からこんな風に全力でもてなされたことなど今まであっただろうか?
 わくわくから、驚き、そして感動。
 薫の心象風景はめまぐるしく動いていた。

「それじゃあ、早速……あ、風間さん老酒は飲んだことありますか」
「……え。それって確かお酒……」
「そうですよ。宴会でお酒がなかったら、話になりません」
 キャビネットから取り出した、小さなグラス二つを手に、もう一度にっこりと彼女は笑った。
 二人だけの宴会の始まりだった。






15H :2012/07/10(火) 20:58:01.63 ID:VzwW0HGi



「ああ、もうどうしよう。次どれ食べたらいいか迷う……」
「何でもお好きなように。二人です。作法とか、そういうものは関係ないです」
 お互いに席について、まず乾杯。
 それから五分も経つ頃にはもう、薫の顔は緩みきっていた。
 初めて味わう本場の――彼女の地元、温州料理の数々。
 その美しい見た目を裏切らないおいしさに、ついため息が漏れてしまう。
 しかも彼女が故郷からわざわざ持ってきたというこの老酒がまた、料理の味付けを引き立てて、どんどんと箸が進む。
「料理が上手ってホント尊敬するわ……。日本語もすごく上手いし。どこで習ったの?」
 箸休めにと、薫は訪ねた。
 ある意味定番の質問である。
「料理は母から。日本語は、十四のときから、いつか日本に行ってみようと思って、自分で勉強してました。高校では
日本語クラブで勉強しました。だから、文章を書くのはまだ下手だけど、喋るのは今のクラスの中では一番得意です」
“外人さん”には、少々耳タコかもしれないが、蘇はまじめに質問に答えた。
「努力家なんだね……あ、そういえば同い年だったんだっけ」
「そうですよ。最初のとき、一回生だって言ったじゃないですか?」
「ごめん忘れてた……。なんか見た感じ、年下みたいだなって思ったから」
「それはよく言われます。十八にはあんまり見えないって」
 彼女も自分のペースで料理を食べながら、端々で会話に応え、そして薫のグラスが空くとすぐ酒を注いでいる。
 二対の長い箸が料理をつまみながらテーブルの上を行き交う。
 ほころぶ薫の顔を見る蘇の表情もまた、幸せそうだった。

「ところで……今日はおなかの方は大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫ですよ。朝に一回爆発させてますから。たぶん、しばらくは」
「え。それ本当に大丈夫だったの」
「自分の下宿なら、大丈夫です。寝るときもそうなんですけど、おむつ付けますから。ケブラー繊維製の物を」


16H :2012/07/10(火) 20:58:43.22 ID:VzwW0HGi


「おむつ? ケブラー……って、何?」
 聞き覚えの無い単語だった。
 しばし考えてから、薫は聞き返す。
 すると蘇は箸を置いて、同じく一寸考える表情をしてから、改めて口を開いた。
「えーとですね、防弾チョッキ、とかに使われてる布だそうですよ。どんな爆発でも、絶対ちぎれない。国に居る時、
お父さんが作ってくれたんです。いつも付けているのは、ちょっと無理なんですけどね……」
「そんなのあるんだ……すごい人だね、お父さん。でもそれってどんなの? 想像できない」
「後で見てみますか? 他の人は絶対ダメですけど、風間さんなら。……あ、料理なくなっちゃいましたね。
ちょっと待っていて下さい」

 空いた皿をいくつも手に取り、蘇はキッチンの方に行く。
 気が付くといつの間にやら、山と料理が盛られていた皿は、殆どがまっ平らになっていた。
 薫はいつも通りだが、蘇の方も負けず劣らずよく食べる。
 テーブルを彩っていた料理の数々は、普通に考えて四〜五人分の晩餐に十分な量であったはずなのだが……。
 やはりここも、似たもの同士なのだろうか。
「んー……?」
 そして薫は、イスに座ったまま、ジト目で自分のおなかを見つめていた。
 初体験の珍味の数々。
 アルコールも、本格的に飲むのはまだ二度目だ。
 少し調子に乗りすぎているかもしれない。
(……別にいいや。楽しいし)
 キッチンの衝立の向こうから、中華鍋の奏でる軽やかな音が聞こえてくる。
 リズミカルな金属音が、なんだか面白い。
 まるで本当に、本格的な中華料理店にいるようだった。
(それに今はおなか空っぽだし。出されたのを残すのも、失礼だし)
 緩んだ顔で、グラスに注がれた老酒をもう一口。
 高温の油が弾ける、香ばしい臭いと音とを楽しみながら、彼女はおなかを叩いて笑った。

 ついさっきのことだが、彼女は一旦自分の部屋に帰ったとき、万一を考えてイチヂク浣腸を三個使って、
予防的に奥の方の中身まで搾り出していた。
 便秘でないときに浣腸を使ったせいで、危うく、またがったバケツから溢れそうになってしまったが……。 
 おしりが擦り剥けるんじゃないかと思うくらい勢い良く出たので、当分は大丈夫だろうと彼女は判断していた。
 ……しかし、今更だが、食事を楽しみながらこの手の話題を口にするのはどうなのだろう。



17H :2012/07/10(火) 21:00:04.83 ID:VzwW0HGi

(ばくはつ。爆発ねぇ……。もしあのこが浣腸使ったら、どうなるのかな)
 ふと疑問が浮かんだ。
 緩んだ……と言うより、アルコールに浸かったぼんやりとした瞳で、薫はキッチンの衝立に視線を向ける。
 自分の場合、便秘で無いときに浣腸を使うと「少し未来の分まで一気にどばどば出てくる」のだが、
爆発力を持った彼女の場合は一体……。
「や、止めとこう。うん」
 考えると少し恐ろしくなった。
 ぶんぶんと頭を振って、まだ皿に残っていた蒸し海老をひとつ、口に放り込む。

 ――と、その衝立の向こうから、蘇がひょいと顔を出して薫に声をかけてきた。
「あ、あのぅ……風間さん」
「なに?」
「ちょっと耳を、ふさいでいて欲しいです」
「耳? なんで耳………… あ、ああ。うん。わかった」
 黙って薫は、反対の窓のほうを向く。
 耳を塞ぐ直前、ばたばたと、慌てた様子でトイレの中に入って扉を閉める音が聞こえた。
 そして、


 しゅ……ぽっ!!  どぶぼっ!!!



(……聞こえない。私は何も聞いてないよ……)
 心の中で、薫は念仏を唱えるように繰り返す。
 耳あてをするように掌で、ぐっと両耳を押さえたが……正直、大して意味が無かった。
 ふさいだ手を貫通して、鼓膜を揺るがす破裂音。
 壁の向うからでもびりびりと身体の芯を震わせる、例えるなら巨大な和太鼓を力いっぱい叩いたような……?
 体中から滾ってくるガスが腸内で大量に溜まり、そしておしりから抜けた音。
 常識外れの、おならの音……。
 あの爆発力の源でもある。
 脱糞が無くとも、時々、圧縮されたおならだけが外に出ようとする。
 我慢しておなかに閉じ込めたままにしておくことも出来なくは無いが、その苦しさはうまく日本語にできない……そう彼女は言っていた。



18H :2012/07/10(火) 21:01:32.37 ID:VzwW0HGi

(でもこれが彼女の日常……なんだ。学校のプールとか、どうしてたんだろう)
 話は一昨日に少し聞いていたが、初めて見……いや、聞いた。
 似た者同士ではあっても、やはり違う人間ということを薫は再認識する。
 そして隣近所の住人から苦情は来ないのだろうかと、他人の家ながら彼女は心配になった。
 本当に、あの小さい身体のどこにそんな力が眠っているのだろう?
 人のことを言える立場では、ないけれど……。
 
「ごめんなさい。食べてるときに……。どうしても我慢できなくて……臭いますよね」
 しばらくして戻ってきた蘇は、両手に新しい料理の皿を抱えていた。
 どうにも申し訳なさそうな様子で、頬を赤らめて……。
 いくら同性、そして同じ秘密を持つ仲間でも、恥ずかしいのは全く変わらないらしい。
「別に、大丈夫だよ。お互い様だし、私も慣れてるから。……ほら、あなたも飲もうよ。まだあんまり飲んでないよね?」
「……はい」
 そんな蘇を、薫は笑顔で迎える。
 そして今度は自分が、彼女のグラスに褐色の液体を注ぐのだった。
 蘇の気にしていた匂いのことも、酒と料理のソース、それから焦がしたニンニクの香りなどが覆い隠して分からない。
 ホストと客の立場も、もう関係なかった。
「……あ、食べるの終わったら、散歩に行かない? 腹ごなしと、酔い覚ましも兼ねて」
「そうですね。じゃあ……大学の中を歩いてみませんか。夜ってどんな感じなのか、見てみたくないですか?」
 彼女の提案に、薫は乗った。

 結局そのあと、更にもう一回当たり前のように全品おかわりを重ね――蘇の用意した材料が底を尽くまで、酒宴は続いたのだった。




19H :2012/07/10(火) 21:03:45.90 ID:VzwW0HGi





「……あ、まだ電気ついてる。頑張るねぇ、理系の人」

 寮の横の、通用門の隙間をすり抜けて、夜の帳の下りたキャンパスの中へ。
 敷地の端のここは、正門からはかなり遠い、夕方以降はほとんど無人になる場所である。
 だが遠く薬学部の建物を見ると、遅い時間にも関わらずいくつかの窓は明りが点いていた。
 まだ完全には、このキャンパスは眠ってはいないのだ。
「んー、夜の空気が気持ちいい……月もきれいだし」
「うん。とてもきれい。国で見るよりも」
 時刻は午後九時すぎ。
 宴会が強制終了となったあと、しばらく休んでから二人は寮の部屋を出た。
 特に行き先は考えず、適当にぐるっと敷地を回ったら、またここに戻ってくるつもりだった。
「でも夜の散歩ってちょっと危ないかな……。女の子二人だけだし。今更だけど」
「あはは、敵が来たら私が吹き飛ばすから大丈夫よ。この体質、悪い事ばかりじゃないの。これのおかげで、
友達助けたこともあったし」
 そしてグラウンド脇の並木道、連れだって水銀灯の下を歩く二人は、もう見事に酔っ払いの顔であった。
 夜の闇のせいで今は大して目立たないが、これでくたびれたスーツでも着ていれば、ほぼ完全に
終電前のガード下のサラリーマンである。
 そしてその酔っ払い具合は、蘇の方がより顕著だった。
 今にも酔拳を使い出しそうな感じである。
「え……それって、どうやって!?」
「んーと、家にドロボー入ったときね。包丁持った男が来て、遊びに来てた友達を刺そうとしたんだけど、
私が、何でもするから止めて! って言ってね。それでズボンと下着脱いで、机の上に仰向けになって、
おしりを敵に向けて……それで十分にこっちに引き付けてね」
「……それで?」
「哈! ってやったのよ。敵、そのまま向こうの壁まで飛んで気絶したですよ」
 彼女は高らかに笑った。
 ……そしていわゆる“カメハメ波”のポーズを取って見せる。
 まさかその男も、下を全部脱いで仰向けで股を広げたその格好が、必殺技の発動体勢だったなどとは
夢にも思わなかっただろう。
 冗談か事実か知らないが、流石に薫も、これには苦笑いを浮かべるだけだった。


20H :2012/07/10(火) 21:04:36.12 ID:VzwW0HGi

「役に立つんだ、それ。……私は全然、何の役にも立たないなぁ」
「ううん。こんな話が出来るの、風間さんがいてくれたからだよ。だから、役に立つとかじゃなくて……あ、そういえば、
まだ風間さん名前を聞いてなかった」
「えー、そうだっけ? 薫だよ。かざま、かおる」
「……薫? あなたの名前、カオルって言うの!? すごい!」
「す、凄い? ……何が?」
 言ってから数秒の間があった。
 そして突然、立ち止まって顔の色を変えたように食いついてきた蘇に、薫は一歩後ずさりする。
 特に何かある訳でもない、普通の名前だと思うが……中国語的には、なにか深い意味を持っているのだろうか。
 目を輝かせる蘇の前で、彼女は首をひねる。
 だが返ってきたその答えは、至って大したことが無かった。
「だって、国で見てたアニメのキャラと同じ! 本当にいるんだ、アニメの名前の人」
「あ〜……。そういうことね」

「ねえ、友達になるんだったら、アナタのこと“薫殿”って呼んでいい?」

「……ご、ごめん。それは駄目……ちょっとムリ」
「えー、ダメなの」
 苦笑いで薫は返答する。
 意外すぎる展開に、返事をするのに数秒ほどかかってしまった。 
(な、なんでよりにもよって“殿”なのよ……? 君付けの方なら知ってるけど)
 それはひょっとしてアニメでなく、時代劇か何かだったのでは……?
 薫は当惑する。
 その目の前で、蘇は言葉通りの落胆した顔で、小さな肩を落としていた。
「じゃあ、カオル、でいい? 呼ぶの」
「ああ、うん。それならいいよ。友達はみんな苗字か名前呼び捨てか、どっちかだし。
それじゃ私は……スーちゃん、でいいかな」
「……それ私の名前、蘇張、になってしまうよ? その呼び方あるのは、知っているけど」
「ああそっか、チャンは居るもんね、中国……。じゃあどうしよう」
「そのまま、すー、でいいよ。日本人にはそれが一番言いやすいでしょう」


21H :2012/07/10(火) 21:05:15.48 ID:VzwW0HGi

 屈託無く、二人は笑いあった。
 敷地端の通用門から入って、大きなグラウンドをぐるっと回り、いつも講義で通っている、高い棟が建ち並ぶ辺りへ進む。
 所々の自販機の明りが、灯台のようだった。
 そのうち歩きつかれた彼女らは、構内の一角にあるベンチに座って夜風に当たることにした。
 学生広場などの大きな通りからは外れたところにある、“憩いの森”の一角だ。
 水銀灯の白い光が、周りの大きな木々の新緑を、真っ黒なキャンバスの上に浮かび上がらせている。
 二人とももまだ、酔いは醒めない。

「スーにとって、日本ってどんな国?」
「すごい国……だと思う。私は。けど日本に来て、失望したこともある。日本なら、あるんじゃないかって
思ってたんだけど、がっかりした」
「がっかりしたって……何に?」
「トイレ超大国の日本なら、私の爆発を受け止めてくれるトイレもあるんじゃないかって、期待してた。
けど、なかった。だから残念。そのためだけに日本に留学しに来た訳では無いけれど」
「ええと……うん、ごめん。でもそこまで日本の科学は進歩してないから……って、あれ? スー?」
 なんと言ったらいいのか分からず、とりあえず薫は謝る。
 が、ふと彼女が横を向くと、スーはベンチに横たわり、いつの間にか寝息を立てていた。
 桃のように染まった頬のまま。
 彼女も、そんなに酒に強い訳ではなかったようだ。

「あらら……まぁ、いっか。しばらく、このまま」
 両手をだらんと投げ出し、まるで子供の寝顔のようだった。
 くすっと笑うと、薫は身体を背もたれに預け、大きく伸びを一回。
 そして夜空を見上げる。
 ゆるい風が、僅かに木々の枝を揺らし、その間に白い星が見えていた。
 夜になると流石にまだ寒いが、今は火照った身体にその冷たい風がちょうど良い。
 たまにはこういうことがあってもいい。



22H :2012/07/10(火) 21:06:12.16 ID:VzwW0HGi

(……大丈夫、だよね)
 とは言え、いつまでもこのままは良くない。
 やや酔いも醒め、今更ながら、薫は周囲を警戒する。
 いくら大学の構内でも、うら若い女子大生が夜中に二人。
 しかも酒に酔って、片方はベンチで眠りこけているなど、流石に無用心すぎると言わざるを得ない。
 薬学部の他、いくつかの棟ではまだ一部電気がついていたし、夜中でも、レポートやらで学内に残っている男は
おそらく多い。
 ここはまだ中心部から外れた、目立たない場所だからよかったものの……。いや、余計悪いかもしれない。
 もう少ししたら彼女を起こして、帰らなければ。
(探検は終わり、と)
 薫はぶんぶんと、まだ酔いの残る頭を振ってスーの方を見た。
 しかし、それにしても気持ちよさそうに眠って――


 ぽぽっ…… ぐぎゅうぅっ 
 

「あっ? ……あれ、なんともない」
 唐突に、耳に馴染んだあの音が薫の耳に入ってきた。
 だが、ドキッとして下腹部を触ったものの、特になんの反応もない。
 腸の動きは眠ったように静かなものだった。
 便意の“べ”の字もない。
「……気のせいか」
 そう言えば夕方、浣腸で念入りに搾り出していたではないかと、彼女は思い出した。
 やはりまだ酒が効いているようだ。
 ほっとして、カバンの中の携帯を取り出そうとして――




23H :2012/07/10(火) 21:07:08.95 ID:VzwW0HGi




 ぐぎゅるるるるるるるっ……! ぼぼっ… ぷぼっ!!



「ちょっ!?」
 その瞬間の薫の精神は、正にホラー映画の主人公的な状況の下にあった。
 暗闇の中から、音もなくゆっくりと忍び寄る、殺意を持った敵の存在。
 それに、遅れてようやく気づいたシーンのような……。
 今度は、はっきりと。
 ベンチに横たわる彼女のおなかの奥から、“例の音”が聞こえてきたのである。
「ちょっと? ねぇ。起きてよ、スー! ねぇってば!!」
 呼びかけながらぺちぺちと頬を叩いてみたが、反応無し。
 彼女は頬を染めたまま、何の夢を見ているのか、うっすら笑みさえ浮かべて眠りこけている。
(これって確か……スーが言ってたやつじゃないの……?)
 ぞくっと背筋に悪寒が走った。
 それが薫に、あることを思い出させる。
 
 
 ――以下、回想。
 
「ふーん。やっぱり私と似てるね」
「スーも、そうなの?」
「私の場合はね、まわりに聞こえるくらいの音が二回続けて出たら、それ警報ね。もし薫が近くにいたら
逃げたほうがいい。まぁ、私も走って人のいないとこに行くけど」
「……どうなるの?」
「あと一分でダイナマイトくらいのやつが来るから、気をつけなよっていう、体の警告。けっこう正確。自信あるよ」

 以上、回想終わり。




24H :2012/07/10(火) 21:08:08.22 ID:VzwW0HGi


「……ちょっと、起きてよっ! お願い! 目を開けて!」
 顔面蒼白になりながら、薫は横たわる彼女の身体を揺さぶった。 
 頬をつねった。 
 無理やり指で瞼を開けてみた。
 全て無駄だった。
 そうこうしている内に、約二十秒が過ぎる。
(あと何秒? こうなったら、もう……)
 爆発のリミットが迫る。
 もしそうなったら遠慮なく逃げろと、スーは言った。
 その通りに見捨てて逃げるか、それとも……。
 心拍が急激に上昇する中、薫は苦悩する。
(……ダメ。こんなところで爆発されたら、また大騒ぎになる……それに、やっとできた本当の友達を
見捨てて逃げるなんて、私はイヤ!)
 方針変更、三秒で決意を固めた。
 この緊急事態に、彼女の脳細胞は正に自分自身の危機であるかのように活性化し、事態打開の術を模索する。

 普通のトイレは駄目だ。
 この前も使った、部室棟の、ユニットタイプのシャワーの個室に放り込んで、外から全力で扉を押えて……。
 ――絶対に間に合わない!

 背負って下宿に戻る。
 それで、例の超強化おむつを付けさせる。
 ――これも遠すぎる! ムリ!


(ああもう! どうしよう!? さっきあのまま、アレ穿いててもらったらよかった……!)
 すやすやと、気持ちよさそうに寝息を立てるスーの傍で薫は狼狽する。
 食事のあと約束通り実物を見せてもらい、装着状態まで実演してもらった。
 おむつというよりドロワーズに近い、ぶかぶかの……穿いたあと更にウエストとふともも廻りを専用の
ベルトで絞って爆風を封じ込める、カーキ色の正に防護衣といった装具だった。
 あれなら確かに爆発を押さえ込めただろうが、完全にあとの祭りである。
 頭を抱えて右往左往する様子はまるで、スーでなく薫の方が、トイレに行きたくてそわそわしているかのようだった。
 何か、何かないか?
 手近にあって、何か爆発力を弱められるもの……。




25H :2012/07/10(火) 21:08:51.89 ID:VzwW0HGi


(……あった。水! これも言ってた……本当に危なかったとき、川に飛び込んだって……!) 
 スー自身に聞いた話をもう一つ思い出す。
 そして瞬間的に薫の脳裏に閃いたのは、前に何かの雑誌で見た――とある缶詰についての記事だった。
 俗に世界一臭い缶詰と呼ばれる、シュールストレミングを使った料理の紹介。
 そして、その缶の「開け方」についての注意である。

「間に合えーっ!」
 悲壮としか言えない、追い詰められた顔で叫ぶと、彼女を背中に載せて一直線に。
 向かう先はベンチから少し離れたところの、中央に女神像を戴く丸い噴水である。
 夜を迎えて真っ暗になった今でも、流れる水が外灯の光で煌いているのがベンチから見えた。
 もうこれしかない。
 心を決め、火事場の馬鹿力で彼女を抱え上げると、50m9秒フラットのハイスピードで森の中を駆け抜け、そして
「よいしょっ!!」
 そのまま勢いに乗せて、薫は彼女の身体を、噴水の水の中にざぷっと下ろした。
 大きな水音と、そして波紋が池に広がる。
「と、とりあえず助かった……かな……?」
 コンクリート製の池の縁に、小柄なその背中を預けさせて、風呂に入っているような体勢を取らせる。
 そこまで終わってから、薫はその場にへたり込んだ。
 これでとりあえず、爆発しても噴水の中だけの被害にできる。
 いくら緊急事態とはいえ、友人を池の水の中に放り込むなど普通は躊躇するものだが、この辺の思い切りの良さは
正に“地獄”を知る彼女だからこその判断である。
 このままいけば、どっちにしろ彼女の服はまた全損だ。
 だったら周りの被害が小さいほうがいい。
「はああ……」
 激しく脈打つ胸を押え、薫は地面に両手を付いて、大きく肩を上下させていた。
 言葉通り、肩の荷が下りた気分だった。
 久しぶりの、本当の本気の全力疾走。それも数十キロの大荷物を抱えてである。
 今日はヒールを履いていなくて助かった。


26H :2012/07/10(火) 21:09:28.74 ID:VzwW0HGi

「あした筋肉痛かな……。それにしても、これだけやってまだ寝てるなんて、どういう神経してるのよ」
 顔を上げると、薫は中腰で両膝に手をあて、水しぶきの伝うスーの横顔を見つめた。
 全くおおらかというか、なんと言うか……。
 いくら酒が入ってるにしても、ここまでして目を覚まさないとはあまりに無防備すぎる。
 流石は大陸出身の人間と言いたい所だが、いくらなんでも限度と言うものがあるだろうに。
「ふぅ……」
 相変わらずの荒い息のまま、薫は一旦背筋を伸ばす。
 そして波に揺られる、ずぶぬれになった彼女の肩をそっと触った。
 そのときだった。


 ぽっ… ぽここっ ぼぼぼっ……!
  

 ざぷざぷと、まだ細かく揺れる水面に、大きな気泡が連続して浮き上がってくるのが見えた。
 彼女の、股間の辺りから……。
「――!!」
 無言でぱっと手を離し、回れ右。
 そして文字通り脱兎の如く、渾身の力でレンガ敷きの地面を蹴って――薫は、今度は全力で噴水から逃げ出した。
 ちょっとでも、ほんの僅かでも、より遠くへ向かって。
(お、思い出した……!)
 ほっとした表情からまた一転、顔を真っ青にして、薫は必死に噴水から遠ざかる。
 頭が理解して動き始めるよりも、実際は鍛え上げられた防衛本能が身体を引っ張るほうが早かった。
 ……噴水くらいの、狭い浅いところに漬けてもダメなのだ。
 かのシュールストレミングは、水を張った洗面器に漬けて開封しても、時にその水を押しのけて、
中身の液体を数メートル先にまで吹き飛ばすことがあるという……





27H :2012/07/10(火) 21:10:10.70 ID:VzwW0HGi



 どっ……ぶばっ!!  ばっしゃあああああああ!!!


「ひいぃいいいっ!!」
 スタートを切った直後、大きな爆発音が二度続けて背後から耳に飛び込んできた。
 恐怖に駆られて、薫は必死に腕を振りながら叫び声を上げる。
 だが、もちろん振り向かない。
 振り向いたら死ぬ。(お気に入りの服が)
 そして後ろで何が起こっているのか、わざわざ見る必要もなかった。
 一度目の爆発で、水瓶を抱えた噴水中央の女神像をはるかに超える水柱が立ち上り、続けて起こった
二度目の爆発により、それが360度全ての方向に向かって飛び散っていく。
 もちろん、彼女が噴出させた排泄物を大量に巻き込んだ、茶色い水しぶきが……。
 あたり一面を、時ならぬ土砂降りの雨が覆っていく。

「た……たすかった……?」
 逃げた先の、広場の隅っこの方で彼女は佇んでいた。
 雨が上がったあとの噴水広場を、半ば呆然とした表情で見つめる。
 茶色っぽい水が降り注ぎ、地面の色が変わってしまったその光景を眼前に、大きなため息をついた。
 正に鬼気迫る表情で陸上部顔負けの加速を見せ、薫はなんとかスコールの直接被害半径から逃げおおせることに
成功したのだった。
「でもなんで私がこんな苦労を……」
 ぜいぜいと肩で息をしながら、薫はただその場に立ち尽くす。
 正直、あと二秒スタートが遅れていたら完全にアウトだった。
 必死で逃げた何秒間か、彼女と出会ってからのこの三日間が、走馬灯のように脳裏を駆け抜けた。
 そのまま少し様子を見てから、慎重に――
 所々に転がる固形物を避けながら、彼女はスーの所に向かったのだった。




28H :2012/07/10(火) 21:10:59.38 ID:VzwW0HGi


「……大丈夫?」
「私……またやっちゃった?」
「やっちゃったね……。どうしよう、これ」

 流石に彼女は起きていた。
 池の底に座ったまま、腕を足の両脇に付いて――照れ笑いのようなそうでないような、微妙な表情だ。
 きょろきょろと、廻りの状況を確かめている。
 当然ながら全身、今は頭までずぶぬれ。
 水を吸ってとんがった髪の先から、水滴がぽたぽたと落ちていた。
 それも、大量の汚物混じりの……激しい異臭を放つ茶色い水である。
 二人が平然としていられるのは、彼女たちが風間薫と蘇仙華だからという理由でしかない。
(ホントにもう、なんだろ。悪い冗談みたいな……)
 そのスーと一緒になって、薫もあたりをもう一度見回した。
 改めて、本当にすごい力だと思った。
 自分のアレも、大概のものだと思っていたが……正に常識外れという他はない。
 今の爆発で、噴水の水は、池の深さの半分くらいまでが吹き飛んで無くなっていた。
 肩までつかっていたはずのスーの身体は、今は腰のあたりまで、水から上に出ている。
「あいやー……。それにしても私、こんなに酒癖悪かったのか……。ぜんぜん知らなかったよ」
「え?」
「まさか寝たまま噴水に飛び込むなんて。風呂と勘違いしたのかな? 薫にはかからなかった? 大丈夫?」
「あ、えーと……。うん、大丈夫。私は」

 ……そういうことに、しておこうか。
 水に浸かったまま申し訳なさそうな笑顔を向けるスーに、薫もまた色んな感情の混じった笑みを返した。
 必死の努力の結果が、この有様だ。
 あのままベンチで爆発させるよりは、いくらかマシだったといえるだろうが……それでも噴水の中に
浮いているのはともかく、広場に飛び散ったものはどうしようもない。
 優しげな微笑を浮かべる噴水の女神像まで、汚物まみれになってしまった。
 全く酷い状況である。
 もちろん、臭いの方も。
 目をつぶると広大な有機農法の農園の風景が浮かんできそうな……
いや、バキュームカーが近くに停まっているような感じ、というのがもっと直接的かもしれない。
 やはり明日はまた大騒ぎになるだろう。


29H :2012/07/10(火) 21:12:36.02 ID:VzwW0HGi

 薫は覚悟を決めた。
 そしてとりあえず、丸い池の縁をぐるっと回り、排水口のところまで行く。
「……抜くよー」
 チェーンを掴むと、力任せに栓を引っこ抜いた。
 スーのぶちまけた汚物混じりの、薄茶色に染まった水が低い音を立ててぐんぐんと穴に吸い込まれていく。
 噴水の水は出続けているし、あとは勝手に汚物を洗い流してくれるだろう。
 ……そのスー本人の方はと言うと、立ち上がって女神像の前に行き、その抱えた水瓶からの流れをシャワー代わりに、
服ごと身体と頭を洗っていた。
 水銀灯の青白い光が照らす中、跳ねる透明の水しぶきがきらきらと輝く。
 なんと言うか、その辺のたくましさは流石だと薫は思った。
 だが爆発でズボンと下着が弾け飛び、白いおしりだけが丸見えになったうしろ姿は、はっきり言って間抜けである。
 ほとんど古典の、ドリフのコントにでも出てきそうな格好だった。
「あーあ、また服をダメにしちゃった。また買わないといけないなー。大変だ」
 ばしゃばしゃと髪を洗いながら、ぼそっと彼女は口にした。
 酒のせいか、それとも同じ境遇の仲間が出来たことによる心境の変化だろうか。
 たった数日の内に全身うんこまみれ二回という惨事を経験したにもかかわらず、前回の時に比べると、彼女は
軽い感じで受け流しているようである。
「服か……。あ、じゃあ私と一緒に、買い物に行こうよ。一緒に服、探そう。ね!」
 そう彼女に提案した、そのときだった。


 ぐ、ぐるるるるるっ!


「んっ…!? ん、おうぅ……!」
 へなへなと、そのまま薫は池のほとりで、苦しげに身をかがめる。
 思わず、情けない声が漏れてしまった。
 離れたスーの耳にも届くほどの大きな音が、今度は自分のおなかから響いてきたのだ。
 もちろん同時に、雪崩のような便意も一緒に……。
 刺すような痛みと、そして一瞬の内に体重が1.5倍くらいになったかのような、ずっしりと重い感覚が
彼女の細い下半身にのしかかってきていた。
 先日の、スーを運び込んだトイレでの急降下に匹敵するくらいの大きな波である。


30H :2012/07/10(火) 21:14:24.57 ID:VzwW0HGi


「薫も、したくなった?」
「……うん。おいてけぼりにするみたいで悪いけど、ちょっとあっちのトイレに……」
「ここでしちゃえばいいと思うよ?」
 池から上がったスーは、水滴のしたたる手を、ある場所に向ける。
 さっきまで彼女が入っていた池の、排水口。
 大きな渦を巻いている、いま正にスー自身の汚物を吸い込んでいる穴……そこを笑顔で、彼女は指差したのだ。
「えっ? ちょっ……ムリ! こんな、外で……」

 ぐっ! ぎゅるるる……!


「ん、んうぅぅ! くう……!」
 つぶらな瞳に、涙が滲む。
 こんな場所で排便など出来っこないと首を振った瞬間、まるで
“ここでいい! 今すぐうんちしたい!!”
と言わんばかりに、また大きな音が下腹部から響いた。
 だが夜とは言え、何も周りに遮るもののない空の下、それも自分が通うキャンパスの中である。
 それに入学の時、ここだけは絶対に穢すまいと誓ったばかりだ。
 腸の中が煮えたぎるような痛みを感じながら、彼女は前かがみでおなかを押さえて、必死に耐えていた。
(こ……腰が砕けちゃう…… んんん……! でもなんで……!?)
 額に脂汗を浮かべ、ダウンだけはするまいと必死に耐えるボクサーのごとく、ゆらゆらと……。
 その痛みはぐいぐいと、おなかの奥から彼女の肛門と脳を圧迫する。
 夕方に浣腸で空っぽにしておいたはずの腸内は、いつの間にかまた、大量の大便でいっぱいになっていた。
 いくらさっき、満腹まで食べたからと言っても早すぎる。
 まさか張り合っているわけではないだろうが……まるで、今のスーの大量脱糞に呼応するかのようだった。
「薫、苦しそう……大丈夫?」
「あんまり……大丈夫じゃないかな……」
「そんなに、ここでうんちするのイヤ? 夜だし、私のほかは誰もいないよ? 見られたくないなら、私が見張りしててあげるし……
飛び散ってもほら、私のと混じってわかんないですよ?」
 ダメ押しで、スーの一言。
 喋りながら彼女は上着を脱いで腰に巻き、自分のおしりを隠す。
 本人にそのつもりは全く無かっただろうが、こんな所で漏らすまいと必死でおしりを締め付ける薫には、
正に悪魔の誘惑だった。


31H :2012/07/10(火) 21:15:57.17 ID:VzwW0HGi

「……ええい! もういいや!」
 抗えない大量便の圧力と、彼女の言葉に流されるがまま。
 投げやりに叫んで、薫は白の下着を脱いで両脚から抜き、池の縁のコンクリートに登る。
 そして覚悟を決めた顔でミニスカートを捲り上げ、艶かしい下半身を全て夜風に晒した。
 長い後ろ髪も前のほうに寄せる。
 最後に、渦を作る排水口の直上に狙いを定めて――彼女はおしりを突き出した。
 この吸い込まれていく水がどこに行くのか知らないが、もうそんなことどうでもいい。
 目の前に、今すぐ使える超巨大水洗便所がある。
 これも緊急避難だ。
 こんな弾けた気分になったのは生まれて初めてだった。
「んう……あぁっ… ん、んあああっ……!!」


 にゅ……ぶちゅっ! もりゅっ……ぶ… ぶ、ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ!! 


 瞬間、前かがみだった背筋がのけぞった。
 そしてやはり声を我慢できない。
 便意に負けて肛門の力を緩めた瞬間、正に堰を切ったように、大口径の柔らかい便塊が音を立てて
穴の奥から飛び出していった。
 ぶるぶると、便意の苦痛に震えていた下半身が、今度は脱糞の快楽で脱力しそうになってしまう。
 これ以上流されないよう、快楽に負けて倒れてしまわないように……彼女は膝につめを立てて、
脳を責めたてる大量脱糞の刺激に耐えていた。
(ああもう……私の憧れの大学生活……。こんなはずじゃなかったのに……!)
 高まった便意の圧力が一気に肛門から抜ける、言葉では表現できない爽快感が、逆に彼女の羞恥心を煽る。
 酒のせいか、感情の起伏が激しい。
 どうでもいいという気持ちの上に、恥ずかしさと情けなさが覆いかぶさり、アルコール以上に彼女の顔を赤く染めていく。
 ……受験の頃からずっと心に思い描いていた、理想のキャンパスライフ。
 それが彼女の胸の中で、がらがらと音を立てて崩れていく。
 この特異体質を克服して、普通の女の子として……。
 そして、大学だけは汚すまいと、固く心に誓っていたはずなのに。
 これでは中学や高校の頃と何も変わらない。
 いや、変わらないどころか、大きな気苦労のタネが一つ増えたのでは……?




32H :2012/07/10(火) 21:16:34.87 ID:VzwW0HGi

 
 どぼっ… ごぼごぼっ……


 だがもちろん、そんな彼女の感傷など、体の方は全くお構いなしである。
 鈍い音を立てながら次々に直腸から排泄される大便の長い棒は、肛門の開放から二分が経過しても、やはりいつも通りに
途切れる気配すらなかった。
 そして彼女の肛門から生まれて数秒も経たない内に、その便の塊はまた暗闇の底へと追いやられていく。
 すさまじい短期間で一気に消化・吸収されたにもかかわらず、便の量も質も、普段と変わりがない。
 もしこの水と渦がなかったら、そろそろ標高50cm級の山がおしりの下に出来ている頃だろう。
 普段は24時間体勢で強固に門を守る括約筋も、今は休暇中とばかり、だらしなく脱力しきっていた。
「やっぱり凄いなー、こんなの見たことないよ。国でも」
「国でも…って、他の人の、見たことがあるの?」
「あるよー。普通だよ。だって日本みたいに便器の周りの壁がないもん。公衆トイレは、みんな丸見え。
友達のは見たこと無いけどね」
「じゃあ、あの話って本当だったんだ……ん、んぅっ…… て言うか、スー! 見張りしてよちゃんと!」
 ……思わず最初、普通に受け答えしてしまった。
 離れて見張りをしていたはずのスーが、いつの間にか薫のすぐ横に来ていた。
 しかも池の縁にしゃがみこんで、その、壊れたソフトクリーム製造機のようにうねうねと大便を産み続ける
おしりに熱い視線を送りながら。
 そして慌てて抗議する薫に、彼女は顔を上げると、
「……ごめん。あのね、実は私もまたうんちしたくなっちゃって」
「え、ええ!?」
 思わず薫は叫んだ。
 衝撃のあまり、数秒間排便が止まるほどだった。
「ちょ、ちょっと!」
 そして、その薫の隣、コンクリートの池の縁にひょいっと彼女も上がる。
 逃げられない。
 うんちが引っ込んだのはほんの僅かの間だけで、すぐさま極太の便がまた間断なく肛門から溢れてくる。
 自分の意思では脱糞を止められない。
 今逃げたら、走りながら地面の上に排泄し続けることになる……。


33H :2012/07/10(火) 21:21:45.77 ID:VzwW0HGi

「心配しないで。大爆発を起こした時はね、しばらく弱くなるから。近くにいても平気」
「そ、そうなの……?」
 青い顔の薫に、スーはにこっと笑った。
 それからぴったりと薫の身体に寄り添うようにして、同じように池の渦の上に和式の排便体勢を取る。
 おしりが完全に破れているので、ジーンズも下着も穿いたままだ。
 そして、見守る薫のすぐ横で、ぐっと歯を食いしばるような顔を見せると――


 ふしゅー……   ぶぽっ! どぼぼぼっ! どっ……ばしゃしゃしゃしゃっ!! 
 

「んんんっ……! んくっ……!」
 彼女もまた、かがんだ膝をしっかりと掴み、肛門に感じる脱糞の刺激に耐える。
 下半身の力を抜いた直後、やはり最初に、腸内に溜まったガスの圧力が抜けた。
 まるでバルブを緩めたボンベか何かのようだ。
「ぅあ、あああぁ……!」
 華奢な身体が排便の衝撃に震え、胸を締め付けられるような声が漏れる。
 腸内のガスで加速された軟便が勢いよく飛び出して、彼女自身の汚物でにごった水面に叩きつけられていく。
 小さな、彼女のかわいいおしりに全く似合わない、活火山のように大きく口を開けた肛門から次々に……。
(なんだろ……。水道で、断水が終わった直後に栓をひねったみたいな……?)
 自分も排便し続けながら、薫はぐっと身体をひねって後ろの水面を見た。
 まるでバイクか何かのエンジンのように低いうなりを上げながら排便する、スーのおしり。
 そして自分と同じ、異常な排便の苦悶と快感が綯い交ぜになった刺激に耐える、その横顔を……。
 腸内のガスと柔らかい便とが交じり合って、“出てくる”というより“ほとばしる”と言ったほうが多分正しい。
 薫の思った通りの、空気が噛んで咳をする水道の蛇口のような排便だった。
「んっ……! ね? 大丈夫、でしょう?」
「う、うん。 すごいね……」
 あの爆発に比べたら確かにまだ可愛いレベルの……とりあえず、隣にいても巻き添えは受けないで済みそうである。
 何と言うか、スーの直腸内で“ミニ爆発”が連続して起こっているような感じだ。
 細切れになった大量の便の粒が一方向、円錐状に拡散して噴射されているその光景は、場所が違えば、
ショットガンの連射のようだと表する者もいるかもしれない。


34H :2012/07/10(火) 21:22:37.52 ID:VzwW0HGi

「……で、なんでそんな私にくっつくの?」
「カオルと一緒にしたい。国では、うんちする時はいつも私一人だったから……。友達が、他の女の子と一緒に
トイレ行くの見てて、ずっと羨ましかった。日本では、そういうことしないの?」
「しない……んじゃないかなぁ? ていうか、中国の女の子って友達でそんなことするんだ……凄いね」
 ぴったり並んで排便を続けつつ、薫は首をかしげる。
 日本の女の子は普通しないと思うが、自分も普通でない以上、確信は持てなかった。
 男の子が並んで立ちションというのは、マンガなんかでよくあるが、同じような感覚なのだろうか?
 ちょっと理解できないが……彼女がそうしたいというなら、もう何も言うまい。
「これから、よろしくね。薫」
「……うん。こちらこそ。……でいいのかな」
 スーが手を伸ばしてきた。
 薫は、その小さな手をそっと握りかえす。

 ――まぁ、いっか。秘密を共有できる人が欲しいって思ってたのは、同じなんだから……。


 大量脱糞の快楽で悩ましげに漏れる熱い吐息も重ね合い、恍惚の表情で、二人はこの異常な興奮を分かち合う。
 動物のしっぽのように、長く太い大便が延々と切れることなく。
 まるでショットガンの弾のような、細切れになった軟便が勢いよく、断続的に。
 だが、出てくる形とその容姿は違えど――本当に人間のものかと疑いたくなるほど大きく拡がった肛門は正に瓜二つだ。
 その仲良く並んだ二つのおしりから、いつ果てるとも無く……。
 歓びも苦痛も全てを外に出し切るまで、白く輝く下弦の月が彼女らを見守っていた。
 




35H :2012/07/10(火) 21:24:15.48 ID:VzwW0HGi







「……だいぶ、遅くなっちゃったね。帰りはどうする? うちに泊まっていく?」
「んー……そうねぇ…。そういえば明日は休みだっけ。なら、いいかな」

 濡れ鼠のスーの方の足跡だけが、ずっと後ろから消えずに続いていた。
 水銀灯も半分消えてしまった夜の闇の中、彼女らは元来た道を、寮に向かって歩く。
 もうすっかり二人とも、酔いは醒めていた。
「あ、でも、薫を泊めるなら準備しないといけない。朝ごはんの材料もないし……」
「……なんか、ごめん。調子に乗っちゃって。散歩に行こうなんて言い出したのも私だし」
 二人とも、後ろは振り返らない。
 足跡は、朝までには消えてくれるだろう。
 明日以降の不安は……とりあえずもう考えない。
 現場に証拠を残さないようにチェックした後は、天気予報の、明け方の降水確率に掛けるしかなかった。

「じゃあ、私がコンビニ行ってくるよ。スーは先にお風呂入ってて。朝のパンと、歯ブラシとか、それから…………あっ」
 道の真ん中、なにやら深刻な顔で薫は立ち止まる。
 かと思うと急に、彼女は顔を赤くした。
「どうしたの?」

「……バケツって売ってたっけ? コンビニ」



 彼女たちの、非日常的な日常は続いていく。
 薫とスー、出会った二人の大学生活には、それぞれ少しの変化が訪れた。
 だが例え仲間が増え、生活に潤いが生まれたとも……やはり毎日やることは、何も変わらないのだった。








36H :2012/07/10(火) 21:25:10.09 ID:VzwW0HGi



 以上です。
 スーをメインに持って来ないといけないのに、完成したらやっぱり薫ちゃんの話になってました。
 期待に応えられたか不安です。
 ……噴水はまだ中華爆発リストになかったですよね? 

 [の話は全体で、最初思っていた量の3倍くらいに長くなってしまいました。
 文章を短く濃くまとめる能力が欲しいです。
 薫との対比で言うなら、新キャラは大量小便少女でも面白かったかも。




 それと蛇足ですが、実はGガンのノリで他に何ヶ国か話の候補を考えていて、今回はとりあえず
まとめやすそうな中国一本に絞って書きました。
 具体的に考えてた話は下の二つ。

候補1:色んな意味で圧倒的物量を誇る、アグレッシブ米英ブロンド娘コンビが襲来する「マス・プロダクツな彼女」

候補2:短い夏の時期にしかまともに排便できない、永久凍土の大地のごとき超便秘ロシア系「ツンドラな彼女」


 ……さて。
 出したのを毎日燃料の原料として売って家計を支える健気なインド少女、堅物が出すモノにも現れてしまったドイツ娘に
無駄に優雅なフランス少女とか、インターナショナル編を考えるのも楽しいんですけど、もしこれ全部絡めて
本当に書いたとしたら委員長の話以上に時間掛かりますね……。
 一日五回、ある決まった時刻に必ず催してしまう中東系大量少女……は流石にヤバすぎますか。



 ではそろそろ、こっちは一区切りついたので園芸店の方に戻ります。
 次の投下は大分先になると思います。



37名無しさん@ピンキー :2012/07/10(火) 21:27:26.35 ID:I/BQ4J9E
>>36
GJ!
初めてリアルタイムで読めたので感激。
園芸店も楽しみにしてます。がんばってください〜

38名無しさん@ピンキー :2012/07/10(火) 23:18:53.53 ID:3pwopbUW
GJ!
薫殿と聞いただけで「おろ〜」と脳内再生された

排泄物が可燃性の油田王娘とか、ソーセージの挽肉のかわりに自分のを詰めていくアルトバイエルン娘とか
我々の業界ではご馳走です

39H :2012/07/11(水) 22:05:55.15 ID:pmT8c6uX
>>排泄物が可燃性の油田王娘

そんな暇無いのにストーリーとか色々どばっと浮かんじゃったじゃないですか
どうしてくれるんですか!(棒


薫ちゃんと関係ない、単発で一つ書いてみるかな……


40名無しさん@ピンキー :2012/07/12(木) 16:40:52.98 ID:L2/lU/g2
私が責任持って読むので、ぜひ書いてください

41H :2012/07/12(木) 23:28:19.69 ID:b1Tu74s4

 できましたー
 大量娘でアラビアンなお話です。
 薫ちゃんは出てきません。

 あんまり間を置かずに連投ってのはよくないんでしょうけど、許して下さい。


42H :2012/07/12(木) 23:28:52.99 ID:b1Tu74s4






「おはようございます、社長」
「うむ。おはよう」
「早速ですが、本日は昨日お伝えした予定の一部がキャンセルとなります。イラン情勢に関する緊急の協議を行いたいと、
OPEC供給調整委員会の調査室長が13時に――」
「……そうか。なら仕方あるまい。しかし明日の16時だけはなんとかしてくれ。……いいな」
「承知しました」

 秘書が下がると、巨大なガラス張りの壁の向こうに、高級スーツに身を包んだその男は目を向けた。
「そろそろ次の代のことを考え始めんといかんな……」
 その眼下には、地の果てまで続く雄大な砂漠と――まるでミニチュアのような、人々の暮らす広大な住宅街とが広がっていた。
 バベルの塔を思わせる、正に天を突くようなガラス張りの巨大なビル。
 その一角で、彼は仕事をしていた。


43H :2012/07/12(木) 23:29:24.83 ID:b1Tu74s4


 ――中東、アラブ世界の某国。
 国名は、ここでは大した意味を持たない。
 日本で名前を聞いても、まず100人中99人はその存在すら知らないであろう、現代においても王制を敷く砂漠の小さな国である。
 ただし、この地域に点在する多くの小国の例に漏れず――石油資源という天の恵みを授かる、世界屈指の裕福な国として
羨望の眼差しを受ける国であった。

「小さな国土で石油もいつまで持つか、はっきりせん。100年先を考えられる男を捜さねば。……しかし娘婿を探すとなると、
色々と条件付だ。ただでさえ難しいが、さて……」

 葉巻を吹かし、秘書の入れたコーヒーを一口。
 男は、今日の新聞に目を通し始めた。
 口ひげを蓄えた、重厚な雰囲気を持つこの男。
 この国唯一の石油会社の社長にして、同時に国内有数の勢力を誇る部族の長である。
 しかし、国民から王に一番近い男とまで呼ばれる、俗な悩みとは無縁と思われるような彼もまた、多くの親が持っているのと同じ
苦悩を抱えていたのだった。
 子供のこと。
 一人娘の結婚についての悩みである。
「……やはりコイーバは落ち着く。家で吸えんのは少々つらいが……そうだ、禁煙家という条件もあったな。まぁ今時は
珍しくも無いだろうが」
 吸い終わった葉巻をねじ消し、ゆったりとした気分で彼はスケジュール表に目を通し始めた。
 この問題は家に帰ったときに話し合うこととしよう。
 一日を始める儀式を追え、頭を切り替えて彼は仕事に取り掛かかる。
 正に、そのときだった。

「社長……少しお耳を」
「どうした。慌ておって」
「ナディンお嬢様のお乗りになられた飛行機が、トゥクレム砂漠上空で消息を絶った、とのことです」
「なん……だと……?」

 その一報を聞くや、彼は手にしていた万年筆を握りつぶしてしまった。









44H :2012/07/12(木) 23:30:00.36 ID:b1Tu74s4


「……最悪だわ。あのイブラム航空のバカ営業……帰ったら絶対訴えてやる。こんなクズ鉄をこの私に売りつけるなんて、
良い度胸してるじゃない」
「お嬢様! 下りてください! 危ないですから!」
「うるさい! こんな時でもなきゃ乗れないじゃないの! せっかくの機会なんだから好きにさせなさい!」

 ……太陽の光を浴びて、銀色に輝くお立ち台の上に、一人の少女が腕組みをして仁王立ちしていた。
 まるでアラビアンナイトか、何かの映画にでも出てきそうだ。
 いかにもなアラブ系の、しかし煌びやかな装飾の衣装に身を包んだ、褐色の肌の女の子。
 彼女の見渡すその光景は、360度全てが砂で覆われている。
 風の舞う、果ての無い乾いた砂の大地……そこに頭を突っ込んで止まった小型ジェット機。
 その傾いた主翼の先端で、彼女は遥か遠くの地平線を見つめていたのだった。

「よっと。……はい、降りてあげたわよ。満足?」
「ああ、危ない! ……もう17にもなるんですから、いい加減そう言うの自重して下さい! 大切なお身体なんですから」
「うっるさいなぁ……。カイルまで父上みたいなこと言うの? どうせ嫁に行く予定なんて永遠に無いのに」
 ばっ、と華麗な身のこなしで地上に降りると、彼女は翼の影に入った。
 そしてぶすっとした表情で、お付の男にイライラをぶつける。
 なんと言うか、ついさっき生きるか死ぬかの瀬戸際を経験したとは思えないバイタリティーである。
 熱い風になびく栗色の髪が、荒涼とした砂漠の大地と空によく似合っていた。
 どこぞの王侯貴族の風格を漂わせる可憐な顔立ちと、透き通った瞳と、そして周囲の想いとは裏腹に……。
 アラブ有数の石油王を父親に持つ彼女の名は、ナディン・アリー・アルガーミス。
 砂漠のど真ん中で絶賛遭難中という極限状態にもかかわらず、彼女はまったくいつも通りの態度で、
周りの人間を困らせているのだった。
(まったく本当にこの人は……。隕石が真上に落ちてきても死なないんじゃないか?)
 そして彼女に付き従う青年は、ため息をついて肩を落とした。
 カイル・ルシム・スガイヤール、年齢24……アルガーミス家に仕えて3年目。
 一人娘の彼女のボディーガード兼、家庭教師兼、遊び相手兼……とにかく何でも屋として、日々の厄介ごとを
一手に引き受ける立場の彼は、やはりこの状況に至ってもやることは同じなのだった。
 彼らの乗る飛行機がこの場所に不時着したのは、つい1時間ほど前のこと。
 ナディンが、新しく買ってもらった自家用ジェットで近隣国の友達の家に遊びに行こうと計画したはいいものの……
その途中、何故かいきなり燃料切れを起こし、巨大な砂漠の片隅でサバイバルとなってしまった。
 乗員乗客、全部で6人。
 けが人はともかく、着陸時に死者が出なかったことはとりあえず喜んで良い。
 だが、あらゆる問題はこれからである。


「……どうだ、様子は」
 ジェット機のすぐ横に張られた、緑色のテントの中にカイルは入った。
 機内に常備されていたサバイバルパック、その内容物の一つである。
 中には傷ついた男が3人、砂の上に敷いた毛布に寝かされていた。
 ジェット機の乗務員たちである。

45H :2012/07/12(木) 23:32:05.48 ID:b1Tu74s4

「だめだ、そこまで深くは無いんだが、血が止まらん。やはり少し切って何とかするしかない。しかし……」
「使えるメスがないんだな、やっぱり」
「ああ。他の箱も探したが、ダメになっていた。救助がいつになるか分からんし、無殺菌のメスを入れるのは避けたいんだがな……」
 汗を拭いながら、看病していた男とカイルは目を見合わせる。
 軽症で済んだもう一人の使用人である。
 だが彼の顔にも、明らかな疲労と体力消耗が見え始めていた。
「煮沸消毒するにも、水はあっても燃料はない……。火だけ起こしても続けて燃やせるものがないと意味が無いし……まいった。
せめて消毒のパックがつぶれてなかったらな。しかし、お前も休んでいないだろう。少し横になったらどうだ」
「まだ大丈夫だ。先にコイツのほうをなんとかしないと。……ところでお嬢様は?」
「さっき声が聞こえただろう……元気すぎて困ってる」
「そうか。ならよかった。こっちはもう少し何か無いか、考えてみる。……しかし、スガイヤールが無傷で助かったよ」
「……そりゃこっちの言葉だ。とにかく、湯を沸かせられるものがないか、俺も探すよ」
 応えて、カイルはテントを出た。
 布地をめくった瞬間、フラッシュを焚いたような強烈な直射日光が襲ってくる。
 深く呼吸すると、砂漠の熱気が身体の奥まで浸透し、それだけで体力を奪われそうだ。
 目を細めて帽子を深く被り、足元の砂を踏みしめながら彼は今後の行動を思案する。
 ジェットの定数18人に対して6人だから、非常用の水と食料だけは十分すぎるほどあるが、さて……。

「ちょっと、カイル」
「……なんです、お嬢様」
「火なら、あっちにあるけど。要るんでしょう? 火」
「……え?」

 テントのすぐ外で、話を聞かれていたらしい。
 突然彼女はそう言うと、カイルをテントの場所から、砂の上に横たわったジェット機の反対側に引っ張っていく。
 ……火がある。
 本当に? 砂漠の見せる幻影では?
 半信半疑で彼女に従うカイルであったが……案内されたそこには本当に、もうもうと黒煙を上げて燃えさかる炎があった。
 ぽつんと、砂の上に、まるで魔法のように。

「な、なんだこれは!? 何が燃えているんだ!?」
「別に何だっていいじゃない? 火が必要だったんでしょう?」
「ええ、確かに、そうですが……」
 砂の上、炉などは何も無い。
 焚き火のようだが、薪も見えない。
 しかも、これは……この匂いはまるでガソリンでも燃えているような……?
 全く不思議な炎だった。
「と、とにかく、分かりました。知られてくれてありがとうございます。これで湯が沸かせられる」
 今は気にしているときではない。
 火事ではなかったことに安堵しつつ、急いでコッフェルとそれを吊る棒を用意し、水を火にかける。
 その働きの甲斐あって――怪我人の応急処置は、無事に終了した。


46H :2012/07/12(木) 23:32:35.28 ID:b1Tu74s4




「……みんなの具合は?」
「栄養剤を飲ませたあと痛み止めを打って、今は寝ています。目が覚めてもテントから動くことはできませんが、
キズが命に関わることは無いでしょう。処置してくれたアサムも、疲れてぐっすりですよ」
「そう。よかった」

 暗闇の世界が、二人を包んでいた。
 無慈悲に砂を熱する太陽が沈んだ跡は、優しい月が空に上る。
 不時着してから迎える最初の夜だ。
 晩餐に非常食のフルコースを取ったあと、カイルとナディンはテントの外で、電池ランタンの光を囲んでいた。
 二人とも、昼間と逆にコートを羽織っている。
「今は体力を温存しないといけません。眠れなくとも、お嬢様もテントで横になっていて下さい」
「そうね……そうするわ」
 非常食用の化学ヒーターで入れた紅茶を飲み終えると、彼女は主翼の下の、自分専用のテントに入っていった。
 一人残ったカイルは跡片付けをし、そして明日以降の行動について考えていた。
 だがそれも一段落つくと、さっきの不思議な出来事が気になり始める。
「あの炎。あんな火力の強い……なんだったんだろう。不思議だ」
 サバイバルキットの箱に腰かけ、膝の上で腕組み。
 満点の星空の下、こうこうとあたりを照らす、ランタンの淡い光を見つめる。
「……お嬢様が火を起こした? でも薪なんかあるわけは無いし、ジェット燃料は無いし、そもそも人力で取り出せないし……。
機の内装品とか毛布とかでも、あんなには……一体何を燃やしたんだ?」
 緊急サバイバルキットの中には、食料を暖める程度の、必要最低限の固形燃料しかなかった。
 そして常識的に考えて、砂漠で自然に、あんな炎が突然現れるわけはない。
 新しい油田でも湧かない限り……。
 本当に魔法か?
 説明できない現実に首をひねる。

 色々考えた結果、彼は朝食の支度の時に、それとなく探りを入れてみることにした。
 そして、また砂漠に太陽が昇る。




47H :2012/07/12(木) 23:33:21.00 ID:b1Tu74s4



「おはようございます」
「……おはよう。それ朝食?」
「はい。今しばらくお待ちを。……しかし、やはり砂漠の夜は冷えますね。サバイバルキットの燃料がもっとあれば、
暖かいスープなどご用意できたのですが」
「そうね……私も飲みたい」
「どこかに火があれば良いのですが」
「……」

 ――二度目は流石に、わざとらしかったか?

 つっ…と、カイルの頬に冷たい汗が伝った。
「とりあえず、私はもう少し寝るから。準備できたら呼んで」
「承知いたしました」
 くるっと後ろを向いて、歩いていく彼女の背中に視線を送る。
 割とどうでもいいが、よく考えたら二日続けて同じ服を来る彼女を見たのは初めてだった。
(……ん!)
 と、カイルの眼が光る。
 彼女は、テントに入るフリをして――まったく別方向に駆け出した。
 これはと思った彼は跡をつける。
 そして……見た。

 不時着した機体の陰に隠れるようにして、腰の布を捲り上げ、下着を脱いで……
 ぶりぶりと砂の上に脱糞するナディンの姿をである。
 地面にしゃがみこみ、丸いおしりを突き出して、そこからガラガラヘビのように太い大便を、うねうねと……
 排便の刺激に苦悶する彼女の横顔、その表情までがはっきりと見て取れた。

(し、しまった……。私ははなんてことを……!)
 がばっと体を引き、彼は顔を手で覆う。
 こそこそと行動して、当たり前のことだった。
 勘違いだった。
 勘違いの挙句ストーキングに走り、一番見てはならないものを覗き見るとは……!
 従者失格。
 男として失格。
 もういっそ、自分で自分を殺したい……。


48H :2012/07/12(木) 23:34:15.21 ID:b1Tu74s4

(俺はなんて最低の男なんだ…………あ? あれ?)
 ――と、カイルは奇妙な匂いに気がついた。
 風に乗って漂ってくる、これは……オイルの匂いだ。
 それもガソリンに近い。
(残っていた燃料が漏れたか?)
 瞬時に仕事の顔に戻り、機体の燃料タンクあたりに目を向ける。
 事実だとしたらやっかいだ。
 飲料水しかない状況で、火事など起こったら収拾がつかなくなる。
 だが外から見る限り、機体のタンクに損傷は無かった。
 だとしたらこの匂いはどこから……
(……そういえばお嬢様は)
 尾翼の陰から、ナディンの方を見た。
 時間は経ち、もうそろそろ終わっているだろうとの判断だったが、そこで彼はとんでもないものを見ることになる。
(なんだ……あれは……)
 
 目に飛び込んできたのは、砂の上にそびえたつ、褐色の小山。
 粘土のような、泥の塊のような……?
 比較対象物が無いが、かなり大きな塊だ。
 ついさっきナディンが排便していた場所にそれは、どん、と異様な存在感を放っている。
 そのナディンはと探すと、ほんの少し離れた場所で、ポケットティッシュを使っておしりを拭いていた。
 たった今、排便が終わったかのように。
(まさか、あれ全部がお嬢様の排便したものなのか?)
 確かに、巨大すぎて最初考えもしなかったが、“うんこ”だと言われたら、色形はもうそれにしか見えない。
 それによく考えたら、さっき彼女が出していたものがどこにも見当たらない。
 あの小さな身体から、まさか……?
 そして混乱するカイルの視線の先で、着衣を直した彼女はポケットから何かを取り出した。
 先端に、ゆらめく小さな火が見える。
 ライターだ。彼女は足元の泥の塊に、そのライターの火を近づけて――
「そ、そんな、馬鹿な!?」


「えっ? あ………… い、いやあああああああああああああああああっ!!!」




49H :2012/07/12(木) 23:34:49.86 ID:b1Tu74s4

「どうしたんだ、大丈夫か!? 何があった!」
「い、いや……サソリだ。お嬢様にサソリが近づいていたんだ。潰して捨てた。大丈夫だ」
 悲鳴に飛び起きたアサムが、現場に駆けつけてきた。
 カイルが彼に事態を説明する間、ナディンは……離れたところで、頭を抱えて砂の上にへたり込んでいた。
 異臭を放つ巨大な泥の塊は、カイルが自分のコートを掛けて隠した。
 

 ……そしてその後、二度目の日没を迎えて、ナディンはカイルを自分のテントに呼び出したのだった。


「まず、言うことがあるわね?」
「はい。自分はお嬢様のプライベートを覗く真似をし、その名誉と純潔を傷付けました。アルガーミスの家に仕える従者として
あるまじき行為です。誠に申し訳あません」
「よろしい。でもそれだけでは済まされない。罰を受けること。覚悟は出来ているわね?」
「はい」
 国の法律上の罪状は、特に問題ではない。
 帰ったら彼女が「カイルに襲われかけた」と言うだけでよいのだ。
 彼女の怒りをかった時点で、覚悟は出来ていた。
「まぁ、とりあえず楽にしなさい。罰の執行は猶予します。ここから生きて帰れなかったら、特に意味の無いことだからね」
「は。そうですね……。とにかく生還することをまず考えなければいけません」
 彼女の言うとおりだった。
 とりあえず安堵のため息を一つ、カイルは頭を上げる。
 状況において怒りを制御することを、彼女は心得ている。
「でも、それにしても。流石にショックだったわ。まさかアナタが、覗きをするなんてね」
「申し開きの言葉もございません。……が、一つお聞きしてもよろしいでしょうか」
「なに?」
「治療のときのあの炎は……お嬢様のあれを燃やされたのですか」
「……まぁね。気になる? じゃあ……あの世の土産話になるかもしれないし、教えてあげる。感謝しなさい」
「はい」
「……火が必要だって、話をしていたでしょう。だから私が骨を折ってあげた。トイレのついでにね。
出したものに火をつけただけよ」

50H :2012/07/12(木) 23:35:27.53 ID:b1Tu74s4

「牛の糞を固めたものを燃料に、というのは確かにありますが……それであんな火力が出るものでしょうか? 
それにあのオイルのような匂いは一体?」
「見たでしょうけど、私は量も質も普通じゃないの。インドの牛糞の燃料は私も知っているけどね……私のは
それとも根本的に違うって話」
「……と言われますと?」
「普通の食事をして普通に出してるだけなんだけどね。どう考えても、実際食べた量の10倍くらいは毎日出るし……
医者とか学者に言わせると、石油成分と似たものが大量に含まれてるらしいのよ。それも粗留ガソリン並みに揮発する」
「医者がそう言ったのですか……。 あ? お嬢様、何を!?」
 カイルの目の前で、彼女は突然、腰布をがばっとめくり上げる。
 使用人の男に素肌を大きくさらす……。
 常識はずれだが、隠されていたその奥には、更に意外なものがあった。

「その肌……ヤケドの跡!? ひどい……」
「私の夫となる者は、更におぞましいものを見ることになるでしょうね」

 驚くカイルを前に、意地悪い瞳で彼女は笑った。
 右の太ももからウエストに掛けて、酷いやけどの痕跡が、滑らかな腰のラインを侵食するように走っていたのである。
 テントの天井に吊るされたランタンの光が、それを鮮やかに浮かび上がらせた。
「アナタが来る前よ。子供の頃、粗相をしてしまってね……。その出したモノから揮発したガスに、コンセントがショートした
火花が引火して……。おかげで海外に行っても、プライベートビーチ以外じゃ……人の前では水着になることも出来ない。
一応、折を見て手術を受ける話にはなっているけど」
 腰布を直し、彼女は話を続ける。
 そしてその話は、意外な方向に向かった。
「石油って、古代の生物の死骸が変化したものって言うけど……案外、その頃は私みたいな生き物が地球にいっぱい
居たんじゃないかな? その末裔が石油王の娘ってのも、面白いじゃない」
「は。しかし、私めにそこまでプライベートな話……よろしいので?」
「よろしいも何も、今更……もしかしたらもうすぐ死ぬかもしれないって時に、関係無いじゃない? このまま発見されなかったら、
間違いなくみんなここで干からびるんだから。それに」
「な、なんです?」
「女の子の一番見ちゃいけないプライベート覗いたのはどこの誰? しかも、自分の主人の! 言ってみなさい」
「……申し訳ございません」
 目を伏せる。
 生還し、仮に軽い罰で済んだとしても、雇いを解かれない限りずっとこれを言われ続けるのだろうなぁと彼は思った。

「……空気が悪い。外に出るわよ。供をなさい」
「は、はい」





51H :2012/07/12(木) 23:36:40.69 ID:b1Tu74s4


 ばっとコートを羽織り、二人はテントから出た。
 だが、機のまわりをぐるっと回る程度と思っていたカイルは心配する。
 どんどんと、ナディンは砂の丘を越えて、テントもジェット機も見えない場所まで進んでいくのだ。
 夜の今は風も無い。
 砂の上、二人の足跡を白い月の光がくっきりと浮かび上がらせていた。
「キレイな満月……正に月の砂漠ね」
「はい、キレイです。……しかし、あまり機から離れると危険ですが」
「離れないとダメだわ。アサムに見つかるかも知れない」
「は?」
「砂漠に生まれ、砂漠に死ぬ……最期は、高貴な血の者として見苦しくない死に方を選ばないといけない。でも、
死ぬ前には、私もしたいことをして死にたいからね」
 ざくざくと、砂を踏みしめて歩く二人。
 だが突然、彼女の足が急に止まった。あとに続くカイルもそれに合せて立ち止まる。
 と思うと、ナディンはその場にコートを脱ぎ捨て、いきなり振り向いてカイルに抱きついてきた。
「お、お嬢様?」
 当然カイルは困惑する。
 ムリに引き剥がすわけにも行かない。
 二人の体格差から、ナディンはカイルのみぞおちのあたりに顔を寄せる格好になっていた。
「怖いのよ、私だって。おかしくなりそうで……。二日たっても助けがこないなんておかしいじゃない。衛星とか色々飛んでる
この時代に? なんで見つけてくれないの? なんで? すぐに家に帰れると思っていたのに……!」
「大丈夫ですよ。水も物資も、あと一週間は軽く……」
「じゃあ7日経ったら? それが無くなったら死ぬんでしょう? それまでに救助が来る保証は? 男の人も知らないまま死ぬのは、
私はイヤ。 だから……!」
 意外すぎるナディンの行動に、しばしカイルは言葉を失った。
 やわらかな頬を伝う涙が、月の光に煌く。
 よく見ると、その細い身体が震えているのも分かった。
 夜の世界の完璧な静寂の中、ようやく彼女の真意を知った彼は、そっと彼女の両肩を抱きしめる。

52H :2012/07/12(木) 23:37:29.90 ID:b1Tu74s4

「それはまだ早いと思いますよ。やれることは残っています。諦めてはいけません。自暴自棄で男と寝るなど、お嬢様らしくない。……まぁ、
自暴自棄の原因の半分はこの私なんでしょうが」
「……ホントに? 家に帰れる?」

 その耳元でやさしく語りかけた。
 まるで親が子に寄り添うように。
「確かに、無線関係は全部アウト。衛星携帯も故障……でも、まだ伝統的救助要請の手段が残っています」
「伝統的って……」
「狼煙ですよ。油井のように黒煙を天高く立ち上げれば、遮蔽物の無い砂漠なら、必ず救助隊が発見してくれるでしょう。
石油のように燃える、あれならば……治療のときのように協力していただければ、いけます。
ただし、物はかなり大量に必要になると思いますが」

「……つまり主人をこき使おうって訳ね?」
「その主人が、生きるか死ぬかですから」


 至って真面目な顔でそう言うと、彼は急に、にこっと笑ったのだった。






53H :2012/07/12(木) 23:38:11.34 ID:b1Tu74s4



「――ん、んんんううううぅぅうう……!」
 

 ……静寂の世界。
 動くものの無い夜の砂漠に、異様な咆哮が響き渡った。
 獣でも、鳥でもない。
 砂の上で立ったままうんこをきばる、ナディンの胸の奥から漏れ出た声である。
「……水分不足かしら? 朝より硬いわ…… ふっ、く…ううぅう……!」
 冷たい汗が滑らかなその肌をつたう。
 カイルに促されるまま、狼煙の燃料を確保するため、彼女は中腰で踏ん張り続ける。
 今は靴まで脱ぎ去り、その下半身には何も身に付けられていない。


 ぼっ…… むりゅ…… どさっ… どさどさっ


 満天の星と白い満月に艶かしい下半身を全て晒しながら……いきむ彼女のおしりの下に、ぼとぼとと、こぶし大ほどの便塊が転がる。
 オイル混じりの、異様な臭気を放つ大便である。

「……あの、えーとですね? 質問してよろしいですか、お嬢様」
「何よ、人が集中してる時に……! 何が聞きたいの」
「なんで私がここに居ないといけないのでしょう?」
 
 砂の地面の上に胡坐をかき、なんとも名状しがたい複雑な表情で座っていたカイルは、手を上げて彼女に質問した。
 ナディンの方は排便にかかりっきりで、彼の顔を見ようともしない。
 そしてその彼が一体どこに座っているかというと――中腰でうんこをきばる、ナディンの真後ろなのであった。
 捲くった腰布から丸見えの、彼女のおしり。
 それが彼の顔、座高の高さで、正に1メートルほどの距離しかない場所にあるのである。
 ぐっと背を前にかがめているんで、穴も性器も直視できる位置にある。
 そしてこの会話をしている最中にも、彼女の脱糞が止まる事はない。
 カイルの見ている目の前で、岩のような塊に次いで茶褐色の……大蛇と見まごう極太の便が次々に生まれ、地面にとぐろを巻いていく。
 柔らかいそれは自重で一体となり、やがて大きな一つの大きな塊となっていくのだった。


54H :2012/07/12(木) 23:40:10.25 ID:b1Tu74s4


「で、何故私をここに……」
「何言っているの、どれだけ燃料が必要か判断するのはあなたの仕事でしょう。……あんまり出しすぎたら私だって、
脱水症状になってしまうわ」

「……本音は?」

「誰かに見られながらうんちするのって気持ちいいのね。初めて知ったわ。ずっと秘密にして、いつも過剰なくらい
気をつかってたからかな?」
「……」
「何か言いなさいよ! 恥ずかしいの我慢して答えてあげたのに! ……それからもう一つ! せっかく私が
いいって言ったのに抱かなかった罰よ、これは。とにかくあんたはそこで見てなさい、従者として。
うんち全部出すまで、一瞬でも目を離したら許さないから。せめて目で、私を満足させるの。わかった!?」
「……承知いたしました」

 さっきのしおらしい様子はどこへやら。
 極太の大便を脱糞し続けながらまくしたてる彼女は、またいつもの調子に戻っていた。
 しかし言っている内容もとんでもないが、今の彼女のこの格好は……。
 なんというか、一言で表現するなら「襲ってくれ」と全身で訴えかけるような、本当にとんでもない状態である。
 わざわざ両手を使って、左右からぐいっとおしりを開いているので、彼女の一番大事な部分――完璧に未使用の美しい
あの部分までが露わになっていた。
 中身の一切はみ出ていない、美しい一本の筋が、肛門から恥丘の先端まで……。
 それがちらちらと、上の肛門から次々に降りてくる、巨大な便の塊の脇から見え隠れしている。
 けしからんとか言うレベルでは無い。
 抱かなかった罰と彼女は言うが、ほとんどもう、ただの性的な挑発だった。

(……私が守るべきものとは何だったのか)

 100年の恋も覚めるような……とは正にこのことか。
 いくらおてんばで手に余るとは言え、3年にわたって成長を見守り続けてきた彼女が……。
 もりもりと、自分の前で太い大便を排泄し続けるナディンの姿を前に、一気にこれまでの価値観が崩壊していくカイルであった。
 夜中であるが、万が一にも今救助隊に発見されたらと考えると背筋が冷たくなる。
 そんな彼の想いなど全く無視したまま、ナディンの大量脱糞はひたすら続く。
 満天の星と満月の照らす、幻想的な砂の世界の片隅で、この世のものと思えない穢れた行為を延々と……しかも、
このすさまじい汚物の匂い。

55H :2012/07/12(木) 23:41:03.29 ID:b1Tu74s4

 腸内で水分を奪い取られ、醸成された大便特有の刺激臭に、ガソリンにも似たオイルの匂いが絡み合いながら
鼻の奥を突き刺して、脳まで抜けていく。
 普通の人間の排泄物とはまるで違う。
 この至近距離で嗅いでいると、もう別の方向に鼻が麻痺しそう……いや、酔ってしまいそうだ。
 本当に、プラントで精製される石油製品ような匂いだった。
 だが間違いなく、この可憐な少女から生み出されたものである。
(これは悪夢か、それとも……?)
 空気の澄んだ、砂漠の満月の夜。
 天からのまばゆい光に照らされ、地面にはくっきりと便の山の影まで映っているのだが、そこからゆらゆらと……
湯気ではない何かの気体が立ち上っている様子までがはっきり見える。
 ちょうど、スタンドで車に給油しているときに見える、気化したガスのような感じだ。
 水の代わりにガソリンでも飲んで生きているんじゃないかと思えるほどだった。

「んん……ふぅ。いい加減この格好疲れてきた……。あ、そうだ、カイル」
「はい」
「ちょっとイスになって」
「はい!?」
 ぐんぐん大きくなっていく見事な円錐形の山が、標高30〜40センチに到達しようかという頃、彼女はいきなり排便を止めた。
 そして至極当然のことのように、従者であるカイルに命令を下したのだった。

「ん……そうそう、これでいい。しっかり持っていてよ」
「は、はぁ」
 指示されるがままに、カイルは彼女を抱え上げた。
 鍛えられた肩と両腕で、ナディンの小さな身体、そして両脚を包み込むように。
 背筋は大きく弓なりに後ろへ反らし、腰とウエストを使って彼女の体重を支える。
 まるで、カイルの体躯を大きなY時型の大きなカクテルグラスに見立て、そこに身体を浸からせているような格好だった。
 カイルの目には、ナディンの後頭部が見えていた。
 小さな子供をだっこする、それの正反対の体勢である。
 ぐっと力を込めるカイルの腕に膝を引っ掛け、抱え上げられた彼女の下半身は、やはり一切何も身に付けられていない。
 その大きく前に突き出したおしりと、その中心でひくひくと蠢く、肛門を真正面に……。
「うん。この方が楽でいいわ……。それに暖かいし。それにしても、カイルの体って硬いんだね。意外」
「……はぁ。しかし、全く気づきませんでした。お嬢様がこんな秘密を抱えて、苦悩されていたなど……」


56H :2012/07/12(木) 23:42:47.38 ID:b1Tu74s4

「ふふっ……。ええ、まあ、頑張っていたでしょう? 家では、トイレはどこに設置されているものでも全部私の使用に耐える
特注だったから、楽なんだけど。逆に外に行くときは大変だったわ、本当に。いろんな意味でね」
 奇妙な格好で抱えられたまま、彼女は珍しく、子供のように笑った。
 だがすぐに、下腹部の苦痛で眉をゆがめる。
「く、う…んぅ……! も、もう次のが来たわ…… じゃあ……うんち、続けるからね……」
「……どうぞ。存分に」
 脱糞開始の時とは違い、柔らかいものがどんどんと腸の奥の方から降りてきている。
 きゅっと締め付けられていた肛門が、再び力を失い、開いていく。
 それとは正反対に彼女の両手は、自分を支えるカイルの腕を、力いっぱい握り締めていた。
 

 どぶりゅっ……! ぶぼっ……むちゅっ……! べちゃっ!
 

「ふっ…んぅ……! く、うぅう……!」
 彼女の穴から、今度は水平方向に向かって大便の奔流がほとばしる。
 普通の、腸内で圧縮された食物のカスの集合体とはどこかが違う……月の光をはっきりと反射するほど表面の滑らかな便が、
いきむ彼女の呼吸に合せてハイスピードで飛び出していく。
 そしてべしゃっと音を立てて、冷えかかった便の山に落ち、積み重なっていった。
 カイルが立っているのは例の汚物の山のすぐ前。
 彼の砂漠用のズボンも、汚物の飛沫で茶色く汚れて始めていた。
 しっかり持てと命令されたが、もし手が滑ったりでもしたら、ナディンが自分の汚物の塊に落ちることになる。
 それだけ信頼されているということだろうか。
「ふ……んっ …んあぁ……!」
「苦しいですか?」
「いいえ……そうじゃないの。……もう一つ秘密を言っちゃうとね。こうやっていっぱいうんち出すの、実は大好き。
家でトイレに行くのは、毎日の、ちょっとした楽しみだったんだ。おなかがうんちでいっぱいになって苦しいのが、
肛門を開いた瞬間に気持ちいいに変わって……。今もね、もうどうしようもないくらい、私興奮してる。さっきよりもずっと。
男の人の腕の中で、脱糞してるなんて……信じられないくらい恥ずかしい。でもすごく気持ちいいの。
こういうの、変態って言うのかな。大人の世界では」
「……その相手に選ばれて、光栄……なんでしょうね、私は」
「もちろん。世界最高の栄誉だと思いなさい」

 静寂の砂漠に、直立不動。
 聞こえる音は、ナディンの悦楽の吐息と、それを覆い隠す脱糞音のみ。
 汚物とオイルの匂いの漂う中、カイルの腕に抱かれて、彼女の脱糞は更に数分間続いた。





57H :2012/07/12(木) 23:43:16.86 ID:b1Tu74s4


「あー……気持ちよかった……。星空の下で、こんなにいっぱいうんちしたのは初めて。で、どう? 量は。このくらいでいいの?」

 ようやく穴からの奔流が止まった。
 そして緩みっぱなしの肛門と、同じく緩みっぱなしの顔でナディンはご満悦だった。
 スパのマッサージで全身リラックスしたかのような、いい笑顔である。
 だが、抱っこしたままその生産量を確認したカイルは、非情な判断を下す。
「いえ、駄目です。湯を沸かした時の火力と持続時間を考えると、最低この3倍は……」
「3倍!? これの!? ……じゃあどんどん食べ物と水用意して! いくら私でも、おなかカラッポだわ……」
「わ、分かりました。では」

 一時またしおらしくなったと思いきや、3倍の一言でまたいつもの調子に戻る。
 しかし、まだまだ元気な様子でまくし立てる彼女だったが、カイルの腕から地面に降りると、ぱたっと
砂の上にへたりこんでしまった。
 そのまま、カイルは彼女を置いて、テントのほうに向かって丘を登って行く。
(……しかし、本当にすごいな。あの小さい身体で、あれだけの山を……本当に魔法だ)
 地上最大のアフリカゾウでも、彼女に勝てるかどうか……?
 砂の丘の上から、座って休むナディンの姿と、そのすぐ傍にこんもりと盛られた便の山に目をやる。
 傾いた月の光が地面に便の影を落とし、その巨大さを雄弁に物語っていた。
(ついでに俺の理性も、いつまで持つかな)
 襲い掛かりたい気持ちを忠誠心で無理やりねじ伏せ、視線をテントの方向に戻した。
 ちなみにアサムは、念のため睡眠薬で眠ってもらっている。
 この行動は全て彼自身でしなければならないのだった。

 そして翌朝……空が明るくなるのを待って、作戦は決行された。





58H :2012/07/12(木) 23:44:08.51 ID:b1Tu74s4

「うー、眠い……。ついでにおしり擦り剥けるかと思った……」
「はい。ご苦労様でした」
「テントに戻る。とりあえず、朝ごはん食べたら私寝るからね。救助来たら起こして」

 結局、休憩と食事を挟みながら、燃料の生産作業はほとんど夜を徹して行われた。
 彼女の目の下には、大きなクマ。
 美貌が台無しである。
 そして並んで立つその二人の目の前で、巨大な炎がもうもうと黒煙を上げていた。
 まるで新しい油田でも湧き出したかのように、天に向かって黒い帯がどこまでも伸びていく。
 燃え盛る真っ赤な炎の中には、うっすらと輪郭を確認することのできる、うずたかく積まれた可燃性の大便の山。
 正に身を削る思いでひねり出された、彼女の努力の結晶である。
 恐竜サイズと言っても良い、それは巨大な……ひょっとしたらもう、彼女自身の体積を超えているかもしれなかった。
 
「きちんとした朝食はテントに用意してありますので。ごゆっくりどうぞ」
「うん……あ、それから救助隊が来た時まだあれ燃え残ってたら、責任持ってぜんぶ砂で埋めて隠してよ。
家族以外にバレたら死ぬって決めてるんだから」
「はい」
「……それだけ?」
「はい。何か?」

「ちょっとそこに座りなさい」
「……? はい」

 彼女の心底を計りかねるまま、カイルは命令に従って、その場に座った。
 その前で、彼女は腕組みをし、鋭い目を彼に向ける。
「普通は私くらいの歳になったら、婚姻の話はとっくに出てないとおかしい。でも、知っていると思うけど、まだ何にもない。
家族はもちろん私の秘密のことを気に掛けているからね。おいそれと家の外には出せない訳」
「はい」

59H :2012/07/12(木) 23:45:00.25 ID:b1Tu74s4

「かと言って、どこぞのラクダの骨ともつかない男に安売りする訳にも行かない。家柄って言うものがあるからね。
親族全体の面子もあるし。ここまではわかるわね?」
「ええ。もちろん」
 すると、彼女は急に背中を向けた。
 輝く朝日に向かって、腰に両手を当て、仁王立ちの格好だ。
「学歴もそこそこのものだし、まぁ、最初の実績としちゃまずまずだわ。冷静な判断でけが人の処置をして、勇敢に、
救助を待つ間の指揮を取り、付きっ切りで主人を励まし……このまま助かれば、だけどね」
「……それは一体、何の話をされておられるので?」
「まだ分からない? 未来の、私の夫の話じゃない」
 そしてくるっと、彼女は彼のほうを向いた。
 彼の目の前まで歩いてくると、ぴっと人差し指を立てる。
 そこまで言われて――ようやく、彼は話の内容を飲み込むことが出来た。
 困惑から、真剣な男の顔に変わる。

「成り上がって貰うからね。この私と釣合うように。家族にも親族にも会社の連中にも、文句言わせないくらい。
これがあなたの罰。いいわね? 途中で弱音なんか吐いたら、火あぶりの刑にしてやるから」 
「承知いたしました。で、その時は……もちろんナディン様の出したモノで焼いて頂けるんですよね?」
「……この変態。私もだけど。 まぁいいわ。その時は、そのくらいの望みは聞いてあげる」


 侮蔑と愛情、両方が混じった目で見下ろすと、彼女はカイルの頬にキスをしたのだった。

 この後無事生還を果たした彼らとその子供達は、数十年後、画期的なバイオ燃料の実用化を達成して
世界のエネルギー問題解決に大きな貢献を果たすことになる。
 
 
 
 




60H :2012/07/12(木) 23:45:45.54 ID:b1Tu74s4

以上です。
急いで書いたから細かいところはおざなり。
タイトルを考えてる時間までは無かった。
オイリーな彼女とかどうだろう。


SSを書く事のなにが楽しいかって、文章で一つの世界を作る事が楽しいんですね。
最近気が付きました。

61名無しさん@ピンキー :2012/07/13(金) 00:13:23.72 ID:Z2rJwPL9
投下お疲れ様でした。
見られる事の快感を得たか…
中々面白かったです!


薫ちゃんのほうも頑張ってください!


62名無しさん@ピンキー :2012/07/13(金) 05:30:54.58 ID:VYy0SEL6
なんということだ
俺の一言からたった1日でこんなものが完成するなんて
神という言葉では全く足りない

しかしここまでくるともはや脱糞能力者だな

そうですね、さしずめ「放り出す者(スカンド)」とでも名付けましょうか


63H :2012/07/14(土) 00:15:12.42 ID:kbuMfhGy
>>62

「バキュームカーだッ!」

 BRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYィ !!!







 薫ちゃんの話、こういう方向性でも良いような気がしてき………冗談です。

64名無しさん@ピンキー :2012/07/14(土) 19:26:09.65 ID:kbuMfhGy
ho

65名無しさん@ピンキー :2012/07/14(土) 22:15:34.98 ID:oorupIYB
薫ちゃんの話はいろんな意味で圧倒されっぱなしです。
凝った設定の話はそれでそれでいいんですが、できるなら薫ちゃんの超大量便によるシンプル志向なおもらし話を見てみたいです。
脱糞ではなく、収まりきらない大量便がパンツから溢れ出して止まらないみたいな感じで
今更難しいかもしれませんが、宜しければご検討のほどをお願いします。

66H :2012/07/15(日) 19:26:33.73 ID:yHNJ0cf9
>>65
確かに不必要なくらい、設定を凝りすぎたかと反省しております。


リクエストに応えられたかはわかりませんが、時間が取れたんで一つ短いのを書いてみました。
しかし、あんまり自分ばかり大量に連投するのって、いいのかなと思うんですけど、どうなんでしょう。
問題なければ明日にでも投下しようと思ってます。

6765 :2012/07/15(日) 20:23:44.57 ID:aOgHQXGp
>>66
なんと、もう書いていただけたとは
感謝感激です、本当にありがとうございます。
投下を心待ちにしています。

68H :2012/07/16(月) 18:58:39.15 ID:rt2PGbUs

 しばらく仕事忙しくなるかと思ってたんですけど、この何日かは落ち着いてます。
 では投下。
 初心に立ち返って、中学生編を一つ。


69H :2012/07/16(月) 18:59:34.48 ID:rt2PGbUs

 ヒュージな彼女 \




 それはある7月の土曜日――セミの声も増えてきた、よく晴れた初夏の午前の事だった。


「……ん。今の女の子……? なんか様子が変だな」

 自転車の甲高いブレーキ音が、静かな野地裏の小道に響いた。
 小さな飲み屋や個人商店が軒を連ねる、表の大きな道路からは外れた、人気の少ない通りである。
 まだ朝の内ではあるが、梅雨の終わりの熱い日差しが、黒いアスファルトをじわじわと熱している。
 そのはしっこの方、白のラインが引かれただけの歩道を一人、ゆっくりと歩く制服姿の女の子の姿があった。
 
 そして後ろを振り返りながら、彼女の小さな背中に鋭い眼光を向けたのは、青い制服に身を包んだ
警ら中の若い巡査である。
 近所の交番から自転車に乗って別の交番に向かう最中、彼はすれ違った女の子の様子に何かを感じ、
とっさにブレーキを掛けたのだった。

(あれは……確か向こうの□□中学の制服か。……やけに青い顔をしているが、どうする)
 少し考えて、あまりこの辺では見ない、離れた町の学校の生徒と彼は思い出す。
 別に事件でもなんでも無いだろうとは思ったが、気になったその巡査は念のためと彼女を追いかけ、
声を掛けてみることにした。
 自転車を降りて手で押しながら早歩き。
 近づいてよく見ると、その細い両脚はふるふると、弱々しく震えていた。
 若いのに、まるで老人だ。
 やはり体調不良か? ひょっとして熱中症かもしれない。
 ……静かに、彼女を驚かさないように……。
「ちょっと、大丈夫かい? 君……」


70H :2012/07/16(月) 19:00:25.42 ID:rt2PGbUs



「ひっ!? あ…あ、あっ! いやああああああああっ!!! ま、またぁ……!」


「なっ……?」
 その悲痛な叫び声に、声を掛けた巡査のほうが驚いてしまった。
 かと思うと、彼女――そのふわふわの長い髪の女の子は、背中を向けたまま前かがみになり、体全体を
痙攣させるようにして震えだした。
 そして。


 ぐびゅる…… ぶびゅっ! む……ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ……!!


「ああっ…! やだ、やだよ……! もう……もうイヤぁっ!!」
「君……?」


 つつっ……ぺしゃっ。 ぼちゅ… べちゃっ! ばちゃちゃっ!!


(あ、ああ……なんてこった)
 喉をすり切らすような涙声の叫びとともに、その下半身から異様な音がして……その巡査は今何が起こったのかを理解した。
 彼女の制服のスカートの下から、ドロドロの……茶色い汚物が次々に落ちてきたからである。
 前かがみで中腰の格好で、彼に背中を向けたまま。
 両手でおなかを押さえて、必死に苦しみに耐えながら……。
 後ろに立つその巡査はその場に立ったまま、目を逸らして通行人が来ないか注意する以外、何も出来ない。
 
 どぼっ……ぐびゅっ!  ぼちゅっ…! ぶりゅりゅりゅ……

「ふっ……んんっ… く、ううううう……!」
 白昼の、夏の青空の下。
 目を逸らしても、耳に入ってくるその音は続く。
 つん、と鼻を突くその匂いも。
 ちらっとだけ目を向けると、その女の子のおしりの下には、あっという間に小さな山のような汚物溜まりが
出来てしまっていた。

71H :2012/07/16(月) 19:01:01.02 ID:rt2PGbUs

 中腰で股を開いて、靴とスカートだけは汚すまいとしながら……。
 その健気さが可哀相で、見ていられない。
 お腹を下して、トイレを探してさまよった挙句に、道路の上で大便失禁。
 声を掛けたばっかりに……。
 痛々しいとしか言いようが無かった。
 履いた下着の両側から溢れてきているのだろうか、左右、二列に分かれてランダムに、次々にスカートの中から
大便の塊が落ちていく。
 しかもまた、凄まじい大量の……もうあの悲鳴から何秒経っただろう? 雨垂れのように、途切れ途切れで、
ぼとぼとっと大きな音を立てて。
 焼けたアスファルトの上に、茶色い双子の山が出来ていく。
 こんな小さな体の女の子から、これだけの……。
 その巡査はまた別の意味で言葉を失った。

「う、ひぅう…… う、うああああああ……!」


「あっ ちょっ……君!? ……やめとこう、流石に可哀相だ……」
 ひとしきり脱糞して、溢れるものが止まったところで、彼女は走ってその場を逃げ出した。
 おしりを庇うような、変な走り方だった。
 下着にまだ残っているであろう大便が、下に落ちないように精一杯気を遣っているのだろう。
 だがそれでも、その走ったあとを点々と、茶色い汚物の雫が残っていた。
「あ〜あ、どうするかな、これ……。しかしそれにしても今の女の子、よく出したなぁ……」
 正に脱帽といった顔で彼は制帽を脱ぐと、ため息をついて、目の前の汚物の塊を見下ろす。
 自分の他に人が通り掛からなかったことだけは、不幸中の幸いだったと言って良いかもしれない。
 どん、という擬音がどこからともなく聞こえて来そうな程の……白い歩道のラインを跨いでそびえ立つ、
見事な山がそこに出来上がっていた。
 子供を連れて行った動物園の、アフリカ象エリアを彷彿とさせる光景だ。
 よほど酷い便秘のところに、急に腹を下した……のだろうか。
 商店も人家も多い公道だ。
 放っておいたら迷惑防止条例違反だが、深く傷ついたであろう女の子をムリヤリ連れ戻すようなことは、
流石に彼には出来なかった。
 多分、この残った茶色いあとを辿っていったら追いつくのだろうが……。
 本当に、可哀相なことをしてしまった。
 先の角を曲がり、姿の見えなくなった――結局顔すら見られなかった女の子に、彼は心の中で
精一杯の謝罪をするのだった。



72H :2012/07/16(月) 19:01:51.28 ID:rt2PGbUs

 
「ああ、もう……! 死んじゃいたい……!」

 悲しげな嗚咽を漏らしながら、鞄を抱えて走る、中学生の女の子。
 ゆさゆさと、スカートの下の重そうなおしりを揺らしている。
 その純真無垢な心のように真っ白だった彼女の下着は今、大量の、彼女自身の汚物を抱えてずっしりと
下に垂れ下がっていた。
 彼女は近くに公衆トイレが無いか、それともトイレのあるコンビには無いか……必死に探し回っているのだった。

 夏服の制服姿の、小柄な女の子。
 風間薫――十四歳。
 中学二年生。
 肩よりも少し長い、軽くウェーブのかかったふわふわの髪がかわいらしい。
 だが、第二次性長期を向かえて少しずつ大人らしくなってきた彼女の顔は今、大粒の涙に濡れていた。
 セミの音の染み入る、初夏の風に載って髪とスカートが揺れる。
 夏服の、淡いブルーの制服に身を包む姿は可憐な一輪の花のようだが、今はさながらラフレシアのごとく、
その周囲に異臭を放っていた。
 人の忌み嫌う、汚物の……大便の強烈な刺激臭である。
 たった今の、彼女の路上脱糞の残ったものが、異様な匂いを周囲に漂わせながら、柔らかなそのおしりを
茶色く汚していた。
「またトイレ間に合わなかった……ホントにどうなってるの、私の体……」
 走りつかれてゆっくりと歩きながら、彼女はおなかを触った。
 まだ目的地についていない、マラソンで言うなら往路の途中だというのに……。
 きょろきょろと、通行人の往来を気にしながら彼女は見知らぬ町をさまようのだった。
(とにかく早く、トイレ見つけて入らなきゃ……!)
 汚物を抱え込んだまま、彼女は静かな裏通りを選んで道を進む。
 こんな状態で、人通りの多い大きな道などは歩けない。
 しかし一応、持ってきた地図には従っているので、目的地の学校には近づいているはずである。
 その途中のどこかでこの下着と大便を処分して、鞄に用意してある新しい下着に着替えたかった。


 ……7月の、よく晴れたある土曜日。
 この日薫は、家から二駅離れた、別の中学の学区内にいた。
 部活動での用事で一人、夏休みの合同練習の打合わせのために、近隣の学校へ行く予定だった。
 顧問の先生とは現地で合流することになっている。
 だが、朝から電車に乗り、駅を降りてからは徒歩でその学校に向かう、その道程で……彼女は立ち寄る先々で、
トラブルを引き起こしていた。


73H :2012/07/16(月) 19:02:24.24 ID:rt2PGbUs


「ホントに、今日は絶対おかしい……。今までも酷かったけど……今までは一回うんち出したら、しばらくは
落ち着いてくれてたのに。今日は……ホントに変だ、絶対」
 涙は夏の熱気で、とりあえず乾いていた。
 肩を落としながらも、道々、彼女はトイレを探す。
 今日は朝から……いや、寝ている最中から調子がおかしかった。
 いっそ部の会合を休めば良かったのだろうが、完全に後の祭りだ。
 今日、いまの脱糞で通算五回目。
 そしてうんちで汚してダメにしたショーツも、同じく五枚目なのである。
 まだ一日は始まったばかりだというのにだ。
(なんか、お母さん大して驚いてなかったけど……もう諦めてる? それとも幼稚園の子供扱いされてるのかな、私……。
でも、あれからまた三枚もダメにしたって聞いたら、なんて言うんだろう……)

 むにゅ、ぐちゅ……にちゃっ……

 
 歩くたびに下着の裏に抱え込んだ荷物が動いて、スカートの奥から小さな音が聞こえてくる。
 自分は今、うんちを下着に包んで穿いたまま、外の道を歩いている……。
 べたべたと、汚物がおしりと女の子の大切な部分にまとわりつくその感触が、耐えがたく気持ちが悪い。
(ああもう、早くこれ捨てたい……! せめて夜だったらまだ良かったのに……)
 きゅっと品の良い形のおしりを包んでいた、純白だったはずのショーツの生地は、見る影も無いほどに、
漏らした大量の便でもこもこに膨らんでいた。
 水気を含んだ大便から染み出してきた茶色で、その白もじわじわと侵食され始めている。
 部活や塾の帰り、同じように便意をこらえられずに、道端の側溝や草むらにぶちまけた事は多々あるが……
誰が見ているかもしれない昼間の公道では、立ち止まってその辺に便を捨てる事も出来ない。
 地元でない、違う学校の校区だから知り合いに遭遇する可能性が低いのだけが救いだった。
 それでも時々通行人とすれ違うたび、遠くからも響く自転車の音が耳に入って来る度に、心拍数が跳ね上がる。
 体にまとわり付く、スカートの下に隠したこの大便の匂いを嗅ぎ付けられたらと思うと、本当に気が気ではない。
 特に、少人数で意味も無くその辺をうろうろしている小学生男子の集団が怖すぎる。
(見つかったら回り囲まれて、スカートめくられちゃうかも……。それにもう替えの下着、残り一枚しかないよ。
これも汚しちゃったら、その後どうしよう……)
 地の利の無い、初めての街でよかったのか悪かったのか。
 不安と、あまりの恥ずかしさと情けなさに、また涙が出そうになった。



74H :2012/07/16(月) 19:03:07.63 ID:rt2PGbUs




 ――今日の一回目は、朝起きたとき。
 匂いで目が覚めた。
 生まれて初めて、寝ながらうんちをしてしまった。
 目が覚めたらまるでクモの着ぐるみでも被ってるみたいに、おしりだけがもっこりと……。
 お気に入りのぱんつとパジャマにさようなら。
 ……うんちの水分が少なくて、パジャマからははみでてなくて、ベッドだけは助かってよかった。


 二回目。予定外の、朝風呂上りの朝ごはんのあと。
 いつもの朝の定期便が、よりによって制服に着替えてる最中に。
 我慢して着替え終わって一階に降りたら、お父さんがトイレに入ってた。
 どうしようと思ったその瞬間に、酷い音がして、下着がまた台無しになった。
 前の反省でバケツ持ってたから廊下は汚さないで済んだけど……もう下着脱ぐこともできなくて、
ショーツ履いたままスカートだけまくってバケツの上にまたがって……。
 恥ずかしくて、声を堪えるのが大変で、泣きたくなった。
 お父さんにだけは知られたくなかったから、出したバケツはそのまま一旦部屋に持って上がった。
 匂いがこもって、もうしばらく部屋に友達呼べない。


 ……三回目。駅のトイレ。
 家から歩いてる途中でもう急降下。
 やっと改札超えて、女子トイレの扉を押した瞬間、アウト。
 もう当り前みたいに下着からうんちが溢れだして、個室に入るまでに床にべたべた落としてしまった。
 変な歩き方で個室に入って、和式便器で残りを絞り出した。
 万が一と思って鞄に入れておいた替えの下着、一枚目を使った。
 切符の自動販売機、なんで今日に限ってあんなに並んでるの?
 カード使って入って行った人が羨ましかった。
 駅の掃除の人……何て思っただろう。




75H :2012/07/16(月) 19:03:55.11 ID:rt2PGbUs


 ……四回目。今度は降りた駅で。
 電車で揺られている最中に、またおなかがゴロゴロ鳴りだした。
 たった二駅だから、もう電車のトイレにも行ってられない。
 ドアの一番近くに立って、おしりの穴決壊しそうなのを我慢して、我慢して、我慢して……冷や汗が止まらなかった。
 絶対、トイレ行きたいの我慢してるって、周りの人にバレただろうなぁ。
 しかも階段を必死に耐えて入った駅のトイレは、最悪。洋式便器しか空いてなかった。
 ほんの数秒、個室に入るの躊躇して、アウト。
 せっかく頑張ったのに……頭の中が少し白くなった。
 しかも下着を軽く洗って汚物入れに捨てたあと、いくらなんでももう大丈夫だろうと思って残りを全力できばったら、
やっぱり止まらなくて山になって……流せなくなっちゃった。
 心の中で駅の人にごめんなさい二回目。
 替えの下着の二枚目をはいて、すぐに逃げた。
 
 
 そして五回目……。ついに、人前で漏らしてしまった。
 それも男の人の見てる前で。
 何も受け止めるものが無い、道路の上で。
 もう半分やけになって、そのままアスファルトの上に出るだけ全部うんち出して、何考えずに走った。
 見てた人、追いかけて来なくてよかった……。
 でもあのうんちは一体、誰が片付けるんだろう。
 本当に、死んじゃいたいくらい恥ずかしい……。
 
 
 

 
「ホントにもう……なんなのよこれ……。ひょっとして誰かからワープさせて来てない? ねぇ、私のおなか」

 思い返すと本当に恥ずかしくて情けなくて、ため息しか出てこなかった。
 白い布と柔らかい肌に挟まれて便がシェイクされ、ぐちゃぐちゃに汚れたおしりの状態も本当に
気持ち悪くてしょうがない。
 とにかく、今日のうんちの出かたは異常すぎる。
 13歳になった頃からこの奇妙な体質が現れて、色々苦労を重ねてきたのだが、今日の脱糞はその中でも
ぶっちぎりに最低だ。
 中学校のトイレで山盛りにして詰まらせて、女子の間で密かな騒ぎになった時よりもっと最低だ。
 ひたすら酷いとしか言いようが無い。
 あまりの酷さに頭にきて、彼女はおもむろに、制服のシャツの上から自分のおなかをぎゅっとつねった。
 もちろん痛い。
 そしてつねった後で、これのせいでまた雪崩が誘発されないかと悔いるのだった。

 

76H :2012/07/16(月) 19:05:56.54 ID:rt2PGbUs

「あああ……。もう、なんで私だけ…………あ。あった、コンビニ」
 小さな裏通りに、駐車場を持つコンビニをようやく発見。
 抱え込んだ荷物を落とさないよう、彼女は慎重に立ち止まる。
 ……客が多い。
 できれば公園か何かのトイレが良かったが、しかしもうそんなことは気にしていられない。
 地元でないこの街で、多分二度とは来ないのだし。 
 ここに決めた。
(落ち着いて、堂々としてれば大丈夫。普通にしてれば匂いも気づかれない……)
 自分に言い聞かせ、ドキドキと高鳴る小さな胸を押さえて。
 一定の歩幅で足を動かし続けたおかげでモノの位置が安定したのか、もう普通に歩いても便のカスは
ショーツの隙間から落ちてこないようだ。
 さっきまでの変な歩き方を止め、カバンをきちっと肩に掛けて、まっすぐ背筋を伸ばす。
 それでも湧き上がる、下着から汚物が落ちるかもという不安を押し殺し、彼女はそのコンビニの自動ドアの前に――
「ん、ふ… あふっ…… は、くしゅっ!」


 ぶぴっ…… ぼぼぶりゅっ! ぶりゅりゅりゅりゅっ!    ……べちゃっ。


「ひっ!? あ、ああああ……!」
 ……一気に血の気が引いた。
 自動ドアが開いた瞬間。
 中からのクーラーの冷気でついくしゃみをしてしまい、その反動でまた脱糞してしまったのだ。
 ほとんど何の前触れも無く。
 そして積載量の限界までうんこを溜めこんでいた下着は、当然また許容限度を超えて、肛門から出てきた分だけ
外に便を吐き出していく……。
「え!? お客さん!?」
 真っ青な顔で、彼女はその場から、また一目散に逃げるしかなかった。
 大きな音が響いて、カウンターの店員にも、近くにいた客にも気付かれた。
 見られた。
 真正面からまともに、自分の顔も、うんちも!

「ああ、もう……イヤぁ……! いい加減にしてよっ!!」
 後ろから店員の声が聞こえ、恐怖におびえながら彼女は走る。
 出入り口のマットの上に、ぽつんと……自分の排便した名残を残したまま。
 駐車場の客も、騒ぎに何人かがこちらを見ている。
 更に増えた荷物の重みで下着がどんどんずり落ちそうになるのを、スカートの上から手で押さえて、また彼女は
どこへともなく駆けて行く。
 風で若干冷たくなった大便の上に、また産みたての熱い軟便を積み増して、一段と重くなったおしりをゆっさゆっさと……。

 その後結局、使えるトイレは見つからず。
 目的地の学校まで、彼女は泣きながらその荷物を捨てずに持ち運ぶことになってしまうのだった。


77H :2012/07/16(月) 19:08:44.40 ID:rt2PGbUs

 そして初めて訪れるその学校でもやはり我慢できずに、粗相を……いや、地元と別のテリトリーだからこそだろうか。
 部活の打合せを何度も中座しながら、開き直って旅の恥は掻き捨てとばかりに洋便器を三つほど潰し、帰り道の途中では
借りた工事現場の仮設トイレを溢れさせた。
 帰りの駅では、係員が苦労して掃除したであろうあの洋式の個室をまた詰まらせ、電車の中では、もう乗っている間
常にトイレの中で和便器にまたがって待機。
 そして、くたくたになってやっと家に戻ったら、気が抜けた瞬間に玄関先でまた大脱糞してしまい――
 夜、シャワーを浴びている最中にも、バスルームの床に液便をぶちまけて。

 それで、ようやく、この日のうんこの雪崩は打ち止めとなった。




「ああああ…… ね、寝るのが怖い……!」

 ……深夜、電気を消した、自分の部屋。
 虫の鳴く蒸し暑い夏の夜に、ぞっとするような冷や汗をかきながら、彼女は新しいパジャマで
ベッドに横たわって天井のオレンジ灯を見つめていた。
 本日の累計排便回数……実に16回。
 故障させたトイレ、6箇所。(1箇所重複)
 以上の内、最初から便器にまたがって排便出来たのはわずかに5回だけ。
 そして、途中でお小遣いを切って買った分も含み、間に合わずに大量脱糞でベトベトに汚してしまった下着の数は
なんと10枚にもなる。
 ノーパンで、そのまま床や地面に直接ぶちまけるよりは、まだいくらかマシだったのだろうが……。
 もう、今日一日で一体何キロ、いや何リットルのうんちを排泄したのか、考えるだけで頭が痛い。
「おしりも、これ以上うんちでこすられたら、変になっちゃうよ……」
 寝返りを一回、横たわったベッドの上でパジャマの上からおしりをさする。
 軽くなった懐も痛いが、新品のショーツの奥で、赤くなった彼女の肛門は悲鳴を上げていた。
 出しても出しても一向に減らない、細くならない、まるで土石流のような大便の奔流。
 その熱い刺激を、たった数センチの大きさの穴で延々受け流し続けたのだ。
 深夜を迎えてやっとおなかは落ち着いてくれたようだが、肛門の違和感は消えてくれなかった。
 明日は日曜なので、ずっと家に居られる。
 だが寝ている間は、あさってからの学校は、おしりの穴がどうにかなってしまわないか、考えれば考えるほど
怖くて仕方が無かった。
 ……だが、心も体もやはり疲れには勝てない。
 深夜零時を越えるころ、静かに、ようやく心安らかに、彼女は寝息を立て始める。


 こうして、2007年7月7日。
 彼女の最悪の災難の――10年に一度の大フィーバーの日は、ようやく幕を閉じたのだった。







78H :2012/07/16(月) 19:11:14.83 ID:rt2PGbUs


 以上です。
 まだ髪が伸び切ってない、中学生のちっちゃい薫ちゃんでした。
 次のフィーバーまであと5年。
 薫ちゃん24歳ですねその頃。
 院生か、結婚して専業主婦ならともかく、就職してたらえらいことになりますな。


 今回流石にそこまでの時間はなかったので、路上脱糞以外はダイジェストでお送りしました。
 しかし実はこのとき薫ちゃんが行った中学校に、ちょうど学校見学で小学六年生のいつきが訪れていていまして。
 普通にトイレを借りたら、隣の個室で延々と続く排泄音と悩ましげに漏れる喘ぎ声で(薫は隣に人が居ると気づいてない)
ついついおしりとアソコを弄ってしまい、あっち側の快楽に目覚めてしまったという話を書こうとして、
何故かどうしても上手く書けずにお蔵入りになったのが確か2年くらい前ですね。
 いつの間にかこの話も長く続けてたんですね。


7965 :2012/07/16(月) 21:27:53.94 ID:TepF7XXe
>>78
素晴らしいです。ありがとうございます。
実は、以前イラストで拝見した薫ちゃんの姿がガチに私の好みだったので、
薫ちゃんのおもらしをどうしても見てみたかったのです。
私のわがままを聞いてくださり、本当にありがとうございました。

80名無しさん@ピンキー :2012/07/17(火) 02:16:58.30 ID:tDgjSF9K
これが本当のゴールドラッシュか

81名無しさん@ピンキー :2012/07/21(土) 12:36:18.93 ID:b7hZFrBB
Hさんの創作速度と熱意、クオリティには頭が下がります・・・
案の中にあった、常に物凄い便秘に苦しみ続ける少女ってちょっとみてみたいですね

82名無しさん@ピンキー :2012/07/21(土) 23:24:56.68 ID:knKgRBuc
まさに“ヒュージな作者”ですな

83H :2012/07/24(火) 23:54:41.12 ID:Ys4VGETr
みなさま、読んで下さって感謝です。

>>79
ストレートな話を書いたのは久しぶりでした。
イラストは……早乙女先生に感謝ですね。あれがなかったら最初の話も無かったですし。


>>便秘に苦しみ続ける少女

考えてたのは、うんこが出ない苦しみに悶えると言うより、たまに出てくる便の硬さと大きさに、毎回出産レベルの苦闘を演じる話でした。
スラヴな17歳の女の子、同じく大量排便の因子を持つ娘です。
で、ロシア的倒置法をネタに話を考えてまして。

  少女がひねり出すうんこの太さは、彼女の肛門の最大直径で決まる。
  ソビエトロシアではうんこの太さが、少女の肛門の最大直径を決定する。


今回はちょっと120mm戦車砲弾のようなうんこで、おしりの穴の限界を突破させてみようと。
なんですけど、書いてる内にロシア少女にする意味を見失って止まってしまいました。
どうでもいいですけどロシア連邦の教育制度ってやたらと分かりにくいですねー。


投下ペースについては、これからしばらくは何も出来ないと思いますが、何か思いついたら園芸店の合間に書くかもしれません。
ではまた。

84名無しさん@ピンキー :2012/07/25(水) 22:05:08.07 ID:8yOydiCe
凄く期待してる
投下を心待ちにしてますね

85名無しさん@ピンキー :2012/07/26(木) 23:05:59.96 ID:q1fKUFyT
それにしても、ここは荒れないねえ

86名無しさん@ピンキー :2012/07/27(金) 08:31:23.00 ID:DY7C7xKY
>>85
いい作者といい読者がいるから?
何にせよありがたいことです。

87名無しさん@ピンキー :2012/07/27(金) 21:45:19.74 ID:Y9lHCwG/
>>85
スカトロという特殊な性癖を扱う以上自ずと住民が固定化されるわけだけども
その住人たちが皆誠実だからここの秩序は保たれているんだろうな
改めて皆に感謝

8885 :2012/07/28(土) 22:17:32.70 ID:Wipm1bvw
うん。感謝だね。
けど平和なのは良いとして、「みんな」って言うほど今住人いるんだろうか。
単純に人が少な過ぎて、荒れようがないだけだったりして…


お気に入りの作者さんが投下するまで、他は息を潜めてるんだと思いたい
あと、じょしらくのマリーさんが下剤入りの饅頭食って高座で脱糞するSSがひとつ怖い

89411 :2012/07/29(日) 22:32:45.92 ID:ZGP6IAfE
新参者だがここに居るぞー!!

スカトロジャンルでも、特にニッチな食糞メインなので、叩かれないだけで嬉しいと言いますか……
趣向が違っても否定し合わない雰囲気はとっても素敵だと思うのです
適度にマターリ投下していきたいです

90名無しさん@ピンキー :2012/07/30(月) 06:02:34.77 ID:w3tkPYbX
スレチかもしれんが、まら文太さんの雑記は何の前触れもなく消えたのか?
一時期よく活用させてもらってたんだが・・・

91名無しさん@ピンキー :2012/07/30(月) 14:20:44.90 ID:9XkGywnd
何もなかった

92名無しさん@ピンキー :2012/07/30(月) 15:19:59.15 ID:Crd3MAPe
そういえば荒れたとこ見たことないし
今更ながらスゴいいい板なんだな

93名無しさん@ピンキー :2012/07/30(月) 16:31:10.81 ID:94l6XM1G
過去スレではいざこざがあった時もあったけどな

94H :2012/07/30(月) 21:11:34.36 ID:SUAOvYpp

園芸店の次の投下は一年後だと言ったな。
あれは嘘だ。



書ける時に書こうと思ってぱぱっと仕上げました。
忙しかったり急に暇になったり、最近仕事の落ち着きがないです。

やっぱり、やろうとしていることを全部書いて投下すると長すぎるので、次の区切りもこの前の工場編と同じく
ネタを小分けにしながらちょっとずつ話を進めていくことにしました。
委員長と同じで、走れば走るほどゴールが遠ざかってますね。
なんか毎回同じこと言ってる気がしますが……。

95H :2012/07/30(月) 21:13:49.59 ID:SUAOvYpp


 注文の多い園芸店 6



 秋の深まる、十一月。
 ある祝日の午前の、肥料工場である。
 高くそびえる真っ白な外壁を、雲間から顔を出したまぶしい朝の光が照らす。
 風になびく草木以外には、動くものの何もない。
 田園風景の冷たい空気が、工場の敷地の辺り一帯を厳かに包み込んでいた。
 だがそんな、のどかな空気の中。
 工場の事務所では、営業兼スカウト兼マネージャーの浅見志郎が、一人の女性に突っかかられていたのだった。

「しろ〜、ちょっと聞いてよ。昨日旦那に“今日から私二十六歳ね”って言ったらさぁ、無言で新聞紙ではたかれてさ〜。
ひどいと思わない?」
「……酷いとか言う以前に、意味が分からん。今日から二十六とか何だその寝言」

 おはようございますも、何も無し。
 開口一番、彼女――入江直子(自称二十六歳)は、酒臭い息で、先に出勤していた同僚、浅見に酷く個人的なグチを
ぶちまけるのだった。
 長袖の作業着に、金に染めた長い髪がよく目立つ、男勝りな印象の女性である。
 この肥料工場で、裏部門の製造責任者を任されている社員だが、今はその“プロの職人の顔”は微塵も見られない。
「えー? だって、ゆいちゃんのお墨付きだよ? 二十六歳に見えるって言ってくれたんだもんこの前の時」
「お世辞を本気にするなよ。……と言うか、そう言ってくれた相手にあんなことするのかお前は」
「ああ。だから、あれはお礼だって。いくらかわいくても、処女こじらせるといいこと無いんだよ? 
まだほとんど触ったこと無いとか、あれはちょっとね。えっちなことなんか全然分かりません! とか、
女の子でマジの純真無垢が許されるのは、例外規定を適用してもギリで中学生までよ」
「だからって、ものには順序ってのがあるだろう……。せっかく色々苦労して、きれいなままでこの仕事
慣れてきてくれたんだぞ。台無しになったらどうしてくれる」
「いや〜、確かに。今時あんなキレイな心を持った子、よく見つけてきたって感心してるのよ私も。でも……アンタも
そんなこと言って、あれでしょ? そのうち完全に自分に懐いたとこで頂いちゃおうとか思ってるんでしょ? でしょ?
じゃなかったらあそこまで肩入れしないよね普通。他にもいっぱい女の子いるのに。 ねぇ?」
「……ああもう、酒臭い息で絡んでくるなよ気持ち悪いな……。お前と話してると頭痛くなってくる。打ち合わせあるし、
俺はもう行くからな!」
 相手をするのが面倒くさいとでも言いたげに、会話を切り上げる。
 そして浅見はスーツのネクタイを直すと、そのままカバンを手に事務所から出て行ってしまった。



96H :2012/07/30(月) 21:15:22.47 ID:SUAOvYpp


(はぁ……。男のくせに、何考えてるんだか分かんないヤツだねぇ。ゆいちゃんも可哀相に)
 あとには入江だけが残される。
 まだ他に誰も出てきていない殺風景な事務所の中、彼女はぽりぽりと頭を掻いた。
 長い金髪は、始業前の今はストレートに下してある。
 丸い眼鏡の奥、彼女は呆れたような目を、浅見が出て行った扉に向けるのだった。
 ちなみに、今日は祝日なので、営業関係以外は一部のセクション責任者しか出勤する予定にはなっていない。
 裏の肥料の製造も、今は工程的に、一日に数回機械を動かすだけの状態だ。
 正直言って、彼女はヒマだった。
「……お?」
 と、スポーツ新聞を読もうとしていた入江はふいに頭を上げた。
 静かだった事務所の空間に、突然FFの戦闘テーマが流れる。
 そっちに目をむけると、散らかった事務机の上にぽつんと、きれいなブルーの携帯が置かれていた。
 浅見の、仕事用の携帯だ。
(あーあ。抜けてるなぁ、しろー。しょうがないやつ)
 小馬鹿にするような笑みを一回。
 ヒマつぶしも兼ねて、彼女は着信を受けて発光する携帯に手を伸ばした。
「はーい。浅見志郎の代理、入江と申します」

「あれ、入江さんですか? 浅見さんは?」

「……え? ゆいちゃん!?」
 電話を取って、良かったのか悪かったのか。
 出たその相手は、ついこの間工場見学に来た……そして正にたった今、浅見と話をしていた件の少女。
 新星にして一番人気の提供者“寺川ゆい”だった。
「あー、うん。ちょっとね、浅見は今いなくて、携帯忘れてどっか行っちゃったんだよね……ごめんねぇ。で、何の用だった? 
その内こっち……事務所に帰ってくるだろうし、伝えてあげるから」
 近くにあったイスを引き寄せて腰掛け、入江は降って湧いた、意外な相手とのおしゃべりを楽しむ。
 今は誰も居ないし、向こうに時間があるならなるべく引き伸ばそうと彼女は思った。
 だが、電話口の向こう側では何やら、もごもごと……言おうか言うまいか、何かを迷っているような息遣いが聞こえてきていた。
「……あれ、どうしたの? 私じゃマズイ話?」
「ああ、いえ……入江さんでも、いいです。ちょっと教えて下さい」
「ん、仕事のこと?」
「そうなるんでしょうね……。 あの、えと……お漏らししちゃった時って、どうすればいいんでしょう」

「……は?」
 微妙に震える、恥ずかしさを押し殺したような……それでいて真剣な声だった。
 まるで幼稚園の子供のような質問に、入江はしばし言葉を失った。





97H :2012/07/30(月) 21:18:39.51 ID:SUAOvYpp





「うーん……。やっぱり難しいよ、これ……」

 ――同日、午前。
 浅見と入江が事務所に出勤するよりも、もっと早い時間である。

 小学校からずっと使っている自分の勉強机に向かいつつ、彼女――堀江美緒はぽつりとつぶやいた。
 十六歳の女子高生、学校では陸上部に所属している。
 ショートの黒髪と、夏の間にこんがり焼けた小麦色の肌がまぶしい、小柄なスポーツ少女である。
 きっちり片付けられた自室の中、ゆっくりと登っていく太陽の光がレースのカーテン越しに彼女を優しく包む。
 大きな記録会がつい先日終わり、祝日の今日は午後からしか陸上部の練習はない。
 用事を片付けるなら今のうちということで、彼女は朝ごはんを食べた後、こうして机に向かっていた。
 だがその作業は、彼女の必死の努力にも関わらず、さっぱり捗っていないのだった。

「あ、そうだった……宿題もまだ残ってたんだっけ……忘れてた」
 言って、さっき淹れてきた温かいココアを一口飲む。
 今朝は窓を閉め切っても、日陰だと少々肌寒い。
 昼はいいが、もうそろそろ朝と夜は何か暖房器具が欲しい季節になってきた。
 ペンを置いて、彼女は深く息を付く。
 よく考えたら今片付けようとしているもの以外にも、ため息の種が残っていたと彼女は思い出した。
 机の横、フックに引っ掛けた学校指定の鞄の中。
 明日提出の宿題のプリントが、半分以上手付かずで放置されている。
(あ〜……。こっちもだけど、それより、これ。こっちを早く処分しなきゃいけないし……)
 ジレンマに、彼女は頭を抱える。
 イスの背もたれを使って身体を反らし、美緒は大きく伸びをした。



98H :2012/07/30(月) 21:21:33.33 ID:SUAOvYpp


 ――彼女が今必死で何とかしようとしている作業。
 それは勉強のことなどではなかった。
 一体何かというと、この前加工工場に行ったときに入江から渡された、お客様カードである。
 “寺川ゆい”の名前でやっている、例の特殊なアルバイトの一環として事務所から頼まれた仕事だ。
 あのメッセージを何とかして自力で書こうと、彼女は頭を悩ませていたのだった。

(もう、浅見さんに相談しようかなぁ……これ。でもなんとかするって言っちゃったしなぁ……)
 更にもう一つのジレンマを抱え、美緒はジト目でカードの束を見つめる。
 そしておもむろに、机の中段の引き出しをゆっくりと開けた。
 カムフラージュのプリント類をめくると現れる、異様な存在感を放つ紙の束。
 入江にカードと一緒に手渡された、あの回答例である。
(男の人がHな本とか隠すときの気持ち、分かっちゃったよ……)
 苦虫を噛みつぶしたような顔をして、美緒は机の上に腕を組んで、顔を乗っけた。
 目の前には、ばらばらと何枚も散らばった、名刺大の白紙のカード。
 ちゃんと書くと言ってしまった手前、自力でなんとかしたかったが、今のところ完成しているのは三十枚中たった一枚。
 時間が掛かりすぎている。
 このままだと延々どこまでも、このことで足を引っ張られそうだった。
 ちなみに、やっと完成したその一枚には何が書いてあるかと言うと、こんな感じである。

“頑張っていっぱい出しました。私の初めて、もらって下さい。”

 ……最初の一瓶という意味で。
 これでも頑張った。
「ホントに、これお母さんとかお父さんとか、友達とかに見られたらどうなるんだろ……?」
 たったこれだけだが、読み返すと頭の変な部分が痛い。
 ついでに言うと前半はまるっきり、入江のアドバイスそのまんまである。
 結局、例文に載っていたような直接的な単語は、まだ残っていた道徳心が最後まで抵抗して書くのを拒絶してしまった。
 回答例にある“上級編”みたいな文章を書いたら、頭のヒューズが切れてしまうかもしれない。
「でもテキトーに書いたらきっと、買ったお客さんもがっかりしちゃうだろうし……困ったなぁ」
 やはりもうここは、完全に別人の“寺川ゆい”が書いているのだと自分に言い聞かせるしかないのだろうか?
 例文丸写し、それでもダメなら一言“お買い上げありがとうございます”でも良いとのことだが、それはそれで何か気分が悪い。
 そしてこれを完成させないと、あの回答例も処分できない。
 これもまた別のジレンマだった。

99H :2012/07/30(月) 21:23:28.59 ID:SUAOvYpp

 箇条書きで、誰が考えたのか知らないが、お客へのメッセージの例文がずらっと並んでいるあのプリント……。
 万が一他人に見つけられたときのために、文章中に頻出する「うんこ」とか「ケツ穴」とか「脱糞」といった直接的な名詞・動詞は
全てマジックで黒塗りしてある。
 仕事のためとは言え……正直言って、読むだけで軽く頭痛がしてくる代物だ。
 早く完成させて、カードを向こうに送って、捨ててしまいたかった。
「あー、もう! 休憩!」
 ぶんぶんと頭を振ってイスから立ち上がると、ばたっと彼女はベッドに倒れこんだ。
 学校の宿題の方は最悪、陸上部やクラスの友達に頼ることも出来るし、別に一回出せなかったからと言って
どうにかなるようなものではない。
 対して例のカードは手元に置いておくだけで、あらゆる意味において危険である。
 やはり宿題が後回しだ。
 とりあえずこれで、背負っていた荷物が一つ減る。
 だが、ベッドに横たわって身体の力を抜くと……今度は別のストレスが、身体のある部分に注意を向けるのを
どうしても感じてしまうのだった。

(……だめだ。やっぱり、ラクにしててもなんかモヤモヤする)

 軽く唇を噛んで、美緒はベッドに顔を押し付ける。
 モヤモヤと言うか、ムズムズというか……。
 あの日、入江にいじくられた時以来、ずっと頭のどこかに変なものが残ったままだ。
 いや、浅見に「触るな」と釘を刺されたから、余計に意識してしまうようになったのかもしれない。
 とにかく、一言で表現すると――

(いじりたい……)

 悩ましげなため息と一緒に、大きな枕をぎゅっと抱きしめた。
 何処を、とは言うまでも無い。
 彼女にとって、生まれて初めての感情だった。
 中学時代の……いつくらいだっただろうか。
 生理が始まった頃になんとなく興味を持ったのと、友達が持ってた漫画を見て、時々いじってみたりしたこともあるのだが……
正直言って、本で言っているような、大して気持ちいいことはなかった。
 以来、トイレや生理のときに、ついででなんとなく触ってみたりすることはあっても、本格的な自慰行為はしたことがない。
 性知識に乏しいが故、「あんまり正しくないやりかた」でしていたせいでもあるのだが、そんなことより学校の勉強と陸上部の
活動で毎日ヘトヘトに疲れる生活で、そっちのことには興味が向かなかったのも大きい。
 しかしこの間の“工場見学”で、入江の――元プロの指遣いの洗礼を受けてしまい、入ってはいけないスイッチが入ってしまったのだった。
 むしろ十六歳の女子高生、どちらにせよそのうち自然に入る時期だったのかもしれないが。
 今彼女がその欲求を抑え付けているのは、ひとえに浅見との約束があったからであり、そしてそれを支える、プロ根性のような
意識の高さのおかげであった。


100H :2012/07/30(月) 21:25:35.63 ID:SUAOvYpp

「はふぅ……」
 何を想うのか、美緒はとろんとした瞳で、ベッドの上で寝返りを打つ。
 頭に浮かぶのは、あの土曜日の夜。
 工場から帰ってきたときの、浅見とのやりとりだ。

 帰りの車で寝てしまったあと、家から少し離れたところに来たところで肩を叩かれ、目を覚まして――
美緒は意を決し、浅見に礼を言った。

 

 「あの、さっきは……」
 「はい?」
 「さっきは、ありがとうございました。……助けに来てくれて」
 「ああ、えーと……御礼はいいですよ。そもそも、一緒に来るかなんて言った私の責任ですし。それに助けたって言ったって、
 間に合ってませんからね、実際」
 「それでも、嬉しかったです。あんな風に……映画や漫画みたいに、危ないときに突然助けに来てもらえるなんて思ってもなかった。
 かっこよかったです」
 「……別に、助けたって訳じゃないですよ。乱暴に弄られて、商品価値を下げられたら困るから止めに入っただけです」
 「商品? 乱暴って…………あ」
 「そういうことです。思い出しましたか? 最初の時に言ったこと」
 「……はい。そうでした」
 「本当に、これから気をつけてくれないと駄目ですよ。歌手が喉を大切にするのと同じくらい、大事に丁寧に扱ってくれないと。
 きれいなままにしてくれないと困るんです。会社が」

 「つまり……触るなってことですね?」
 「……触るなとは言いませんが、必要最小限でお願いします」


 ――とりあえず、その場は“はい”と答えるしかなかった。
 もしかしたら、いっそ何も聞かないほうが良かったのかもしれないが。
 以来「商品価値」を保つためとして、美緒はトイレのとき、お風呂で洗うとき、生理のとき以外は一切触らないように
気をつけているのだが……このところ、妙にモヤモヤするのを感じていた。
 なんと言うか、気が付くと下着やスカートの上から、あの部分を触りそうになってしまっているのである。


101H :2012/07/30(月) 21:26:46.11 ID:SUAOvYpp


(あー、もう……聞くんじゃなかったあんなこと)
 ごろごろと、枕を抱えたままベッドの上をのたうちまわる。
 脳裏に刻まれた、入江の指が性器を弄るあの感覚がことあるごとに思い出されてしまって……。
 眠りから呼び覚まされたケモノの本能と、浅見との約束という人の理性が激しく、彼女の小さな胸の中でぶつかり合っていた。
 だが、約束は約束だ。
 とにかく必要最小限、なんとか夜のお風呂までは我慢しよう、と彼女は妥協した。
 陸上で身体を動かしているときは、全く平気なのだし。

(でも、どうしてかっていうのは、ちょっと分かった気もするんだよね……)
 “ゴロゴロ”を止め、特に意味もなく天井を見上げる。
 実は少し前に、美緒は電話で浅見に聞いたことがあった。

  「……あの、○○さんの動画みたいなことも、しなきゃいけないんですか?」
  「そんな必要ないです、絶対止めてください!」

 珍しく、浅見は慌てていた。
 この二ヶ月、参考にするためにサイトで他の人の排便記録動画をいくつも見ていて、ふと湧いた疑問をぶつけてみたときのことだ。
 気になったのは、サービス精神旺盛な、とある提供者の女性。
 この場合のサービス旺盛とはつまり、うんこしながら動画の中で色んなことをする人のことである。
 カメラの前で大股開きになって性器を弄りながら……ケモノのような声を上げて、肛門から極太の大便をむりむりとひねり出す女性。
 クローズアップされたアンダーヘアと女性器が大写しになる中で、くちゃくちゃと、はっきりわかるくらい音を立てて……。
 終わったあとの、まるで水飴みたいなどろどろしたものが、指先からあそこまで、つつっと糸を引いたシーンは忘れられない。
 最初に見たときは本当に卒倒しそうになった。
 あまりにもアレで、その時は自分もしてみようという気になどならなかったが……。
 それから、もう一つ。
 むしろそれより気になったのは、その形状である。
 ……自分のと全然違うのだ。
 色も形も。
 おしりの穴はともかく。



102H :2012/07/30(月) 21:28:53.58 ID:SUAOvYpp


(なんかこう、変な風にふにゅふにゅで、だらしないと言うか……すごいはみ出てると言うか……)

 思い出してみると、今の頭の中のモヤモヤが、そのまま形になったみたいだったなと美緒は思った。
 どこか、海の底に棲んでいる軟体動物を思い起こさせる。
 身も蓋もない言い方であるが、それが正直な彼女の感想だった。
 恥ずかしいのを我慢して、自分自身の動画も見て比較してみたのだが、色もなんだかくすんでいて全然同じものには見えない。
 指で開くとピンク色、一本の割れ目の奥に全部納まってるのが普通。
 そう思っていた彼女にとっては、少々衝撃的なことだった。
 サイトであそこ出してる女の人――全員自分よりも年上の、大人の女性――は、みんなあそこが“ふにゅふにゅ”という事実。
 毛の濃さも全然自分と違っていて、最初は、単なる子供と大人の差なのかと思った。
 しかしあれだけ真剣に“そこを触るな”と言われるということは、触ってはいけない理由があるということだろう。
 浅見は言っていた。
“商品価値”と……。
 触り過ぎると、ああなる……のだろうか?

(美少女とか、キレイとか、かわいいとか……ひょっとして、これのおかげ?)
 いまだ、そういうほめ言葉には慣れない。
 サイトの紹介文にも。
(もし私のあそこが他の人みたいになったら……お金を稼げない?)
 自分の容姿に、自信など無い。
 根拠は無いが、ふいに不安になった。
 だが、それでもモヤモヤは頭のどこかから出続けている。
 浅見との「約束」の、葛藤。
 今までならば、なにか仕事に関する悩みや心配があるときは、その浅見に電話かメールで相談したりしていたのだが、流石に――

“あそこを触りたくてしょうがないんです。我慢する方法を教えて下さい”

(ただのバカじゃないの、それ……)
 恥ずかしすぎる。
 ……いくらなんでも。
 しかし何と言うか、それでも浅見は真面目に冷静に、対処法を考えて返事をくれそうな気もするのだが。
 その浅見の姿を想像すると、何故だか少し面白かった。


103H :2012/07/30(月) 21:30:24.07 ID:SUAOvYpp


「はぁ……あ。しょうがない。走るか」

 深呼吸を一回。
 美緒はゆらりと起き上がると、ぱしっと両ほほを叩いて気持ちを切り替えた。
 これ以上こんなことを考えていたら、本当に頭がおかしくなる。
 例のカードを例文の引き出しにしまって施錠し、私服から陸上部の運動着に着替えて、彼女は家の外に出る準備を始めた。
 どうにも気持ちが煮詰まったとき、何かにイライラしているときは、とにかく走って外の空気を吸って、汗を流すこと。
 それが彼女のストレス解消法の一つだった。
 単純に何も考えず身体を動かせば、流れる汗が気持ちをリセットしてくれる。
 どんなときでも。

 だが、結論から言うと、このとき彼女はもう少しだけ時を待つべきだった。
 なぜならこの日は――いつもの朝の定期便が、まだ来ていなかったからである。




「ふっ、ふっ……」
 細かい、リズミカルな呼吸が、控えめな彼女の胸を揺らす。
 秋晴れの空の下、全身に感じる風が心地良い。
 家の近くの公園を抜けて、大きな川沿いの土手に上がり、あとはまっすぐ鉄道橋を目指して走り抜ける。
 まだ新しいアスファルトを蹴り、河川敷の芝生と運動公園を横目に、自分と同じ何人ものランナーとすれ違いながら……。
 いつものランニングコースで、彼女は汗を流していた。
(今日は晴れててよかった。風も気持ちいいし)
 秋風で、汗と一緒にモヤモヤを吹き飛ばす。
 まっすぐに一本道の先を見据える彼女の心は、晴れ晴れとしていた。
 犬の散歩の人、サッカーボールを持ってでグラウンドに向かう子供のグループ、ベビーカーを押す散歩の親子連れ。
 行き交う人も様々だが、みんないい笑顔だ。
 だが流石に、同じ学校の運動着を着た人はいない。
 このままいつもと同じように、先にある鉄道橋で折り返して、帰りに近くのコンビニに寄って……




104H :2012/07/30(月) 21:31:04.09 ID:SUAOvYpp


「んっ……! あ、あれ?」
 真剣な瞳で前だけを見つめていた、彼女の表情がふいに乱れた。
 それと一緒に、土手に上がってからずっと同じピッチで通してきたランニングフォームも、ふらっとぐらつく。
 疲労でも、脚の異常でもない。
 やってきたのは大きいほうの便意である。
「あ、今来たんだ……もうちょっと家に居たらよかった」
 異常を感じて、彼女はスピードをゆっくり落としておなかの状態を確かめる。
 クールダウンでそのまま前に歩く美緒を、後ろから何台もの自転車が追い抜いていった。
 激しく脈打つ心臓からずっと下……おしりの内側に大きな刺激を感じる。
 今日最初の大便が、いつもより遅れて出てこようとしているのである。
(中途半端だけど、仕方ないか。帰ろう)
 ハンドタオルで流れる汗を拭いつつ、すりすりと、白い運動着の上から下腹部をさする。
 小さくおなかが鳴ったのも聞こえた。
 目標地点の遥か手前で、彼女はUターンして帰路につく。 
(んっ……ちょっとおなか痛い……。今日はいつもよりキツいなぁ……早く戻らなきゃ)
 往路と同じペースで土手の道を逆に走りながら、またさりげなく、美緒はおなかをさすった。
 脳を刺激する便意の波に、身体に当たる冷たい風が合わさって、汗とは違うヒヤッとしたものが背中を走る。
 柔らか過ぎず、硬すぎもなく。
 ほどほどの軟度のうんちがむりむりと出てくる、いつもの感覚だ。
 昨夜も今朝もバナナを食べたし、久しぶりに牛乳も飲んだ。
 ちょっと痛み方が普段より大きいが……その分、これは量的にかなりのものが期待できそうだと、下半身のぴりぴりとした痛みにも、
彼女は笑顔だった。
 早く帰って、またこのうんちを瓶に溜めないといけない。
 今日の一仕事を前に、美緒はペースアップで自宅までの道を颯爽と駆け抜けていく。

(いっ……いたた……! あれ? なんだろ。おなか……あっ?)

 だが突然、彼女の顔が更なる苦痛に歪んだ。
 美しいフォームで風を切っていたのが、まるでガス欠にでもなったかのように、がくっとスピードが落ちていく。
 走ることによる振動で、腸内の過剰反応による痛みが加速したのだ。
 激しい上下動に腸が耐えられなくなり、美緒は走ることを諦めて、早足に切り替えた。
 普段より早熟な、柔らかい便の刺激に肛門も敏感に反応する。
 傍から見ているとちょうど、ジョギング中にわき腹の痛みで歩き始めたような様子だった。
「だ、大丈夫、このくらいの痛みは前もあったし……」
 自分に言い聞かせるように、美緒はつぶやいた。
 幾筋も流れる額の汗をもう一度拭って、彼女は痛みを抑えようと細かく息をする。


105H :2012/07/30(月) 21:32:03.19 ID:SUAOvYpp

 とりあえずゆっくり、慎重に。
 いつものように落ち着いて、早足で歩けば十分家に帰れるだろう。
 この時点で、まだ彼女の気持ちには余裕があった。
 だが大便の急降下による苦痛は、走るのを止めたからといって治まってはくれない。
 早く帰ろうと焦った結果、柔らかな便が詰まった彼女の腸は絶妙な具合でシェイクされてしまい……ただでさえ大きい朝一番の便意は、
彼女の気づかない内に、もう後戻りできない領域にまで達してしまいつつあった。
「はっ…はっ……! あ、くぅぅ……!」
 下腹部の痛みが止まらない。
 最初はちょっとした締め付けくらいだったおなかの刺激が、いつのまにか針を突き刺されるような熱い痛みに変わっていた。
 それが寄せては返す大きな波のように、下腹部全体に押し寄せる。
(な、なんで……? おかしいよ……こんな、急すぎ……!)
 さわやかに朝のランニングをしていたスポーツ少女の姿はもうなかった。
 内股でおしりを庇いながら、のろのろと……ついに犬の散歩の老人にも追い越され、運動のせいではない、もっと別の汗が
大量に身体から噴き出してくる。
 そして深まる秋の冷たい風が、容赦なく彼女から体温を奪っていく……。
 涙目で、それでも美緒は一歩一歩、自分の家に向かって歩みを進める。
「はっ、ふうぅ……! あ、あああ……?」

 ぼぎゅ…… ぐ、ぐりゅりゅりゅっ!! きゅうぅぅぅっ……!!


 だがそこで、絶望的な音が自分の下腹部から響いてくるのを彼女は聞いた。
 便意という名の巨大な内圧と、なんとかそれに拮抗していた肛門の耐久力の均衡が破れる音。
 そして間を置かずに到来したあまりの痛みに、ぐにゃっと視界が歪む。
 なんとか頑張ろうという美緒の固い意思をもへし折る、脱糞一歩手前の、末期状態を告げる身体のサインである。
 細い両脚はぶるぶると震え、喉も詰まってもう叫び声すら出てこない。
 大きな川沿いの土手道、遮蔽物の何も無い秋晴れの青空の下で……遂に行き足も、完全に止まった。
 それはつまり、ジェットコースターがスタートの頂上に着いてしまったという事を……

(待ってよ、こんなの、おかし…… あ、あああっ!? い、イヤああああぁっ!!)



 ……むりゅっ  ぶ、ぐびゅるっ!! ぶ……ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ!!!









106H :2012/07/30(月) 21:33:26.63 ID:SUAOvYpp






「――と、いう訳なんです。入江さん」
「えーと……あ、うん。そ、そうなの……災難だったわね……」


 やっとで、経過説明が終わった。
 そして事務机のイスに腰掛けたまま、なんとも困った様子で入江はそれ応える。
 携帯電話の向こう、姿は見えなくても、その声で “ゆい”が恥ずかしそうに顔を赤くしているのは手に取るように分かった。

「で、それは分かったけどさ。つまり今どっかに隠れてて、助けて欲しいってこと……でいいんだよね、今の話。……何とかしてあげたいけど、
ちょっと遠すぎるなぁ。私は仕事始めるところだったし、浅見がいればすぐそっち行ってくれただろうけど」
 ぽりぽりと、入江は金に染めた後ろ髪を掻く。
 電話を掛けてきた大体の事情は理解できた。
 確かにこういう事態で家族や友人に頼ることなど出来ないし、だったらこっちの……浅見の方に電話を入れるというのは分かる。
 流石にこの業界でも、マネージャーの仕事としては珍しい部類に入るが。
 だが、返ってきたゆいの言葉は、その予想とは全く違っていた。

「いえ、そうじゃないんです。浅見さんでも入江さんでもいいんで……これをどうしたらいいか、教えて欲しいんです」
「これって、どれ?」
「だから……アレですよ、漏らしちゃった……。どうしましょう、これ」
「どうしましょうって……。ん? あれ? よく見たらこの番号……携帯じゃなくて、ひょっとして家から電話掛けてきてるの?」
「はい。さっき帰ってきました」
「はいって、幼稚園児じゃないんだから……家に居るんだったらトイレにうんち捨てて、下着洗ってそれも捨てて、自分で処理したら
いいじゃない? なんでわざわざ……。アンタ、浅見にそんなことまで相談するつもりだったの?」
「ええと……もちろん自分でなんとかしますよ。普通だったら。けど、これって大事な商品じゃないですか。出すところビデオで撮れなかったし、
この場合は認めてもらえるのか貰えないのか、それ聞かないと勝手に捨てられません」
「……だから、はきっぱなしで?」
「はい。気持ち悪かったですけど……2キロくらい歩きました。もう、誰かにニオイ気付かれないか、知り合いにばったり会わないか、
ほんとにヒヤヒヤして…………あれ、入江さん?」
 電話でつながった、反対側の空間。
 遥かなランニングから戻ってきた自分の部屋の中で、美緒は子機を持ったまま首をかしげていた。
 向こうで入江が、なにやら小さく唸っている。
 そのまま待つこと数秒、ようやくその彼女から言葉が返ってきた。


107H :2012/07/30(月) 21:34:25.18 ID:SUAOvYpp


「ゆいちゃんって、ホントにいい子ね……なんでそんなに素直なの? こんなヨゴレな仕事してるのに……なんかもう、
言い方おかしいかも知れないけど、私ちょっと感動しちゃったよ今……」
「え、何のことです?」
「ああ、ごめんなさいね。ちょっと現役の頃の事思い出しちゃって。それじゃあ……いつものように、カメラとビン用意して」
「ってことは、使えるんですね? これ」
 向こうが何に感動したのか、彼女にはよく意味が分かっていなかったが……。
 入江の仕事の指示に、美緒の声が少しだけ明るくなった。

「うん。たまにだったらそういうのも別に大丈夫だから。で、今おしりに抱えてるものの状態はどんな感じ? ホントの下痢で、ゆるゆる? 
それともまだ形を保ってる?」
「……先に出た方はまだ硬めで形があって、普通のうんちっぽいです。後ろのほうは……緩めですけど、下痢までは行ってないと思います。多分」
「どのくらい出た? 下着から溢れるくらい?」
「一回トイレで、ショーツ下ろしてみたんですけど……やわらかいのも全部なんとか下着の中に納まってました。足のほうまでは、垂れていません」
「そう、わかった。……でも出してからもう結構時間経ってるよね? だったら撮影始める前の準備が要るわ。まず一回、落とさないように
気をつけて脱いで、ドライヤーか何かでアレをもう一回暖めて」
「え。なんで、わざわざ?」
「カメラの前にクローズアップしたとき、ふわっと白い湯気が立つように。もう寒いし、その方が見た目的にイイでしょ? ストーブとか、
こたつとか、使うのは何でもいいわ。うまく湯気が立たなかったら、過熱しながら霧吹きでアレに水分を加えるのも手よ。ここまでOK?」
「は、はい」
「じゃあ次ね。それが準備できたら…… あっ、ところで今着てるものは何?」
「白い半袖の運動着と、紺の短パンです。さっきのまま。走り込みはいつもこれで……」
「じゃあ、それも。お漏らしショーツと一緒にもう一回穿いて」
「また穿くんですか!?」
「そうよ。カメラの前で一から脱ぐのが重要なのよ。上はそのままでいいわ。あと、うんち暖めすぎて、穿くときヤケドしないようにね。これも大事」
「……はい」
「で、撮影始まったら、まずごめんなさい。視聴者にね。何をしてて間に合わなかったのか、自分がどんな風に我慢して、どこで我慢を
しきれなくなったのか、ちゃんと説明して謝ること。でないとお漏らしは材料として認めてあげられない」
「説明って、それまだ穿いたままで、ですよね……」
「その通りよ。外で走りながらうんち漏らしちゃったんだよね。どんなに苦しかったか、漏らした瞬間はどう思ったか。漏らした後は、
おしりをうんちで汚したまま家に帰って、どんなに恥ずかしかったか。それをきちんと言い終わったら、短パンは脱いでいいわ。下着はまだダメ」
「え、なんで……」


108H :2012/07/30(月) 21:35:09.97 ID:SUAOvYpp

「もこもこになって、じわっとアレの茶色が浮かんだゆいちゃんの下着をちゃんとお客に見せなきゃ。最初に立ったままカメラ正面、
ほんのちょっぴり内股で。次に横向いてもう一回、下着がどれだけ膨らんでるか見せるの。猫背はダメよ、背筋をぐっと反らして、
腰とおしりのラインをこれでもかって言うくらい強調して」
「え、えーと……はい」
「それで最後は、後ろ向きで四つん這いになって、カメラにおしり押し付けるくらいの接写。下着の布の、キメが分かるくらい見せ付けるの。
あ、そのときショーツをくいっと横に引っ張って、下着と太もものスキマからアレを見せてくれたらポイント高いわ。ただし床には
落とさないようにね」
「あの、そんなに色々、しなきゃいけないんですか……」
「そうよー。穿いた下着とおしりで、漏らしたうんちがサンドイッチになってるのをちゃんと見せなきゃ、客は納得しない。
それにこれはペナルティだもの。ホントは、おしりの穴から出てくるところ記録しておかないと、原料として使えないんだから……。
これがいつもOKだったら手抜きする人もいるかもしれないし、原材料の生産過程を全部記録して情報開示するって前提も崩れちゃうし。
ここまで、分かってくれた?」
「……はい。わかりました」
「どうわかったの? プロの仕事の返事は、復唱が基本よ」
「うう、えっと……。カメラの前で、私がランニングしながらお漏らししたって状況を説明して、それから下着だけになって、
うんちを漏らしたままのおしりを……順番にポーズを変えて動画に撮ります」
「うん。いい子ね。それじゃあ仕上げ……こぼさないようにショーツ脱いで、布の上に乗っかったゆいちゃんのお漏らしうんちを、
カメラでじっくり写す。無言はダメよ、何かコメントしてね。……そこまでできたら、OK。あとは下着でしっかりうんち包んで、
一緒にビンに放り込んで」
「え、下着ごとですか!? ……いいんですか、それ」
「いいよー。洗濯するのもアレでしょ。うんちまみれになった下着、また穿きたいってゆいちゃんが言うなら別にいいけど。肥料に混じっても、
どうせ発酵してる間に熱で劣化して、最後は機械で粉砕されるしね。半年間、じっくりしっかり。ゆいちゃんの熟成うんち漬けショーツ入ってますって、
宣伝文句にもできるからさ。ビンがうんちでいっぱいになったら、前みたいにこっち送ってくれればいいから」
「うう……お気に入りだったのに。真っ白で、小さなリボン付いてる……」
「あ、そうなの? ますますいいじゃない! それも動画で喋ってよ。私のお気に入りだけど、みんなにあげますって。浅見も喜ぶわ、絶対」
「……浅見さんも?」
「そう! 浅見こういうの大好物だから。て言うか、別にアイツだけのことでもないんだけどね……」
「はぁ」
 仕事の指示は一段落つき、美緒は部屋の壁に寄りかかって生返事を返す。
 なんだかまた、話が長くなりそうな雰囲気だった。
 ちらっと横目で、自室の扉の鍵が掛かっていること、カーテンがしっかり閉まっていることを確認する。
 そして入江もその期待を裏切らない。
 相手が美緒だからなのかそうでないのかは分からないが、ここへ来て更に、声のテンションが上がっていく。


109H :2012/07/30(月) 21:37:24.37 ID:SUAOvYpp


「キレイな女の子のうんちお漏らしってのは、この手の趣味の男にはもう最上級のファンタジーなのよ。ゆいちゃんみたいな清純でかわいい娘が、
イメージ通りの白を穿いているって時点で直球1ストライク。で、おなか壊して我慢し切れなくて……その純潔の白を、自分のアレを直接受け止めて茶色に
穢しちゃったので、内角低め2ストライク! でもって更に、恥ずかしいのを我慢して、それをちゃんと家まで穿いたまま持って帰ってきたってのがもう、
下の躾が行き届いてる感じで脳天にデッドボールよ」
「デッドボールなんですか」
「うん! なんか私も自分で何言ってるかわかんなくなってきちゃったけど! 昔は私も企画で、下剤飲んでコンビニにおつかいとか
浣腸したままマラソンとか、下着お漏らしのパターン色々やらされたわ……。でもね、いくら材料売ってそれでギャラ貰ってるからって、
日常でナチュラルにそれを出来ちゃうなんて凄い。あーもう、できるなら私がそれ直に撮りたかった……。ついでにその汚れちゃったおしり私が
拭いてあげたかった……! で、えーと、何だっけ。とにかく、スゴイ画を期待してるからね! ね!」
「は、はい……」

 ……やっとそこで、怒涛のような入江の言葉が止まった。
 美緒は、頬を伝う変な汗を拭う。
 こうして電話で相手をしていても、全く前回の……工場で喋った時と変わらない様子である。
 そしてやはり話の半分も、ちゃんとした意味が分からない。
 喋れば喋るほど、彼女は相手を置き去りにして変な方向に盛り上るのだ。
 まるでオスの獣のような荒い息も、スピーカー越しに届いてきている。
 顔が見えなくとも、空いた方の拳を力いっぱい握り締めて熱弁する彼女の姿が目に浮かぶようだった。
 こっちは自分の部屋、向こうはこれが仕事だから別にいいのかもしれないが……。
 こんなやり取り、他の誰かに聞かれたらとんでもないことになる。
(って言うか、早くこれ何とかしたいだけなんだけど……)
 入江の息継ぎが入って間が空いたところで、おしりが気になり、美緒は短パンの上からそっとそこを触ってみた。
 ゆるい短パンを穿いているので、形的にはそれほど目立たない。
 しかしやはり、その掌にはふにふにと、異物が存在する感触が布越しに伝わってくるのだった。
 ついでに、ランニングに出てからこっち、ずっと立ちっぱなしでいい加減足がいたい。おしりがこの状態のままでは、横になるしか
休む体勢がない。
 痒くても、そこを掻くことも出来ない。
 捨てるにしろ使うにしろ、早くこれを処分してしまいたいのだが……。




110H :2012/07/30(月) 21:38:10.65 ID:SUAOvYpp


「……あ、そうだ。この際だから、ついでに聞きたいんだけど」
「なんです?」
 と、何やらいきなりクールダウンした口調で、入江は聞いてきた。
 息遣いもさっきとは違う、落ち着いたものだ。

「ゆいちゃん、浅見に一体どんな風に相談するつもりだったの? 今の話」
「え!? どんな風って……その、ええ? 今、入江さんに話した通りですよ?」
「そうじゃなくてさぁ。ほら、私は女じゃない。ゆいちゃんと同じ。でも、男の浅見に、一体どうやって今のこと説明するつもりだったわけ?」
「……」
 今の話の流れには、あまり関係のない質問だった。
 意図がよく分からない。
 一種のからかいのような質問だが、入江の言葉は軽くもなく重くもなく、どこまでも普通である。
 ただちょっと気になるだけ……。
 そんな態度の入江に、美緒も、思ったままの言葉を返した。
「……ありのまま、です。それで浅見さんは、ちゃんと考えて、私がどうすればいいか教えてくれますから」
「うーん、優等生な答えだね。信頼されてるなぁ……。でもアイツだってこういうので興奮するマニアの一人なんだよ? さっきも言ったけど。
それについてはゆいちゃんどう思ってる?」
「どうって……どうとも思わないです。だってもう、今更ですよ? そんなの。それに意地悪ですよ、その質問。ひょっとして今隣に、
浅見さん居るんじゃないんですか?」
「あはは、ごめんごめん。意地悪なのは、わかってて言ってみたんだけどね……。ま、とりあえず浅見も今回の動画を確認したら
なんか言ってくると思うし、その時はきっとゆいちゃんの努力を褒めてくれるよ。 ……あっ? ……やば、ごめん! 
もう仕事始まるし、切るね。それじゃ、頑張ってね!」



111H :2012/07/30(月) 21:38:53.36 ID:SUAOvYpp

「……あれ」
 唐突に、そして慌しく電話は切られた。
 カーテンを閉めきった自分の部屋の中、ぽつんと美緒は、そこに取り残される。
「やっぱり変な人……。まぁ、いいか。とりあえず言われた通りやってみよう。それがルールならしょうがないし……」
 入江の話は、聴いているだけで疲れてしまう。
 固定電話の子機をベッドの上に放り投げ、美緒はため息をついた。
 元々彼女に電話するつもりではなかったのだが……。
 どうしてこうなったのだろう。
 とりあえずようやく、“ゆい”から美緒に戻る事が出来たことに彼女はほっとする。
 仕事の相手である以上しかたないだろうが、この前のイタズラの件もあるので、本当はなるべく関わりたくないと思っていた。
 もし、これがこの前みたいに直接話をしている状況だったらと考えると――

“男の浅見に、一体どうやって?”

「……関係ないもん。いつも通り、いつも通りに。どんなことでも正直に言うだけだし」
 雑音を振り払うように、ぶんぶんと頭を振る。
 そして小声でつぶやきながら、美緒は押入れから例の瓶を取り出しに掛かった。
 今日も両親は家に居ない。
 正午を回るまでに、全部済ませてしまおう。
 お金を貰う立場の自分は、黙って指示に従うだけだ。

“信頼されてるなぁ。でもアイツだってこういうので興奮するんだよ?”

(……知ってるし。それにもう今更、浅見さんに知られて恥ずかしいことなんてないし。浅見さんに褒めてもらうためにやってるんじゃないし)
 そんなことは、あの日、あの最初の時から……。
 だが入江の投げてきた疑問は、美緒の心の水面に、小石となって投げかけられる。
 その石が立てた小さな波は、何故か消えずに、しばらく美緒の胸を揺らし続けるのだった。








112H :2012/07/30(月) 21:40:05.07 ID:SUAOvYpp






「――やっぱりあった……よかった。で、なんで入江が持ってる」
「何よ、今掛かってきた電話に、代わりに出てあげてたんじゃないの」
「誰だった?」
「ゆいちゃん」
「……また余計なこと教えなかっただろうな?」
 それを聞くなり、浅見は顔色を変えた。
 慌てて事務所に戻ってきた彼は、今の入江と美緒のやり取りを知るはずも無い。
 入江は、そんな怖い顔をするなと言いたげに笑って、手を振って見せる。
「あはは、動画の撮り方で分からないことあったから、教えてだってさ。別に私でもいいってことだったし。まぁ仕事のことだからね、
マニュアル通りの説明しかしてないよ。そんなに心配?」
「そうか。……なら、いい」
 言いながら、差し出された携帯を受け取る。
浅見は一息ついてから、それをポケットにしまった。
「……ところで、今日はゆいちゃんのところ、行くの?」
「いや、行かないよ。もうしばらくは回収も無いしな」
「ふーん。……大切にしてあげなさいよ、彼女のこと」
「なんだよいきなり、その言い方……。してるだろ、今も。なんでわざわざそんなことを言うんだよ」
「別に。なんとなく」
 くるっと彼に背を向け、両手を頭の後ろに組んで入江は短く答えた。
 浅見は鞄を手に、再び事務所から出て行く。
 二人の会話は、それで終わった。


113H :2012/07/30(月) 21:41:09.64 ID:SUAOvYpp



「ふぅ。んっ……」

 他に誰も居ない、寂しげな部屋の中で、大きく背伸びを一回。
 予定外の仕事が一つ終わり、入江は、一服しようと事務所から外の喫煙スペースに出ていった。
「もうすぐ冬かぁ」
 三階の、北向きのバルコニー。
 風除けはなく、もう長袖でも、体に当たる風が冷たかった。
 胸ポケットからタバコの箱を取り出してベンチに座り、抜けるような青い空を見上げる。
 空気も澄み、雲が高い。
 乾いた風に吹かれてどこまでも流れていく薄い雲が、秋の深まりを感じさせた。
(……あいつ、本当にどうするつもりなんだろうね)
 火を付け、足を組んで、長い髪を押さえる。
 作物の収穫もあらかた終わり、すっかり寂しくなった田園風景を眺めながら、入江はタバコの煙を風にたなびかせた。

 彼女は――“寺川ゆい”は真面目すぎる。
 こんな仕事をするには、ちょっとまっすぐで素直すぎる……。
 そのうち、変なことにならなければいいけど。
 ……担当者も、何を考えているのかよく分からないし。

 自らの過去の経験も重ね合わせ、若い後輩の行く末に若干の不安と苛立ちを感じながら、入江は灰皿にタバコを捻り消した。
「あっ! しまった……! どうせだったら、これもお漏らしのペナルティだとか言って、お漏らしショーツ履いたままカメラの前で
オナニーしなさいって命令すればよかったっ! ……あーあ、電話番号も控えてないし……私もまだまだね」
 ……突然ばしっと膝を叩いたかと思うと、相変わらずのひどい台詞を口走る入江であった。
 若さゆえの迷路に嵌まり込んでしまわないか。
 後輩のような“ゆい”の今後を憂いつつも、個人的な欲望も混じった、体に刷り込まれた仕事の血が勝手に騒いでしまう。
 これもまた嘘偽りのない、彼女の想いだった。


 もちろん後日、
「堂々と嘘ルール教えんなボケ!」
「客のニーズに応えることがルールだよ文句あるか!」
 と、件の動画を確認した浅見との怒鳴り合いが事務所で起こるのだが……。
 入江の抱いた懸念はやがて、彼女が考えていたのとは違った形で表面化することになる。







114H :2012/07/30(月) 21:46:53.89 ID:SUAOvYpp

 以上です。


 朝練中の産地直送、こんがりスポーツ少女の本日一番。
 実り豊かに深まる秋、黄金色の季節の食材をふんだんに、丸一晩熟成させました。
 薬剤の使用は一切ございません。
 ほのかに香る汗の酸味が華を添える、美緒ちゃんの自然お漏らしうんこ、シルクの純白下着包み直火炙り。
 硬軟とりあわせてたっぷり300グラム、冷めない内にどうぞご堪能下さい。





 せまく深く、そして濃いこの界隈だからこそ出来る事もあると思います。
 

 あと、お詫び。
 次は学校が舞台だとか言ってましたが、そこまで行けませんでした。
 もうちょっと先になります。





115名無しさん@ピンキー :2012/07/31(火) 07:59:29.09 ID:hNwROjHE
>>114
GJ!
ご馳走様でした。

116名無しさん@ピンキー :2012/07/31(火) 13:57:23.14 ID:lsEN0mZA
gj

117名無しさん@ピンキー :2012/07/31(火) 23:41:49.01 ID:tNqnhUi2
gj!!

118名無しさん@ピンキー :2012/08/01(水) 01:59:24.63 ID:hqBe9p71
やっぱりおもらしはいいものだ

119H :2012/08/02(木) 00:14:38.06 ID:AQ99u/a/
>>118
「お漏らし」のたった四文字で説明できるのに、
どんなに言葉を重ねても語り尽くせない奥深さがあるのがいい。

幼女、JK、おねーさん、制服、私服、水着なんでもあり。 
おなかの激痛に耐える健気さと、トイレに間に合わない恐怖、そして糸が切れたようにおしりから汚物が溢れだして、真っ白な下着が
うんこの茶色で汚れていくその過程の、女の子の絶望と羞恥がもう無条件にエロいんですよ。



120H :2012/08/02(木) 00:35:00.64 ID:AQ99u/a/
あ、途中でした。
順序逆ですが皆さま、レスありがとうございます。励みになります。

良く考えたら浣腸も薬も使わない、下着でダイレクトに受け止める王道なお漏らしは最近全然書いてなかったと思って
学校編の前にこれを挟みました。
この前投下した薫ちゃんの話は我慢の描写がほとんどなかったので、対になる形で脱糞よりも前、我慢の方を詳しく。
でもやっぱり話を書こうとすると、どの部分に一番力を入れるか悩みますね。
ではまた。

121名無しさん@ピンキー :2012/08/04(土) 23:28:41.39 ID:hQKWclSS
書き手の皆さんいつもありがとう。
それぞれ楽しく読ませていただいています。

読みきりらしきもの出来たので場所をお借りして投下します。
先に謝っておきたい。ごめんなさい。小で力尽きた感がすごい。

122トイレの女神様 :2012/08/04(土) 23:30:07.11 ID:hQKWclSS
うちのトイレにはそれはそれはきれいな女神様が住んでいる。

信じられないかもしれないが、ことの発端は概ねこうである。
ある時、有り得ないくらいよぼよぼな爺が地面に這いつくばっていた。昔からばっちゃに老人には優しくするようにと言われてきた。
「じーちゃんばーちゃんは実は神様なんやで。優しくしたらいいことあるで。背中痒いからリアル孫の手してくれんかのう。」
掻いてやると、ばっちゃは「特別だ」と言ってヴェルタースオリジナルをくれた。今思えば、孫に構って欲しかっただけなのかもしれない。
バイトに行き掛けの俺だったが、めんどくせぇなと思いつつも地面にうつ伏せになっている爺に声を掛けてやった。
「いやぁ、若いの、大事な指輪を落としてしまってのう。探してたら力尽きてしまった。慣れないことはするもんじゃないのう。」
ざっと辺りを見渡すと古い指輪が落ちていたので手渡してやる。
「おお、若いの、いい心掛けじゃ。今にきっといいことがあるぞ。」
指輪を装着した爺は何事もなかったかのように立ち上がり、すたすたと歩いていった。

猛烈ダッシュをしてタイムカードを切り、散々働いてくたくたになり帰宅する。
コンビニ弁当を食ってオリンピックなんぞを見る。CM中に用足しにトイレに立つ。
扉を開けると、それはそれはきれいなオナゴが便座に座っていた。えー誰ーこわいよ。
「私は女神ユリア。至高神より遣わされて参りました。預かった手紙です。」
差し出すが、いや、そんなことより退け。しっこしてぇ。女神とやらは便座から立ったが、いくら言っても出て行かない。仕方なく見られつつ用を足す。これなんて羞恥プレイ?

123トイレの女神様 :2012/08/04(土) 23:30:53.90 ID:hQKWclSS
ユリアに茶を勧めたが、巌としてトイレから出てこない。よく分からんが、ひとまず至高神とやらからの手紙を読んでみる。
『よう若いの。今日はありがとう。我は至高神ナリ。』
いきなりちょっとコロスケっぽい。
『指輪がなくて神界に帰れなくなり困っていたところを助けていただきありがとう』
『褒美として女神を一人差し出そう。煮るなり焼くなり好きにするがよい。ユリアはいい子じゃ。可愛いしな。べっぴんさんじゃろ?乳もたわわだし、ぷりっけつじゃ。さぁ、好 き に す る が よ い』
『逃げ出さぬよう、適当な個室に封印を掛けておいた。ユリアの力では我の封印を解くことは敵わぬ。うっはうはじゃな!』
『それから、ユリアにひとつ指輪を預けた。人間に影響はないが、人間界においても神相手には影響を及ぼすことができる。うまく使ってキャッキャウフフしてくれ。かしこ』

えーと、つまり、神界式のデリヘルってことか?煮るなり焼くなりが、そうとしか読めないんだが。
再びトイレの扉を開くと、先程と一寸違わずユリアが座していた。
「えーと、ユリア。大体事情は分かったけど、トイレというのはだな、用を足すための場所でだな。え?用を足すと言うのはだな、つまり……」
ユリアとの対話で分かったことは、神というのは食事をしないらしい。つまり出るものも出ないらしい。よってトイレなど神界にはないらしいことだ。
ということは、だ。この綺麗な女神様は排泄をした経験がないのだ。それってある種の処女性だよな。よし、汚そう。そうしよう。この状況なら誰に憚られるものでもない。

124トイレの女神様 :2012/08/04(土) 23:31:49.42 ID:hQKWclSS
「前置きがだいぶ長くなったが、ユリア、そういうことだ。お前の排泄処女を奪おうと思う。」
「は、はぁ…」
ユリアは小首を傾げる。まぁ、概念そのものがないのだろうから分からないだろう。
「なんだかこの指輪でお前を好きに出来るらしいから」
手紙に添えてあった指輪を装着する。ユリアが目を見開く。
「あの、その指輪は……!?」
「爺がくれた。聞いてないのか?」
「そ、そんな……私もしかして至高神様に売られた……?」
人間なんぞに…人間なんぞに…
何やらぶつくさ呟いている。おお、プライドある系かそうか。

さて、どうするのが楽しいかな。青い顔をしたユリアを眺めつつ思案する。
排泄という感覚をユリアは全く知らないはずだ。まずは派手なのよりも初めての感覚を存分に味わう姿をじっくり鑑賞しようか。

「ユリア、お前は、しっこしたくなる」
「!?」
青い顔がみるみる赤くなる。
「しっこしたいけど、うまく出てこない」
こんなとこか。鑑賞開始だ。

125トイレの女神様 :2012/08/04(土) 23:33:47.93 ID:hQKWclSS
催したユリアは、まず膝を擦り合わせ始めた。俯き加減で、視点が定まらず宙を泳ぐ。
経験がないのだ。自分の身に何が起きたのか分からず、戸惑っているのだろう。
「あ、あの、これは一体?」
「尿意ってやつだな。水分を排出したい状態。そういえばユリアには尿道あるのか?」
よく考えたら使わない器官だから、ついてない可能性がある。
「ちょいと失礼」
「きゃー!何をするのですか!!!」
裾の長い衣を軽くめくってみる。無理矢理見てもあんまり楽しくないか、そう思い直して辞める。
「……ユリアは恥じらいながらもM字開脚をせずにはいられない」
擦り合わせられていた両膝が、震えながら少しずつ開かれていく。
「あっ…やぁ、なに……?」
両脚を便座に乗せるのを手伝ってやる。白くて傷ひとつ無い、綺麗な脚だ。靴のサイズは23cmくらいか。小さい。
「ユリアは自分で衣を持ち上げて股間を見せる」
「うぅ…」
耳まで真っ赤にして下半身を隠していた長い服を持ち上げていく。
下着は付けていなかった。太ももがひきつったようにプルプルと揺れている。
繰り返し、長く息を吐くユリア。相当恥ずかしいらしい。
まぁ、無理もない。無毛のツルツルでまんこ丸出し状態なのだ。

126トイレの女神様 :2012/08/04(土) 23:35:55.97 ID:hQKWclSS
さて、尿道はあるのかないのか。縦筋に指を這わせる。
「!!」
反応が見たくなり上下に撫でてみる。
「あぁ……だ、だめ」
ユリアの息が上がる。たわわな乳が上下する。
クリトリスを摘まんでみる。
「はぅっ!」
きゅっと目を瞑り息を飲む。これは可愛い。
片手でそのまま捏ねながら、もう一方で尿道を探す。が、女の尿道がそもそもどこにあるのか知らないことに気づいた。
「参ったな……ん?」
考えてみれば、排泄の穴は1つではない。もう一個があれば、尿道もあるのではないだろうか。
「ユリア、腰上げろ」
後ろ側の衣をたくしあげてやり、腰をやや前にずらす。それでも視認するにはやや無理のある姿勢だ。
股の間からぷりっけつに手を回す。真ん中をなぞる。
「ひや!?」
あった。女神の肛門。
ってことは、尿道もあるに違いない。

ユリアは顔を真っ赤にしながら荒い呼吸を繰り返している。尿意を強制我慢しているからか、目には涙が浮かんでいる。ちょっと可哀想になってきた。
「少しなら、漏らせる」
「ふ……っ、あ……」
滲む程度に液体が出てきた。尿道はここか。
「いや…なんか…出てる」
「おしっこと呼びなさい」
「おしっこ、出てる……」
俺が新たな世界に開眼した瞬間であった。

127トイレの女神様 :2012/08/04(土) 23:37:13.62 ID:hQKWclSS
「ユリア、しっこ出したいか?」
「うぅ、なんか苦しいの、出したら収まるのですか?」
「そうだな。それが排泄ってやつだ。」
「あぁ、それなら、おしっこ出したい……」
「よしよし、じゃあ出していいぞ」
言うや否や、それまでポタポタ滴る程度だった水滴が水流となり、徐々に勢いを増していく。透明で、照明を反射して光るそれは、正真正銘の聖水だった。
「あっ!あっ!おしっこ出てる……!何これ…すごく…気持ちいいの!」
虚ろな目で女神が聖水を大噴射している。神々しいとはこのことか。
聖水の湖に落下する滝は、ジョボジョボと凄まじい音と飛沫を立てる。
M字開脚したユリアは恍惚とした表情で、「おしっこが気持ちいい」と、涙ながらに連呼していた。
なにか、いいことをしたような気分にすらなる。

128トイレの女神様 :2012/08/04(土) 23:38:06.90 ID:hQKWclSS
こいつ、軽くイッたんじゃね?みたいな放心状態のユリアに囁く。
「ユリア、いいか?今のは『小さい方』だ。これとは別に『大きい』方がある」
ぴく という擬音がつくだろう反応をする。そうかそうか興味があるか女神ユリアよ。
「あの、それは、どういった……?」
こちらをチラチラと窺うユリア。好奇心の強い女神だ。
「さっき触った穴から出る。うんちだ!さぁ、リピート!」
「う、うんち…」
「したいか?」
「あ、あの、その……はい、……したいです。うんちしたいです。」
早くも言いなりだなこいつ。さては相当好き者だな、フハハハ
「よし、じゃあケツの穴貸せ。あー、さっきのだよ。いいから尻をこっち突き出せ。」
なすがままの女神が尻を俺に向ける。すべすべ真っ白ぷりっけつ。手を置いたら沈む程やわらかい。たまらん。むしゃぶりつきたい。
ぎゅっと開き、肛門を鑑賞する。皺もないような、ただの針で開けたような慎ましやかな穴だ。脱糞処女を奪ったら是非突っ込んでやろう、そうしよう。
「ユリア、これからお前は排便したくなる」
「…!」
「それも、そこそこの量だ。ただ、すぐには出ない。ガスが溜まっている。それも結構なもんだ。腹が張ってきつい、どうだ?」
「な、なんだか急におなかが…あ!」
ブボォッ!
「いや、なに?」
ブビュ!ブビュビュ!ブブー!
「なにこの音?やだ…恥ずかしい……」
女神はその後も長く放屁する。においはない。暫くして飽きてきたのでさっさと『大きい方』をさせることにした。

129トイレの女神様 :2012/08/04(土) 23:38:48.39 ID:hQKWclSS
「ユリア。もううんこしていいぞ」
「そう言われましても、どうすれば?」
「あー…そうか。えーと、いきめ!」
「いきむとは?」
「えーと…」
どうしたもんかな。ひとまず、洋式より和式の方がいいって言うし……ユリアを洋式便所の上に前後逆に和式座りさせてみる。
「えーと、じゃあ腹に力入れてみ?うーんって。」
言って、俺もユリアの腹を押してやる。
「うーん!うーん!」
なんかこいつ違うベクトルに可愛くなってきた。
「うー、ん!?な、なんか出てきそうです」
「そうか!えーと…」
肛門を確認すると、盛り上がってきているが口は開けていない。ぐい、と指で開いてやる。
「うーん!」
「がんばれー!ユリアー!」
さっきまでオリンピック見てたからか、熱くなって応援する。

うにょ
「ひゃ!!!」
ぞわぞわっと、ユリアの全身に鳥肌が立つ。頭が出てきた。そして引っ込む。
「諦めるなー!ユリアー!もうすぐだー!」
「う、うーん!うーん!あ、あ、なんか……出る」
「うんちと言いなさい!」
「うんち出る!や、や、裂けちゃう!」
軽くパニックに陥るユリア。励ます俺。
ズルン!と一本勢いよく出てきてボチャリと落ちた。女神、脱糞。
「や、や、まだ出る!」
首で後ろに振り向き、俺と自分の尻を交互に見、どうしたらよいのか分からぬ様子だ。
言葉通り、続けて何本も産み出す。女神のうんこが次々に山を成していく。初めてにしてこの大盤振る舞い、肛門は擦り切れて真っ赤に腫れ上がる。
全身を汗だくにして、悩ましい声を上げながらユリアは脱糞し続けた。そう、便器から溢れ返るまで。

130トイレの女神様 :2012/08/04(土) 23:39:31.67 ID:hQKWclSS
「お前の、そこそこの量って一体……」
「え?え?多いんですか?これ」
「いや、普通収まるように作られてるのが便器だろ。どーすんだこれ、流せねーぞ」
「そ、そう言われても……女神といえども人間界には干渉できないので……」
「大体なんなんだその設定。普通、主人公の能力がチートで酒池肉林みたいになるんじゃないの?」
「この話はそういうやつじゃありません!私とだけ排泄回りでキャッキャウフフするのです!タイトル見れば大体分かるでしょう!?」
そうこうしていると、便器内のうんこが輝き出した。
「これは……まさか、黄金!?」

近くにある『金買い取ります』の怪しい店に持ち込み、大量の黄金の出時を訝しがられながらも、俺は巨万の富を得た。
実家を建て直し、ばっちゃにはたらふくヴェルタースオリジナルを食わせてやった。彼女もまた特別な存在だからです。

だが、俺自身は豪邸となった実家で暮らすことはなかったし、いい部屋に移ることも、一戸建てを買うこともなかった。
この部屋から離れることは、それ即ちユリアとの別れを意味するからだ。
一体なぜ、こんなことに……
あの爺、次に会ったらただじゃ済まさねー


終劇

131トイレの女神様 :2012/08/04(土) 23:41:53.93 ID:Z6vfw6qw

これhttps://twitter.com/___karunika___/status/231749924528738305/photo/1

132名無しさん@ピンキー :2012/08/04(土) 23:49:45.65 ID:hQKWclSS
ごめん、もしかしてもしかしなくとも下がってなかったっぽいorz
sageチェックしたんだが

133名無しさん@ピンキー :2012/08/05(日) 21:13:54.51 ID:Bl3zP5yo
乙です
良い黄金でございました。


女神様と聞いて、
褐色肌の姉と色白銀髪のちっこい妹もこのあと押し掛けてきて、金・銀・銅の三色大量うんこ盛り合わせとか見れたらいいな〜、
と思った自分はもうおっさんです


134名無しさん@ピンキー :2012/08/06(月) 02:40:18.14 ID:M6Cdxp/u
>>133
ありがとうございます
外したか!?と内心びびってた。
男女1対1しか書いたことなくてハーレムはどうしたらいいか分からない…!
誰が誰だかになるのが目に見えているorz
ユリアは嫁に出しますので是非書いてください
銀髪萌え。褐色も最近ダンジョンメーカーの弟子で目覚めた。

135名無しさん@ピンキー :2012/08/06(月) 21:14:01.50 ID:osu3Vot4
>>134
三姉妹用に個室も三つ用意すれば1対1でおk
そもそもトイレの個室じゃ狭すぎてハーレムにできないしね
つかトイレの封印を外させなきゃ嫁に貰えねーじゃねーかw

136小さい方 :2012/08/06(月) 22:55:00.07 ID:ByFmtAAD
>>134 >>135

 部屋に主人公の友達が遊びに来る。

「お前の家はじめて来たけどよ、ずいぶんとまた年季の入ったアパートに住んでたんだな……金持ってるんじゃなかったのか?」
「まぁな。思い出の場所だからな。離れたくないんだよ。でも改装はしてるから、中はしっかりしてるぞ」
「そういうもんかね。……あ、ちょっと便所借りていいか」
「おお、いいぞいいぞ。存分に使ってやってくれ。どれでも好きなのを」
「は? ……って、おい!? なんでこの部屋、トイレが三つもあるんだ!? 風呂は無いのに!」
「前のオーナーが変わり者だったらしくて」
「どんなオーナーだよ……しかもなんだこれ、プレートが小中大とか書かれてるぞ? ドアの中は三つとも全部同じ、普通の洋式なのに」
「まぁ気にするな。気分次第で好きなのを使ってくれよ」
「……じゃあ、"小"にしとくか。ションベンしたいだけだし。でもなんか変な感じだな……窓も無いのに、妙に誰かに見られてるような……」

「大丈夫だ。気にするな。……そこの妹様は俺以外見えないしな……」


…で、友人は帰りました。

「……あーあ、自慢の白い肌もキレイな髪の毛もベッタベタじゃないか、可哀相に」
「お前がさせたんじゃないかっ! 見えたぞ、お前ニヤニヤしながら、私がおしっこ掛けられるの指輪で透視してただろ!」
「ごめんごめん。一回、他人に汚されるのを見てみるのも面白いかなと思って」
「う〜……! ヒドいよ、止めてって何度も言ったのにっ! これでも、私だって立派な女神なんだぞっ! 本当だったら人間なんかが穢していい存在じゃ……」
「"○○○はおしっことうんちを同時にものすごい勢いで漏らす。それぞれ2リットルくらい"」

「ひっ! う、うああああっ! また……そんな、だめっ! あああああああああああっ!!!」

「あとでホース引っ張って来るから、終わったら一緒にシャワー浴びようね〜」




なんかこう頭に溢れてきて、勝手にこんなの書いてしまった。
が、ここまでが限界だった……。続きこんな感じでお願いします。わりとマジで。

137名無しさん@ピンキー :2012/08/07(火) 01:03:06.51 ID:abdHHheU
封印でトイレから出られないなら、改築して一軒まるごとトイレにすればいいんだ
最低でも壁をガラス張りにしておけば、リビングでも風呂からでもいつでもユリアの排泄を拝めるな


138名無しさん@ピンキー :2012/08/07(火) 07:34:52.87 ID:FzzeBPcX
>>133
ああっ!今さら把握しました
そして残念ながら未読未視聴未プレイです
ぐぐってみて驚いたが、まだ連載中なんですね

>>135-137
意外と反響あってびっくり。ありがとうございます
こっちに時間使うくらいなら、違う方の続きを書くよ…
いろいろ高エネルギーすぎてもう無理だよ…

3姉妹するなら
双子妹で懐こい褐色と無口銀髪で双方シスコンという電波受信だよ
趣味だよ

場所貸していただきありがとうございました。では

139H :2012/08/12(日) 00:40:40.13 ID:xSK6lOrC

今日は夏の祭りで人居ないかもしれませんが。

またいつものです。
>>95までの分のテキストをまとめ直しました。
園芸店の6と砂漠の話は細かい部分を結構書き直してあるので、よければ読み比べてみて下さい。
気が付いたらいつの間にか、いいんちょの本編以外にもかなりの数書いてたんですね。
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3300231.zip.html

なんか今回二次スレのスカ専用ろだにUp出来なかったので、適当に選んだ場所に上げました。
なので前までと同じ、デフォルトパスをかけています。


……あと、割と真剣に、>>134を読んでこれやってみたいなと思ったんですけど……挑戦してみてもいいでしょうか?


140名無しさん@ピンキー :2012/08/12(日) 20:30:54.63 ID:LKx9O20n
>>139
Hさんに嫁にもらっていただけるなら是非
よかったな!ユリア!
ユリア「…………がくがくぶるぶる(神界に…神界に帰りたい…!)」
一応、表向きには「なぜかやたら宝くじが当たる男」ということにしてある裏設定です。
姉妹出すかどうかとかどんな姉妹かとかは、嫁に出すからには完全にお任せします。
至高神がただのエロジジイでありさえすれば神界まわりも設定いじくりまわしていただいて構いません。
よかったな!ユリア!
ユリア「………orz(どうなっちゃうんだろうどうなっちゃうんだろう私)」

そしてえみりさんが超絶に好きです

よろしくお願いします。可愛がってやってください。
よかったな!ユリア!
「びくんびくん!(悶絶)」

141名無しさん@ピンキー :2012/08/15(水) 05:26:14.06 ID:HQr+Xf6L
>>139
ドメイン変わった影響とかそういうことですか?
http://cyclotron.moe.hm/uploaders/scat/upload.html

142名無しさん@ピンキー :2012/08/15(水) 19:28:54.04 ID:/FXwY6VK
ここに書こうか、どうしようか、迷ったのですが、書くことにしました。

最近、いじめによる問題が大きく取り上げられてますが、中には裸を写真で撮られたりするような性的で悪質ないじめもあるとネットのニュースで見ました。
思い出すのも嫌ですが、私もその類のいじめを受けてきました。
もっと残酷でひどいものでした。

いちばん酷かったのは専門学校のときですが、その始まりは小学生のときまで、遡ります。
あれは、夏休みのキャンプのときでした。
私は、もともと腸が弱くて、よくお腹を下してました。
最初は川遊びをしたり、ハイキングしたり、そのときは私もみんなと一緒に楽しい時間を過ごしました。
夜になって、キャンプファイヤーをするということで、広場に集まりました。
川遊びをしてお腹を冷やしてしまったせいか、そのころからちょっとお腹の調子が悪くなってきたなって感触はあったのですが、
みんなが集まってるなかで一人だけトイレに行きたいって言いだす勇気が出せずに、我慢してました。
みんなは、中央に積み上げれられた木に火がつけられるのをワクワクしながら待っていましたが、私はお腹が調子が大丈夫か心配で心配でたまりませんでした。
案の定、お腹の調子はどんどんと悪くなり、キューっとした痛みがお腹を圧迫してきました。
もう、そのときは、キャンプファイヤーなんていいから、早く終わってよと心の中で願いました。
中央の木に火がつけられると、ワーッという声とともに勢いよく炎が舞い上がり、温かい熱がお腹を優しく撫でてくれた気がしました。
そのおかげ、少し楽になった気がしたのですが、次に予定されてたフォークダンスで、一気に便意が戻ってきました。
みんな楽しそうに踊ってましたが、私は動くたびに襲ってくる便意に気が気でなりませんでした。

そんな中、助け舟を出すかのように、男子の一人がトイレに行きたといってトイレに走って行きました。
私もこれに乗っかってすぐに行けばよかったのですが、今の男子が戻ったら私も行こうと、そう決心しました。
しかし、待っても待っても、戻ってくる気配がありません。
といっても、便意を我慢しながらの時間だったので、そんなに時間はたってなかったのかもしれません。
もうお腹は限界まで来ていて、動くのもままならなくなってきました。
仕方なく、恥ずかしかったけど、トイレに行きたいと言って、私もその場を離れました。
お腹も限界に来ていて、内股でお尻を押さえながらモジモジと歩いていきました。
背中から照らされる炎で出来た私の影がすごく不気味にユラユラと揺れていました。

ようやくトイレに着いたのですが、見るからに小さいトイレでした。
男子用が一つと女子用が一つあるだけでした。男子用に人影がなかったので、もしやと思ったのですが、女子用のドアを開けようとすると中から鍵がかかっており、
使ってるよと言わんばかりにドンドンと扉をたたく音がかえってきました。そう、さっきの男子があろうことか大きい方をしていたのです。
その時の私は、血の気が引くってこういうことなんだって思うくらい、顔面が蒼白になっていたと思います。
広場のトイレでなくても、他のトイレがあったのですが、もう到底、そこまで歩いていける自身はありませんでした。
私は、迷わず広場のトイレの奥に広がっている茂みの中へとヨタヨタと歩いて行きました。
もう、少しでも足を開くと漏れてしまいそうな、そんな感じです。
奥まで行く余力もなく、しゃがんでしまえば体が隠れて見えなくなる所まで入ると、私はパンツをおろしました。
パンツを下ろすやいなや、しゃがみこむ前にビチビチのウンチが漏れてしまいました。
ブジュブジュと音をたてながら、腰を下ろしました。すぐさま、パンツにウンチが付いてしまってないか確認しましたが、運よくパンツは汚れてなくて、本当に間一髪でした。

143名無しさん@ピンキー :2012/08/15(水) 19:30:17.19 ID:/FXwY6VK
その時です。しゃがみ込んでいる後ろで何やら動く音が聞こえてきました。
私は、怖くなって動くことができませんでした。
ガサッガサッと茂みで何かが動く音が近づいてきました。
音がするたびに息をのみ、唇をかみしめました。ガサガサガサッと大き目の音が聞こえたときには心臓が止まるかと思いました。
その音のあとには、遠ざかっていく走る足音が聞こえてきました。
そのとき、誰かが居たんだと知りました。おそらく、大をしていた男子が、私が茂みに入っていく音を聞いて、様子を見に来たんだと思います。
見られたかもしれないという不安もありましたが、得体のしれない物が人であったことにホット胸をなでおろしました。
いつまでもこの格好でいるわけにはいかないので、さっさとその場を離れたかったのですが、ティッシュを持ち合わせていませんでした。
私は仕方なく足元に生えている柔らかそうな葉っぱを選んで、それでお尻を拭きました。
柔らかそうにみえても、お尻にあてると、葉っぱに付いているちょっとした毛のようなものがチクチクと痛みました。
しかし、ここは我慢して何枚もちぎっては、それでお尻を拭きました。
ようやく便意から解放されて立ち上がったそのときでした。何人かの人影がこちらに向かってくるのが見えました。
さっきの男子が何人かを引連れて戻ってきたのです。
私はとっさに木の後ろに身を隠し、その場でじっと立ちすくんでいました。
男子たちはまっすぐに、私が用を足した場所にやってきました。
やはり見られていたのです。私は息を殺して、その場をやりすごそうと、じっとしていました。

男子たちの話声が聞こえてきました。
「おい、どこなんだよ」
「おかしいな、さっきまで、このへんに居たんだけどな」
「本当に、菜々子がここで、しょんべんしてたのか?」
菜々子というのは私の名前ですが、もちろん本名ではありません。
その時、男子たちがなんて言っていたのかははっきりとは覚えていませんが、私がそこでおしっこしていたようなことを言ってました。
でもその勘違いはすぐにバレることになりました。
3人いたうちの1人が私のウンチを発見してしまったのです。
「うわっ、まだこれ柔らかいぞ」
そういって、一瞬しんとなったのですが、
「おい、ヤメロヨ」
と叫びながら、男子の一人が走ってこっちの方にやってきました。
その後ろを、もう一人が追いかけてたのですが、その手にはなにやら、木の枝のようなものが持たれてました。
あろうことか、私のウンチを枝になすりつけて、それを持って追いかけまわしてたのです。
私は、みんながどっかに行ってくれることを祈って、その場にうずくまりました。

しかし、その逃げ回っていた一人が、私を発見してしまいました。
もう、そのあとは何がどうなったのか覚えていません。走って逃げたのですが、結局3人に囲まれて、しかも、ウンチ付きの枝を、
これでもかというほど顔に近づけられました。
もう私は、その場で泣くしかありませんでした。
その姿を見て、男子たちはさらに喜んでいました。その騒ぎに何人か集まってきて、異変に気づいた先生に止めてもらったのですが、
それはその場限りでしかありませんでした。

その日から、私のあだ名はビチ子になりました。

144名無しさん@ピンキー :2012/08/15(水) 19:31:07.62 ID:/FXwY6VK
最初は男子たちから、面白半分にビチ子、ビチ子と呼ばれていましたが、それは時がたてば次第に無くなりました。
ひどいのは男子たちよりも、意地悪な女子でした。宏美(仮)というリーダー格の子のまわりにいつも3人ほどついてまわって、
私を見つけては意地悪なことばかりしてきました。
トイレに入れば、ビチ子がまたビチグソしてるぞと大声でさけんだり、教科書やノートに悪戯書きされたり、それは中学校に入っても同じでした。
私の住んでる地域では、3つの小学校から1つの中学へと進学してたので、宏美のグループも同じように一緒の中学に入りました。
中学の生活は、いい思い出よりも思い出したくない事の方が多かった気がします。
多くのいじめられっこがそうであるように、私もそのことを親や、先生に相談することなく、今さえ我慢してればと思い、
極力そのグループに顔を会わさないように避ける生活を送っていました。

そして中学を卒業し、高校に進学した時には、いじめっ子の宏美とも別れられたのですが、それでも目立たないように目立たないように、
ひっそりとした生活しかおくりませんでした。
なので、普通の女子が彼氏とエッチしたとか、そういう話をしていても、私には一切関係なく色気だったことも何もありませんでした。
やがて、私は青春という言葉を堪能することなく専門学校へと進学しました。
もともと絵が好きで、イラストレーターになりたくてデザイン系の専門学校へ入ることにしました。
初めて生まれた土地を離れ、新しい人生を送る一歩となったのです。
高校生のころは本当に自分でもヤバイと思うくらい根暗だったと思います。
周りの人は、短いスカートを履いて化粧したりもしてましたが、私はそうはしませんでした。
地味な格好でメガネをかけて、数人の女友達はいましたが、男子生徒から相手にされることもありませんでした。
そんな私でも、性に対して興味がなかった訳ではありません。
まわりの子たちと同じようにオシャレして恋人を作りたいって気持はありました。
それでも、みんなと同じようにオシャレしてしまうと、お前がするなと周りからいじめの対象になるのではないかという恐れのほうが大きかったのだと思います。
高校には同じ中学から入った子たちも結構いたので、そこから変な噂が立ちいじめられるのが怖かったのです。
そんな冒険を犯すぐらいなら、地味に目立たないようにとひっそりと高校生活を送ることに決めました。

でも、そんな生活も今日でお別れです。
専門学校には私の過去を知る人は誰もいません。
一人暮らしには親は反対してましたが、何とか説得に成功し私は生れ育った町を離れました。
町を離れてまず、見た目からの改造です。髪も茶色に染め、メガネをやめてコンタクトにし、お化粧もしました。
自分で言うのも恥ずかしいですが、まるで別人のような自分がそこにいました。
ここから私の新しい人生が始まるんだ。その時は本当にそう思いました。
そう、あの中学でイジメっ子だった宏美が、私の前に現れるまでは。

宏美の姿と見たとき私は愕然としました。
えっ、なんで彼女がここにいるの?と。

私の専門学校は前期と後期に分かれており、それぞれの期で、決められた専門科目の他に、
週に3つの共通科目を数ある科目の中から選べれるようになっていました。
その共通科目はクラスに関係なく、なので他の科を専攻している人も受けにくることになります。
宏美の姿を見たのは後期に入った時でした。
それまでの間は、新しい環境で、生まれ変わった自分になれた感じで本当に楽しい生活でした。
コンパにも参加したりしました。同年代の異性と、まともな会話をしたのもこの時が最初だった気がします。
未成年だったけど、勧められて、断れなくて、ちょっぴりお酒も飲みました。
周りの男の子たちが、すごく優しくしてくれて、こんなの生まれて初めての体験でした。
中には交際を求められたこともありましたが、さすがに、そこまでの勇気は持てずに断りました。
周りの子たちからは、菜々子は面食いなんだねって言われたけど、そういうのじゃないんです。ただ、臆病なだけなんだと思います。
楽しかった前期も終わって、後期に入ったときに悲劇は訪れました。

145名無しさん@ピンキー :2012/08/15(水) 19:31:45.47 ID:/FXwY6VK
共通科目のとある授業に宏美の姿があったのです。
彼女の見た目が変わっていたので、最初は誰なのか分りませんでした。向こうも私に気づいているのかどうかは分りませんが、
話しかけてくることはありませんでした。
そしてしばらくの時が過ぎました。冬に入り、コンパに行かないかと誘われました。
どういう集まりなのかは分りませんでしたが、大好きなお鍋をするという事だったので、二つ返事で行くことにしました。
当日集まった顔ぶれをみると、見たことある顔がちらほらいました。それは宏美と一緒の共通科目の受講生だったのです。
その時の私は、やはりまだ臆病で異性との一線を引いている状態でした。
男の子の何人かは、私に興味があるらしく、なんとか近づきたいと思いこのコンパを開いたそうです。
なので、始まってすぐにみんなが私にやさしくしてくれました。
すごく楽しい時間をすごして、お酒も入って、ほろ酔い気分だったのですが、一気にそれが冷める出来事がありました。
宏美と、宏美の男友達が、遅れてごめんと言いながら、入って来たのです。彼女のことはもちろん嫌いですが、
その男友達もチャラチャラして、ちょっと怖い感じの苦手なタイプでした。
彼女は私の席と離れたところに座り、男友達と話をしてました。このまま何事もなければいいのにと、私はそう願いました。それでも、
やぱりそうはいかないもので、彼女がトイレに行く時、私は呼ばれました。
内心ドキドキしていましたが、彼女の口からは意外な言葉がかえってきました。

「あんた、ビチ子でしょ? へへへ〜、昔はちょっと意地悪しちゃったけどさっ。
 私もあれから変ったんだよ。まぁ何もしないから、そんな怖い顔しなくてもいいから、安心しなって」
そう言われて、気づいたんですが、その時の私はすごく顔をこわばらせてたんだと思います。
でも、何もしないと言われて安心しました。気が緩んだせいもあってか、席に戻ってからは、男の子と楽しく話ができて、
「なんかさっきまでと全然違うね、何かあったの?」と言われました。
宏美とのことの言うことはできなかったので、「そうかな、さっきといっしょだよ」と言いました。
みんなお酒も入って楽しそうでいましたが、宏美がいきなり立ち上がって何か言い始めました。

「ねえねえ、みんなきいてー。 そこの菜々子さん、実は私と同じ小学校出身なんだよー。」
「へー、そうなんだー。」
みなんが、意外な事実に驚いて相槌をうち、私は何かとんでもないことを言われるのではないかと心臓の鼓動が高鳴りました。
「それでね、これ傑作なんだけど、キャンプの時にビチビチうんち漏らして、ビチ子って呼ばれてたんだよ。」
別に漏らしたわけでは、ありませんでしたが、そんなことは、どうでもいいことでした。
小学時代の嫌な記憶が脳裏から蘇ってきました。周りから、ビチ子ビチ子と責め立てられる気がして、私は両耳を手で覆いました。
その場の空気が一瞬、シンとなりましが、やはりみんなすでに大人でした。
「そんな昔の、嫌な思い出なんて、今言わなくてもいいじゃん。」
男の子の一人がそう言うと、
「俺なんて、おならしたときに、一緒に身まで出たことあったよ。」
なんていいながら、気が沈んでる私を気遣うように、昔のことなんて気にする必要ないよと励ましてくれました。

宏美はバツが悪そうに、イスに腰を下ろすと、飲み物を一気に飲み干しました。
「別に悪気があって言ったんじゃないよ。ちょっとした昔の思い出話じゃん。」
って言ってたけど、みんなからは白い目で見られてました。
本当のところは私にも分らない、私が男の子と楽しそうに話をしている姿を見てイラついたのかも知れないし、単なる気まぐれだったのかもしれません。
その後も、宏美はアルコールをグビグビと飲み干し、かなり酔ったように見えました。
隣のチャラ男が機嫌を直すように取り繕っているように見えましたが、何やら2人で耳打ち話をしたあと、2人で笑い出しました。
2人だけが、その場で浮いているように見えましたが、他のみんなは気にする風でもなく、おしゃべりに夢中になっていました。


146名無しさん@ピンキー :2012/08/15(水) 19:33:03.17 ID:/FXwY6VK

お開きの時間が近づくと、宏美がみんなに声をかけました。
「ねえねえ、これで終わりってことはないでしょ? みんなで、これからカラオケ行かない?」
まさか宏美から次に行こうって話が出るとは思わなかったけど、打ち溶けかけた他のみんなはノリノリ気分で賛同しました。
私は何か嫌な感じがしたので帰りたかったけど、宏美が執拗に誘ってくるのと、やさしくしてくれる他の男の子たちも一緒だということもあって、
どうせ何かあっても、さっきみたいに、あしらわれるだけだろうと、行くことにしました。
カラオケなんて、数えるほどしか行ったことないし、歌も下手だったけど、みんなが盛り上がるあの雰囲気は好きでした。
一緒にいた友達のみっちゃんなんて、こんなこと言ったら失礼だけど、顔には似合わない、かわいい声で歌うんです。
その歌声で男の子たちが、わーって盛り上がるのが好きでした。
カラオケに入ると、絶対一人一曲は歌うこと!と男の子の一人が仕切り出しました。
みっちゃんは、うーんどうしようなかぁ、なんて悩んだふりなんてしてるけど、いつも同じ曲でみんなを驚かせるんです。

私は、大好きだったドリカムを歌いました。音程も外れて、ほんと下手だから、みんな拍手してくれたけど、苦笑いしてるように見えて恥ずかしかったです。
みんな楽しく過ごしてるそんな中、部屋に雰囲気の悪そうな見知らぬ3人が入ってきました。
最初は部屋を間違えた人たちなのかと、思ったけど、そうじゃなかったみたいです。
宏美の連れのチャラ男の友達だったみたいで、「ようっ」なんて声掛けあいながら、ずうずうしく、私たちが座ってるソファの間に割り込んできました。
「楽しそうじゃん、俺たちも混ぜてくれよ」
と言いながら、他の女の子たちにちょっかいを出し始めました。
急に場の雰囲気が悪くなって、みんな白けたムードが漂い始めました。

「どうしたのみんな、そんな、つまんなさそうになっちゃって」
と宏美が口を開きました。気味の悪い3人のせいなんだとみんな分っていても、その威圧的な雰囲気に誰も文句を言いだせませんでした。
宏美は
「それじゃぁ、仕方ないなぁ、楽しいショーでも見せてあげるか」
というと、今来た3人に目で合図をしました。
3人のうち一人がポケットから何かを取り出すと、テーブルの上に放り投げました。
部屋を暗くしていたので、最初は何かわからなかったけど、ピンク色の丸い何かが机の上で転がっていました。
それが何なのか分ると、私の心臓は何かにギューっとつかまれたように締め付けられました。
そこに転がっていたのは、イチジク浣腸だったのです。

さすがに、何をする気なんだと、仕切っていた男の子が宏美に突っかかりましたが、キャラ男に取り押さえられると、急にその勢いは衰えました。
よく見ると、喉元にナイフのようなものを突きつけられていました。
男の一人が耳元で何かをささやいてました。怪我したくなかったら、大人しくしとくんだなとか言ったのだと思います。
押さえつけてた手が放されても、文句を言いかけてくれた男の子はその場に倒れたままで起き上がろうとしませんでした。
一瞬刺されて怪我でもしたのかと思いましたが、よくみると倒れたまま小刻みに震えていました。よほど怖かったのだろうと思います。
他のみんなも、その場を動くことができませんでした。女の子のうち何人かは、隣の男の子に抱きついて今にも泣きそうな感じでした。

チャラ男が、「おい、もっとボリューム上げろっ」と言うと、見知らぬ3人のうちの一人がマイクを持って、何かの曲を入れました。
そして、ボックスの入り口に立ちふさがりました。
ものすごい大きな音で曲が流れ始めました。聞いたことの無い曲です。洋楽なのでしょうか、歌い始めたのですが、
歌っているのか叫んでいるのかよく分からない歌を歌い始めました。
そして、その曲のイントロと思われる部分が終わると、宏子がマイクを持ち言いました。
「さぁさぁ、お待ちかね。ビチビチビチ子のビチビチショーのはっじっまっりっデーッす」
その声とともに、チャラ男と残り2人の男達が私の方に近づいてきました。


147名無しさん@ピンキー :2012/08/15(水) 19:34:33.47 ID:/FXwY6VK

そこからの事は、よく覚えていません。なんとか逃げようと、泣き叫びわめきましたが、わけのわからない曲と歌声にすべて、かき消されてしまいました。
気づくと、ソファに押さえつけられて、履いていたスカートを捲くりあげられ、パンティを脱がされようとしてました。
必死で抵抗しましたが、その甲斐むなしく、パンティをお尻が見えるくらいまでずり下ろされると、お尻の穴に何かを入れられました。
恐らく、押さえつけてた男の指だったのだと思います。お尻の中をまさぐるようにグリグリと動かされました。
その間も必死でもがきました。お尻に入れられた指が抜けると、腸の辺りにヒンヤリとした感触が伝わってきました。時間にすると30秒もたっていないと思います、
押さえつけたらた手が放されると、私のひさのあたりに空になった浣腸の容器が5個転がってました。
私は、パニック状態でしたが、自由になると、すぐに下ろされたパンティをはき直しました。
その直後に、ズンとお腹が痛み始め、お腹の中の物を吐き出したい、そんな感触にとらわれました。
男達はニヤニヤと笑いながら入り口の扉前に並びました。私を外に出さないつもりなのでしょう。私はトイレに行かせてとお願いするしかありませんでした。
すると、男のひとりが言いました。
「こう言ってるけど、どうするよ?宏子」
私は後ろを振り返り、宏子の方に目をやると、宏子は携帯を片手にニヤニヤ笑ってました。私は、その姿を見て、撮影されてるんだと確信しました。
でも、今はそんなことどうでもいいから、トイレに行かせてほしいと、宏子にもお願いしました。

「だったら、ちゃんとお願いしてみなよ。 ビチ子はビチビチうんこが漏れそうなんで、ビチビチうんこを出ささせて下さいって。」
なんで、そんなこと言わなきゃいけないのかなんて考えはまったくおきませんでした。すぐにでもトイレに行きたい。その一心で、言われたとおりのことを言いました。
「おい、お前ら、チビチビうんち出したいんだってさ、出ささせてやりな」
宏子の言った言葉が理解できませんでした。もうトイレに行かせて貰えるものと思っていたところに、扉の前に陣取っていた男たちが飛び掛ってきました。
私はしりもちをつき、床に倒れこみました。それでも襲ってくる男たちに必死で抵抗するためにもがきました。
もがいているうちに、お尻に生暖かい感触が伝わってきました。そうです、パンティの中に漏らしてしまったのです。
私は抵抗するのを止めました。

男の一人が、「うわっこいつ漏らしやがったぞ」と爆音の音楽の中で、そう言っているのが聞こえました。
私は、うつぶせになり、泣くしかありませんでした。
泣きながらも、ブジュブジュとお腹の中の物がお尻から吐き出される感触が伝わってきました。
そのまま、うずくまっていると、パンティに手がかけられ、脱がされました。
自然と体がこわばりました。ふと扉の方を見ると立ちふさがっていた男達は居なくなっていました。
そこからは、男の手を振り払い、走って逃げました。もしかすると、お尻に付いていたうんちが廊下に落ちたかもしれませんでしたが、
そんなことに気を取れれてる場合ではありませんでした。
カラオケボックスの外まで出ると、足を止め振り返ってみました。幸いにも、追っ手がくる気配はありませんでした。
冬の冷たい風が濡れたスカートを冷やし、太ももが痛かったことを覚えています。
そのまま私はノーパンで電車に乗ると家に戻りました。
もしかすると、うんちの匂いが電車の中で匂ったかもしれません。けれども、誰も私に声をかけてくることはありませんでした。
私は、家にもどると、熱いシャワーを服を着たまま浴びました。スカートに染み込んだ浣腸液が洗い流され、シャワーのお湯が少し茶色く染まって足元を流れていきました。
このまま私も溶けて流れていきたい。そのときは、そう、思いました。

148名無しさん@ピンキー :2012/08/15(水) 19:35:17.00 ID:/FXwY6VK

それからしばらく、ベットにうずくまったまま、学校にも行きませんでした。
みっちゃんから、「大丈夫?、後片付けはしておいたから、落ち着いたら学校においで」といった内容のメールが送られてきました。
私は、流し読みして携帯を枕に投げつけると、また布団にもぐりこみました。

あれから何日たったのか覚えていません、その間、電話もありましたが取る気にはなれませんでした。
不在着信のランプが光る携帯がベットの隅に放り投げられてました。
布団にうずくまったまま、その光を眺めていると、一件のメールが受信されました。見たことのないメールアドレスでした。
私はおもむろに携帯に手を伸ばしメールを開くと、そこには、スカートが捲し上げられ、茶色く染まったパンティを履いたお尻が映し出されていました。
パンティとお尻の隙間から軟便がはみ出していました。
そこに一文「学校来ないと、動画が流出しちゃうかもよ?」
差出名はかかれてませんでしたが、宏美であることはすぐに分かりました。
また、涙がこみ上げてきました。どうすればいいのか分かりませんでしたが、私は次の日から学校に行くことにしました。

学校に行くと、みっちゃんが心配そうに話しかけてきましたが、あの時の事を持ち出すことはありませんでした。
彼女なりの気遣いだったのでしょう。昼休みには、あの時いっしょにいた別のクラスの男の子も様子を見にきてくれました。
その手には包帯が巻かれてました。どうしたのか聞いてみると、あの時、私が乱暴されかけたときに止めて入ってくれたらしいのです。
私は必死にもがいていたので、他の事にまで気がまわっていませんでした。
そのときに、ナイフで切られたそうです。皮が切れた程度らしいので、大事には至ることはなく、病院にも行かず、みっちゃんに手当てしてもらったそうです。
「俺、あの時のことは忘れるから、清水さんも早く忘れたほうがいいよ」と言ってくれました。
清水は私の苗字ですが、もちろんこちらも偽名です。
しかし、私には忘れたくても、撮られた動画が残っていました。しかし、これ以上みんなに迷惑かけるわけにもいかないので、うん、そうだねとだけ答えておきました。

授業にも身が入らず、寝たきりだったためか、すごくダルイ一日でした。
私は、授業が終わると、誰にも顔を合わせたくないというのもあって、さっさと帰ることにしました。
キャンパスを歩いていると声をかけられました。一つ先輩の錦野ゆりさん(仮)でした。
先輩とは絵画サークルで一緒しているのですが、すごく面倒見の良い先輩で誰からも慕われてました。
もともと絵が好きだったのでサークルにはよく顔を出していたのですが、休んでいた間は、もちろん行ってませんでした。
先輩は私の顔をみると、やつれたのを気づいてか、そのままお茶に誘ってきました。
行く気はしなかったのですが、面倒を見てもらってる先輩の好意を無下に断ることも出来ず、コクリとうなづきました。

喫茶店に入ると、先輩は他愛のない世間話しを始めました。
私は、一言も喋ることはなく、ただうなづくだけでした。
その異様な雰囲気に感づいたのか
「しゃべりたくなったら、しゃべってくれたら、いいからね」
と言ってくれました。
それでも、私からしゃべり出すことが出来ず暫く、沈黙が続きました。
「ここじゃ、場所が悪いわね。 ねぇ、私んちに来ない? ここの近くだから」
そう言って、先輩はレジに向かって行きました。
先ほどと同じように断ることが出来ず、とうとう私は先輩の家に入ってしまいました。


そう、ここで、このアパートで、後に私と先輩はスカトロレズビアンの道に入ることになるのですが、このときはまだ、そのことを知る由もありませんでした。



149名無しさん@ピンキー :2012/08/15(水) 19:36:35.80 ID:/FXwY6VK

部屋に入ると先輩がキッチンへと向かって行きました。
「そこに座ってて、いま紅茶いれるから。 ねぇ、お砂糖とミルクいる?」
「いえ、大丈夫です。」
「そっか、じゃぁ私と一緒だ。」

・・・・

・・・・

「ねぇ、ホント何があったの? 菜々子すごくひどい顔してるよ? いつもの菜々子ちゃんとは別人みたい。
 人に言い難い事だってあるとは思うんだけど、言ったほうが絶対楽になるんだから。
 私に出来ることなら何でも協力するしさ。」

そう言いながら、先輩が紅茶を両手に戻ってきました。
それでも、なかなか言い出せず、暫く沈黙が続きました。

「じゃぁ、私が聞くから、首を縦か横にふってね、わかった?」
私はうなずきました。

「彼氏とのこと?」
首を横にふる私。

「家族のこと?」
首を横にふる私。

「レイプされた?」
いきなりの言葉に、首を縦にふることも横にふることもできず、心臓の鼓動だけが早くなりました。
その表情を見てか、先輩も何か感づいたようでした。

「酷いこと聞くようだけど、大事なことだから、聞くね。 中に出されなかった?」
私の態度で完全に勘違いさせちゃいましたが、もうこうなったら、全てを言うしかありませんでした。
私は、送られてきたメールを見せて、全てを話すことにしました。
話す途中に涙がこみ上げてくると、先輩は、そっと私を抱きしめて、
「大丈夫だよ、心配しなくていいからね」
と、何度も、何度も頭を撫でてくれました。
気づくと私は、先輩の胸に顔をうずめて泣いてました。

全てを話し終わると、先輩は
「大体わかったわ、その子、なんだっけ? 宏子だっけ? もう菜々子に近づけさせないようにするから、安心していいよ。」
と言ってくれましたが、それが建前でいっているのかどうかは分かりませんでした。
どうにも出来ないことは分かっていたけど、先輩に話したことで、確かに少しすっきりした気分でした。
それから暫くは、何もする気が起きず学校と家を往復するだけの生活でした。
学校には行きましたが宏子と一緒になるクラスだけは避けました。

2週間ほどあったある日の夜、忌々しいメールアドレスからメールが届きました。
恐る恐るメールを開くと、そこには意外な文章が書かれていました。
「私もうあんたには近づかないから、あなたも私にもうかまわないでよね。」
なんの事か意味が不明だったけど、先輩が何かしたんだと私は確信しました。

既に21時をまわったとこでしたが、私は居ても立ってもいられなく、先輩のアパートへと足を運びました。


その後、私と先輩は親密な仲になっていくのですが、その話はまた今度書きたいと思います。

150名無しさん@ピンキー :2012/08/15(水) 19:39:32.32 ID:/FXwY6VK
いつもながらに稚拙な文章でお粗末さまです。
ちょっと体験談口調で書いてみました。
もちろん、フィクションです。

スカレズをメインディッシュに書こうと思ったのですが、前菜で疲れ果てました。

続き読みたい人いたら、書いてみたいと思います。


151名無しさん@ピンキー :2012/08/15(水) 23:53:30.56 ID:MyDwbW64
レズスカ読みたい
ねっとり濃厚なの
ゆり先輩のアプローチの仕方が気になる
菜々子のお漏らしトラウマがどう昇華されていくのかも気になる
わたし、気になります!

152名無しさん@ピンキー :2012/08/16(木) 01:09:29.09 ID:9u5MT6Mk
>>151
早速のレスありがとうございます。
期待してくれてる人がいると、励みになりますね。
上手い文章ではありませんが、納得のいく作品に仕上げれるように頑張ってみます。


153名無しさん@ピンキー :2012/08/17(金) 00:39:26.80 ID:xV2ZpBJS

先輩のアパートに着いたものの、よくよく考えたら、夜遅くに訪ねるなんて、やっぱり非常識だなって思い、
電話をかける事にしました。
先輩の番号にダイヤルし、コールの音が耳に鳴り響くたびに、胸が高鳴っていくのが分かりました。
先輩の胸で泣いて、先輩のぬくもりを感じて以来、今までとは何か違う感情が芽生え始めていたように思います。
何て言ったらいいのか分かりませんが、もっとぬくもりを感じたい、そんな感情でした。
今から思えば恋心だったのかもしれませんが、そういう経験をしたことの無い私には、
自分の感情をうまく表現できませんでした。
8回か9回目のコールでやっと繋がり、先輩の声が聞こえてきました。
「はい、もしもし〜」
「あ、あのっ、ゆり先輩ですか? わ、私、菜々子です。」
「分かってるよ、ちゃんと番号で名前出てるんだから。」
「そ、そうですよね。 あ、あのそれで、先輩にはすごく良くして貰って・・・・、あの件、片付きそうなんです。」
「あら、ほんと? 良かったじゃない。」
「それで、あの、お礼が言いたくて電話しました。」
「うんうん。いいよ。お礼なんて、別に大したことしてないし。」
「そうですか。 それで、あの、あの。」
ここまで来たくせに、中々今から会いに行っていいですかと言えませんでした。
胸が高鳴る度に緊張して、冬だというのに、手に汗をかいていました。

「あの、あの、それで、直接会って、お礼言いたくて・・・・あの、今から行ってもいいですか?」
「うん、いいよ、それで、いつ頃になりそうなの?」
「あの、実は、今、下まで来ちゃってるんです。」
「ええええっ、そうなの?」
「ご、ごめんなさい」
「あ、いいのいいの、あやまんなくても、いいんだけど・・・ちょっとだけ待っててくれる?」
「はい、私は全然平気です。」
「ごめんね、寒いところ、10分、あ、いや5分、5分だけ待っててくれる?」
なんか、すごく慌ててる先輩に、クスッと笑い、お陰で緊張も解けました。

その後、正面玄関のオートロックを解除してもらい、部屋の前で待つことにしました。
部屋の前に行くと、通気溝から湯気がモクモクと上がっており、
シャンプーかボディソープのいい香りが辺りに立ち込めていました。
シャワー浴びてるのかな?そんなことを思いながら、しばらっく待っていると、玄関のドアが開かれました。
バスローブを身にまとった先輩からは湯気がでていて、すごく良い匂いがしていました。
濡れた髪の毛がなんともセクシーでドキッとしたことを思えています。
先輩は、「待たせちゃってごめんね、寒かったでしょ、さぁ中に入って」と言って、中に通されました。
そのときは、丁度シャワーを浴びているところに来ちゃったのかなって思いましたが、
今から思えば、私と会う前にシャワーを浴びないといけない事をしてたんだと思います。
そう、たぶん、うんち遊びをしてたんだと・・・。

部屋に入ると、以前に入った時と同じように、テーブルの前に座りました。
先輩は紅茶を入れて持ってきてくれました。
随分と長い間外にいたので、冷め切った両手で紅茶を持つと、ジンジンとしながら温まっていくのが分かりました。
「先輩、あの、本当にありがとうございました。これ、宏美から送られてきたんです。」
そう言って、先ほど宏美が送ってきたメールを先輩に見せました。
「先輩、私には、よく意味が分からなかったんですけど、どういう意味なんでしょうか?」
「う〜ん、なんだろね? 関わってほしくないってことなんじゃない?」
「そうなんですけど、私何もしてないし・・・・、先輩、、何したんですか?」
「それはね。」
私は、ゴクリと唾を飲んだ。


154名無しさん@ピンキー :2012/08/17(金) 00:40:45.98 ID:xV2ZpBJS

「ナイショ」
「えーっ、私にも関係あることなんだから教えてくださいよ。」
「じゃぁ、教えてあげてもいいけど、私の言うこと聞いてくれる?」
「それは、もちろん、いいですよ。先輩にはすごくお世話になってるし、
 今回の件がなくても、先輩の頼みなら、私に出来ることなら、なんでもやります。」
「うふふ。ありがと。
 別に大した事じゃないんだけど、ちょっと警察に知り合いが居てね。
 その宏美って子の男友達徹底的にマークしてもらったら、結構悪い事してたみたいでさ。
 恐喝や傷害とかで、すぐ逮捕できちゃったんだって。
 でも、宏美って子は、そういうのには加担してなかったから、ダメだったみたい。
 それでも、菜々子ちゃんに関わったみんなが逮捕されて怖くなったんじゃない?
 だぶん、もうちょっかい出してくる事、ないんじゃないかな。」
「そうだったんですか。」
後で知ったことなんですけど、先輩のお父さんが警察のお偉いさんらしく、娘の涙混じりの話しに
激怒して、逆になだめる方に苦労したんだと先輩から聞きました。

「それでね、私の頼みなんだけど。」
「はい、なんですか? 私に出来ることなら何でも言ってください。」
「今日、うちに泊まっていってほしいの。ね、いいでしょ?」
「あ、あの、いいんですけど。 わ、わたし着替え持って無いし・・・」
「大丈夫、私の貸してあげるから。それに、久しぶりに菜々子ちゃんの笑顔見れたんだもの、
 もっと間近で見たいじゃない?」
「は、はい。分かりました。」
その時、自分でも顔が赤くなっていることが分かりました。

他の人の家に泊まるなんて、初めての経験でした。
先輩は私に食事は済ませたか聞いてきました。もう済ませましたと答えるとお風呂に入るように
勧められました。なんか、他の人の家のお風呂に入るのって不思議な感じです。
なんか、その人の内面を見ているようで、気恥ずかしい感じがしました。
お風呂に浸かっていると脱衣所の扉が開かれて、浴室のスリガラス越しに先輩の姿が見えました。
ビックリして、見られてもないのに、思わずおっぱいを隠しちゃいました。
下着を洗濯するから、預かるねって、言われました。
後で知ったのですが、この時、先輩は私の下着の股間の部分を、匂ったそうです。
甘酸っぱくて、良い匂いがしてたと言われました。ホント先輩ってヘンタイなんだからっ。

先輩、なかなか出て行かないし、何してるんだろと思っていたら、
「お湯加減どうかな?」といって、いきなりドアが開かれました。
思わず、キャァッて叫んじゃいました。
その時、すでに先輩は裸で、一緒に入りたいと言って、浴槽に入ってきました。
二人が入った浴槽からはお湯があふれ出し、洗い場一面に広がっていきました。
私はなんか恥ずかしくて片手でおっぱいを隠したままでいました。
先輩は女同士なんだし、そんな気にしなくていいじゃんと言うと、私の背中に先輩のおっぱいが
あたるように体勢を変えて、後ろから抱き着いてきました。
背中に感じる先輩のおっぱいの感触は、私のおっぱいよりも、
全然大きくて、余計に恥ずかしい気持ちになったことを思えています。
先輩はそのまま、抱きついた手をスルスルと私の脇に忍び込ませ、両胸を揉み始めました。
ハリがあって、カワイイおっぱいじゃないって言われて、
もう顔から火がでそうなくらい恥ずかしかったです。
その後、体洗ってあげるって言われたのですが、さすがにもう恥ずかしくて、断っちゃいました。



155名無しさん@ピンキー :2012/08/17(金) 00:41:27.60 ID:xV2ZpBJS

お風呂から上がると、着替えに先輩の下着が置かれてました。
先輩からは、菜々子ちゃんのは洗うから、これ私のだけど、使ってって言われました。
手にとってみると、それはTバックでした。そんなの私、今まで履いたことありませんでした。
履いたときのお尻の感触が変な感じで、先輩のパンティだということもあってか、すごくドキドキしちゃいました。
ブラはというと、先輩の大きすぎて、私には全然合いませんでした。
先輩は、いつもノーパンノーブラで寝るらしく、だったら、私もブラはしなくていいかと、パンティだけにしときました。
「どっちを着て寝る?」
といって、パジャマとスケスケのネグリジェを手渡されました。
「どっちって、そりゃもちろんパジャマですよ。ネグリジェなんて着たことないですし。」
私が、パジャマを選ぶと、じゃぁ私はこっちと言って、先輩はネグリジェを手に取りました。
「あ、あの、いいんですか?」
「ん? 何が?」
「あの、だってさっき下着は着けて寝ないって・・・」
「うん、そうだよ。変かな?」
「あ、いや、そうじゃなくて、そのネグリジェだと、透けて、み、見えちゃってますけど・・・。」
「うん、そうだね。菜々子ちゃん、私の裸見えるといや?」
「いえ、全然いやじゃないです。
 先輩の体きれいですし、あ、いや、私何言ってるんだろ。
 あの、それより、寒くないんですか?」
「そりゃ、寒いわよ。 だからさ、はやくベットにはいろ?」
そうして、髪を乾かした私たちはベットに向かいました。

今、こうして、ゆり先輩とベットで一緒に居るんだ、そう考えると、なんだかすごく落ち着いた気持ちになれました。
あの時以来、一人でベットに入っていると、不安で不安でしょうがありませんでした。
もう宏美に意地悪されることが無くなった今でも、たぶん同じだったと思います。
私は、先輩に相談してみることにしました。
先輩は真剣に聞いてくれて、ちょっと荒療治だけど、私が付いているから大丈夫といって、
私に目をつむって、後ろ向きになるように言いました。
先輩が私の体に触ってきました。触れるたびに体がビクッと反応します。
その手は肩からはじまり胸、お腹へと、ゆっくりとマッサージをするように動きながら移動していきました。
自然と体に力が入っていたのでしょう、先輩に、
「大丈夫よ、リラックスして。 そうね、深呼吸してみよっか。」
と言われ、大きく息を吸い込み、はき出しました。
「そう、そうよ、いい子ね。 もっと力を抜いて。 そう、そう。」
3度、4度深呼吸を続けていると、すっかり力も抜けて、落ち着いた気分になれました。
次の瞬間、ズボンの隙間から先輩の手が入ってきて、お尻を揉まれました。
再び体に力が入りました。私は、力を抜くため、深呼吸を続けました。
先輩の指がTバックのラインをなぞるように、お尻の割れ目を行ったりきたり、這ってきました。
やがて、その指はお尻の穴のところで止まりました。
指がグリグリと動かされると、パンティが次第にズレていき、直接お尻の穴が触わられました。
グリグリと動く指は、除々にお尻の穴を広げていきました。
指がお尻の穴に進入して来ると、あの時の、そう、カラオケボックスで無理やり乱暴されて、
お尻に指を入れられたときの光景が蘇ってきました。
私は恐怖にかられ、体が小刻みにフルフルと震えました。
それを感じた先輩は指を動かすのを止め、優しく私を包み込んで、大丈夫、大丈夫だからと何度も言いました。
体の振るえが止まると、再びお尻に指が進入してきました。
もう、何度その行為を繰り返したでしょうか、私は恐怖の中に、先輩のぬくもりを感じるように
なっていました。
人は恐怖の中で優しさを感じると、その感情は好意に変わっていくと何かの本で読んだことがあるのですが、
その時の私はまさに、その状況にあったんだと思います。
私は、先輩に抱きしめられる度に愛情を感じるようになっていました。


156名無しさん@ピンキー :2012/08/17(金) 00:42:00.68 ID:xV2ZpBJS

しかし、その時、私のお腹の中は大変なことになっていました。
お尻の穴を弄られ恐怖を覚えるたびに、少しずつ少しずつ、体調を崩し下していってたのです。
確かに、少しお腹の様子が変だなって感触はありました。
でもそれは、お尻の穴に指が入っているからなんだと思っていました。
せめて、その時に気づいていれば・・・
悲劇は、お尻の穴がすこしほぐれて、指の進入を許し始めた、その時に起こりました。
その異変に、最初に気づいたのは先輩でした。
お尻の穴から指を抜いた瞬間、先輩の、あっという声が聞こえ、次の瞬間お尻に生暖かい感触が伝わってきました。
そうです、あろうことか先輩のパジャマにお漏らししてしまったのです。
しかも、ビチビチの下痢うんちです。
私は、下手に動いて、ベットを汚すことだけは避けないとと思い、動くことができませんでした。
そのままの体勢で、ただひたすら謝りました。謝りながら、次第に大粒の涙が頬を伝っていきました。
先輩もしばらく呆然として、動きませんでした。

今から思えば、先輩は呆然としていたのではなく、手に付いたうんちを堪能していたんだと思います。
先輩の性癖を知った今だったら、喜んで、先輩の顔にかけてあげるのですが
その時は、本当に嫌われてしまうんじゃないかと、心配したことを覚えています。

その後、先輩はちょっと待っててと言うと、ベットの下の収納ボックスからビニールシートを取り出し、
お尻の下に敷いてくれました。
私は、その上でパジャマのズボンを脱ぎました。脱ぐ途中に、お尻に感じた生暖かさを、
今度は、腿から、ふくらはぎに、かけても感じることになりました。
私の足は、うんちまみれになっていました。冬の乾いた空気が突き刺さってくる感じがしました。
先輩は、私が脱いだズボンをくるんで、ビニール袋に入れ、ティッシュを持って戻ってきました。
そして、私やるから、じっとしてていいよと言って、お尻や足についたウンチをふき取ってくれました。
その後は、再びシャワーを浴び、またベットに戻ってきました。
2人はあまり会話することなく、先輩の「気にしなくて、いいからね」その言葉を最後に、私は目を閉じました。
深い闇の中で、お尻に残った、先輩の指の感触がジンジンと響くのが分かりました。

それから数日たって、サークルで先輩と顔を合わせることはありましたが、
何事もなかったかのように、普通の会話しかしませんでした。
あれからは、先輩の家にも行っていません。
完全に、うんちを漏らして、嫌われたのだと思いました。

今まで、一人で寝るときに感じていた不安は少しづつ消えて行きました。
消えていったと言うより、別の不安へと形を変えていきました。
先輩の素っ気無い態度が、どうしようもないくらい私に、不安を感じさせました。
その不安は、日を増すごとに、どんどんと膨らんでいきました。
もっと先輩のぬくもりを感じたい、もっと、包み込んでほしい。
私、先輩に恋をしてしまいました。


157名無しさん@ピンキー :2012/08/17(金) 00:42:30.05 ID:xV2ZpBJS

次の日、サークルに顔を出したときに、相談したいことがあるから残って教えてほしいと先輩に伝えました。
サークルメンバーが帰り、先輩と2人きりになりましたが、なかなか言い出せませんでした。
口を開こうとすると、心臓が高鳴って、上手く言葉が出てきませんでした。
最初に口を開いたのは先輩でした。
「どうしたの?ここ数日は元気そうに見えたんだけど、また具合、悪くなっちゃった?」
「ち、ちがうんです。 先輩、わ、わたし、私を嫌いにならないで!」
知らない間に私は、先輩に抱きついていました。

「ちょっと、どうしたの急に、嫌いになんてなってないよ?」
「うそっ、うんちお漏らししちゃった私を軽蔑してるんじゃないの?
 だって、先輩の家に泊まった時はすごく優しくしてくれたのに
 今はもう、あの時のこと何も言ってくれないじゃないですか。
 何も無かったことのように・・・」
そこまで言うと、急に涙がこみ上げてきました。

「ごめんね、あの時は、私も強引なことしちゃったんじゃないかなって反省したの。
 私のしたことで、菜々子ちゃんが、余計に傷ついちゃったんじゃないかなって。
 だから、あの時のことは蒸し返さない方がいいじゃないかなって思ったの。」
「じゃぁ、私のこと別に嫌いになった訳じゃないんですね?」
「もちろん、そうよ」
「じゃぁ、今晩、この前の続きしてもらっていいですか?
 私の中を、先輩でいっぱいにしたいんです。」
「菜々子ちゃん、ちょっと聞いてもらっていいかな。
 これから、しようとしてる事は普通じゃ・・」
「普通ってなんですかっ。好きな人と一緒に居たいって思うのが、普通じゃないんですか?
 私、もっと先輩と一緒にいたい。
 もっと愛してほしい。
 わたし、わたし、私、先輩のことが好きなんです。」
先輩は、何も答えず、そっと私に口付けしてくれました。

その夜、私は、先輩の家に泊まりに行きました。
恥ずかしかったですが、今度は、汚してもいいように大人用のオムツを買っていきました。

ここで、私は人生で初めてイクという体験をするのですが、その時のことは、また今後書きます。


158名無しさん@ピンキー :2012/08/17(金) 00:47:04.59 ID:xV2ZpBJS
また、メインディッシュに到達する前に力尽きました。
文章書くのって疲れますね・・・

時間のあるお盆休み中に仕上げたかったんですが、ムリポでした。
また、頃合みて仕上げて行きたいと思います。


159名無しさん@ピンキー :2012/08/17(金) 03:06:08.82 ID:ZehTYJ+u
次はオムツプレイか!
wktkで続き楽しみに待っている

160名無しさん@ピンキー :2012/08/18(土) 08:09:18.79 ID:d7Zz50qW
同じく
楽しみにしてます

161名無しさん@ピンキー :2012/08/18(土) 08:14:21.16 ID:JOWCnVEM
あぁ〜
オムツは汚れ防止の為くらいしか考えてませんでした。
何とか有効利用してみますが、あまり期待しないで下さいな(^_^;)
私の想像力と文章力なんて、ショボチンですので。。。。

162名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 12:12:09.04 ID:leUUL/OC

先輩の家に着くと、先輩は夕食を準備して待っててくれました。
サラダとパンプキンスープとパスタでした。
すごく美味しくて、いつか私も、こんなの作って先輩に食べてもらいたいって思ったことを覚えてます。
そうだ、今度、ウンチスープパスタ作って、アナルから直接食べさせてあげよっと。
先輩、喜んでくれるかな? 考えただけで、すごくワクワクしてきちゃった。

食事が終わったら、デザートとお酒を持ってきてくれました。
ちょっと緊張してたのもあってか、すぐに酔っちゃいました。
先輩も少し酔ったように見えました。
先輩がいきなりごめんねって、謝ってきました。
私は、訳がわからず、もしかして、私の事を受け入れることが出来ないって話なのかと思って返事することが
出来ませんでした。心臓をキュッと掴まれたそうな、そんな感じがしました。
でも、そうじゃなかったようです。
この前、私のお尻の穴を弄ったのは、私の恐怖を和らげる為なんかじゃなくて、ただ単に私のお尻の穴を
触りたかっただけ、だったみたいです。
私は先輩に言いました。
「でも、私、先輩に、あの、お尻の穴を触られて、だんだんと恐怖心が無くなってきたんです。
 だから、先輩間違ってないし。
 あの、それに、だんだんと、安心できるようになったというか・・・
 気持ちよくなってきたというか・・・
 あの、だから、今日も・・・、続き・・・・、してほしいんです。
 先輩の指で、あの時のことを何もかも忘れさせてほしいんです。」

先輩は何も言わず、私の後ろに回りこんで、そっと抱きしめてくれました。
私は後ろを振り向き、先輩の目を見つめると、そっと唇を重ねました。
先輩の柔らかな唇の感触を感じながら、このまま時が止まってまえばいいのとに思ったことを覚えています。

先輩はキスをしながら、私の胸を服の上から揉んできました。
次第に片方の手がスカートの上から服の中へスルスルと忍び寄ると、おへその上を先輩の手の感触が通っていきました。
今度は、ブラの上からおっぱいが揉まれていきました。
酔ったせいもあってか、すぐに体が火照り始めました。

「んっ、んぁ あっ、 んはぁ・・ 」

私の吐息はどんどんと荒くなっていきました。

その手が背中の方にスルスルと周っていくと、ブラのホックが外されました。
先輩は、私を押し倒すと、ブラの下から直接おっぱいを揉んできました。
先輩の手のひらが乳首に触れるたびに、乳首がジンジンと感じました。

「んんぁ、あんっ。」

乳首がTシャツに擦れて痛いって感じたことはあったけど、こんな感触を感じたのは初めてでした。
先輩が乳首をコリコリと指に挟んで摘み上げるとと、とろける様な快感が私をおそってきました。

「あっ、いやぁっ、 ああぁああん、せっ、先輩。 すごく気持ちいです。
 すごく、ジンジンしちゃう。
 あああんっ。」


163名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 12:13:11.87 ID:leUUL/OC


先輩は、吐息を漏らす私の口にキスをすると、舌を入れてきました。

「じゅるっ、じゅるっ、 チュパッ」
「んっ、んっ、んんぁ、んぁあぁぁんんっ」

「ちゅるっ、じゅるるるっ、じゅるっ」
「んぁっ んっ んっ」

どれだけキスをし続けたか覚えていません。
先輩は最後に軽くキスをすると、ベットに行こうかと言ってきました。
私は黙ってうなずきました。

ベットに倒れこむと、先輩は私の足首を持って、広げてきました。
そのまま先輩は、足の間から股間へと顔をうずめてきました。

「あっ、ダメです。先輩、私まだ、シャワー浴びてない。汚いです。」

それで先輩は止めることなく、私のアソコに鼻を押し付けてきました。

「あっ、いや、ダメです。」
「奈々子ちゃんの、アソコ、すごくイイ匂いがする。」

そこの言葉に、自分でも顔が真っ赤になっていくのが分かりました。

ストッキングに手がかけられると、ひざの辺りまで脱がされてしまいました。
先輩は、私に両足を持つように言ってきました。
私が、両足を抱えると、アソコとお尻を突き出したような格好になりました。
先輩は、またパンティの上からアソコに鼻を押し当ててきました。

「あっ、いやっ、んんんぁっ、ああん。」

パンティ越しに先輩の温もりが股間に伝わってきました。

「奈々子ちゃんのパンティ、だんだん湿ってきたよ、どうしちゃったのかな?」
「えっ、そんな・・、ヤダっ、はずかしい・・」
「恥ずかしくなんてないでしょ。 よし、奈々子ちゃんのおまんこがどうなってるのか
 おねーさんが、検査してあげるね。」

パンティもストッキングと同じように、ひざの部分まで下ろされました。

「あらっ、綺麗なおまんこじゃない。綺麗なピンク色しちゃって、そんなに、使ったことがないようね。」
「あの、先輩・・・・ 私・・・、まだ、ヴァージンなんです。」
「えっ、奈々子ちゃん、まだ経験ないの?」
「は・・・、はい。」
「ほんとかしら?、それにしては、敏感なおまんこね。
 こんなに涎を垂らしちゃってさ。」
「そんなっ、それは、先輩が・・・イジワルするからで・・・」

先輩は、私のアソコを優しくなぞると、その指を私の口元に近づけてきました。



164名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 12:14:25.74 ID:leUUL/OC


「ほら、こんなに、なっちゃってるよ?」
「いやっ、やめて下さい、先輩。 私、恥ずかしいです。」

「経験はなくても、オナニーはしたことあるんでしょ?」
「いえ、それも無いです。」 
「えっ、じゃぁ、もしかして、奈々子ちゃん、オーガズム感じたことないの?」
「オーガズム? なんですか? それ・・」
「あぁ、ごめんごめん、イクッやつなんだけど、それは知ってるでしょ?」
「はい、話しだったら聞いたことあります。他の女の子が5回もイッちゃったよって言ってるの
 聞いたことがあります。私、SEXしたって意味だと思ってました。」
「ん〜、間違ってはないけど、いいわっ、じゃぁこれから、たっぷり感じさせてあげるね。」
「あの、先輩。 私、先輩にだったら、私のヴァージン・・・」
「ダメよ、雰囲気に流されちゃ。後で後悔するかもしれないし。良く考えて、それでもイイって
 思ったら、その時でいいんだし。その代わり、こっちをたっぷり可愛がってあげるね。」

先輩は、そう言うと、私のお尻の穴をクリクリと指先でなぞっていきました。
その時、私は、先輩にならヴァージンをあげてもいい、いや、先輩にヴァージンを奪ってほしい
本当にそう思いました。
まさか、あんな形で、先輩のウンチで私のヴァージンが奪われてしまうなんて、その時は考えても
みませんでした。

先輩は私の服を全て脱がすと、自分の服も脱いでいきました。
ホントに綺麗なおっぱいで、私のちっちゃなおっぱいと比べると恥ずかしくなってしまいました。

私は再びベットに寝かされ、足をM時に開かされました。
先輩は私に見えるように、股間の上部からヨダレを垂らしていきました。
先輩のヨダレが、私のアソコからお尻にかけて、ゆっくりと流れていくのが分かりました。

先輩の指で、私のお尻の穴が押されると、ゆっくりとお尻の穴が広がっていくのが分かりました。
指先が少しだけ入れたところで、その指は抜かれました。ちょっと入れては抜いて、ちょっと入れては
抜いて、プチュプチュとイヤらしい音をたてるお尻の穴に、私は興奮していきました。

ヌチュッ

「んはっ、んんんっ」

今までと違う感触がお尻に伝わりました。
先輩が指を奥深くまで入れてきたのです。
とっさに、おもらししてしまった時のことを思い出しました。



165名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 12:15:10.15 ID:leUUL/OC


「あの、先輩、 わたし、また汚しちゃうかもしれないから。 おむつ買ってきたんです。」
「あら、そんなの気にしなくてもいいのに。
 なんなら、ここで出しちゃってもいいのよ?」
「ダメです。何言ってるんですか先輩っ。」
「それじゃぁ、おむつ付けて下さいってお願いしてごらん?」
「えっ、あっ、はい。 おむつ付けて下さい。」
「ダメよそんなんじゃ、ん〜、そうね。

 私はお尻の穴を弄られると、気持ちよくなって、だらしのないのお尻の穴から、ユルユルのうんちを
 漏らしちゃいます。どうか、お願いします、私にオムツを付けて下さい。

 こう言うのよ。」
「わたしの・・・」

私は、赤面しながらも、言われたとおりの事を言いました。言っているうちに、胸のうちが熱くなっていくのが
わかりました。
先輩は、よくできましたと言うと、私の買ってきたおむつを、お尻の下に敷いてくれました。

おむつの上で再び、先輩の指がお尻の穴に侵入してきました。腸の壁をなぞるように、ゆっくりと
指先がお尻の中を刺激してきました。プルプルと体が震えました。それが恐怖感だったのか気持ちよかったのか
良く分かりません。ただ、私の腕には鳥肌が立っていました。
先輩の指は止まることなく、私のお尻の穴はかき回されていきました。

「んんっ、んあぁ・・・」

「お腹の具合は大丈夫?」
「んぁっ、 はい、  んんっ、 あっ、 ちょっとユルクなってきた感じはありますけど、まだ、大丈夫です。」
「我慢しないで、お漏らししちゃってもいいのよ?」
「あっ、んっ、いやっ、ダメです。」

お尻の穴に先輩の感触を覚えながら、全身に電気が走ったような感触が伝わってきました。
私のアソコが先輩に舐められたのです。

「あああああっ、ダメっ、 先輩、ああっ、感じちゃいます。」
「もっと、感じていいのよ。」

んぐっ、んぐっ、ちゅぱッ。


先輩の舌が私のアソコを這うたびに、私は、今までに感じたことのない快感にとらわれました。
なんて表現したらいいのか分かりません。
お尻に感じる感触と、クリトリスを舌先で愛撫される感触に、私は狂ってしまうんじゃないかと思いました。



166名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 12:16:03.80 ID:leUUL/OC

「先輩っ、変な感じです。
 
 アッ、 アッ、

 なんか、お腹の中が熱くなって・・・、 んんんあぁぁっ

 わ、わたし、 んあっ

 わたし、変になっちゃう。」

「イッちゃい、なさい。 これがイクッてことよ。」

お尻の穴と先輩の指と擦れるたびに、もやもやとした感触が私を支配していきました。
先輩の指が激しく、出し入れされると、私の頭の中は真っ白になっていきました。
この時、私はお尻の穴で感じちゃってるんだって分かりました。

「あっ、ダメっ、ああっ、わたし、どうにかなっちゃいそう。」

プシュッ、 ビクンッ ビクンッ、 プシュッ

何か起こったのか分かりませんでした、頭の中が真っ白になって、体が勝手にビクつきました。

「ハァ ハァ ハァ・・・」

息切れをする私を、先輩は、やさしく抱き寄せてくれました。

先輩の顔・・・濡れてる。

「あっ、ヤダっ、先輩。 私もしかして・・・おしっこ、しちゃいました?
 ごっ、ごめんなさい。ごめんなさい。」
「いいのよ、あやまらなくても。
 奈々子ちゃんの味、とっても美味しかった。」

「ごめんなさい、私、頭の中が真っ白になって、何がなんだかわかんなかったんです。」
「だから、気にしなくっていいって・・・
 あっ、そうだ、じゃぁ罰として、私のも気持ちよくしてくれる?」

「えっ、あっ、はい、 あのっ、でも私はじめてだし、どうしたらいいのか・・・」
「うん、大丈夫、そのまま寝ててね。」

先輩は私にそう言うと、立ち上がって、私の顔の上にまたがってきました。
ゆっくりと腰を落とすと、ヌラヌラと光った先輩のアソコが、鼻の頭に近づいてきました。



167名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 12:17:21.85 ID:leUUL/OC

「舌、伸ばして」

私は、ゆっくりと舌を伸ばしました。 プルプルと舌先が揺れているのが見えました。

ピトッ

先輩のヌルヌルの液体が舌先に絡みつきました。
先輩は、そのままゆっくり、腰を落としていきました。

んぐっ、んぐっ、んふっ

完全に、先輩のアソコが私の舌を包み込みました。陰毛が鼻にあたって、チクチクしたことを覚えています。

「そのまま、舌を動かして、出し入れしてちょうだい。」

ヌチュッ、ヌチュッ

「んんぁっ、あぁ、気持ちいいいよ、奈々子ちゃん。」

んぐっ んぐっ

「もっと、もっと、そう。 もってかき回して。」

先輩のアソコからは、イヤらしい汁がどんどん溢れてきました。

「今度は、こっちをお願い。」

先輩をそう言うと、少し腰を浮かせ、今度は鼻先に、先輩のアソコがやってきました。

あぁ、わたし・・・ 先輩のお尻の穴を舐めさせられちゃんだ・・・。
胸の奥がジンと熱くなりました。

私は、舌を伸ばして、先輩のお尻の穴に舌を這わせました。

「ああぁ、気持ちいい、 あああん、私のお尻の穴、奈々子ちゃんに舐められてる。」

先輩は、片手で自分のアソコを摩りながら、気持ち良さそうにしてました。
その姿を見て、私も、なんだがうれしくなっちゃいました。
先輩の指使いがどんどんと激しくなっていきました。

「あっ、気持ちいい、んぁっ、あぁつ、んっ 、イッちゃう、あぁ、イクッ んんっ」
「きゃっ」

何が起こったのか分かりませんでした。
先輩の手から大量の雫が、私の顔めがけて降り注いできました。

「あっ、ごめん。 大丈夫だった?」

これで、あおいこね、そう言いながら、先輩は私の顔に付いた雫を舐めとっていきました。
しばらく、動くことができず、私と先輩はベットの上で抱き合ったまま横になっていました。
熱が冷めていくと、お腹がちょっとユルクなった感じがしてきました。



168名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 12:17:57.40 ID:+fgird8N
支援

169名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 12:22:05.02 ID:leUUL/OC
とりあえず、途中までですが、投下しました。
絡みのシーンをかき始めると、手がとまっちゃいます。
もっとエロティックに書きたいのですが、上手くかけません。
こんなんでカン便してくださいな。

次でおむつを有効活用したいと思います。
続き楽しみしてくださる方、しばし、お待ちくださいな。


170名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 12:35:18.01 ID:leUUL/OC
あっ、それと、連続投下してしまって、すみません。
占拠するつもりはありませので、あしからず。

171名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 13:09:10.09 ID:9UZlMIPe
奈々緒は七分。菜々子は何分?
ttp://resetch.com

ごめん、ちょっと連想しただけw
続き期待してます。

172名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 13:10:14.19 ID:9UZlMIPe
訂正:奈々緒→菜々緒

173名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 13:28:28.08 ID:leUUL/OC
ぬぉっ
こんなCMがあったんですかっ
「なるほどっ」で逝きかけてしまった。。。

ななで掛けていることは分かるが、誰かがストップウォッチを持って
排泄するまでの時間を計っているのを想像してしまいました。

174名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 16:45:26.58 ID:leUUL/OC


私が、お腹を摩っていると、先輩が心配そうに言ってきました。

「大丈夫? お腹痛いの?」
「はい、ちょっとユルクなった感じはするんですけど、大丈夫です。」
「そっか・・・ じゃぁ、 お漏らし我慢する訓練してみよっか。」

先輩は、楽しそうに、何かしら良からぬ事を考えているようでした。
ベットから起き上がると、収納BOXの引き出しをゴソゴソとあさって、何やら持ってきました。

「先輩、なんですか? それ」
「んっとね、これはね、んふふ。 これからの、お・た・の・し・み。」

先輩にだったら、何されてもいい。私は、その時そう思いました。
生まれて初めて感じた絶頂に、溶けそうになり、次に何をされるのか、期待している自分がそこに居ました。

「ちょっと、ヒンヤリするねっ」

ピトッ

「きゃっ、何ですかっ、冷たい。」
「ちょっとだけ、我慢してて、これ塗らないと、痛くなっちゃうからね〜。」

なんか、お尻に冷たいヌルヌルした感触が伝わってきました。

「ちょっと、きついかもしれないけど、がんばってね。」
「えっ、あっ、はい」
「大きく、息吸って〜、はいっ、はいて〜」

先輩の声にあわせて、深呼吸しました。

「はい、もう一回いくね、大きく息すって〜」
「すぅ〜」
「はい、吐いてっ」
「はぁ〜、 んっ、あっ、痛ったい。」

お尻に何かをあてがわれ、それが押し込まれようとすると、お尻の穴が開いていきました。

「もうちょっとだから頑張って、はいっ、もっかい。 息吸って〜」
「すぅぅぅ〜〜」
「一気にいいくよ、はいっ吐いてっ」
「んんんんっ、んあぁっ」
「ほら、入っちゃった。」
「お尻が変な感じします。先輩、何したんですか?」
「んふふ。いいモノよ。」



175名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 16:46:07.82 ID:leUUL/OC

先輩はソレが何なのか言わず、お尻に敷いていたオムツを私に着け始めました。

「これで、よしっと。 どう? 菜々子ちゃん、どんな感じ?」
「どんな感じって・・・恥ずかしいです。お尻はムズムズするし、オムツはごわごわするし。
 大体、おむつ着けるつもりで買ってきたんじゃないんですよ?」
「あら、そうなの?
 な〜んだ、てっきり、菜々子ちゃん、おむつが好きなヘンタイちゃんなのかと思っちゃった。」
「何言ってるんですか、先輩っ。そんなこと、あるわけ・・」

ヴィヴィヴィッ、ヴィヴィヴィ〜〜〜ンッ

「きゃぁ、あっ、やだっ、なにっ、あんっ、アッ、 アッ、
 お尻の中で何か動いてる。

 アンッ

 ダメっ、 せっ、 先輩、止めてください。

 気持ち悪いです。」

「やだ、やめないっ。 これは訓練なんだから。」

「あああん、お腹がグルグルいって、ああぁ、ダメっ、わたし、これ以上されたら、漏れちゃいますっ。」

「あっ、そうだ、だったら、もっかい私を気持ちよくしてくれる?
 私をイカすことができたら、止めてあげる。
 私がイクのが先か、菜々子ちゃんが、お漏らししちゃうのが先か、うふふ、楽しみね。」

先輩は、仰向けに寝転がり足をM時に広げると、おいでって言いうように、両腕を伸ばしてきました。
私のお腹の中は大変なことになっていましたが、本当に漏らしちゃうのが嫌で、何とか先輩を気持ちよく
しようと、四つん這いになり、先輩の股間に顔を埋めました。
お尻の中で何かが暴れる音が部屋にこだましてました。

さっき先輩にされたように、私も真似をしてみようと思いました。
先輩のお尻に指を這わせると、お尻の穴がむっくりと膨れては、しぼんで、また膨らんでは
しぼんでを繰り返しました。
その中央に指先をあてがい、中に入れてみるとヌルっと簡単に指が飲み込まれたことを覚えています。
先輩にされたように、腸の壁をゆっくりと指でなぞりました。

「んんぁああっ、ああんっ 気持ちいいよ。 菜々子ちゃん、もっと、もっと」

先輩の声に、私も興奮を覚えました。
お腹の痛みを堪え、ゆっくりと、ゆっくりと、お尻の中で指を動かしました。

えっと、えっと、つぎは・・・



176名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 16:47:04.20 ID:leUUL/OC

もう片方の指で、先輩のアソコを開き、そこに舌を這わせました。
お尻の穴を刺激しながら、クリトリスを舌の上で転がすと、先輩の声は大きくなっていきました。
でももう、私のお腹も限界ちかくまで来ていました。
我慢しようとお尻に力をいれると、中に入ってるモノの振動が余計に伝わってきて、
私は動いては止め、動いては止めを繰り返しました。

「どうしたの? もう漏れちゃいそうなの? 漏らしちゃってもいいんだよ?」

先輩の声に、ちょっとムキになっちゃいました。

漏らしてたまるもんですかっ。

私は、ラストスパートをかけるように、お尻に力をいれて、先輩のお尻を激しく刺激しながら、
クリトリスを吸い続けました。

「あああっ、んんんっ、 あぁ、 急に、どうしたの菜々子ちゃん、 
 あんっ、そんな激しくされたらっ・・」

もうちょっとだ、

もうちょっとで、

私は自分に言い聞かせながら、愛撫を続けました。

「んんっ、あぁつ、 気持ちいい、 あぁ、イッ 、イッちゃぅっ」

先輩の体がビクンと大きくのけ反りました。

やった。

お漏らしする前に、先輩をイカせることができたのです。
けれども、その喜びは長くは続きませんでした。
お尻の中で動くモノの振動は止まることがなかったのです。

「先輩っ、 先輩っ、 止めてください。私、もう我慢できません。 これ以上されたら・・・」

先輩はぐったりとして、起きませんでした。 私は必死で先輩の体を揺さぶりましたが、もう限界でした。




177名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 16:48:05.92 ID:leUUL/OC


「あっ、ダメッ、 漏れちゃう・・」

ブピッ

嫌な感触がお尻に伝わってきました。
しかし、一度出始めた、お腹の物はそれだけでは止まりませんでした。

ぶじゅっ

ぶぴぴぴぴっ

ヴィヴィッ ヴィッ ヴィヴィ

ブジュジュジュッ

ヴィヴィヴィヴィ〜〜〜

お尻の中で動いていたモノも一緒に、おむつの中に吐き出されていきました。
四つん這いになっていたせいか、吐き出されたモノは振動しながら、アソコのほうへ流れてきました。

「あっ、やだ、先輩、これどうやって止めるんですかっ?」

先輩の反応はありませんでした。

動くモノを止めたい一心で、おむつの上からソレを押さえつけました。

「きゃぁっ、何これっ」

その振動が、アソコに伝わると、なんともいえない快感が、私を支配していきました。

「んっ、あぁっ、気持ちいい、あっ ぁんっ」

気づいたら、私、生まれて初めてのオナニーをしてました。
辺りには、うんちの匂いがほのかに漂ってました。


「なに、やってるのかなぁ〜?」

放心状態から我に返った先輩が、ニヤニヤしながら、こっちを見てました。


「あっ、これが、とまんなくて、あの、そのっ」
「あ、ごめんごめん、止めてあげようか?」

私はうつむいたまま、止めてくださいって言うことができませんでした。




178名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 16:48:52.64 ID:leUUL/OC

むしろ、もっとやって欲しい、そう思いました。

「なんかすごく気持ちよくて、あの、私・・・」
「いいよ、イクの手伝ってあげる。」

先輩は、股間に当てている私の手の上に、自分の手を重ねて、さらに押さえ付けてきました。

「あああんんっ、あっっん、 気持ちいいです。」

先輩はもう片方の手で私の乳首を、つねりながら、舌を伸ばすように言ってきました。
先輩が私の舌に吸いついてきました。
股間がグリグリと押さえつけられると、だんだんと頭の中が白くなっていきました。

「あああああああん、またっ、 またっ、 わたし変になっちゃう。。。。

 あっ アッ、 んあぁ、 ハァ ハァ

 んっ んぁっ

 ああああああんん、ダメっ ダメェッ! 」

ビクンッ、ビクンッ、ブリュッ・・・ブピピピッ。

イクのと同時に、お腹の中に残った、ユルユルの物が一緒に出てきちゃいました。
力が抜けて私はベットに倒れこみました。
先輩が、ベットの下に転がったリモコンのような物のスイッチを押すと、やっとブルブルと揺れていたモノがやっと止まりました。
放心状態で動くことが出来ませんでしたが、放っておいたら、お尻がかぶれるかも知れないと、
私は、半ば無理やり先輩に手を引っ張られて、お風呂につれていかれました。

「先輩、後は自分で出来ますから。」

そう言っているにもかかわらず、先輩は、いいから、いいからといって、一緒に入ってきました。
「じっとしてていいからね」、先輩はそう言うと、おむつのテープに手をかけてきました。
テープが外れると、おむつがペロンとはがれ、中に詰まったうんちが、ボトボトと垂れ落ちました。
お風呂場の中が、うんちの匂いで充満していきました。
私は、恥ずかしくなって、本当に大丈夫ですと言いましたが、先輩はそこを出ようとはしませんでした。
結局、おむつの後片付けから、お尻やアソコに付いたうんちの洗い流しまで、全て先輩にやってもらっちゃいました。
再びベットに戻り、私と先輩は裸のまま抱き合って、深い眠りにつきました。

その日から、私は、週に一度、先輩の家に泊まりにいくようになりました。
それから3ヶ月ほど月日が経ち、日差しが強くなり始めたころには、先輩の特訓?のお陰もあって、お尻を刺激されても
お漏らししなくなりました。
先輩は、なんかつまんないなって、言ってたけど、お漏らしする方の気分にもなってもらいたいもんです。
私と先輩は、何度も愛しあいましたが、それでも私はまだヴァージンでした。
私と先輩の間に、立ちはだからるあの女が、目の前に現れるまでは。




179名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 16:58:02.03 ID:leUUL/OC
とりあえず一区切り付きましたので、投下しておきました。
172さんのコメントで気づいたのですが、途中菜々子が奈々子になってました。
失礼しました。
あと他の誤字脱字も脳内補完でお願いします。

やっとこ、ここからハードスカの章に入っていくのですが、出来たら
また投下させて頂きマス。
連続投下なったことご了承ください。



180名無しさん@ピンキー :2012/08/19(日) 22:40:37.34 ID:9UZlMIPe
GJ!!&一区切り乙です
なるほど、次はハードスカということは硬いウンコ…(違っ(ry

181名無しさん@ピンキー :2012/08/20(月) 08:26:41.54 ID:Eami6nHl
GJどうもです。
ハードスカは、浣腸・塗糞・食糞がメインですね。
自然なのは出て来ないかもしれません。

所詮、嗜好は変わらないので、内容は、かなり前に書いた、美香・奈津子の話と似たり寄ったり
になりそうです。

182名無しさん@ピンキー :2012/08/21(火) 08:09:54.61 ID:9772/PB9

女の子に食べさせたい

ttp://www.jyoshiryo.com/event/201208_seisui/

183名無しさん@ピンキー :2012/08/27(月) 09:15:47.03 ID:7WP8xNKo
最近、便秘成分が足りなさ過ぎて死にそう

184名無しさん@ピンキー :2012/08/27(月) 22:15:19.31 ID:5SLmFLTE
>>183
 オリジナルのファンタジーものなんだけど、便秘に耐えながら冒険する姫様のSSをちょっと考えてる。
 趣味の悪い年増の魔女に、暇つぶしで「絶対にうんこできない肛門封印の呪い」を掛けられて、
その魔女を倒して呪いを解くために、段々と重く苦しくなっていく腹を抱えながら剣とか振り回して冒険する話。
 食事をしたらそれだけ腹の中のうんこが増えていくけど、食べないわけにもいかない。
 急いで魔女を倒さないと、うんこ溜まり過ぎで命が危ないから姫様必死。
 モンスターに襲われると同時にキツい便意にも襲われてピンチとか、実は呪いを解くカギは
恋仲の王子様の肛門へのキスで、呪い解除 → 開放された数週間分の便意に耐えられず、そのまま
王子の口の中に脱糞とか。
 イメージ的には、アーサーが女の「超魔界村」


 ……完成予定、挫折しなかったら半年後くらい。我慢してくれるかな?
 あとなんか良いアイデアあったら聞かせて欲しいです。


185名無しさん@ピンキー :2012/08/27(月) 22:45:32.64 ID:xoAV+sbS
その姫様のバッドエンド(※グロ画像注意)
ttp://grolian.blog37.fc2.com/blog-entry-574.html

186名無しさん@ピンキー :2012/08/29(水) 13:30:45.29 ID:kkiTJeMY
>>183
便秘もの?出来たので投下します。
途中から激しくカオスだけど、単なるご都合主義だから気にしないようにしてください

※痴漢は犯罪です。

187織香の受難 :2012/08/29(水) 13:31:52.81 ID:kkiTJeMY
織香は急行電車に乗っていた。遠路はるばる、毎日の通学のためである。様々な事情がありこのような環境下にあるのだが、そのあたりは割愛しよう。
都心に近づくと大混雑になる電車でも、長距離を乗る織香は大抵どこかのタイミングで座れた。その日はたまたま、目の前にキーホルダーを付けた若い妊婦が立ったので席を譲った。元来彼女は善良な市民であった。
妊婦を座らせた次の停車駅で車内はどっと混雑した。いつものことだ。たまにのことだから、このまま立って過ごすのもよいだろう。
深く考えず、窓の外を高速で流れる風景を眺める。後に起こる全ての悲劇の発端となったと思えば、この考えは完全なる過ちだったのだが。
織香は、一言で表すなら美味しそうな肉体の持ち主だった。昔から発育がよく現在でも年齢に対して肉付きがよかったため、本人は気づいていないが、水泳ともなれば長年男子生徒からねとねとした視線を浴びるポジションにあるような体型をしている。
加えて温厚そうな垂れ目で、名実ともに優等生であり大人しく穏やかそうな雰囲気を纏っていた。ある種の人間にとって、それらは格好な餌食となる条件なのだろう。当然のごとく魔の手は伸びるのだった。

188織香の受難 :2012/08/29(水) 13:33:43.85 ID:kkiTJeMY
さておき、その時の彼女は体内に爆弾を抱えていた。10日以上もお通じがないのだ。
便秘など若い女にとって珍しいことではないし、織香もまた慢性の便秘症であった。最期に出たのは二週間前の土曜日である。毎度のことながらガチガチに固まったヘビー級の便は彼女を苦しめた。
肛門が裂けるのではないかと思われるような凶悪な硬度と直径を持つ先鋒を10分以上掛けてなんとか吐き出し、押し固められて一房の葡萄のようになった表面がブツブツゴツゴツの粒の大群に直腸と肛門を忙しなくなぶられ、
そうしたきつい刺激を受けた内部と出口を優しく愛撫するかの如く粘土のような極太一本糞を何本も排泄した時には相当に気持ちよかったらしい、純朴な彼女はその正体を知らないようだが、性器からは夥しい量の愛液が噴出していたのだ。
この麗しい彼女から産み出されたとはとても考えられないような大量の排泄物は、レバーを引くことで更に彼女を悩ませた。
一度や二度ではとても流れず、果ては排水溝が詰まったのだろうか、逆流しはじめて彼女を怯えさせた。インターバルを置きつつ何度もレバーを引く作業により、15分ほど掛けてやっとその姿を下水道へと消し去った。
その間、織香は涙目になりながら自分が出したと信じたくないような臭気を放つ巨大すぎるモノと対峙し続けなければならなかったのである。

189織香の受難 :2012/08/29(水) 13:35:12.63 ID:kkiTJeMY
織香の爆弾は悪夢の土曜日と同等かそれ以上であることが予想された。それでも休日まで持ち越せば、またあの壮大なカタルシスを思う存分味わえるだろう。
慢性の便秘症である織香にとって、それほど難しくもない話である。いや、そうであるはずだったのだ。

先程から不定期に他人の手が太ももを走るのは感じていた。満員電車なのだからそういうこともあるだろう。織香はさして気にするでもなく窓の外を眺めていた。それが相手を増長させた。ふいに、スカートの中に空気が含まれる。
(……?)
一瞬だったので気のせいかと思う。次の瞬間、下着の上から尻肉を鷲掴みにされる。
(え!痴漢!)
声が上がりそうになるが無意識に飲み込む。恐怖に囚われてただ硬直する。それをいいことに魔の手は下着の間に滑り込む。電車の揺れと共に扉に押し付けられる。
状況は最悪であった。脚から腰へ抜けた手により、緩急を付けて下着が少しずつ押し下げられるのが分かる。腰のゴムが尻肉の下で止まる。
尻の割れ目になにやら硬いものが押し付けられている。ぐいぐいと、擦り付けているが如く。
そうしたことと同時進行で前面にまわされた片手が織香の上の着衣の中に侵入する。ブラジャーを引き上げられる。
「おっぱい……大きいんだね……」
耳元で囁かれる、全身に鳥肌が立つ。気持ち悪い、気持ち悪い。俯いたままがたがたと歯を鳴らす。
「乳首は可愛いんだね。全然遊んでないんだ。こんなにいやらしい体して処女なの?」
見ず知らずの人間の好き勝手にされて涙が出る。両乳首をつまみ、はじきしながら、
「だーいじょぶだよぉ、おじさん、マンコには興味ないからさぁ」
いやに馴れ馴れしく宥めるような口調で呟く。もしかして大人しく胸だけいじらせておけば満足するのだろうか?織香が呆然とした頭で考えた時である。
「こっちがだいだいだいすきなんだよね〜」
まさかの事態に目を見開く。排泄のための穴に指が埋まっていくのだ。嘔吐しそうだ。
(気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……!)

190織香の受難 :2012/08/29(水) 13:36:09.42 ID:kkiTJeMY
この男はもちろん知らないであろうが、織香は蓄糞真っ只中の身である。排泄のための穴を好き勝手にいじくりまわされたらどうなるか……血の気が失せる。
誰か助けて、そう思いながら顔を上げると通過駅が高速で目の前を滑っていく。
そうしている間にも指は進むし、扉に押し付けられていることでぱんぱんに張ったお腹が圧迫され続けている。
(お、おなかが……)
冷や汗がだらだらと流れる。直腸が擦られる。しつこく、しつこく、緩やかな加速度を持って。
「あれぇ?なんか汁が出てきたよ?停車駅までに指が何本入るかな?」
腸液が分泌され始めている。それは男が触れていない奥もまた同じことだ。
(やだ!やだ!降りてくる!)
潤滑油を以て、勘違いをした直腸が仕事を始めてしまった。土曜と同様の強大な先鋒の襲来を予期せざるを得なかった。
(やだ……電車の中でするなんて、絶対やだ!)
意識に反してソレは降下をやめない。上から、下から、織香の直腸は刺激を受け続けている。太ももががくがくと震える。
「どうしたの〜?もしかして感じちゃってるのかな?」
必死に首を横に振る。遂に男の言葉に反応してしまった。手首を掴まれる。何かを握らされる。分からないが、恐らく男性器なのだろう。ぬるぬるしている。耳元に荒い息が吹き掛けられる。
(気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い)

191織香の受難 :2012/08/29(水) 13:37:27.99 ID:kkiTJeMY
例の塊はもうだいぶ降りてきている。だめかもしれない。
肛門が開き始める。他人の指とは違う、自分の筋肉が弛緩している。
「ん?……あれぇ?もしかして、これってうんこ?」
全身が赤くなる。
「うわぁ、大サービスだね。大丈夫だよ、僕、女の子のうんこも大好きだからさ〜」
「随分硬いみたいだけど、便秘かな?何日目?すごいの出ちゃうんじゃないの?」
「うわ、おなかぱんぱんじゃん。これはとんでもなくぶっとくてかったくてくっさいんだろうなぁ。」
「公衆の面前で女の子が大量脱糞なんて耐えられないよねぇ」
「次の駅で降りて一緒にトイレ行こうよ。うんこ出すとこ見せてくれたら黙っててあげるよ。」
「ね、ね、いいよね?それまでマッサージしてあげるね。」

次の停車駅に着く頃には織香の肛門は開ききっていた。極太剛直のソレがアナル栓となり、噴出だけはどうにか耐えているようなギリギリの状況である。
首まで涙が伝い、鎖骨に貯まる。足は痙攣を起こしたようになっていて、ただ俯くばかり。執拗な虐めを受け、乳首も肛門も腫れ上がっていた。手のひらは精液まみれ。
この上個室に連れ込まれて脱糞ショーの後に好き勝手に犯されてしまうのだろう、織香はそうした絶望に支配されていた。

扉の開く音がする。逃げたい。逃げられるだろうか。だめだ、肩を掴まれている。
「え……ちょっとおっさん!この子に何したんだよ!」
真正面から怒声が上がった。開いた扉の真正面から。
顔を上げる。知った顔だ。密かに憧れている同じ学校の先輩である。
痴漢は慌てふためくが事態に気づいた周囲の人間も手伝い、すぐに取り押さえられた。

192織香の受難 :2012/08/29(水) 13:39:09.93 ID:kkiTJeMY
そして今、駅員室である。織香、痴漢、先輩、駅員が二人。
犯行は確定的に明らかであり、駅員による通報も済んで警察の到着を待っている。
けれども、織香は落ち着かない。そう、密かに自家製アナル栓を肛門に挟んだままなのだ。憧れの先輩が見ているところで「トイレに行きたい」となかなか言い出せない。
ニヤニヤとこちらを見る痴漢に駅員が怒号を浴びせる。
やや前屈みになり、出された茶を飲んで気を紛らわすが、当然何の解決にもならない。何か手を考えなくては……
「あの、えっと、触られた場所を拭きたいので、お手洗いに……」
考えた結果の策を発動する。
「あ、ああ、そうだね。」
「僕、売店でタオルを買ってきますよ。」
「いや、備品を使ってください。おい、あれどこやったか?」
「あ、はい。ちょっとお待ちください。」
駅員の一人が駅員室の中を走って取りに行く。ウェットティッシュとタオルを渡され、念願のトイレに立つ。もう今にも爆発しそうだ。肛門の皺が伸びきってひくついている。
早足で出口に向かう。が、扉が開かない。切羽詰まってドアノブをガチャガチャと回す。
「あ、すみません。ちょっと立て付けが悪くて。」
「落ち着いて。今、開けるから。」
先輩が早足で近づいてくる。
「い……や!来ないで!」
叫ぶと同時、織香は自らの肛門から栓が外れるのを感じた。重量で下着が垂れ下がる。思わず屈み込むと、ごろり、便塊が床に転がり落ちた。
呆然。その場の空気が一瞬凍りついた。痴漢が笑い出し、「あの女クソしやがった!」と喚き散らす。ひっこんでいた涙が再び溢れ出る。
よりにもよって憧れの先輩の目の前で脱糞し汚物まで晒してしまった。全身真っ赤になり、その格好のまま震える。
がちゃり、駅員室の扉が開き体が浮く。お姫様だっこされている。先輩に。先輩はそのまま無言で走り、障害者用トイレに連れて行かれた。
その間にもいくらか本体が出てしまうのだが。好きな人にお姫様だっこされるなど、普通ならロマンティックなはずが汚されていく。自らの止まらない脱糞により最悪の場面である。

193織香の受難 :2012/08/29(水) 13:39:52.83 ID:kkiTJeMY
トイレに着き、床に降ろされるとぼろぼろと粒状の大便が散った。下着が膨れ上がるほどの内容物である。便器までの数歩でもぼとぼとこぼれ撒き散らしてしまう。
嗚咽を漏らしながら下着を下げる。その中身の惨状を目にした先輩が「替えを買ってくるから」と出ていった。最悪だ。最悪だ。
一方で、もう安心して排泄できる。
「う……んっ」
にゅるり。いつもの極太便だ。織香が愛液を垂らす、あの。早くしないと先輩が戻ってきてしまう。必死になってひり出す。
「んっ!……あ、あっ」
妙に気持ちがいい。なんだろう。ボトン!
「はあぁぁー」
変な声が出る。ぽたり、性器から便器へ汁が落ちる。
「もっと……ん、んん、あああ……」
我慢していたからだろうか?早く、早く、先輩が帰ってきてしまう……。見られてしまう……。見られて……
(……先輩になら……)
「んっ!ふ……」
極太便が山を成す。しとどに愛液を垂らす。今だかつて無いほど
「気持ちいい……」
肛門が、閉じ、開く。ぬるりと排泄する。太い。何度も何度も。息が上がる。紅潮する。先輩が戻ってきてしまう、先輩が……
コンコン、ノック音がする。
「は、はあい」
とろけた声で答える。「替えの、買ってきたから」
「あの、中まで、持ってきてもらってもいいですか?」
「え?いや、それは……」
「お願い……」
間が空く。扉が開く。目を伏せながら入ってきた。
「先輩……あの、私、先輩のことが……んっ」
ボトン!
「前から、好きで……」
にゅるり
「今日、こんなことになっちゃったけど……先輩になら……なんでも見せられそう……」
「先輩、好きです。好き……」
「ほら、こんなに出ちゃったの、見て……」
脚を開く、上げる、便座に乗せる。肛門から極太一本糞を提げたまま。それまで産み出した汚物山を晒す。
「お願いします。見てもらわなきゃ、私、今日のこと立ち直れない……」
言うと、先輩は伏せていた目を上げ、ソレに焦点を合わせる。ごくり、息を飲む音が聞こえる。同時に最後のソレが途切れた。

「体……拭くの、手伝ってもらっても、いいですか?」
織香は、その美味しそうな体をはだけていった。


終劇

194名無しさん@ピンキー :2012/08/29(水) 18:41:19.95 ID:3xhfTKZT
gj
gj

195名無しさん@ピンキー :2012/08/30(木) 00:07:57.73 ID:qEwWc6v+
GJ
痴漢物は珍しいから嬉しい


196名無しさん@ピンキー :2012/08/30(木) 22:51:26.42 ID:3qkkj7gz
>>184
>>183だけれど半年でも半世紀でも書いてくれるなら待ちます
あと便秘モノはオナラネタあると嬉しいです。

197名無しさん@ピンキー :2012/09/01(土) 00:16:08.00 ID:QHTYJJha
>>193
このあと電車内スカプレイに目覚める二人も見てみたいです


>>196
逆に国民全部呪われて、手を差し伸べてくれた聖女の下に、姫様一行が腸内クリーナーを取りに行く話だったらどうだろう

「腸閉塞による国民絶滅まであと○○日しかないのだ」



……すいません2199の新PVを今見てたので。
ヤマトのトイレってどーなってるんですかね。女乗組員大量に増えたけど。
そういやヤマト農園とかあったような……?

198名無しさん@ピンキー :2012/09/02(日) 13:18:12.37 ID:4ZMJp8r6
GJ!
痴漢の言葉責めがいいね。
「何日出てないの?」「お腹パンパンだね」は鉄板だな。
浣腸や下剤と違って肛門を刺激されたことによる自然排便だから、排泄も時間がかかって快感も長いんだろうなぁ。
先輩がこれをきっかけに電車内スカプレイに目覚めるっての、いいね。
痴漢捕りが痴漢プレイになるんだ。

199名無しさん@ピンキー :2012/09/02(日) 22:25:56.22 ID:sdPURBcA
おむつSSのスレ、うんこもOKで、結構良作あったんだな……今更知った
各自、一週間に一度のうんこしてもいい排便予定日が決められているメイド軍団とか良かった


んで向こうはテンプレの関連スレでここが記載されてるのに、こっちからはないんだな。
なんでだろ


200名無しさん@ピンキー :2012/09/06(木) 23:38:33.80 ID:tIansWrR
おむつSS 最高でした。
スレの存在しらなかったので、教えてくれてありがとう!!

しかし、ああいう良い作品読んじゃうと、自分の書いたものが、すごく幼稚くさく感じさせられます。
自分には到底マネできませんが、書きながらイイとこ吸収していくしかないですね。

言い回しとか幼稚な感じで、心境も上手く伝えれてませんが奈々子の続きかいてみましたので
投下しておきます。

201名無しさん@ピンキー :2012/09/06(木) 23:39:46.95 ID:tIansWrR

あれは、ゴールデンウィークの時のことでした。

ゴールデンウィークは、地元に戻っても、宏美とのこともあったし、もともと友達も少なかったので、
帰りたくなかったのですが、親が顔を見たいとうるさかったので、実家に帰って過ごしました。
本当だったら、先輩と過ごしたかったのにと思いましたが、先輩に親は大切にしないとダメだよと言われ、
確かに最近顔を会わせて無いこともあって、実家に戻ることにしました。
そういや、先輩は、お母さんを早くに亡くしたんだそうで、錦野家の長女として、弟妹の面倒を見て来たんだそうです。
それを聞いて、なんで先輩が、こんなに面倒見がいいのか分かった気がしました。
そんな先輩のGWはというと、最初の3日は実家で過ごすけど、その後はちょっと用事があって、こっちに戻ってくるって言ってました。
GW中は特に何もすることがなく、プラプラと時間を潰して過ごしました。
これだけ、長い間、先輩と顔を合わせないのは初めてのことでした。
私はGWの最終日に、アパートに戻る予定にしてたのですが、あまりにも先輩に逢いたくなって、予定を繰り上げして戻ることにしました。
もちろん、そのことは先輩には言わず、いきなり逢いに行って驚かせようと思っていました。

今から、すごく楽しみです。
いきなり会ったら、先輩なんて思うだろう?
喜んでくれるかな?
私には、先輩が笑顔で私を抱きしめてくれる光景しか頭に思い浮かびませんでした。
帰りの電車の中で、そんなことを考えていると、勝手に顔がにやけてしまい、恥ずかしい思いをしちゃいました。

先輩のアパートに着いたときには、すでに夜の10時を回っていました。
外から部屋の様子を伺ったのですが、電気がついてなくて、その時は、先輩、もう寝ちゃったのかな?と思いました。
その頃には、私は先輩から合鍵を預かっていたので、それで、部屋に入ることにしました。
しかし、部屋に入ったものの、そこに先輩の姿はありませんでした。
どこに行っちゃったんだろうと、メールを打ってみましたが、返事はありませんでした。
なんだかちょっと不安になって、電話をしてみたんですが、電源が入っていないか電波の届かない所にというアナウンスが帰ってきました。

会えるものだとばかり思っていた私は、その時、すごく寂しい思いをしたことを覚えています。
しかし、先輩が居ないのでは、どうしようもありませんでした。
このまま、先輩の部屋で帰ってくるのを待とうかとも思いましたが、流石に何の約束もしてないのに、勝手に部屋で待つのも
失礼な気がしました。
それと、自分の部屋も、数日間とはいえ、しばらくの間、留守にしていたので、そっちが心配だったこともあり、
アパートに戻ることにしました。

今の時間なら、まだ自分のアパートに戻る電車があったので、私は、駅に向かって歩きました。
先輩のアパートを出て、少し歩いたところで、前方から二人の女性が歩いてくるのが見えました。
暗くてよく分からなかったのですが、一人は先輩の姿のようにも見えました。
しかし、歩き方がおかしく、下をうつむいて、その足取りはすごく重たそうに見えました。
そんなわけ無いよねと思いながらも、私は曲がり角に身を潜め、二人が通り過ぎるのを待ちました。
二人の足跡が近づいてくると、得体の知れない不安が私を襲ってきました。
私は電柱の影に隠れ、ひっそりとそこから覗き込みました。
二人の姿が見えたときには、心臓が何者かに掴まれた感じになり、一瞬息が出来ませんでした。

そこには、信じられない先輩の姿がありました。

202名無しさん@ピンキー :2012/09/06(木) 23:40:23.15 ID:tIansWrR

先輩が首輪をして、首輪に繋がったチェーンを知らない女の人が持って歩いていたのです。
しかも先輩のスカートはお尻の部分だけ捲り上げられ、お尻の部分から何やら尻尾のようなものが生えていました。
Tバックだったのか、ノーパンだったのかは分かりませんが、恐らくノーパンだったのだと思います。
私は、理解が出来ませんでした、何か悪い夢でも見ているのではないかと思いました。

なんで、なんで・・・先輩があんな格好を・・・

思い出すと急に、気分が悪くなり、その場で吐いてしまいました。
少し気分が落ち着くと、私は二人の後を追いました。
二人はゆっくりと歩いていたので、むしろ、ゆっくりとしか歩けていなかったと言った方が合ってたかもしれません。
そのため、すぐに追いつくことが出来ました。見つからないように、身を潜めながら、二人の足取りを追いました。
その時には、先輩のアパートに向かっているんだと分かっていながらも、隠れて後を追うことしかできませんでした。
案の定、二人は先輩のアパートに入っていきました。
私からは二人の後ろ姿しか見ることができなかったので、どういうつもりで先輩がそんなことをしているのか、表情を伺うことは
出来ませんでした。
二人は、エレベータを通りこし、階段の方へと向かっていきました。
二人の姿が見えなくなると、私は、急いでオートロックを解除し、エレベータに乗り込みました。
先輩の部屋の階のボタンを何度も押しました。
エレベータの動きが、すごく遅く感じられ、私は不安と苛立ちで、気が変になりそうだったことを覚えています。

私は、部屋の扉のノブが回らないことを確認すると、すぐさま階段が見えるところへ走りました。
階段は一方向しか見えませんでしたが、数階下の方を二人が登ってくる姿が、ぼんやりとですが見えました。
私は、靴を脱ぎ、足音がたたないように素足で階段まで行きました。
そこで、息を殺しながら、二人を待ちました。

夜の静けさの中で、私の心臓が破裂するんじゃないかって思うほどバクバクと音を鳴らしていました。
もたれ掛かった壁は冷たく、私の体温をどんどんと奪っていきましたが、それでも額からは一滴の汗が流れ落ちました。
私は壁の隙間から階段の方をチラチラと覗き込みましたが、2人の姿はいっこうに見えませんでした。
不安はどんどんと高ぶって行きました。
いっそのこと、鉢合わせになってもいいから、このまま階段を下りていこうかとも思いましたが、恐れのせいか
腰が持ち上がりませんでした。
一呼吸おいては階段を覗き込み、また一呼吸おいては階段を覗き込み。
何も無い階段を覗き込むのがやっとでした。

階段の踊り場に二人の影らしきものが映ったその時

ドクンッ

私の心臓が勝手に大きく脈打ちました。


203名無しさん@ピンキー :2012/09/06(木) 23:40:55.86 ID:tIansWrR

その場から逃げ出したい一心からか、私の身は強張りました。
私は、壁にもたれ掛かった体を起こし、すぐにでも動ける体勢になって、再び恐る恐る、階段の方を覗き込みました。

階段の踊り場に2つの影が並ぶと、2人はそこで足をとめました。
赤の他人であってほしい、そう願ったものの、月明かりに照らされ2人の顔が見えてくると、私の願いは叶わぬものと
なりました。
紛れもなく先輩の姿がそこにありました。

首輪からたチェーンをぶら下げて・・・


先輩、何でそんな格好しているの?

先輩、どうして、そんなことしているの?

先輩、いったいどうしちゃったんですか?

先輩、その人いったい誰なんですか?

私は、答えの返ってこない質問をこころの中で繰り返していました。
やがて、二人が何やら話している声が聞こえてきました。

「そろそろ、おしっこしたいんじゃないの?」
「はい、私・・もうパンパンでおしっこ漏れちゃいそうです。」

まぎれもなく先輩の声でした。

「じゃぁ、これにしなさい。」
「はい。」

・・・・
・・・・

「いいこと? おしっこだけだらね? 違うものだしたら承知しないよっ」
「はいっ、でも、ミサトさんから頂いたお浣腸も、お腹の中でグルグルいって、もう我慢できません。」
「何言ってるのよ、たかだかペットボトル一本分じゃない。あなた昔はもっと我慢できたでしょ?」
「はい、うんち漏らさないように、おしっこだけ、出します。」

私はミサトという女性と先輩が昔からの仲だと知って、なんとも言えない切なさを感じました。
先輩と一緒にいて、他の女の人とそういう関係があった雰囲気なんて一切感じたことはありませんでした。
先輩と過ごした日々が走馬灯のように頭の中を駆け巡りました。

いろんな考えが、やがて一つの疑問に繋がっていきました。


先輩は私だけじゃなかったの?



204名無しさん@ピンキー :2012/09/06(木) 23:41:48.17 ID:tIansWrR

けれども、いくら考えたところで答えは見つかる訳もなく、私は、二人がやっていることを盗み見ることしかできませんでした。
壁に隠れ、そっと、階段をのぞきこむと、先輩は中腰になりお尻を押さえながらおしっこをしてました。
その下には2Lのペットボトルだったと思います、それが置かれ、その口のところには漏斗が刺さっていました。
先輩の股間から滴り落ちるおしっこが、ペットボトルに溜まっていくのが分かりました。

「どうしたの? もう出ないの? さっき、もっと沢山のお水のんだでしょ?」
「いえ、もう出ません、もう、全部でました。」
「あら、そう? 半分くらいしか溜まってないけど、まぁいいか。」
「んくっ ハァ ハァ 」

私は、先輩の声が、苦しそうで、胸が痛く感じました。

「それで、コレ、どうするの? まさか、私にコレを持って歩けと言う訳じゃないよね?」
「はい・・・、私のお尻に・・・片付けて下さい。」
「ん? なに? 片付けるってどういうこと? もっとはっきり言いなさいよ。」
「今出した、私のおしっこを、お尻の中に、お浣腸してください。」
「なんだ、お浣腸してほしかったの?、それなら、そうと最初から、そう言えばいいのに。
 ほらっ、浣腸してあげるから、お尻をこっちに向けなさいっ。
 今からプラグ抜くけど、分かってるわよね、もし漏らしたら、私にかかっちゃうんだから
 しっかり、お尻の穴を閉めとくのよ?」

私は、先輩が見知らぬ女の言う事を、すんなり受けれていることに異様な切なさを感じていました。
なんだか裏切られたような、そんな感じがして、自然と涙がこみ上げてきました。

ミサトという女が、バックから何かを、取り出すと、先輩の後ろで何か始めました。
暗かったのと、先輩に隠れてたので、良く分かりませんでしたが、お浣腸してたんだと思います。

・・・・

・・・・

「んぁあっ、 んんんっ、 もう、 もう無理です。 もう入りません。」
「何いってるの、まだ半分も入ってないじゃない。
 もう入らないんだったら、残りのコレどうするつもりなのよっ」
「ごめんなさい。でも、もう限界なんです。」
「わかったわっ、じゃぁコレ口から全部飲んだら、許してあげてもいいわよ。
 その代わり、残したら、全部お尻に入れちゃうからね。」
「はい、お口から頂きます・・・」

・・・・

・・・


「どう? 自分のおしっこの味は、美味しい?」
「んふっ・・・おしくないです・・・まずいです。」
「そっか、不味いのか、でも残しちゃダメよ。」
「はい・・・」

205名無しさん@ピンキー :2012/09/06(木) 23:43:30.78 ID:tIansWrR

先輩は、苦しそうにしながらも、ペットボトルに入った液体をゆっくりとゆくっりと飲んでいき、やがてペットボトルは
空になっていきました。

「良く頑張ったわね、後でたっぷり、ご褒美あげるね。ウフフ。」
「はい、ありがとうございます。」

先輩のお尻には、尻尾のような物が取り付けられ、四つん這いになりながら、階段を上ってきました。

大変、見つかっちゃう。

私は、音をたてないように後ずさりすると、手すりのような壁に身を隠しながら、中腰になって、裸足のまま先輩の部屋に急ぎました。

鍵・・・鍵・・・鍵はどこ?

部屋に急ぎながら、ショルダーバッグの中をあさりましたが、気が動転していたためか直ぐに鍵を見つけることが出来ませんでした。
扉の前で階段の方をチラチラと見ながら必死でバッグの中をあさりました。
やっと見つけても手が震えて上手くキーを差し込むことが出来ません、やっとの思いで、鍵を開けたころには、階段に二人の影が
見え始めていました。
私は、自分がやっと通れるくらいに扉を開けて、その中に身を隠すように、部屋へと潜り込みました。
音をたてないように、震えた手で扉を閉めて鍵をかけると、深呼吸しました。

見られてしまったんじゃないか?

不安はありましたが、もうどうすることも出来ませんでした。
私は靴を持ったまま、部屋に入ると、どこか隠れる場所を探しました。

クローゼットに身を隠そうかと開けてみたものの先輩の洋服がいっぱいで、到底隠れれそうにありませんでした。
キョロキョロ見渡してみたものの身を隠せそうなところはありませんでした。
その時、扉が開く音が聞こえてきました。

どうしようどうしよう? どうする?

前から居たことにする?
ダメダメ、靴持ってるなんて不自然すぎる。

玄関の方から足音が聞こえてきました。

私は逃げるように部屋の隅へと逃げ込み、カーテンに身を隠しました。
その時、なんで、もっと早く気づかなかったのか・・・この事に気づかなかった自分がバカのように思えました。
カーテンの奥はベランダになっていたのです。
すぐさま、鍵を下ろしてサッシを開きました。
私が、ベランダに逃げ込んだその時、二人は部屋に入ってきました。
間一髪でした。私は、カーテンに身を隠されていましたが、サッシは開いたままでした。
音をたてないように、ゆっくりとゆっくりとサッシを閉めると私はベランダにしりもちを付き、額に浮かんだ汗を拭いました。

これから起こる悲劇を、私はまだ知る由もありませんでした。


206名無しさん@ピンキー :2012/09/07(金) 20:20:33.32 ID:4EfCl/9u
期待

207名無しさん@ピンキー :2012/09/08(土) 00:16:20.42 ID:3VyaBD2R
何が恥じまるのかワクワク
ねっとり濃ゆいレズスカキボンヌ

208名無しさん@ピンキー :2012/09/09(日) 02:25:46.50 ID:V5avpT1j
名作続きの中、気が引けるのですが思いきって投下。
ロリのオシッコは最高だろ!との思いが我慢できず書いてしまいました。
脱糞なし、本番なしのヌルい作品ですみません。

朝のラッシュアワー。
俺はいつものように、乗り換え待ちをする駅のホームの隅の小汚ない男女兼用トイレで小便をしていた。
するとパタパタパタパタ…と軽い足音を響かせながら、オレンジ色のワンピースを着た、よく日焼けした女の子がトイレに走り込んできた。
思わず目で追った俺の視線の先で、その子は和式の個室に飛び込むと、ドアも閉めずに胸のあたりまでワンピースを捲った。
くっきりと水着焼けの後がついた華奢な体に、ぽっちり二つの乳首がやけに目立った。
そして次の瞬間、彼女は真っ白なコットンパンツを引き下ろしながら、そのまましゃがみこんだ。

209名無しさん@ピンキー :2012/09/09(日) 02:27:44.81 ID:V5avpT1j
シィィィィィィーチョロリンチョロショロショロ…と澄んだ音を立て、彼女の足の間で和式便器の水面が波立ち黄色く染まっていく。
俺はというと、日焼けした太ももと鮮やかなコントラストを見せる真っ白なお尻を食い入るように見つめていた。

やがて放水の勢いがなくなり、女の子は体をブルッと震わせると、滴を切るように2、3回大きくお尻を振り、そのまま紙で拭かずにパンツを上げると、水洗レバーを乱暴に踏みつけて、水の流れる音とともにトイレを後にしたのだった。

俺は彼女が出ていくのと入れ違いに個室に飛び込み、ドアを閉めるのももどかしくチャックを下ろし、すでに先走りを漏らし勃ちあがっていたチンポをしごき出した。
そして先ほどの素晴らしい光景を…幼い肢体を、しゃがみこむ姿を、愛らしいお尻を、滴を切るときの誘うような動きを思い出しながら、あっという間に果ててしまった。
後始末を済ませると、熱に浮かされたような夢心地のまま、俺はホームに入ってきた電車のドアに吸い込まれていった。

以上です。ラッキースケベの思い出をそのまま文章にしてみましたがいかがでしたでしょうか?

210名無しさん@ピンキー :2012/09/09(日) 15:02:59.84 ID:PdJj9LZT
GJ!
そういや、幼稚園児の姪っ子と庭で遊んでやってたら、しっこ〜って言って
いきなりパンツ下ろして、放尿始めたわっ。
流石に、見ちゃいけないものを見た気がして目をそらしてしまった。
俺に幼児趣味があったらヤバかった。


211名無しさん@ピンキー :2012/09/09(日) 20:13:51.40 ID:2WNF+0kj
投下乙〜
こういうのもいいと思う。ちょっと勃起した
ただ、投下・終了宣言と本文は分けた方がいいな。その方が見やすいし。


俺は正月親元の家に集まった時に姪(4)のトイレ手伝わされたのを思い出した……
「おろしてー」「でたー」「ふいてー」「はかせてー」
めちゃくちゃ柔らかかったです、ええ

212名無しさん@ピンキー :2012/09/12(水) 00:28:17.37 ID:0xegchED

pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1323845080/142
にガラスの仮面のスカもの書いてみたんですが、
やっぱ、ここに、こんなこと書くのはマナー違反ですかね?
こっちに書こうか迷ったんですが、ガラスの仮面知らないと
意味わかんないなぁと思って、あっちにしました。
見て見たいって方おられたらと思ったのですが、マナー違反だったら
ゴメンナサイ。スルーでお願いします。

213名無しさん@ピンキー :2012/09/12(水) 19:57:48.87 ID:nr7tg1ZD
>>212おつ
>>1に従っていれば自由ではないでしょうか
あとアドレスは /142- か /142-146 がよろしいかと

214名無しさん@ピンキー :2012/09/13(木) 00:40:53.80 ID:cDkeZl+Y
なるほど、そういう書き方があるんですね。
ワガママ書き込みでしたが、親切対応ありがとうございました。

215名無しさん@ピンキー :2012/09/17(月) 02:24:43.32 ID:UA9eVhio
参考に…
ttp://aurasoul.mb2.jp/_jos/2855.html
…なるのか?

216H :2012/09/17(月) 19:52:25.22 ID:PJyggeAN

 一つ、短いのを投下。



217H :2012/09/17(月) 19:53:05.26 ID:PJyggeAN



 「ある女性の告白」






 思えば、物心ついた頃から私は、汚れて遊ぶことが大好きだった。


 幼稚園。
 雨が降ってもお構いなしで外を力いっぱい走り回った。
 どこでも寝転がって遊んだ。
 男子に混じって、砂場でもどこでも土遊びをし、ズボンもスモッグも泥だらけにした。
 小学校に上がってからも、それは同じだった。
 家の中で、テレビゲームなんかをやってる兄を尻目に、外でクラスの男の子といろんなところで遊んだ。
 しょっちゅう男の子に間違われた。
 お母さんによく怒られたし、ため息を付かれた。
 汚しても良い服と、汚したらダメな服の区別くらいは付けなさいといわれた。
 
 別に、「汚いの」が好きだったわけじゃない。
 私だって、女の子だ。
 ドロドロになるくらいまで外で元気いっぱい遊ぶのと、それと同じくらいに「キレイにする」のも好きだった。
 髪の毛の先からつま先まで汗びっしょりで、服の中、肌にまで泥や砂埃まみれになって、それをお風呂でキレイさっぱり
洗い流してスッキリして……
 今思うと、そのギャップというかカタルシスというか、中々うまく言葉にできないけど、そういうのが好きだったんだと思う。
 かわいい服を着るのももちろん好き。
 どうしても、「それを汚してみたい」という欲求もあったけど……。


218H :2012/09/17(月) 19:53:38.23 ID:PJyggeAN

 ただ小学校も高学年になる頃には、私も周りに合せることを覚えて、家族や近所の人から見れば「ちょっとおてんばな娘」
くらいに落ち着くようになった。
 学年が上がるにつれて、親の小言もキツくなっていったし。
 でも、その代わりに……私はそれより更に「汚いもの」に興味を持ってしまった。
 外に出かけなくても、家の中でできること。
 世界で一番汚い、自分のおしりの穴から出てくる、あの茶色いモノに……。

 直接のきっかけが何だったのかは、もう思い出せない。
 それは最初、手鏡で穴から出てくるところを見ることから始まった。
 洋便器に腰掛けて、大また開きで、自分で自分の穴を見ながら、うんちをする。
 興奮した。
 理由もよく分からないまま。
 しばらく続けると、ごはんのメニューや身体の調子で、毎日出てくるものが全部違うのがわかった。
 大発見だった。
 それからハンカチとティッシュと一緒に、いつもポケットの中に鏡があるのが普通になった。
 おなかが痛くて、下痢になったとき。
 バナナとかを食べて、長いのがニュルニュル出てくるとき。
 硬くて、ウサギのうんちみたいにポロポロ粒が落ちてくるとき……。
 家のトイレで、学校のトイレで、公園の公衆便所で。
 自分の身体から、汚いものが生まれてくるのが、面白かった。
 自分のおなかに、汚いものを溜めて生活していると考えると、やっぱり理由は全然分からなかったけど、興奮した。
 中でも一番興奮したのは、ちょっと便秘になって、何日もずっと出てこなかったうんちが、やっと顔を出したとき。
 いつものように鏡で見ていたけど、それ持つ手が、震えてた。
 おしりの穴って、あんなに拡がっても大丈夫なんだって、初めて知った。
 硬い、大きなうんちの塊が、ゆっくりと私のおしりの穴をこするのが、すごく気持ち良いっていうことも……。
 出し切ったあと、あたまがぼやーっとしてる自分に気づいた。
 鏡に写った、うんちが通ったあとぽっかり開いたままになった肛門が、えっちだと思った。
 初めて、そう思った。
 頭が思うのと、あいた手がそこに指を突っ込んだのは、ほとんど同時だった。
 家のトイレで、声が出るのを我慢しながら、私は生まれて初めてオナニーをした。
 今まで出すだけだった肛門が、ズボズボと指を入れられる。
 その様子も鏡で全部見ながら、自分の身体の中の感触を確かめた。
 お父さんにトイレの扉をノックされて、正気を取り戻すまで、多分十分くらい、私は自分の肛門を指でいじめ続けていた。




219H :2012/09/17(月) 19:54:33.45 ID:PJyggeAN



 ――結局、「見るだけ」に飽きるのは、どっちにしろ時間の問題だったんだろう。
 私はそれからというもの、私は12歳にして「うんちとおしりの穴で遊ぶ」ことに本格的にのめりこんでいった。
 まずは普通じゃない格好でしてみた。
 洋便器に反対向きに座ったり、座らずに中腰で高いところから、思いっきり水柱を立てて産み落としたり。
 でもそんなのにはすぐに飽きて、その次は、トイレットペーパーを手のひらに敷いて、それでうんちを受け止めてみた。
 硬さと柔らかさが同居した、変な手触り。
 もう秋だったから、うんちの暖かさにもびっくりした。考えたら当たり前だけど。
 その次は思い切って、燃えるゴミを出す夜、下着を履いたままトイレをした。
 それも自分の部屋で。
 物心ついてから初めて、トイレじゃない場所で、しかも下着を穿きっぱなしで、わざとお漏らしを……!
 排泄し終わって、おしりの感触を楽しんでから、それを脱いだ瞬間の気持ちは今も忘れられない。
 白いショーツにそのままうんちをくるんでゴミ袋に放り込んで、夜の集積所に捨てに行った。
 気持ちが昂ぶって、部屋で一回オナニーをしてから。
 どうせなら集積所まで、穿いたままうんちを運んでそこで捨てればよかったかもしれない。
 スカートにノーパンで外を歩いたのも、初めてだった。
 その後は学校の和式便器でも、絶対に便器にまたがらずに、横にペーパーを敷いてそこに一旦便を産み落とすようになった。
 そして色形を確認して、匂いを十分に楽しんでから、ペーパーごと手で持ち上げて便器に運ぶ。
 家でも同じ。
 ずっと慣れ親しんだ洋便器を目の前に、床にしゃがみこんできばるのが当たり前。
 以来、私にとって家の便器は、少なくとも「大便器」ではなくなった。
 家の外でも、おしっこ以外でただ普通に便器にまたがることは、ほぼ無い。
 古くなった下着を捨てるときには、お別れの印に、必ずうんちで汚してから、直接出したうんちの塊を包んでから燃えるゴミに捨てた。
 初潮が来てからも、前の方にはほとんど興味が行かなかった。
 毎日毎日、特にお風呂でおしりを弄りまくった。
 シャワーヘッドをはずして、ぬるま湯でおなかを掃除したら(もちろん大きなのをトイレで出した後でだ)、指で肛門をじっくりと
こね回して、広げていく。
 真ん中の、小さい穴から出てくるねとねとしたのが、潤滑油にちょうど良かった。



220H :2012/09/17(月) 19:57:42.69 ID:PJyggeAN

 ネットで「そういうプレイ」があるってのを知ったのも大きかったと思う。
 指三本にも慣れて、飽きてくると、次はペットボトル(500mlの、真ん中くらいから徐々に細くなっていくやつ)で、
毎日ちょっとずつ奥まで突っ込んで鍛えていった。
 身体や髪を洗う時に、挿しこんでお風呂のイス代わりに座ったり。
 毎日そうしていれば、おしりを鍛えて大きくしたら、その分もっと大きなうんちだ出るはずだと思った。
 家族で行った温泉地で、手のひらサイズの、ちょうどいい形と大きさの瓢箪の置物(大中小三個セット)を見つけた時は、小躍りした。
 ネット通販はやっぱり怖かったから、常に入れておける拡張プラグは手に入らないと思っていたからだ。
 流石に、おしりに500mlペットボトルを半分まで突っ込んで、そこに下着を履いて……では外を出歩けない。
 もちろん、親は喜ぶ私の顔を見て、なんでこんなもので? と笑っていたけど。
 それからは寝るとき以外、全てが特訓の時間になった。
 当然、学校でも。
 入れっぱなしの代用プラグ、元がアレだから私のショーツはウサギのしっぽみたいに一部だけ盛り上っている。
 教室の自分の机につくと、スカートで廻りからは目立たないけど、私のおしりはいつも少しだけ椅子から浮いていた。
 中学校に通いながら、自分だけの楽しみとして……。
 仲の良い友達にも秘密。
 「いけないこと」だって言うのは、なんとなく最初からわかってた。
 中学校にもなると、女子の間でもその手の「えっちなこと」の情報は色々と話題に上るんだけど、私は全部
知らないフリをしたりして、流した。
 だって、みんな話すことが初歩的すぎるし、第一「方向性」が合わない。
 私はそんなの、どうでもよかった。
 だって、それよりもっと、全然比べられないくらい気持ちいいんだよ?
 頭の中でだけ、私は叫んでいた。
 普通に勉強や部活をしながら、友達と遊びながら……でも心の隅では、いつもうんちとおしりの穴のことを考えていた。
 なるべくカロリーのことも気に掛けながら、毎日いっぱい食べた。
 お米が一番たくさんのうんちになるって知ってからは、朝も昼も、パン食を完全に止めた。
 腸の動きをよくするために、いっぱい運動もした。
 たくさんうんちが出ることが、幸せだった。



221H :2012/09/17(月) 19:59:05.75 ID:PJyggeAN

 でも、いざ便意がやってきて、トイレに行きたくなっても、すぐには行かない。
 状況が許せば、我慢できる限り、我慢する。
 それで便意が引っ込んでしまっても、別に構わない。
 次に出す分が増えるだけだ。
 おなかにうんちを溜めてると思うだけで興奮した。
 便意そのものが、肛門と直腸の奥に感じるじんじんとしたむず痒いようなあの感じが大好きだった。
 おなかの中で黒く変色した大量のそれを、我慢と葛藤の果てにひねり出す、それがたまらない。
 初めて浣腸を使ったのもこの頃だった。

 ――小学校のいつくらいだったか、保健体育で男子の「射精」っていうものを習った。
 その後ネットをやるようになってから、動画でホントの射精を見た。
 男の子は射精。
 女の子は、排卵。
 ……なんかかっこよくない。

 と思って、うんちを溜めてたくさん勢いよく出すことを、勝手に「射糞」と命名。
 溜めて溜めて、直腸の中で石みたいに硬くなったのを、浣腸で点火して、ほんの数秒で一気に出し尽くす。
 ジェットコースターみたいにゆっくり上がっていって、一気に落ちていく。
 音も匂いも凄かったけど、気持ちよさも半端じゃなかった。
 ゆっくり、便の硬さと長さを括約筋でじっくり味わいながら、時間をかけて排便するのと、薬で無理やり押し流されるのと。
 これもどっちがいいか比べられないくらい気持ちよかった。
 苦しかったし、おなか痛かったけど、それを全部含めて気持ちよかった。
 なんか矛盾してる気もするけど……。
 それからは自分の頭の中では、「うんちする」じゃなくて「射糞する」がデフォルト。
 自分の手を汚すことにも抵抗がなくなった。
 大きな便意が来てトイレに駆け込んだら、まずはプラグ代わりの瓢箪を抜いて、オナニー。
 もちろん後ろで。
 下は全部脱いで、粘土みたいなうんちがたっぷり詰まった直腸へ指を滑り込ませて、ぐちゃぐちゃにかき回す。
 硬いうんちのときは小粒がぽろぽろ零れ落ちることもあるけど、そういうのは手で拾っておしりの中に戻す。
 肛門に迫っていた、先頭のうんちが原形をとどめないくらいにかき回したら、次はピストン。
 段々と指の数を増やして、うんこを直腸から大腸に押し戻す勢いで。
 便意に逆らって、排泄物を弄ぶ背徳感がたまらない。


222H :2012/09/17(月) 20:01:01.93 ID:PJyggeAN

 肛門がめくれ上がって、腕もおしりの周りも茶色いもので汚れて、それでイきそうになったら一旦指を引き抜いて……。
 そしたらフィニッシュ。
 頭真っ白になって、おしりでイくのと同時に、渾身の力を込めて、茶色く長い塊をぶりぶりと射糞する。
 浣腸を使うかどうかは、その日の気分次第。
 全身が排泄の歓びに震える、その瞬間が私は一番好き。
 これを書いてるだけで、気持ちがそわそわしてくるくらい……。
 
 それで、進級して十五歳になるくらいのころは、私はよく「どれだけたくさんのうんちをおなかに溜められるか」と
いうことにに挑戦するようになっていた。
 多分、その年頃の男の子が、何日オナニーを我慢できるか、精子を溜められるか試したりするのと同じような感覚で、
私はうんちを溜めてたんだと思う。
 そのころは勉強のストレスとかも結構あったから、おなかの動きが緩くなってて、うんちを我慢する努力自体には
あんまり苦労は無かった。
 最初は一週間くらいまで溜めて出して、それがだんだんエスカレートして、一番長いときでぴったり一月まで排便を我慢した。
 便秘じゃなくて、我慢。
 ヘタに便意を起こさせないように、拡張特訓はお休みして、ひたすら溜めた。
 もちろん、苦しかった。今から考えると無茶をやったと思う。
 ガマンが二週間を超えたあたりから、ずしっと急激に身体が重くなったような感じがして、気持ち悪くて、出てくるおならの匂いも
どんどん酷くなっていって……それでもご飯は食べられる限りいっぱい食べて、射糞するまでの準備を楽しむように自分に言い聞かせた。
 おしっこはトイレで普通にしたけど。
 なぜかおしっこには全く興味が湧かなかった。
 それで、なんとか耐えて貯糞(?)一カ月を達成できたけど……ちょっと想像してもらったら分かると思うけど、
毎日だいたい一回出てくるあの茶色い塊が、単純計算で31回分。
 うんち一回分の量×31倍。
 それだけの大きさの異物が、全部おなかの中、大腸と直腸に納まって他の内臓を圧迫してるんだから、どんなに苦しいかは
もう文章には出来ない。
 寝てても何をしていても、身体中が気持ち悪い。
 歩けば直腸の塊がごりごりと、両脚の動きで肛門を擦ってくるし、イスに座ったら、うんこの詰まった大腸が
そのまま上にせり上がってくるような感じで、心臓と胃が押されるような気がした。
 食事の直後なんかは、酷いときには座っただけで吐きそうになった。


223H :2012/09/17(月) 20:06:02.49 ID:PJyggeAN

 さっきも書いたけど、オナラの匂いも臭いなんてものじゃない。
 通学の電車に乗ってるとき、一回だけ、我慢しきれずに酷い臭いのおならが漏れてしまって、その時は本当に恥ずかしかった。
 友達と一緒の日じゃなくてよかったけど、廻りのサラリーマンの人たち、どう思ってたんだろう。
 今でも時々そのときの情景を思い出す。
 とりあえずみんな、気づかない振りをしてくれたみたいだけど。
 本当に、うんちを溜めこんでる間は自分でも耐えられないくらいの凄いおならが出る。
 うんちそのものの匂いが凝縮されたガス。
 人前で出てしまったらもちろん恥ずかしいけど、でも、公衆トイレとかに居るときには、その匂いをひっそりと楽しんだりした。
 それだけうんちが熟成してる証拠でもあるから。
 そんな生活が、しばらく続いた。
 そして我慢一月を達成して、やっとそのうんちを射糞できると思ったときは、まるで熟成期間を終えたワインか何かを
蔵から取り出すような期待感で、頭がふわふわになった。
 それだけで、軽くイきそうになったりもした。

 でも、自分の家だと邪魔が入るかもしれない。
 だから学校が終わった夕方、部活を休んで、よく使う公園のトイレまで行って、そこで射糞することにした。
 もちろんそんなに長く溜めたうんちなんて、カチカチで普通には出てきてくれないから、40ccの大きな浣腸を買ってきて、
大奮発で6個くらい使う事にした。
 歩くだけで苦しくなるくらい、うんちとガスでぱんぱんに張ったなったおなかをさすって、鞄の中には浣腸の箱を何個も詰め込んで。
 すごくつらいのに、多分、公園に向かうときの私は笑ってたと思う。
 公衆トイレは、ホントはいけないんだろうけど、多目的の広い個室を使わせてもらった。
 カギを締めたら、長いペーパーを、鳥の巣みたいに床に広げて、そこにしゃがみこんで浣腸のカプセルを準備する。
 どうせだからと思って、制服も下着も全部脱いだ。
 生まれて初めて、全裸でうんち。
 準備するだけで信じられないくらい興奮しながら、浣腸を用意する。
 ちょっと穴に指を挿し込んで、うんちがどうなってるか確認してみたら、そこにあった塊は、硬く固まった紙粘土みたいな、とても
うんちとは思えない手触りだった。
 軽く押しても全然動かないし、指が中にめり込んでもいかない。
 力を入れて押すと、その衝撃みたいなものが大腸から胃の方まで伝わってきた。
 つめの先で引っかいて削れるくらいの硬度で、みっしりと腸いっぱいに、そのうんちは眠っていた。
 
 そして、硬い硬い、うんちの頭と腸の壁の隙間にカプセルの管をもぐりこませるように挿入して、グリセリン液を次々に注入して、
あとはそのまま便意が高まるのを待って……。
 家や学校では絶対に出来ない、よつんばいのえっちなポーズで床にはいつくばって、そのときを迎えた。
 我慢しながら毎日頭に思い描いていた、太くて硬くて、いっぱいの、理想のうんこ。
 ペットボトル特訓の成果で、そのころの私の肛門は、もう直径5センチくらいなら余裕で耐えられるようになっていた。
 その成果が試される。


224H :2012/09/17(月) 20:13:02.17 ID:PJyggeAN

 浣腸の刺激で動き出して、括約筋を押しのけようとする感触は、私が期待していたモノ、そのまま……いや、それ以上だった。
 一ヶ月、私が心を込めて育てた便の大きな頭が、肛門を押し開いて外の世界に顔を出す。
 本体が出てくる前に、まるで男子の、本当の射精みたいに茶色い浣腸液がタイルの壁に飛んだ。
 硬くなりすぎているから、まだ肛門が開いただけでうんちは中に全部残ってる。
 うんち一ヵ月分、その上に浣腸40cc6個分。
 腸と肛門があげる悲鳴が、そのまま強烈な便意と快感になって私の脳をかき乱す。
 おしりから内臓全部出ちゃうんじゃないかって言うくらいの、ものすごい便意の刺激を身体中で味わって、涙も出て、
それからやっと……自分の中に溜まっていた汚いものを、私はひねり出した。
 最初に床に落ちたのは、こげ茶色の、立派に育ったとうもろこしみたいな太いうんちだった。
 一体、今おしりの穴はどんな風にめくれ上がっているのだろう?
 鏡を用意するのを忘れたのを、私は後悔した。
 しかし、もう、このまま動物のように四つん這いで排泄する以外のことは、何もできなかった。
 あとは浣腸の効果で、自分の意思と何も関係なしに、私の肛門を引っかきながら、次々に大便が飛び出していく。
 酷い音と匂いと、茶色い液体をあたりに撒き散らして。
 ハンカチを噛んで絶叫だけはどうにかこらえて、そのうんちの刺激だけで、私はイった。
 本当に、射糞してしまった。
 もう絶対に戻れない、と思った。

 ぱんぱんになっていたおなかの中身を全部出し切ると、私は力尽きて冷たい床にへたりこんで、最低で最高の快楽を全身で味わった。
 その快楽の余韻が冷めない中、私は床にぶちまけられて山になった一月分の
 うんちを前に、ふと幼き頃の泥遊びの記憶を思い出していた。
 そしてあろうことか、そのうんちを見て、私は「もったいない」と――
 
 ――――――。

 ――。









「……あ、まだ次あるの? 長いなこの人……」



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225H :2012/09/17(月) 20:16:03.95 ID:PJyggeAN


 ―――。

 ―――――――。

 ――と、ここまでです。

 長々と、まとまりのない文章ですけど、ずっと秘密にしてた私の過去、書いてみました。
 こうしてみると、本当に救いようがない変態ですよね、私。
 自分でも笑ってしまいます。
 でも太いうんちがぶりぶり、毎日出てくるのって、それだけで幸せなことだと私思うんですよ。
 そんなわけで、出したうんちで遊べないのは残念だけど、この仕事はとても気に入ってます。
 毎日ビンにうんちがちょっとずつ溜まっていく、それを見てるだけでも楽しい。
 ましてやそれが、捨てられずに人の役に立つなんて!
 むしろこの仕事に誘われなかったら、あのまま、どこまで一人きりで変態の道に落ちていったか分かりません。
 正に自分の趣味を生かせる道を得たことと、それを理解してくれる人と知り合えたことに、本当に感謝しています。
 なので、皆さん。
 顔はお見せできなくて申し訳ないですけど、もし気に入っていただけたなら、私の肥料を是非買って使って下さい。

 それから、ついでに告白させてもらうと、私ももういい歳なんですけど、まだ前は純潔を守っているんです。
 私のこだわりです。
 別に子供を作らないなら、前を使う必要なんかありませんよね?
 おしり最高!
 最近やっと出来た恋人も理解してくれて、結婚するまでは後ろでしか、しないつもりです。
 新星の寺川ゆいさんと同じ、メンバーでは数少ない処女として……って言ったらやっぱり失礼でしょうか?
 歳もアレですが、全くもって、私と彼女とでは勝負になりませんね……。
 話がそれましたけど、もし叶うなら、今後は――









226H :2012/09/17(月) 20:17:02.67 ID:PJyggeAN




「ちょっ……ええ!? なんでいきなり私の名前が……」


 液晶画面に表示された横書きの文字列をそこまで読んで、急に出てきた自分の名前に、彼女はドキッとした。
 そしてようやく、我に帰って周りに目を向ける。
 部屋の中はまっくらだった。
 机の上の、今までじっと見つめていたノートPCの画面だけが不気味に光を発している。
 いつの間にか深く読み入っていて、彼女は、もうすっかり日が落ちているのに気づかなかった。
「え、うそ。もうこんな時間!? やば……」
 時計を確認し、自分の頭を軽く叩くと彼女は机から立ち上がり、電気をつけてカーテンを閉める。
 寺川、ゆい。
 それは彼女――堀江美緒の芸名(?)であった。
 今まで読んでいた文章、自身の性癖の告白を書いた女性と同じ、“提供者”である。
「はぁ……なんか色んな意味でやばかったな……。ついでに、やっぱり私、意識されてるのか……複雑」
 たった一言、名前のおかげで彼女の意識は現実に戻ってきた。
 しかし浅見の言っていた事が本当だと分かって、気分はおかしな状態になったままだ。

 それはとある休日の夕方。
 美緒は自室で一人、例のメッセージカードの参考にと、あのサイトにログインして「提供者の告白」コーナーを見ていた。
 そのまま、あまりの内容の濃さについ読み耽って戻れなくなり――気付いた時には数時間が経過してしまっていた。
「……で、私なんでこんなの読んでたんだっけ?」
 疲れと妙な興奮で頭がくらくらして、思い出せなかった。
 やけに消耗した顔でつぶやくと、彼女は当初の目的を忘れたまま、ばたんとベッドの上に倒れこんだのだった。












227H :2012/09/17(月) 20:20:45.22 ID:PJyggeAN

 以上、園芸店の番外編でした。

 いきなり原因不明のスランプに陥ってしまって、書くつもりだったものが全部止まってます。
 なんとか打開しようと思って、話作りやすそうなのを一つ書いてみました。
 ちょっと前に、西嶋さんの過去話で似たようなのを既に投下してますが……。
「射糞」ていうのは、作者不明ですが、ちょっと前に拾った画像にあったセリフを使わせてもらいました。


 >>140
 思っていたより時間かかりそうです。
 一応こちらでも考えてはいますが、よければ双子女神の名前と男の名前を教えて頂けないでしょうか。



228名無しさん@ピンキー :2012/09/17(月) 20:27:49.29 ID:C200fZ8W
リアルタイムできたー!
31日ぶんか・・・薫ちゃんなら3時間でで充電完了ですね

あるいは、量は並ながらとにかく速い女の子とか
まさに「食・即・便」
またスカトロ能力バトルものになりそうですが

229名無しさん@ピンキー :2012/09/17(月) 22:11:36.60 ID:lUuiBoZa
こういう思春期のフェチっぽいの、凄いツボです。

>自分のおなかに、汚いものを溜めて生活していると考えると、
>やっぱり理由は全然分からなかったけど、興奮した。

>トイレットペーパーを手のひらに敷いて、それでうんちを受け止めてみた。
>硬さと柔らかさが同居した、変な手触り。
>もう秋だったから、うんちの暖かさにもびっくりした。

>おなかにうんちを溜めてると思うだけで興奮した。

こういう表現大好き。GJ!すぎます。

230名無しさん@ピンキー :2012/09/18(火) 00:23:24.74 ID:p5pIL0NX
投下、乙でした。
やっぱりHさんの文章はまとまってて、凄いです。
>>140
続き楽しみにしてます。
原作の構成も面白く堪能させて頂きました。
どうリニューアルするのかwktkです。

231名無しさん@ピンキー :2012/09/18(火) 01:36:57.64 ID:VGVvYiiN
>>228
「食・即・便」
ご飯食べてくるーってお弁当持ってトイレ行ってパンツ脱いで便器に腰掛けて
「いただきまーす」と食べると同時に下から全部出てきて
いつも「お腹すいたー」っていってるような子が浮かびましたが。

一度でいいからバイキングで心行くまで食べまくってみたい、でも椅子が便器になってるバイキングなんてあるわけないし…なんて願望も浮かびましたが。


232名無しさん@ピンキー :2012/09/18(火) 19:26:50.20 ID:nNsPVk1i
おつ、GJ。

233名無しさん@ピンキー :2012/09/18(火) 23:24:28.75 ID:tx25GLzN
>>228
また、って
そんな話あったっけ?


>>231
おむつを履いたらいいじゃない

234名無しさん@ピンキー :2012/09/18(火) 23:30:28.79 ID:NQsQEHQx
>>231
今はもうないけど、AHoSuKaってサイトでトイレでご飯食べながら出す娘の話があった

235H :2012/09/19(水) 23:10:58.18 ID:v0M10M1R
皆さま、レスありがとうございます。
この前のを書き切ったらスランプ脱出できたみたいで、
>>227の名前の答えを聞く前に、最初の話ができてしまいました……どうしよう。
とりあえず、その続きを書きながらちょっと待ちます。

で、また悪い癖が出てしまいました。1回で終わりません。

236名無しさん@ピンキー :2012/09/20(木) 20:16:08.36 ID:/8COUAR0
毎回楽しみに読んでいます。
ところで>>83の作品をかなり楽しみに待っているんですが
色々と忙しいみたいなので気長にまっています。

237名無しさん@ピンキー :2012/09/20(木) 20:37:56.36 ID:ZHA7Y1Ql
異常な量のうんこするJK はいいね

大量うんこに悩み、大腸肛門科に治療しに行くけど
実は変態女医で、検査と称してあらゆる変態な事される
とか見てみたい

238H :2012/09/21(金) 00:06:56.88 ID:XwEp8C7v

 では、今から投下
 完全に>>130の続きとして書いています。

239H :2012/09/21(金) 00:09:54.83 ID:XwEp8C7v


トイレの女神様 2



「この辺り? 間違いない?」
「間違いないよ。ねぇさまの波動を感じる。どういう訳か、気配がものすごく弱くなってるけどね……
集中すればエリニアだって感じるはずだよ。ほら、あそこ」
「……ホントだ、流石ティア。あの小さい建物ね? やっと見つけた……」
「いきなり仕事放りだして居なくなるなんて、絶対変。ユリアねぇさまに限ってそんなことあり得ない。
きっと何かあったんだわ。悪いことが」
「こういうときに一番に助けに行くのは、家族の役目」
「その通り! じゃあ、念のために完全に姿消して。……行くよ」

 
 背中に大きな翼――まるで鳥のような白い羽根を持った、人の形をした何かが二つ、遥か下に広がる
町並みを見下ろしていた。
 一つは、荒々しい大鷲のような。
 もう一つは優しげな、白鳥に良く似た……。
 漆黒の夜空を、どんよりとした灰色の雲が覆い隠す、陰気な空。
 星の代わりに地上の電気が煌めく、大きな都市の上空である。
 眩いばかりの人の街の明かりが、雲が覆う空を下から照らし出す中……音もなく、はばたきもせず
空中に静止していた二つの影は、まるで背景の空に同化していくかのように、その姿を消していった。
 






240H :2012/09/21(金) 00:10:30.94 ID:XwEp8C7v




「んー…… 何回やっても、これだけは慣れないな……」
「と言われましても。そういう命令ですので」

 ――関東圏のはずれの方にある、ごくありふれた地方都市。
 その街角に建つ、年季の入った……ストレートに言ってしまえばボロっちい、よくある小さなアパートの一室である。
 9月を迎えてもまだまだ暑さは続き、部屋に漂う蚊取り線香の香りとクーラーの風が、日本の夏の風情を醸し出す。
 そんな狭い部屋の、その更に中にある小さな便所で、一組の男女が不毛な会話を交わしていた。

「いや知ってるけどさ。神様に文句言うんじゃないんだけど、もうちょっとなんとかならんかったかなと思うんだよ。
……毎回毎回、用を足すだけじゃ済まなくなるし」
「でしたら飛びましょうか? 私が天井に座れば、床はカイリ様が広く使えます」
「こんな天井低いとこでやったら、今度はお前の顔が目の前に来るだろ……あ、出た。ふぅ」
 ぽちゃっ、とあんまり耳当たりの良くない音がした。
 やはりどこか奇妙な会話を交わしつつ、男はとりあえず「用」を済ませる。それは非常に、奇妙な光景だった。
 アパートの部屋に備わった、洋式の、窓の無い小さな便所の中。
 ズボンを下し、その便器に座る若い男が一人。
 その斜め前に立っているのは、一人の女性である。
 直立不動で、狭いスペースの中でなるべく男の足に当たらないよう、隅っこで壁の方を向いて。
 つまり男の方に、おしりを向けて。
 男女どちらか定員一人が常識の狭い便所に、なぜか二人で入って彼は用を足しているのである。
 そして奇妙なのは、それだけではない。
 黒いズボンに安物のTシャツ一枚の男に対し、後ろを向く女の格好がまた普通でないのだ。
 全身、輝くような白い布……まるでローマ時代を題材にした映画にでも出てきそうな、
優雅な召物に身を包んだ美しい彼女の姿。
 その白い服と、金色の、きらめく長い髪がその艶やかな肌をこれでもかと引き立てている。
 女性の象徴とも言うべき二つの胸のふくらみは、大き過ぎず小さ過ぎず……白い衣に覆われて、正に母性の塊のような
存在感を放っていた。
 そしてどこまでも、魂まで吸い込まれてしまいそうな深い黒の瞳。
 一言で表現すると、ギリシャ彫刻の女神像がそのまま生命を得たかのような、世界遺産級の美女がいた。
 ……あまりに場違いな、日本の安アパートの便所に。さえない男と一緒に。


241H :2012/09/21(金) 00:11:19.07 ID:XwEp8C7v

「和式ならまだ良かったんだけどな。洋式、それもションベンならともかく、でかいのは座らないわけには行かんし。
そうするとイヤでも目に飛び込んでくる訳だよ。女神様の素晴らしいケツが」
「それは私の責任ではないと思いますが。ここから異動は出来ませんし、それに見られるのが嫌だと仰ったのは
カイリ様ですよ」
 ただ男の方も女の方も、こんな狭い場所で一緒に居ることに対して、特に何も気にしていない様子である。
 出すモノを出し終えると、しりを拭きつつ男は言った。
「まったく神様も、えらいところにユリアを縛り付けてくれたもんだ。うんこするだけで、すげぇ手間が掛かるし。
便器に座ったらたつんだぞ。矛盾してる」
「カイリ様が目をつぶるという選択肢は無いんですか」
「一応俺が上の立場なんだぞ。その俺が遠慮してどうするんだ」
 タンクの水の流れる音が、狭い便所の中に響く。
 ズボンもトランクスも下したままの情けない格好で、男は胸を張るのだった。
 そしてそこまで喋ったところで、ユリアと呼ばれたその女性は、ふぅとため息をつく。
 この後のことが、容易に想像できたからである。
「あー……やっぱり我慢できん。ユリア、下脱いで俺に跨ってくれ」
「はい」
「あ、ちょっと待った」
「……はい?」
 ああ、やっぱり。
 と、もはや事務的な表情でその腰布をめくりかけたところで、彼女は動きを止めた。
 いつものように性欲処理を……と思ったら何か違うらしい。
 その場でくるっと振り向いて、自分の主人(仮)の顔を見る。
 案の定、ズボンを下した彼の一物は完全に勃起していたが、顔は微妙に、いつものそれではなかった。
(さて、今度は何を思いついたのやら……)
 諦観のため息を、彼女は自分の心の中でつく。
 自分が前、つまり便器の方を向いていたら、目をつぶっていても女神独特の威圧感があるから嫌だと言われ、
かといって後ろの壁の方を向いていたら、今度はけしからん形のおしりが目の前に来てしまって、勃起して困ると言われる。
 排泄のために座ってるのに勃ってしまって、排尿が困難になるというので、
 大を済ます→仕方が無いのでとりあえずその場で交尾して鞘を収める→排尿してトイレを完了する。
 という非常にめんどくさいサイクルを、ほぼ毎回彼と彼女は繰り返しているのだった。
 そしてついでに
「俺だけスッキリしたんじゃ不公平だよな」
 と言って、男はユリアにも、排便する必要など無いにもかかわらず、ある方法を使って毎回必ず排便させていた。
 もちろん、こんな変な関係を結ぶ二人には、それ相応の理由があるのだが……。



242H :2012/09/21(金) 00:12:27.50 ID:XwEp8C7v

「座って、座って」
「は、はぁ」
 肩を押さて促されるまま、ユリアは場所を交代して便器に腰掛けた。
 さっきまでとは立場が逆。
 その美しい顔のど真ん前にそそり立っているのは、男のズボンのチャックから飛び出した、劣情と熱い血潮に猛りまくった
赤黒い一物である。
「そーいえば、アレはまだユリアにやってもらってなかったと思って」
「アレ、とは一体?」
「ほらアレだよ。あれ! 普通すぎて、つい忘れてたけどさ。そのかわいい口でしてほしいんだよ」
「口で、ですか」
「そう!」
「……おっしゃる意図を量りかねます。いくら女神でも、私の位では読心の力までは持ちません。もう少し具体的に
言葉を頂きませんと……」
 両手を揃えた太ももの上に、やや困惑した表情で、ユリアは応えた。
 だがいわゆるギリシャ神話に出てくるような、純白の衣に身を包んだ金髪の美女が、白い椅子に腰かける姿は
それだけで神々しいものがある。
 これで腰を下ろしているものが、華麗な彫刻を施した大理石の台座であれば尚良かったのだが……TOTOの刻印入り
陶器製の洋便器に美女が大きなおしりを乗っけている画は、なんともシュールであった。
 絹のように長く美しい金髪が、やわらかな風になびくその様は正に神々しいとしか表現できないが、
吹いているその風の正体はモーター音の混じった安物の、壁につけた小さな扇風機である。
 一言で言って、やはり場違いだった。
 しかし、目の前にいきり立った男性器を突きつけられても、彼女の受け答えは実にマイペースである。
「分からない? じゃあ仕方ないな……。具体的に言うと、そのかわいい口でフェラチオをして欲しいと、そう言うことなんだよ」
「なんですの、それ」
「あ、知らないんだ? そうかー……じゃあしょうがない。ちょっと待ってくれ」
 さすがは女神、というような妙に満足した顔で言うと、彼は局部丸出しのまま、トイレから出ていった。
 そしてぽつんと彼女はトイレに取り残される。

 ――と言うより、彼女はこのトイレから出ることができない封印をかけられていた。



243H :2012/09/21(金) 00:19:51.72 ID:XwEp8C7v

 さえない男の住む日本の安アパート、というまるで漫画に出てくるテンプレートのような空間に、ある物好きな神様の命令で、
一人の美しい女神が派遣されてきたのは一週間ほど前のこと。
 ある日本人の若い男――岩垂海浬(いわたり かいり)のちょっとした善行の褒美として、彼の元へ神界から送られてきたのだ。
 しかも神様直筆の交尾御免状付き。
 派遣された女神、ユリアと、ヤりたい時にヤりたいだけヤって良しとの実に明快なお達しがあったのである。
 結果どうなったかは……わざわざ言う必要もないだろう。
 読者諸兄の想像の通りである。
 だが、どこで何をどう間違ったのか。
 彼女の絶対的な上司たる至高神はユリアを、彼のアパートの便所に封じてしまったのであった。
 以来、彼女は男の忠実な下僕として、ド○えもんよろしくこの部屋の便所に住み着くことになったのである。

(うーん、ラテン語で似た単語がありますけど……日本語化している言葉となると、一体どんな意味でしょう)
 部屋の方からは、ごそごそと何かを探しているような音が聞こえてくる。
 そしてやはり彫刻の如くじっとして、持てる知識をかき集めるユリアであったが、それがまとまる前に彼は便所に戻って来た。
 手には、なにやら本が一冊握られている。
「ホントは大画面の動画で見せるのが一番なんだけど、ユリアここから出られないからねー。こっちで我慢するよ。
というわけで、まずはこれを読んでくれ」
「はぁ」
 便器に腰かけたまま、ユリアはいまいち状況がよくわかっていない、気の抜けた返事を返す。
 とはいえ彼の言葉に従い、開いて差し出されたその本のページに眼を落した。 
 手渡されたのは、熟読を重ねて端々が痛みかけている、部屋の隅の段ボールから取り出してきた、彼の秘蔵の本である。
「日本語の文章は全然問題ないんだよね? そのページ読んで、イラスト見てくれたら大体わかるからさ」
「はぁ……」
 縦書きの文章に目を通しつつ、ユリアは生返事を返す。
 ……それは、いわゆる、エロ小説の一節であった。
 そこには彼が命令しようとした行為のすべてが、詳細に、正にその場面のイラスト付で掲載されていた。
「いやー、なんで忘れてたんだろうな。前戯もいいし避妊もしなくていいからってんで、ホントに普通のエッチ以外
してなかったからか」
 渡されたその本を、ユリアは両手で開いて指示通り、真面目に読み込んでいる。
 ページのはじめから終わりまで、じっくりと時間をかけて目を通している彼女の様子を、彼はにこにこと笑顔で見つめていた。


244H :2012/09/21(金) 00:21:33.99 ID:XwEp8C7v

「で、どう? わかってくれた? さっきのお願い」
「――はい。理解しました。要するに、口腔粘膜と舌を膣の代わりに、唾液を膣分泌液の代わりに使い、私の口を
疑似女性器に見立ててカイリ様の陰茎および亀頭を刺激して、射精を促せとおっしゃるのですね? そして、
口腔内に放出された精液をそのまま嚥下せよと」
「……いや、うん。確かにその通りなんだが……。そう真面目な言葉で言われたらなんか萎えるぞ……」
 読み終えたその薄い書物をぱたんと閉じると、ユリアはたった今学習した、フェラ → 口内射精 → ごっくんの過程を詳細に、
至って真面目に答えた。
 よどみも赤面も何もなく、まるで医学博士か何かが、学術的な話をしているかのようだった。
 まっすぐな瞳が、いっそ清々しい。
「しかし、逆に質問して申し訳ありませんが、それに一体どのような意味があるので? 私の口の内に射精されても、
全く意味がありませんよ。ほんのひとさじとは言え、生命の素を無駄にする行為は、女神として賛同できません」
「うーむ、流石は女神。そっち方向に真面目なんだ。けどわかってない。人間の男と言うものを分かってないよ。
意味はある。ありまくる! だって気持ちいいから!」
「はぁ、そうなのですか。しかし、それはそもそも口に入たり飲んだりするものではありません。生命の素を
無駄に消費することは神への冒涜ですよ」
「この前のパイズリは何も文句言わなかったじゃん?」
「ああ、あれですか? 女性の胸のふくらみに興奮するのはヒトの雄の本能ですし。それにあの時は、その後でちゃんと
私の膣の中に出されたではないですか」
 男の視線が彼女のその部分に注がれる。
 ふくよかな、白い衣に包まれた堂々たるその胸に、ユリアは自分の手を当てながら答えた。
「そうなのか。……って、それだったら毎日やってる膣出しセックスも問題じゃないのか? ユリアは妊娠しないんだから、
無駄になってるだろ、それも」
「それは哺乳類のオスとして、生物的に全く正しい行いなので、許されるのです。至高神様はそのように人間をお創りに
なられたのですから。夫婦同士の健全な交わいでも、失敗することの方が多いですし」
「そうなのか……? けど、だったらフェラを望むのも人間のオスの本能みたいなもんだぞ。神が人間をそう作ったんなら、
そのヒトの意思を尊重すべきだろ。言うなれば、俺の意思は神の意思! だからフェラしてくれ」
「話が飛躍しすぎですよ」
「どうしてもダメか?」
「いえ……そうですね、口で刺激してから、最終的に私の膣の中に出されるならば譲歩の余地は有りますが。
それさえ守って頂ければ、何なりと」
「とにかく膣出しさえすればいいのか? 女神の倫理感って一体どうなってるんだ……」
 人指し指を一本立てて、ユリアは答える。
 ちょこんと便器に座る彼女と変な問答を繰り返し、彼の一物はいつの間にかしなだれていた。


245H :2012/09/21(金) 00:22:10.31 ID:XwEp8C7v


「……それに、ですね」
「それに?」
 咳払いを一つ。
 そして改まった表情で、彼女は言った。 
「思い切ってストレートに言わせて頂くと、そんな処を使われるよりも、こちらの穴で楽しまれた方が、その……
ずっと気持ち良いですよと……そう申し上げたいのです。分かって頂けませんか」
「うっ!?」
 やや伏目で、衣の上から下腹部のあたりに手を当て、すっと、わずかにユリアは両脚を拡げた。
 その扇情的な女神の仕草に、男の心が揺らぐ。
 すっかりしおれていたアレも、一気に半分まで元気を取り戻す。

(不本意ですが……とりあえずつまらない罪は犯させないようにしないと)
 女神が人間のオスを誘うような真似をする。
 それは本来かなりの屈辱であるが、神にその身を売られたという時点で、もう彼女に失うものはあんまり無かった。
 ……ましてや、排泄処女(?)なるものまでこの人間に奪われている状況では。
 だが、彼は、それでも己の道を曲げない。

「だーっ! 駄目だ駄目だ! よく考えたらお前、パイズリの時もそんなこと言って胸に出させなかっただろ! 
主人の意思を曲げる真似は許さん!」
 狭い便所に男の魂の声が響き渡る。
 危うく篭絡されかけた己の頭を、自分のげんこつでぶったたいて引っ張り戻し、彼は叫んだ。
 全くの棚ボタではあるが、せっかく手に入れた彼女への絶対優位を揺るがせる真似は男としてできないのだった。
(とほー、ダメでしたか……)
 そしてがっくりと、ユリアは肩を落とす。
 その目の前に、彼は右手をかざした。
 指には、銀色の神々しい光を放つ指輪が一つ、嵌められている。
「全く、しょうがない。あんまりやりたくなかったけど、指輪を使わせてもらう」
 ユリアはもう、何も言わない。
 そして男の手の、至高神にもらった指輪が光り始めた。
 彼女が言うこと聞かなかったらこれを使えと、交尾御免状と一緒に至高神から授けられたものである。
 これを使って命令されると、ユリアはその一切を拒むことが出来ない。
 例えそれが、神の眷属の忌むべき行為であっても……。


246H :2012/09/21(金) 00:22:58.43 ID:XwEp8C7v


 
「――ユリアはこれから丸一日、おしりの穴からぶっというんこが溢れて止まらない」


「へっ?」
 驚きに、ユリアの表情が変わった。
 女神らしからぬどこか間抜けな一言と共に、男を見上げる。
「どういうことです? フェラチオをせよ、という命令では……」
 ……それを、最後まで言葉にする暇はなかった。

「うっ!? あ、あああっ……!?」

 男を誘う甘い顔から、意表を突かれ、ぽかんとした表情。
 ――そして今度は、いきなりの苦悶に耐える青い顔。
 女神の身体には訪れないはずの感覚に、彼女は身をよじって細い声を漏らしていた。
 「汚物を体の中から排泄したい」という、神の眷属としての存在には無縁のはずの、肉の体の欲求が腹の奥から
脳天に駆け上がってくる。
 例の指輪の力によって、巨大で人工的な便意が襲ってきたのである。
「あっ、でっ……出るぅ……!」
 指輪の命令の前に、我慢など無意味である。
 静かで穏やかな山の風景が、突然の土砂崩れに襲われたかのごとく、彼女のつつましやかな肛門に向かって
大量の大便が駆け下りてきていた。
 金の美しい長髪を振り乱しながら、彼女は慌てて便器から腰を上げ、白い腰布の奥に手を突っ込む。
 白く繊細なその指先は、焦燥感に震えていた。
 そして今にも肛門が開いてしまいそうなのを必死に水際で押しとどめながら、彼女は履いていた下着を一気にずり下ろす。
 しかし、なぜか――
 神話を描いた絵画そのままの、神々しいデザインの衣の下から現れたのは、なぜか淡い緑のラインが入った、実に日本的な……
かわいらしい縞パンであった。
「おっ、今日はそれかー。やっぱりいいねぇ、女神様がパンツを脱ぐ瞬間ってのは」
「う、ううう……!」
 真っ赤になって、ユリアは両手で顔を覆った。
 これも男の下僕になって初めて味わった羞恥である。


247H :2012/09/21(金) 00:23:50.68 ID:XwEp8C7v

 元々この家に来た時、彼女はデフォルトで“履いていない”状態だったのだが、それでは脱がす楽しみがないと、
わざわざ彼が通販で買って付けさせたものである。
 基本的に男も女も、神の眷属には下着を着けるという習慣が無い。
 こちらは「お願い」の一環で、ちなみに日替わり、何を履くかはユリアに選択の自由があった。
 そして、脱ぎ終わると同時に……彼女の下半身に限界がやってきた。
「ちゃんと言うこと、分かってるよな?」
「はっ、はい……! あ、ああっ! あ……! も、もう……でます! うんち、出ますっ! いっぱい出ます!!」
「良し」


 ぼびゅ……ぶ、ぶりゅりゅりゅりゅりゅっ!!  どぼぼぼっ!
 
 
 宣言と、許しの言葉と、ほとんど同時だった。 
 腰布をまくり上げ、あらわになった彼女のおしりから、大蛇のような立派な大便がうねうねと飛び出していく。
 こじ開けられた肛門から、便器に産まれ落ちていく。
 洋便器の透明な水が、大量の茶色いしぶきに汚されていく……。
(こ……これで何回目でしょう……。女神が、地上の生き物のように排泄行為を行うなんて……!)
 

 むりゅりゅ……ぶりゅっ! ぶぼっ! ぼぼぼっ!!


「ふっ…! ううう……!」
 指輪の命令通り、溢れる大便は止まらない。
 肛門に感じる脱糞の刺激とプライドを蹂躙する羞恥で、彼女の美しい瞳には涙がにじんでいた。
 白い腰布を掴む両手にも力が入る。
 しかし、下半身丸出しで洋便器に座り、大量排便の刺激に耐えるその姿すら彼女は神々しい。
 そこは女神の意地であった。
 そのまま、「苦悶する女神」とでも題して、彫刻か絵画が一つ作れそうな勢いである。


248H :2012/09/21(金) 00:24:57.09 ID:XwEp8C7v

(い、いつもはにゅるっと一回出して終わりなのに……! ああ、次々出てくるぅ……!)
 ふるふると刺激に震える、品の良いユリアのおしりの中心はまるで火山のように盛り上っていた。
 真円を描いて大きく拡がった肛門を通って、ほどよい硬さの便が一秒たりとも途絶えることなく生まれ落ちていく。
 ……ただし、食事をしない女神になんで肛門があるのかとか、彼女の身体の中で、一体何がどうなって大便が
出来ているのかとかは考えてはいけない。
 ついでに、これだけの排泄量とスピードはこの洋便器の処理能力をはるかに超過しているのだが、そこはユリアが女神の力で、
溜まったそばから順次存在を消滅させて対応しているのであった。
「い、一体何故です……? 私にフェラチオをさせるのではなかったのですか……?」
 ふぅふぅと、ユリアは細かく息をして肛門から駆け上がってくる刺激の波に耐える。
 そして、ようやくそれに慣れてきたところで、彼女は声を震わせながら聞いた。
「んん。よく考えたら別に抜きたかったわけじゃないし、もう勃起も収まっちゃったし。だから別のことをする」
「別のことって……」
「お願いを聞いてくれなかった罰だよ。一応主人として、示しを付けておかないといけないからね。
いつもの排泄トレーニングを、今日は24時間ぶっ通しでやってもらう」
「そ、そんな……う、ああぁ……!」
「いずれは後ろの穴も使いたいし。それには道具を使うより、うんこで自然に拡げたほうがいいと思ってな。
時間をかけて、よーくほぐしてやるよ」
 言って、彼は優しくユリアの頭を撫でる。
 だが、実に良い笑顔で話しかけるその言葉も、今はあまり意味が無かった。
 届いていない。
 指輪の力で脳内麻薬が溢れ、苦痛が段々と快楽にすり替わってきているのだ。 

 ――そしてユリアが来たとき、彼が最初に指輪を使ってやったことも、これであった。
 彼に元々そっちの趣味があったわけではなかったのだが、「女神様はうんこしない」という一般常識と予定調和に、
彼は反逆してみたくなったのだ。
 以来、毎日最低一回、必ずユリアに人間と同じ排便行為をさせている。
 その思わず拝みたくなるようなオーラを待とう美貌と、肛門から汚物をひり出す排泄姿のギャップに、彼は魅せられてしまった。


249H :2012/09/21(金) 00:27:15.67 ID:XwEp8C7v

「ユリア、ちょっと腰上げて。……おー、太いの出てるな。特大のバナナくらいか? それに勢いも、ちょっと色が濃いけど、
味噌を袋から絞り出してるみたいだ。匂いもばっちり、本物だな。すげぇ臭い」
「み、見ないで下さい……!」
「気持ちいいだろ? 指輪でケツの穴の感度も上げてあるからな。毎日ただひたすらまんこでヤりまくるより、もっと色々
楽しみが持てた方が、ユリアもこの先飽きなくていいだろうし」
「う、うう……」
 中腰の大股開きで腰布を捲り上げるという酷い格好で、ユリアは男の前に自分の排便姿を披露する。
 ……どぼどぼっと汚物を垂れ流す肛門を哀れむがごとく、前の穴もまた泣いていた。
 羞恥と同時に極上の快感に染まった顔は、女神というよりも男を惑わす淫魔のそれであった。
「えーと、もう時間か。それじゃ俺ちょっと仕事行ってくるから。ユリアはそのまんま、排泄トレーニングしてること。
んじゃあ、頑張ってくれ」
「は、はい……。行ってらっしゃいませ……」
「あ、どうせだからユリアが退屈しないように、仕掛けしとこうか。“ユリアの産むうんこは、時間と共に徐々に太くなる。
1時間に一段階、最終的に俺の手首くらいまで。”」
「そっ……!」

 もう、返す言葉が無かった。
 思い出したように振り向いて指輪に追加の命令を吹き込み、彼はそのまま、笑顔で仕事に出かけて行ったのだった。
 ……あとには、うなだれるユリアだけが残される。
 玄関に続いて、便所の扉もまた、ぱたんと静かに閉じられた。
 







250H :2012/09/21(金) 00:28:32.98 ID:XwEp8C7v





 むりゅりゅ……びゅっ!  どぼぶりゅっ!


「んっ……んんん……」
 男が出て行って、数十分が過ぎた。
 静かになった夜のアパートの部屋の中に、便所からの下品な水音がいつまでも響いている。
 この部屋を守る美しい女神の、苦悶と悦楽の吐息と一緒に。
(ああ、もう! これじゃ瞑想も出来ない。時間が経つのがやけに遅く感じる……頭がおかしくなりそうだわ……)
 中枢神経をかきむしる、苦痛の裏返しの快楽。
 紅く染まった顔で、ユリアは天を仰いだ。
 この排便トレーニング開始から、彼女はひたすら単純労働に勤しんでいる。
 便器から溢れないように、肛門からうんこを産み落としては消し、また次のうんこを産み落としては消し。
 さながらわんこ蕎麦か、エンドレスモードの落ちゲーのごとく、その閉じたサイクルが繰り返されている。
 それも指輪の力で増幅された、排便の快楽に耐えながら。
 あまりの刺激に、意識が恍惚で時々飛びそうになるほどである。
 もしこの溢れる脳内麻薬に負けて失神でもしてしまったら、この狭い便所の中で、彼女は自分の排泄し続ける大便に
溺れることになるだろう。
 例えそうなっても死にはしないが、女神としての威厳と面目を失うには十分な仕打ちである。
 強制的に封ぜられたとは言え、己の守る、主の部屋を汚すことにもなるからだ。
「悪い人ではない、とは思うのですが……」
 罪を憎んで人を憎まず、というのは主が住む日本の諺であったか。
 至高神の目に留まるくらいだから特別な人間であるのは間違いないのだろうが、せっかく彼の元へ来たのだから、
なんとかその精神をまともな方向へ導けないものか。
 せめて、口とかおしりの穴とかの、無意味で非生産的な方へ向かっているらしい彼の性癖を、正しい場所へ導きたい。
 ……そういった仕事は本来、もっと序列が下の者の管轄なのであるが。
 創造主である至高神を否定することなど出来るはずも無かったが、何故このように人間のオスを創ったのか、
許されるなら一度問い質したいと思うユリアであった。
「んんー…… はぁ……」
 白い大きなおしりの下、洋便器の中でちょうど500回目の大便の塊を消して、ユリアはため息をついた。
 ようやく快感に脳が慣れて落ち着いてきたが、多分そろそろ彼の言っていた、レベルアップの時間である。
 苦痛は無いとは言え、非常に疲れる。


251H :2012/09/21(金) 00:31:50.77 ID:XwEp8C7v

「えー、518回目……あ?  あ、ああああ……! き、来たぁ……!」
 そして更に数分が経過。
 ついに、ぐぐっと鈍い音を立てて、ユリアの肛門時計の針が一時間進んだ。
 エンドレスの排便で元から拡げられていた彼女のおしりの穴が、命令通り、更に太くなった大便でごりごりと擦られて、
無理矢理拡張されていく音である。
 彼女の座る便器がもっと巨大で透明であったなら、それはまるで砂時計の下半分のような光景が見られたことだろう。
 その砂時計のくびれが、指輪の命令で一段階太くされたのである。

 むにゅにゅ…… にちっ…! ぶ、ぶりゅりゅりゅりゅっ……!!

「んっ、ふうう……! クロノスの配下になった覚えなどありませんのに……!」
 砂時計がトレードマークの時間の神に八つ当たりをするユリアであった。
 果てしなき大量排便の開始から、一時間。
 ただひたすらに続く脱糞音と強烈な大便の匂いだけが、空間を支配する。
 異次元の彼方に消えているものの、そのユリアのうんこ時計に積み上がっているはずの総質量は、
ついにトン単位に迫ろうとしていた。
 一度は落ち着いた精神がまた掻き乱され、すらっと伸びた彼女の両足も、がくがくと震えている。
 両手をそれぞれ便所の壁について、ユリアは更に一つ上の快楽に揺さぶられる身体を、どうにか支えていた。
 肛門からの排泄のスピードは相変わらずのまま、見事な大便の茶色い柱が、延々と産み出されては消えていく。
 指輪の力の庇護で、太くなってもおしりに痛みは無い。
 だがその代わりに襲ってくる快感に耐えるのが一苦労である。
「め、女神たるもの……異端の快楽に溺れ、自分を見失うことなどあってはなりません……!」
 じっと座って、押し寄せてくるおしりの穴の刺激と静かにユリアは戦う。
 豊穣の女神の一翼を担うものとして。
 肩で息をし、白い歯を食いしばる彼女の顔は、今度は天馬に跨って戦場を駆る烈火の軍神姫のごとき形相を呈してきていた。
 だがその不毛な戦いを演じている相手は自分、やっていることはアレである。
 至高神の指輪によってもたらされる力は、神の眷属の戒律や道徳観念など一切を無視し、そして身体の自由と
神経構造などまで全てを超越する。
 神界でも地上での修行でも経験したことの無い「大量排泄の快楽」は、彼女の高潔な精神を徐々に、だが確実に冒しつつあった。
 いっそ苦行の方がマシだ。
 厳しい修行を信条とする女神的に、苦痛が無いのが逆に苦痛だった。
 この異常な気持ちよさに身も心も流されてしまったら、大事なものをまた一つ失ってしまいそうで……






252H :2012/09/21(金) 00:32:41.96 ID:XwEp8C7v



「――ユリアねぇさま。やっと見つけました」
「遅くなって申し訳ありません。お迎えに上がりました。一緒に帰りましょう」



 「……えっ?」
 ふいに、ユリアの精神に正気が戻った。
 突然、どこからとも無く聞こえてきたのは、二人の女の子の声。
 天井の古い白熱電球のものではない、もっと白く神々しい光と共に、それはユリアの心に直接届いてきた。

 忘れるはずのない、自分の家族の声である。







253H :2012/09/21(金) 00:37:24.14 ID:XwEp8C7v

 一回目はここまで。
 あと二回投下予定。
 自分が付けた男の名前には一つ下らない意味があるんですが、それは話の最後に。
 今度は園芸店の時みたいにずるずる引っ張らないように気をつけます。


 >>236
 一応、ちまちまと他の話の気分転換に時々書いてますんで、気長に構えていてくれると助かります。
 


254名無しさん@ピンキー :2012/09/21(金) 06:04:25.89 ID:KbpqxAqa
GJ
乙でした。

255名無しさん@ピンキー :2012/09/21(金) 20:03:02.49 ID:OM2JDPif
GJ!


256名無しさん@ピンキー :2012/09/21(金) 22:40:20.16 ID:XWPqheBi
GJ!!

257名無しさん@ピンキー :2012/09/23(日) 02:56:07.79 ID:4MkLCN6H
GJ!!!

258名無しさん@ピンキー :2012/09/23(日) 13:27:06.45 ID:QLrOeU7m
何となく書いて、他スレで投下したあとにこのスレ見つけてので投下し直し。

Sc_379291.zip
Sc_379803.zip
P:unko

259名無しさん@ピンキー :2012/09/24(月) 13:11:12.17 ID:uKsfd8T4
私は向こうで見たヨー

260名無しさん@ピンキー :2012/09/24(月) 21:23:04.40 ID:cFTFKGZV
>>258
次はこっちでも普通に投下してくれるとうれしーです

261名無しさん@ピンキー :2012/09/25(火) 00:47:19.59 ID:BRxEFqoe
次からはこっちに書くようにします。
文章上手くなりたいなぁ・・・

262名無しさん@ピンキー :2012/09/26(水) 01:15:37.67 ID:zsFLIH72
また書いた。
前の二つもファイル名変えてついでに突っ込んだ
この二つは変更なし。
Sc_381041.zip
P:unko

263名無しさん@ピンキー :2012/09/26(水) 21:37:22.45 ID:tgQiFBMq
超GJ 

264H :2012/09/26(水) 23:22:06.08 ID:iMdxWMKG
>>262
自分もおむつの話が書きたくなりました。
異端の少女の日常を切り取った話はいいですねー


ところでこの前の投下、女神様の原案の人は見ててくれてるんでしょうか。
ちょっと気になってます。

265名無しさん@ピンキー :2012/09/28(金) 00:12:13.87 ID:UCPLOW6I
>263
あざっす
>264
どうにも自分の書くものは偏ってて恥ずかしいです。
偏り以前に文章力が死んでますがね・・・w
で、また書きました

Sc_381478.zip
P:unko

266名無しさん@ピンキー :2012/09/28(金) 01:26:01.23 ID:F9t/M8Dp
GJ! 三人の中ではおむっ子めぐみ嬢がいいな。

フェチ板なら、固めてUploaderというのがマナーかもしれないが、
ここならそういう気を使わなくてもいいんじゃないかな?

1レスあたり60行、全角で4096文字まで書ける筈です。
(1行あたり全角で約67文字平均)

色は使えない、という欠点もありますが、
携帯の人も読めるという利点もあります。
PCの人だって気軽に読めるようになります。
よろしければご検討下さい。

267名無しさん@ピンキー :2012/09/28(金) 03:25:42.75 ID:HVDDocwD
―――大便。

人間の生活において、必要不可欠である排泄という行為により生み出されるモノ。

生理的欲求より生み出されるソレは、同じ生理的欲求である「食欲」と密接に関係しているといわれている。
水分を多く摂取するとどうとか、繊維質を多量に取るとどうだとか・・・。

無論、「カノジョ」にもそれは当てはまる。
しかし、「カノジョ」の欲求は、「入口」「出口」共に規格外といえた。

規格外の「入口」。
規格外の「出口」。

この二つは、規格外といえども、密接に結びついてることが「カノジョ」自身にはわかる。
ケタ外れの数値でも、絶対的な法則は存在する。

「大量に」入れば。
「大量に」出てくる。

このお話は、そんな「カノジョ」が、異国の地「ニッポン」で「入口」「出口」で様々な問答を繰り広げる、少し滑稽な物語である―――




とか書こうと思ってるが、何か面白シチュ思いついたらMeにむけて書いてくれると嬉しい
あ、一応今1話くらい書いてます

268名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:15:48.28 ID:7Jwiejx3
>>266
ありがとうございます。
アプロダに上げてるのは、色分けしないと何がなんだかわからなくなりそうでしてw
とりあえず、アプロダとここにダイレクトの両方で行ってみます。

まずはZIP
Sc_381729.zip
P:unko

269名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:16:38.65 ID:7Jwiejx3
「ふぁ〜、んー!」

『めぐみ』は大きなアクビを一つして、思いっきり伸びをしつつ布団から起き上がった。

伸びを終え、布団のヒップがあった部分を無言で撫でる。無意識に行なったこの動作は、毎朝のことだった。

括約筋の弱い彼女は、就寝時もオムツをつけている。あまり無いことではあるが、たまにオムツで吸収できず漏れてしまうことがある。

吸収できないほど大量に出してしまったわけではなくても、寝相や寝返りなどでオムツの羽が折れて漏れてしまう事があるためだ。

シーツの下にはオネショシートを敷いているが、シーツや掛け布団を汚してしまったことが何度もあった。

「ん〜、腹減った♪」

脳が覚醒しだし、頭がハッキリしてくると空腹がやってきた。

モソモソと起き出し、朝食の準備に取り掛かる。

−ピッピッピッ、ブーン…チンッ!

「いただきまーす」

昨夜の残りをレンジで温め、食べ始める。

「ムグムグ、あ、メールしとかなきゃ。」

ふとメールを入れなければいけない相手がいることを思いだし、食事をしつつ携帯を手に取る。



270名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:17:30.72 ID:7Jwiejx3
?from:megumi@***.ne.jp? 

? To:otousan@***.ne.jp?

? Sub:メグだよー    ?

?本文:今日帰るね(*゚▽゚*)?

短いメールを送信した相手は実家の父親だった。

彼女の仕事は日曜の固定休と、ほかの曜日に1日の不定休。週休二日制であり、日曜の休日には父のいる実家へ帰るのが常だった。

この日は土曜日で、翌日は日曜。予定もないので実家に帰宅するつもりだった。

「ごちそうさまっ」

メールを打ちつつ食事を終え、片付けを始める。食器を洗い、水分を拭き、食器棚へ収納する。

オムツがずれないよう履いているキツ目のパジャマのヒップラインは不自然に大きく、その大きなヒップが動作のたびプリプリと動く。

起きてからまだ取り替えていないオムツ、就寝時に使っているのは『ラ○フリー1000ccタイプ』大量に吸水するものであった。

大量に吸収する分、日中使っているものより大きく膨らみ、それがヒップラインを不自然に大きくしていた。

「よしっと。今度はお風呂お風呂♪」

−カサカサ、ゴソッ

新しいオムツを手に取りバスルームへ向かう。夜は湯船に浸かり、朝はシャワーを浴びる。オネショをする彼女には必須の行為だった。

−シャァァァァァ、ゴシゴシ

「フンフンフフン♪フフフ〜ン♪」

鼻歌を歌いつつ、体を丹念に洗い、シャワーを浴びる。

「ふうっ、さっぱり。さて準備しなきゃ」

シャワーを終え、ブラジャーと新しいオムツを身に纏った姿で準備を開始する。髪を乾かし、化粧をし、それからようやく服を着る。

オムツはまだ乾いたまま、それを確認し、シャツと膝丈ほどのスカート、そして上着を羽織る。それからバッグの中身を確認する。

「オムツに…スカートっと。あと、昨日のスパッツは…乾いてるね。よしっ、いってきまーす」

トラブル時用の、保険として常に持っている物の確認をし、昨夜汚して洗ったスパッツも持ち、誰もいない空間に声をかけ出勤する。


271名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:18:04.75 ID:7Jwiejx3
−カチャ

自転車の鍵を外し、職場へ向け漕ぎ出す。途中、コンビニへ寄り昼食を買い込み、職場である書店へと到着する。

「おはようございまーす」

『おはよう。今日もよろしくね。』

スタッフルームに入り、叔母と挨拶する。自分用のスペースである納戸にバッグを仕舞い、ついでに先日使用したスパッツも仕舞う。

(オムツは…まだ大丈夫っと。午前中は持つかな。)

さりげなくヒップを触って確認すると、途中寄ったコンビニで若干漏れたもののまだ余裕だったので、そのまま身支度へ移る。

「じゃ、準備してお店開けますね〜」

『よろしくねー。明ける頃レジにお金入れるから呼んでね』

開店準備。10時の開店に向け、まずは店のシャッターを開けて、店舗前の清掃を始める。吸殻などを箒で集め、すぐに終了する。

『おはよう』

「あ、おはようございます。」

散歩中の老人だろうか、道行く人から声を掛けられ返答する。他にも数人、歩いている人がいた。

−ショワッ

(あ、少し…、出た)

塵取りでゴミを取ろうと前かがみになったとき、股間に暖かい感触が広がり、すぐに吸収されたのかその感覚が消える。

すぐ先にはさっき挨拶した老人、周りにも数人歩いている、そんな普通の光景の中、彼女だけが異質であった。

(バレっこないし、大丈夫なんだけど…でも…。)

(これが私の『普通』なんだよね…。普通の私は、ほかの人にしたら、『特殊』。)

「まぁ、考えても仕方ないかw」

ふと浮かんだ考えを振り払うようにあえてそう声を出す。

店舗前の掃除を終え、店内に戻り、店内の掃除を始める。埃を払い、窓を拭き、床にモップをかける。

その1時間もかからない清掃中、二度ほど漏らしてしまった。

「どうしようかな。まだいいか。お昼までは持つだろうし」

オムツはやや重くなったものの、昼食までは2時間少々。十分に余裕のある重みであった。



272名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:19:24.52 ID:7Jwiejx3
−ピッピッ、プルルルル、プルルルル、プルル…カチャ

「準備できましたよー」

『はーい、今お金持って行くわね』

内線をかけ準備を終えたことを叔母に伝えると、手提げ金庫を持った叔母がすぐに現れ、レジに釣り銭となる現金を入れる。

『じゃ、お店開けちゃってちょうだい』

「はい」

準備しつつ叔母に言われ、開店させる。開店をさせたものの、すぐに客が来ることはなく、叔母は戻っていった。

「さーってと。昨日の続き続き♪」

やらなければいけない作業も特にはないため、昨日読んでいたほんの続きを持ってくる。そしてレジカウンター内の椅子に腰掛ける。

−パサッ……パサッ……、ピンポーン

しばらく本を読みふけっていると、店内に客が来たチャイムがなった。

(あ、お客さん来た。栞っと)

「いらっしゃいませー」

客のいる前で呑気に本を読んでいるわけにも行かず、栞を本に挟み一旦読書を中断し、声をかける。

訪れた客は女性だった。自分よりやや年上だろうか、情報誌コーナーを回って週刊誌コーナー、専門書コーナーから漫画コーナー。

種別ごとに分けてある陳列棚を回って、立ち読みしていく。よくある立ち読み客だったが、他に客もいないためなんとなく目で追う。

(情報誌コーナーから漫画コーナーに行って立ち読みか。暇つぶしかな?買っていけばいいのに。って、人のこと言えないかw)

(あれ?ん〜?…あ!今持ってるの続きだ!)

何かを思ったとき、その客が手に取った漫画単行本が今読んでいる本の続きの巻だったことに気づく。

1冊しか無かったその続きの巻が買われてしまうかもと思ったとき、その客は本を元に戻し移動する。

(ふぅ、よかった…って売れなきゃだめじゃん!…情報誌の方に行ったのね。そっちならどんどん買っちゃってw)

結局その客は最初に立ち読みした情報誌コーナーへと戻り、その一冊を手にレジへと向かってきた。

「いらっしゃいませー。ありがとうございます。」



273名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:20:27.32 ID:7Jwiejx3
−ガタッ、ジョワワッ!

「あ、***円になります。」

勢いよく椅子から立ち上がりながら元気よく発声したため、尿が勢いよく漏れてしまった。

少量であったが勢いが良かったため、音が微かに聞こえた気がして焦ってしまう。

「****円頂戴しましたので、**円のお返しです」

(気を付けなきゃ。音聞こえてもまさかオムツに漏らしたとかわかんないだろうけど、恥ずかしいしw)

『あのぅ…』

(ビクッ!何かに気づかれた?音でバレた?…あれ?やっぱりこの人…)

『レシート頂けます?』

「はっ、はいっ、ごめんなさい。こちらレシートになります。」

(びっくりした。レシート忘れちゃってた。)

問いかけられ声を聞き、脳裏を過ぎった事に重ねるように言われ、勢いよく漏らしてしまい焦ったことでレシートの渡し忘れに気づく。

「ありがとうございましたー。またどうぞー」

(ん〜??)

どうにも釈然としないまま接客を終え、周りを確認し素早くスカートに手を突っ込み股間を確認する。

勢いよく出たことで、漏れているのを恐れたための行為であったが、オムツはその使命を全うしており漏れていなかった。

「ふぅ、焦った。漏れてないし、まぁいいか。」

そう呟き、椅子に腰掛け読書を再開する。


めぐみちゃん、代わるからお昼どーぞ』

「はーい」

女性客以降、さしたる客も来ることないまま昼時となった。正午にはやや早かったが昼食を食べる。

「お昼、おっ昼♪」

昼食には朝コンビニで買ったものを食べる。食べ終えて少しTVを見てから店へと戻る。

「替えていかなきゃっと。」

日中用の薄型オムツはその重量を増していたため、ゴソゴソと替えのオムツを持ち出し、トイレへと向かう。

「よいしょっと。やっぱり結構出ちゃったなぁ。新しいのサラサラw」

午前中、折に触れては漏れていた尿は全て吸収されていた。少し残っている尿と、腸内に留まっているやや硬めの大便。

これらは普通にトイレで出し、身仕度を整える。そして替えたオムツの感触を楽しむように体をくねらせつつ店へと戻る。




274名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:21:05.78 ID:7Jwiejx3
「ごちそうさまでしたー。お昼終わりました」

『じゃ、またよろしくね』

叔母とレジを代わり、午後の仕事を開始する。多少の雑務と接客、そして読書。ゆっくりと時間が流れていく。

そして何度かの尿漏れ。立ち上がったときや接客中。ただ、午前中のように焦ることもなく、一度オムツ交換のため叔母を呼び

それ以外は何事もなく仕事は終わった。

『お疲れ様ー。上がっちゃっていいわよー。明日はゆっくり休んでね。』

「はーい、お疲れ様でした。これから実家戻って、明日帰ってきますから、ゆっくりできないやw」

『あ、そういえば日曜日ね。気をつけていってらっしゃい。』

「はーい」

他愛のない会話をし、オムツを交換してから自宅へ帰るため自転車を走らせていく。

(帰って着替えして、急げば電車間に合うかな。オムツはまだ大丈夫だし)

実家へは電車で30分ほど。田舎の電車のため、時間に1〜2本しかなく乗り遅れないためにそう思いつつ急いでいた。

「ただいまっと。着替えて、明日の服持ってっと。替えのオムツは置いてあるし・・・。・・・いってきまーす。」

バタバタ準備をし、駅へと向かって自転車を走らせる。時間的にはギリギリであった。

−ピリリリッ、ガタン、ゴトン

「あ゛ー!…間に合わなかったぁ〜。次は、40分待ちかぁ。ゆっくり出てくれば良かった」

急いだものの、寸でのところで間に合わず、電車は目の前で発車してしまった。

「仕方ないか。メールしとこう」

父親に到着時間のメールをする。待ち時間と乗車時間、合わせて1時間以上後の時刻を送信する。

「暇だなぁ…。本でも持ってくればよかった。あ、そうだ。」

暇つぶしに携帯をいじりつつ、ふと今でも交友のある数少ない友人を思い出す。

「明日、『由恵』とか暇かなぁ。メールしてみるか。」

そう言いつつメールを作成する。


275名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:21:36.90 ID:7Jwiejx3
彼女の少ない友人の一人『由恵』。高校時代の友達であり、卒業してからも離れることのなかった一人。

彼女もまた当時の友人に混じって、めぐみのオムツのことを『かわいい』と言っていた一人ではあったが、

卒業後も相変わらず『かわいい』と言っており、それはどうやら本心から言っているようであった。

−ざーんーこーくーな、てんしのてーぜー♪

メールを送信してすぐ、携帯が某アニメのテーマソングを奏で着信を知らせる。

数少ない友人はメールの返信ではなく、直接電話をかけてきたようだ。

「はーい、もしもーし」

『もしもーし、めぐー?メール見たよー』

「うん、これからそっち帰って、明日まで居るから暇だったらご飯でもと思って」

『暇過ぎて何も予定ないwお昼でも行く?』

「じゃ、明日また連絡するから、場所はそれまでに決めといてねw」

『はいはーい。ところでさぁ、・・・・・』

翌日の約束を取り付け、雑談を続ける。

「あ、電車来た。また後でねー」

液にアナウンスが入り、ホームに向かってくる電車が見えたので通話を切り上げる。

「よいしょ」

−しょわっ、しょわわわー

座ってしばらく会話していた状態から電車へ乗るため立ち上がったため、圧迫によってせき止められていた尿が漏れてしまう。

「あぁん、結構出ちゃった。少し待ってっと」

オムツが尿を吸水仕切るのを待つため、立ち上がった姿勢のまま少し待つ。

(あ、人降りてきた。変かな?でも、結構出たからいきなり動くとあふれちゃうかもしれないしなぁ)

降りてきた人は固まっているめぐみをチラっと見て、そのまま歩き去っていく。

(うぅ、ちょっと恥ずかしい。…大丈夫かな?)

やや間を置いて、電車へと乗り込む。電車内はちらほら席は空いていたが、近くの人に臭いが気づかれそうに思い

あえて隅の方の人のいない場所に立つ。

(もうちょっと広く空いてれば座るんだけどな。そっちの方が漏れないし。でも立ち上がったとき出ちゃうから一緒かw)

なんとなくそんなことを考えてしまう。そうこうしているうち、電車は目的の駅へと到着する。



276名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:22:20.52 ID:7Jwiejx3
「お父さん来てるかなぁ」

(まだ来てなかったら、トイレで替えようかな。乗ってる間にも漏れて、結構重いし)

駅まで迎えに来る予定の父。その姿が見えずそう思ったとき

『めぐみ』

背後から声が掛けられる。発見できなかっただけで父は到着しており、先に父の方が自分を見つけて声を掛けてきたようだ。

「あ、おとうさん。ただいまー」

『おかえり。車あっちだ』

父と共に車に乗り込み、実家へ向かう。座る瞬間、オムツが溢れたらどうしよう、と思ったがまだそれほど吸収していなかった。

『今週はどうだった?仕事は忙しいか?』

「んー、普通w それに忙しかったらこうして帰って来れないしw」

『それもそうだな。あんまり暇だと潰れちまうぞ、あの店』

「おばさんに伝えておくねw」

なんてことのない、普通の親子の会話。しかし不意に父が言う。

『…ところで、体の方はどうだ?今もか?』

「え、あぁ、うん。変わんないよ」

(臭い、しちゃったのかな…)

はっきりと口には出さない、しかし父親が何を問いかけたのか、彼女には理解できる。臭いが車内に篭ってしまったのかと気になる。

「それにほら、叔母さんも気にかけて良くしてくれてるし。心配しなくて大丈夫だよ。」

『ならいいんだ。すまないな。』

何への謝罪なのかははっきりしない。しかしその何のことはない謝罪がめぐみの罪悪感を引き起こす。

(お父さん、ごめんね。すっかり慣れちゃったから気にしなくていいよ。慣れたどころか、気に入っちゃってるんだよ、オムツとお漏らし。)

(謝るのは私のほうかもね。こんな変な娘になっちゃって。さっきだって、駅で電車待ってる時、トイレ行けばこんなに漏れてなかったのに)

(それだけじゃない、トイレに行ける時もいっぱいあって、トイレに行けば漏らす回数も減るのに)

(我慢だって少しはできるから、我慢すれようにすればちょっとずつ良くなるかもしれないのに)

(でもダメなの。お店では普通にできても、仕事が終わるとダメなの。)

(全然我慢しないで出ちゃうのが、好きなの。そのために、トイレもあまり行かないの)

(それに昨日みたいに、わざといっぱいお漏らしして、浣腸とかも使っちゃって)

(そんな、変な娘で、ごめんなさい。だから気にしないで)

なんとなく無言となった車内でそんなことを考える。



277名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:23:13.23 ID:7Jwiejx3
『どうした?大丈夫か?』

「え、あぁ、うん。大丈夫だよw」

無言で考えているうち、無意識のままヒップをモジモジを動かし、吸水したオムツの感触を楽しんでいたことに気づき赤面する。

(やだ、もう…)

車内は再び無言となったまま、実家へと到着する。

−バタン、 しょわわ〜っ

車を降りた瞬間、また漏れるのを感じる。少し多めに漏れ、吸収の限界を感じる。

「先に家入ってるねー」

車庫入れをしている父にそう言い、実家へと入る。トイレに急がなければ、そう思い玄関を上がるため靴を脱ぎ、片足を上げた時、

ゆっくりと太ももを流れる感触に気づいた。片足を上げたことにより、吸水しきれずタプタプと残っていた尿が溢れてしまう。

(ヤバッ、トイレトイレ)

トイレに入り慌ててスカートをたくし上げる。そうする間にもゆっくりと雫は溢れ、トイレの床に小さな水溜りができる。

(廊下は大丈夫かな…)

そう思いつつ、まだ肌を光らせる尿の残りがスカートに付かないよう、注意深くオムツを脱ぎ、トイレットペーパーで拭く。

「ふぅ、セーフ。このままお風呂行って、それから新しいのにしよう」

そう言いつつトイレの床を吹いていると、父が家に入ってきた気配がする。

『めぐみー』

「はーい、トイレに居るよー」

『おぉ、スマンスマン。』

会話しつつ重くなったオムツを始末し、トイレから出る。


278名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:23:50.54 ID:7Jwiejx3
じゃ、お風呂入っちゃうねー」

着替えの入ったバッグを持ったままバスルームへ向かい、湯船にお湯を張りつつ体を洗う。洗い終わり湯船に浸かりながら

(ふぅ、いい気持ち。…もし、体が普通になって、オムツ必要なくなったら…どんな感じなのかな…)

ふとそんなことを考える。これまでの人生のほとんどを、オムツとお漏らしで過ごしてきた彼女にとってそれは未知の世界であった。

(オムツの必要なければ、スカートじゃなくてズボンも好きなだけ履けるなぁ…他は…わかんないやw)

外出時、スカート以外の服装はなかなかすることができず、実際ズボンはほとんど持っていないためそう思う。

ヒップライン、溢れ出した時の事、それを考えるとスカートばかり履いていた。

(ズボンかぁ…履きたいデザインのいくつか買ったけど、ほとんど履いてないな。仕方ないけど)

(チャンスがあったら、履けるといいな。いつになるかわかんないけどw)

そんなことを考えながら風呂から出て、新しいオムツを履く。

(サラサラ。結局オムツ好きだし気持ちいいし、もし治ってもオムツはやめないんだろうなw)

脳裏に過ぎった考えを否定せず、夕食の準備に取り掛かる。

「できたよー」

『お、うまそうだな。冷蔵庫の中、大したものなかったのによく作ったな』

「もっとちゃんとしたもの食べなきゃだめだよ。冷蔵庫の中あんまりなかったし。お酒ばっかりでw」

娘が父親に食事を作り、それを食べる父親。平和な家庭がそこにあった。

『ごちそうさま』

「来週はもうちょっと食材買っておいてねw」

「あ、明日は由恵と食事行くから、昼前に出て、そのまま帰るね」

『そんな早く戻るのか。駅までどうするんだ?』

「バス使うから大丈夫だよ、じゃ寝るね。遅くまで飲んでちゃダメだよ」

『わかった。おやすみ』

部屋に戻り、押入れの中から布団を出し準備する。一緒に仕舞ってあるオネショシートも引き、横になる。

(明日は由恵と食事して・・・それから買い物も少し行こうかな・・・)

(あ、それから・・・叔母さんに何か買って・・・・・Zzz)

考えているうち眠りに落ちる。そして懐かしく苦しい、昔の夢を少し見た、気がした。


279名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 01:24:24.54 ID:7Jwiejx3
以上書き込んだのは、アプロダにあげたのと一緒です

280名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 03:36:06.55 ID:/SfBWVnk
めぐ嬢の日常乙。
色分けなくても、誰がどの発言だかわかりますよ。
おむつ遊びするめぐ嬢萌え。後の彼女の元には
二条院家からスカウトが来たとか来ないとか…
"懐かしく苦しい、昔の夢"、めぐ嬢の学生時代かな?こーいうのいいな…


281267 :2012/09/29(土) 05:43:05.39 ID:scKWepX2
>267です
上の方で色々書いてたやつの冒頭部分だけ上げます。
御意見御感想を叩きつけてくれるとうれしいです。


282267 :2012/09/29(土) 05:43:55.58 ID:scKWepX2
―――「カノジョ」の話。

それをする前に、私自身のことを話さなければならない。

私の名前は、水野恵美―――「美しさ」を「恵む」と書いて「エミ」と読む。
今年で19になる、しがない地方大学の1年目、下宿生だ。
得意科目は・・・しいて言うなら、給食。
苦手科目は、理科全般。

私は、この春受験で失敗し、滑り止めとして受けた片田舎の大学に入学することになった。
最初はショックのあまり、自棄食いや家出なんかもしたが、いざ大学に入ってみると・・・

理想と一致した学部。
先輩方の暖かい歓迎。
愉快なサークルの仲間たち。

様々なものとの出会いを経て、私の心情にも変化があり、この大学も悪くない、と感じれるようになった。


―――これが、私の近況。

そんな私には、幼いころから抱えている秘密―――友人の中でも、限られた数の人しか知らない私の秘密。

それは、私の身体における、食べ物の「入口」「出口」。

どちらも共に「大量」に出入りしている、ということだ―――


283267 :2012/09/29(土) 05:44:47.50 ID:scKWepX2
―――初めて詰まらせたのは、小学校5年の時だった。

給食で大好物のラーメンが出て、欠席した子の分5人前全てを、

夜は、家族と行ったラーメン屋さんで特盛りのラーメンとチャーハンを、

すべて私の「入口」から収め、ペロリと平らげた。


その、次の日―――

学校の、トイレで。

私の「出口」から。

おしりが裂けそうなくらいに――――


最後には、和式便器からあふれそうな―――私の「うんち」が残されていた。

今までに、大食いをしなかったことがないわけじゃない。
だから、排泄量が他人より多くなることぐらい予想はしていた。

それでも―――当時の私にとって、あの量は衝撃的だった。


―――エミちゃん、そんなに食べて大丈夫?―――

―――すっげえ、エミのやつ、全部一人で食べる気かよ―――

―――恵美、好物だからって、そんなに食べたら身体に毒だぞ―――

―――そうよ、お父さんの言うとおり、普通のセットにしなさい―――

先生やクラスメイト、家族にかけられた様々な言葉がよみがえる。

それら静止の声を振り切って、私は「入口」から、

すべてを飲み込んで―――そして、「出口」へと送り出してしまった。


284267 :2012/09/29(土) 05:47:40.62 ID:scKWepX2
一応、上記の娘視点の話で、「カノジョ」の排泄模様は伝えられる構成です。
まあしばらく「カノジョ」は出てこないので、この娘の話でしばらく満足してくだせぇ

285名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 22:33:28.06 ID:7Jwiejx3
また書いた。書いてる3人の中で一番人気のなさそうな「響子」です
まずはアプロダ

Sc_381940.zip
unko

286名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 22:33:58.49 ID:7Jwiejx3
−ガーガー、ゴー
まだ日の昇ってさほど立っていない時間帯にも関わらず騒々しい音が鳴り響く。
「………」
無言のまま、『響子』は気だるそうに掃除機を掛けていた。
「ふぁ………」
昨夜は遅くまで楽しんでしまい、やや寝不足気味だった。
週休二日制の一般企業に勤める、普通の女性の休日風景ではあった。
しかし、彼女の内面にはどうしようもない『スカトロ癖』が潜んでいた。

掃除機をかけ終えゴトゴトとしまい込む。物の少ない部屋の中はフローリングの床面積が広いが
少々の棚とTV台・PC以外にものはないため、掃除にはさほど時間はかからない。
「こんどはあっちか。めんどくさい」
部屋の掃除こそすぐ終えたが、玄関からバスルームにかけての清掃は億劫だった。
昨夜の愉悦の後始末。玄関やバスルームに溢れた大量の汚物そのものは夜のうちに片付けたものの
簡単に片付けただけだったのでもう一度清掃する必要があった。
−キュ、キュ、キュ
絞った雑巾を片手に玄関とバスルームの間の床を拭きだす。汚物の欠片は無く一見綺麗な床だったが
雑巾で拭くと明らかに日常生活の汚れと異なる、茶色い汚れがついてくる。床の拭き上げを終え
続いて玄関の掃除に移る。一段下がったそこは、元々は剥き出しのコンクリート。
そのままでは汚水が染み込んでしまうため、浴室などに敷くためのビニール製のマットをセットしてある。
「あ、取り残しあったのか」
マットとその上に昨夜はいていた黒いパンプス、夜のうちに汚物そのものは片付けたつもりだったが、
パンプスの横の方に茶色い干からびかけの、何かの食物繊維のの成れの果てだろうか、汚物が付着していた。
「ふぅ…」
小さなため息を漏らし、パンプスを乗せたままマットを持ち上げ、そのままバスルームへ持っていく
一度それらをバスタブに放り込み、玄関へ戻る。マットの下、コンクリ部分が少し湿っていた。
その、昨夜マットで留めきれず侵食した汚水による小さな染みへ、消臭スプレーを吹きかける。
大量のスプレーによってフローラルのキツイ匂いが漂う玄関を後にし、バスルームへ向かう。
(はぁ、めんどくさい。夕べやらなきゃよかった。)
マットとパンプスを洗い、玄関に設置しながらそう思う。
(出てくるものが綺麗なものとか、金とかなら大金持ちで掃除もしなくていいのに)
「あと洗濯か」
くだらないことを考え、馬鹿らしく思う。バスルームの清掃も終え、そう呟く。
「シャツは、まだダメだ。あぁ、めんどくさい」
昨夜自らの汚物で汚しに汚した衣類は、バスルームの隅に置いてあるバケツの中だ。
その汚物まみれにした衣類は、昨夜の行為終了後、自らの体を洗いながら固形物と大部分の染みを洗った。
しかし茶色の染みは簡単には取れないため、一晩漂白剤に漬け込んである。
「よし、後は洗濯機。」
漬け込んだだけでは落なかったシャツの汚れは手洗いしたが、目を凝らせばうっすらと茶色いそれが確認できる。
洗濯機が止まったあと、シャツの染みが消え去ったことを確認し、ベランダの物干し竿にそれらを干し始める。
「終わりっと」
干し終え空を見ると、日は若干高くなってた。

287名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 22:34:32.84 ID:7Jwiejx3
「お昼作るか」
まだ昼食には早い時間だったが、朝食べていないため空腹を覚え食事を作り始めた。
冷蔵庫に入っていた食材で調理を始める。手馴れた手際で調理を進め、さほど時間もかからず出来上がった。
オカズ数品と白米、そして飲み物。内容は普通だが、やや量が多めではあった。
「……」
出来上がったものを黙々と食べ始める。響子は食べることが好きだった。しかも女性にしては食べる方だ。
胃であまり消化をせず腸へと流れるためか、食べる割には太らない。学生時代は羨まれた。
(おなかいっぱい)
無言のまま多めの食事を全て平らげ満足する。そして胃が動き腸へと流れていく。夜には汚物となるソレを。
「何しようかな。ネットでも見て、もう少し経ったら買い物かな」
午前中でやることが終わってしまい暇になり、何となくPCの電源を入れWebを徘徊しだす。
ショッピングサイト・ニュースサイト・芸能人ブログ・掲示板サイト、目的もなくクリックしていく。
(このデニム欲しいけど高いな…似たようなのあるかな…)
(あー、安○さんが総裁になったのね。景気よくなりゃいいけど)
(デ○ブログ、まだ更新してるのか。さすが最終兵器)
(「情弱乙」っと)
無言のまま、ページを見続ける。いくつかのリンクを辿るうち、エロサイトが表示される。
(エロDVDの広告か。どうせ演技なのに見て面白いんかね)
サンプルムービーをクリックし、sexムービーを見てそう思う。彼女は通常のエロ行為に対しては余り欲情しなかった。
それはその性癖によるものなのかわからないが、男女の目交いに特に思うところはなかった。
(こんなのより、こっちのほうがイイと思うんだけどな。ありえない状態なのが)
最初のサンプルを閉じ他のサンプルを開きそう思う。開いたものは野外露出ものだった。白昼の街中を裸で歩く女性が映る。
(あと、こういうのとか)
次に開いたのはスカトロもの。浣腸をされ汚物をひり出す姿が映される。
(この我慢してる時の苦しさと、出した時の気持ちよさ。たまんないよね)
(でも、この女優さん、プライベートではこんなことしてないんだろうな。)
(本気でこんなのが好きなのって、私だけなのかもしれない)
そう思い少し悲しくなったが、さらにいくつかのサンプルを見る。
「あっ!」
(あ、やだ、触ってた。こんな昼間からダメに決まってる)
サンプルムービーからではない、艶かしい自分の声で我に返る。映像を見ながら、クリトリスをいじっていたことに気づく。
窓から入る明るい日差しに気づき恥ずかしくなる。
「買い物いこ」
胸の内に巻き起こった劣情を振り払うように呟き、PCの電源を落とす。

288名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 22:35:03.50 ID:7Jwiejx3
響子が買い物のため外出した先は近所のスーパーだった。主に食料品の買い込み、それが目的だ。
(まだ暑いな)
初秋とはいえ、雲一つない晴空の日差しはまだ暑かった。スーパーに向かいながらそう思う。
(そういえば…さっきのムービーもこんな感じに晴れてたな)
先ほど見た露出物の映像を思い出してしまい、なんとなく自分に重ね合わせてしまう。
(昨日、この道であんなことしちゃったけど、さっきのムービーみたいに、こんな明るい時にやったら…)
(色んな人に見られちゃって、みっともないんだろうな。でも…きっとすごく)
(って、何考えてるんだろ、バカみたい)
妄想の世界に行きかけた思考を遮り中断する。
(買うものは、野菜にお肉に卵と、あと牛乳と…)
強引に思考を日常生活に戻した頃、スーパーに到着し買い物を始める。
(卵安いな。あとお肉と野菜と…この人参、持ってるプラグと同じくらいの太さだ。)
(あと牛乳と、…牛乳浣腸ってもったいないよね。出たの全部飲み干せないし)
(それに結構あとに残るし、…って違う、今日は普通の買い物!)
どうにも一度そっち系に行った思考はなかなか完全に戻ってこず、日常と非日常の思考が混線する。
(とにかくさっさと帰ろう)
会計を済ませ、スーパーの袋を片手に来た道を戻っていく。
(重かった。車でくればよかった。)
若干後悔しつつ来た道を戻っていく。自宅まであとわずかの距離、昨夜の痴態の場所を通る。
(あ、昨夜はここで…自転車の人に見られたんだっけ…)
昨夜の光景を思いだし、抑えていた劣情が頭を挙げる。
(それから、我慢できなくなって、ここで全部漏らして…)
昨夜の風景が思い出され、劣情が呑呑その姿を現しだしたころ、自宅へと到着した。
「冷蔵庫っと…ふぅ、疲れた。」
買ってきたものを冷蔵庫へと収納し、歩き疲れていたため少し休む。
(昨日は夜やっちゃったけど、同じこと今やったら…)
(ムービーの人は裸で歩いてたけど、服を着てお漏らししたまま歩くのとどっちが恥ずかしいんだろう?)
(汚い格好見られたことはあるけど、裸で歩いたことはないしなぁ…)
自宅についても、人目のない自宅だからこそ、妄想は進んでいく。
(終わった後の掃除はめんどくさいけど、明日も、休み)
「あー、もうっ!やっぱ治まんないか!」
妄想による劣情があるレベルを超え、その性癖にスイッチが入ってしまい、ついに彼女は決断する。
「でもまだ明るいし、あんまり目立っちゃうとヤバイし」
そう言いつつクローゼットの、プレイ専用衣服をゴソゴソとやりだす。
「白はいくらなんでも無いし、これでいいか。」
取り出したのは黒いナイロン地のスキニーパンツ。ぴったりとしたそのズボンは体のラインが出る。
「それから…今日はまだ明るいし、コレかな」
クローゼットのしたの方、浣腸やらオムツやらバイブが入った秘密の箱から取り出したものは座薬。
『レシカ○ボン座薬』、便秘に用いる坐薬。直腸を刺激し、腸の腸の蠕動を活発にして排便を促す。
浣腸を使うことの多い彼女だが、今日のように日中やまだ明るい時にはこの座薬を愛用していた。
座薬であるため浣腸ほど液体が出ない。つまり衣類への染みも少なく済む。
とはいえ、彼女の便はその消化の良さのせいか、便秘とは縁のない、健康的なバナナ状の硬さ。
ともすればやや柔らかめなので、出した直後はともかく時間が経つにつれ染みが拡大するのは明白だった。
「さて、でもどうしよう。まだ明るすぎだし。とりあえず出かけて暇つぶしして考えよう」
これからどんな事をしようか、そう思いつつ愛車に乗り込み、走らせていく。

289名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 22:35:34.26 ID:7Jwiejx3
「どーせなら、儲かりますように」
そう祈り入ったのはパチンコ屋。彼女は本格的にはやらないが、時間つぶし程度に少し金を使う。
大半は数千円ほど負けてしまうことが多かったが。
(少しやってダメならやめよう。2時間くらいつぶせるといいな。もし出たら…)
いくつかのプランを考えながら店内へと入る。喧しい店内を歩いてスロット台へと座る。
(これでいいか。)
何となく選んだ台はアニメ調の可愛い絵の書かれた台だった。
−ティロリン、ペシペシペシ ティロリン、ペシペシペシ
(当たんないなぁ。もう少しやってダメならネカフェでも行こうかな)
(ネカフェだったら…座薬入れて我慢して、限界になったらお店出ればいいかな)
そんなことを考えつつ、ボーっと液晶を見ながら打ち続ける
−ちょっとちょっとー、これは…、敵じゃ!
−変身!、やったね!
(ん?お、お、お、来た!)
台の液晶が目まぐるしく変化し、大当たりを告げる。
−解き放てその想いを〜〜♪
(これでもうちょっと時間つぶせるし、儲かるかも♪)
大当たりの歌が流れ出し、口元が緩んでしまう)
それから、そこそこの調子で当たりが続き、徐々に出玉が増えていく。時間にすると2時間少々ほどがたっていた。
(時間もちょうどいいし、そろそろヤメようかな。1万ちょっとは儲かったかな?)
(儲かったし、一回換金して座薬入れて、休憩コーナーで限界まで我慢して)
(あ、またきたかな?……キタw)
止めることを考えながら売っていると、また当たり、歌が流れ出す。
−マジカルチャンス、げっとぉ〜
(あ、これでまたちょっとは増えるな。そうだ、どうせなら…)
大当たり中に台の演出が流れ、それを見て彼女はプランを修正する。
この台はART機。ARTとは当たりの合間に決められた回数(この台の場合1セット30ゲーム)だけ出玉を減らさず、
獲得したセット数だけプレイできる。そしてその間にもあたりの判定は行われ、立て続けに引けば一気に出玉が増える。
この演出はソレを獲得したことを表していた。このことを最初知らずに打ち始めた彼女だが、ここまでの当たり中に
このモードを何回か引き当てていた。
(さっきまでは5セット獲得最高だったから、倍としても10セット。300ゲームなら30分くらいだから…)
(これからトイレで座薬入れて、ARTが終わるまで我慢してみよう。もし続いちゃったら、トイレ行けばいいし)
(早めに終わっちゃったら休憩コーナーで我慢すればいいし)
そんな事を考えつつトイレへ向かう。
「んっ、はぁ」
トイレで座薬を注入する。入れやすくするため、プランを考えていただけで湿った秘所の分泌液を座薬に付け
肛門にあてがい一気に突き入れる。肛門に第一関節まで埋まった指をグニグニと動かす。
「あんっ♪チュピッ、戻ろう」
少し肛門を指でいじる感触を楽しみ、引き抜いた指を舐めてから台に戻った。

290名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 22:36:06.63 ID:7Jwiejx3
(もう終わっちゃったか。仕方ない、そろそろやめよう)
せっかく考えたプランだったが、10分ほどで終了してしまったため、換金しようと考えていたときだった。
−あれは!…ドーンデレッテテ…
また演出が入り、液晶が変化する。重厚な音楽とともに見たことのない画面に変わる。
(なにこれ?とりあえず戻るまで打てばいいか)
そう思い、よくわからないまま打ち続けるとサイド演出があり
−スーパーカボチャンス!
再びARTに突入する。
(なんか来た!なにこれ?さっきのと違う?えーっと)
始めての状態のため訳が分からず、台に据付られている説明書を読む
(…次回ボーナスまでART?! ずっと続くのコレ? 大丈夫かなぁ)
座薬を入れてから15分くらいが経過していた。いつ終わるのかわからない状態となってしまい不安になる。
(とりあえず限界までやっておこう)
『グルッ』
(あ、効いてきちゃった。)
それから少し経った頃、腹部に違和感が生じる。浣腸とは違う、穏やかな効き。自然便に近い便意
一瞬トイレへ行こうかとも思ったが、まだ我慢できる。そして台はまだ出続けている。
(あと10分…気合入れれば20分は大丈夫…かな?)
そう思いつつ、一向に終わりの見えないまま打ち続けていると
『グルルルルッ』
(んっ、結構効いてきちゃった?座薬久しぶりだから、効きがいいのかな…)
座薬を入れて30分程は立っている。腹部の感覚から限界が近いことを感じていた。
(今日は諦めて、トイレでしようかな)
そう思っていたとき、唐突に演出が始まり辺りを告げる。それはARTの終了も表していた。
(ナイスタイミング!一番きもちいい時に終わってくれた。)
相変わらず腹部からは徐々に強くなる便意を感じていた。普通であれば不快なそれは、今の彼女には快感だった。
『ゴロゴロゴロ!グギュゥゥゥ』
「んっ」
(もう終わるから、もうちょっとだから、待って。お願い出ないで)
当たり終了寸前に不意に大きな波が、座っていなければ我慢できず出てしまったかもしれない便意が押し寄せ声が漏れる。
(あぶなかった。今ので出ちゃったら、周りの人に臭いでバレちゃったかもしれない)
(そうしたら…お漏らし女って言われちゃって、笑われちゃって)
(そうなったら…店員さんにも声かけられちゃったりして…)
もはや台への興味は薄れ、妄想が始まる。妄想に耽りつつ、便意の快感をこらえつつ、出玉を箱に移し換金の準備をする。
(コレを流して、カウンター行って、換金所行って、その間頑張って我慢しなきゃ…)
(お店の外に出たら、漏らしちゃってもいいよね?まだ結構明るいけど、急いで車に戻ればバレないよね?)
(本当は…今このまま…漏らしたいけど…人に見られながら思いっきり…)
そんなことを考えながら出玉を全て箱に移し立ち上がった時、
『プッ!ブリっ』
「あっ!」
そこそこの出玉、重量のあるそれを持ったまま立ち上がったため、腹部に力が入ってしまい、ガスと少量の大便を漏らしてしまった。
(出…ちゃった…。人がいるのに、漏らし…た)
うっかり出してしまった事にショックを受けつつ、コインカウンターへ向かい出玉を店員に流してもらう

291名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 22:37:21.94 ID:7Jwiejx3
(臭い…ウンチの臭い…。………あっ!)
カウンターに流してもらいながら、臭が漂っていることに気づく。そしてふと横を見ると、彼女の顔と腰あたりを交互に見る人がいた。
目が合い、相手はすぐに目を逸らす。中年の女性であった。その行動は確実に彼女のお漏らしを疑う行為であった。
(気づかれちゃった…ウンチ漏らしてる事。なんて思ってるんだろう…)
(あ、少し、膨らんでる…ウンチでお尻が膨らんでる…これも、バレちゃったのかな…)
出玉レシートを受けとり、景品カウンターに向かいながらそう思う。そしてそっとヒップを触ると、下の方秘所に近い部分が
わずかに汚物で膨らんでいるのが解る。
(あぁ、臭い…触ったら指まで臭がついちゃった)
景品カウンターの女性から換金用の特殊景品を受け取りつつ、そっと確認した指の匂いを嗅ぐ。
店外へ出て換金するため、出口へと向かう途中、すれ違った人が振り向き彼女を見る。
それは、赤面し瞳は潤みだらしなく半開きの口から吐息の漏れる、一目で発情しているのが解る状態のためか、それとも便臭のせいか。
「恥ずかしかった…でも…」
そんなことを言いつつ換金所で現金が出てくるのを待っていたとき、
『ゴロゴロゴロ!グギュ!!』
「う!」
(ダメ、我慢…。出ちゃう…出ちゃうよぉ…)
激しい便意に思わず声が漏れ、前かがみになりになってしまう。なんとか堪えつつ、換金され出てきた現金を手にとったとき
『ブリッブッ、ミチミチミチミチ…』
「あ…あ…出た…」
押し寄せてきた大便を我慢できず、ついに出てきてしまう。
(早く車に行かなきゃ。急がないと誰かきちゃう…。誰が見ても漏らしたのバレちゃう…)
ヒップを確認すると、先ほどの小さな膨らみは、一目で異様な膨らみが、大便の膨らみが解る状態に成長していた。
(少し、柔らかいかな…ベタベタする。まだ染み出してはいないかな。少し湿っぽいけど)
昼に食べたものが、水分が腸にあまり吸収される前に座薬で出されてしまった大便は、歩きながらヒップにまとわりついた。
下痢ほど水っぽくなく、健康な大便よりは少し柔らかい、そんな状態のそれはまだ外に染み出すほどではなかった。
「え?…!」
愛車の目前、ふと振り返ると、人がいた。腰あたりをじっと見つめる視線は、全てバレていることを表していた。
(いつから?!見て…る!ヤダどうしよう)
半ばパニックになりつつ車のドアを開け、手早く車内に準備していた吸水シートを座席に広げる。
『大丈夫…ですか?』
「!!!」
車に乗り込もうとした瞬間声をかけられてしまった。
振り返りもう一度見たその人物は、店内で顔と腰あたりを交互に見ていた中年女性であった。
彼女の醜態に気づき、親切心から店外へ出た彼女の様子を伺いに出てきたところ、明らかに膨らんだヒップを見て
心配しての声掛けだった。
『あのぅ、』
「ごめんなさい!」
再び口を開いた中年女性の声をさえぎるように、何に対してなのかわからないが謝罪の声が出る。
そして車に乗り込み、その女性の顔を見ないようにしながら発進させる。

「ハァ、ハァ、う、グス、ヒック」
車を移動させ、落ち着くためコンビニの駐車場に停まると、泣き出してしまう。
「グス、見られた…バレた…、ヒック、ウンチ漏らして気持ちよくなってる変態だってバレた…」
「もう、あそこいけない…近寄れない…グス、変態なのバレちゃったもん…」
中年女性はそんなこと思っているわけもなかった。心配し、響子を気遣っていたが、見られただけでなく声を掛けられたショックで
当の彼女はパニック状態となっており、そんなことには気づけなかった。
「ハァ、ハァ、グス…帰らなきゃ…」
ややたち、落ち着きを取り戻しそう呟く。
「グチャグチャ…だな…前まで廻っちゃった…」
慌てて社内に乗り込んだため、押しつぶされた大量の汚物は半分程度ショーツの前に廻り込み、
残りは太ももから溢れズボン内側にベッタリと付着していた。
「どうなってるんだろ…」
どの程度の量が前に回りこんでいるのか、ふと気になってズボンのボタンを外しショーツを引っ張り除く
「あはwこんなに。ベタベタになっちゃったなぁ。あ、チュピ」
先程まで泣いていたくせに、ショーツ内の汚物を見て笑い、めくった際に指についた汚物のかけらは舐めとってしまう。
「変な味…座薬のせいかな…」
そう呟き、自宅へ向けて車を発進させた表情はもはや泣き顔ではなく、恍惚とした発情した表情だった。

292名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 22:38:20.89 ID:7Jwiejx3
「混んでるなぁ…チュピ」
夕方の混んだ道、信号で停まりそう呟く。徐々にではあるが汚水がズボンを侵食してきており、
それを確かめるように股間部分の膨らみを押す。指先にわずかにつく、ショーツとズボンに濾された茶色い液体は舐める。
こんなことを繰り返しつつ、さらに停まったときは汚物の感触を楽しむようにヒップを座席に擦りつける。
凄まじい便臭の車内で恍惚としつつ、自宅へ向かっていく。

「到着っと。」
自宅アパートの駐車場に車を止めたとき、すでに辺りは薄暗くなっていた。
「これなら、平気かな」
そう言って車を降り、自らの状態を確認する。ズボンは黒いため、薄暗い中ではぱっと見わからない。
ヒップの膨らみは、座ったことにより潰され目立たなくなっていた。
「ただいまっと♪」
玄関を開け室内に入る。今日は垂れてくるほどの水分はなく、汚物そのものもべったりと付着して落ちる心配は無かった。
「あ…洗濯物…取り込まなきゃ」
ふと干しっぱなしの洗濯物のことを思い出し、手を洗っただけで汚物はズボンに収納したままベランダへ行く。
(そうだ…暗いし…)
洗濯物を室内へ取り込み、またベランダへ出る。ベランダは棟くらいの高さの柵がある、よくあるタイプ。
その柵に肘を付き、外を眺めているフリをしつつ、片手はショーツに潜り込んでいる。
「んっ、んっ、」
(ベランダだけど、ここ外なんだよね…そんな場所で、まだ少し明るいのに…)
(大丈夫、バレない。人影見えたらすぐやめればいいし。)
(それに、どうせ、見られてバレちゃったし)
「ハァッハァッ、ンッ」
荒い吐息と押し殺した声。彼女はモゾモゾと汚物にまみれたクリトリスを弄る。
「ンッ…ンッ…。こっちも…ペロッ」
物足りなくなったのか、汚物を落とさないようそっと手を抜き、汚れた指を一舐めする。
(人、いないし、暗くなってるし…)
今度は汚れた手をそっとヒップ側からズボンに潜り込ませる。そのまま、ドロドロになっている肛門に指を突き入れる。
「あん♪ンッ」
入れた瞬間、少し声が出てしまい周りを見渡す。指を二本、深々と突き刺し肛門を内側から弄る。
「あ、また。出しちゃお。…くさーいの出します。」
肛門を刺激したため軽い便意が起き、小声で呟くと腹部に力を入れた
「きもちいい…お尻に指いれたままなのに…ウンチ出してる…」
「またあとで、あのお店行って、今度はもっと見てもらおうかな…」
「変態なのどうせバレたし…お店の中でも…」
小声でブツブツと呟きながら、妄想しつつ指の動きは激しくなっていく
「ハァ、ハァ、こっちも…」
片肘を付いていた、まだ汚れていない手もショーツに突っ込み、クリトリスも弄りだす。
「アッ、アッ、アンッ、声、大きくなっちゃウッ、ダメ、アッ」
隣人はまだ帰宅していないようではあったが、少しずつ声が大きくなってしまう。
「ウッ、アンッ、ウンチの音も…しちゃってる…」
声だけではなく、激しさを増した手の動きによって、ショーツ内からはグチャグチャニチャニチャと音がする。
「アッ!ウッ!…ァ…」
全身を痙攣させイキ果てる。
「ハァッ、ハァツ、お風呂…行こう…」
ベランダを後にし、指の汚物を再び舐めながら風呂へ向かう。
浴室内なので、先ほどのように声を押し殺す必要はない。
そう思い、今度はバスタブの縁に並ぶ道具を見つめた。
明日も休み。時間は、まだ夜が訪れたばかり。
まだいっぱい遊べる。そう思った。

293名無しさん@ピンキー :2012/09/29(土) 22:40:33.15 ID:7Jwiejx3
以上です。

>280
まぁ、いろいろと、伏線とはいかないまでも仕込んでおります。

>267
大量もの、好きですw

294267 :2012/09/30(日) 18:06:26.03 ID:g4oq0IEk
>>283の続きです。
まだ大量にはいたりませんが、彼女自身の日常の量(当時)の排便があります。

今後、3人称視点と1人称視点、どっちで書いた方がいいと思います?
読み手の皆さんの意見が欲しいです

295267 :2012/09/30(日) 18:09:08.29 ID:g4oq0IEk
物心つく前から食べるのが大好きだったと親には言われ、今現在も食べることで至上の快楽を得ているのだから、筋金入りのものなのだろう。

「げぷぅ」
彼女はその齢に似合わぬ、まるで中年のおっさんのようなゲップをして、昼放課を過ごそうとした。

(・・・ん、いつものが来た)
(昨日の給食のとうもろこし、どうなったのかな、やっぱりそのまま出てくるのかな?)
(おなかが重いからちょっと苦しいけど・・・やっぱり恥ずかしいから向こうまで行こっ)

彼女にとって、朝と昼の「定期便」――それを「出口」から出すため、人目をさけて、体育館裏のトイレに駆け込む。
10歳そこらの少女といえど、れっきとした「女」である。
恥らう気持ちがあるのは当然だ。

(トイレ、トイレ、トイレ・・・)
先程の給食でめいっぱい膨らんだおなかを抱えながら、個室のドアを開け、
便器―――今回は和式である―――にしゃがみ込む。

「・・・ん〜んっ・・・うん・・・んっ!」

プウッ!ブブプゥ!!

彼女の「出口」―――つまり肛門から、甲高いオナラの音がトイレ中に響き渡る。
と共に、彼女の肛門が、ミチミチ、メチメチと小さな音を立て、その穴を拡張し始める。

「ん・・・んぃ・・・・・・・・・んんんっ!!」

みち・・・ぬち・・・ぬるる・・・ぼと・・・
拡張した彼女の肛門から、コーヒー缶ほどの太さのうんちが排泄される。

「うんっ・・・んん・・・・・・ふうぅ、あ、まだ出る・・・」

ぬち・・・にゅる・・・にゅるる・・・ぼたっ・・・
ぶり・・・にゅる・・・ぶりっ!

「ふぅ・・・・・うん、快調快調!」
缶コーヒー程の太さ、長さ50cm。
昨日の昼食・夕食の成れの果てである。
それは3本ほど排泄され、便器の中に横たわっていた。
未消化物の全く無い、今日の「快調の証」を見て、彼女は満足そうな笑みを浮かべていた。

「最近多いなぁ・・・やっぱりたくさん食べてるからかな?それとも間食のせい・・・?」
最近の自分の食生活を振り返りながら、彼女は水洗レバーに手をかける。
ごぼごぼと音を立てながら水が流れる。

「んっ・・・あれ、おかしいなぁ・・・もう一回・・・・・・よし!」

もりっと排泄された彼女の「快便の証」は、一度では流れきらず、二度レバーを引くことになったが、彼女にとってはよくあることだ。


「ふぅ・・・よしっ!まだ時間あるね!」
トイレから出た彼女は、今日の排泄感覚から放課の残り時間を逆算し、運動場へと向かっていった。

296267 :2012/09/30(日) 18:17:52.42 ID:g4oq0IEk
>>293
声援ありがとうです。

今後の話の形式としては、
@主人公(恵美)とヒロインの衝撃的出会い
A主人公がヒロインとの日常会話で、過去のことを振り返る
B主人公とヒロインの排泄色々珍道中
の予定でございます。
ROMってる皆さんも、支援の声とか、思いつきネタ提供をしてくれると私的にはうれしいです。
自分、人に尻叩かれないと動かないタイプなんで・・・。

297名無しさん@ピンキー :2012/09/30(日) 22:33:46.54 ID:uEbgNlwF
>今後、3人称視点と1人称視点、どっちで書いた方がいいと思います?
逆に作者さんは、どちらで書きたいですか?
それぞれメリット・デメリットがありますが、
自分の書きやすいスタイルの方が面白くなると思いますよ

ネタって程ではないけど、個人的には我慢シーンが
萌えるかな。大量便を大腸に抱え込んで、
トイレに行けないシーンで脂汗をかきながらひたすら我慢…
そのまま失敗しちゃってもいいですw

298名無しさん@ピンキー :2012/10/01(月) 00:50:22.92 ID:OamM27Oy
>>267
大量女の子が二人、しかも年の差。いいですね
二人が同じ便器に出すところとか読んでみたいです

>>285
立て続けの投下うれしい
三人とも好きですが、美紀の今後が一番気になります。大人女性のお漏らし最高

299267 :2012/10/01(月) 02:06:46.74 ID:snuOktFj
>>297
ネタ提供ありがとうです。
多分、主人公以外の大量少女が出てきたら、主人公の1人称が増えると思うんですけど・・・
今は1人称・3人称混ざってますが、皆さんが読みやすい方を増やせたらなぁと考えてます。

我慢ですか・・・先の話にはなりますが、考えてはいます。
しかし心理描写に自信が無いorz

>>298
二人で一つの便器・・・便器自体が排泄物の山で見えなくなる、とかもいいですね。
色々考えておきます。
今日明日くらい、続きを投下しますんで、よろしくです。

300名無しさん@ピンキー :2012/10/01(月) 20:35:35.44 ID:s/4UBmNe
期待してます

301名無しさん@ピンキー :2012/10/02(火) 01:08:39.78 ID:PBSDu7w+
とりあえず一人称と三人称はあまり混ぜずにどちらかに統一して書いてってくれた方がいいかと
両方にメリットもデメリットも存在しますが、混ぜると分かりにくくなるかと

主人公もヒロインも女の子ってえ言うのは好きですw男が入るとどうも……
ネタですか……便秘で頑張っても出なかったのに変な場面で催して、醜態を晒しかけるとか

302 ◆AkXsOcg8VE :2012/10/02(火) 02:03:21.71 ID:r3tchRXg
こんばんは、お久しぶりです
今回は短い目ですが、お借りします

303すてきなシャワータイム(1) ◆AkXsOcg8VE :2012/10/02(火) 02:03:59.35 ID:r3tchRXg
「さぁて、今日の講義おっわりー♪」
昼下がりのキャンパスを、私は軽い足取りで歩いていた。
「おーっ、千歳ちゃん今日は終わり?」
向こうから歩いてくる親友に声をかけられた。とってもちっちゃくて可愛い、私の大親友。
「あっ、琴乃だっ。うん、これからデートなのさー♪」
「へいへい、ごちそうさんだよー」
笑顔で手を振りながら、琴乃と別れる。
そろそろ秋になってきたとはいえ、まだまだ半袖のワンピースでも過ごせそうな陽気だった。
ちょっと汗ばんでしまってるのを感じる。午前で講義は終わって、ご飯を食べて後片付けとかしてたから、今は午後2時ぐらいかな。
ちょうど、一番気温の高い時間だ。
待ち合わせにはもうちょっと時間があるし、せっかくだから汗流していこうかな…。

学校の出口に程近い、体育館までやってきた。
うちの学校はスポーツ系のサークルが多いからか、そういう方面の設備は充実してる。
もちろん、シャワー室もしっかり完備だ。
今ぐらいの時間だと誰も活動してないかな… と思った通り、女子のシャワー室はがらんとしていた。
さっそく、一番奥のブースを確保。

「ふぅっ、やっぱり汗かいてるなぁ…」
ワンピースを上にスルッと脱いでいく。ふわっと汗の匂いがあたりに漂うのを感じた。
続けてブラジャーも…。深い胸の谷間を左右に開くと、そこにはしっかり汗が溜まってるのが分かった。
夏場ほどではないものの、湿気が逃げにくい空間があるせいで余計に熱さを感じてしまう。
最後にショーツも…。デートだと分かってるから、ちっちゃい目の紐パンを穿いてきてしまった。
こういうの着けてると、ちょっと大人になった気分がしてドキドキしちゃうんだよね…。

304すてきなシャワータイム(2) ◆AkXsOcg8VE :2012/10/02(火) 02:05:56.70 ID:r3tchRXg
準備が整ったところで、ビニール製のカーテンをピシッと閉める。
そうして、バッグの中からピンクのラメ入りの瓶… シャワージェルを取り出した。
ボディソープみたいなものだけど、汗の匂いを抑えて女の子らしい香りを漂わせることのできちゃう、スグレモノ。
さすがに学生の身分だとこういうものはホイホイ買えないから、デートとかの大事な時にしか使えないのがちょっと残念。
シャワーの温度を確かめ、背中から胸へと熱いお湯を流していく。
そうして、胸の辺りにジェルをこぼしていった。
「んー… 気持ちいいっ…」
シャワーを止めて、手のひらでジェルを胸から肩へ、背中の辺りへと延ばしていく。
肌がラメのおかげでキラキラ光って、何だか自分の体じゃ無いみたい。
そのまま、両手のひらをムネに這わせ、ジェルをすり込む。まんべん無く、下乳から乳首までゆったりと…。
「んっ、ふぅ…」
手を動かすたびに、指の滑らかな感触が乳首を通り過ぎていく。そして、こりっとしたものがだんだんと膨らみを増していくのが分かった。
固くなったそれを、何度も指先で弄り回していく。
「あくぅ… い、いいっ」
ピリッと体に刺激が走って、思わず両足をぎゅっと閉じ合わせてしまった。
…でも、今はここまで。
自分の家なら気兼ね無くその先までシちゃうけど、さすがに誰が来るか分からないシャワー室でオナニーする度胸は無いわけで。
ふぅっと一息ついて、お腹の方にもジェルを塗っていこうとした、その時。

 ぐる、ぎゅるるぅぅ…。

「あっ…!」
お腹の中で何かが動き始めたのが分かった。
音を立てながらだんだんと動きを活発にしていくもの、それが何であるかはすぐに分かった。
「こっ、こんな時にぃぃ…」
お通じが、来てしまったらしい。
以前は週に一回出ればいいほうだったのに、最近は二日に一度ぐらいのペースになってしまっていた、私のお通じ。
最近何故かカレシが勧めてくるいろんな食べ物…。もしかして、こういうことかいっ。
普通ならトイレにすぐ駆け込めばいいんだけど、このシャワー室からはトイレがちょっとばかり遠い。
それに、せっかく使ったジェルをすぐに流してしまっては効果が出ない… 早い話がもったいないわけ。
仕方なく、何とか我慢することに。でも、お腹の方は言うことを聞いてくれないみたい。
体を少し動かしただけで、更に活発に動き回ってくれちゃう…。
「い、いたぃぃ… 収まってよぉ…!」
お尻をぎゅっと引き締めてみる。そしたら少しは引っ込んで… くれたはいいけど、逃げ場を失ったものが更にお腹の中で暴れ回るだけだった。
ぎゅうっという痛みが、更に強まっていく。
「んっ、ふ、ううっ… だ、ダメェ…! は、あ… やだぁ…」
壁に手を付いて、できるだけお腹を刺激しないようにしてみる。
でも、お腹は収まるどころかますますその動きを大きくしていく。
「う、ああっ…! はぁ、はぁ… で、でる、でちゃうぅ…」
シャワー室から抜け出すことも出来ず、かといって我慢もだんだんと限界に近付いている。
温水を止めているというのに、じわじわと脂汗が額に流れてきていた。

305すてきなシャワータイム(3) ◆AkXsOcg8VE :2012/10/02(火) 02:08:15.03 ID:r3tchRXg
「う、ううっ… で、出そう…。いやぁ、こんなとこで… あ、あうっ…!」
ついには、その場にしゃがみ込んでしまう。床のタイル、そして排水溝がはっきりと視界に飛び込んでくる。

 排水溝…?

ここの造りを思い出していく。
横に並んだシャワー室だからして、排水溝はそれを貫くように真っ直ぐ作ってある。
そして、このブースは一番奥…。
僅かに残っていた思考回路の冷静な部分が、思いもよらぬ抜け道を見つけ出した。

 ここで、やってしまおうか。

いやいや、ちょっと待て私。
そんなことして誰かに見付かったら人生終了のお知らせでしょ…。と、一瞬だけ考えた。

 ぐぎゅるるぅ…!

そう思う私を急かすかのように、またまたお腹が催促をしてくる。早く何とかしてくれー、って。
「…も、もぉっ、仕方ないっ」
恥ずかしいのを振り切るつもりで、私はわざと大きな声を出した。
お腹の痛みに耐えて何とか体を起こし、膝立ちの体勢を取った。
お願いだから、誰も来ないでよ…?


一旦覚悟を決めると、我ながら行動は早いものだった。
排水溝の蓋を開け、そこに向かってお尻を突き出す。シャワーを流しながら、力を抜いていく…。
「んっ、くぅぅっ…!」
でもさすがに、すぐには出てきてくれないみたいだ。
学校のシャワー室で、ウンコしてしまう…。
そんなとんでもないことを、あるいは理性が塞き止めているのかも知れない。
だけど、やはり生理現象には勝てないわけで…。

 ぶぶぅっ…!

お尻から、ガスが出てくる大きな音が響く。
それが、合図だった。

 ぶりゅ、ぶぅぅっ、ぶびゅ、びゅぅぅっ!
 びゅぶぅ…! びゅぶぶっ、むりゅりゅっ…!

次から次へとお腹の中のウンコがぶちまけられ、排水溝に溜まっていく。
シャワーのお湯程度では流れていくにも時間がかかりそうとすぐに分かるほど、大量のものが。
「あ、ああっ… やっちゃったぁ…」
水流で音を消せないから、排泄音ほとんど丸聞こえ。しかもシャワー室って音が響く構造だから、嫌でも大きく聞こえてしまう。
ああああっ、何このとんでもない羞恥プレイ。
しばらく体を震わせながら、出切ってしまうのを待つしかない。

 ぶしゃぁっ、ぶりゅ、びゅるるぅっ…!

誰に見られるか分からないところで、大きな音をさせながら出してしまう…。
ものすごく、恥ずかしかった… でも、不思議とどこか興奮してしまってるのも事実だった。
前にカレシに見られちゃったときも、こんな風に体が熱くなってたなぁ… そういえば。
でも、あの時よりももっとドキドキってしちゃってる…。
それだけは、多分間違いが無かった。

306すてきなシャワータイム(4) ◆AkXsOcg8VE :2012/10/02(火) 02:09:04.38 ID:r3tchRXg
「は、うぅ…」
ようやく、全部出終わったらしい。力が抜けてしまった体は、ほわほわして自分のじゃないみたい。
とりあえず、汚れたところにシャワーを当てようとする。
ぷしゃぁぁっ。
「あっ… くぁぁっ…!」
シャワーの飛沫が少し当たっただけで、体に電流が走り抜けていくような感覚を覚えた。
「や… 今敏感なんだ私… どっ、どうしてぇ…!?」
興味の赴くまま、何げに股間に指を当てる。
その瞬間、ブルッと体が波を打ってしまっていた。指先にシャワーのお湯よりも熱いものがあふれているのを感じる。
「う、うそっ… あ、あああっ! あひっ…! すごっ、気持ちいいっ…!」
自分でも驚くくらい、そこは熱を高めていた。
そっと指を奥に進める。中にまで容易に人差し指と中指が入り込んで、くちゅぅっとシャワー室に音が響いた。
「やっ… ウンコして、興奮しちゃうなんて… 有り得ないぃっ… で、でも… きもちぃよぉ…!」
頭では信じられなくても、間違いなく体の方は興奮してしまってる。理性の吹っ飛んだ頭が自然と指を激しく動かしていく。
「あああっ、あっ、あっ、いいっ、いいよぉ!」
ぷちゅぷちゅ、ぐちゅ、ちゅぷ、じゅぷぅっ。
「あ、だっ、ダメェ、イっちゃ、ううっ…!」
わずか十数秒。
ここが学校であることも忘れて、私は大声を出しながら達してしまった。
口を半開きにしながら、ゆっくりと体を前に倒していく。
「すごっ… こんなの、初めて… あ、うううっ…」
そこで、私の頭は真っ白になった。


「おーっと、ここに掛かってるリボンは千歳ちゃんかなー?」
私の意識を再び呼び戻したのは、親友が私のことを呼ぶ声だった。
「んっ、んー… 琴乃なのぉ…?」
返事を返す。そこでようやく、自分がシャワー室に全裸で横たわったままだったことに気が付いた。
「あれ、何か声が色っぽいねぇ。もしかして、えっちでもしてた?」
「するかっ」
姿の見えない親友の声に、私はそう応えた。
えっち、ってねぇ…。そんなこと恥ずかし過ぎるでしょうがっ。
…でも、思い起こすと… 人のこと言えないぐらい恥ずかしいことをしちゃったんだなぁ…。
出したものは、シャワーのおかげでとっくに流れていったみたい。
だけど、、僅かに残ってる体の熱さ、そして臭いが自分のやっちゃったことをはっきりと思い起こさせてしまう。
思わず赤面。
でもまぁ、やっちゃったことはしょうがないし、それに… 気持ち良かったし…。
考えないことにしたほうが、いいのかも。
…とりあえずは、熱を冷ましてからシャワー室を出ようかな。
そう思って、私はゆるゆると流れてたシャワーを全開にしていった。
「さぁて、それじゃシャワー使って… わぁっ、熱っちぃぃぃ!?」
「あははは、千歳ちゃんのドジー」
「うるさいっ」

307 ◆AkXsOcg8VE :2012/10/02(火) 02:10:31.96 ID:r3tchRXg
以上です
羞恥心という話が出てたようなので、とりあえずそこで話を作ってみました
本来書こうとしてたものは… また今度(汗

それでは。

308名無しさん@ピンキー :2012/10/02(火) 02:21:57.11 ID:h8HpZKps
トイレ以外の場所でやっちゃうのが大好きな俺が来ましたよ
すばらしい

309名無しさん@ピンキー :2012/10/02(火) 21:54:18.91 ID:BMuP2Gg3
私もいますよ
実にいいですね

310名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:11:52.79 ID:Gh0nuNOo
また書いてきました。今回は美紀です。
まずはアプロダ

Sc_383013.zip
unko

311名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:12:24.17 ID:Gh0nuNOo
『XXXさーん、○番検査室へおはいりください・・・』

(次、くらいかな・・・)

病院の検査室前、隣に座っていた初老の男性が立ち上がり検査室へ消えていく。

順番待ちのため、通路に置かれた長椅子に座ったまま『岩本美紀』はそう思った。

(お腹すいたな…でも、これでしっかり検査して、しっかり治して…)

(きっと大したことないはず。実は違う病気で薬変えたらすぐ治って…)

(でも、もし…)

初めて受ける検査、自分の症状への悩み、不安、様々な思いの中、やけにゆっくりと時間が経って行く。

−グゥゥゥ

(はぁ、お腹減った…)

腹部からの音は、普段恐怖している朝の音ではなく、空腹のサインだった。検査のため、昨夜は軽めの食事

朝からは何も食べていない。それどころか、数時間かけ下剤を使用して大便を全て放出し、体内は空っぽだった。


312名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:13:51.48 ID:Gh0nuNOo
〜数週間前〜

「うっ…うっ…うっ…」

自宅のトイレで美紀は嗚咽を漏らしていた。嗚咽を漏らす理由は、大便を漏らしたため。

屋外で、それも自宅一歩手前で、漏らしてしまった恥ずかしさと惨めさ。それゆえの嗚咽。

「なんとか…しなきゃ…生活もできやしない…」

涙を流しつつ、美紀は考えていた。

以前からソレを考えていた。

しかし、おそらくは安心と引き換えに惨めさを受け入れること。

それは『大腸内視鏡検査』肛門より検査器具を挿入し、腸内の検査する。

検査のためとは言え、自分でも観察などしたことのない肛門をさらし、器具の挿入。

相手は医師、当然その行為に特別な思いは存在しないであろう、しかしまだ若い美紀にとって、それは

恥ずかしく惨めで、屈辱以外の何者でもない。そう思い、医師より検査を進められても拒否し続けてきた。

「もう…恥ずかしいとか言ってられない…」

(でも、もうちょっと薬飲んでたら治るかもしれない…でも…)

しっかりとした検査を行い、原因を探り、安心したい。そう思い呟いたものの、内心は反対のことを考える。

「あ、パンツ洗わなきゃ…」

考えているうち嗚咽は収まり、汚してしまったショーツを手洗いし始める。

(治らなかったら、一生こうして汚いパンツ洗うのか…検査…うけよう…慣れる前に…)

最初の事件以後、数度してしまった粗相。初めは見るのも嫌だったソレを、今では手洗いしてしまっている。

汚し洗うことにすっかり慣れてしまったら、漏らしてしまうことをなんとも思わなくなったら。

そう考えるようになったのは割と最近のことであったが、手洗いは平気でできるようになってしまった。

その事実が美紀は怖かった。


313名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:14:22.39 ID:Gh0nuNOo

「自分でも色々調べたり考えたりしたけどダメだったんだし、仕方ない…」

決心が鈍らないようそう言った。病院に行っても中々改善しない体調。通院しつつ自分の病気を、

ネットで調べまくった。本を買いあさり調べた。それでもわからなかった。安心できなかった。

『・・・あとは当日、問診をして問題がなければ実際に検査しましょう。結果が出るのは・・・』

「はい…よろしくお願いします…」

数日後、病院へ行き検査を受けたい旨を伝え、医師より説明と予定が言い渡される。

(はぁ…恥ずかしい…しっかり聞かなきゃ…)

恥ずかしさで医師の説明が頭に入りにくい。検査前に食事を抜き、体を空にする、施術の際は・・・

様々なことを必死に覚えた。そして、検査日を迎えた。

314名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:14:59.43 ID:Gh0nuNOo
『岩本さーん、△番検査室へおはいりください・・・』

(あ、呼ばれちゃった…)

ついに美紀の名前が呼ばれ、検査室へと入る。

『じゃぁ、あちらの更衣室で着替えをして、準備できたら検査台に横になってくださいね』

「はい…」

まだ若い、おそらく自分とそう変わらない年齢であろうナースに言われ着替える。

(はぁ、いよいよか。今更恥ずかしがっても仕方ないし、さっさと着替えて終わらせよう)

(あ、こうなってるのか。これならあんまり恥ずかしくないかな。)

着用した検査着は、ヒップ部分にスリットが入っており、丸出しになることはなかった。

「準備できました」

『じゃ、そこで横になって楽にして。ちょっと注射打ちますね』

検査する医師にそう言われ検査台に横になる。チクっとした痛みとともに注射が打たれる。

『少しお薬塗りますね』

医師とは違う声、チラと見ると先ほどのナース。その瞬間、肛門にひやりとした指の感触。

(え?あ、ヤダ…)

キシロカインゼリーを塗られただけではあるが、自分とそう変わらない年齢の女性に肛門に触れられる

相手はナース、一瞬の出来事。とはいえ、開き直りかけていた美紀に恥ずかしさが蘇る。

『それでは始めますね。そちらのモニターで内部が見られますので』

「は、はい!」

唐突に医師にそう言われ、恥ずかしさのあまり真っ赤になった顔のまま返事する。



315名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:15:34.15 ID:Gh0nuNOo
(あ、う…ん…)

肛門にあてがわれた異物がゆっくりと体内に侵入する感覚に声が漏れそうになるのを堪える。

(う…変な感覚…気持ち悪い。私の中身、こんななんだ…)

ゆっくりと進む内視鏡、そこに映し出されるのはヌメヌメとピンク色の粘膜。

下剤のおかげでさしたる汚物は見当たらない。一面光るピンクの肉壁

何度か体勢を変え、お腹を押され内視鏡は進んでいく。どこまでも続きそうなピンク。

(なんか、自分の体の中見るのって、変。それに……少し…エロい…)

普段見ることのできない体内。一瞬恥ずかしさも忘れ、ふとそんな感想を抱いてしまう。

『検査用に少し表面を採取しますね。怖いかもしれないので画面は見なくてもいいですよ』

「あ、はい」

急にそう告げられ、内心を見透かされたのかと少しあせってしまう。生検用に組織を採取後、

今度は目視検査のためゆっくりと内視鏡が引き出されていく。

「ハァ…」

進入時にはさしたる感触がなかったが、出される感覚は妙に懐かしく、ふと吐息が漏れてしまう。

(あ、健康だった頃のウンチの感覚に似てるんだ…)

なんとなくそう感じた。

『それじゃ、検査は終了です。採取した組織の検査結果は後日わかります。』

『腸自体は多少の炎症は見られますが、目立った以上はないと思います』

『やっぱり<過敏性腸症候群>のようですねぇ』

「はい、わかりました…」

目視での検査結果を伝えられ、美紀は目の前が暗くなったような気がした。

(そんな…検査しても同じ診断なんて…なんのためにやったんだかわからない…)

(ずっと…このままだったら、治らなかったら)

着替えをしつつそう思い、絶望しつつ帰宅した。



316名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:16:06.81 ID:Gh0nuNOo
そして数日後、生検の検査結果は異常なし。病名が確定した。

落ち込みはしたが、検査日ほどの絶望というわけでもなく、美紀は次の対策を取った。

検査日からこの日まで、<過敏性腸症候群>が治るまでどうするか、自分なりに考え調べた。

薬や治療法は今までも調べた。ここ数日感考えていたのは、治療というより対策。

漏らしてしまったときどうするか。そしてでた答えは、『失禁パンツ』

高齢者などで、オムツを使うほどではないが軽い尿漏れをしてしまう、そんな人向けの物だ。

漏らしてしまっても少しは時間が稼げる、その間にトイレで着替えればバレない。

そう思うと少し気分が軽くなった。

「買いに行くか。」

病院を出てそう呟き、薬局へ向かう。いつもの処方箋の薬局では、自分が使うのがわかってしまう

そう思い、いつもとは違う薬局へ向かった。

「どこだろう…」

薬局の中をウロウロと、目的のものを探す。それは介護コーナーにおいてあった。

「これか。サイズはっと…」

股間部分が厚手のダサいショーツ、そんな印象であったが、替えも考え3枚購入した。

それから数日、美紀は着用して、かなりの好感触を得ていた。

安心したのであろう、トイレの回数は減り、人前でも極端な便意は襲ってこなかった。

このまま治る、そう思い希望を持った。そして、それは、次の惨事の幕開けだった。


317名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:16:40.24 ID:Gh0nuNOo
着用を始めて1週間が過ぎた頃だろうか、美紀は愛車に乗り込み買い物に出かけていた。

「そろそろ仕事も考えなきゃな。」

職安へ行こうかと思ったが、買い物ついでにまずは求人雑誌でも、そう思った。

大手某スーパーへと車を勧め、駐車場に入れる。ここしばらくゆっくり買い物などしていない。

(ゆっくり品物見れるの、いつぶりだろう)

そんなことを思いつつ、食材を選ぶ。賞味期限、値段、ここしばらくろくに考えず買っていた。

「よし、と。あとは本買って帰ろう。」

スーパーを出て、車を走らせる。

「あ、そういえば、今日は着替えもってきてないや。」

体調がいいことから、着替えの入ったバッグを忘れてきた事に気づく。

「まぁ、いいか。」

気楽に考え、TSUT●YAへと向かった。

「コレろくな仕事なかったしなぁ。こっちにしよう、…お」

少し前に一度買った就職情報誌を手に取り、そうつぶやいた。

検査前、塾の講師募集でもないかと一度購入したものだった。別のものを手に取り

パラパラとめくる。とあるページで、個人経営塾の講師募集が目に留まる。

「ここ、電話して聞いてみようかな…」

そう言いつつ、ふと考えてしまった。



318名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:17:11.34 ID:Gh0nuNOo
(現場から離れて、半年ちょっとか…教えることできるのかな?)

半年、その間は自分の体のことで精一杯で、勉強などしていなかった。

教師として教えるべきことを覚えているか、不安がよぎる。そしてそれはあのときのことも思い出す。

(あぁ、こうなるきっかけのアレさえなければ、今でもあの学校にいたのかな)

−グルルッ

胸に湧き上がった不安、それに呼応するようにお腹がなる。

(ヤダ、また? そういえば、調子良かったから、昨日から、出していない)

体調が改善してきて、今日は朝から出かけてきてしまった。つまり、体内には大量のソレがある。

−グルッグルッキュー

そう思うと急にお腹が痛くなってきていた。

(さっさと買って、トイレ行って、帰ろう)

本を片手にレジへと向かい並ぶ。順番を待ち、会計をしている間にも、腹痛は便意へと変化しつつあった。

「嘘でしょ?!」

会計を終え、向かったトイレで目にしたものは『設備改修中」の張り紙。トイレは使用禁止だった。

「もうっ、バカっ!」

張り紙に罵声を浴びせ、車へ急ぐ。

−ブチュッ

「え?!」

小走りに急いだため、少し漏れてしまった。失禁パンツを使用して初めてのことであった。

「あぶなかった、普通のパンツだったらアウトだった…。よりにもよってズボンだもん」

車に乗り込みそう呟く。体調が良かったため、久しぶりにズボンを履いてきていた。

しかも、白に近い薄色のものを。しかし、失禁パンツのおかげで染みにはならず済んでいた。

「着替えないけど仕方ない。どっかトイレで出すもの出しちゃおう」

そういいつつ、車を発進させた。


319名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:18:26.59 ID:Gh0nuNOo
−グルグルグルッ

「っ!ハァハァ たしかそこ曲がって…」

車を発信させてすぐ、また便意が襲いかかる。TSUT●YAをでてあまり距離のない場所、

そこのある公園を目指していた。そこは大きめの公園。駐車場もトイレもある、一番近い場所。

「こっちは回り込まなきゃ入れないから、あっちに停めたほうがはやいな…」

その公園には駐車場が2箇所あったが、トイレに近い方は道を回り込まなければならず、

公園に入るためには横断歩道を渡る必要があるが、回り込まないで入れる駐車場へと入っていく。

「そこ渡って、公園の中突っ切ったらトイレあったよね…」

駐車場に車を止め、車を降りて公園へと歩いていく。

−キュルル

(あんまり余裕ないな…お尻も気持ち悪いし…でも、走ったらさっきみたいに…)

先ほど小走りしたときに少し漏らしてしまった感触が蘇り、慌てず、しかし気持ちだけは急いで歩く。

「ハァッ、ハァッ、んっ!」

(これじゃ、あの時と一緒じゃない…)

かつての学校内でのお漏らし。あの時も便意により時折止まりながらの早足程度でしかトイレに向かえず、

結果、盛大に漏らしてしまった。あの時とは異なる点は失禁パンツ。若干の尿漏れなら吸収してくれる。

―ギュルルルル!!

「うぅ、いたっ…もう…」

腹痛を伴った急激な便意に立ち止まる。急激な便意は、正常な思考さえも奪いつつあった。

(このままじゃ、全部でちゃう…あの時みたいに…)

(流石に全部はこの下着でも収まらないだろうし、溢れちゃったら、今日はズボンだから…)

(トイレはもうすぐ、走れば1分くらい…かな?)

(たしかこのパンツ、<吸収量80cc>って書いてあったはず)

(さっきは一瞬だったから、10ccくらい?)

(途中で全部出ちゃって溢れるより、漏れちゃっても、一気に走ってトイレで処理すれば…)

腹痛で立ち止まった一瞬、こんな思考に支配される。ちょっとずつ漏れても、走って一気にトイレへ。

冷静に考え抜いた結論とは正反対の、衝動に駆られて思いついた後先考えない愚策。

しかしそれを判断する思考力は、激しい便意と強くなる腹痛にかき消されてしまった。

(漏れても気にしない、一気に走って、トイレで処理)

「よしっ!」


320名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:19:27.32 ID:Gh0nuNOo
脳内で行動を整理し、完璧なプランだと思った。そして決意を声に出し走り出す。

−タッタッタッ

−ビュっ、 ビチッ!

(気にしない!溢れるほど出てない。大丈夫)

走り出した直後、少しずつ吹き出すように軟便が出てくるのを感じ、自分を励まし走る。

−タッタッタッ

−ビチッビチチッ!ビュルルッ!

(もうちょっと、結構出ちゃってるけどもうちょっとだからっ!)

吹き出し始めた軟便の勢いがましたように感じ、焦り始める。トイレまではあと200mほどだろうか

その建物が見え始め、安堵しかけたとき

−タッタッタッ・・・・タッ・・・タ・・・

「え?」

不意にヒップではなく、内太もも上部にヌメリを感じ立ち止まってしまう。

「嘘…でしょ?なんで・・・?」

股間部分を覗き込むように、ヌメリを感じた部分を確認し、目にしたものは、茶色の染み。

(なんで?なんで…?そんなにいっぱい漏れてたの?)

(もしかして、走った…から?)

漏れた量は、美紀自身にははっきりとは判っていなかったが、実際は60ccほどであろうか。

本来なら失禁パンツないに留まっている量だったはずだ。しかし、美紀は走っていた。

当然その動きは激しく、特に足の付け根あたりは激しく動く。尿ならまだ持ったかもしれない。

しかし軟便の水分は瞬時に吸収されるわけではない。安静にしていればゆっくり吸収され、

徒歩なら、あるいは外にあふれることはなかったかもしれない。

しかし、美紀は走った。その激しい動きに耐え切れず、軟便は溢れ、太ももへ侵食した。

(走ったら、もっと、漏れて溢れちゃう…)

(我慢も、もう、できない)

(ズボンの染みも…広がってる…)
−ビチッ ブチュ ビュッ

走ればどんどん漏れるから走れない。

しかし一度走ったことにより、肛門からの吹き出すモノは、もはや完全には止められない。

そしてなにより、ゆっくり太ももに広がる茶色の染みを確認し、それは自らの判断ミス

そのことに気づいたとき、美紀の心は折れていた。

321名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:20:29.03 ID:Gh0nuNOo
(あ、お尻の方も…とにかく、トイレ)

呆然と感じるヒップの感覚。失禁パンツのヒップライン、その外側にも染み出してしまっていた。

−ビュルッ ビチュ

くぐもった音をさせつつ、まだ汚物は溢れている。染みは拡大し、内太ももは膝の少し上まで

ヒップはうっすら透けるパンティラインに沿って下部1/3ほどまで侵食していた。

(どうしよ、もう、隠しきれないくらい広がっちゃった)

茫洋としたまま、あと150mほど先となったトイレへ向かっていた時、

『ほんとだー』   『マジでーww』   『ね、アレやっぱ<漏らしてる>でしょーwww』

(え?漏らしてる?誰?私?)

背後から声が聞こえ、混乱しつつ振り返る。そして美紀が見たものは、中学生だろうか

どこか見覚えのある、知っている制服を着た女の子3人。知っているのは制服だけ、

顔は全く知らない他人。しかし美紀は激しく動揺する。

彼女たちは、指差していた、自分を。

(見られた!バレた!染み、お漏らし、ウンチ、下痢、恥ずかしい、もうヤダ、見られた!!)

(誤魔化す、隠す、染み、ウンチ、下痢、どうやって?、隠しきれない、大きなシミ、ウンチ)

様々な思いが脳内を駆け巡る。なんとか誤魔化す方法はないか、切り抜ける方法はないか。

しかし、そんな劇的なことがある訳もなく、無理だと理解した。

「ふ、ふふ、あは」

(もういいや。ムリだもん。どうせ二度と会うことのない子供。もういい、どうでもいい)

美紀の精神は限界だった。崩壊寸前だった。いや、瞬間的には崩壊していたのかもしれない。

つ、と涙が溢れる。しかし美紀の口元は歪み、小さく笑い声さえ出ていた。

諦め。誤魔化せない、切り抜けられない。そう理解したとき、諦め開き直った。

見たければ見ればいい、笑えばいい、軽蔑し嘲笑し蔑めばいい。そんな精神状態となった。

−ビチッ ミチッミチミチ

軟便の放出が終わったのだろうか、やや硬さのある大便に変わったのを感じる。

おそらく、その気になれば止まったであろう大便。しかしもはやその気力はない。

「はっ、もう、トイレ入れるし」

(はいはい、また漏らしましたよっと。見たければ見ろ。お尻の膨らみもわかるでしょ。)

(惨めな、お漏らし女。人生をウンチで狂わせたバカ女。もう…どうでもいい)

自らを蔑み、そう呟き思う。背後の中学生達は、その異様な雰囲気に気づいたのか静かになった。

322名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:21:00.26 ID:Gh0nuNOo
−ギィィ、バタン、カチャ

「うっ…うっ…うっ…」

トイレの個室、軋むドアを閉め鍵をかけた瞬間、我慢していた嗚咽を堪えきれず漏らす。

「あぁ…うっ…うっ…、綺麗に…しなきゃ…」

嗚咽を漏らしつつ処理に取り掛かる。染みがこれ以上拡大しないようズボンを脱ぎ、ドアに掛け置く。

−ガタン

力が抜け、便座に座ってしまう。そしてまた涙が溢れる。

(綺麗にしなきゃ、拭いて、片付けて。)

(ついに見られちゃった。今まで何回か漏らしたけど、まだ見られたことなんてなかったのに。)

(でも…それは出してるところを見られてないだけ。漏れたウンチは学校で見られた。)

(生徒に、先生たちに。見てない人も知ってる。話は広がってた。誰も言わなかっただけ)

(それなら…今更見られても、バレても。どうせみんな知ってた。3人くらい知ってる人が増えても)

(何も変わらない。今までと一緒。漏らしたことだって何回もやっちゃってて、一緒)

涙を零しつつ、そう思った。開き直り、崩壊しかけた精神を必死で食い止める。

「片付けなきゃ」

いつまでもそのままではいられない。今にも崩壊しそうな心を奮い立たせるようにそう言う。

「はぁ、酷いなコレ…」

シッキンショーツは惨憺たる有様だった。股間部分はもちろん、ヒップ半ばまで汚れている。

パンツ内に残った大量の代弁を便器に流し、トイレットペーパーで拭き取る。

「ここに捨ててくわけに行かないし持って帰らなきゃ…しっかり洗わないと落ないかな、コレ」

失禁パンツを持ち帰るため、トイレットペーパーでグルグル巻きにしながら呟く。

そして次に自らの下半身を拭き始める。

「はぁ、こんなに…。あ、ここもか。こっちも…」

下半身は、水分が多かったためかその汚染範囲は広かったが、数度拭くと見た目は綺麗になった。

「問題はこっちか…こんなに染みてたのか…」

ドアに掛けていたズボンを手に取り、汚れを確認して暗鬱たる気分になる。

ヒップ下部1/3と股間部分、そして両足内太もも部分。茶色いその染みは、誰が見てもお漏らしの跡。



323名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:21:32.63 ID:Gh0nuNOo
−ペシペシペシペシ

「ダメか…そりゃダメだよね…」

乾いたトイレットペーパーで染みを叩き、汚れをとったものの、当然落ちない染み。

「もう、いいや…どうせ…ノーパンか…」

汚れは少しも薄くならない。諦めてトイレットペーパーで巻いたパンツをハンドバッグに突っ込み、

少し躊躇した後、汚れたズボンを直接履く。

「よし…」

(もう、見られても仕方ない。見られちゃったんだし。急いで帰ろう)

一声かけて勇気を振り絞り、個室を出て行く。トイレを出て一気に車へ向かう。

『あ、あの』

「!! えっ?」

トイレを出て走り出そうとしたとき、声を掛けられた。

『あの、具合悪いん…ですか?』

声のした方向には、先ほどの中学生の一人がバツの悪そうな伏し目がちのままそう言っていた。

「え、あの、大丈夫だから、平気だから」

とっさにそう答えたものの、どうみても大丈夫ではない。

『でも、汚れて、ますよ。』

続けてそう言われたものの、相手は中学生。どうにかしてもらえる相手でもない。

「大丈夫だから!慣れてるから!!」

恥ずかしさのあまり思わずそう言ってから、しまった、と思った

『え?慣れて?』

「気にしないで!!!!」

困惑した表情の中学生を残しmそう言い残して駐車場へ向かって走り出す。

途中、数人すれ違った。染みは確実に見られてしまったが、それを気にする余裕はなかった。


324名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:22:03.25 ID:Gh0nuNOo
「ハァハァハァ、…あ、どうしよう…」

全力疾走後の荒い息のままふと気づく。このまま車に乗りこめば、座席を汚してしまう。

「何か・・・敷くもの・・・。あ、これと…これと…」

座席を汚さないよう、何かないか車内を漁る。購入した本を入れられたビニール袋、

洗車用にトランクに入れていた古いバスタオル。窓拭きようタオル。

これらをかき集め座席に敷き、乗り込む。

「あ…見て…た…」

ふと視線を感じた先には、会社員だろうか黒いスーツ身を包み、じっと自分を見つめる女性。

(もう、知らない。帰ろう…)

準備のできた座席に座り、車を発進させる。

(キレイな人だな…あ、呆れた顔してる…やっぱり見られてたか…)

女性のすぐ横を通り過ぎながらチラと見ると、同性から見ても整ったその顔は、

呆れたような表情が伺えた。

−ギュルル

中学生に声をかけられ、女性にも目撃され、そしてまた腹がなる。

「はぁ…」

ため息を一つつき、自宅へと向かって車を走らせていく。

車内にはズボンから漂う便臭。そして匂いを逃すため開けた窓からは風が吹き込み

ズボンの染み部分が冷たく感じる。

−バタン、カチャ

自宅の駐車場へ車を停め、降りてドアをロックする。

「後で消臭剤撒かなきゃな…。周りには…誰も…居ませんよね…」

−ギュルル、キュル

自宅内へと向かう前に周りを確認したとき、また便意がやってくる。

(まただ。でもどうせこんなだし)

気にせず走る。少し漏れたのも構わず、玄関の鍵を開け室内に飛び込む。


325名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:22:37.04 ID:Gh0nuNOo
「お風呂…入ろう…」

バスルームへ向かい、ハンドバッグからトイレットペーパーの塊を出し、汚れたズボンを脱ぐ。

「ズボンは、一回洗ってみてダメなら捨てるしかないかな…」

改めて見ると、元々薄い色で白に近かったはずのズボンは、かなりの面積が茶色へと変貌している。

「過信、しすぎちゃった、かな。失禁用…だもんね。」

「治ったかなと思ったのが、甘かった」

「焦らず治すしかないのかな…」

「その間に、何回、漏らすんだろ…」

「少なくともその間は、ズボン履けないな。スカートでももっと買っておかなきゃ…」

そういいつつ汚した失禁パンツを手洗いし、ズボンの汚れを洗う。

「シャワー浴びて綺麗にして、洗濯して…」

「色んな人に見られちゃったな…」

「駐車場で女の人に見られちゃった。呆れたような顔してた…」

「あの子達、心配してくれたのかな。それなのに慣れてるとか言っちゃたな…」

「それにあの制服は…」

シャワーを浴びつつ失態を思いだし、

涙が溢れたような気がした。


326名無しさん@ピンキー :2012/10/03(水) 23:23:29.86 ID:Gh0nuNOo
以上です。


327名無しさん@ピンキー :2012/10/04(木) 01:32:59.59 ID:EE6uArbs
俺が現場にいたら
常に隠し持っていたカレーをぶっかけて、お漏らしした上にいきなりカレーをかけられて意味が分からず放心する女の子をお姫様だっこで颯爽と連れ帰ってあげたい
「君を助けるにはああするしかなかった」とか言いながらパンツとおしりを洗ってあげたい


328名無しさん@ピンキー :2012/10/04(木) 14:17:28.75 ID:otpLwClD
gj

329 ◆AkXsOcg8VE :2012/10/04(木) 23:01:55.73 ID:KncY+mNi
読んでくれた人どうもですー

トイレ以外の場所で… いろいろありそうですけど、お漏らしとか好みの人多いんでしょうか?
上手いことそういうシチュを書いて、『使って』もらえるレベルの書き手になりたいものですねw

330267 :2012/10/05(金) 09:09:43.63 ID:g00hBq6W
ちょっと続き投下します。
プロローグのプロローグ長いね、辛いね。

331267 :2012/10/05(金) 09:10:37.46 ID:g00hBq6W
〜〜前日、晩御飯の時間〜〜

「恵美、好物だからって、そんなに食べたら身体に毒だぞ」
「そうよ、お父さんの言うとおり、普通の定食セットにしなさい」

いくら食べるのが大好きとはいえ、小学5年生の娘が大人でも完食出来るか怪しい料理を頼んだら、引き留めるのが親心、と言うものだろう。
「大丈夫!あたしラーメンならいくらでも食べれちゃうから!!」
あどけない、元気そうな声で返事を返したのは、水野恵美。
当時小学5年生、この物語の主人公であり、夕食として5人前はあるかというラーメンと、キロ単位のチャーハンを一人で「入口」から平らげてしまった。


「…すごいね恵美、結局全部食べちゃったよ」
「えっへん!お姉ちゃん褒めて褒めて〜」
彼女の姉、水野恵理。
3つ上の中学2年生の筈なのだが、彼女と背がほぼ変わらず、体系も似たようなレベルである。
ヘタをすれば仲のいい双子に見えなくもない。
「毎度毎度恵美の大食いには驚かされるよ。アタシなんて便秘で出入口全部つっかえてんのに…」
「へへ〜もっと褒めて〜」
「バカ、誰も褒めてなんかないわよ!ほら、アタシ勉強するんだからちっちゃい子は寝た寝た!」
「ぶ〜、お姉ちゃんの方がちっちゃいくせに…」
「嘘つくな!アタシの方がまだ1cm高いよ!」

年頃の姉妹にありがちな会話を交わし、彼女は眠りについた。
そう、この「入口」が招く、明日の昼の「出口」の事など考えもせずに…



332267 :2012/10/05(金) 09:11:25.83 ID:g00hBq6W
〜〜当日・朝の定期便〜〜


「ん・・・んっ・・・ぷはぁ」
みち・・・みちち・・・にゅるるる・・・・・・ぼっとん・・・むりゅ・・・

朝、家のトイレで気張り、和式便器の中へ、缶コーヒーほどの太さの便を、逆富士山型に盛り上がった「出口」からひり出す彼女、水野恵美。
その長さは、1本目だけで1mに達し、今まさに2本目、3本目を搾り出しているところであった。

むちち・・・むちゅ・・・ぼとっ!

「ん・・・はぁあ・・・・・・おっかしいなぁ、昨日あれだけ食べたのに・・・」

続いた2本目、3本目は共に50cmほど。
昨日の食事の量はともかく、3本を合わせると2mにも達する排泄量は十分驚嘆に値する。
同年代の女の子なら、何日何週間も便秘にならない限り同等量を出すことは難しいだろう。

「う・・・ん・・・はぁ、ダーメ、もう出ない。」
トイレットペーパーをカラカラと引き出し、一般人からしてみれば大量の便をひり出した肛門にあてがう。

「・・・まだ残ってる感じはするんだどんぁ、どうして出ないんだろ?詰まってるのかな?」
そう言って彼女は、不快感を抱えたままの下腹部をさすりながら、水洗レバーを引いた。

じゃーっ、ごぼごぼ・・・

「あれ、流れない・・・もう一回・・・・・・・・・ふぅ!よかった」
都合2度も水を流すことになったが、彼女の「出口」から生み出された便は、配水管の先へと消えていった。

「やっぱ最近増えてきたなぁ・・・いっぱい食べてるからかな?」

最近の便量に関する自分なりの考察をしながら、登校の準備をする彼女であった。


333267 :2012/10/05(金) 09:16:36.97 ID:g00hBq6W
この後、学校でだばぁの予定です。
その後は、時間軸戻して大学生活始めつつ、回想話を混ぜてきます。

あと、
・女子大生
・女子中学生
のどっちが好きか皆さんの意見をご拝聴したいです。

334名無しさん@ピンキー :2012/10/05(金) 14:58:21.48 ID:XwEqIw4d
JC

335名無しさん@ピンキー :2012/10/05(金) 20:37:09.64 ID:L5a35qZ1
JC

だばぁと聞いて、バケツに出したのを持ち歩いていて、つまずいてひっくり返す光景を幻視した

336名無しさん@ピンキー :2012/10/06(土) 22:09:45.40 ID:AXM9n68T
JK

……いや、JCだと何かピンとこず、かといってJDも、うーんと(苦笑

337名無しさん@ピンキー :2012/10/09(火) 04:07:46.02 ID:16syzWWP
スカトロ趣味で有名なピース綾部に鈴木京香が狙われているらしい

338名無しさん@ピンキー :2012/10/10(水) 01:18:29.31 ID:+4AI4rWW
理想はJS

その二つだとJC

339H :2012/10/10(水) 23:09:53.85 ID:0NEWKxAF
 JDは人気ないですか、そうですか……

 女神様の続きが手間取ってるうちに、なぜか薫ちゃんの方が一つ出来てしまったので、明日か明後日の夜くらいに投下します
 進学させずにサザエさん時空に引きずり込んで、永遠のJKにした方が良かったかな?


340名無しさん@ピンキー :2012/10/10(水) 23:49:26.03 ID:JwDqGMmS
JDはJDっていうかもう殆ど大人だから、敢えてJDっていう選択をしない人が多いのではないだろうかと思ったり思わなかったり

ともあれ薫ちゃんは楽しみにしてます

341名無しさん@ピンキー :2012/10/11(木) 06:03:09.46 ID:yfxR6jBj
大人がおもらしするのも大好きなんだぜ
JC優勢な流れだから言い出せなかっただけだ、日本人の悪い癖だな

JDなら漏らす場面だけじゃなく、第三者に後始末してもらうところまで入れてほしい
好意を持つ男性(肉体関係ではない、あってキスまで)に粗相を見られた上に、こんな形で見せるつもりじゃなかったお尻や性器を洗ってもらう心理描写とかな

ていうか俺が優しくお尻を洗いたい
洗ってる最中にまた催してきた彼女に、好きなだけ出していいよと言ってあげたい


342H :2012/10/11(木) 20:06:44.35 ID:DAIffU6A

 では投下
 今回は行き当たりばったりにダラダラと書いてたので、ちょっと文の纏まりに欠けてるかも。

343H :2012/10/11(木) 20:07:43.17 ID:DAIffU6A

 ヒュージな彼女 ]



 天高く、馬肥ゆる秋。
 もみじの紅も鮮やかな晴れた秋空の日、とある私立大学で女子学生の健康診断が行われていた。
 毎年恒例、大学に上がっても社会に出ても、この年中行事は何かの組織に属する限り、どこまでも続くのである。
 キャンパス内にそびえる白亜の建物の、広い保健室。
 その中に、長机を使っていくつものエリアが分けられて、身長・体重・視力その他の検査コーナーが作られていた。
 測定と記録を担当しているのは、派遣されてきた保健所の女性職員たちである。
 そこに、薄着姿になった女子学生がぞれぞれに記録カードを携えて、ずらっと順番に並んでいた。

「――終了です。聴力は異常無しですね……次は体重、身長測定です。靴を脱いで乗って下さい」
「はい」
 眼鏡をかけた、白衣姿の女性職員が、そう言って目の前に座る学生に促した。
 そして返事をしたその女子に、数字を書き入れた記録カードを返す。
 椅子から立ち上がった彼女の後ろ、白い内装の保健室には、まだまだ大勢の女学生が順番を待ちながら並んでいた。
 大学ともなると流石に、わざわざ運動着に着替えてということもないし、ざわざわ騒ぐ生徒も少ない。
 皆、私服の上着を脱いだ程度の格好だ。
 そしてただゆっくりと流れるように、順番次に検査は進んでいく。
「服はそのままで大丈夫です。どうぞ」
 聴力検査コーナーの次は、ある意味メインイベントの体重測定だ。
 体重計の前の机には、妙齢のベテラン職員が長机に座って待ち構えている。
 デジタルの液晶表示が上に突き出ているタイプの、四角い大きな体重計が、じっとそこに鎮座して踏まれるのを待っていた。
「……はい」
 促されたその女子学生は、弱々しくもう一度返事をして、聴力検査コーナーから隣に移動した。
 体重計を見下ろす瞳は、なんとも不安げだ。
 至極一般的な健康診断の情景であるが、やはり体重測定となると、年頃の女の子としては躊躇してしまうのだろう。
 実際、彼女より前に並んでいた女子でも、この台の前に来て一瞬足が止まるものが続出していた。
 自分の家で計るのとは違い、そこには遠慮も慈悲も感情も一切無く、ただ断定された数字だけが公式記録として残されるからだ。

 ――が。
 今、体重計の前に立っているこの女子学生だけは、他の女性とは全く異なる不安と恐怖に、足を震わせているのだった。



344H :2012/10/11(木) 20:08:41.45 ID:DAIffU6A



 ピピッ ピ……

「はい、ええと…… え? あれっ?」
 検査員が、不思議そうな表情でイスから身を乗り出した。
 そして体重計の表示板を確かめる。エラーでは無いが、異常な表示が出たのだ。
 緑色の液晶の、デジタル数値の動きが止まらない。
 少しずつだが、その数字がどんどん増えていくのである。
「ちょっと、じっとしていて下さい」
「動いてません……」
「あらホント。おかしいですね、故障かしら? だんだん増えてく。なんでかしら」

 57.2…… 57.7…… 58.3……
 表示板の数字はふらふらと、コンマ単位でゆっくり上がり続ける。 
 やはり何かの異常かと、検査員は体重計の設定スイッチをあれこれといじり始めた。
 体重計の上にその女子が乗って急激に数字が上昇したあと、表示が安定せず、緩やかに数字が伸びていく。
 まるで、ポリタンクか何かを載せて、少しずつホースで水を汲んでいるかのように。

(ん、んんんん……! お願い……動かないでっ! 私のおなか……!)

 我慢しなければいけない。
 絶対に、周りに気付かれてはならない。
 台の上の彼女は、ひたすらそれだけを念じていた。
 おなかの痛みと焦燥感と、そして恥ずかしさで真っ赤になった頬を、うつむいて隠しながら……。
 すっかり涼しくなった、さわやかな秋の空気が漂う保健室の中で、彼女の額にだけ大粒の脂汗が浮かんでいた。
 衆人監視の中、体重計に乗っかって直立不動のまま、彼女――風間薫は、体を硬直させて、ぎりぎりと歯を食いしばる。
 ぴったりと両腕を太ももに添え、そして拳を力一杯握り締めて苦痛に耐えるその姿は、大袈裟かもしれないが、
断頭台の前に立たされた囚人のそれのようであった。
 また、いつものアレである。
 最悪とまでは言わないが……なかなかの嫌らしいタイミングで、強烈な便意が薫の肛門を襲ってきたのだ。
 それも普通の量ではない。
 一回で常人の排泄量の一週間分をも凌駕する、ほとんど出産レベルの便意である。
 思春期以来、ずっと悩まされ続けている彼女の奇妙な体質……常識外れの大量脱糞の時が、また目前に迫ろうとしていたのだった。



345H :2012/10/11(木) 20:11:48.24 ID:DAIffU6A

(ああ、もう! せっかく朝ごはん抜いてきたのに……! ちょっとくらい空気読みなさいよ!)
 焦りと苦悶が、彼女の脳をじりじりと責めたてる。
 じっとしていようとしても、肛門をこじ開けようとする圧迫感で、つい腕と脚が細かく震えてしまう。
 おなかを睨み付けて必死に念波を送るものの、例によって薫の大腸は、文字通りに聞く耳を持たなかった。
 その間にも、目の前の体重計の表示は少しずつ上昇していく。
 まるでその数値に同期するかのように、薫の肛門を襲う便意の方も確実に強くなっていく。
 常識では全くありえないことであるが――腸の中で、大便が急激に生成・増殖を繰り返しているとしか考えられない光景だった。
 肌着に包まれた柔らかな胸のふくらみの下、ぽっこり膨れた彼女の下腹部で。
 あたかも、映画やゲームに出てくる厄介なウイルスのように……。
「変ですねぇ、エラーとかは出てないのに」
「そ、そうですか……」


 きゅぅう……! く、くるるる……


(んっ…! ふ、ぅう……!)
 周りに気づかれないよう、必死で薫は声を殺す。
 だが大量の便が暴れている大腸の激しいうねりは、次第に音と言う形で体の外に出始めていた。
 こうなるともう、よっぽどのことがない限り便意が引っ込むことはない。
 あとは、肛門の決壊をどれだけ先延ばしできるかという問題に切り替わる。
 だがこの衆人環視の状況で、下手におなかをさすったり下半身をよじるような真似はできない。
 便意を我慢していることを周りに気付かれ、注目されるようなことになったら……それこそ頭がどうにかなりそうだった。
(んん……! お、おなかすいたのも我慢したのに……!)
 体重計の上で、晒し者になっている気分だった。
 歯を食いしばり、ただただ全力でおしりを締め付けながら、自分の体に恨み言を一つ。
 今朝は起き抜けに、ベッドの脇でバケツ四杯の極太便をひねり出した。
 この健康診断のために朝食も我慢して、これまた文字通りの“空腹”に半日耐えた、あの苦労はなんだったんだと
ぼやきたくなる薫であった。
 相変わらず自重しないと言うか、お約束と言うか……。
 今の便意の兆候が現れたのは、二つ前の視力検査を受けている最中だった。
 中学以来の経験から「直ちに影響は無い」と、列に最初から並び直す時間を惜しんだ結果がこれである。
 急激におなかの奥から湧き上がってきた便意に、その次の聴力検査で音を聞き取るのも一苦労だった。


346H :2012/10/11(木) 20:14:03.04 ID:DAIffU6A

 それよりも前、廊下で順番待ちをしていた時までは全く眠ったように大人しくしていたのだから、完全に嫌がらせとしか思えない。
 体重計に上がるとき、彼女はギロチンに立たされたような顔をしていた。
 そして今は、さながら江戸時代の拷問、奉行所の白洲で正座して「石抱」の刑を受けているような心境である。
 一段、また一段。
 徐々に便意のグレードが上がっていく。
 肛門を襲う痛みと圧迫感がキツくなっていく。
 どんどん量を増やして、必死で耐える彼女のおなかに、重い大便の塊が積み足されて行く……
 

 ぷきゅぅ… ぐ、ぐりゅりゅりゅっ!!


「あっ?」
 脳内の白洲から保健室に戻り、ぱっと薫は顔を上げる。
 つい声が出てしまった。
 とうとう、前にいる検査員にはっきり聞こえるくらいの音が出てしまったのだ。
 こればかりは、我慢の仕様が無かった。
「――す、すいません。 あの、私ちょっとおなかの調子が悪くなって……順番、あとでいいです」
「え? ああ、はい。 すいませんねぇ、なんかこっちも機械の調子おかしくて……なんででしょうかねぇ……」
 腸内で大便がうごめく嫌な音を聞いて、ぴくっと、その女性の眉が動いたのが薫の目にも分かった。
 我慢の限界を悟った薫は、すっと体重計から降りて、正直に係員に告げた。
 そして返された記録カードを片手に、足早に保健室を出ていく。
「ううう……」
 羞恥にふるえながら、顔を伏せて涙目で廊下へ。
 保健室の中には入りきれず、窓のブラインドをおろして廊下にも女子学生が並んでいた。
 内股気味に、小走りに駆けていくその後ろ姿を、何人かが見ていた。
 だがもう、そんなことを気にしている余裕は彼女にはない。
 既に足を前後に動かすことが苦痛だ。
 普段の、人気の無いときの廊下だったら、勝手に開きそうになるおしりをスカートの上から手で押さえ付けて歩いていただろう。
 その気持ちもぐっと我慢しながら、通い慣れた保健室の近くのあの便所へ、薫は重い荷物を抱えて一目散に向かうのだった。




347名無しさん@ピンキー :2012/10/11(木) 20:14:16.90 ID:yfxR6jBj
リアルタイムキター
しつりょうほぞんの ほうそくが みだれる!

途中みたいなのであとは黙ります

348H :2012/10/11(木) 20:15:14.81 ID:DAIffU6A




(あいやー、薫アレ出ちゃったか……かわいそう。朝ごはん抜いて、頑張ってたのになぁ。やっぱり駄目だったか)

 ――そして、保健室の中に、小さくため息を付いて薫の後姿を見送る人物がいた。
 少々野暮ったい眼鏡をかけた、家族以外で唯一、薫の大量体質の事情を知る女性。
 彼女の友人で同学年の留学生、蘇 仙華(スゥ・シェンファ)である。
 スーは薫の次の順番に仲良く並び、日本で受ける初めての健康診断に臨んでいたのだった。
 そして彼女は「なんとなく」の雰囲気で、体重計の上の薫が、いつもの大量脱糞の便意と人知れず戦っていることを大体把握していた。
 こういうのは、前の日から完全に絶食しないと効果は薄い。
 蘇はそれを知っていた。
(まぁ……私も朝、おむつで一回爆発させてなかったら危なかったかもしれないけど。……流石にここじゃあ、巻き添えが多すぎるし)

 きれいな黒髪に、薫よりも小柄な体系。
 ブラの上はTシャツ一枚のラフな格好で、彼女は自嘲気味に笑いながら、自分のおなかをさすった。
 やや系統が違うものの――彼女もまた薫と同じ、異常な大量排泄の体質を持つ少女なのである。
 トータルの排便量こそ薫より少なめだが、その代わり、腸内で精製されるガスの量が尋常ではない。
 おならが出まくるだけならまだいいが、ヘタに便意を我慢していると、肛門を緩めた拍子に衣服や周囲のものを吹き飛ばすほどの
「爆発」を起こしてしまうのである。
 身体の取り扱いのやっかいさで言うなら、薫の比ではない。
 彼女ら二人がこの大学で知り合い、そしてそれぞれの部屋によく泊まりに行くほど仲良くなったのは、正に
“類は友を呼ぶ”
 の言葉の通りであった。


「……ええと、大丈夫……ですねぇ。なんだったんだろう」
 頭をかいて呟いたのは、検査員の女性である。
 机の前に出て自分で乗って、彼女は体重計が故障していないことを確かめていた。
 何回試しても液晶画面の数字はきっちり止まり、数値確定の長い電子音が流れる。
「じゃあ次の人……どうもお待たせしました」
「はい」
 検査員は後ろで待っていた蘇に、ぺこりとお辞儀をした。
 薫がいなくなっても、健康診断は一切構わずに進んでいく。
 同じ体重計に、今度はスーの小柄な身体が片足ずつ乗せられて――



349H :2012/10/11(木) 20:19:32.07 ID:DAIffU6A

「え? あれっ、また!?」
 そして元の椅子に戻ろうとした検査員の女性は、再び声を上げた。
 液晶の「測定中」の小さな表示が消えない。
 さっきと全く同じ、少しずつだが、どんどん計る体重が増えていくのである。
 身体を揺さぶったような、表示のぶれ方ではなく。

「――ちょっと、田中さん! この体重計なんだかおかしいの。手を止めて悪いけど、予備のやつ持ってきてくれない? なるべく急いで」
「故障ですか? わかりました。じゃあすぐに……」
 ノートPCで作業をしていた近くの若い職員を呼んで、指示を出す。
 言い終わるとすぐに、彼女は蘇の方を向きなおした。
「本当にすいません、機械の不具合のようで……先に身長測定の方からお願いします」
「……あの、実は私もちょっとおなかが……私も後にします」
「そうですか。では……えー、今後ろに並ばれている方も、体重は一旦飛ばしてください。申し訳ないです」
 両手を口の横に、その女性は皆に聞こえるよう、大きく声を出した。
 あとに並んでいた女子が、それを聞いて少しざわついたが、それだけだった。
 そして蘇もまた、薫の後を追うようにして保健室を出て行く。
 ……いつの間にかぱんぱんに張ってきていた、自分のおなかを押さえながら。

(うー……薫のが感染しちゃった。……ちょっとヤバい)

 その苦しさに、スーは眼鏡の奥の目を細めた。
 さっき“頑張れ”と心で応援して薫の背中を見送ったが、全く他人事ではなかった。
 もらいゲロならぬ、もらい便。
 きゅるきゅると、蘇の腸もまた、決壊が近いという警報音を発し始めていたのである。
 音と一緒に到来したのは、下腹部全体が中から外に向かって圧迫されるような便意。
 急激に上昇する便の圧力で、腸と排泄器官だけでなく、胃や肺、心臓まで圧迫されるような苦しさを彼女は感じていた。
 だが出口は一つ、おしりしかない。
 腸の中で、大量のガスと糞便とが混じり合って彼女の肛門を責めたてる。

 ……なのだが、その顔は苦痛半分のほかに、喜びと期待も半分混じっていた。
 なぜなら今は仲間がいる。
 一人、孤独に耐えながら苦痛に身をゆだねる必要はない。
 苦痛の時間は、ちょっとした楽しみの時間でもあるのだ。
(それじゃ薫のところまで……我慢、我慢。おしりをきゅっと締めて、絶対漏らさないように……)
 保健室の、上の上の階。
 その廊下の一番奥にある、車椅子用の個室を彼女は目指す。きっと薫はそこにいると、蘇は確信していた。
 自分と彼女が初めて会った場所である。





350H :2012/10/11(木) 20:25:44.61 ID:DAIffU6A





 む…ぶりゅりゅ、ぶびゅっ…… む…もりゅ……むりゅりゅりゅりゅ……
 
 ぼぎゅ……ぶじゅっ! ぶぼ、ぼぼぼっ!  ぽぶっ!!


「くっ……んんぅ……!」
「ふぅ…ふっ! ふ…んんんんんっ!」

 ――数分後。
 狭い、四角いその部屋の中に、少女二人の喘ぎ声が妖しくこだましていた。
 切なげな細い喘ぎと同時に、思わず耳を塞ぎたくなるような、不快な音も二つ。
 薫と蘇、二つの肛門からほとばしるようにして排泄される、滝のような大量便が奏でている脱糞音である。
 中腰で立ったまま二つのおしりを並べ、仲良く一つの便器を共有して、彼女らは延々続く排便行為の刺激に身を委ねていた。
 保健室で必死に我慢していたときの、強固な意思で締め付けていた姿とはまるで対照的。
 完全に脱力しきって、ぽっかりと広がった肛門からとめどなく……。
 丸いおしりの、全く日焼けしていない色白の美しい肌と、正にうんこ色としか表現できない溢れる排泄物の対比が見事である。
 排便の刺激と快感に心を震わす二人の少女の声と、大きな塊が次々に便器の水面に落ちる脱糞音。
 二つの非日常的な音が混然一体となって、車椅子用の個室の中で、一種異様なハーモニーを奏でていた。

「なんかさ……来るんじゃないかなーって思ってたよ。ガスは大丈夫だった? 保健室」
「んっ……うん。 我慢した。テロだもん、それやったら」
 高鳴る鼓動と背徳感に震え、細かく息をしながら、二人は小さく笑った。
 彼女らがおしりを向け、その大量の糞便を受け止めさせているのは、普通の便器ではない。
 多目的のトイレの壁に備え付けてある、オストメイトの大きな汚物流しを便器に転用して、彼女らはその大量便を延々と
垂れ流しているのである。
 掃除用のブースによくある、白いシンクに向かって排便している光景を思い浮かべてもらうと、分かりやすいかもしれない。
 普通の水洗便器は、役には立たない。
 この二人の前――特に蘇の前では、読んで字の如く屁の突っ張りにもならないのである。
 薫もスーも、排泄のために下は靴とソックス以外ぜんぶ脱ぎ去っているのだが、それぞれのスカートと下着は、
すみっこのフタを閉じた洋式便器の上に折り重ねるようにして置かれていた。
 おしりもアソコも丸出しで、前かがみになって、彼女らは壁付けのオストメイトへ同時に肛門を突き出している。
 思う存分うんちしたい、いっぱい出してスッキリしたいと言う、ただ一筋の純粋な気持ちを満たすために。
 ――そして、やはり蘇の方は、苦しさの中にどこか楽しげな表情を浮かべているのだった。


351H :2012/10/11(木) 20:32:33.96 ID:DAIffU6A


「やっぱり、一度爆発させておくと楽でいいよ。薫と一緒に出来るし」
「相変わらず、スーのすごい勢い……それだって普通に爆発みたいだよ?」
 便器から穴が外れないよう微妙に腰をひねり、薫はスーの様子を見る。
 その上気した顔には、妖艶な笑みが浮かんでいた。
 彼女も汲み取り便所と同じ遠慮無しの全力排便で、気持ちが少々高ぶっていた。
 年中続く産みの強烈な苦しみの代わり――なのかどうかは分からないが、溜まった汚物を一気に全部ぶちまける時の、
言葉に出来ない突き抜けるような快感だけは嫌いではない。
 それはスーの方も同じだった。
 便意に耐えかねて保健室から去り、使い慣れた個室で下を脱いで、正に大量脱糞の真っ最中だった薫の元にやって来ると、
スーは当たり前のように自分もぽいぽいと下を脱ぎ、薫と並んで排泄を始めた。
 薫の方も、それを拒まない。
 むちっとした曲線美が目を引く薫の脚と、小柄で余計な肉の無い、スーの華奢な下半身がまた見事な対比だ。
 ぴったりと身体を寄せ合いながら二人で一つの便器を分け合うその姿は、やや場違いな表現かもしれないが、なんとも微笑ましい。
 ただし、身長も体格も違うが、深い洞窟のように口を開ける二人の肛門の、規格外の大きさだけは全くの互角である。
 二人ともそんな趣味は無かったが、入れようと思えば、多分野球の硬式ボールくらいは余裕で飲み込めるだろう。
 少女の深遠の奥の奥から、体内で練り上げられた二つの極太便の流れが溢れ出してくる。
 どこか呑気な会話の最中も、全く途切れることなく。
 薫は採れたて極上物の自然薯のようなうんこがもりもりと、スーの方は、奥の方からぶつぎりになった、無数の岩のような
便塊がガス圧で吹き飛ばされるように。
 食べた物が消化されて大便に変わると言う常識に反逆するかのごとく、二つの肉の穴の奥底から、こんこんと湧き出る泉のように……。
 もはや単に「排泄行為」と呼んでいいのかさえ疑わしい光景である。
 その二人分の奔流を受け止め、吸い込み続ける滝つぼは、大きなオストメイトと言えど容量ギリギリであった。
 そもそも、こんな使われ方を想定して作られた水洗便器など、この世に存在するはずもないのだが……。

「ん……! ねぇ、私と一緒にうんちするのって……そんなに楽しい?」
 自分と同じ、上気するスーの横顔を見つめながら、薫はぼそっと聞いた。
 ひとつ下、二階にも同じ多目的トイレはあるのだ。
 これを
 「国ではよくある事」
 と彼女は以前言っていたが、それを確かめる術は無い。
 同性愛の感情とは違う、ともスーははっきり言ったのだが、彼女は薫と一緒に排便することに妙にこだわっていた。
 日本人的に考えて、いくら同じ女の子とは言え、こうしておしりを並べて一つの便器にうんちをするなどというのは
少々異常な行為である。
 噴水を爆破した夜と、その後のお泊りの時も含め、これで何回目だったかもう分からないが……。
 スーの、大陸流の親愛表現にすっかり慣れてしまった自分もちょっとどうかと思うのだが、薫は聞かずにはいられなかった。



352H :2012/10/11(木) 20:36:53.67 ID:DAIffU6A

「うーん……薫は楽しいもあるけど、ちょっと違うよ。えーと、そう! 安心。なんだかとっても安心するの。あったかくなるの。
自分の恥ずかしい秘密、全部見せて笑える人と一緒にいるから。だから一緒にうんちしたいって思う。……薫は、そうじゃない?」

「……そんな風に言われたらもう、私何にも言えないなぁ……」
 答えになっていないが、そうとしか答えられなかった。
 スーと知り合ってから数週間、日本人とはやはり違う、ストレートに気持ちをぶつけてくる彼女の言動に困惑することはある。
 いくら秘密を共有し、仲良くなったとしても。
 だが、こうして身も心も、お互いの排泄物まで全てを曝け出して言葉を交わし、裏も表も無い純粋な笑顔を見せられると、
言葉通り何も言えなくなってしまうのだった。
(まぁいっか。別に、スーと一緒でないと、うんちしちゃいけないって訳じゃあないんだから)
 気を取り直し、腹筋に力を入れて薫はラストスパートにかかった。
 肩幅にひらいていた両脚を、もっと広く。
 腰をもう一段落として身体全体で絞り出すようにイメージし、たった一つの出口へ向かって腸の内容物を押し出して行く。

「あ、薫もうすぐ終わるの? じゃあ、私も……。ふ…んんぅっ!」
 その様子を見て、スーの口元にも同じく力が入った。
 肛門開きっぱなし、エンドレスのところてんのような薫の排便とは違い、彼女の穴はまるで間欠泉か何かのように、
拡大と収縮を繰り返しながら大便を噴出させ続けている。
 茶色い大きな塊をいくつも一気に吹き飛ばして、穴が閉じかけ、閉じきる前にまた次の便塊が奥から押し出されてきて……
肛門が、その周囲からぐぐっと盛り上がったかと思うと、また一気に拡がり、凄い勢いでショットガンのように便が飛び出していく。
水面に落ちると言うよりも、便器の白い壁に叩きつけられてからずるずるとずり落ちていく状態である。
 それを延々繰り返し、スーの華奢な下半身は、漏れ出る声と一緒に震えだしていた。
 長い時間をかけて内側から自己拡張を施された、二人の穴。
 その下、深い谷間の奥にある未開通の清楚な割れ目が見せるギャップもまた、二人とも良く似ていた。
(本当、日本に来て良かった。慣れるまで何回も、あちこちできれいなトイレ爆破しちゃったけど……)
 汗のにじむ、スーの両手は膝の上に。
 普段なら必死で押し殺す喘ぎ声も、今だけは我慢しなくていい。
 彼女もまた、大量排便の悦楽と背徳感、そして幸福感に身体全体で酔いしれていた。
 いつも便意を感じた時には、ズボンを突き破って周囲に便が爆散するほどのガス圧がかかっている彼女の腸だが――今朝のように、あえて
溜めて大きな爆発を一回起こしておくと、その後しばらくはこうして普通に(彼女のそれを普通と言っていいのかは疑問だが)排泄が出来る。
 仲のいい友達と一緒に。
 故郷の学校では、当たり前の状況としてトイレブースなどというものはなく、女子も男子も広い部屋の床に何個かの穴が開いているだけ。
 だから仲のいい女子は一緒にトイレに行ってお喋りしたり、笑いあいながらするのが、これもほとんど当たり前だった。
 しかし自分はそれが出来ない。
 異常な体質がばれてしまうし、下手をすれば爆風に廻りの人間を巻き込んでしまうから……。
 だからいつも一人だった。
 日本に来て薫と出会えたことは、彼女のささやかな夢が一つかなった瞬間でもあった。


353H :2012/10/11(木) 20:40:22.60 ID:DAIffU6A


 ぷ、ぼしゅっ! むぶしゅっ…! ぶぼっ……どぶっ…!

(ふ……ふっ! ん…… この匂い……スーの? でもなんだかイヤじゃない……頭ヘンになっちゃいそう……)
 気付いたときにはもう、濃密なガスを肺の奥いっぱいまで吸い込んでいた。
 スーの排泄サイクルが繰り返されるたび、彼女の、大量の腸内ガスの方も一緒に溢れて、部屋いっぱいに充満してきていたのである。
 その、ある種刺激的な匂いがまた……大便のそれと合わさって、まるでアヘンの煙のように、薫の精神まで異常な快楽に導いていく。
 嫌悪感をすっ飛ばして感覚をマヒさせ、彼女の嗅覚を犯していく匂いである。
「んんっ……んんんん……!」
 呼吸に合わせて力が入るたび、彼女の肛門から出てくる大便の棒が、前後に揺れる。
 張り合うつもりなどなかったが、薫の腰と腹筋に自然と力が入った。
 もどかしい普通の便器での小出しでなく、オストメイトや汲み取りで一気に大量に排泄すると、本当に身も心も軽くなったような気がする。
 スーが隣に居る今は、一緒にイタズラをする悪友を得た、怖いものなしの子供のような気分だった。
 今だって、車椅子の人のための便所を二人で占領して、本来便器でないオストメイトを勝手に使ってうんちをしているのだ。
 本当はいけない事のはずで、それがこの妙な高揚感に一役買っているのかも知れない。
 多分だが、スーの方も同じような気持ちなのだろうと薫は思った。
 腸内に溜まった大量の排泄物と一緒に、日々の勉強やアルバイトのストレスも消えて、ふわっと身体が軽く――



「ねぇ、ところで私たちの本当の体重って、一体何キロなんだろう。スー、考えたことない?」

 ――と、体重を計り残している事を今更思い出し、薫が聞いた。
 すっかり忘れていたが、まだ健康診断の最中なのである。
「んー……さぁ。私はあんまり気にしてないけど。それに、別に、どうでもいいんじゃないかな? だって日本人は、何事も、
あいまいにしておくのが好きなんでしょう?」
 薫はとっさに言い返せなかった。
 そんなスタンスでいいのだろうかと、彼女は苦笑いを浮かべる。
「それちょっと違うと思うんだけど……て言うか、私たち、健康診断終わる前にあっち戻れるのかな……?」
 薫とスー、二人の大量少女の微妙に音色の違う脱糞音が、狭い車椅子便所の中に、いつ終わるともなく響き合う。

 そして排泄の熱い吐息と一緒に深いため息を漏らしながら、薫はポツリとつぶやいたのだった。








354H :2012/10/11(木) 20:41:13.54 ID:DAIffU6A

 以上。


「ふふ……その体重計の数字をよく見てなさい!」
「70、75……82!? そんな、まだ増えるの……!?」

 二人とも薫王拳は2倍が限度です。
 ……それ以上は内臓が悲鳴を上げるので。
 おなかに溜めてる量=戦闘力って設定で一つバトルものできないかな……とか思ってたら何故かこんな話が出来てしまいました。
 亀仙流の修行と一緒で、普段から足腰が鍛えられているので、女子相撲の大会とかに出たら見た目に反してそこそこ強いかもしれません。
 今の技術で、見ただけで重さが測定できるスカウター型体重計みたいなのって出来ないんでしょうかね。


 あと、話は続けなきゃなんないから、今回だと
「保健室で我慢しきれず、衆人環視の中で大脱糞して騒動になる」
 みたいな場面が、夢オチ以外で書けないのがこの話の弱みです。そうなったら確実に自主退学でしょうから。

 これがゲームのシナリオだったら、選択肢の分岐で
 1 我慢成功、話の続きへ。
 2 我慢失敗。大勢に大脱糞を見られてしまい退学、バッドエンド。
 っていう風にいろんな場所でいろんな描写ができたんでしょうね。
 ……実際作ったらハッピーエンドじゃなく、バッドエンドのコンプリートを目指すゲームになりそうですね。


 女神様の話は、二回目の進捗60%てとこです。



355名無しさん@ピンキー :2012/10/11(木) 22:20:27.51 ID:Hc+vrlb5

スーがオナラの普段以上の大量発生する一日の話とか見てみたい

356名無しさん@ピンキー :2012/10/11(木) 22:35:11.29 ID:XTmJuNs2
GJ!
>>352 冒頭のスーの告白がいいな。
今後もっと親密な展開を期待。

果敢にも、シナリオ分岐は過去、やったことがある。
ttp://lolisca.sakura.ne.jp/log/eroparo1185461945.html
のレス番 325 (ストーリー自体は264から開始)
なので、短い分岐一つ位ならば、出来ない事も無い。
だけど面倒だし博奕要素があるのは否定しないし、
オススメもしない。

357名無しさん@ピンキー :2012/10/11(木) 22:50:36.45 ID:Qpj3Wx/L
>>342-354
GJ

>>333
JD一択
炉趣味は無いので

358H :2012/10/11(木) 23:20:24.58 ID:DAIffU6A
>>355
ちょこっとおまけを書いてたので、ついでに投下。ご期待の内容とは違いますが……。



 ある日、薫はスーの部屋にお泊りに来ていました。

「――カオル? なに、それがそんなに気になる?」
「あ、うん。コスプレの衣装? これって」

 薫はスーの部屋の隅っこで、段ボール箱の中からちょこんと飛び出していた、フサフサの尻尾を見つけた。
 ぬいぐるみかと思って引っ張り出してみると、それは狸か何かを模した大きなシッポが付いた……女物の下着だった。
 白いショーツのおしりに、しましま模様の毛の、60センチくらいもある大きなシッポがくっ付いているのだ。
 これで動物の耳飾りのカチューシャでもあれば、完全にコスプレ衣装である。
「ああそれ、お父さんが作った耐爆オムツの改良版……の、試作だって。とりあえずできたって、この前送ってきたの」
「これが!? どう使うの」
「普通に穿くだけ。しっぽの中は空洞で、風船みたいな、ものすごく良く伸びる素材で作ってあって、爆発力を吸収できる……だって。
 えーと、あれ。サイヤ人の戦闘服みたいな。しっぽにしてあるのはカムフラージュなんだって」
「例えがよくわかんないんだけど……使えるの?」
「……テスト無し。日本で試すのは勇気はないよ。でも、その次に送ってくれたのは役に立ってる」
「って、どれ?」
「となりのやつ。ほら、同じのがあるでしょ。そっちは、尻尾のところに消音装置の管を組み込んであるの。バイクのマフラーみたいな感じかな?
おならだけしたくなったときは、それ穿いてる」
「バイクのマフラーって…… あ!?  ひょっとして、キャンパスの中歩いてたりすると、時々どこからともなくバイクの走ってる音みたいなのが
聞こえてきてたのって、スーだったの!?」
「……うん、正解。でも秘密だよ? 鞄に入れて、大学にも持って行ってるの。で、したくなったら物陰でね……。
これ、穿いたまま自由に動けるくらい小さかったら、もっとよかったんだけど」

「サイレンサーってことね。それ使ってあの音なんだ……。それにしても、スーのお父さんって発明家……? だったら今度、
四次元パンツ作ってって頼んでくれないかな。……割と本気で」



 短いですが以上。
 その夜、ドラ○えもんに出会ってポケットを強奪する夢を見る薫ちゃんでした。
 向こうでも読めるので、スーは大体の古典ジャンプネタは通じます。



359名無しさん@ピンキー :2012/10/12(金) 02:48:05.05 ID:xtwo4NfD
ものすごく良く伸びるしっぽパンツを、
薫が穿いて脱糞するんですね。わかります。

360名無しさん@ピンキー :2012/10/13(土) 07:34:01.71 ID:d7wVPO/A
>>354
質量保存の法則が乱れているのだから、
時空間の法則が乱れてループしちゃっても良いのよ?

ところでおなかに溜めてる量=戦闘力は単純には成立しないだろうな。
溜めてる量=便意の強さ=漏らしてお腹空っぽになる危険率の高さだろうから。
敵と戦う前に己の便意と向き合わねばならないし、ハイリスクハイリターン。
いかに少ない溜め方で効果的に力を発揮するか、
あるいは忍耐力をひたすら強化するか、
いっそ超短期決戦で漏れながら戦うか、
相手がどんな手段を取って戦うのか、
こりゃあ奥深い駆け引きが望めそうだぜ・・・・・・。

361H :2012/10/13(土) 23:18:23.78 ID:HOn2/QTM
 なんか、とっとと書かなきゃいけない続きものの方じゃなくて、横道にそれた物ばっかり先に完成してしまいます。

 >>253
 で言ってた、気分転換に進めてたロシア少女の話が大体できてしまったので、また明日の夜あたり投下しようと思います。
 某佐藤先生のようなことはしないと決めてたはずなんですけどね……


362H :2012/10/14(日) 20:09:20.95 ID:Auiw9eOi
では投下
そろそろ容量的にギリギリでしょうか。

363H :2012/10/14(日) 20:10:33.03 ID:Auiw9eOi


 ヒュージな彼女 番外2   
  

                「ロシア的な彼女の巻」




「ん……できた。とりあえず今日の仕事はおしまい!」

 蛍光灯の白い明りが照らす、静かな部屋の中。
 ぱらぱらと小雪の舞う冬の街、あるアパートメントの一室である。
 外とは別世界の、暖かいその空間に響いたのは、一人の少女の呟きであった。
「肩がこるなぁ……おしりもだけど」
 ずっと机に向かっていた彼女は、ふぅ…と大きな息をついて、背伸びをした。
 そして何冊も広げられていたノートやテキストを揃え、引き出しに片付ける。
「夕飯の支度まで……余裕あるな。お店が混まないうちに、行ってくるかな……」
 椅子から立ち上がると、括っていた髪留めを外し、彼女はストレートの美しいブロンドを暖房の風になびかせた。
 つぶやきと一緒に、壁に掛けたもう一枚の上着とコートに手を伸ばす。

 碧の瞳に、彫の深い顔立ち。
 そして、白銀の雄大な大地を象徴するような、透き通るブロンドの髪……。
 十八の誕生日を迎えたばかりで、その顔立ちはまだ若干子供らしさが残っているものの――背筋を伸ばし、黒のロングスカートを翻して
優雅に部屋の中を闊歩するその姿は、正に東欧の妖精といって良かった。
 すらっとしたモデル体系に、白の袖口から覗く手先も繊細で、優美だ。
 本人は全く意識していないのだが、何をしても映画のワンシーンのような画になってしまう、そんな少女である。
 大ロシアはモスクワの、郊外にあるスクールの寮。
 彼女はそこで、親元から離れて下宿暮らしをしている女学生である。



364H :2012/10/14(日) 20:11:11.81 ID:Auiw9eOi

「お財布と、それから……」
 外行き用のズボンに履き替え、堂々たる長身に緑色の重厚なコートを羽織って、指差しながら買い物の準備をする。
 今日は休校日。
 課題を終え、時計を見ると十五時過ぎだった。
 夕飯の支度には、十分すぎるほどの時間がある。
 ただし――
 部屋の窓の外、分厚いガラス越しに映る風景は、ほとんど真夜中のそれであった。
 町の表通りに面した下宿の窓からは、雪雲の通り過ぎた真っ暗な空の下、ヘッドライトをつけて行き交う車と、その道を照らす
青白い外灯の光だけがはっきりと見えていた。
 いわゆる極夜である。
 冬の近いロシアの大地は今、ほとんど丸一日が暗闇か、夕暮れの中なのだ。
 しかしもちろんそんなことは、彼女にとっては生まれたときから当たり前のことであり、淡々と買い物に出る準備を進める。
「――ルシュカ。まだ寝てる? これから買い物に行くけど、あなたはどうする?」
 使い込まれた買い物袋を手に、一通り準備が出来ると、彼女は玄関の脇、隣の部屋の扉をノックした。
 これまた年季の入った、深い緑色の木扉である。
 しばらくして、その奥からけだるそうな声が返ってきた。
「……起きてるよ、エーナ。寝巻のままじゃ外には出られないなぁ……だからどこにも行かないよ。買い物に行くなら、ちょっと電球を
買ってきてくれないかな。天井の、そっちと同じヤツ。さっき一つ切れたみたいなんだ」
「いいよ。じゃあ、しばらく留守番お願いね」
 言って、彼女は帽子を深くかぶった。
 隣の部屋から返事をした人物――ルシュカと呼ばれたその女性は、出かけようとしているその少女、エーナと同じ学校に通う
一つ年上のルームメイトである。
 深夜のアルバイトから帰ってきて、彼女は今日ずっと自室で寝ている。
 ついでに、本当は彼女が今日の料理番のはずだったのだが、ある取り決めで、今回に限りエーナが代わることになっていた。
 ちなみにエーナは愛称、彼女の本名はエヴゲーニャ・ウラジヴィチ・ヴァストークと言う。
 学校で本名を呼ばれる機会は、公式な場を除いてほとんどなかった。
「じゃあ、行ってくる」
 ウシャンカと呼ばれる伝統的なロシアの毛皮帽子を被って冬の重装備に身を固め、最後に外行きのブーツを履くと、
彼女は玄関の扉を開けてアパートの廊下へと出て行くのだった。




365H :2012/10/14(日) 20:11:56.24 ID:Auiw9eOi




(うん……もうすっかり冬だな……)
 建物を出て、黒い鉄製のアーチをくぐると、吹き付ける冷たい風が身にしみた。
 買い物袋を手に街の坂道を下りながら、彼女はどこまでも高い極夜の空を見上げる。
 じっと見ていると吸い込まれそうな錯覚を覚える、青と黒の中間の、なんとも言えない陰気な色だ。
 まだ時刻は十五時過ぎなのだが、モスクワ郊外の大きな空には、深い闇に無数の星が浮かぶ極夜の空がどこまでも広がっている。
 視線を戻してはるか遠くの方、雄大な山脈に目を向けると、うっすらもやの掛かった太陽の光がわずかに尾根を照らしていた。
 極地方の宿命で、これから数ヶ月間、空の上に丸い太陽が上ることは無い。
 山の向こうに隠れて、時々少しだけ顔を出して、すぐ引っ込む。
 その繰り返し。
 冷凍庫の中のような……いや、冷凍庫の中の方がまだ暖かい、ロシアの厳しい冬がやってきたのだ。
(ロシア人が冬を嫌いでどうするって言われるけど、ね……)
 歩く街の、零下の空気は肌を突き刺すように熱を奪っていく。
 道を行き交う人の顔も、その冷たさで固まってしまったかのようだった。
 その人々の波に混じって、彼女は近くのマーケットを目指す。
 ……だが。
 彼女を苦しめるものは、この冬の寒さだけではなかった。

(あー……。やっぱり重い、おなかが……。座ってると平気なんだけど。早く車が買えるようになりたいな……)

 冷たく澄ました表情の、その裏側で。
 彼女は不快な感覚が、自分の股間の辺りから上がってくるのに耐えていた。
 その刺激にぎりぎりと噛み締めた歯と歯の間、漏れる苦悶の白い吐息が、タバコの煙のように風になびく。
 こうして普通に歩いているだけでも、その両脚の付け根のあたりを、ごりごりと硬いものが擦るような感覚がずっと付いて回るのだ。
 おしりの中に、大きな異物が居座っているという不快感。
 ……便秘である。
 直腸と大腸の先端部に溜まったカチカチの巨大な大便が、腸の中から彼女の脳へ、その存在を強烈にアピールしているのだ。
 まるで嫌がらせのように。
 しばらくじっとしていれば腸壁が落ち着いて不快感も消えるのだが……歩いたり運動したり、ひとたび体を動かすと、まるで大きな木の棒を
おしりの穴の中に突っ込まれているかのような、鈍い刺激が延々と彼女を苛むのだ。
 歩く姿もうるわしい東欧の妖精を、醜悪な姿の大便が中から苦しめる。


366H :2012/10/14(日) 20:12:37.22 ID:Auiw9eOi

 彼女も最近は、多少この便秘体質に慣れて、学校でも街でも普通の顔で過ごすことが出来るようにはなった。
 だがその仮面の下、彼女の素顔は常におしりの奥の刺激に歪んでいた。
 零下数十度にも達する、ロシアの暗い冬。
 そのあまりの寒さに凍りついてしまったかのような、自分の腸内の大便に、彼女は悩み続けていたのだった。
 何をやっても改善する気配の無い、慢性的な便秘症。
 ……しかしそれでも、腹は減る。
 今日を生き抜くために、毎日の食事の用意を欠かすことはできない。
 食べなければ、この寒さに打ち勝つことは出来ないのだ。
(ん……よし。なんとか並ばずに済みそうだね)
 おなかに居座る便の刺激を我慢しながら歩くこと十分、一番近いマーケットの建物に着く。
 極夜の帳の下、白く明るい光が窓のガラス越しに外の通りを照らしていた。
 人波に混じって足早に、彼女は中へ入り――そしてさっさと食材の買い物を済ませると、またそそくさと彼女は家路へと付いたのだった。

(欲しいのが残ってて良かった。早く帰ろう……)
 マーケットからの帰り道。
 大きな道路の横断歩道で信号待ちの最中、彼女は息をついておなかに目をやった。
 分厚く着込んだ服の上から、溜まった大便で初期の妊婦のように膨らんでしまった下腹部をひと撫でする。
(早くまた夏が来て欲しいな……。それで、学校を出たら、いつか南の方の国に移住するんだ)
 帰りの道の、ちょうど中間辺り。
 彼女は将来の人生プランを想い、決意を新たにする。
 何故かは分らないが、この便秘体質は夏になると劇的に改善するのだ。
 まるで凍土の大地が雪溶けして、湿地帯に変貌するがごとく、自然に。
 出るものは水分を含み、少々量が多くなってしまうが、冬の凍結の苦しみに比べれば正に天国だった。
 季節の気温の変化で慢性の便秘になったり治ったりというのはあまり聞かないが――彼女にとってはこれが一年のサイクルとして、
思春期を迎えたころから毎年の恒例行事のようになってしまっているのである。
 暖かい場所に移住すれば、きっと……。
 毎日毎日排便に苦労する生活から、一日も早く脱出したかった。
「……? ん。あれ? 出せそう、かな?」
 ぴくっと、彼女の眉が動いた。
 信号が青になり、大勢の歩行者と一緒に歩き出した、その瞬間だった。
 彼女は自分の腸の中で、かすかな動きの気配を感じたのだ。
(いけない、早く帰らないと――機会を逃したら、次いつになるか分からない!)
 深くかぶった帽子の下、彼女の目の色が変わった。
 便意の兆候を逃すわけには行かない。
 出せるチャンスがあれば必ず出す、それがこの生活サイクルで健康を保つ絶対のルールである。
 彼女は戦利品で膨らんだ買い物袋を脇に、コートの裾を少し手でまくって、駆け足を始めた。


367H :2012/10/14(日) 20:13:54.71 ID:Auiw9eOi



(うんち、うんち、うんち、うんちっ……!)

 ロシア帽からはみ出たブロンドの長い髪が、小雪の舞う風になびいていた。
 雪の妖精か、それとも高貴なエルフか――
 買い物かごを抱えてばたばたと走る姿すら美しいその少女が、頭の中でうんち発言を連発しているなどと誰が思うだろう。
 ましてや、その流れるようなスタイルの身体の奥に巨大な汚物を抱えて、苦しんでいるなどと……。
 何人かの通行人にぶつかりそうになりながら、久しぶりの便意を無駄にするまいと、彼女はひたすら寮に急ぐ。
 急ごうと……した。

「やぁ、エーナ。今日は休みかね。モスクワの生活にはもう慣れたかい」
「うんっ!?」
 道の真横から、大きな声が耳に飛び込んできた。
 変な声を出しながら、彼女は足を止める。
 寮の敷地の門をくぐる、本当に直前のことだった。
「……え、ええ。明日まで休みです。おかげさまで……こっちでも、ちゃんとやっていけそうです」
「それはよかった。買い物帰りかい? ご苦労さんだね」
「はい、早い時間だし、今日は余裕を持って買い物が出来ました」
「うん……うん。ここ何年かは、列に並ばないでも物が買える。いい時代になったものだよ、全く。本当に、あの騒乱の頃は、
ちょっと買い物するのにも生きるか死ぬかって有様でね……」
「はぁ」
「買い物だけじゃない。一月の給料が、ジャガイモ六箱どんと渡されてそれでお仕舞い。なんて事があった時には、流石の私も祖国の……」
「ご、ごめんなさい! また今度、天気のいい日にでも、そのお話はゆっくりと」
「ん? ああ、急いでいるのか、そうか……」
 強引に話を打ち切る。
 手を振ってその老人と別れ、彼女は足早に寮の門をくぐった。
(いい人なんだけど、話が長いからなぁ……)
 無駄にしてしまった時間に、深くため息をつく。
 声を掛けてきたのは、こっちに越してきてから何かと世話になっている、寮の隣の家に住む老紳士だった。
 普段はよく話し相手になったりしているのだが、今回ばかりは自分の身体の方が優先である。
 せっかく腸がやる気を出して、うんちしようとしてくれているのに、それを無碍にすることなどできないのだ。
 下手に我慢して、腸と肛門にそっぽを向かれたら大変である。
 まるでお詫びでもするかのように、彼女はおなかをそっと撫でた。

 ――さて、ようやく排便できると期待に胸を膨らませて帰ってきたエーナであるが、その彼女の前には、もう一つ障壁が立ちはだかっていた。
 寮長先生の襲来である。



368H :2012/10/14(日) 20:14:57.81 ID:Auiw9eOi

「お元気かしら? ヴァストークさん」

「寮長先生! どうして……」
「どうしてって、今日はあなたの二者面談の日ではないですか。……その様子だと、すっかり忘れてしまっていたようですね?」
「いえ、そんなことは! ちゃんと面談の時間通り、外出から帰ってきましたし。ご苦労様です」
 買い物袋を抱えたまま大げさに手を振り、そして彼女は慌てて挨拶をした。
 暖房の届かない廊下なので、お互い帽子は取らない。
 ようやく帰ってきた部屋の扉の前、薄暗い照明の廊下にたたずんでいたのは、実に恰幅の良い中年の女性だった。
 この学校の女子寮を取り仕切る責任者である。
「嘘をついても顔で分かります。本職の教師でないからといって、あまり軽く見ないで下さるかしら」
 四角い眼鏡の奥で、相手を威嚇するような鋭い瞳が光る。
 身長はエーナより低いが、その体格と長年の人生経験から来る圧倒的な眼力は、エーナを後ずさりさせるのに十分であった。
 彼女の腸もまた同じくである。 
 廊下の真ん中で直立不動、そのエーナのおなかの中で、大便までが萎縮して、また引きこもろうとしているのが彼女にも分かった。
 ……その代わりに前に出てきたのは、腸内で濃縮された可燃性のガスである。
 大便の隙間で急に溜まってきたガスに押され、彼女の肛門が、そのガスを放出したい欲求を脳に送ってきていた。
 それを表情に出さないよう、エーナは耐える。
「す……すいません」
「素直に謝るのはよろしい。しかし部屋の片付けも、その様子では出来ていないでしょう。あなたの順番は後回しにします」
「はい……」
 語気を強める寮長の前で、たたずむ彼女は普段と真逆の我慢を強いられていた。
 おなかのガスが、今にも外に出てきそうなのだ。
 だがこんなところで、寮長の前でおならをするわけにはいかない。
 便秘の苦しみとは反対に、出そうなのを中に押し込めて耐えるのは、彼女にとってかなりの苦痛であった。
「――では、明日の同じ時間に来ますから、そのときは必ず! 部屋に居るように。いいですね」
「はい……」
 力なく、ふるふると身体を震わせながら、エーナはただそれだけを返す。
 そしてようやく、寮長先生が背中を向けた。
 ため息をつくのは、彼女が歩き出すまでなんとか我慢した。
 それと……ガスが漏れるのも。
 コツコツと規則正しい足音を立てる寮長の背中を見ながら、ようやく開放された彼女は、一気におしりの力を抜いた。
「ん……! ふぅ」

 ぷしゅしゅー……
 というガスボンベのバルブが開いたような高い音がして、彼女のコートの下から、辺りに刺激臭のある気体が広がっていく。
 便秘体質だけに、その匂いの“重さ”も半端ではない。人前で漏らしていたら、異臭騒ぎが起こったかもしれないほどの強烈な匂いだった。
 腸内圧力が下がり、ほんの少しだけスッキリはしたが……しかし予定を忘れていた失態と、便が引っ込んだ落胆が同時に彼女を苛む。
 もう一つ、彼女はため息をつこうとして――



369H :2012/10/14(日) 20:15:32.61 ID:Auiw9eOi


「あ、そうそう」

「はい!?」
 ため息をつきながらポケットから部屋のカギを取り出そうとしていたエーナは、またびくっと背中をふるわせた。
 廊下の向こうで、突然寮長先生が突然振り向いて声をかけてきたからだ。
「な、なんでしょう」
「……あなたの留学、許可が下りたそうです。来年の春、希望通りあなたは日本にいるでしょう。それだけは先に伝えておきます。
おめでとう、エーナ」
 厳しい顔から一転、まるで母親のような優しい瞳で語りかける。
 ……そして寮長先生は、エーナの返事も聞かずに、さっさと歩き去ったのだった。
「や、やった。やったぁ……」
 どさっと、買い物袋が床に落ちた。
 冷たい両手を顔にあて、夢でないことを確かめる。
 ひどい落胆と自己嫌悪から一転。
 大声を上げたい気持ちをどうにか我慢して――エーナは自分の希望がかなった喜びを、全身で受け止めた。
 駄目で元々、というくらいの倍率の高さに真剣に期待していたわけではなかったのだが、申請していた長期留学の許可が下りたのだ。
 一生に一度は必ず行ってみたいと思っていた、日本に行ける。
 これは彼女にとって、一つの事件であった。

 く、くるるるるる……

「……あら」
 と、小さく自分のおなかが鳴った。
 夕方を迎えておなかは多少減っているが、胃ではない。
 もっと下だ。
 彼女はコートの上から、おなかをさすってみる。
 いつの間にか、帰り道でのあの便意が復活してきていたのだった。
「あんたも嬉しいんだ。そうだよね、うん。 ……私、ヘンなの。自分のおなかと喋ってる」
 一人で舞い上がり、彼女の頬は緩みっぱなしだった。
 天にも昇るような笑顔で、狭い廊下の中、今にも踊りだしそうなほどである。
「……じゃ、またヘソを曲げない内に……出しちゃおう。ね?」
 買い物袋を拾い上げ、喜びに震える指でエーナは玄関を開ける。
 そしてもう一回にっと笑って、彼女はコートと帽子を脱いだ。
 






370H :2012/10/14(日) 20:16:34.51 ID:Auiw9eOi

 
「――んんっ! ぬ…、くぬっ!! く、んうううううううううううぅ! はぁああああ……!」
 

 寮の部屋の、トイレの中。
 ……東欧の白い妖精の姿は、そこになかった。
 色白のこめかみに太い血管が浮き上がるほどに、彼女はその鍛え上げられた腹筋に力を込め、身体の内部の流れを下に持って行こうと集中している。
 誰も邪魔する者のない、閉ざされた狭い個室の中で。
 故郷の兄から教わった軍隊格闘技の呼吸法も取り入れて、筋肉で大腸と直腸を締め上げているのである。
「ふっふ……は、ふっ……」
 邪魔なズボンと下着は壁の棚に、洋便器の上で下半身を全てさらけ出してエーナは頑張る。
 多少の寒さなど問題ではない。
 冬の装いに身を包んでいると、長身でスレンダーな正にモデル体系のイメージの彼女であるが、露わになった両脚と腹筋は、
むしろアスリートのそれのようであった。
 完璧に割れた腹筋に、引き締まった太もも……水着姿になれば、競泳か陸上選手に間違われるかもしれない。
 ただし全ては、この便秘体質と戦っている内に鍛え抜かれたものである。
 たった一つ、おしりの穴から硬いうんちを押し出すためだけに……。

「ふっ…ふっ! ふー………んんっ! ふんっ! んんぬうううううっ……!」

 全力できばる彼女の表情は、無邪気で優しい女の子の顔から雄々しく戦場を駆け抜ける女コサックのそれに変わっていた。
 両手は便所の壁の手すりを掴み、木製のそれを握り潰さん勢いで力をこめる。
 腕もおなかも……めりめりと、傍で見ていると腹筋が収縮する音が聞こえてきそうだった。
 独特の呼吸法と、おなかの締め付け。
 この単純なサイクルをひたすら繰り返す。
 目をつぶって聞いていると、まるで格闘技の修練でもしているのかと思うような咆哮であった。
 ……だが、やっているのはあれである。
 どんなに愛する女性でも、その排便姿を見れば100年の恋も冷めるというが、この猛々しい肉食獣のようなきばりの姿を見た男は
一体どうなるのだろうか。
 この寒さだと言うのに、彼女の額にはうっすら汗が浮かんでいる。
 彼女の排便行為が、いかに苦しく厳しいものであるかを如実に示すものである。


371H :2012/10/14(日) 20:17:22.48 ID:Auiw9eOi

「ふっ…ふっ…… ふぅ……よし」
 一呼吸置いて、額の汗を袖で拭ってからもう一度口元に力を入れる。
 困難を確実に実行するには、まずイメージすることだ大切だと、彼女は同じく兄に教わった。
 苦しいときは頭の中に、自分がやることを単純化したイメージを浮かべて、なるべく簡単に考えるのだと。
 しかるに今日のこの作業は――大きな杭を、重い鉄のハンマーで、固い凍土の大地に少しずつ打ち込んでいく。
 今の彼女の中ではそんな感じだった。
 大便の長い塊を、肛門から身体の外に追いやるために。
 一回一回、鋼鉄の巨大なハンマーを振り上げては杭の頭に打ち下ろし、振り上げては打ち下ろし……その衝撃で、ほんの数ミリずつ。
 気が遠くなるような道のりである。
 便意がある状態でこれなのだから、それ以外の時にどうなのかは、推して知るべしである。
「んっ、んっ… んっ……! ああ、もう! だから冬は嫌いだ。一回うんちするだけで、最低一時間はかかる……!」
 留学が決まった喜びも、物理的な苦しみまで和らげてはくれない。
 ぐちぐちと自分の体に文句をたれながら、彼女は呼吸法と一緒に両手でおなかを押す。
 いや、押すというより手刀で「突く」と言った方が良いかもしれない。
 わずかでも、その奥にある物体が下のほうへ動くように。
 別に二三日排便しなかったところで死にはしないし、それ自体はもう慣れて、そこまで苦しいとは思わない。
 大変なのはその後だ。
 ただでさえ硬いものが、更に硬くなるからである。
 もしこれを面倒くさがって、放置すると――
 本当にシベリアの永久凍土のごとくカチカチに固まってしまい、自分の腹筋の力だけでは排泄できなくなってしまう。
 “面倒臭い”は置いておいて、日々の忙しさと疲れで、トイレにこもる時間を作れなかったら。
 そして非常用の「もう一つの方法」でも歯が立たなかったら。
 それこそ病院沙汰だ。
 恥ずかしすぎるし、第一そんなことに費やす金などない。
 最後まで頑張りきる、それしかない。

「んんん……、あ。 よし、動いた……この調子……!」
 彼女のうんこは、ロシアの冬の凍てつく大地のように、異常に硬い。
 数万年の時をかけて移動する雄大な氷河のごとく、目に見えないくらいのゆっくりしたスピードで、それは動き始めた。
 排便作業開始から、大体二十分。
 時間と共にかなりのカロリーを消費して、やっと大便が彼女のおなかの中から外の世界に顔を出す。
 それは、なるべく分かりやすく表現するなら、「色がこげ茶色の、異様に太いトウモロコシ」と言ったような……?
 やっとで頭を出してから、更に5分以上をかけて、長さ7センチ、8センチ、9センチと……。
 巨大な塊が少しずつ肛門から伸びていく。
 そして当然のように、彼女の肛門の直径もまた、ぐぐっと内側から押し開かれていく。
 便が伸びていくのに合わせて、どんどん太く大きく……それは中途半端な状態であるにもかかわらず、ここまでで既に直径10センチの大台に
乗るかと言う、凄まじい事になっていた。
“大便は細く長いもの”
 という常識を覆す、異様に幅の大きい便塊である。


372H :2012/10/14(日) 20:18:03.80 ID:Auiw9eOi

「くっ……ふうぅ……!」
 肛門から背筋を伝って上がってくる刺激に、細い声が漏れる。
 洋便器に腰かけてひたすら頑張る彼女の目元は、疲労と肛門を犯す便の刺激で、うっすら涙がにじんでいた。
 もし、仮に人間が卵生であったなら、出産の光景はこんな感じになるのではないだろうか?
 顔を出したときはトウモロコシ様の姿形であったが、細い先端からどんどん長く、太くなっていく茶色いその塊は、今や地面に半分埋まった
ラグビーボールに似た状態になっていた。
 そしてこれだけ出してなお、便の直径は最大値に達していない。
 今まで中にこれを収めていた、エーナの直腸の容積も一体どれだけのものか?
 人の直腸とはそんなに幅の広い空間であったかと、首をひねりたくなる光景だった。
「ちょ、ちょっと休憩……」
 一旦力を抜き、ぜいぜいと荒い息をして、彼女は便器に座ったままトイレの壁にもたれかかった。
 乱れた髪と額をつたう汗、そして歪んだ口元がその戦いの激しさを物語る。
 美貌が台無しだ。
 情けないその姿を見る者はここには居ないが……。
 ついでに、便器の中から見上げた彼女のおしりも大変なことになっていた。
 無残なほどに拡げられた肛門から、中途半端に出かかった塊がにょっきりとぶら下がっている。
 いや、まるで、便が切れずに垂れ下がっているというよりも――彼女のおしりの穴に黒く太い棒が一本、突き刺さっているかのようだった。
 そして、折れない。
 硬いだけでなく靭性、つまり粘り強さまでも備えたその強度に、緩みきった彼女の肛門の力では便を噛み切れないのである。
 しかもこれでも氷山の一角、まだ全体の十分の一程度が出て来たに過ぎない。
 エーナの脳を刺激する「おなかの中の嫌な感じ」は、まだまだ減る気配が無かった。
 攻め入る敵はことごとくその広さの中に飲み込んでしまう、大ロシアの深い国土のように、彼女の身体の中には未知の大空間が広がっていた。
「ふぅ、ふぅ……」
 呼吸と共に、長い彼女の両脚も細かく震えている。
 先程「まるでラグビーボールのような」と表現したが、彼女の肛門を貫通して身体の外へと突き抜けようとするその姿は、野太い砲身から撃ち出される
120ミリ戦車砲弾のごとく、白くやわらかなおしりの真ん中で異様な存在感を放っていた。
 ぎりぎりと無残に引き伸ばされた彼女の括約筋が、ここまで切れずに耐えているだけでも、全く大したものだと言う他はない。
 この便秘体質に陥ってしまって以来、否応なく毎日のように拡がる限界までムリヤリ穴を拡げられ続けたことが逆にトレーニングになってしまい、
結果として彼女の“限界”はここまで向上してしまった。
 ほんの僅かでも苦痛を回避するため、いつのまにか括約筋がゴムのような柔軟性を手に入れてしまった、これも人間の身体の神秘か。
 これをいわゆる“ロシア的倒置法”で言うと――

 普通、女の子が排泄するうんこの太さは、彼女の肛門の最大直径で決まる。
 ソヴィエトロシアでは、うんこの太さが、彼女の肛門の最大直径を決める。

 エーナのおしりは正に、それを体現していたのだった。



373H :2012/10/14(日) 20:18:53.77 ID:Auiw9eOi


「ん――――はぁぁ…… なんだか、喉が乾いたな……」
 トイレの棚に置いてある、小さな花の彩りが彼女の気分を和らげてくれた。
 壁に身体を預け、鼻で大きく息を吸ってゆっくりと吐き出す。
 やっと呼吸が整ってきて、エーナにも他のことに気を向ける余裕が出てきた。
 便の匂いもそれほど無い。
 うんこの匂いが染み込んで濃縮された腸内ガスは別として、この寒さと、便の水分がほとんど吸収されつくした状態であるおかげで、
大便そのものの匂いの発散だけはかなり押さえられているのだった。
 ロシアの寒さは、物の匂いまで凍りつかせる。
(ルシュカは寝てるはずだし、大丈夫……だよね)
 まだまだ戦いは続く。
 流石に少し躊躇したが、彼女はこのまま台所に行って、軽く喉を潤すことにした。
 このまま……つまり、おしりに大便をぶら下げて、ということである。
 便器の上でおしりを振っても折れないし、噛み切れないし、かといって手で触りたくもない。
 ちょっと行って、水を飲むだけ。
 少しの時間なら多分大丈夫だ。
 下半身丸出しのまま、そ〜……っと便所を出ると、彼女はノーパンの上にさっき部屋で脱ぎ棄てたスカートだけ穿き直して、
静かに台所へと向かった。

 しかし、結論から言うと、ちょっとの水くらい彼女は我慢するべきであった。



(コップ、それからミネラルウォーター……いや、ミルクの方がいいかな)
 ゆっくりと慎重に、彼女は便所から台所に向かう。
 その姿は、事情を知らない者の目からはあまりにも滑稽であった。
 まるで妖精のような麗しいその容姿を自分自身の足で踏みにじるがごとく、彼女はひどいガニ股の格好で一歩一歩部屋の中を進んでいる。
 もちろん、あの肛門に突き刺さった大便の棒がふとももに擦れないようにだが、これが上等のコートに身を包み、颯爽と街を闊歩していた
エヴゲーニャ・ウラジヴィチ・ヴァストークと同じ人物かと、疑いたくなる姿である。
 ロングスカートでしっかりアレが隠されているのが、せめてもの救いであった。


374H :2012/10/14(日) 20:20:00.04 ID:Auiw9eOi

(や、やっぱり歩きにくい……。それに、おしりが……)
 上半身だけを写せば全くいつも通りの彼女であるが、もちろん内面では大便の刺激に顔を引きつらせていた。
 スカートの下では、歩みと一緒に肛門から垂れ下がった大便がぶらぶらと前後左右に揺れている。
 当然それは直腸内に残っている塊と連動して動いて、ただでさえ悲鳴を上げている彼女の括約筋を容赦なく責めたてるのだった。
 その感覚は、常人が通常の排便で感じる刺激とは全く比較にならない。
 肛門に無理やり拳を突っ込まれてかき回されている状態に近い。
 自己鍛錬でおしりを中も外も鍛えられている彼女でなければ、肛門裂傷、直腸破裂で即緊急手術が必要なレベルの刺激である。
 全く、慣れとは恐ろしい。
 ……そしてその慣れが、彼女の注意を散漫にした。
 台所に入り、流し台の水道に手を伸ばそうとしたその瞬間。
 油のこぼれていた床に気付かず、踏んで、滑って、バランスを崩して――
 彼女は、盛大にしりもちをついてしまった。


「がッ……!!!」
 

 言葉にならなかった。
 問答無用、神話の巨人が放つ大ハンマーの一撃で、大便の杭を一瞬の内に肛門へ叩き込まれたのである。
 下から脳を突き上げるギガトン級の衝撃に、流石の彼女も一瞬意識を失う。
 ……今ので一気に、外に出ていたものが全て腸内に戻ってしまった。
 長さ約15センチと少し、直径10センチ弱の凶悪な便塊が、一切その形を崩すことなく。
 彼女の心を折るに十分な衝撃と、痛みと一緒に……。

「ル…シュカっ! ちょっ……ルシュカ! 助けてっ……! こっちに来て!」 
 わずかな間だが意識がぶっ飛び、何が起こったのかを正確に把握するのに10秒ほどもかかった。
 床に這いつくばりながら、エーナは助けを求める。
 やっとのことで搾り出した、必死の声だった。
 腰が砕け、立ち上がれない。
 彼女の長い金髪も、薄汚れた床の上に広がって、無残な状態である。
 その彼女の助けに答えたのは――ルームメイトの同期生、ルシュカと呼ばれた少女だった。



375H :2012/10/14(日) 20:20:52.96 ID:Auiw9eOi

「――なんだい、情けない声を出して……寮長先生に酷い小言でも言われたのかい? それとも、日本行きが決まったのがそんなに嬉しかった?」

 ゆっくりと扉を開け、どこか暢気な声で応えた彼女。
 現れたのは燃えるような長い赤毛の女性だった。
 エーナの完璧なブロンドに対し、同じかそれ以上に目を引く……。
 スレンダーでモデル体系のエーナとは逆、ふくよかで母性を感じさせる体系。
 整った眉も凛々しい、今は寝起きのパジャマ姿であるが、力強いイメージの少女である。
 そしてどうやら、廊下でのエーナと寮長の会話は聞こえていたらしい。
 彼女の部屋は、廊下側に近い場所にある。

「も、もう駄目……もうこれ以上、私頑張れないよ……。おしりが痛い……! うんちで痛いぃ……!」
 そしてそのエーナは、ぽりぽりと頭を掻くルシュカの前で、相変わらず床にへたり込んでいた。
 一度出た大便を打ち込まれ、ひくひくと痙攣するように震えるおしりもそのまま。
 にじむ涙で目元も崩れている。
 クールビューティーを地で行く彼女には全く似つかわしくない、すっかり子供のようになってしまった顔で、彼女は床から
ルシュカを見上げていた。
「またなの。しょうがないなぁ……今度はどうしたの?」
 普通こういう事態に遭遇した場合、急病かケガを心配するものだが、ルシュカはいたってマイペースに受け答えをしていた。
 腰を落として、涙目のエーナの顔を覗き込む。
 ……実の所、エーナの便所での咆哮も、彼女の部屋まで筒抜けであった。
 よくわかっているのである。
「一回はうんち出てきてくれたんだけど……途中で喉かわいて水を飲みに来て……滑って転んで、おしり打った……。 
もう、うんち頑張る力残ってないよ……」
「……大体分かった。なんでそんな馬鹿をするかな……。で、つまり?」
「やっぱり、言わなきゃ駄目?」
「人に頼み事するときは、そういうものでしょう?」
「うん……。また、スプーンで……おしりの中掃除して欲しい。……お願い」
 涙目の懇願に、ルシュカは何も応えなかった。
 ただ、黙って台所の食器入れから、彼女は銀色に光るスプーンを取り出した。




376H :2012/10/14(日) 20:22:27.08 ID:Auiw9eOi


「んっ…! んんん……あ……」
「変な声出さない。あー、もう……それにしても。一体何を食べたらこうなるんだい?」
 
 奇妙な光景が広がっていた。
 寮のリビングで、女の子が女の子のおしりの穴にスプーンを突っ込んでいる。
 白いパジャマ姿のままの、ルシュカの右手に握られた銀色の匙。
 鼻息が当たるほど顔を近くに寄せ……まるで、エーナの肛門に対してピッキングを行っているような感じだった。
 リビングでソファに座る、エーナの下半身には何も身に付けるものはない。
 やはりブロンドの薄い陰毛、そして性器も肛門も、大事な部分を全て白日の元に晒すM字開脚の格好で、彼女は腰かけているのだった。
 その腕は左右とも、その広げた自分の足を掴んで固定している。
 目の前にかがみ込む、ルームメイトのルシュカに向かって。

「んっ…! ん… 何って、ルシュカと同じもののはずだけど……」
「そうなんだよねぇ……量は全然違うけど。……それでなんで、こんなになるんだろうね」
 やれやれと言った表情で、ルシュカは床の絨毯に膝をつく。
 その顔は、がばっと開かれたエーナの股間の正に目の前である。
 力加減を慎重に見ながら、彼女はただ黙々と、スプーンでエーナの肛門をほじくり返しているのだった。
 さっき、彼女が死ぬほど苦労して外に出そうとしていた、あの大便を掻き出そうとしているのである。
 だが、それはやはり一筋縄ではいかない。
「なんか、介護士じゃなくて炭鉱夫にでもなった気分だよ。けど多分これ、一回で普通の女の子の三人分くらいあるんじゃないの? 
どうなってるのホント」
 エーナに、と言うよりエーナの肛門に向かって彼女は語りかけていた。
 そのルシュカが突っ込んでいるのはシチュー用の、大きなスプーンである。
 肛門の内側でぐりっとスプーンを動かすと、本体から剥された便の塊がどっさりくっ付いて外に引きずり出されてくる。
 それを横に置いたバケツの縁に、カンッ、と叩きつけて落とす。
 またゆっくりと匙の頭を穴に突っ込む。
 手首に力を入れ、硬いそれをエーナの体の中でぐりぐりと動かし、削っていく。
 その繰り返しだ。
 深く暗い坑道の奥で、削岩作業でもしているかのような気分になってくる。
 なかなか終わりが見えない。


377H :2012/10/14(日) 20:23:39.52 ID:Auiw9eOi

「この前の時はここまで酷くは無かったけど。今日は二日しか経ってないんだよね? なんでこんなに硬くなるの、不思議」
「言わないでよ、お願い……! 恥ずかしい……」
「他人にうんこするの手伝わせといて、今更何言ってるの。患者は大人しく、おしりほじくられてなさい。ほら、ちゃんと脚広げて」
 それを言うと、エーナは真っ赤になったまま黙った。
 ブリキのバケツの底には、まるで小粒の石炭のようにも見える、黒っぽい塊がいくつも転がっている。
 先ほどの、あの凶悪な太さの便をひねり出そうとしていたときに比べれば、こんなもの彼女の肛門にとってどうということは無い。
 しかし毎日顔を合わせるルームメイトの手でおしりを弄くられているという事実は、その苦悶とはまた違った刺激と羞恥を彼女に与えていた。
 自分では何も出来ず、ただされるがまま。
 エーナの肛門は、周りに毛もほとんど無い、きゅっと閉じてさえいれば全くかわいらしい穴なのだが……今は彼女の顔と同じく紅潮し、
鮮やかなピンクに染まっていた。
(んっ……ごめん、ごめんね……)
 声を出したいのをどうにか押し殺して、彼女は謝り続ける。
 他人の手で直腸の中をほじくられ、中の巨大な便がそれにあわせて微妙に動く感覚は、何度やってもやはり彼女の精神を激しく責めたてる。
 これで何回目だったか、もう覚えていなかったが。
「……それから! 絶対に、おならだけは我慢してよ。あんたのってホント、一撃で気絶するくらいキツいんだから。……よけられないし。
あれ、スカンクでも逃げるよ多分」
「う、うん……努力するよ」
 言いながら、更に顔を赤くするエーナであった。
 便秘は病気みたいなものだから、介護の経験のあるルシュカに、ある程度なら割り切って任せることができる。
 だが年頃の女の子として、おならのことをこうもハッキリ言われるのは耐えがたかった。

 去年、この部屋で一緒になったとき、エーナは
「スクールの学習コースで、介護を習っている。下の世話もしたことある」
 というルシュカの言葉を聞いた。
 悩みぬいた末に、この極端にひどい便秘体質を打ち明けたのは、前の冬のこと。
 以来、本当にどうしても……という時に、あることを条件に排便を手伝ってもらっている。
 最初は教科書通り衛生手袋にワセリンを塗って、指で掻き出していもらっていたのだが、それでは量的に追いつかないし指が痛いと、
今ではこうしてスプーンでほじくり出すのが普通になってしまった。
 これをエーナ自身が出来れば良かったのだが、自分の手でスプーンを突っ込める深さには限界があるし、角度的に力が入らない。
 他人の手でに手伝ってもらわなければダメなのだ。
 容姿端麗、成績優秀、運動神経良好。完璧に見える彼女の唯一の泣き所であった。


378H :2012/10/14(日) 20:25:48.07 ID:Auiw9eOi

 そして、そのやっかいな便の硬さにルシュカは眉をしかめていた。
 具体的には、冷凍庫で冷やし過ぎたアイスクリームを思い浮かべると良いかもしれない。
 金属製のスプーンでもなかなかすくいとれない、マイナス数十度の冷凍庫に、長期間ほったらかしになっていたアイスクリームのような……
正にロシアの凍土の大地を象徴するような便であった。
 だが、赤毛のルシュカは知らなかった。
 エーナ本人も。
 水分を奪われて腸内圧力で固められ、まるで製鋼所で鍛造されたがごとくカチカチに圧縮されているおかげで、
この程度の便量で済んでいるということに。
 エーナもまた、世界で数億万人に一人の、常軌を逸した大量体質の持ち主なのであった。

「なんか今日は、一層硬いな……ホントにちょっとずつしか取れないよ。凍った地面をスコップで掘ってるみたいだ」
「そんなに酷いの?」
「うん。全く、パンじゃないんだからもう……。エーナ、あんたひょっとして、パンを塊のまま丸呑みしてないかい? これ」
「出来るわけ無いでしょ! 大体、食事のときはいつも一緒に居るじゃないの!」
 M字開脚でおしりの穴にスプーンを突っ込まれているというひどい格好のまま、彼女は怒った。
 ここで言うパンとは、日本人が頭に浮かべるような、白いふわふわの食パンや菓子パンの類ではない。
 ライ麦で作った、東欧伝統の黒パンである。
 その色形は、ロシアに失礼かもしれないが――
 いわゆる“フランスパン”をもっと短く、太く、黒っぽい色で作ったもの、と言ったら分かりやすいだろう。
 そしてやはり硬い。
 基本的に薄くスライスして各種の食事に供するものなのだが、焼いてからしばらく日が経つと、大きな塊のままでは歯の弱い人には
噛み切れないほどになる。
 そういう性質の材料で作ったパンなのだ。
 そのおかげで、小麦の白パンに比べてかなり日持ちするのだが……色、形、そして時間が経てば経つほどひどくなる硬さ。
 匂い以外はそっくりである。
 もちろん冗談ではだったが、ルシュカの心象はまさにそれだった。
「あーもう。私が男だったら、一生立ち直れないくらいの酷い女性嫌悪に陥っているところだよ? あとパンが食べられなくなる」
「だから、ゴメンって。何回目か分からないけど……」
「それから、約束だ。次の料理番も変わってもらうからね。この私の手を汚させてるんだから」
「うん……わかってる」
 買い物と料理、それから掃除は交代制で行っているが、これをやったらエーナが一回代わる事。
 摘便介護の対価はそれだけであった。


379H :2012/10/14(日) 20:26:48.29 ID:Auiw9eOi

「あー、もう! 埒が明かない。手首痛くなってきた……」
 と、ふいにルシュカがスプーンをぽいと放り投げた。
 バケツの中に落ちたそれが、カランッ、乾いた音を立てる。
 肛門の直下の塊を削りとって捨て、削りとって捨て……それを繰り返していると、空いた直腸のスペースに奥から便がゆっくり押し出されて、
また肛門のところまでいっぱいに詰まる。
 にもかかわらず、そこから先へは動こうとしないのだから不思議だ。
 そして掘っても掘っても、全く硬さが変わらない。
 今回はまったく、底が見えない状態だった。
「もう一気に行きたいんだけど、一つ試してみてもいいかな?」
「え。試すって、何を」
「これ。 掘るんじゃなくて、引っ張り出すの」
「それ……コルク抜き!? ちょっと、流石にそれは……!」
 ぶんぶんと、エーナは驚いて顔を左右に振る。
 当然の反応だった。
 ルシュカが取り出て彼女に見せたのは、ワイン用のコルク抜き。
 小さなT字の取手の先に、細い金属の螺旋がついたおなじみの道具である。もちろん先端は針になっている。
 そもそも金属製のスプーンを入れるのでも十分危険なのだが、コルク抜きをおしりの穴に突っ込むのは常識で考えて無謀と言えた。

「でも上手く行ったら一回で出せるかもよ? そしたら次から、これで引き抜くだけでいい。試してみない? 大丈夫、気をつけて入れてあげるから」
「……んん。じゃあ、お願い……」

 一気にうんちを出せる。
 その誘惑に負け、彼女は目を細めながら、小さく返事をしたのだった。







380H :2012/10/14(日) 20:27:28.76 ID:Auiw9eOi




 ぐっ…… ぐぐぐぐぐぐ……!

「んんんっ……! く、あ、ああああああ……!!」

 全く未知の刺激に、声が漏れるのを我慢できない。
 普段の済ました顔とは似ても似つかない、涙と唾液と鼻水に汚れた顔で……エーナは人生初の苦痛と戦っていた。
「ほら、もっと踏ん張って! 我慢して!」
「うっ……うん… いっ! あ、ああぁ……!!」
 場所を移して、廊下の奥のバスルームの中。
 エーナは中腰でおしりを後ろに突き出し、うめき声を上げていた。
 相変わらず下半身丸出し、上着だけ着た格好である。
 手は両方とも真正面、バスルームの壁のタオル掛けをしっかりと掴んでいる。
 長いブロンドは、お団子のように括ってあった。
 体が後ろに動かないよう踏ん張りながら、まるで内臓全部をおしりの穴から引っ張られているような感覚に、彼女は耐える。
 肛門にコルク抜きを突き立てられ、それを使って腸内の大便を後ろから引っ張られるという、普通の人間なら一生経験することなど
無いであろう感覚である。
 本当に、自分がワインの瓶になってしまったかのようだった。
 そしてまだ、その硬い栓は抜けない。
「ああ、もう! あんたのうんこって一体どうなってるの!? これだけやっても出てこないなんて……!」
 かたく握った右手は、コルク抜きの取っ手に。
 そして左手は、エーナのやわらかなおしりに突っ張って。
 渾身の力でそれを引っ張るルシュカの顔にも、汗が浮かんできていた。
 部屋を汚さないようバスルームに移り、そして腸壁を傷つけないようゆっくり慎重にコルク抜きをぐりぐりと回し入れると、
ルシュカは改めて力を入れ、その肛門の中身を引き出そうとした。
 だが手応えはあるものの、中々それは動いてくれない。
 硬さはやはりさっきと変わらず、懸念していた、コルク抜きの周りだけが分離して飛び出すということはなかったが……。


381H :2012/10/14(日) 20:29:27.25 ID:Auiw9eOi

「ふん! ふんっ! このっ!!」
「あっ…あ、く… あぁっ……!」
 ふんばるエーナの両脚、そしてぴんと張った背筋が、あまりの苦悶にがくがくと震え出していた。
 力任せに取っ手を引くと、彼女の身体まで後ろに動く。
 ルシュカはしゃがんで片手をエーナのおしりに付いて、まるでアーチェリーの弦を引き絞るような格好で頑張っているのだが、
これだけやってもまだ5センチほどしか便は外に出てこない。
 引っ張られ、めりめりと押しひらかれた肛門から顔だけを出して、便はそこから動こうとしない。
 まるで、排泄物としてエーナの体から産まれるのを拒否しているかのような……。
 言い方を変えれば、さっきせっかく出てきたのを無理やり押し返されて、子供みたいにすねてしまったようにも思えた。
「ええい、もう……隣のカーシャとリヴラも呼んで、手伝ってもらおうか? 絵本みたいに」
「そんなの嫌っ! それだけはイヤぁ……」
「分かってるよ、冗談だよ冗談。 私以外にこんなの見せたらどうなるか……でも、ホントにイヤだったらもっと、ほら。もっとおしりの穴広げて! 
力入れて! 腰ふんばって! ほらっ!」
 ルシュカがエーナに、そして彼女の肛門に向かって檄を飛ばす。
 冗談と言ったが、実際借りられるものなら誰かの手を借りたかった。
 もし本当にそうなったら、それは童話「大きなかぶ」の絵本を思い起こさせるうような光景になっただろう。
 狭いバスルームの中はさながら、臨時の分娩室の様相を呈してきていた。
「いいよ、その調子…… はい、吸って、吐いて……吸って、吐いて……」
「んっ…んうぅ……! ふううっ!」
 
 ず… ずっ…! ぐむりゅっ……!

 呼吸と力を入れるタイミングを指示し、そしてようやく、大便の塊が動く気配を見せる。
 台所でしりもちを突く前の、肛門の最大直径まで、これでようやくたどり着いた。
 再び彼女の肛門が、その凄まじいまでの太さに合わせて伸びていく。
「そう、いい子だ。そのまま、そのまま……」
 介護士から炭鉱夫、そして今度は助産師にでもなったような気分だった。
 ゆっくりと、折れないよう気をつけながら、砲弾のような重厚な大便がルシュカの手によって引きずり出されていく。
 その腕に感じる重みからして、直腸だけでなく大腸の奥までずっとこのうんこは繋がって動いているらしい。
 となればここは勝負を掛けるべきだ。
 いい加減、ルシュカの腕もかなり疲れていた。 
「ん、全部動いた……よし! じゃあもう短期決戦、一気に行くよ。いいね!? おなか力入れて! うんこ全部押し出すの! 合わせて!!」

「うっ…うん! い…あ、出る……でる、出るよ! うんち… あぁ、あ…あああああああっ……!!!」




382H :2012/10/14(日) 20:30:13.64 ID:Auiw9eOi


 ぐ、ぐぐぐぐ…… むぼっ! ぼぼぼっ!! ずぼぶりゅっ!!  ぼじゅっ!!!


 ある点を境に、急に糸が切れたように抵抗が減った。
 ずぼずぼと不気味な音を立てて便塊が動き出したその瞬間、エーナは内臓まで掻き回される強烈な刺激に、電流が走ったかのように背筋をのけぞらせる。
 ルシュカもそのタイミングを見逃さない。
 残りの体力を使い果たす覚悟で両腕にありったけの力を込め、遂にそれを引っ張り出すことに成功した。
 ……そして、目を丸くした。
 奥の方からねっとりした腸液を噴き出しつつ、エーナの肛門からうねうねと産まれたそれは……長さ優に90センチを超え、
同じく凄まじい太さを維持したまま、コルク抜きの針にさきっちょが引っかかっていた。
 太い針を飲み込み、一本釣りされたアマゾンの巨大怪魚のようである。
「おっと…っと……! なにこれ……凄い……」
 当然ルシュカの片腕ではその大重量を支えられない。
 ごとっ! と大便らしからぬ重い音を立てて、それはバスルームの白い床に転がった。
(こっ……こんなのがエーナの中に!? おしりの穴もあんなになって……これが本当の、彼女のうんち……?)
 あまりに巨大でグロテスクな姿を見せた大便に、ルシュカは半ば放心してそれを見つめる。
 と同時に、自分で説明できない奇妙な興奮で、彼女の心は揺れていた。
 スプーンでほじくり出した、ぶつ切りになったものではない、エーナの本当の大便。
 生まれたばかりで湯気が全体から立ち上り、その表面はでこぼこの、一面ビターチョコレートのようなこげ茶色……写真に撮って見せたら、
これが人間のうんこだと判断できる者はいないのではないだろうか?
 色形もそうだが、大きさが異常すぎる。
 以前に国立博物館で見たことのある、恐竜の糞の巨大な化石を思い起こすルシュカであった。
「かっ… は、あ…あああぁ…………」
 そしてそれを産んだ本人はと言うと、両手でタオル掛けの棒を掴んだまま床にへたり込み、茫然自失で失禁していた。
 たった今大きな仕事をやり遂げた、ふにゃふにゃになった肛門の下から、濃い黄色のしぶきを上げて完全に放心している。
 彼女にとっても、ここまでの大物は初めてであった。
 腸の奥の奥まで、一気に搾り出したことも。
 きばり始めてからここまで約一時間、ほとんど出産と変わらないレベルの苦闘であった。
 いや、苦痛だけではない。
 産みの凄まじい苦しみと、直後に空高く放り上げられたような開放感と……地獄から天国へ、両方を一気に味わったのだ。
 便秘の苦痛がそのまま反転した、言葉では表現できない快感である。
 失禁した尿道だけでなく、膣口からも白濁した粘液が溢れ、同じく腸液を垂れ流す肛門も一緒になって、その悦びを彼女の脳に伝える。
 腸で圧縮された岩のような便秘便と、絡みつくねっとり溢れた腸液と白濁液、そして漏らした大量の小便と……
 それらが三位一体となった凄まじい匂いが、狭いバスルームの中で彼女と、同じく放心するルシュカとを包んでいた。






383H :2012/10/14(日) 20:31:02.92 ID:Auiw9eOi





「……やっぱりエーナの料理はいいね。私がやったのと全然違う」
「ありがと。でもルシュカのも、私は好きだよ」


 ようやく夕食の準備が整い、仲良く食卓で向かい合って、二人は話をする。
 今日のメニューはキャベツのシチューに手作りのペリメニ、小さめのキシュカ(ソーセージ)、そして定番のスライスした黒パンである。
 肉体労働の後でおなかも空いて、食が進む。
 あんな汚れ仕事の後であるが……二人とももう、慣れた物である。
 エーナが正気を取り戻し、バスルームの後片付けを済ませるのには、あのあと四十分ほどかかった。
 ちなみに、あの巨大な大便インゴットをどう処理したかと言うと、角型スコップで細かく裁断してからバケツで便所に流したのだった。

「日本に行っても……元気でやりなよ。まだ先の話だけど」
「うん。頑張るよ」
「寂しくなったら、電話するんだよ? 電話代はあんた持ちで」
「……じゃあ寂しくならない」
「強がりを言っちゃって。またうんち出なくなって、泣きながら電話してくるのに50ルーブル。きっとモスクワから日本まで
呼び出されるんだ、私。あ〜、かわいそう。こんな汚れた身体にされちゃって世界中引っ張りまわされてさ……」
「ふふっ、だからゴメンってば。大丈夫だよ。それに一年たったら、また戻ってくるんだから。それから……一緒に卒業したら、
二人で南の方に行こう。きっと楽しいよ。保証する」
「まぁ、考えておくよ。考える時間はたっぷりあるみたいだし」


「うん。それから……明日も私が料理当番でいいかな。……いいよね?」
「……丸一年会えなくなるんだよ? 甘えて、そのうち自力で出来なくなっても、私は知らないからね」

 横から見ると、どこかちぐはぐな、二人の会話。
 だが全てを目で承知して、彼女たちは静かにグラスを傾けあうのだった。








384H :2012/10/14(日) 20:35:38.06 ID:Auiw9eOi

 以上。
 お互い、異常な性愛に陥る寸前の危ういカップルの話でした。
 このあとエーナちゃんの料理当番の回数が、なぜか段々と増えていきます。

 一年留学して帰ってきて一緒に卒業ってのは、最終卒業年次の設定次第で、ロシアの複雑な教育制度だと可能っぽいです。
 今回調べてみて初めて知ったんですけど、「大きなかぶ」ってロシア民話だったんですね。
 最初は、類友の法則で彼女も日本で薫の友達になって、三人であれこれできたらなーと思ってました。
 けど園芸店の方もあるし、こればかりに時間かけられないので断念。

 >>360
 自分が考えてたのはそこまで神経戦するようなのじゃなんですけどね。
 またそのうちどこかで書けたらと思ってます。
 

 これで中国アラブロシア……あとやってないのは米英物量コンビか。
 こっちもいつかできるかなぁ。

385名無しさん@ピンキー :2012/10/14(日) 22:49:42.27 ID:/KB6l4Wz
また書いてきました。「めぐみ」と新キャラ?もう一人の二つ
とりあえずUPしたやつ
Sc_385731.zip
P:unko

386名無しさん@ピンキー :2012/10/14(日) 22:50:21.48 ID:/KB6l4Wz
「スー、スー、・・・Zzz」

暗い部屋の中、『めぐみ』は静かな寝息を立てつつ眠っていた。

1週間ぶりの帰省。数時間前に父親へ食事の準備をして、少し前に眠りについたばかりだ。

「ん、ん〜・・・」

まだ浅い眠りの中、寝返りを一つ打ち、微かに声を漏らした彼女は夢を見ていた。

昔の夢。懐かしいような苦しいような。そんな夢。



彼女の見ていた夢は、学生時代の頃の夢。といっても、夢の中の出来事、時系列に沿って登場人物も当時のまま

というわけではなかった。夢特有の、記憶の中の場所と人が入り乱れ、ソレがとりとめもなく繋がる

誰もが見る、そんな夢・・・。

・・




387名無しさん@ピンキー :2012/10/14(日) 22:50:54.11 ID:/KB6l4Wz
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『もー、早く交換しちゃいなー』

「すぐ終わるからまっててー」

夢の始まりはどうだったかわからない。最初の場所は高校の教室、昼ごはんの時間らしかった。

会話の相手は『由恵』。食事前におむつを交換するよう促されている、そんな場面。

『交換できまちたかー?』『かわいい』『はやく食べよー』

交換のためトイレに向かったはずだったが、次の瞬間には当時の友達たちと食事していた。

何か会話をしていた。でもその内容ははっきりしない。今は連絡もなくなった、かつての友達。

その顔は霞掛かったようにはっきりせず、その声も虚ろに聞こえ、はっきりと誰とはわからない。

(あ、スカート、どうしたっけ?漏れてる)

食事をしつつ、夢の中のめぐみはスカートを履いていなかった。そして漏れているのを感じる。

『臭い』『汚い、寄るな』『めぐみ菌』『オムツ取れないなら特殊学級いけばいいのに』

自らのオムツ姿に気づいたとき、今度はその友人たちのような影の心の声が聞こえた。

いつの間にか、高校の教室で友人達と食事をしていたはずが、小学校の教室に変わっていた。

そして口々に罵倒されていた。めぐみの姿は現在の姿。相手は小学校のクラスメイト。

「うるさい!」

夢の中で叫び、走って逃げ出す。教室を出た先は街の中。しかしスローモーションのようにしか動けない。

モソモソと走っていると、高校の教室に出た。そこには由恵がいて安心した。

『ほら、なにやってんの、行くよん』

そう言い手を取って由恵は歩き出す。何かを会話しつつ歩いていると、由恵は中学校の制服姿となっていた。

そして、唐突に父親が現れた。めぐみはその姿に激しい怒りを覚え、父親を罵倒し始めた。

『すまない・・・』

消えてしまいそうな声で一言だけ父親は発した。それを聞き、めぐみは心底後悔する。

そして気づくと、由恵と共に中学校の教室で机に向かっている。

『少しの間だけですが、教

当時の担任がそう言い始めたとき、唐突に目が覚めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


388名無しさん@ピンキー :2012/10/14(日) 22:52:50.65 ID:/KB6l4Wz
「あ、そうだったのか。」
ふと呟く。そして次の瞬間には、嫌な気分が心の中に湧き出る。
「はぁ…夢でも見たくないな。あの頃のことと、父さんのこと」
あの頃のこととは小学校の頃。オムツから一時離れていた時期、何度もしたお漏らし。
小学生にとっては格好の攻撃の的となった。イジメ、である。
彼女が触れた物は『めぐみ菌』が付いたと騒がれる。近くを通れば『臭い』『汚い』と言われる。
毎日が地獄だった。担任は口で注意する程度、事なかれ主義の学校は何もしてくれなかった。
それでも小学校時代は必死に耐えた。中学校へ行けば変わるかもしれない。そう思ったから。
中学時代はあまり記憶に残っていない。オムツ着用していることへの陰口程度はあった。
小学校のときのようなイジメこそなかったものの、替りに『哀れみ』を感じた。
イジメも哀れみも、同じように彼女の心を痛めつけた。中学校時代はとにかく目立たぬよう過ごした。
しかしある日、何か陰口を言われているのを聞いてしまった。内容は覚えていないが、
彼女の鬱積した感情が爆発した。そしてその怒りはソレを言っていた人間ではなく、
父親へ向けてしまった。

「なんでこんな体に生んだ!」
「一生こんな体なんて耐えられない!」
「産んでおいて勝手に死んだ母さんと、治してくれなかった父さんなんて死んじゃえ!!」
感情のまま罵声を浴びせられた父親は、そのことを怒ることもなく、一言だけ
『すまない・・・』
そう言った。
初めて見る、消え去りそうな、本当に死んでしまいそうな、父の声と、表情。
自分のことを何より考えてくれている、そう知っていた彼女にとって、
それは未だに消えない後悔の傷。
いつか謝ろう。そう思いつつ、きっかけを失ったまま、未だに謝罪できないでいる。
罵声を浴びせてしまったものの、それ以降は静かな中学時代をひっそりと過ごし、
高校へと入学した。
高校時代は、最初は楽しかった。友達も出来た。オムツを『かわいい』そう言ってくれた。
仲良しグループ、だったと思う。卒業まで、その態度は変わらなかった。
しかし高校生活半ば、ふと気づいた。特別扱いの裏側。『かわいい』に込められた内心。
友達たちの、他の友人同士の接し方と自分への接し方。同じように接している。
でも、差とも言えない、微細なズレ。誰も気づかないそれらの積み重ねから、
裏側は容易に感じられた。
実際、由恵ともう一人以外はみんな離れていった。それが全てを物語っていた。

「はぁ…もっかい寝よ。」
そう呟き、彼女は布団に潜り直した。


389名無しさん@ピンキー :2012/10/14(日) 22:53:56.95 ID:/KB6l4Wz
「ん〜、ねむ。」
伸びを一つして彼女は起き上がる。モソモソと起き出し、布団をたたみ部屋をでる。

『お、起きてきたのか。朝ごはんできてるぞ。食ってくだろ?』
「うん、食べてく」
先に起きていた父親が朝食を作ってくれていた。昨夜の残りと卵焼きにご飯、味噌汁。
『大したものなかったからこれだけだ。来週には何か買っとくから』
「朝からそんなガッツリ食えないからねw」
他愛のない話をしながら食べる。おふくろの味ならぬおやじの味。懐かしい味がした。
「お風呂入ってきちゃうね。」
台所の父親に声をかけ、風呂へと向かう。
−シャァァァァ、ゴソゴソ
シャワーを浴び、オムツも取り替える。
「起きてるかな?」
部屋へ戻り、由恵へとメールを送信してから髪を乾かし出す。
−ざーんーこーくーな、てんしのてーぜー♪
メールを送信してすぐ、髪を乾かしていると携帯が某アニメのテーマソングを奏で着信を知らせる。
「はーい、もしもーし」
『おはよー、今起きたー』
由恵はメールの着信で起きたらしく、寝ぼけた声だった。
「おはようw こっちはいつでも大丈夫だよ」
『んー、じゃ、1時間か2時間か3時間後くらいにマックあたりでいい?』
「家でるときに携帯かけるよ。二度寝しないでねw」
『おk。多分』
アバウトな待ち時間を言われ、とりあえず2時間後くらいかな、と予想する。
「ゆっくり準備すればいいか」
独り言を言いつつ、髪の乾燥を再開する。髪を乾かし整え、化粧をして着替える。
ゆっくり1時間少々をかけ、いつもより少し気合を入れためぐみが完成した。
普段はしない付け睫毛のパッチリメイクに、膝丈スカートのゆるふわ系コーディネイト。
可愛い女の子。しかし、化粧の途中で漏れていたのでオムツはすでに湿っている、
そこだけが異質な女の子。
「もうちょっとしたら出かけようかな。」
立ち上がり、オムツの確認をするように無意識にヒップを触りながら荷物を片付けリビングへ行く。
『ずいぶん気合いれてるなぁ』
「えへへ、久しぶりに由恵と合うしね」
リビングでTVを見ていた父親にそう言われ、ちょっと嬉しくなった。
『もう行くのか?あんまり遅くまで遊んでちゃダメだぞ』
「あと30分くらいしたら行くね。夕方には帰る予定だから平気」
(来週は家にいてあげよう)
ふとそう思いつつ父親の隣に座り、TVを見始める。
−ショワッ
座ろうとしたとき、尿が漏れた。

「じゃ、そろそろ行くね。来週も予定なければ帰ってくるから」
『そうか、気をつけてな。』
父親にそう告げ、家を出て歩き出す。バスに乗るため10分ほどの距離のバス停に向けて。


390名無しさん@ピンキー :2012/10/14(日) 22:54:15.50 ID:31+qC7qQ
キター!
地球と同程度の質量を3cm四方まで圧縮すると自己の引力で周囲を巻き込み際限なく崩壊を続ける
所謂ブラックホールができるらしいですよ

そこまでいかなくても、肛門の直径がヒップサイズより大きくなるヴァニラアイス現象は近い将来実現しそうな

391名無しさん@ピンキー :2012/10/14(日) 22:55:30.30 ID:/KB6l4Wz
歩きながら由恵に電話をかける。
−プルルルル、プルルル
『はいはーい』
寝起きの時とは違った、明るい声。
「今、家でた。準備できたー?」
−しょわわ
(あ、出た。)
話し始めたとたん、尿が少し漏れた。
『服着たら準備かんりょー。もうちょっとで行けるよー。』
「じゃ、ちょうどいいかな。先付いたら待ってて」
(バス降りたら交換しておこうっと。)
会話しつつそう考えた。シャワーを浴びオムツを交換したあと、
化粧中、父親の横で、バス停に向かいながら、3回ほど漏れていたため
若干重量を増していた。
「じゃ、これからバス乗るから、30分くらいだと思う。」

そう伝え電話をきる。そして話をしているうちに到着したバス停で、バスを待つ。
待ちながらふと思う
(由恵は大学行ってるけど、私も大学に行ってたら、何か違ってたのかな)
(もっとしっかり治して、オムツ生活なんてしてなかったかもしれない)
(でも・・・)
オムツのない生活を想像してみたが、何かが物足りない。そう思った。
「あ、来た」
そんなことを考えているとバスがやってくるのが見え、乗るために立ち上がる。
−しょわぁ
(やっぱり、体治ってオムツなくなるのは、やだな)
股間に広がる暖かさを感じ、そう思いながらバスに乗り込んだ。
バスの中には数名の先客がいた。若いカップル、赤ん坊連れの母親、若い女性、若い男性。
バス中程の空いている席に座る。目的地までは20分ほどだろうか。
(ここにいる人でオムツつかってるのなんて、私とあの赤ちゃんくらいかな)
(ほかの人たちは、幼稚園くらいでオムツ使わなくなって)
(それに、あの赤ちゃんだって、あと何年かしたらオムツ卒業するんだろうし)
(でも、わたしは今でも、これからも、オムツ)
(普通は使わなくなるオムツ、そして忘れちゃう、オムツの気持ちよさ)
(この気持ちよさを知ってる私って、ほかの人より人生お得なのかな?)
座ってるだけの車内でこんなことを思っていた。劣等感の裏返し、歪んだ優越感。
『次はXXX。お降りの方は・・・』
−しょわっ
そうこうしているうち、バスは目的地に着き、バスを降りようと立ち上がった時、
また漏れたのを感じる。
(ほら、やっぱり気持ちいい)
思わずそう思い、なんだか嬉しくなった。

「さて、マック行く前に替えましょうかね」
バスを降り、歩き出しながら呟く。そして、待ち合わせ場所のマックの手前にある
大手ショッピングモールに入る。
(空いてるかな?)
そう思いつつトイレへ向かい、一般トイレではなく多目的トイレへ入る。
人のいないトイレだったら一般トイレで替えることも多いが、オムツ交換は意外と音が出る。
汚したオムツのウエスト部分を破る音、それをビニール袋に入れる音、新しいおむつを出し履く音。
気にしなければ、知らなければなんていうことのない音。
しかし、気づいたら、赤ん坊や介護などでオムツ交換の経験があれば、判ってしまう音。
それに、普通の汚物入れだと使用済のたっぷり吸収したオムツは入らないことが多い。
そう思っていたので、人の多い場所で、多目的トイレがあれば、そちらを利用していた。


392名無しさん@ピンキー :2012/10/14(日) 22:56:14.81 ID:/KB6l4Wz
−カタン、ゴソゴソ。ビッ、ビッ。ゴソゴソ。
トイレに入り、据付の荷物棚にバッグを置く。スカートをたくし上げ、
汚したおむつを脱ぎ、新しいおむつを出す。
(一応、しておこうかな。)
−しょわ・・・しょー・・、プッ、ミチミチ・・・
「ふぅ、あんまり出ないな」
便座に座り、残りの尿とついでに大便も出してしまう。尿はあまり出ず、大便も少々。
ウォシュレットで清め、水滴を拭き、新しいオムツを履く。
−カサカサ
「軽くなったし、きもちいい」
そう呟き、身支度を整え、トイレを出る。
「もう来てるかな?」
ショッピングモールを出てマックへ向かう。そしてすぐに着いた。
「まだ居ないか・・・な? 電話してみるか」
店内に由恵の姿は見えない。店外に一度出て、携帯を取り出す。
『おまたせー。』
かけようとした時、背後から声をかけられる。振り向くと由恵がいた。
「今ついたとこだよん」
『今日も相変わらずかわいいねぇ。』
「当然でしょ。私だもんw」
口には出さなかったが、そう言ってきた由恵も十分かわいい、そう思った。
高めの身長に引き締まった体、ホットパンツから伸びる細く長い脚に、小ぶりながら形の良いバスト。
かわいい、というよりモデル体型の美人、であった。
『ちゃんと付けてる〜?・・・付けてるね、よしよし』
そう言いながらヒップを触る。オムツの手触りを確認し頭を撫でられた。
「もー、やめてよぉ」
そう言いつつ、悪い気はしない。どういう訳か、由恵は会うとかならず挨拶がわりに
オムツの確認をした。
会った最初のみならず、一緒にいるとしょっちゅうヒップを触りオムツの確認をする。
ほかの人間だったら心底嫌なことであるはずのその行動は、由恵に限り許せた。
それどころか、確認され頭を撫でられるのが好きだった。
「もう、中入るよ」
『はいはいw』
じゃれあった後、並んで店内に入りカウンターへ並ぶ。

『それでさー、サークルの・・・』
『授業中眠くて眠くて・・・』
『バイト先の・・・』
テーブル席に座ると、由恵は一気に話し始める。大学のこと、授業にサークルのこと、
バイトのこと
最近の出来事を色々と教えてくれる。大学に進学しなかっためぐみには新鮮な話も多く楽しい。
そして話しながら、たくさん食べる。由恵は昔から大食らいだった。その割に細い。
「しっかし、よく食べるねー。」
『ん〜、普通ー。ほかの人が食べなさすぎんのよ』
「それは、ない。大食らいめw なのに太らないんだもんなぁ。特に胸とか」
『うっさい。大きさより形!』
くだらない会話が弾む。
そしてそのくだらない流れがひと段落したとき、周りを確認し小声で聞いてきた。
『ところで、ソッチはどうなの?』
「え?なにが?w」
とぼけて聞き直したものの、何を質問されたかはわかっていた。
『お・む・つ』
さらに声を潜めそう聞かれ、ドキっとする。
由恵にだけは、オムツに関する何を聞かれても嫌ではなかった。
むしろ由恵からだけはオムツの事を言われるのは好きだった。
驚きでも焦燥でもない、胸の高鳴りからドキっとした。
「んー、一緒だよ。かわんない」
胸のたかなりを誤魔化すように、素っ気なく答える。

393名無しさん@ピンキー :2012/10/14(日) 22:58:16.06 ID:/KB6l4Wz
『そっか。治っちゃいそうだったらどうしようかと思ってw』
「えーw ひどくね?ww」
『でもさ、んー、治っちゃったら寂しくない?いや、治ったほうがいいんだろうけど』
「治ったら・・・どうなんだろ?良いような寂しいような。わかんないやw」
『まぁ、どっちでもいいか。めぐはめぐなんだし。』
そんなことを言われ、嬉しくなって口元がニヤけてしまう。
(でも、私本当は、オムツ離れられないんだ。気に入っちゃってるんだごめんね)
その反面、後ろめたい気持ちにも襲われ、少し悲しくなる。
『・・・』
「・・・」
なんとなく無言の空気が流れる。
『そろそろ行こうかw』
「うん」
ーしょわっ
(あ、出た)
『ん?・・・でちゃった?w』
立ち上がった時、漏れ出してしまい、一瞬固まったのを由恵は見逃さず小声で言った。
「もぅっ、大丈夫!」
少し顔が赤くなったような気がしたが、先に立って店を出て行く。
『さーて、どこ行く?』
「んー、久しぶりに服でも見に行こうかな・・・ってコラ!」
話をしつつ、由恵にヒップを触られる。
『ん、まだ大丈夫ねw』
「もー」
(いつも触ってくるけど、由恵もオムツ着けたいのかな?・・・って、そんな訳ないかw)
しょっちゅうオムツを触ってくる由恵、たまにめぐみそうは思う。

マックを出てから二人はショッピングモールへと向かった。
テナントとして複数のショップが入っており、そこで服を選ぶつもりだった。
「これ似合うかな?」
『もうちょっと明るい色の方がいいって』
「これいいけど値段がなぁ」
『たっか、あっちに似たようなので安いのなかったっけ?』
「あれは・・・」
『これは・・・』
女同士の買い物、特に欲しいモノがあるわけでもなく、あちこちの店で服を見まくる。
あっちの店へ行き、こっちの店へ。かと思えば最初の店に戻り・・・
男であれば耐えられない、しかし女同士なら楽しくて仕方ない、そんな時間が過ぎていく。
ゆうに3時間は過ぎた頃、さすがに疲れたのかフードコートで休憩を取ることにした。
「服買いたいんだけど、なかなか決まらんw」
『めぐ、いつもそうじゃない。せっかく選んであげてんのにさ』
「だって、由恵の選ぶの派手なんだもんw」
コーヒーを飲みつつそんな会話を繰り広げる。
『結局どーすんの?買わないの?』
「最初のお店の買おうかなぁ」
『じゃ、行こうか』


394名無しさん@ピンキー :2012/10/14(日) 22:59:12.03 ID:/KB6l4Wz
一息ついたところで、いよいよ購入するため最初の店へと向かう。
『そういえば、平気?』
「あ、うん、平気、かな」
歩きながら小声で言われる。この聞き方は、オムツの事とすぐ分かりそう答える。
『どれ、ん〜?』
「あ、コラ」
やっぱり、と思った。お尻を触られ、揉まれる。
『結構出てるじゃない、替えあるんでしょ?』
「うん」
『じゃー、替えてきなさい。それとも、替えてあげようか?w』
「大丈夫ですwww」
一度は平気と答えたものの、実のところは結構漏れていた。
触られ揉まれたとき、由恵の手にはグニュグニュとした感触が伝わったに違いない。
そのくらいは漏れてしまっていた。
「じゃ、ちょっと待ってて」
そう言ってトイレへ向かう。そして多目的トイレに入り交換をする。
−カタン、ゴソゴソ。ビッ、ビッ。ゴソゴソ。
(買い物に夢中で替えるって言い出せなかったな。気を使わせちゃったか。)
(夢中…になってたのも本当だけど…半分かな…)
汚し重くなったオムツを外し、ビニール袋に入れながらそう思う。
(残り半分は、やっぱり、触ってもらいたいんだよね。多分)
(由恵、いつも触って揉んでくれるから。気持ちいいんだよね。触ってもらうの)
(でもなぁ、そんなこと気づかれたら、嫌われちゃうよね。やっぱ)
(いっそ、カミングアウト、したらどうなるかな?)
歪んだ愛情、歪んだ友情。めぐみは由恵に、重くなったオムツを揉まれるのが好きだった。
性的快感は少ない、しかしその秘所は、自分でする時よりはるかに潤み、
オムツに糸を引くほどだった。
「よしっと。行こう。」
そのことに敢えて気づかないふりをしたまま、新しいオムツを履き呟く

「おまたせー」
『どれどれ、よしw』
新しいオムツを触られ、またニヤけてしまう。
「もうっ、行くよ」
誤魔化すように呟き、服を買うため最初の店へ戻る。
「とりあえず、コレとコレとっと」
「どーだろ、この組み合わせ。似合う?」
上着とスカート、二つを見せて意見を聞く。
『んー、色の組み合わせはいいんじゃない?』
『でも、実際着てもらわないとわかんないなぁ…試着室いこうか。』
『オムツもまだ平気でしょ』
最後の一言は小声で言われ、試着室へと向かう。広めの、二人でも入れる試着室。
しかし一人で入り着替える。流石に直接オムツ姿を見られるのは恥ずかしかった。
「どうだろ?」
『かわいいかわいい。よく似合ってるよ。』
『でも、ちょっと待ってて』
着替えた姿を褒めたあと、由恵は一度立ち去りすぐに戻ってきた。違う服を手に持って。
『その上着ならこっちのスカートも似合うと思う。ちょっと履いてみて』
「んー」
由恵が持ってきたのはスカート。最初に履いたものより短く、ややタイト。
「これはダメだわw」
一応履いてみたものの、めぐみはカーテン越しに由恵にそう伝える。
『えー、見せてみー』
「カーテン開けられないww」
『じゃ、入るw』
返答を聞かず滑り込むように中に入る由恵。



395名無しさん@ピンキー :2012/10/14(日) 22:59:57.13 ID:/KB6l4Wz
「あ、コラw」
『似合うじゃない』
「でも…少しかがんだら見えちゃうし、ラインだって…」
そのスカートは太もも半ばまで露になる丈で、少し屈めばオムツが見えてしまう長さだった。
さらにタイトなため、ヒップラインはオムツによってボコボコしたものとなってしまう。
『かわいいから平気よ。似合ってるって。脚綺麗なんだから隠すのもったいないよ』
「いやいやいや、そんな綺麗じゃないしw」
「綺麗な脚ってのは、由恵みたいにホットパンツの似合う脚のことですw」
『ホットパンツ…か。ちょっと待っててね?』
何かを企んだ由恵は更衣室を出ていき、すぐに戻ってきた。
『今度コレ履いて』
またもや持ってきた服を差し入れ、着替えを促す。それはホットパンツだった。
「ちょwwwこれはナイでしょww」
『いいからいいからw』
仕方なく、いや内心は喜んで、それを試着する。本来のサイズより一回り大きいそれは
オムツを着けたままでも履くことが出来た。
『どれどれ・・・あらやだ似合う』
「また入ってきてーw」
着替えが終わったとき、また由恵が入ってきた。
「さっきのスカート以上にこれはナイわぁ」
『そんなことないって。似合ってるよ』
「だって、オムツのヒラヒラ出ちゃってるし、お尻だけおっきくなってるし」
ぱっと見はただのホットパンツであったが、ウエストから足回りからオムツのギャザーが
出てしまっている。
さらに、スカートなら隠せる、オムツで一回り大きくなったヒップも露になり、
バランスの悪い腰周りとなってしまっていた。
「こんなの、おむつ見せびらかしてるようなもんじゃないw」
『いいじゃない、見せびらかせば。かわいいもん』
「もー、じゃぁ、由恵がオムツにホットパンツ履けばいいでしょ」
『あはは』
『とりあえず、最初のやつかっちゃえば?』
「そうするw」
そう言って、誤魔化すように笑いながら由恵は試着室を出た。

服を買い、ショッピングモールを出ると夕方になっていた。
「もうこんな時間だねー」
『早いねぇ』
そろそろ帰宅しようか、そう思っていたとき
『そうだ、ちょっと待ってて。買い忘れ。』
「一緒に行くよ」
『いいから、すぐ戻るからそこで待ってて』
そう言い残し由恵はショッピングモールへ戻っていった。
ベンチに腰掛け待っているとすぐに戻ってきた。
『おまたせ、さっきのお店でやっぱり欲しいのあって買ってきたw』
『ちょっとあっち行くよん』
由恵はめぐみの手を引き、歩き始める。連れて行かれた場所はショッピングモールの外れ、
ちょっとした公園のようになっている、そんな広場。



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