No.09「隣室の女児」

 牧原 結衣 (まきはら ゆい)
 11歳 みそら市立下里第一小学校5年1組
 身長:143.1cm 体重:34.2kg 3サイズ:65-51-69
 短めの黒髪ときりりとした大きな瞳が印象的な、真面目な女の子。

 ヒロインの物語開始直前一週間の日別排便回数(←過去 最近→)
 2/3/2/1/1/1/1 平均:1.6(=11/7)回 状態:健康

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 大学生の時、マンションの隣の部屋に可愛い小学生の女の子が住んでいたことがあった。
 年齢は分からずじまいだったが、おそらく高学年で、五年生か六年生だったと思う。
 短く切り揃えられた黒髪ときりりとした大きな瞳が印象的な、真面目で賢そうな少女だった。

 当時僕の頭の中はその娘のことでいっぱいだった。
 初めて彼女に出会ったのは引っ越しの挨拶をしに隣室を訪れた時のことだったが、その時に僕は彼女の姿を一目見て気に入ってしまったのだ。
 その髪型も顔つきも好みのものだったし、特に服の上からでは完全に平板にしか見えない、その無垢で愛らしい胸部は実に魅力的だった。
 細くか弱い四肢や胴体はまさに未成熟そのものという感じであったが、それでいて彼女の肉体からは低学年の幼女には無い生々しい肉感もどことなく感じられ、僕は性的欲求を強く刺激された。二次性徴の近づいた小学校高学年の女児ならではの魅力を、彼女はその小さな身体から放っていたのである。

 また、外見だけでなく、彼女のふるまいにも僕は強く心を引かれた。
 大きな瞳で僕を物珍しそうに見上げてくるのは、いかにも年上の男性がまだ珍しい年頃の少女といった感じで可愛らしかったし、親が僕に挨拶をしたのを見習って小さく会釈をしたのも、子供らしい緊張が伝わってきて愛らしかった。
 気の強そうな雰囲気の彼女だけに、おとなしく従順なそれらの動作は、いっそう魅力的に感じられたのである。
 彼女がたとえ強い少女だとしても、自分よりも年上の人間に囲まれれば、やはりただの子供でしかない。その自覚から生じたであろう萎縮の様相に、僕は嗜虐心にも似た黒い好奇心をくすぐられたのだ。

 ――総じて、彼女は僕にとってまさに理想的女児といった感じだった。
 こんなにもおいしそうな女児が現実にいるのかと思えるほどにその全てが魅力的で、僕は完全に彼女の虜になってしまった。
 そして、その出会いの日の夜から、彼女は僕の「おかず」になった。
 壁を一枚隔てた隣の部屋で、あんなにも可愛い小学生の女の子が生活しているのだと思うと、もうたまらなかった。
 生活をしているということは、トイレで排泄行為も行っているということである。放尿はもちろん、臭い大便も毎日のようにモリモリと排泄しているはずだ。女児の排泄に深い興味がある僕は、殊にその事実に惹かれていた。
 さらに、その大便はもしかすると下痢便かもしれないとも考えた。
 もちろん、大便を排泄しているのは確かだが、下痢便を排泄している可能性は低い。何らかの形で体調を崩さないと下痢にはならないのだから、当たり前である。が、女児の排泄の中でも殊に下痢が大好きな僕は、彼女が苦しみながら下痢をしている様を妄想せずにはいられなかった。

 もしかすると、彼女は今日、おなかを壊しているかもしれない。
 それでまさに今、トイレの中でブリブリビチビチと汚い音を立てながら、ドロドロに溶けた下痢便を排泄しているかもしれない。時折おならもブーブーと混ざり、彼女は自分のおしりから放たれる音が恥ずかしくてたまらず、顔を真っ赤にしているかもしれない。
 そうなると、トイレの中には彼女の下痢便から立ち上る強烈な悪臭が立ち込めていることだろう。その中で彼女は重苦しい腹痛に顔を歪め、脂汗をだらだらと流しながら、必死の思いで下痢の苦しみと戦っているのだ。おそらく両手でおなかを抱え込み、時にぐるぐるとさすっているだろう。肛門を熱い流動物が滑り抜けてゆく感覚に悶え、そしてヒリヒリとした灼けるような痛みも感じているだろう。早く排泄を済ませたいという必死の思いにも関わらず鈍い腹痛と便意が続き、彼女は小さなうめき声を上げながら、惨めな下痢を続けてゆく。
 その内に、運悪く母親あたりがトイレへやって来てしまうかもしれない。それまで汚い音を鳴らし続けていた彼女は、ドアがノックされるなり、はっとして盛り上がっていた肛門を締め付けすぼませる。自分が下痢していることを恥ずかしがって親に隠していたのだ。
 わずかな静寂ののち母親に「下痢してるの? 大丈夫?」と尋ねられて顔をますます真っ赤にするが、しかし「ううん。そんなことないよ、大丈夫だよ」などと強がりを言ってごまかす。すると母親はまた少し口を閉ざしてから、「そう、ごめんなさいね」と言って静かに去ってゆく。それまで聞こえていた爆音とトイレの中から漏れ出してくる下痢便独特の硫黄臭からして、娘が下痢をしていることは明らかであった。が、そういうことを知られるのが恥ずかしい年頃なのだろうと察して、気付かなかったふりをしてあげたのだ。
 そして母親がドアの前からいなくなってからしばらくして、再び下品な排泄音が響き始める――。

 ――そんなふうな感じの妄想が、次から次へと湧いてくるのだ。
 僕は毎日、眠れない夜を過ごすことになった。
 最初の内は単に排泄の光景だけを妄想していたが、やがて家のトイレで考えられる排泄シーンをあらかた妄想しつくすと、今度は学校で彼女が下痢をしている姿、そして彼女が下痢を我慢できずおもらしをしてしまう様なども頭の中に描くようになった。
 そうして彼女と出会ってから一月二月と時が流れてゆく内に妄想はどんどんと積み重ねられ、僕の中での彼女の存在も大きくなっていったのである。
 その間に僕と彼女が実際に出会ったのはせいぜい二回か三回ぐらいでしかない。
 会ったとしても、彼女が会釈をし、僕が微笑むぐらいの淡いコミュニケーションしかすることはなかった。彼女は僕のことを隣に引っ越してきた大学生ぐらいにしか思っていなかっただろうし、僕も表面上は無関心を装っていた。

 はにかみながら会釈をする可憐な女児は、まさか自分が性欲の対象にされているだろうとは思いもしなかっただろう。
 ましてや自分が他人の頭の中で汚らしい下痢を繰り返させられているだろうとは、万に一つも考えられるはずが無かった。
 だが僕の妄想の中では、彼女は毎日のようにトイレに駆け込んでは爆音と悪臭を撒き散らして下痢便を排泄し、時には下校中に我慢ができなくなって草むらの中で野糞をし、また時にはトイレまで我慢できず、ビチビチの下痢便を漏らして下着を汚していたのである。

 彼女は自覚無く穢されていたのだ。
 そしてその幼い無自覚さは、僕の黒い性欲をますます強く刺激するものでもあった。
 無垢な小学生の女の子を本人に知られずに汚す、その背徳感がまた気持ち良かった。

 おそらく最初の二ヶ月だけで、僕は頭の中で彼女のおなかを百回は下させただろう。
 彼女の下着は五十枚以上駄目になっただろうし、おしりを拭くのに使われたトイレットペーパーの数などはもう想像もつかない。
 もちろん、それだけ彼女を汚してもなお僕は満足することがなかった。
 ただただ欲望の赴くままに彼女に下痢を繰り返させ、その妄想に伴う興奮を激しくしてゆく一方だった。
 ついにはその実現さえも本気で望み始め、彼女を部屋に招いて下剤入りのジュースを飲ませる方法まで考え始める始末だった。

 ……事件が起こったのは、そんなある日のことである。


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 その日、僕はいつもよりもだいぶ早く学校から家へと向かっていた。
 午後の授業が一つ、休講になったからだ。季節はすでに初夏になっていて、雲の美しい爽やかな日であった。

 エレベーターから廊下に歩み出し、僕はどきりとした。
 彼女がいたからだ。部屋のドアの前にひとり立っていたのである。
 ドアを開けようとはしないので、親が留守で帰ってくるのを待ってでもいるのだろうか。
 彼女の部屋はエレベーターから最も離れたところにあるので、その隣の僕の部屋へもいくらかの距離があった。が、彼女の背負っている彩やかな赤いランドセルは、遠くから見てもよく目立っていた。それがまた小さな身体にぴったりと似合っていて、彼女は本当に可愛らしい小学生の女の子という感じであった。

 ――だが、すぐに僕はその様子がおかしいことに気が付いた。
 どうやら彼女は僕が現れるよりも前からこっちの方を見つめ続けていたようで、僕は彼女が視界に入ると同時に目が合ったのだが、なぜか彼女は僕のことを凝視してくるのである。普段と異なる、緊迫感のある面持ちだった。そんな彼女を見たのは初めてであった。
 僕は全く理由が分からなかった。
 それで驚き一瞬立ち止まったが、すぐにかまわず彼女の方に向かって歩き始めた。もちろん、自分の部屋に帰るためである。

 僕も彼女を見つめながら前に進んだので、互いの視線はそのまま交錯し続けることになった。
 歩きながら僕は彼女の変容の理由を考え続けたが、やはりまだ理由は分からなかった。が、近づくにつれて、彼女の姿勢に妙なところがあるのに気が付いた。
 両膝をくっつけ合わせ、背筋を曲げているのだ。普通の直立の姿勢とは明らかに異なるものであった。
 手の位置も少し変だった。両腕はおなかに当てられていて、一見腕組みをしているように見えたが、しかしよく見るとそれぞれの腕は重ねられてはおらず、平行になっているのだ。どうやら腕組みというより、おなかを押さえているような感じだった。
 よくよく考えればもうこの時点で明らかだったのだが、僕は彼女の険しい表情に気を取られていて、まだ重要なことには気が付けていなかった。

 さらに前へ進んでゆくと、彼女が汗をだらだらと流していることに気付いた。
 それも変だと思った。その日は初夏にしてはだいぶ気温が低く、寒いと思えるほどに涼しかったからだ。
 もしかすると何か理由があって走ってきたのかもしれないと考えたが、しかしよく見ると、彼女の顔は真っ青だった。
 走ってきたなら紅潮しているはずである。僕はふと、彼女はどこか体の具合が悪いのだろうかと考え始めた。

 そうして歩を進めながら、さらに僕は彼女の体が小刻みに震えていることにも気が付いた。
 ……同時に、ある予感が僕の中に生まれた。
 まさか、と思った。すると、今度は彼女は右腕を小さく何度か動かした。――おなかをなでているように見えた。

 その瞬間、ついに僕は分かってしまった。
 彼女は下痢をしていたのだ。腹を壊し、激しい便意と戦っていたのである。
 今すぐにもトイレに駆け込みたいのに、いるはずの母親が留守で部屋に入れず途方に暮れていたのだ。
 だから真っ青な顔をして震えていたのである。彼女が流していた汗は、脂汗だったのだ。その量からして、おそらくかなり長い時間、我慢を続けていたのだろう。腹痛も相当なものだったに違いない。表情がいつになく険しいのも当然であった。

 状況を完全に把握すると同時に、胸がどくんと鳴った。
 全身を黒い血が駆け巡り、下半身が劣情に満ち、体が震えるほどの強烈な興奮が脳を溢れ出してゆく。
 彼女が下痢をしている。可愛い小学生の女の子が下痢をしている。おなかを下し、直腸の中をドロドロの下痢便でいっぱいにしている。愛らしい顔を苦痛に歪め、真っ青になって脂汗を流し、おなかを抱えて猛烈な便意と腹痛に悶えている。内股中腰という情けない姿勢で、下痢に苦しんでいる。とにかく下痢をしている。
 ――夢にまでみた彼女の下痢。
 性欲が異常なまでに昂ぶり、あまりにも興奮しすぎて気が狂いそうになった。

 確信と同時に、僕は立ち止まって彼女を凝視した。
 ちょうど部屋の前まで至っていたので、その行動に違和感はなかった。
 彼女も相変わらず、険しい表情で僕を凝視していた。
 どうしようかと思った。
 とにかく彼女を見つめ続けていたい。下痢に苦しみ悶えるその惨めな様子を、ただただ視姦し続けたかった。だから、部屋の中に入るわけにはいかない。が、このまま突っ立っているのは変だと考えた。
(何か、話しかけよう)
 興奮のあまり回らなくなっていた頭を必死に動かしてそう考えた。
 彼女の様子はどう見ても普通じゃないから、心配の声をかけることは不自然な行動ではない。
(どうしたの? 具合でも悪いの?)
 そう、声に出そうとした瞬間だった。

「あのすみませんっ」
「え?」
 いきなり彼女が話しかけてきたのだ。僕は驚いて、ほとんど声を出せなかった。
「お手洗いかしていただけませんかっ!?」
 そして次の彼女の言葉を聞いた瞬間、僕は全身がぞくりとするのを感じた。
 そうきたか、と思った。それと同時に、彼女が僕を凝視し続けていた理由も分かった。
 ――彼女は僕を見つけた瞬間から、僕の部屋のトイレを借りるつもりになっていたのだ。
 他人の部屋のトイレで大便をするなど小学校高学年の女児にとっては相当に恥ずかしい行為のはずだが、しかし彼女はもう、そうするしかなかったに違いない。本当に切羽詰っていて、とにかく便器さえあれば良かったのだろう。
 一刻も早い母親の帰宅を願って廊下を睨み続けていた彼女にとって、予期せぬ隣人の登場は奇跡的幸運だったのだ。
「お母さんいなくて入れなくておねがいしますっ……!」
 さらに間髪入れず、彼女は続けた。ものすごい早口で、声は大きく震えていて泣きそうにさえ思えた。
 これから彼女が僕の部屋のトイレで下痢便を排泄する。
 僕は答えるよりも早く、その夢のような事実に凄まじく興奮した。
 目の前で震えている彼女はまさに限界といった様相である。本当にこれから下痢を出すのだ。

「――いいよ。鍵開けるから、ちょっと待っててね」
 乞うような瞳で見上げてくる彼女を見つめ、僕はできる限り淡白な返事をした。
「すみませんおねがいします」
 彼女は顔を歪めながら、明らかに無理をして笑い顔を作った。
 しかしあっという間にその表情も崩れる。もう僕がドアを開ける時間さえも煩わしいのだろう。彼女は脱糞したくてたまらないのだ。
 これからこの少女の下痢の音を聴き、臭いを嗅げるのだと思うと、もうそれだけで射精してしまいそうだった。

  ギュゴロゴロォォーーー……
 僕が財布から鍵を取り出すと同時に、彼女のおなかが大きく鳴った。
 初めて聞く、下痢に苦しむ女児のおなかのうなりであった。凄まじい刺激が全身に走って、血液が沸騰しそうになる。
 ちらりと彼女を見ると、左手を肛門に回しているところだった。もはや、一秒一秒が奇跡の連続である。
  ――カチャッ
 僕はあくまでも冷静を装い、鍵を穴に挿し込んで静かに回した。
 そして鍵をポケットに入れ、ゆっくりとドアを開けてゆく。
「すみませんおじゃましますっ!」
 するといきなり、僕が「どうぞ」と言おうとするのよりも早く、彼女は半開きのドアから玄関へと突撃した。
  グゥゥキュグルルゥゥーーッ!!
 廊下まで聞こえるほどの大きな音をおなかから鳴らしながら、大慌てで靴に右手を伸ばす。左手は肛門から動かそうとしない。
 瞬く間に、まず右の靴が足から剥ぎ取られた。その靴は床の上に乗っかってしまったが、彼女はそれに全くかまわずに、次の瞬間には左の靴も勢いよく脱ぎ飛ばした。なりふりをかけらも考えていない。想像以上の切迫ぶりに僕は驚いた。
 次の瞬間には、すぐ側にあるトイレへと全力で駆け込む。
  バタガチャンッ!!
 直後、凄まじい勢いでトイレのドアが叩き閉められ、鍵がかけられた。
 僕がようやく玄関に入ったのと同時である。恐ろしい速さだった。
  ガサガサガサササッ!
 間髪入れずに衣擦れの音が響いた。スカートをまくり、パンツを下ろしている。
 いよいよ爆発の瞬間が訪れようとしている。僕はもう時間が無いと思い、土足のままトイレの前に向かった。終始間近で下痢の音を聴きたかったのだ。
 そうして――僕がドアの前に至った瞬間、

  ブリブリボチュビチビチビチビチビチビチッッ!!!
  ブボボボボボボッ!!!ブボ!! ビュリビュリリュリリリリリブウッ!!!

「――っ!!!」
 凄まじい勢いの爆音が、トイレの中から響きわたった。
 想像を絶する、激しく下品な音だった。間違いなく、下痢便の噴出によって肛門が振動する音。下痢の音である。
 ついに彼女は下痢を始めたのだ。僕は興奮しすぎて頭の中が真っ白になった。心臓がどくんどくんと暴れる。目を見開き、打ち震えた。まだ何もしていないのに、下半身が気持ち良くてたまらない。女児の下痢。爆発する肛門。物凄いウンチの音。圧倒的な興奮の波に、僕は意識を飲み込まれた。

「は……ぁぁぁ……っふぅ、ぅぅ……!」
  ブッ!ブチュビチビチビチッ!!! ブリチチッ! ジュボポビビビッ!!
  ヂビチチヂチチチッッ! ブピッビピビチッブリブリビチィィッッ!!
  ブリポジュビヂ! ブピビチブポッ!! ビリビシュリュリュゥーーッ!
 さらに物凄い音が連続する。激しい下痢だった。信じられないぐらい下品な音が聞こえてくる。
 小学生の女の子が下痢をしている。目の前のドアの奥で下痢をしている。うちのトイレで下痢をしている。おなかをこわしてピーピーの下痢をしている。ビチビチの下痢便を便器にぶちまけている。音も本当にビチビチとしている。女の子のおしりから放たれているとは思えない、下品すぎる排泄音。
 そして臭いが漂ってきた。物凄く臭い。下痢便独特の強烈な臭い。臭くてたまらない。あの可愛い女の子のおしりから、こんなに臭い下痢便が出てきた。彼女の恥ずかしい下痢ウンチの臭い。まさしく彼女は目の前のトイレの中で下痢をしている。
 ――もう我慢ができなかった。僕は獣のような衝動に身を任せ、陰茎を掴み出してしごき始めた。

「ふぅぅぅ……っんっ!……ぅうぅ、ぅん……」
  ビジュ!!ビチ!ブピッ! グジュジュジュジュビチッ! ブオッ!!
 可愛く苦しげな息み声と共に下劣な破裂音がぶちまけられる。
 その音を全身で聴き味わい、そして下痢便の臭いを力いっぱい吸い込みながら、僕は狂ったように自慰を続けた。
 腕が動くたびに、天に昇るような快感が全身に響きわたる。気持ち良すぎてこのまま死ぬかと思った。いっそ死んでもいいと思った。
  ブリブヒブビィッブピブピブビッッ! プウウゥゥゥゥーーッ!!
「っ――!」
 そして彼女のおならの音がかん高く響いた瞬間、ついに僕は射精してしまった。
 彼女が中で下痢をしているトイレのドアへと、信じられないような勢いで熱い精が放たれてゆく。
 下半身が無くなるような壮絶な快感に全身が痙攣し、心臓が痺れて目の前が白くなった。
「ふっぅぅ……っ……ん……!」
  ビヂビジブジュ! プビチビチビュチッ!! ジュポブポピブゥゥッ!
 トイレの中の彼女は何も知らず、下品な音をビチビチと放ち続ける。
 僕は快感のあまり立っていられなくなり、膝から床へと崩れこんだ。
  ブチュッ!ブチュチュビチュブチュ!! プゥッ! プウウウウウゥッッ!
 次々とドアに精子が飛び、ベタベタと貼り付いては垂れ落ちてゆく。
 生の女児の下痢をおかずにしながらの射精。女児の下痢ウンチの音を聴き、悪臭を吸い込みながらの射精。
 それは夢のように気持ち良かった。ただただ気持ち良かった。人生で一番気持ち良かった。本当に死んでしまいそうだった。最後はもう、何も考えられなかった――。


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「……はぁ……あぁ……ふぅ、う……ぅ」
  ブピプピ……ブピ……ッ……ポチャッ…………
 やがて、彼女の下痢は急に勢いが弱まり始め、そして静かに収まりを見せた。
 僕は鞄の中にあったポケットティッシュで、音を立てないようにトイレのドアを拭いているところだった。
 もう手と性器は拭き終わっていて、ズボンのチャックも上げていた。靴も脱いでいる。相変わらず興奮しきっていて性欲も全く弱まっていなかったが、さすがにいくらかは冷静になっていた。

「はぁーー……」
 彼女のため息が聞こえた。激しい下痢のあとの安堵のため息だろうか。
  クルギュルギュルギュルゥーーッ
「っつぅーーー……」
 さらにおなかの鳴る音と、その痛みに悶える声。
 まだ腹痛は続いているらしい。これまでの音と今漂っている強烈な臭いからして相当の量を排泄しただろうが、まだ腸の中には下痢便が残っているのだろうか。僕は彼女がもっとウンチを出すことを強く望んでいた。

  ……ギュゥゥゴロゴロゴロゴローーーッ……
「ぅく……っ……うぅ……」
  ビィッッ! プリプリプリブリッ!! ビュチュビビヂヂヂビチブジュッ!
 ――その欲望が彼女の腸に伝わったのか、再び彼女は激しく下痢を始めた。
 その汚らしいビチビチ音が強烈な興奮の波となって、両耳から下半身へと流れ込んでゆく。
 また獣のような衝動が膨らみ始める。僕はたまらずドアを拭く手の動きを止め、欲望の赴くままに下半身へと手を伸ばした。

「はっ……ふっぅぅう……っう……!」
  ブリッ!ブビビビビブリッ! ブリュビヂッッ!! プスプスピブゥッ!
 搾り出すような荒々しい排泄が続く。
 悪臭はもう、すごいことになっていた。便器の中はドロドロの下痢便で満ち満ちていることだろう。
 それどころか激しく水面に叩きつけられた下痢便は四方八方に飛び散り、便器の側面や彼女の尻肉まで茶色い斑点だらけになっているに違いない。
 彼女の肛門も、ウンチまみれで真っ茶色になっていることだろう。全ての汚物を産み出した、彼女の最も下品な器官。今もその穴が膨らみ盛り上がって、悪臭を放つ下痢便をブリブリと排泄しているのだ。
 ――彼女のおしりの下に隠された便器の中の惨状を妄想しながら、僕は荒々しく腕を動かした。

  ブリブリブリビュリュッ!! ブオッ! ブビビビビビブオッッ!!
  プゥーーブビブビブピーーッ! ……ピブッ!ビチビチチチッ!ブチュッ!

 彼女の肛門から下痢便が産み出される音を聴き、その汚物の臭いを嗅ぎながら、ひたすら快楽に耽る。
 頭の中には、盛り上がった彼女の肛門とそれから吐き出される水のような下痢便、そして便器の中に拡がる泥の海が描き出されている。この強烈な悪臭の根源、――彼女のビチビチの下痢便を、僕は実際に見たくてたまらなくなり始めた。

「はぁー、はぁー、はぁ……」
 直後、急に排泄音が止まり荒々しい呼吸が聞こえてきた。息つぎでもしているのだろうか。
 とその瞬間、僕はある単純ではあるが、奇跡的な考えをひらめいた。
 彼女に下痢便を流させない――彼女の下痢便を見ることができる方法である。
 ――僕はさっそく、実行に移した。
「……ふぅぅ……っう……うっんんぅ……!」
  ビチビチビチブリッ! ジュボボッ! ビジュビビィィィィイイィッ!
  ブジュボブボッ!プビッ!トントンッ……ポチャ……、ポチャチャ…………
 早ければ早いほど良かったので、彼女が息みながら下痢をしているにも関わらず堂々とドアをノックした。
 と同時に、あれほど激しかった排泄の音がぴたりと止む。
 それまで完全に沈黙していた僕が突然ノックしてきたので、彼女は相当驚いたに違いない。

  …………ピチャ…………ポチャポチャ…………チャポ……
 沈黙。肛門から腸液が垂れる音だけが聞こえる。彼女は言葉を出せなかった。
 あまりに静かだったので、僕は居間にでも行っていると思っていたのかもしれない。
 少なくとも彼女は安心しておなかに力を入れ汚い音を出していたところを僕に聞き抑えられ、今は堪えがたい羞恥に悶えているに違いない。
 あの下品で汚い下痢ウンチの音と、それに伴う野蛮な息み声――自分の最も恥ずかしい音を聞かれてしまったという自覚。おそらくドアの外にまで強烈な便臭が漏れ出してしまっていることにも、彼女は気付いているだろう。
 死にたいほどに恥ずかしいことだろう。彼女はただでさえ羞恥心の敏感な小学校高学年の女の子である。恥ずかしくて気が狂いそうだろう。惨めでもあるだろう。まさに大便の排泄中という考えられる限りの恥ずかしい姿で、汚れた肛門をひくひくと収縮させながら、今彼女は壮絶な羞恥に震えているのだ。

 ――そう考えると、もうたまらかなかった。あっという間に凄まじい射精感が全身を駆け巡る。
 しかし、この時僕はそれを抑え込んだ。二回目の射精は、彼女の下痢便を見ながらしたいと思ったからだ。
 ノックしたまま黙っているのは、彼女を困らせるためである。
「……あ、あの……なんですか……?」
 少し間を置いて、ついに彼女が話しかけてきた。
 声に脅えの色が見える。かなり動揺しているのが、手に取るように分かった。
 便座に座って下痢をしている最中の女児と扉越しに会話するというのも、実に刺激的なシチュエーションである。
「実は言い忘れていたことがあってね――」
 僕は努めて冷静を装い、静かに答えた。手は陰茎を握ったままだ。トイレの中の彼女には想像もできないことだろう。
「はい……?」
  グギュウウゥゥゥーーーッ!
「……っふ……っ……!」
 脅えながらも明らかに迷惑そうな彼女の声と同時に、今度はおなかの鳴る音が聞こえた。直後に小さなうめき声。
 それで僕はまた射精しそうになったが、やはり今度も抑え込んだ。
「――実は、今うちのトイレ壊れててね……水は流さないでおいてくれるかな?」
「えっ!?」
 言ってしまった。もちろん大嘘である。彼女の困惑の声が胸に刺さる。
「水流しちゃうと溢れ出して大変なことになるから、絶対に流さないようにね」
 さらに釘を刺す。後から考えればあまりにも適当な嘘だったが、しかしこの時は性欲に脳が支配され、あまり物事を深く考えられなかった。
「…………」
 彼女は返事をしない。荒めの呼吸は聞こえるが、声は出さなかった。
 よく考えれば当然である。自分が大量に吐き出した恥ずかしい下痢便をそのまま残していけと言われたのだ。
 公衆便所ならまだしも、ここは顔を知った隣人の家である。死刑宣告にも等しい。羞恥で気が狂いそうになっているのではないだろうか。

「……はい……わかりました……」
 そのまま沈黙し続けてしまうかとも思ったが、やがて彼女は小さく返事をした。
 今度の声は泣きそうだった。だいぶ震えていた。無理もない。彼女は今、凄まじい恥辱を味わっていることだろう。
 さすがに僕は罪悪感を感じたが、しかしその想いすら直後には興奮の一要素となった。
 もう彼女をおかずにすることしか考えられない。完全にケダモノと化していた。
 ――と、次の瞬間、
  ブリッ……!
 突然、トイレの中から小さな破裂音が響いた。
 間違いなく下痢の音である。彼女はウンチをちびってしまったのだ。
 その小さな音を聴いた瞬間、僕は全身がぞくりとするのを感じた。
 もう僕のノックによって彼女の排泄が中断してから、だいぶ時間が経っている。恥ずかしい音を聞かれまいと、必死に我慢を続けていたのだろう。しかしここにきて彼女はつい我慢ができず、わずかに肛門を緩ませてしまったのだ。――その惨めさに、僕は情欲を強く刺激された。

  ……ビュチュッ!…………ブリブリ……ポチャ……
 どうしようか、と迷い始めるやいなや、さっきよりもさらに大きなちびり音が聞こえてきた。
 おそろしく官能的な響きである。その音の控えめさが彼女の惨めさを反映しているようで、僕は狂いそうなほどに激しく興奮した。
 彼女はきっと今、物凄く恥ずかしい思いでウンチをちびったのだろう。ある意味おもらしである。小学生の女の子が、自身の下痢に泣きそうなほどの羞恥を感じている。……もうたまらない。僕は腕の動きを速めた。
「ところで下痢してるみたいだけど、大丈夫?」
 そうしながら、僕はいじわるをすることにした。実際はそう考えるよりも早く、言葉が口をついて出てきた。
 トイレの前に留まり、しかも会話を続ける。今の彼女が最もしてほしくないことを、僕はすることにしたのだ。
「……すみません……大丈夫です…………っう……!」
  ……ブリリリッ……ブリ…………ブリブリブリブリッ!!
 今にも泣き出しそうな声と共に、それまでになく激しいちびり音が響いた。
 あまりにも激しくて、もうちびりと言える程度ではないのかもしれない。確実に、彼女は肛門を制御できなくなりつつあった。
「本当に大丈夫? うちに下痢止めあるけど、良かったら後で使う?」
 凄まじい快感に打ち震えながら、僕はさらにいじわるを続けた。
  プゥッ! プビビビビィィィ……ッ……!
 それと重なって、今度は下品なおならが聞こえてきた。
 間違いなく彼女はもう限界だ。黒い血が沸騰する。僕は胸を高鳴らせながら、彼女の反応を待った。
  キュルキュルキュルルゥゥゥゥーーッ!
  ブビチビチビチビチビチッッ!!……ブリッ!……ビヂヂヂヂィィィ……
「ほんとにだいじょぶですから……っ!!」
 下痢便を垂らしながら、彼女は大声で叫んだ。今度の声は完全に泣き声だった。
 同時に怒りにも似た強い拒絶も込められていて、はっとして僕は腕の動きを止めた。
 さすがにいじめすぎたと思った。性欲が暴走して行動が過激になっていたことに気が付いたのだ。
(もうやめておこう)
 百パーセント大丈夫ではないことを指摘してみたかったが、僕はこれ以上彼女を傷つけるのはまずいと判断した。

  ブリッ!ブリブリブリ!ブリ!プビブピブピブピブピブピッッ!!
 もうちびりとは表現できそうにない、獰猛な破裂音が連発される。
 彼女の肛門がもう駄目になってしまったのがよく分かった。あまりにも惨めで汚らしい、それゆえに官能的な響きである。強烈な興奮が生じて僕は下半身を痙攣させた。まだ腕を動かし続けていたら、この衝撃で射精してしまっていたに違いない。
「……ふっ!……ぅぅ……す……っ……!」
 爆音の切れ目に、しゃくりあげる痛ましい声がはっきりと聞こえてくる。
 だいぶ恥ずかしい思いをさせてしまった。気の強そうな娘だったが、やはり小学生の女の子である。
 その泣き声さえも僕にとっては性欲を刺激するものだったが、今は慰めてあげる必要があった。

「ごめん、ちょっと余計なことを言ってしまったね。じゃあ僕は居間にいるんで」
 とりあえず安心させておこうと考え、僕はそう言ってわざと大げさに足で床を叩いた。
  ……ブリブリッ!……ビュルッ!……ビチビヂビチ!チヂヂチビチ!!
 その最中にも、再び下劣な音が放たれる。
 最後の力を振り絞ってゆるゆるの肛門を締め直しているのだろうか。今度の音は、さっきよりは少し落ち着いていた。
 息を押し殺すと、彼女の下痢便の臭いがより濃密な流れとなって鼻腔に流れ込んでくる。
 外でさえこんなに臭いのだから、トイレの中の空気はどれほど酷く汚染されているのだろう。
 ――そんな感じのことを考えた時であった。

  ドブリボヂャボチャボチャボチャボチャボヂャッッ!!!
  ブバビチビチビチビチビチブボッッ!!! ブジュグジュグジュビチッ!!
  ドボッビブゥーッブビッ!! ブゥーーゥゥウゥゥウウウーーーッッ!!!
「っ!!!」
 いきなり、めちゃくちゃな轟音が連続して耳に叩き込まれた。
 彼女の肛門が爆発したのだ。僕がいなくなったと当て込み、肛門を全開にして下痢便の塊を一気に便器へとぶちまけたのだろう。
 その壮絶な音を聞いた瞬間全身に電撃が走って下半身が凄まじい快感に包み込まれ、僕は意図することなく射精してしまった。手はさっきから動かしていない。音だけで射精してしまったのだ。
  ジュボポッッ!ビヂブピブピブボボポッ!! プウウゥゥゥゥーーッ!!
  ブジュグジュジュビチッ!! ピブッ! ビビビビビィィィビィッッ!
 さらに連続される爆音が、絶頂の快感をより激しいものにする。また目の前が真っ白になり、僕は膝をついて崩れ込んだ。
 再びトイレのドアに白濁液がかかる。彼女の下痢便にかけるつもりだったが、すぐにどうでもよくなった。胸がどくどくと暴れ、血が走っているのが分かる。――欲望を満たすことは気持ちが良いと思った。精液の量は一回目と同様に普段の比ではなく、本当に自分が興奮しているのがよく分かった。その間にも激しい爆音と強烈な悪臭が脳を刺激し、射精に伴う快感をより強烈なものにしてゆく。
「っふ、ぅぅう……っぅぅぅ……!」
  ブリビブゥゥブボッッ!! ブジュ!ビチチビチ! ブボボボブボボッッ!! 
 ドアへの射精はその奥で息んでいる彼女の肉体への射精のようでもあり、まるで彼女自身まで穢しているかのような興奮を僕に与えた。
 トイレの中で下品に息みブボブボと下痢便を垂れ流している彼女は、まだ外に僕がいて、そしてその恥ずかしい下痢が性欲の対象にされているなどとは夢にも思わないだろう。――その彼女の無自覚さが、積み重ねれてきた興奮の最後の一要素となった。
 愛らしい小学生の女の子の、惨めな下痢をおかずにするという異常性。無垢な子供の不幸を劣情の対象にするという背徳。
 ……もはや、それらの事実にさえも酔っていた。ただただ女児の下痢が気持ち良くてたまらない。
 僕は快楽に体が溶けるのを感じながら、熱い精液を彼女に向かって放ち続けた――。


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  キュグルルルゥゥゥーー……
「……はぁ…………はぁ……ふぅーー……」
  ……ポチャ……ビチチビチ…………ビチ……ブリュッ……
 あの凄まじい排泄から十分近くが経ったが、彼女はまだトイレの中で下痢をしていた。
 どうやらおなかが渋っているようで、つらそうな息づかいと共にちびちびとした排泄を続けている。
 僕はドアにかけた精液を拭き取ったのち、静かにウンチの出る音を聴き、悪臭を吸い込んで味わっていた。
 性欲は全く収まっておらず、相変わらず凄まじく興奮していたが、下半身には手を伸ばしていなかった。
 本当は今すぐにでもしたかったが、さっきの事故を反省し、今度はトイレの中に入れる時まで我慢することにしたのである。

  ……ゴロゴロゴロゴロ……
「はぁぁぁぁーーー……」
 おなかが重苦しく鳴る音と、いかにも苦しげなため息。
 腹が痛くてたまらないのが、手に取るように伝わってくる。
 やはりまだ彼女の腸の中には、ドロドロの汚物が大量に残っているのだ。
  ギュルギュルギュルルル……ッ……
「……んっ……」
  ビチビチビチッ!……ポチャッ ブリブリビュチュ……チャポポッ……
 地味な排泄音が続く。
 音の威力がそんなふうに弱まってきたので、僕はそれまで以上に下痢便の臭いに意識を取られるようになっていた。
 穏やかになる一方の排泄音とは違い、便臭の方は彼女が産み出した下痢便の量に比例して強烈になっていくのだ。
 実際、トイレの中から漂ってくる彼女の下痢便の臭いは、筆舌に尽くし難い、物凄い悪臭となっていた。あまりにも臭すぎて、トイレの中の彼女が呼吸困難にでもなりやしないかと心配してしまうほどである。
 あの彼女の小さく可愛らしい身体の中にこんな凄まじい汚物が詰まっていたという事実は、これまで彼女の排泄行為をさんざん目の当たりにし、あげくそれをおかずにして自慰を繰り返した今であっても、やはりどこか信じられないところがあった。
 とにかく猛烈な悪臭である。普通の便臭の比ではない。
 おいしい香りのするはずの食べ物からこれほどに臭い下痢便を作り出した彼女の胃腸は、やはり相当に機能が乱れていたのだろう。本当に酷い下痢を彼女の消化器官は起こしてしまったようだ。腐ったものでも食べたのだろうか。それとも、今日のこの異様な涼しさでおなかを冷やしてしまったのだろうか。それとも――

 ――そんな感じのことを考えていた時のことであった。
  ゴロギュルルルグウウゥゥゥーーッ!
「……んっぅ!……んんっ!……んふっぅう……!」
  ブビチュチチチュチチュチッ!! ……ブチュチ!ビチッ!!
  ブリ!プビチッ! プチビチプビビヂッ! ピブッ!
 大きなおなかの鳴る音と共に、突然彼女が強く息み始めたのである。
 また激しい差込みに襲われたのか、それともいよいよ終わらせるつもりなのか。
 強い息み声に導かれるようにして、勢いの良い排泄音が連続した。

 ……そしてすぐに、
「んっぅ……っふ!……くぅんんっっ!」
  ボブチュッ!! ブリッ! ブボビブブビブピィィーーーーッ!!
「……はあぁぁぁ……ぁぁ……」
 大きなおならを最後に、トイレの中から聞こえてくる音がぱたりと止んだ。
 替わってそれまでとは異なる気の抜けたような声が聞こえてくる。

  ……ガラガラガラガラガラガラガラ……ビリッ
 便意が治まったのだろうか、と思うよりも早く、いきなり彼女はペーパーを巻き取り始めた。
 どうやら今度こそ、本当に便意が収まったようである。残念なことではあるが、終わってしまったのだ。
  ガラガラガラガラガラ、ビッ
 しかし僕は残念な思いに心を沈ませながらも、相変わらず激しく、それどころかどんどん激しく興奮し続けていた。
 排泄が終わったということは、いよいよ彼女がトイレから出てくる――トイレの中に入れるということである。
 彼女が出した下痢便を見れるのだ。信じられないほどに汚らしい音と共に産み出され、今は強烈な悪臭の根源となっている、彼女の何よりも恥ずかしい汚物。たまらないほどに下品な排泄物を、この目で見れるのだ。間近で臭いも嗅げる。トイレの外でさえこの臭さなのだから、その本体はそれはもう物凄く臭いのだろう。――とにかく、小学生の女の子の下痢便を間近で見れるのだ。その時が着々と迫っていると思うと、僕はもう気が狂いそうだった。
  ガラ、ガラガラガラガラ、ビリッ……
 そしてまた、激しく下痢便を排泄したあとに静かにおしりを拭いている彼女の姿も、実に魅力的であった。
 大量の汚物を噴出した彼女の肛門はさぞや酷く汚れていることだろう。そんな汚い穴に擦り付けられたトイレットペーパーは、まさしくウンチまみれのはずである。ドロドロの軟便がべっちゃりと付着しているだろう。彼女は今、文字通り「ケツを拭いている」のだ。
  ガラガラガラ、ガラガラ……ビリッ
 ――ある意味では脱糞それ自体にも匹敵する、卑猥な行為である。
 自分の下痢ウンチにまみれてぬるついているおしりの穴に、紙越しであっても手を触れるという汚らわしい行為。彼女は相当な嫌悪感と羞恥を味わっていることだろう。
 彼女が味わっている惨めさ――心の痛みは、そのまま反転してこちらにとっては快感になる。
 汚れに汚れて悪臭を放っている肛門を健気に拭き続ける小学生の女の子。……官能的な情景である。僕は卑猥な妄想に性欲を躍らせながら、彼女がウンチを拭く物音を堪能した。
  ……ガラガラガラガプゥッ!……ビリッ……
 紙を巻き取る音に、今度は恥ずかしい放屁の音までもが混ざる。
 むき出しの肛門にぬるつく刺激が加わるものだから、つい括約筋が緩んでガスを漏らしてしまったのだろう。
  プス……プスプス……プビ……ッ……
 それがきっかけになったのか、直後にさらに彼女は小さめのおならを三つか四つほど放った。
 下痢便まみれのおしりを拭きながら、その汚れた肛門から臭いおならを放つ彼女の姿を想像すると、興奮がいっそう激しくなる。
 ――トイレの中の彼女は、ただただ下品だった。
  ……ガラガラガラガラ……ビリッ……
 そして恥ずかしい行為は止むことなく続く。
 彼女のおしりの穴は相当酷く汚れているだろうから、まだまだ時間はかかるだろう。
 僕は貪るようにようにしてトイレの中の彼女をひたすら感じ続けた。


 ……やがてカサカサというかすれた音が目立ち始めたので、僕は慌てて居間へと移った。
 ガチャリという鍵の音が聞こえたのは、それからすぐのことであった。

「あの……すみませんでした……」
 彼女は左手でおなかをさすりながらふらふらと歩いてきて、僕と目が合うなり頭を下げて謝った。
 その外見は惨めなもので、表情はげっそりとし、全身は汗だくで、髪もだいぶ乱れていた。
 ……正直言って普段よりもだいぶ魅力が落ちていた。彼女の身体には排泄の苦しみが明確に表れ出していたのである。まさに今さっきまで下痢をしていた少女の姿であった。
 しかしそのわりに、顔は真っ赤だった。やはり羞恥に悶えているのだろう。人様の家のトイレで臭く汚い下痢便をブピブピと垂れ流したあげく、それを便器の中にそのまま残して出てきたのだ。――大迷惑をかけてしまったのである。恥ずかしがらないほうがおかしいという状況だった。

「気にしなくていいよ。それより、おなかの具合は大丈夫?」
 あまりにも生々しい彼女の様子にいっそう劣情をかき立てられながらも、僕は獰猛になろうとする呼吸を押さえ込み、優しく応えてあげた。
 何度もおなかを具合を尋ねるというのもどうかと思ったが、あれだけ激しい下痢を目の当たりにさせられたのだから、これぐらいのことは不自然ではないだろう。
「はい、大丈夫です……ほんとにすみませんでした……」
 彼女はしおらしくなっていた。眼に普段のような力強さが見られない。本当に消耗しているのがよく分かった。
 おなかをさすっているのだからまだ鈍い腹痛は続いているのだろうが、そこまで追求するのは野暮だろう。
「……そう。でも本当に大変だったね」
 僕は立ち上がり、彼女の肩に手を置いた。無性に触りたくなったからだ。
 そして、そこまで近寄って初めて、僕は彼女の体が濃密な便臭をまとっていることに気付いた。
 下痢便の臭いがこびりついていたのだ。脱糞した本人ならではの臭さである。僕は彼女の身体を舐め回したい衝動にかられた。
「だいぶ酷く下痢してたようだけど、何か変なものでも食べたの?」
 僕は彼女の肩をさすりその感触を味わいながら、夢中になって尋ねた。
 明らかにデリカシーに欠ける、やりすぎな質問だったが、彼女の体臭のせいでまた思考力を失っていた。
「……分かんないです……」
 彼女はうつむき、恥ずかしそうに答える。
 耳の中に残る爆音と今実際に漂ってくる悪臭。それが目の前の彼女の身体から出てきたという事実を改めて僕は実感し、そして狂おしく興奮していた。
 このランドセルのよく似合う可愛らしい女児がほんの数十秒前まで、おしりをむき出しにして便座に座っていた。さらに数分前は獰猛な音を立ててビチビチの下痢便をぶちまけていた。下品な放屁もしていた。この小さなおしりから、大量の汚物が撒き散らされていたのだ。
 下痢をしてしまった小学生の女の子。こんなに可愛い顔をして、あんなに下品なことをしでかしたのだ。
 本当に僕は彼女の服を剥ぎ取り、脂汗にまみれた肉体をしゃぶり、おしりに顔をうずめて肛門を舐めたいと思った。

「……あの……お母さんもう帰ってて、心配してるかもしれないんで……」
 と、突然、彼女はそんなことを言いだした。
 どうやらもう、一刻も早く僕の目の前から消えてしまいたいようである。無理もない。
「ああ、そうだね。早く横になった方が良いだろうし」
 僕は快く応え、彼女の体から手を離した。
 これ以上引き止めておくべきではないと思った。
 名残惜しいが、これ以上一緒にいたら、本当に何をしてしまうか分からない。
 すぐに彼女は玄関へと向かい、僕も後ろについていった。

「本当に、すみませんでした……」
 彼女は靴を履き、玄関に降りると、僕の方を向いて改めてそう謝罪した。
 すぐ側のトイレから強烈な臭いが漂っている。僕がもし女児の下痢に興味がなかったら、不快で眉をひそめていることだろう。
「本当に気にしなくていいからね。じゃあ、お大事に」
 僕が微笑みそう応えると、彼女は小さく会釈をし、そして僕の部屋から出て行った。

 部屋の外まで追いかけたりはせず、静かに鍵をかける。
 ついに彼女は僕の部屋から出て行ってしまった。僕のテリトリーから離脱してしまった。
 三十分間にも満たなかった奇跡の時間を、僕は一人で惜しんだ。

 だが、それは実のところ一瞬で、すぐに僕は悪臭放つトイレへとその意識を移した。
 確かに彼女はもういないが、彼女の遺物はまだ堂々と残っているのである。
 いよいよ彼女の下痢ウンチ――小学生の女の子の下痢便を、この眼で見れる時が来たのである。
 僕は興奮で震える足を一歩一歩と運びながら、ゆっくりとトイレに向かった。

 ……今は静かなトイレの前に立つ。
 と同時に、胸がどくんと鳴った。鼓動がどんどんと速くなってゆく。
 これまでは外で興奮していることしかできなかった。彼女が下痢をしたトイレ。いよいよその中へと入れるのだ。
 性欲の異常な昂ぶりに全身を震わせながら、僕はドアのノブに手を伸ばした。

「うっ――」
 ドアを開けると同時に、むわっとした濃密な悪臭に身を包まれ、僕はつい声を出してしまった。
 ――くさい。物凄いウンチの臭いだった。外よりもずっと臭いだろうとは思っていたが、想像以上である。
 そしてすぐに便器の蓋が閉められていることに気付いた。健気な抵抗。ウンチを見てほしくなくてたまらなかったのだろう。
 下劣な残り香に性欲をいっそう強く刺激された僕は、恥ずかしげに便器の蓋を下ろしている彼女の姿を想像した瞬間、もう我慢ができなくなり下半身に手を伸ばしてしまった。ズボンの上から撫でるだけでも死にそうなほどに気持ちがいい。
 それどころか呼吸するだけで気持ちが良かった。強烈な下痢便の臭いが充満し、窓が無いおかげで、狭い個室の中はまるで毒ガス室のようだった。空気が蒸れて高温になっているせいで、臭いがまとわりついてくる。彼女が全身から便臭を放っていたわけだ。
 女児の下痢便の臭いに満ちたトイレにいるという事実。今の状況だけでも一生もののおかずである。

 が、もちろんここで絶頂を迎えてしまうわけにはいかない。
 直後に臭いが漏れないようにドアを閉め、僕は便器の正面に立った。
 すぐにチャックを下ろし、痛むほどに屹立した陰茎を引っぱり出す。右手でそれを握り、左手で蓋の縁を掴む。胸がまたどくんと痙攣する。その痙攣が今度は何度も続く。欲望が全身に満ちていた。発狂しそうなほどに興奮している。最後に僕は、喉をごくりと鳴らした。
 ……そして僕は、そっと蓋を開いた。

 その途中で、もう身体に電撃が走った。
 まず目に入ってきたのは、真っ白な塊。――トイレットペーパーだった。便器の中、水面が全てペーパーで覆われているのだ。彼女はここでも抵抗をしていたのである。恥ずかしい下痢便を隠したのだ。が、側面に飛び散った下痢便はそのままだった。どうやらそこまでは気が回らなかったようである。やはり、まだ子供なのだ。こんなにも汚らしい下痢の痕跡を残してしまっている。
 下痢便の飛沫を目に捉えると同時に便器の中にわだかまっていた悪臭の塊が顔面に覆いかぶさり、僕は下半身に強烈な射精欲が沸き起こるのを感じた。
 本物の女児の下痢便を見、その臭いを嗅いでいるのだ。理想のおかずである。もう気持ちよくてたまらない。
 ……しかし、それでも、まだその本体を見るまでは天に昇るわけにはいかない。
 僕は溢れ出そうとする快感を締め付けながら、震える左手を便器の中に入れた。
 そっとペーパーの塊をつまむ。
 そして、それを一気に端へとずらした瞬間、

「うわっ……」
 ついに――彼女の下痢便がその姿を現した。ドロドロに軟らかく溶けた、ミートソースのような黄土色の下痢便であった。僕は目を見開いて震え、感嘆の声を漏らした。
 ビチビチの下痢便。その水泥状の質感はまさに下痢便だった。それが水面に所狭しとぶちまけられている。すごい量だった。臭いも物凄い。それまでとは次元の違う濃密な悪臭が立ち上ってくる。全ての悪臭はこの下痢便から放たれているのだ。まさしく悪臭の源である。
 そして彼女の腹痛、便意、全ての苦しみの源でもあった。この下痢便をさっきまで彼女は排泄していたのだ。目の前の便座に座り、おなかを抱えうめきながら、ブリブリと脱糞していたのである。こんなものを体の中に詰めていて、彼女はさぞやつらかったことだろう。よくこんな臭い汚物をあの可愛らしい体から出したものである。本当に、彼女は物凄い下痢をしていたのだ。

 僕は便器に顔を突っ込み、激しく腕を動かし始めた。
 もう気持ち良すぎて、自分がしていることがよく分からない。ただただ本能に忠実に体を動かしていた。
 むわむわと立ち上る猛臭。視界には下痢便が広がっている。僕は彼女の下痢便を食らいつくようにして見ていた。まぎれもない、小学生の女の子の下痢便。あの可憐な少女の体から産み出された下痢便。彼女の腸の中に詰まっていたもの。彼女の恥ずかしいおしりの穴から出てきたもの。彼女の排泄物。彼女の食事の成れの果て。よく見ると黒いひじきの破片が混ざっている。まさに彼女の口から入った食べ物が、食道を通り胃を通り、小腸大腸を駆け抜け、そして肛門からこの臭い下痢便となって排泄されたのだ。
 女児の汚物。女の子のウンチ。ピーピーに下ったおなかで作られた未消化の下痢ウンチ。
 僕は彼女のあの愛らしい顔と未熟な肉体を頭に描き、それと目の前の排泄物とのギャップに特に興奮していた。
 絶対に見られたくなかっただろう。今頃羞恥に悶えているだろう。彼女の最も恥ずかしいものを、今僕はおかずにしているのだ。
 快感が無限に膨らんでゆく。視界、臭い――自分の周りの空間が、そのまま性的興奮に直結していた。

 ――自慰を始めてから十秒も経たない内に、全身に射精感が走った。
 僕は彼女の下痢便に精液をかけたいと思い、顔を便器から離し、膝を床につけて性器を便座へと乗せた。
 すると、なんと便座がぬるりと暖かかった。彼女の汗とぬくもりがまだ残っていたのだ。夢中になって忘れかけていたが、彼女がトイレを出てからまだ数分も経ってはいないのだ。ほんの少し前まで、彼女はこの便座に座っていたのである。
 彼女のおしりの体温が、僕の性器を凄まじい快感で包みこむ。下半身が痺れ、頭が白くなってゆく。
 そして目の前も白くなり、ついに僕は射精してしまった。

 ……本当に気持ちよくて、体中の感覚がなくなったようで、その瞬間のことはよく覚えていない。
 ただただ、茶色い下痢便に白濁液が飛びかかってゆくのが快感だった。
 生の女児の下痢便。小学生の女の子の下痢便に射精しているという事実に興奮していた。
 下半身が彼女のぬくもりに包まれていて、まるで彼女自身の中に射精しているようだった。
 彼女の存在を征服したかのような達成感があった。とにかく気持ち良かった。
 そこだけ記憶が途切れ途切れになっているので、もしかしたら快感のあまり本当に天に昇っていたのかもしれない。
 僕は快感に打ち震えながら、彼女のウンチを穢し続けた――。


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 だが、事件はまだ終わらない。奇跡は二回起こることになったのだ。
 それは、三回目の絶頂から十五分ほどが過ぎた時のことであった。

  ピンポーン

 トイレの中に、チャイムの鳴る音が響いた。
 またか、と思った。三分ほど前も一度鳴ったが無視したのだ。
 その時、僕はちょうど五回目の自慰を始めたところだった。もう完全に猿になっていて、他のことは考えらなかった。
 さすがに行為に伴う快感も弱まり始めてはいたが、それでも性欲は相変わらず最高潮であった。僕は彼女の下痢便にどこまでも夢中だった。
 だから、玄関になど出るわけにはいかなかった。そもそも手などがベタベタで、人前に出れる状態ではない。
 ちょうど通信販売を申し込んだ本が今日辺りに届くことになっていたので、どうせそれだろうと思い、僕は無視して快楽に耽り続けた。


  ピンポーン

 ……それから二分ぐらい経って、またチャイムの音が鳴った。
 さすがに僕は何かと思ったが、ちょうど良いところだったので、また無視して行為を続けた。


  ピンポーン

 下痢便に飛び散った白濁液を眺めて射精の余韻を楽しんでいると、またチャイムの音が鳴った。
 今度は一分ぐらいしか経っていなかった。僕はどうしようかと迷い始めた。

  ピンポーンピンポーン

 直後にまたチャイムが鳴った。今度は二つ連続である。
 誰かが緊急の用で尋ねてきたのだろうかと思い、僕はペーパーを巻いて手を拭き始めた。

  ……ピンポーンピンポーン、ピンポーンピンポンピンポン

 手を拭き終わる頃には、もうチャイムはひっきりなしに鳴り続けるようになっていた。
 よほどの用事なのだろうが、いくら何でも無礼である。僕は少し腹が立ち始めていた。
 ただでさえ、快楽の時間を邪魔されたことが不快であった。僕は憮然とした表情で作業を続けた。

  ピンポーン……ピンポーン、ピンポン……ピンポーンピンポーン……

 狂ったようにチャイムの音が響く中、僕は体裁を整えてトイレを出た。
 そしてとりあえず覗き穴から外を見てみたが、なんと予想に反して誰も立っていなかった。
 それで僕はどうやら故障したようだと考え、また少なくとも急を要することではないと判断し、のんびりと洗面所に向かった。
 前も一度故障して似たような症状が起きたことがあったので、ちょっといじくれば簡単に直せると思った。他人が触れるものなので、手を水で洗って十分に綺麗にしてから修理を試みようと考えたのだ。

 ――が、手を洗っている最中に信じられないことがおこった。
  ピンポーンピンポーンピンポーン……ドンッ……ドンドンドンッ!!
「は?」
 いきなりドアが叩かれ始めたのである。故障だと思い込んでいた僕は衝撃を受けた。
 まるでポルターガイストである。僕は事態が把握できず混乱したが、とにかく外に出てみようと考え、慌てて水を止めて玄関へと向かった。

  ドンドンドンッ!!…………ドンッ……ドンドンドンドンドンッッ!!!
 めちゃくちゃな勢いでドアが叩かれる。
 僕は子供のいたずらだったらぶん殴ってやろうと思いながら、鍵を開けてドアをばっと開いた。
 ……目の前にあったのは、全く予想外の人物と状況だった。

  ブリブリブリブリッ!
 ドアを開けると同時に、湿り気のあるくぐもった音が響いた。
「えっ――?」
 僕は感嘆の声を上げた。その音と、そしてその音を出したであろう人物――彼女の存在に対してである。
 ――まさに彼女が立っていたのだ。激しい下痢のあと、逃げるようにして僕の部屋を去っていった彼女が、目の前に立っていたのである。
 「どうしたの?」と言いかけたが、それよりも早く僕は状況を飲み込んでいた。
 彼女は膝と膝とを重ね合わせ、体を大きく「く」の字に曲げていた。左手を腰の後ろに回し、右手を前に出している。
 ――内股中腰で、おしりを押さえていたのだ。そんな姿勢を取る理由は一つしかない。
 信じがたいことだが、あれだけ大量の下痢便を出しておきながら、また彼女は便意に見舞われてしまったようである。期待に反して母親はまだ帰っていなかったのだ。それでまた救いを求めて僕のところにやってきていたのだ。

 そして、今彼女はウンチをちびってしまった。
 よく考えたらもう十分近くも放置していた。ただでさえ小さな子供な上にへっぴり腰になっていたため、頭の高さが幼稚園児並にまで下がり覗き窓からは見えなかったのである。
 僕の部屋で下痢をするのは恥ずかしい行為だから、おそらく最初にチャイムを鳴らした時点で、もうかなり切羽詰っていたのだろう。その上で長時間放置され、彼女はまさにいま限界を迎えているようだった。だからついにドアを叩き始めたのであろう。
 本当に信じられないほどの下痢。再び生々しい情欲が沸き起こり、僕は彼女の下痢の酷さに感嘆した。

 ――そこまで考え至るのに、一秒もかかってはいない。
 ついに僕が現れたせいか、それとも下痢便をちびってしまったショックのせいか、真っ青な彼女は僕を凝視して固まっていた。
 が、それも一瞬である。すぐに彼女は口を開いた。
「あのおかあさんいなくてもういちどおてあらい――」
  ブビッ!!
「かしていただけませんかっ!!?」
  ブチュブチュブブブブブウッッ!!
 尋ねながら、いきなり彼女は派手にウンチを漏らした。もうちびりと言えるような程度ではない。
  ブチュルリュッ! ブリュブリュブリブポビッ!!
「っぁぁぁぁあ……」
  ブリ!ビチビチビチブチュ!ブリュリュリュリュゥゥーーブピッ!
 その事実に僕が興奮よりも早く、彼女は物凄い勢いで下痢を漏らしながらしゃがみこんでしまった。
 同時にスカートの中から茶色い塊がボタボタと垂れ落ちる。
「……あぁ、ぁぁぁ……」
  ビュルチュチチュチチュチッッ! ブポッ!ブビブビブピゴボッ!
  グジュブボポボポポポッ!! ブジュッビチチチビチチチビチ……
 彼女はおなかを抱えてがくがくと震えながら、ウンチを漏らし続けた。
 僕は唖然としてそれを見つめていた。あまりに事が凄すぎて、まだ反応できない。
 生の女児の下痢便おもらし。信じられなかった。
「あぁぁぁ……」
  ……ブジュグジュビチビチビチ……ブポンッ!
 そして、彼女の脱糞はあっという間に終わってしまった。
 激しい排泄音だけあって、ウンチの出る勢いも凄かったのだろう。
 同時に悪臭が漂いだし、それでようやく僕は事態を飲み込み、本格的に興奮し始めた。
 目の前で小学生の女の子が下痢便を漏らしたのだ。下痢による激しい便意を我慢できず、パンツの中にウンチをしてしまったのである。――夢のようなシチュエーション。すぐに僕は全身に快感が満ち満ちるのを感じた。

「……はぁ……はぁ……は……」
 彼女は荒い呼吸を繰り返しながら、小さな体を震わせていた。
 きっと、必死の思いでチャイムを何度も何度も鳴らしていたのだろう。ぶりかえした激しい便意に顔を歪ませながら、僕の部屋のトイレに救いを求めていたのだろう。それでも残酷なすれ違いによって気付いてもらえず、ついになりふり構わずドアを叩き始めたが、もう手遅れだった。意思に反して下着の中に下痢便が出てしまったのだろう。まさに限界を迎え、おもらしをしてしまったのだ。
「ぁぁ……あ、ぁぁ……ああああぁぁんっ!!」
 すぐに彼女は両手で顔を覆って泣きだした。他人の前でウンチを漏らしてしまったという事実に、たえられなくなったのだろう。惨めでたまらないのだろう。羞恥心の敏感な小学校高学年の女の子にとって、下痢便を漏らしてしまったなどというのは、もはや究極の悲劇である。彼女は気が強そうで自分に自信のあるような雰囲気の少女だったから、いっそう惨めな思いをしていることだろう。
「ああああぁぁぁあぁぁんっ!!!っあああぁぁっぁぁぁっっ!!」
 予想以上に激しい泣き方だった。まるで幼稚園児である。普段の彼女のきりりとした印象からは想像もつかない惨めな姿であった。
 そして僕は狂おしく劣情をかき立てられながら、彼女の恥ずかしいおもらしを堪能した。
 彼女のパンツの中から放たれている便臭に興奮し、その彼女のグジュグジュに汚れているであろうパンツの中を想像して興奮し、彼女の憐れな泣き声にまでも興奮していた。
 おもらしをして恥ずかしくて泣いている小学生の女の子。泣き声にまでも興奮するのは人としてどうかと思われるが、こんなにも官能的な情景を前にして欲望を抑えるなどということは、少なくとも僕にはできそうもなかった。

「……ひっ!ぅぅぅうう……ぅぁあああぁぁあんんっ!!」
 大きな泣き声を上げ続ける彼女。
 獣のように興奮しながらも、さすがに慰めてあげるべきだと僕は思い始めた。
 その泣き声のおかげで、いくらかの冷静さも保つことができていたのだ。
「ごめんね、ちょっと疲れて昼寝していたんだ」
 傍にしゃがみ込み、頭を撫でながら話しかけてみる。
「気付いてあげられなくてごめんね、君は悪くないんだよ」
 ゆるく開かれた彼女の股の間からは、茶色く染まったパンツが見えた。ウサギさんの絵が描かれた、可愛らしい女児ショーツだった。
 最下部がなだらかに盛り上がり、裾から茶色い下痢便が漏れ出しているのまで見えた。
 目線を下げると、彼女のおしりの下には小さなウンチの小山ができていた。まさにパンツの裾から垂れ落ちたものだろう。
 さらによく見ると、パンツの底からは液体がぽたぽたと滴り落ちていて、その下には薄茶色の水溜りができていた。布から染み出した下痢便の水分だ。
「ぁぁあああぁぁぁ……っ……!」
「ほら、泣かないで」
 ――彼女の汚れた下半身に僕はまた狂おしく情欲を刺激されたが、しかしその素振りは見せず、穏やかに彼女の頭を撫で続けた。
 できることならこの場で下着を脱がせ、下痢便まみれのおしりをおかずにして快楽に耽りたかった。
 本当に下痢を漏らして泣いている彼女は魅力的だった。こんなにも他人を自分のものにしたいという衝動を味わったのは、生まれて初めてだった。
 僕は荒々しくなってしまった呼吸を抑えることもできずに、彼女の頭を撫で続けた。
 汗を吸い込んで乱れた髪の毛の質感までもが心地良い。もう目の前の彼女の全てが気持ち良かった。
 「後始末してあげるよ」とでも言って部屋の中に連れ込み、実際に後始末したあとで悪戯でもしてしまおうか。
 ……冗談抜きでそんな感じのことを考えてしまった時のことであった。

「ちょっと!? どうしたんですか?」
 突然、廊下の向こうから女性の声が聞こえた。と同時に、彼女の体がびくっと震える。
 声に聞き覚えを感じながらそちらを見ると、なんと彼女の母親だった。ついに帰ってきたのである。
「――あっ!?」
 そして母親は彼女を間近で捉えるなり、驚きの声を上げた。
 どうやら足元の下痢便に気がついたらしい。臭いも嗅いだことだろう。
「あの……この子……どうしたんですか?」
 それまでどこか険しい顔をしていた女性は、一転して申し訳無さそうな表情になって僕に尋ねた。
「どうも下痢をしちゃってたようで……部屋に入れず僕の所へ来たんですけど、間に合わなかったみたいです」
 僕は母親を見上げ、やや沈鬱な表情を作ってそう答えた。
 嘘は言っていない。それより前の事件については何も触れなかったが、彼女も知られたくないだろうし、問題は無いだろう。
「そうでしたか……すみません、私がちょっと急用で家に居れなくて……」
「いえいえ……」
 母親は、深くお辞儀をした。いつのまにか彼女の泣き声が止んでいる。
「ほら、結衣……立って」
 すぐに母親は彼女の腕を掴み、ぐいと引っぱった。
 娘の恥ずかしい姿を人様に見せたくないといった感じである。僕はこの時に初めて彼女の下の名前を知った。

  ボタボタボタ……

 彼女が立ち上がると同時に、そのスカートの中から下痢便の塊が垂れ落ちた。
 一つの塊は彼女の足元に落ち、白いスニーカーに茶色い汚れをこびりつけた。
「本当に申し訳ありません……床の汚れはあとで綺麗に拭いておきますので……」
 母親はそう言ってまた深々と頭を下げると、彼女を部屋まで引っぱっていってしまった。
 その最中にも小さな塊がポタポタと床に落ちる。鍵を開けた母親は、最後にまたお辞儀をし、そして彼女を部屋の中に押し込んでしまった。

 ……あっという間のできごとだった。
 残ったのは眼前の茶色い小山と、それを囲む小さな水溜り、そして彼女が残していった下痢便の臭いだけである。
 目の前の汚物をどうにかしたかったが、母親がああ言った以上、どうすることもできない。
 僕は汚物を目に焼き付けたのち、静かに部屋に戻り、鍵をかけた。
 直後にトイレに行って彼女の下痢便に性欲を叩きつけたのは言うまでもない。


<6> / 1 2 3 4 5 6 / Novel / Index

 母親は丁寧にも、その日の晩に菓子折を持って改めて挨拶にやってきた。
 娘も連れてくるべきだと考えていたが、泣き拒まれて諦めたらしい。僕が「仕方ないですよ」と言うと、母親はまた申し訳無さそうに謝った。
 それから、「どうも急な寒さでおなかを冷やしちゃったみたいです」と教えてくれた。もちろん、彼女の下痢の理由である。
 朝は暖かかったために薄着で学校へ行ったものの、昼頃から急に寒くなり始め、それで彼女はおなかの具合が悪くなってしまったらしい。学校では大丈夫だったが、下校中にとうとうもよおしてしまったということだった。――母親は、かなり詳しく彼女の下痢について教えてくれたのである。
 家に帰って後始末をしてもらったあとも自室とトイレとを往復し、おかゆを食べて今は横になっているという話であった。
 結局、おもらしの前にあったことは全く知らされていないようである。それで良かった。
 最後に僕が「お大事に」と言うと、母親は「ご迷惑をおかけしました」と謝り、玄関を出て行った。

 その事件以後は、僕と彼女が顔を合わせる機会はなかった。
 一度だけ遠くから見かけたことはあったが、その時彼女は僕に気付くなり走って逃げ出してしまった。
 どうしようもない。自分の下痢便を見られてしまった男性と顔を合わせたがる小学校高学年の女の子など存在しないだろう。

 そしてそれから二ヶ月ほどのちの夏休みの最中、急に彼女は引っ越してしまった。
 その前日に挨拶にきた両親の話によると、家の建て替え中で一時的にこのマンションに入居していたらしい。
 僕は最後に彼女に会いたかったが、そんな願いは言い出せるはずもなかった。
 そうして、彼女は永久に僕の隣室から消えてしまったのである。
 あとになって考えてみれば、あの日僕は本当に運が良く、彼女は本当に運が悪かったのだろう。
 まさにあの事件は、一生に一度出会えるかどうか分からない奇跡だったのだろう。
 小学生の下痢に遭遇できたということ。音を聴き臭いを嗅ぎ、そしてそのウンチを見ることができ、あげくおもらしの瞬間まで見ることができたということ。――本当に、夢のような体験だった。
 今でもあの時の衝撃は手に取るように思い出すことができる。全身に焼きついた興奮を忘れることなどできるはずもない。
 距離は離れてしまったが、あの小学生の女の子は今でも僕の「おかず」なのだ――。


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