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ある日の女子トイレ。
二時間目前の休み時間で、制服姿の少女たちがにぎやかに行き来をしている。
次々と個室の出入りが繰り返される中で、端にある一つの個室だけがずっと閉まったままだった。
ジュオッ! チョオォォッ!
白く痩せた尻から水のような便がほとばしる。
個室の中には、渋い顔で腹を抱えて便器にまたがり続けている少女の姿があった。
ビュジュゥゥーーッ! ブピッ!
小刻みに収縮する肛門から苦しげに放たれ続ける黄土色の水便。
便器の中も同じ色で満ち、海草やニンジンなどのかけらが、元の色のままあちこちに漂っていた。
三つ編みの地味な顔立ちをした少女だったが、眉間に深くしわを浮かべて唇を押し合わせ、今は誰よりも濃い苦しみの様を見せていた。
グウ〜〜〜ウウウウゥゥグ〜〜〜〜ッ
執拗にさすられ続ける下腹から大きな音が鳴り響く。
熱い吐息と共に、セーラー服の厚い紺の布地を指がえぐる。
グジュウウゥゥゥ! ビイイィィィィッ!!
なさけなく顔を歪めながら、彼女は水気に満ちた音色をトイレの中に響かせ続けた。
やがて少女がうつむきがちにトイレから出てきたとき、廊下はもうほとんど無人だった。
「ごめん……おまたせ」
「大丈夫? 具合悪いの?」
「うん……。ちょっと今日は朝から……」
正面で待っていた友人から教科書とリコーダーを受け取ると、共に少女は側の音楽室へと入っていった。
チャイムが鳴ったのは、それからすぐのことだった。
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授業が始まってから二十分ほどが経ったころ、音楽室のドアが開き、少女は外に出てきた。
その顔色は青ざめ、表情は苦しみに震えていた。ドアを閉めるや足早に女子トイレへと向かってゆく。
トイレに入った少女は、すぐに側の個室へ駆け込んで施錠した。
慌しい手つきでスカートをたくし上げ、純白の下着を下ろしながらしゃがみ込む。
ジュウウウウウウゥゥーーーーーッ!!
一直線に便器へと突き出された尻から、激しく水便の滝がほとばしる。
ビュチュゥゥッ!! チュジューーーーッ!!
ビイィィピピピピピーーーッ!! ブビッッ!!
汗に蒸れ濡れた双球の底に、さらに次々と熱い黄土色の奔流が発射される。
水鉄砲のように放たれるそれらは勢いよく跳ね返り、少女の尻や靴下、上履きにも点々と飛沫を付着させた。
グウゥゥウウウウゥゥ〜〜〜〜〜〜〜ッ
ひとしきり出すと、少女は口を大きく開けて熱くゆがんだため息を吐いた。
「……調子悪っ……」
水面に広がった自身の未消化物を眺めながら、重く顔をしかめてつぶやく。
荒れた呼吸と共に、彼女はしきりに腹をさすった。その額には脂汗がべっとりと浮かび、前髪を束にしていた。
ブーーーーーーーーーーッッ!!
それから少女は放屁した。予想以上に響いてしまった大きな音に、顔をいっそうしかめて頬を赤める。
ブピッ!! ボピピピピピピピピッ!!
ビュルッ!! ビュッ! ビィッ! チュオオォォォッ!
静寂に包まれた女子トイレで、少女は十分以上にわたって下しきった排泄の音色を奏で続けた。
この日、彼女は午前いっぱいで学校を早退した。